JP5507904B2 - 変位測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種対象物の変位を測定する変位測定装置に関するものである。
従来から、多くの分野において、各種対象物の変位を測定する技術が多数提案されている。
例えば、建築土木分野においては、構造物の傾き変位測定や地盤の変位測定など、各種対象物の変位を測定することが行われている。
こうした各種対象物の変位を測定する従来技術としては、対象物に取り付けた反射体にレーザー光を照射し、その反射光をPSD(Position Sensitive Detector)といわれる半導体位置検出素子で検出して、演算を行うことにより、この対象物の変位を測定することがなされている(例えば特許文献1等を参照)。
特開平06−221853号公報
しかしながら、上記したような従来の変位測定装置では、レーザー光の反射光をPSDで検出するので、変位測定値は、反射体に起因する誤差などが累積して正確な測定が行えないおそれがあった。
そのため、このような誤差を低減するには、複雑な補正を行う必要があり、装置が高価になる傾向にあった。
そこで、本発明は、変位測定値の誤差が小さいうえに、安価に実施することができる変位測定装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の変位測定装置は、対象物の変位を測定する変位測定装置であって、前記対象物に取り付けられるPSDと、該PSDの受光面に向けて照射光を照射する光源と、前記PSDの前記受光面における照射光の受光位置から前記対象物の変位測定値を算出する演算処理手段とを備えていることを特徴とする。
ここで、前記PSDは、前記対象物に着脱可能とされた基材の表面に固定されており、該基材を前記対象物に装着して取り付けられるとよい。
また、前記PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、前記受光面が配列方向で連続するように、少なくとも1列に配列されていてもよい。
さらに、この場合、前記光源から照射される前記照射光のビーム形状が線状であるとよい。
また、前記PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、列毎に前記受光面が配列方向で連続するように、平面に、少なくとも、略平行に2列と、これら2列に対して略垂直となる方向に1列に配列されていてもよい。
さらに、この場合、前記光源から照射される前記照射光のビーム形状が十字状であるとよい。
また、前記PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、列毎に前記受光面が配列方向で連続するように、第1の平面に、少なくとも、略平行に2列と、これら2列と略垂直となる方向に1列に配列され、前記第1の平面と直交する第2の平面に、少なくとも、略平行に2列に配列され、前記第1の平面及び前記第2の平面と直交する第3の平面に、少なくとも、1列に配列されていてもよい。
さらに、この場合、前記光源から照射される前記照射光のビーム形状が、前記第1の平面において十字状であり、前記第2の平面及び前記第3の平面において線状であるとよい。
また、この場合、前記光源から照射される前記照射光は、そのビーム形状が、キ字状であり、前記第1の平面、前記第2の平面及び前記第3の平面における前記PSDの前記受光面に照射可能な角度から照射されるようにしてもよい。
このような本発明の変位測定装置は、対象物に取り付けられるPSDと、PSDの受光面に向けて照射光を照射する光源と、PSDの受光面における照射光の受光位置から対象物の変位測定値を算出する演算処理手段とを備えた構成とされている。
こうした構成なので、光源からの照射光の直接光がPSDの受光面で受光されるため、反射光が受光される従来技術に比して、変位測定値の誤差が小さい。
そのうえ、誤差を低減するための複雑な補正を行う必要がなく、装置全体が簡易な構造となるため、安価に実施することができる。
ここで、PSDが、対象物に着脱可能とされた基材の表面に固定されており、基材を対象物に装着して取り付けられる場合は、対象物へのPSDの取り付けと取り外しが容易に行えるため、ひいては、装置全体の設置と撤去が容易に行える。
また、PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、受光面が配列方向で連続するように、少なくとも1列に配列されている場合は、比較的安価な1次元PSDを少数用いて、対象物の1次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、光源から照射される照射光のビーム形状が線状である場合は、対象物の1次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSDの受光面上に照射光を容易に照射することができ、照射光を受けた1次元PSDの電気抵抗値から対象物の1次元方向の変位を容易に算出することができる。
