JP5507368B2 - Snmpのエージェント装置および設定アンドゥ方法 - Google Patents

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Description

この発明は、データ処理技術に関し、特に、機器の動作状態をSNMP(Simple Network Management Protocol)により管理する技術に関する。
現在、機器の動作状態をSNMPにより管理するSNMP管理システムが構築されることがある。本出願人は、以下の特許文献1において、SNMPマネージャが複数存在し、SNMPエージェントにおいて複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エラーの詳細要因を正しく読み出すことができる技術を提案している。
特開2004−302532号公報
SNMPマネージャは、SNMPエージェントに対してsetRequestメッセージ(以下、「設定命令」とも呼ぶ。)を発行することにより、SNMPエージェントのMIB(Management Information Base)を更新することがある。設定命令の内容が誤っていた場合等、過去に発行した設定命令を取り消して、MIBの状態を元に戻すことが必要になった場合、SNMPマネージャは更新前のMIBの値を指定した設定命令を新たに発行する必要があった。このことは、SNMP管理システムの管理者の負担を増大させる要因となり、また、管理者が更新前のMIBの値を知らなければMIBの状態を元に戻せないという危険性をはらんでいたと本発明者は考えた。
本発明は、本発明者の上記課題認識に基づいてなされたものであり、その主たる目的は、SNMPマネージャからSNMPエージェントに対して過去発行された設定命令を取り消す利便性を向上させるための技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のSNMPのエージェント装置は、SNMPの設定命令をマネージャ装置から受け付ける受付部と、設定命令が管理情報とその設定値を指定する場合、自装置における管理情報を設定値で更新する設定処理部と、設定命令を管理情報の更新前の値と対応づけて保持する設定履歴保持部と、を備える。設定処理部は、設定命令がアンドゥを指定する場合、過去の設定命令により更新した管理情報を更新前の値に戻すアンドゥ処理を実行する。
本発明の別の態様は、設定アンドゥ方法である。この方法は、SNMPのエージェント装置により実行される方法であって、SNMPの設定命令をマネージャ装置から受け付けるステップと、設定命令が管理情報とその設定値を指定する場合、自装置における管理情報を設定値で更新するステップと、設定命令を管理情報の更新前の値と対応づけて所定の記憶領域に格納するステップと、設定命令がアンドゥを指定する場合、過去の設定命令により更新した管理情報を更新前の値に戻すステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、SNMPマネージャからSNMPエージェントに対して過去発行された設定命令を取り消す利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態であるSNMP管理システムの構成を示す図である。 図1のエージェント装置の機能構成を示すブロック図である。 設定履歴保持部に保持される履歴テーブルの構成を示す図である。 設定履歴保持部に保持されるポインタを模式的に示す図である。 MIBのOIDの構成を示す図である。 エージェント装置の動作を示すフローチャートである。 図5のS14の履歴抽出処理を詳細に示すフローチャートである。 図5のS16の管理情報更新処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS40の命令単位アンドゥ処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS42のオブジェクト単位アンドゥ処理を詳細に示すフローチャートである。
実施の形態では、SNMPエージェントにおいてアンドゥ処理を実現する技術を提案する。本実施の形態のSNMPエージェントは、SNMPマネージャからアンドゥ要求を受け付けると、過去にSNMPマネージャから受け付けた設定命令(setRequest)により更新したMIBを更新前の状態に戻す。アンドゥ要求ではアンドゥ後のMIBの状態を指定する必要はなく、過去受け付けた設定命令の履歴にもとづくMIBの自動バックデートが実現される。これにより、SNMPマネージャからSNMPエージェントに対して過去発行した設定命令を取り消すべき際の利便性を向上させる。
