JP5513367B2 - ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン、及びシリコーンコポリマーエマルションを含むヘアコンディショニング組成物 - Google Patents

ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン、及びシリコーンコポリマーエマルションを含むヘアコンディショニング組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン、及びシリコーンコポリマーエマルションを含むヘアコンディショニング組成物に関する。本発明の組成物は、滑らかな感触及び摩擦の減少などのような改善されたコンディショニング効果をもたらしつつ、清浄感、及び/又はべたつきの減少をもたらす。
ヒトの毛髪は、周囲の環境との接触や頭皮から分泌される皮脂のために汚れてくる。毛髪が汚れると、毛髪は不潔な感触や魅力のない外観を呈するようになる。毛髪が汚れると頻繁に定期的にシャンプーする必要がある。
シャンプーは、過剰な汚れや皮脂を除去することによって毛髪を清潔にするものである。しかしながら、シャンプーは、毛髪を濡れた、もつれた、一般には扱いにくい状態にすることがある。毛髪がいったん乾燥すると、毛髪の天然油分、他の天然コンディショニング構成成分及び潤いを与える構成成分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、光沢のない、又は縮れた状態になることが多い。毛髪は乾燥時に増大したレベルの静電気にさらされる可能性があり、これによって櫛通りが妨げられ、結果として「まとまりのない毛髪」と一般的に称される状態に陥るか、「枝毛」という望ましくない現象の一因となる。更に、毛髪のパーマ、漂白又は染色などの化学処理も毛髪を傷めるとともに、毛髪を乾燥させ、荒れて、光沢のない、傷んだ状態にしてしまう可能性がある。
毛髪の状態を整えるために様々な取り組みが開発されてきた。毛髪にコンディショニング効果をもたらす一般的な方法は、カチオン性界面活性剤及びポリマー、高融点脂肪族化合物、低融点の油、シリコーン化合物、及びこれらの混合物のようなコンディショニング剤を使用することによるものである。
しかしながら、滑らかな感触及び摩擦の減少などの改善されたコンディショニング効果をもたらすヘアコンディショニング組成物における要望が、いまだに存在している。このようなコンディショニング効果を得るために、様々な取り組みが開発されている。例えば、国際公開第2006/138201号には、請求項1において、四級基及びゲルマトリックスを含有するシリコーンポリマーを含むヘアコンディショニング組成物が開示されている。国際公開第2006/138201号には、実施例14〜18において、2.0%HMW2220シリコーンエマルション及び0.8%アミノシリコーンを更に含有するヘアコンディショニング組成物も開示されている。
国際公開第2006/138201号
しかしながら、滑らかな感触及び摩擦の減少などの改善されたコンディショニング効果をもたらしつつ、清浄感、及び/又はべたつきの減少をもたらすヘアコンディショニング組成物が引き続き必要とされている。
既存の技術には、本発明の利点及び効果の全てを提供するものはない。
本発明は:
(a)
(i)不揮発性であって、0%のアミノ基を含み、10,000,000mm2・s-1 〜20,000,000mm2・s-1の粘度を有する第1のポリアルキルシロキサン、及び
(ii)不揮発性であって、0%のアミノ基を含み、20mm2・s-1 〜350mm2・s-1の粘度を有する第2のポリアルキルシロキサン、
を含む0.5重量%〜10重量%のポリアルキルシロキサン混合物、
(b)アミノシリコーンの0.5重量%未満の窒素を有する0.1重量%〜5重量%のアミノシリコーンであって、該アミノシリコーンは、以下の式:
(R 1 a 3-a −Si−(−OSiG 2 n −(−OSiG b (R 1 2-b m −O−SiG 3-a (R 1 a
(式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC 1 〜C 8 アルキルであって;aは、1〜3の値を有する整数であって;bは、0、1又は2であって;nは、1〜2,000の数であって;mは、0であって;R 1 は、一般式CqH 2q Lに相当する一価のラジカルであって、式中、qは2〜8の値を有する整数であって、Lは以下の基から選択される:−N(R 2 )CH 2 −CH 2 −N(R 2 2 ;−N(R 2 2 ;−N(R 2 3 - ;−N(R 2 )CH 2 −CH 2 −NR 2 2 - ;式中、R 2 は、水素、フェニル、ベンジル又は飽和炭化水素ラジカルであって;A - は、ハロゲン化物イオンである)を有する、
(c)25℃で測定した際に、100×106mm2/sを超える内相粘度を有する0.1重量%〜5重量%のシリコーンコポリマーエマルション、及び
(d)水性キャリア、を含み、ここで、該組成物が、1%以下のアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを含み、且つ該第1のポリアルキルシロキサンと該第2のポリアルキルシロキサンとの重量比が、1:2〜1:9である、ヘアコンディショニング組成物を目的とする。
本発明のコンディショニング組成物は、滑らかな感触及び摩擦の減少などの改善されたコンディショニング効果をもたらしつつ、清浄感、及び/又はべたつきの減少をもたらす。
本発明のこれら及びその他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、更に理解が深まる。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。
本明細書において「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。
特に指定しない限り、百分率、割合、及び比率は全て、本発明の組成物の総重量に基づく。提示した成分に関するこのような重量は全て活性物質の濃度に基づいており、したがって市販材料に包含されている可能性があるキャリア又は副生成物を含まない。
本明細書において「混合物」とは、物質の単純な組み合わせ及びそれらの組み合わせの結果として生じ得るあらゆる化合物も包含することを意味する。
組成物
ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン、及びシリコーンコポリマーエマルションの組み合わせは、清浄感と改善されたコンディショニングとのバランスが取れた効果をもたらすと考えられる。
本発明の組成物において、バランスが取れた効果、即ち、「清浄感、及び/又はべたつきの減少」と「滑らかな感触及び摩擦の減少のような改善されたコンディショニング効果」との間にバランスをもたらすという観点から、ポリアルキルシロキサン混合物とアミノシリコーンの重量比が、1:1〜20:1、より好ましくは4:1〜16:1、更により好ましくは6:1〜10:1となるような濃度でアミノシリコーンを使用するのが好ましい。