また、PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、列毎に受光面が配列方向で連続するように、平面に、少なくとも、略平行に2列と、これら2列に対して略垂直となる方向に1列に配列されている場合は、比較的安価な1次元PSDを少数用いて、対象物の2次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、光源から照射される照射光のビーム形状が十字状である場合は、対象物の2次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSDの受光面上に照射光を容易に照射することができ、照射光を受けた1次元PSDの電気抵抗値から対象物の2次元方向の変位を容易に算出することができる。
また、PSDは、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、列毎に前記受光面が配列方向で連続するように、第1の平面に、少なくとも、略平行に2列と、これら2列と略垂直となる方向に1列に配列され、第1の平面と直交する第2の平面に、少なくとも、略平行に2列に配列され、第1の平面及び第2の平面と直交する第3の平面に、少なくとも、1列に配列されている場合は、比較的安価な1次元PSDを少数用いて、対象物の3次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、光源から照射される照射光のビーム形状が、第1の平面において十字状であり、第2の平面及び第3の平面において線状である場合は、対象物の3次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSDの受光面上に照射光を容易に照射することができ、照射光を受けた1次元PSDの電気抵抗値から対象物の3次元方向の変位を容易に算出することができる。
また、光源から照射される照射光は、そのビーム形状が、キ字状であり、第1の平面、第2の平面及び第3の平面におけるPSDの受光面に照射可能な角度から照射される場合は、対象物の3次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSDの受光面上に照射光を容易に照射することができ、照射光を受けた1次元PSDの抵抗値から対象物の3次元方向の変位を容易に算出することができるうえに、照射光を照射する光源を1つにすることができる。
実施例1における変位測定装置の概略構成を示す模式図である。 実施例1における変位測定装置で用いられるPSDの概略構成を示す斜視図である。 PSDを構成する複数個の1次元PSDの配置例を示す説明図である。 実施例2における変位測定装置の概略構成を示す模式図である。 実施例2における変位測定装置で用いられるPSDの概略構成を示す斜視図である。 実施例3における変位測定装置の概略構成を示す模式図である。 実施例3における変位測定装置で用いられるPSDの概略構成を示す斜視図である。 実施例4における変位測定装置で用いられるPSDに照射されるレーザー光のビーム形状を説明するための説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例1〜4に基づいて説明する。
まず、実施例1の変位測定装置の構成について説明する。
この実施例1の変位測定装置は、杭の載荷試験に適用したものである。
この実施例1の変位測定装置は、図1に示したように、対象物としての杭頭1Aに取り付けられるPSD2Aと、このPSD2Aの受光面21A(図2を参照)に向けて照射光としてのレーザー光L1を照射する光源としてのレーザーポインタ3と、PSD2Aの受光面21Aにおけるレーザー光L1の受光位置から杭頭1Aの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とで主に構成されている。
まず、PSD2Aは、図2に示したように、5個の1次元PSD21,・・・が、板状の基材20Aの表面に、受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、縦1列に配列され、固定されている。
ここで、1次元PSD21は、図3に示したように、ハウジング21Bで囲まれた一面から受光面21Aが露出する構成なので、互い違いに配列することにより、受光面21A,・・・が配列方向で連続するようにされており、レーザー光L1の受光感度が不連続とならないようにされている。
また、板状の基材20Aの裏面には、接着剤が塗布され、杭頭1Aに着脱可能とされている。
また、レーザーポインタ3は、通常の建築用や測量用のものが使用され、図示は省略したが、レーザー光L1の照射口には、ロッドレンズが設けられており、レーザー光L1のビーム形状は、図2に示したように、縦1列に配列された1次元PSD21,・・・に略直交して照射される線状とされている。
さらに、パーソナルコンピュータ4は、図1に示したように、PSD2Aと配線5により、図示省略のA/D変換回路を介して接続されている。
そして、パーソナルコンピュータ4は、PSD2Aの受光面21Aが受光したときに生じるA/D変換された電気抵抗値から杭頭1Aの変位測定値をμm単位の精度で算出し、そのディスプレイで表示可能とされている。