図1は、本発明の実施の形態であるSNMP管理システムの構成を示す。SNMP管理システム10は、マネージャ装置14で総称される第1のマネージャ装置14a、第2のマネージャ装置14b、第3のマネージャ装置14cと、エージェント装置12とを備える。エージェント装置12とマネージャ装置14は、LAN・WAN・インターネット等、公知の通信手段を含む通信網16を介して接続される。
エージェント装置12は、SNMP管理システム10において監視対象の情報処理装置である。例えば、スイッチやルータ等の通信制御機器であってもよい。エージェント装置12にはSNMPエージェントソフトウェアが搭載されてもよく、そのソフトウェアと同様の機能を提供する電子回路等のハードウェアが搭載されてもよい。マネージャ装置14は、SNMPに則ってエージェント装置12を監視する情報処理装置である。SNMPマネージャソフトウェアが搭載されたPCやサーバであってもよい。
図2は、図1のエージェント装置12の機能構成を示すブロック図である。エージェント装置12は、各種データの記憶領域であるデータ保持部20と、各種データ処理を実行するデータ処理部としての命令受付部26と、設定処理部28と、結果通知部30と、情報提供部32とを備える。
本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリ、HDDをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ブロック図においては、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。例えば、図2の各機能ブロックはプログラムモジュールとしてリムーバブル記録媒体に格納されて、エージェント装置12へインストールされてもよい。また、図1のデータ処理部に関する各機能ブロックは、エージェント装置12のメモリへ適宜ロードされて、CPUにより実行されることにより、その機能が実現されてもよい。
データ保持部20は、MIB22と設定履歴保持部24を含む。MIB22は、マネージャ装置14から照会や設定が可能なエージェント装置12に関する各種管理情報のデータベースである。それぞれの管理情報にはオブジェクト識別子(以下、「OID」とも呼ぶ。)が割り当てられ、OIDにより一意に特定される。
設定履歴保持部24は、マネージャ装置14から受け付けられた設定命令の履歴を保持する。具体的には、マネージャ装置14から過去受け付けられた設定命令の内容を、その設定命令により更新された管理情報の更新前の値と対応づけて保持する。
図3(a)は、設定履歴保持部24に保持される履歴テーブルの構成を示す。履歴テーブルでは、設定命令単位にレコードが記録される。各レコードには、レコードを一意に識別するための管理番号と、設定命令の発行元であるマネージャ装置14のID(ここではIPアドレス)が記録される。さらに、1つの設定命令で指定された1以上のオブジェクト(OIDと設定値の組み合わせ)に関する情報が記録される。管理番号は、受付日時が早い設定命令から昇順にインクリメントされて設定される。オブジェクト情報としては、設定対象のOIDと、マネージャ装置14により指定された設定値、言い換えれば、更新後の設定値と、更新前の設定値とが記録される。
図3(b)は、設定履歴保持部24に保持されるポインタを模式的に示す。管理番号ポインタは、マネージャ装置14から最後に受け付けられた設定命令、言い換えれば、最新の設定命令の管理番号を保持する。オブジェクト番号ポインタは、管理番号ポインタが指し示す設定命令における最後に位置するオブジェクト、言い換えれば、設定順序が最後のオブジェクトの番号を保持する。
図4は、MIB22のOIDの構成を示す。同図は、MIB22に保持される情報の一部として、本実施の形態に特徴的な6種類のコマンドに対するOIDの割り当て状況を示している。図4では図示しないが、MIB22は、上記コマンド以外の種々の記録情報(以下、単に「管理情報」とも呼ぶ。)を保持することはもちろんである。