バランスが取れた効果をもたらすという観点から、(i)ポリアルキルシロキサン混合物及びアミノシリコーンの全量と、(ii)シリコーンコポリマーエマルションとの重量比が、約1:4〜約10:1、より好ましくは約1:2〜約7.5:1、更により好ましくは約1:1〜約5:1の重量比となるような濃度で、ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン及びシリコーンコポリマーエマルションを含有するのも好ましい。
好ましくは、カチオン性界面活性剤、及び/又はカチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物で形成されたゲルマトリックスを含有する場合、カチオン性界面活性剤との望ましくない相互作用を回避するという観点及び/又はゲルマトリックスの安定性という観点から、本発明の組成物には、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーが実質的に含まれていない。本発明において、「アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない」とは、組成物に、アニオン性界面活性剤とアニオン性ポリマーが、合計で1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは全体として0%含有されていることを意味する。
ポリアルキルシロキサン混合物
本発明の組成物は、(i)不揮発性であって、実質的にアミノ基を含まず、約100,000mm2・s-1〜約30,000,000mm2・s-1の粘度を有する第1のポリアルキルシロキサン;(ii)不揮発性であって、実質的にアミノ基を含まず、約5mm2・s-1〜約10,000mm2・s-1の粘度を有する第2のポリアルキルシロキサン、を含むポリアルキルシロキサン混合物を含む。アミノシリコーン及びシリコーンコポリマーエマルションと一緒に使用される際に、この特定の混合物は、他のポリシロキサンと比較して、より摩擦が減少し、より清浄感が改善され、及び/又はよりべたつきが減少することが可能であると考えられる。このような他のポリシロキサンとしては、例えば、第1のポリシロキサン自体、第2のポリシロキサン自体、及び、シクロメチコン及びイソパラフィンのような揮発性溶媒と第1のポリアルキルシロキサンとの混合物がある。
好ましくは、ポリシロキサン混合物は、約500mm2・s-1〜約100,000mm2・s-1、より好ましくは、約1,000mm2・s-1〜約50,000mm2・s-1、更により好ましくは約2,000mm2・s-1〜約30,000mm2・s-1、更により好ましくは約5,000mm2・s-1〜約20,000mm2・s-1の粘度を有する。この粘度は、例えば、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験法CTM0004(1970年7月20日)に示されるガラスキャピラリー粘度計を用いて測定することができ、その記載の全てが本明細書に参照により組み込まれる。
好ましくは、第1のポリシロキサン及び第2のポリシロキサンは、より摩擦を減少し、改善した清浄感、及び/又はべたつきの減少をもたらすという観点から、第1のポリシロキサンと第2のポリシロキサンとの重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:2〜約1:9、更により好ましくは約1:4〜約1:6となるような濃度で含有される。
ポリシロキサン混合物は、摩擦の減少をもたらすという観点から、組成物の約0.5重量%〜約10重量%、より好ましくは約2重量%〜約8重量%、更により好ましくは約3重量%〜約5重量%の濃度で使用される。
第1のポリアルキルシロキサン
本発明のヘアコンディショニング組成物は、第1のポリシロキサンを含む。第1のポリシロキサンは、不揮発性であって、実質的にアミノ基を含まない。本発明では、「実質的にアミノ基を含まない」第1のポリシロキサンとは、第1のポリシロキサンが0%のアミノ基を含有することを意味する。第1のポリシロキサンは、25℃において、約100,000mm2・s-1〜約30,000,000mm2・s-1、好ましくは約300,000mm2・s-1〜約25,000,000mm2・s-1、より好ましくは約10,000,000mm2・s-1〜約20,000,000mm2・s-1の粘度を有する。第1のポリシロキサンは、好ましくは約100,000〜約1,000,000、より好ましくは約130,000〜約800,000、更により好ましくは約230,000〜約600,000の分子量を有する。第1のポリシロキサンは、好ましくは非イオン性である。
本明細書で有用な好ましい第1の不揮発性のポリシロキサンは、以下の構造を有するものが挙げられる:
Figure 0005513367
式中、R93は、アルキル又はアリールであって、pは、約1,300〜約15,000、より好ましくは約1,700〜約11,000、更により好ましくは約3,000〜約8,000の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す。シロキサン鎖に置換した又はシロキサン鎖の末端部Z8に置換したアルキル又はアリール基(R93)は、得られるシリコーンが室温で流体のままであり、分散性があり、毛髪に適用されたときに刺激性がなく、毒性やその他の害もなく、組成物の他の構成成分と相溶性があり、通常の使用及び保管条件下で化学的に安定であり、毛髪に付着して毛髪の状態を整える限り、いかなる構造をも有することができる。好適なZ8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。シリコン原子上の2つのR93基は、同一の基又は異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR93基は同一の基を表す。好適なR93基としては、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。好ましいシリコーン化合物はポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンは、特に好ましい。本明細書で有用なこれらのシリコーン化合物の市販のものとしては、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から入手可能なTSF451シリーズ、及びダウ・コーニング(Dow Corning)社から入手可能なSH200シリーズが挙げられる。