なお、図示は省略したが、PSD2Aの電源は、パーソナルコンピュータ4の電源が共有されており、配線5と並行した配線により、電力が供給される。
これにより、杭頭1Aの上側から荷重Fを加えたときの変位測定値をリアルタイムに測定して、杭の載荷試験を行うことができる。
具体的には、この杭の載荷試験としては、静的載荷試験、急速載荷試験、及び動的載荷試験のいずれも行うことができる。
この際、縦1列に配列された1次元PSD21,・・・で測定されるマイナスの値の変位測定値が、杭の沈下量となる。
また、プラスの値の変位測定値は、杭のリバウンド量となる。
なお、このリバウンド量を測定することにより、杭の支持力を確認することもできる。
ここで、変位測定値とは、基準となる時間tから所定時間経過した時間tにかけての変位量を数値で表したものをいう。
この実施例1の変位測定装置では、基準となる時間tにおけるレーザー光L1が照射されたことにより生じる1次元PSD21の電気抵抗値と時間tにおけるレーザー光L1が照射されたことにより生じる1次元PSD21の電気抵抗値との差分から、この変位測定値が算出される。
次に、この実施例1の変位測定装置の作用効果について説明する。
このような実施例1の変位測定装置は、対象物としての杭頭1Aに取り付けられるPSD2Aと、PSD2Aの受光面21Aに向けて照射光としてのレーザー光L1を照射する光源としてのレーザーポインタ3と、PSD2Aの受光面21Aにおけるレーザー光L1の受光位置から杭頭1Aの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とを備えた構成とされている。
こうした構成なので、レーザーポインタ3からのレーザー光L1の直接光がPSD2の受光面21Aで受光されるため、μm単位の精度で測定が行え、反射光が受光される従来技術に比して、変位測定値の誤差が小さい。
そのうえ、誤差を低減するための複雑な補正を行う必要がなく、装置全体が簡易な構造となるため、安価に実施することができる。
ここで、PSD2Aを構成する1次元PSD21,・・・が、対象物としての杭頭1Aに着脱可能とされた基材20Aの表面に固定されており、基材20Aを杭頭1Aに装着して取り付けられる。
このため、対象物としての杭頭1AへのPSD2の取り付けと取り外しが容易に行えるため、ひいては、装置全体の設置と撤去が容易に行える。
また、PSD2Aは、5個の1次元PSD21,・・・から成り、これらの1次元PSD21,・・・は、受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、縦1列に基材20Aの表面に配列され、固定されている。
このため、比較的安価な1次元PSD21,・・・を少数用いて、対象物としての杭頭1Aの1次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、レーザーポインタ3から照射されるレーザー光L1のビーム形状が線状である。
このため、対象物としての杭頭1Aの1次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSD21,・・・の受光面21A,・・・上にレーザー光L1を容易に照射することができ、レーザー光L1を受けた1次元PSD21の電気抵抗値から対象物としての杭頭1Aの1次元方向の変位を容易に算出することができる。
次に、実施例2の変位測定装置の構成について説明する。なお、上記実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2の変位測定装置は、山留観測(動体観測)に適用したものである。
この実施例1の対象物の変位測定装置は、図4に示したように、対象物としての山留1Bに取り付けられるPSD2Bと、このPSD2Bの受光面21A(図5を参照)に向けて照射光としてのレーザー光L2を照射する光源としてのレーザーポインタ3と、PSD2Bの受光面21Aにおけるレーザー光L2の受光位置から山留1Bの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とで主に構成されている。
まず、PSD2Bは、図5に示したように、15個の1次元PSD21,・・・が、直方体状の基材20Bの表面(前面)に、列毎に受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、5個ずつ、略平行な横2列と、これら2列に対して略垂直となる縦1列にそれぞれ配列され、固定されている。
ここで、列毎の1次元PSD21は、図3に示したように、ハウジング21Bで囲まれた一面から受光面21Aが露出する構成なので、互い違いに配列することにより、受光面21A,・・・が配列方向で連続するようにされており、レーザー光L1の受光感度が不連続とならないようにされている。
また、直方体状の基材20Bの側面には、磁気シールド材22を介して、マグネット板23が設けられており、鋼製の山留1Bに着脱可能とされている。