命令単位アンドゥコマンド50は、マネージャ装置14から受け付けられた設定命令単位、言い換えれば、履歴テーブルのレコード単位のアンドゥ処理を指定する際に用いられる。命令単位アンドゥコマンド50はOID「1.3.6.1.4.1.1.1」により一意に特定される。オブジェクト単位アンドゥコマンド52は、設定命令内のオブジェクト単位、言い換えれば、設定命令により更新された管理情報単位のアンドゥ処理を指定する際に用いられる。
命令単位履歴抽出コマンド54は、過去の設定命令に関する設定命令単位の履歴抽出処理を指定する際に用いられる。命令単位履歴提供コマンド56は、過去の設定命令に対する設定命令単位の履歴提供処理を指定する際に用いられる。オブジェクト単位履歴抽出コマンド58は、過去の設定命令に関するオブジェクト単位の履歴抽出処理を指定する際に用いられる。オブジェクト単位履歴提供コマンド60は、過去の設定命令に関するオブジェクト単位の履歴提供処理を指定する際に用いられる。
後述するように、命令単位アンドゥコマンド50、オブジェクト単位アンドゥコマンド52、命令単位履歴抽出コマンド54、およびオブジェクト単位履歴抽出コマンド58は、マネージャ装置14からの設定命令において、そのOIDが指定される。命令単位履歴提供コマンド56およびオブジェクト単位履歴提供コマンド60は、マネージャ装置14からのgetRequest(以下、「状態取得命令」とも呼ぶ。)において、そのOIDが指定される。
なお、命令単位履歴抽出コマンド54および命令単位履歴提供コマンド56は、マネージャ装置14が設定命令の履歴を取得する際に一体的に使用される。具体的には、マネージャ装置14は、命令単位履歴抽出コマンド54を指定した設定命令を発行することにより、エージェント装置12に過去の設定命令データを抽出させる。そして、マネージャ装置14は、命令単位履歴提供コマンド56を指定した状態取得命令を発行することにより、エージェント装置12にその過去の設定命令データを提供させる。
同様に、オブジェクト単位履歴抽出コマンド58およびオブジェクト単位履歴提供コマンド60は、マネージャ装置14が設定命令の履歴を取得する際に一体的に使用される。具体的には、マネージャ装置14は、オブジェクト単位履歴抽出コマンド58を指定した設定命令を発行することにより、エージェント装置12に過去のオブジェクトデータを抽出させる。そして、マネージャ装置14は、オブジェクト単位履歴提供コマンド60を指定した状態取得命令を発行することにより、エージェント装置12にその過去のオブジェクトデータを提供させる。
図2に戻り、命令受付部26は、マネージャ装置14からSNMPメッセージを受信する。本実施の形態では、設定命令もしくは状態取得命令を受け付けることとする。結果通知部30は、設定命令に対する処理結果を、SNMPのgetResponseデータとしてマネージャ装置14へ送信する。
設定処理部28は、命令受付部26により設定命令が取得された場合、その設定命令が内包するオブジェクトに関する設定処理を実行し、データ保持部20を適宜更新する。1つの設定命令内に複数のオブジェクトが内包される場合は、最初に指定されたオブジェクトから順次設定処理を実行する。また、設定命令がアンドゥ要求を示す場合は、アンドゥ処理として、設定履歴保持部24の履歴テーブルに保持された更新前の値でMIB22の管理情報を更新することにより、MIB22の管理情報を更新前の状態に戻す。
情報提供部32は、命令受付部26により状態取得命令が取得された場合、その状態取得命令で指定された管理情報に関するデータをデータ保持部20から取得して、SNMPのgetResponseデータとしてマネージャ装置14へ送信する。情報提供部32は、設定履歴提供部34を含む。設定履歴提供部34は、状態取得命令において履歴提供処理が指定された場合、過去に受け付けられた設定命令に関する情報を、SNMPのgetResponseデータとしてマネージャ装置14へ送信する。
ここで、エージェント装置12がマネージャ装置14から受け付けるSNMPメッセージの典型例と、各メッセージに対する処理内容を説明する。
(例1)setRequest(OID=[管理情報のOID],Value=integer,123)
例1は通常の設定命令である。設定処理部28は、指定されたOIDに対応するMIB22の管理情報を、指定された整数値「123」で更新する。
(例2)setRequest(OID=[命令単位アンドゥコマンド50のOID],Value=integer,0)
(例3)setRequest(OID=[命令単位アンドゥコマンド50のOID],Value=integer,3)