本明細書で使用され得るシリコーン化合物には、シリコーンガムも挙げられる。用語「シリコーンガム」とは、本明細書で使用されるとき、25℃において、1,000,000mm2・s-1以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン物質を意味する。本明細書に記載のシリコーンガムはまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。「シリコーンガム」は、通常、約165,000を超え、一般的に約165,000〜約1,000,000の質量分子量(mass molecular weight)を有する。特定の例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサンジフェニルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な市販のシリコーンガムには、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から入手可能なTSE200Aが挙げられる。
第2のポリアルキルシロキサン
本発明のヘアコンディショニング組成物は、第2のポリシロキサンを含む。第2のポリシロキサンは、不揮発性であって、実質的にアミノ基を含まない。本発明では、「実質的にアミノ基を含まない」第2のポリシロキサンとは、第2のポリシロキサンが0%のアミノ基を含有することを意味する。第2のポリシロキサン混合物は、25℃において、約5mm2・s-1〜約10,000mm2・s-1、好ましくは、約5mm2・s-1〜5,000mm2・s-1、より好ましくは約10mm2・s-1〜約1,000mm2・s-1、更により好ましくは約20mm2・s-1〜約350mm2・s-1の粘度を有する。第2のポリシロキサンは、好ましくは約400〜約65,000、より好ましくは約800〜約50,000、更により好ましくは約400〜約30,000、更により好ましくは約400〜約15,000の分子量を有する。第2のポリシロキサンは、好ましくは非イオン性である。第2のポリシロキサンは、好ましくは線状シリコーンである。
本明細書で有用な、好ましい第2の不揮発性シリコーン化合物としては、以下の構造を有するポリアルキルシロキサン又はポリアリールシロキサンが挙げられる:
Figure 0005513367
式中、R93は、アルキル又はアリールであって、pは、約7〜約850、より好ましくは約7〜約665、更により好ましくは約7〜約400、更により好ましくは約7〜約200の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す。シロキサン鎖に置換した又はシロキサン鎖の末端部Z8に置換したアルキル又はアリール基(R93)は、得られるシリコーンが室温で流体のままであり、分散性があり、毛髪に適用されたときに刺激性がなく、毒性やその他の害もなく、組成物の他の構成成分と相溶性があり、通常の使用及び保管条件下で化学的に安定であり、毛髪に付着して毛髪の状態を整える限り、いかなる構造をも有することができる。好適なZ8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。シリコン原子上の2つのR93基は、同一の基又は異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR93基は同一の基を表す。好適なR93基としては、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。好ましいシリコーン化合物はポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンは、特に好ましい。本明細書で有用なこれらのシリコーン化合物の市販のものとしては、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から入手可能なTSF451シリーズ、及びダウ・コーニング(Dow Corning)社から入手可能なSH200シリーズが挙げられる。
アミノシリコーン
本発明の組成物は、摩擦の減少効果という観点から、アミノシリコーンの約0.5重量%未満、好ましくは約0.2重量%未満、より好ましくは約0.1重量%未満の窒素を有するアミノシリコーンを含む。驚くべきことに、アミノシリコーン中の窒素(アミン官能基)の濃度が高いと、摩擦の減少が少ない傾向があり、結果としてアミノシリコーンから得られるコンディショニング効果も低くなることが分かった。本明細書で有用なアミノシリコーンは、摩擦の減少効果という観点から、200を超えるシロキサン単位を有する少なくとも1つのシリコーンブロックを有するのが好ましい。本明細書で有用なアミノシリコーンとしては、例えば、四級化アミノシリコーン及び非四級化アミノシリコーンが挙げられる。
好ましくは、本明細書で有用なアミノシリコーンは、一般式(I)に相当するものである:
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又は、好ましくはメチルであるC1〜C8アルキルであって;aは、1〜3の値を有する整数であって、好ましくは1であり;bは、0、1又は2であって、好ましくは1であり;nは、0〜2,000の数であって、好ましくは100〜1,800であって、より好ましくは300〜800であって、更により好ましくは500〜600であり;mは、0〜1,999の整数であって、好ましくは0〜10、より好ましくは、mは0であり;R1は、一般式CqH2qLに相当する一価のラジカルであって、式中、qは、2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の基から選択される:−N(R2)CH2−CH2−N(R22;−N(R22;−N(R23-;−N(R2)CH2−CH2−NR22-;式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素ラジカル、好ましくは約C1〜約C20のアルキルラジカルであって;A-は、ハロゲン化物イオンである。Lは、好ましくは−N(CH32又は−NH2であって、より好ましくは−NH2である。
上記の式のアミノシリコーンは、組成物の約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約2重量%、更により好ましくは約0.20重量%〜約1.0重量%、更により好ましくは約0.30重量%〜約0.8重量%の濃度で使用される。