また、レーザーポインタ3は、通常の建築用や測量用のものが使用され、図示は省略したが、レーザー光L2の照射口には、ロッドレンズが設けられており、レーザー光L2のビーム形状は、図5に示したように、横2列と縦1列に配列された1次元PSD21,・・・に略直交して照射される十字状とされている。
さらに、パーソナルコンピュータ4は、図4に示したように、PSD2Bと配線5により、図示省略のA/D変換回路を介して接続されている。
そして、パーソナルコンピュータ4は、PSD2Bの受光面21Aが受光したときに生じるA/D変換された電気抵抗値から山留1Bの変位測定値をμm単位の精度で算出し、そのディスプレイで表示可能とされている。
なお、図示は省略したが、PSD2Bの電源は、パーソナルコンピュータ4の電源が共有されており、配線5と並行した配線により、電力が供給される。
これにより、山留1Bの変位測定値をリアルタイムに測定して、山留観測を行うことができる。
この際、略平行な横2列に配列された1次元PSD21,・・・によって測定されるのが、水平方向の変位測定値であり、山留1Bの押出量などを観測することができ、例えば、山留1Bの押出量が過大である場合は、腹起こし6に架設された切梁7の本数を増やすなどして対策する。
また、縦1列に配列された1次元PSD21,・・・によって測定されるのが、鉛直方向の変位測定値であり、山留1Bの沈下量を観測することができる。
次に、この実施例2の変位測定装置の作用効果について説明する。
このような実施例2の変位測定装置は、対象物としての山留1Bに取り付けられるPSD2Bと、PSD2Bの受光面21Aに向けて照射光としてのレーザー光L2を照射する光源としてのレーザーポインタ3と、PSD2Bの受光面21Aにおけるレーザー光L2の受光位置から山留1Bの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とを備えた構成とされている。
こうした構成なので、レーザーポインタ3からのレーザー光L2の直接光がPSD2Bの受光面21Aで受光されるため、μm単位の精度で測定が行え、反射光が受光される従来技術に比して、変位測定値の誤差が小さい。
そのうえ、誤差を低減するための複雑な補正を行う必要がなく、装置全体が簡易な構造となるため、安価に実施することができる。
ここで、PSD2Bを構成する1次元PSD21,・・・が、対象物としての山留1Bに着脱可能とされた基材20Bの表面に固定されており、基材20Bを山留1Bに装着して取り付けられる。
このため、対象物としての山留1BへのPSD2Bの取り付けと取り外しが容易に行えるため、ひいては、装置全体の設置と撤去が容易に行える。
また、PSD2Bは、15個の1次元PSD21,・・・から成り、これらの1次元PSD21,・・・は、列毎に受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、5個ずつ、略平行な横2列と、これら2列に対して略垂直となる縦1列にそれぞれ直方体状の基材20Bの表面に配列され、固定されている。
このため、比較的安価な1次元PSD21,・・・を少数用いて、対象物としての山留1Bの2次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、レーザーポインタ3から照射されるレーザー光L2のビーム形状が十字状である。
このため、対象物としての山留1Bの2次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSD21,・・・の受光面21A,・・・上にレーザー光L2を容易に照射することができ、レーザー光L2を受けた1次元PSD21の電気抵抗値から対象物としての山留1Bの2次元方向の変位を容易に算出することができる。
例えば、本発明は、2次元PSDを用い、この2次元PSDに点状のレーザー光を照射して実施することもできるが、この実施例2の変位測定装置は、これに比しても、比較的安価な1次元PSD21,・・・を少数用いる構造なので、大幅に安価に実施することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施例1と略同様であるので説明を省略する。
次に、実施例3の変位測定装置の構成について説明する。なお、上記実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例3の変位測定装置は、建物の耐震試験(振動測定)に適用したものである。
この実施例3の変位測定装置は、図6に示したように、対象物としてのモデル建物1Cに取り付けられるPSD2Cと、このPSD2Cの受光面21A(図7を参照)に向けて照射光としてのレーザー光L31,L32,L33を照射する光源としてのレーザーポインタ31,32,33と、PSD2Cの受光面21Aにおけるレーザー光L31,L32,L33の受光位置からモデル建物1Cの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とで主に構成されている。
まず、モデル建物1Cは、大型振動装置8の加振台81の上に構築されており、3次元方向の振動が入力可能とされている。