例2および例3は設定命令単位でのアンドゥ処理を要求する設定命令である。命令単位アンドゥコマンド50のパラメータとしてアンドゥ回数が指定される。例3では3回のアンドゥ処理を要求している。例2は、マネージャ装置14においてアンドゥ回数が明示的に指定されなかった場合であり、アンドゥ回数「1」が指定された場合と同じ意味を持つ。設定処理部28は、設定履歴保持部24の履歴テーブルを参照して、最新の設定命令から遡ってアンドゥ回数分の設定命令を特定し、新しいものから設定命令単位に順次アンドゥ処理を実行する。
(例4)setRequest(OID=[オブジェクト単位アンドゥコマンド52のOID],Value=integer,0)
(例5)setRequest(OID=[オブジェクト単位アンドゥコマンド52のOID],Value=integer,4)
例4および例5はオブジェクト単位でのアンドゥ処理を要求する設定命令である。オブジェクト単位アンドゥコマンド52のパラメータとしてアンドゥ回数が指定される。例5では4回のアンドゥ処理を要求している。例4は、マネージャ装置14においてアンドゥ回数が明示的に指定されなかった場合であり、アンドゥ回数「1」が指定された場合と同じ意味を持つ。設定処理部28は、設定履歴保持部24の履歴テーブルを参照して、最新の設定命令の最後のオブジェクトから遡ってアンドゥ回数分のオブジェクトを特定する。そして、各オブジェクトが示す管理情報(すなわち過去更新された管理情報)について、新しいものからオブジェクト単位(すなわち管理情報単位)に順次アンドゥ処理を実行する。
(例6)getRequest(OID=[管理情報のOID],Value=integer,0)
例6は通常の状態取得命令である。情報提供部32は、指定されたOIDの管理情報の値(この例では整数値)を含むgetResponseデータをマネージャ装置14へ送信する。
(例7)setRequest(OID=[命令単位履歴抽出コマンド54のID],Value=integer,5)
例7は、設定命令単位での履歴抽出処理を要求する設定命令である。命令単位履歴抽出コマンド54のパラメータとして、抽出対象の設定命令が、何回前に発行された設定命令であるかを示す値が指定される。例7では、5回前に発行された設定命令の抽出を要求している。設定処理部28は、設定履歴保持部24の履歴テーブルを参照して、最新の設定命令からパラメータ値分遡った設定命令を特定し、その内容を過去の設定命令データとしてデータ保持部20の所定のバッファに格納する。過去の設定命令データは、履歴テーブルに保持された1つの設定命令レコードに含まれる各オブジェクトでの設定内容を示す。例えば、「オブジェクト1で指定されたOID,オブジェクト1で指定された設定値,オブジェクト2で指定されたOID,オブジェクト2で指定された設定値,・・・」が記述された文字列データでもよい。
(例8)getRequest(OID=[命令単位履歴提供コマンド56のID],Value=OCTET STRING,null)
例8は、設定命令単位での履歴の提供を要求する状態取得命令である。命令単位履歴提供コマンド56のパラメータには、可変長の履歴情報を取得するために「OCTET STRING」が設定される。設定履歴提供部34は、命令単位履歴抽出コマンド54により抽出され、データ保持部20の所定のバッファに格納された過去の設定命令データを取得する。そして、そのデータを含むgetResponseデータをマネージャ装置14へ送信する。
なお、上記の例7および例8に関する変形例として、設定処理部28は、各オブジェクトで指定された設定値に代えて、もしくは設定値とともに、各オブジェクトで指定された管理情報の更新前の値を過去の設定命令データに含めてもよい。設定履歴提供部34は、各オブジェクトで指定された設定値に代えて、もしくは設定値とともに、各オブジェクトで指定された管理情報の更新前の値を過去の設定命令データとしてマネージャ装置14へ提供してもよい。この変形例によれば、管理情報の更新前の状態を管理者に提示可能となり、管理者によるアンドゥ態様の決定を支援できる。
(例9)setRequest(OID=[オブジェクト単位履歴抽出コマンド58のID],Value=integer,5)