非常に好ましいアミノシリコーンの1つには、式(I)(式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであって、nは、好ましくは約1400〜約1700、より好ましくは約1600であり;Lは、−N(CH32、又は−NH2、より好ましくは−NH2である)に相当するものがある。その他の非常に好ましいアミノシリコーンは、式(I)(式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであって、nは、好ましくは約400〜約800、より好ましくは約500〜約600であり;Lは、−N(CH32又は、−NH2、より好ましくは−NH2である)に相当するものである。このような非常に好ましいアミノシリコーンは、末端アミノシリコーンと呼ばれることがあるが、これはシリコーン鎖の一端又は両端が、窒素含有基によって末端処理されているためである。驚くべきことに、このような末端アミノシリコーンは、グラフトアミノシリコーンと比較して、改善された摩擦減少がもたらされることも分かっている。
本明細書で有用なアミノシリコーンのその他の例としては、信越化学工業株式会社(Shinetsu)から入手可能な商標名KF8020を有する四級化アミノシリコーンが挙げられる。
上記のアミノシリコーンが組成物中に組み込まれる場合、より低粘度を有する溶媒と混合することができる。このような溶媒としては、例えば、極性又は非極性の、揮発性又は不揮発性油が挙げられる。このような油としては、例えば、シリコーンオイル、炭化水素、及びエステルが挙げられる。かかる各種溶媒のうち、好ましいものは、非極性の揮発性炭化水素、揮発性環状シリコーン、不揮発性線状シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。本明細書で有用な不揮発性線状シリコーンは、25℃において、約1〜約20,000mm2/s、好ましくは約20〜約10,000mm2/sの粘度を有するものである。前記の好ましい溶媒のうち、極めて好ましいのは、アミノシリコーンの粘度を低下させ、そして改善されたヘアコンディショニング効果、例えば、乾いた毛髪上での弱められた摩擦をもたらすという観点から、非極性の揮発性炭化水素、特に非極性の揮発性イソパラフィンである。かかる混合物の粘度は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sである。
シリコーンコポリマーエマルション
本発明の組成物は、約100×106mm2/sを超える内相粘度を有するシリコーンコポリマーエマルションも含む。シリコーンコポリマーエマルションは、清浄感をもたらすという観点から、組成物の約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約0.3重量%〜約10重量%、及びより好ましくは約0.5重量%〜約5重量%で存在する。上記のポリアルキルシロキサン混合物とアミノシリコーンと一緒に使用される際、このシリコーンコポリマーエマルションは、毛髪上でフィルムを形成し、清浄感の向上をもたらすと考えられる。また、上記のポリアルキルシロキサン混合物及びアミノシリコーンと一緒に使用される際、このシリコーンコポリマーエマルションは、毛髪上にフィルムを形成することで更に、毛髪にボリューム/厚みをもたらすと考えられる。
シリコーンコポリマーエマルションは、25℃において、約100×106mm2/sを超え、好ましくは約120×106mm2/sを超え、より好ましくは約150×106mm2/sを超える粘度を有する。シリコーンコポリマーエマルションは、25℃において、好ましくは約1000×106mm2/s未満の粘度、より好ましくは約500×106mm2/s未満の粘度、更により好ましくは約300×106mm2/s未満の粘度を有する。シリコーンコポリマーエマルションの内相粘度を測定するには、初めにエマルションからポリマーを切断しなければならない。一例として、以下の手順を使用して、エマルションからポリマーを切断することができる:1)10グラムのエマルション試料を15ミリリットルのイソプロピルアルコールに加える;2)スパチュラを用いて十分に混合する;3)イソプロピルアルコールをデカントする;4)10ミリリットルのアセトンを加え、スパチュラを用いてポリマーを混練(knead)する;5)アセトンをデカントする;6)ポリマーをアルミニウム容器に入れ、ペーパータオルで平らにする/拭く;7)80℃で2時間乾燥させる。ポリマーを、その後、動的剪断モードで動作する、例えば、キャリメド(CarriMed)、ハーケ(Haake)、又はモンサント(Monsanto)レオメーターなど、既知のいずれかのレオメーターを使用して試験することができる。内相粘度値は、9.900×10-3Hzの周波数点における動的粘度(n’)を記録することによって得ることができる。エマルションの平均粒径は、好ましくは約1マイクロメートル未満、より好ましくは約0.7マイクロメートル未満である。
本発明のシリコーンコポリマーエマルションは、シリコーンコポリマー、少なくとも1つの界面活性剤、及び水を含む。
シリコーンコポリマーは、金属含有触媒の存在下で、次の2つの材料の付加反応の結果として生じる:
(a)式(III)で示される、両末端に反応性基を有するポリシロキサン:
Figure 0005513367
式中、
5は、例えば、水素原子、エチレン性不飽和部を有する脂肪族基(すなわち、ビニル、アリル、又はヘキセニル)、ヒドロキシル基、アルコキシル基(すなわち、メトキシ、エトキシ、又はプロポキシ)、アセトキシル基、又はアミノ若しくはアルキルアミノ基などの、鎖付加反応により反応可能な基であり;好ましくは、R5は、水素原子、又はエチレン性不飽和部を有する脂肪族基であり;より好ましくは、R5は水素であり;
6は、アルキル、シクロアルキル、アリール、又はシクロアリールであって、エーテル、ヒドロキシル、アミン、カルボキシル、チオール、エステル(thiols esters)、スルホネートなどの追加的な官能基を含んでもよく;好ましくは、R6はメチルである。任意で、官能基のうち少量のモル百分率が、R5について上に記載したような反応性基であってもよく、これにより、ほぼ直鎖状であるが少量の分岐を有するポリマーを生成してもよい。この場合、好ましくは、R5基と同等のR6基の濃度は、モル百分率基準で、約10%未満であり、より好ましくは約2%未満であり;
nは、式(III)のポリシロキサンが約1mm2/s〜約1×106mm2/sの粘度を有するような整数である;
並びに、
(b)式(III)のポリシロキサンのR5基と反応可能な少なくとも1つ若しくは多くとも2つの基を含む、少なくとも1つのシリコーン化合物又は非シリコーン化合物(好ましくは、反応性基はエチレン性不飽和部を有する脂肪族基である)。
前述の反応で使用される金属含有触媒は、しばしば、特定の反応に特有である。そのような触媒は、当該技術分野において既知である。一般に、それらは、白金、ロジウム、スズ、チタン、銅、鉛などの金属を含有する物質である。
エマルションを形成するために使用される混合物は、少なくとも1つの界面活性剤も含有する。これには、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アルキル多糖類、両性界面活性剤などが挙げられる。以上の界面活性剤を、個々に、又は組み合わせて使用することができる。