ここで、PSD2Cは、図6に示したように、モデル建物1Cの高さ方向の上端部近傍と中間部と下端部近傍の3箇所にそれぞれ設けられている。
そして、PSD2Cは、図7に示したように、30個の1次元PSD21,・・・が、立方体状の基材20Cにおいて、列毎に受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、第1の表面(前面)に、5個ずつ、略平行な横2列と、これら2列に対して略垂直となる縦1列に配列され、第2の表面(側面)に、略平行な横2列に配列され、第3の表面(上面)に、横1列に配列され、それぞれ固定されている。
ここで、列毎の1次元PSD21は、図3に示したように、ハウジング21Bで囲まれた一面から受光面21Aが露出する構成なので、互い違いに配列することにより、受光面21A,・・・が配列方向で連続するようにされており、レーザー光L31,L32,L33の受光感度がそれぞれ不連続とならないようにされている。
また、立方体状の基材20Cの裏面には、接着剤が塗布され、モデル建物1Cに着脱可能とされている。
さらに、レーザーポインタ31,32,33は、通常の建築用や測量用のものが使用されている。
ここで、図示は省略したが、レーザーポインタ31のレーザー光L31の照射口には、ロッドレンズが設けられており、レーザー光L31のビーム形状は、図7に示したように、立方体状の基材20Cの第1の表面(前面)の横2列と縦1列に配列された1次元PSD21,・・・に略直交して照射される十字状とされている。
また、図示は省略したが、レーザーポインタ32のレーザー光L32の照射口には、ロッドレンズが設けられており、レーザー光L32のビーム形状は、図7に示したように、立方体状の基材20Cの第2の表面(側面)の横2列に配列された1次元PSD21,・・・に略直交して照射される線状とされている。
さらに、図示は省略したが、レーザーポインタ33のレーザー光L33の照射口には、ロッドレンズが設けられており、レーザー光L33のビーム形状は、図7に示したように、立方体状の基材20Cの第3の表面(上面)の横1列に配列された1次元PSD21,・・・に略直交して照射される線状とされている。
また、パーソナルコンピュータ4は、図6に示したように、3つのPSD2Cと各配線5により、図示省略のA/D変換回路を介してそれぞれ接続されている。
そして、パーソナルコンピュータ4は、PSD2Cの受光面21Aが受光したときに生じるA/D変換された電気抵抗値からモデル建物1Cの変位測定値をμm単位の精度で算出し、そのディスプレイで表示可能とされている。
なお、図示は省略したが、PSD2Cの電源は、パーソナルコンピュータ4の電源が共有されており、配線5と並行した配線により、電力が供給される。
これにより、大型振動装置8の加振台81から振動を入力し、モデル建物1Cの変位測定値をリアルタイムに測定して、モデル建物1Cの耐震試験(振動測定)を行うことができる。
この際、立方体状の基材20Cの第1の表面(前面)の横2列と縦1列に配列された1次元PSD21,・・・で測定されるのが、水平方向の変位測定値と鉛直方向の変位測定値であり、モデル建物1Cの横揺れの変形量と縦揺れの変形量となる。
また、立方体状の基材20Cの第2の表面(側面)の横2列に配列された1次元PSD21,・・・で測定されるのが、第1の表面(前面)の横2列に配列された1次元PSD21,・・・で測定される水平方向の変位測定値と略直交する水平方向の変位測定値であり、モデル建物1Cの横揺れの変形量となる。
さらに、立方体状の基材20Cの第1の表面(前面)と第2の表面(側面)と第3の表面(上面)とに配列された1次元PSD21,・・・で測定される変位測定値がパーソナルコンピュータ4で演算されて回転方向の変位測定値が算出され、この回転方向の変位測定値がモデル建物1Cの捩れの変形量となる。
次に、この実施例3の変位測定装置の作用効果について説明する。
このような実施例3の変位測定装置は、対象物としてのモデル建物1Cに取り付けられるPSD2Cと、PSD2Cの受光面21Aに向けて照射光としてのレーザー光L31,L32,L33を照射する光源としてのレーザーポインタ31,32,33と、PSD2Cの受光面21Aにおけるレーザー光L31,L32,L33の受光位置からモデル建物1Cの変位測定値を算出する演算処理手段としてのパーソナルコンピュータ4とを備えた構成とされている。
こうした構成なので、レーザーポインタ31,32,33からのレーザー光L31,L32,L33の直接光がPSD2Cの受光面21Aで受光されるため、μm単位の精度で測定が行え、反射光が受光される従来技術に比して、変位測定値の誤差が小さい。
そのうえ、誤差を低減するための複雑な補正を行う必要がなく、装置全体が簡易な構造となるため、安価に実施することができる。
ここで、PSD2Cを構成する1次元PSD21,・・・が、対象物としてのモデル建物1Cに着脱可能とされた基材20Cの表面に固定されており、基材20Cをモデル建物1Cに装着して取り付けられる。
このため、対象物としてのモデル建物1CへのPSD2Cの取り付けと取り外しが容易に行えるため、ひいては、装置全体の設置と撤去が容易に行える。