例9は、オブジェクト単位での履歴抽出処理を要求する設定命令である。オブジェクト単位履歴抽出コマンド58のパラメータとして、抽出対象のオブジェクトが、最後に設定されたオブジェクトを起点として何回前に設定されたオブジェクトであるかを示す値が指定される。例9では、最後のオブジェクトの5回前のオブジェクトを指定して、その抽出を要求している。設定処理部28は、設定履歴保持部24の履歴テーブルを参照して、最新の設定命令において最後に設定されたオブジェクトからパラメータ値分遡ったオブジェクトを特定し、その内容を過去のオブジェクトデータとしてデータ保持部20の所定のバッファに格納する。過去のオブジェクトデータは、履歴テーブルに保持された1つのオブジェクトでの設定内容を示す。例えば、「特定のオブジェクトで指定されたOID,特定のオブジェクトで指定された設定値」が記述された文字列データでもよい。
(例10)getRequest(OID=[命令単位履歴提供コマンド56のID],Value=OCTET STRING,null)
例10は、オブジェクト単位での履歴の提供を要求する状態取得命令である。オブジェクト単位履歴提供コマンド60のパラメータには、可変長の履歴情報を取得するために「OCTET STRING」が設定される。設定履歴提供部34は、オブジェクト単位履歴抽出コマンド58により抽出され、データ保持部20の所定のバッファに格納された過去のオブジェクトデータを取得する。そして、そのデータを含むgetResponseデータをマネージャ装置14へ送信する。
なお、上記の例9および例10に関する変形例として、設定処理部28は、オブジェクトで指定された設定値に代えて、もしくは設定値とともに、オブジェクトで指定された管理情報の更新前の値を過去のオブジェクトデータに含めてもよい。設定履歴提供部34は、オブジェクトで指定された設定値に代えて、もしくは設定値とともに、オブジェクトで指定された管理情報の更新前の値を過去のオブジェクトデータとしてマネージャ装置14へ提供してもよい。この変形例によれば、管理情報の更新前の状態を管理者に提示可能となり、管理者によるアンドゥ態様の決定を支援できる。
また一部既述したが、1つの設定命令には複数のオブジェクト(複数種類のOIDと設定値の組み合わせ)が指定され得る。例えば、1つの設定命令にアンドゥ要求と管理情報の設定要求が混在する場合もあり、複数種類のアンドゥ要求が混在する場合もある。詳細な動作は後のフローチャートで説明するが、設定処理部28は、先頭のオブジェクトから最後のオブジェクトに向かって、それぞれの要求を順次MIB22へ反映する。アンドゥ処理においては逆に、過去の設定命令における最後のオブジェクトから先頭のオブジェクトに向かって順次実行する。
以上の構成による動作を以下説明する。
図5は、エージェント装置12の動作を示すフローチャートである。マネージャ装置14から設定命令を受信すると(S10のY)、命令受付部26はその設定命令を設定処理部28へ送出し、設定処理部28はその設定命令で指定されたOIDを確認(MIB22と照合)する。設定命令において履歴抽出要求(命令単位履歴抽出コマンド54もしくはオブジェクト単位履歴抽出コマンド58)のOIDが指定されている場合(S12のY)、設定処理部28は履歴抽出処理を実行する(S14)。設定命令において履歴抽出要求のOIDが指定されていなければ、例えば管理情報や、命令単位アンドゥコマンド50、オブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDが指定されている場合(S12のN)、設定処理部28は管理情報更新処理を実行する(S16)。設定命令が未受信であれば(S10のN)、S12〜S16はスキップされる。
マネージャ装置14から状態取得命令を受信すると(S18のY)、命令受付部26はその設定命令を情報提供部32へ送出し、情報提供部32はその状態取得命令で指定されたOIDを確認する。状態取得命令において命令単位履歴提供コマンド56のOIDが指定されている場合(S20のY)、設定履歴提供部34は先の命令単位履歴抽出コマンド54にもとづき抽出された過去の設定命令データを取得して、マネージャ装置14へ提供する(S22)。同様に、状態取得命令においてオブジェクト単位履歴提供コマンド60のOIDが指定されている場合(S20のY)、設定履歴提供部34は先のオブジェクト単位履歴抽出コマンド58にもとづき抽出された過去のオブジェクトデータを取得して、マネージャ装置14へ提供する(S22)。
状態取得命令において履歴提供要求のOIDが指定されていなければ、言い換えれば、管理情報のOIDが指定されている場合(S20のN)、情報提供部32は指定された管理情報の現在値を、MIB22から取得してマネージャ装置14へ提供する(S24)。状態取得命令が未受信であれば(S18のN)、S20〜S24はスキップされる。