本明細書に記載のシリコーンコポリマーエマルションを製造する代表的な方法は、1)前述の材料(a)と前述の材料(b)とを混合し、続いて、材料(b)が金属含有触媒の存在下で材料(a)と反応できるように、適切な金属含有触媒を混ぜ入れる工程と;2)更に少なくとも1つの界面活性剤及び水を混ぜ入れる工程と;3)混合物を乳化させる工程と、を含む。このようなシリコーンコポリマーエマルションの製造は、米国特許第6,013,682号、国際公開第01/58986(A1)号、及び欧州特許出願第0874017(A2)号に開示される。
市販のシリコーンコポリマーエマルションの非常に好ましい例としては、ダウ・コーニング(Dow Corning)社から商標名HMW2220で入手可能な、最小値が120×106mm2/sである内相粘度を有する約60〜70%のジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマーがある。
カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤系を含む。カチオン性界面活性剤系は、1つのカチオン性界面活性剤、又は2つ以上のカチオン性界面活性剤の混合物であってよい。カチオン性界面活性剤系は、所望のゲルネットワーク形成及び湿潤コンディショニング効果という観点から、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約8重量%、より好ましくは約0.8重量%〜約5重量%、更により好ましくは約1.0重量%〜約4重量%の濃度で組成物中に包含される。
モノ−及びジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤を包含する様々なカチオン性界面活性剤を、本発明の組成物中で使用することができる。本発明のカチオン性界面活性剤系は、所望のゲルマトリックス及び湿潤コンディショニング効果をもたらすという観点から、好ましくはモノアルキル鎖カチオン性界面活性剤を含有する。モノアルキルカチオン性界面活性剤は、バランスの取れた湿潤コンディショニング効果をもたらすという観点から、12〜22個の炭素原子、好ましくは16〜22個の炭素原子、より好ましくはC18〜22アルキル基を有する1本の長アルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、独立して、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は約4個までの炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、又はアルキルアリール基から選択される。このようなモノアルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル四級アンモニウム塩及びモノアルキルアミンが挙げられる。モノアルキル四級アンモニウム塩としては、例えば、非官能化長アルキル鎖を有するものである。モノアルキルアミンとしては、例えば、モノアルキルアミドアミン及びそれらの塩が挙げられる。
本明細書で有用なモノ−長アルキル四級化アンモニウム塩は、次の式(II)で表されるようなものであり:
Figure 0005513367
式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子のアルキル基、又は約30個までの炭素原子を有する、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は、独立して、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は約4個までの炭素原子を有する、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、X-は、ハロゲンラジカル、(例えば、塩素、臭素)、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるような塩形成アニオンである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル及び/又はエステル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖のアルキル基、例えば、約12個以上の炭素原子であるものは、飽和又は不飽和であることができる。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜22個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、更により好ましくは、22個の炭素原子のアルキル基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合物から選択され、Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好ましいモノ−長アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の例としては、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩;ステアリルトリメチルアンモニウム塩;セチルトリメチルアンモニウム塩;及び水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。これらのうちで、非常に好ましいのは、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩である。
モノ−アルキルアミンはまた、カチオン性界面活性剤としても好適である。第一級、第二級及び第三級脂肪族アミンが有用である。特に有用なものは、約12〜約22個の炭素のアルキル基を有する第三級アミドアミンである。代表的な第三級アミドアミンには、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアルアミドが挙げられる。本発明において有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(ナハティガル(Nachtigal)ら)で開示されている。これらのアミンは、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸及びこれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸のような酸と組み合わせても使用できる。本明細書のアミンは、好ましくは、いかなる酸によっても、アミンと酸のモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で部分的に中和される。