また、PSD2Cは、30個の1次元PSD21,・・・から成り、これらの1次元PSD21,・・・は、立方体状の基材20Cにおいて、列毎に受光面21A,・・・が配列方向で連続するように、5個ずつ、第1の表面(前面)に、略平行な横2列と、これら2列に対して略垂直となる縦1列に配列され、第2の表面(側面)に、略平行な横2列に配列され、第3の表面(上面)に、横1列に配列され、固定されている。
このため、比較的安価な1次元PSD21,・・・を少数用いて、対象物としてのモデル建物1Cの3次元方向の変位を広範囲に測定することができる。
さらに、レーザーポインタ31,32,33から照射されるレーザー光L31,L32,L33のビーム形状は、1次元PSD21,・・・の配列にそれぞれ対応した十字状、線状、線状である。
このため、対象物としてのモデル建物1Cの3次元方向の変位が測定可能なように配列された1次元PSD21,・・・の受光面21A,・・・上にレーザー光L31,L32,L33を容易に照射することができ、レーザー光L31,L32,L33を受けた1次元PSD21の電気抵抗値から対象物としてのモデル建物1Cの3次元方向の変位を容易に算出することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施例1と略同様であるので説明を省略する。
次に、実施例4の変位測定装置の構成について説明する。なお、上記実施例1,3で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例4の変位測定装置は、実施例3の変位測定装置と同様に、建物の耐震試験(振動測定)に適用したものである。
この実施例4の変位測定装置は、1つのPSD2Cに対して、図示は省略したが、レーザーポインタ3のレーザー光L3の照射口には、ロッドレンズが設けられており、ビーム形状がキ字状とされたレーザー光L3が、図8に示したように、立方体状の基材20Cの第1の表面(前面)、第2の表面(側面)及び第3の表面(上面)に全てに略45°の角度で照射される。
このため、光源としてのレーザーポインタ3が、1つのPSD2Cにつき1台となり、モデル建物1C全体では3台となるので、より簡易な構成にできることが、実施例3の変位測定装置と主に異なる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施例3と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための実施の形態について実施例1〜4をもとに詳述してきたが、具体的な構成は、上記した実施例1〜4に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記実施例1〜4では、PSD2A,2B,2Cとして、複数個の1次元PSD21,・・・を用いて実施したが、これに限定されず、2次元PSDを用いて実施してもよい。
また、上記実施例1〜4では、照射光として、レーザー光を利用して実施したが、これに限定されない。
本発明は、上記実施例1〜4の対象物に限らず、様々な対象物の変位測定装置として利用することができる。
例えば、大きな物品の移動時の位置決めに利用することなどができる。
また、実施応用できる分野も建築土木分野に限定されず、様々な分野で実施応用することができる。
1A 杭頭(対象物)
1B 山留(対象物)
1C モデル建物(対象物)
2A PSD
2B PSD
2C PSD
20A 板状の基材
20B 直方体状の基材
20C 立方体状の基材
21 1次元PSD
21A 受光面
21B ハウジング
3 レーザーポインタ(光源)
31 レーザーポインタ(光源)
32 レーザーポインタ(光源)
33 レーザーポインタ(光源)
4 パーソナルコンピュータ(演算処理手段)
5 配線
L1 レーザー光(照射光)
L2 レーザー光(照射光)
L3 レーザー光(照射光)
L31 レーザー光(照射光)
L32 レーザー光(照射光)
L33 レーザー光(照射光)

Claims (2)

  1. 対象物としての杭頭の変位を測定する変位測定装置であって、
    前記対象物に取り付けられる、複数個の1次元PSDから成り、これらの1次元PSDは、前記受光面が配列方向で連続するように、少なくとも1列に配列されているPSDと、該PSDの受光面に向けて線状のビーム形状の照射光を照射する光源と、前記PSDの前記受光面における照射光の受光位置から前記対象物の変位測定値とその変位測定値時の時間を算出し、杭の載荷試験である、静的載荷試験、急速載荷試験、及び動的載荷試験の少なくともいずれか一の試験結果を演算処理可能な演算処理手段とを備えていることを特徴とする変位測定装置。
  2. 前記PSDは、前記対象物に着脱可能とされた基材の表面に固定されており、該基材を前記対象物に装着して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の変位測定装置。
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