モノアルキル鎖カチオン性界面活性剤が好ましいが、ジアルキル鎖カチオン性界面活性剤のような他のカチオン性界面活性剤が、単独で又はモノアルキル鎖カチオン性界面活性剤と組み合わせて用いられてもよい。このようなジアルキル鎖カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。このようなジアルキル鎖カチオン性界面活性剤としては、例えば、アクゾ・ノベル(Akzo Nobel)社から商標名アルクアッド(Arquad)HTL8−MSで入手可能なタローアルキル(2−エチルヘキシル)ジメチルアンモニウムメトサルフェートなどが挙げられる。
高融点脂肪族化合物
本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群から選択される。当業者には、本明細書の本項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属することができる(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体を脂肪酸誘導体として分類することもできる)ことが理解される。しかしながら、既定の分類は、その特定の化合物に対する制限であることを意図しておらず、分類及び命名法の便宜上そのようにしている。更に、当業者は、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の所要炭素原子を有する特定の化合物の融点が25℃未満である場合があることも理解するべきである。そのような低融点の化合物は、この項に含まれないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)第5版(1993年)、及びCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)第2版(1992年)に記載されている。
様々な高融点脂肪族化合物のうち、脂肪族アルコールを、本発明の組成物では好ましく使用する。本明細書で有用な脂肪族アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子であるものである。これらの脂肪族アルコールは飽和され、直鎖又は分枝鎖アルコールであり得る。好ましい脂肪族アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及び、これらの混合物が挙げられる。
高純度の単一化合物の高融点脂肪族化合物が好ましい。純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール、及び、ベヘニルアルコールの群から選択した純粋な脂肪族アルコールの単一化合物が極めて好ましい。本明細書では、「純粋」とは、化合物の純度が少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%であることを意味する。高純度のこれら単一化合物は、消費者が前記組成物をすすぎ落とすときに、毛髪からの優れた濯ぎやすさをもたらす。
高融点脂肪族化合物は、改善されたコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪へ塗布している間のぬるぬるした感じ、並びに乾いた毛髪での柔らかさ及びしっとり感をもたらす観点から、組成物の約1重量%〜約20重量%、好ましくは約3重量%〜約10重量%、より好ましくは約4重量%〜約8重量%の濃度で組成物中に包含されている。
ゲルマトリックス
本発明の組成物にはゲルマトリックスが含まれている。前記ゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び、水性キャリアから構成されている。
前記ゲルマトリックスは、様々なコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪へ塗布している間のぬるぬるした感じ、並びに乾いた毛髪での柔らかさ及びしっとり感をもたらすのに適している。前記ゲルマトリックスをもたらすという観点から、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との重量比が好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1〜約1:6の範囲内になるような濃度で含有される。
ゲルマトリックスを形成させるには、次の方法によって組成物を調製するのが好ましい。
水を、典型的には、少なくとも約70℃、好ましくは約80℃〜約90℃まで加熱する。カチオン性界面活性剤及び前記高融点脂肪族化合物を水と混ぜ合わせて、混合物を形成させる。この混合物の温度を、好ましくは、カチオン性界面活性剤の融解温度及び高融点脂肪族化合物の融解温度の双方よりも高い温度に維持し、混合物全体を均質化させる。固形分が観察されなくなるまで混合した後、混合物を徐々に(例えば、約1℃/分〜約5℃/分の速度で)、60℃より低い温度まで、好ましくは約55℃より低い温度まで冷却する。この徐々に冷却するプロセスの間、約55℃〜約75℃の間で、粘度の顕著な増大が観察される。これが、ゲルマトリックスの形成を示している。高分子量水溶性カチオン性ポリマーを混合物に攪拌しながら約55℃で、又は、冷却の前に、添加することができる。次に、追加成分をゲルマトリックスと混ぜ合わせて、室温まで冷却する。
本発明の組成物には、ゲルマトリックスが、ヘアケア組成物の約60重量%〜約99重量%、好ましくは約70重量%〜約95重量%、及び、より好ましくは約80重量%〜約95重量%含まれているのが好ましく、ゲルマトリックスには、シリコーンのような任意成分を添加することができる。上記量のゲルマトリックスを含有する組成物は、典型的には、1分間の持続時間、0.1s−1〜1100s−1のせん断速度のもと、TAAR1000レオメーターによって、26.7℃で測定されるものとして、950s−1において、約40Pa〜約600Pa、好ましくは約50Pa〜約500Pa、及びより好ましくは約70Pa〜約400Paのレオロジーによって特徴付けられる。本発明の組成物は増粘ポリマーを含有することができるが、本発明の組成物は、いずれの増粘ポリマーが存在しても上記のレオロジーを有することができる。
水性キャリア
本発明のコンディショニング組成物は水性キャリアを含む。このキャリアの濃度と種は、他の構成成分との適合性、及び当該製品の他の所望の特性に応じて選択される。
本発明で有用な前記キャリアには、水、並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素の1価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本発明で有用な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が好ましくは使用される。ミネラルカチオンを包含する天然供給源からの水もまた、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般的に、本発明の組成物は、水を約20%〜約99%、好ましくは約30%〜約95%、より好ましくは約80%〜約95%含む。
追加の構成成分
本発明の組成物は他の追加的な構成成分を含んでもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択されてもよく、それは組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにしたり、付加的な使用による利益を組成物に提供するのに好適なものである。このような他の追加成分は一般に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で個々に用いる。
他の多種多様な追加構成成分(複数)を本発明の組成物に配合可能である。これらには、次のものが挙げられる:25℃未満の融点を有する低融点油であって、例えば、オレイルアルコールなどの不飽和脂肪族アルコール、及びペンタエリスリトールエステル油などのエステル油を包含するもの;カチオン性コンディショニングポリマーであって、例えば、カチオン性セルロース及びカチオン性グアーガムを包含するもの;ポリエチレングリコール;その他のコンディショニング剤、例えば、商品名ペプテイン(Peptein)2000としてホーメル(Hormel)から入手可能な加水分解コラーゲン、商品名Eミックス−d(Emix-d)としてエーザイ(Eisai)から入手可能なビタミンE、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解ケラチン、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素;防腐剤、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;塩、一般には、例えば、酢酸カリウム、及び塩化ナトリウム;着色剤、例えば、FD&C又はD&C色素のうちいずれか;香料;及び金属イオン封鎖剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム;紫外線スクリーニング剤及び吸収剤並びに赤外線スクリーニング剤及び吸収剤、例えば、サリチル酸オクチル;並びにフケ止め剤、例えば、ジンクピリチオン、及びサリチル酸。
製品形態
ヘアケア組成物を配合して様々な製品形態にすることができ、それには例えばシャンプー、コンディショナー(リンスオフ及びリーブオンの双方)、スタイリング製品などが挙げられる。1つの実施形態では、ヘアケア組成物はヘアコンディショナーのみを含み、シャンプー又はスタイリング製品は含まれない。
本発明のコンディショニング組成物は、リンスオフ製品又はリーブオン製品の形態であることができ、またクリーム、ジェル、エマルション、ムース、及びスプレーを包含するが、これらに制限されない、多種多様な製品形態で配合されることができる。
本発明のコンディショニング組成物は、リンスオフヘアーコンディショナーに特に適している。このような組成物は、好ましくは下記の工程で使用する。
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするための有効量のコンディショニング組成物を毛髪に塗布する工程、
(ii)その後、前記毛髪を濯ぐ工程。
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。成分は、適用可能な場合は、化学名又はCTFA名称で識別し、そうでない場合には以下で定義する。
Figure 0005513367
構成成分の定義
*1 ポリアルキルシロキサン−1:GE東芝(GE Toshiba)社から入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有する15%のジメチコン及び200mPa・sの粘度を有する85%のジメチコンのブレンドであって、このブレンドは約20,000mPa・sの粘度を有する。
*2 ポリアルキルシロキサン−2:GE東芝(GE Toshiba)社から入手可能な500,000mPa・sの粘度を有する15%のジメチコン及び200mPa・sの粘度を有する85%のジメチコンのブレンドであって、このブレンドは約1,500mPa・sの粘度を有する。
*3 アミノシリコーン−1:GE社から入手可能であって、約10,000mPa・sの粘度を有し、以下の式を有する末端アミノシリコーン:
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
式中、Gはメチルであり;aは、1の整数であって;nは、400〜約600の数であって;mは、0の整数であって;R1は、一般式CqH2qLに相当する一価のラジカルであって、式中、qは、3の整数であり、Lは、−NH2である。
*4 アミノシリコーン−2:GE社から入手可能であって、約230,000mPa・sの粘度を有し、以下の式を有する末端アミノシリコーン:
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
式中、Gはメチルであって;aは、1の整数であって;nは、1,500〜約1,700の数であって;mは、0の整数であって;R1は、一般式CqH2qLに相当する一価のラジカルであって、式中、qは、3の整数であり、Lは、−NH2である。
*5 アミノシリコーン−3:信越化学工業株式会社(Shinetsu)から入手可能なKF8020
*6 シリコーンコポリマーエマルション:ダウ・コーニング(Dow Corning)社から商標名HMW2220で入手可能な、最小値が120×106mm2/sである内相粘度を有する約60〜70%のジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー
*7 タロージメチルアンモニウムクロリド:アクゾ・ノベル(Akzo Nobel)社から商標名アルクアッド(arquad)HTL8−MSで入手可能な水素添加タローアルキル(2−エチルヘキシル)ジメチル四級アンモニウムメトサルフェートの84%水性混合物
調製方法
上記で示したように、「実施例1」〜「実施例9」のコンディショニング組成物は、当該技術分野において周知のあらゆる従来の方法によって調製することができる。これらは、次のようにして好適に調製される:
カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を攪拌しながら水に添加し、約80℃に加熱する。混合物を約55℃まで冷却する。約55℃で攪拌しながら、シリコーン化合物を混合物に加える。包含される場合、香料及び防腐剤のような他の構成成分を攪拌しながら混合物に添加する。次に、混合物を室温まで冷却する。
実施例1〜9は、本発明のヘアコンディショニング組成物であって、リンスオフ用途において特に有用である。前述の「実施例1」〜「実施例9」に開示及び示された実施形態は多くの利点を有する。例えば、これらは、滑らかな感触及び摩擦の減少などのような改善されたコンディショニング効果をもたらしつつ、清浄感、及び/又はべたつきの減少をもたらす。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、本明細書中に参照により全てが組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は請求される任意の発明に対する従来技術であるか、又は単一若しくは他の参照と組み合わせて、任意のかかる発明を参照、教示、提案又は開示すると見なすべきではない。更には、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (11)

  1. ヘアコンディショニング組成物であって、
    (a)
    (i)不揮発性であって、0%のアミノ基を含み、10,000,000mm2・s-1〜20,000,000mm2・s-1の粘度を有する第1のポリアルキルシロキサン、及び
    (ii)不揮発性であって、0%のアミノ基を含み、20mm2・s-1〜350mm2・s-1の粘度を有する第2のポリアルキルシロキサン、
    を含む0.5重量%〜10重量%のポリアルキルシロキサン混合物と、
    (b)アミノシリコーンの0.5重量%未満の窒素を有する0.1重量%〜5重量%のアミノシリコーンであって、該アミノシリコーンは、以下の式:
    (R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
    (式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキルであって;aは、1〜3の値を有する整数であって;bは、0、1又は2であって;nは、1〜2,000の数であって;mは、0であって;R1は、一般式CqH2qLに相当する一価のラジカルであって、式中、qは2〜8の値を有する整数であって、Lは以下の基から選択される:−N(R2)CH2−CH2−N(R22;−N(R22;−N(R23-;−N(R2)CH2−CH2−NR22-;式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル又は飽和炭化水素ラジカルであって;A-は、ハロゲン化物イオンである)を有する、と、
    (c)25℃で測定した場合、100×106mm2/sを超える内相粘度を有する0.1重量%〜5重量%のシリコーンコポリマーエマルションと、
    (d)水性キャリアと、を含む組成物であって、
    ここで、該組成物が、1%以下のアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを含み、且つ該第1のポリアルキルシロキサンと該第2のポリアルキルシロキサンと重量比が、1:2〜1:9である、ヘアコンディショニング組成物。
  2. 前記ポリアルキルシロキサン混合物が、500mm2・s-1〜100,000mm2・s-1の粘度を有する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  3. 前記ポリアルキルシロキサン混合物及び前記アミノシリコーンは、前記ポリアルキルシロキサン混合物と前記アミノシリコーンとの重量比が、1:1〜20:1となるような濃度で含有される、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  4. 前記ポリアルキルシロキサン混合物、アミノシリコーン及びシリコーンコポリマーエマルションは、(i)前記ポリアルキルシロキサン混合物とアミノシリコーンとの全量と(ii)シリコーンコポリマーエマルションとの重量比が、1:4〜10:1となるような濃度で含有される、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  5. 前記アミノシリコーンが、200を超えるシロキサン単位を有するシリコーンブロックを少なくとも1つ有する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  6. 前記アミノシリコーンが、以下の式:
    (R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
    (式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキルであって;aは1であって;nは、100〜1,800の数であって;mは0であって;R1は一般式CqH2qLに相当する一価のラジカルであって、式中、qは2〜8の値を有する整数であって、Lは、−N(R22であって;式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル又は飽和炭化水素ラジカルであって;A-は、ハロゲン化物イオンである)を有する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  7. Lが、−N(CH32又は−NH2である、請求項6に記載のヘアコンディショニング組成物。
  8. 前記シリコーンコポリマーエマルションが、25℃で測定した場合、120×106mm2/sを超える内相粘度を有する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  9. 前記シリコーンコポリマーエマルションが、シリコーンコポリマー、少なくとも1つの界面活性剤、及び水を含み、前記シリコーンコポリマーが、反応基を有するポリシロキサンを両末端に含み、以下の式:
    Figure 0005513367
    (式中、R5は、水素原子、エチレン性不飽和部を有する脂肪族基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アセトキシル基、アミノ基又はアルキルアミノ基、及びこれらの混合からなる群から選択され、かつR6は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール、エーテル、ヒドロキシル、アミン、カルボキシル、チオール、エステル、スルホネート、及びこれらの混合からなる群から選択される)に相当する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  10. 前記組成物の0.1重量%〜10重量%のカチオン性界面活性剤、及び前記組成物の0.1重量%〜20重量%の高融点脂肪族化合物、を更に含む、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  11. Figure 0005513367
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