図6は、図5のS14の履歴抽出処理を詳細に示すフローチャートである。履歴抽出要求として命令単位履歴抽出コマンド54とパラメータ値とが指定された場合(S120のY)、設定処理部28は履歴テーブルを参照して、最新の設定命令からパラメータ値分だけ遡った過去の設定命令を履歴テーブルにおいて特定する(S122)。そして、そのデータを所定のバッファへ格納する(S126)。履歴抽出要求としてオブジェクト単位履歴抽出コマンド58とパラメータ値とが指定された場合(S120のN)、設定処理部28は、最新の設定命令における最後のオブジェクトからパラメータ値分だけ遡ったオブジェクトを履歴テーブルにおいて特定する(S124)。そして、そのデータを所定のバッファへ格納する(S126)。結果通知部30は、履歴抽出処理が完了した旨の結果メッセージ(getResponse)をマネージャ装置14へ送信する(S128)。
図7は、図5のS16の管理情報更新処理を詳細に示すフローチャートである。設定処理部28は、設定命令内でアンドゥを指定するオブジェクトの前に他の要求を指定するオブジェクトが存在するか否かを判定する。具体的には、命令単位アンドゥコマンド50もしくはオブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDを指定するオブジェクトの前に管理情報のOIDを指定するオブジェクトが存在するか否かを判定する。存在する場合(S30のY)、設定処理部28は、以降の設定処理をスキップする。そして、他の要求を指定するオブジェクトの直後でアンドゥを指定するオブジェクトについて、その設定命令内での位置を示すオブジェクト番号を結果通知部30へ通知する。結果通知部30は、エラーステータスフィールドに「genErr」を設定し、エラーインデックスフィールドにオブジェクト番号を設定することによりgetResponseを設定し(S52)、そのデータをマネージャ装置14へ送信する(S54)。
ここで、上記S30に係る判定処理が必要な理由を説明する。1つの設定命令内で、管理情報の設定(ここでは「第1処理」と呼ぶ。)後にアンドゥ処理が行われる場合、後のアンドゥ処理により過去の設定命令のアンドゥが行われる一方で、第1処理の結果は残存することになる。アンドゥは、管理情報の設定順序とは逆順に行われるべきものであり、古いものが先にアンドゥされてしまうことは望ましくない。したがって、このような事態を回避するために上記S30の判定処理が実行される。
設定命令内でアンドゥを指定するオブジェクトの前に他の要求を指定するオブジェクトが存在しない場合(S30のN)、設定処理部28は、設定命令内の全オブジェクトの実行が可能か否かを判定する。例えば、各オブジェクトで指定されたOIDがMIB22で規定されたものか否か、設定値の値範囲や型が予め定められた条件と合致するか否かを判定する。少なくとも1つのオブジェクトが実行不可能である場合(S32のN)、設定処理部28は、以降の設定処理をスキップし、実行が不可能なオブジェクトの番号を結果通知部30へ通知する。結果通知部30は、エラーステータスフィールドに所定のエラー種別を設定し、エラーインデックスフィールドにオブジェクト番号を設定することによりgetResponseを設定し(S52)、そのデータをマネージャ装置14へ送信する(S54)。
設定命令内の全オブジェクトの実行が可能であり(S32のY)、設定命令内で前からM番目(Mの初期値は1)のオブジェクトがアンドゥ要求でなければ(S34のN)、設定処理部28は、オブジェクトで指定された管理情報を適宜更新する(S36)。設定処理部28は、管理番号ポインタ値の次の管理番号のレコードが存在しなければ新規にレコード(以下、「新規レコード」とも呼ぶ。)を作成する。そして、その新規レコードに対してオブジェクトに関するデータ、本実施の形態ではオブジェクト番号(Mの値)・OID・設定値・更新前の値を記録する(S44)。設定命令内で前からM番目のオブジェクトがアンドゥ要求であり(S34のY)、命令単位アンドゥコマンド50のOIDを指定する場合(S38のY)、設定処理部28は命令単位アンドゥ処理を実行する(S40)。オブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDを指定する場合は(S38のN)、オブジェクト単位アンドゥ処理を実行する(S42)。
いずれのアンドゥ処理が終了した場合でも、設定処理部28は、アンドゥ処理を指定するオブジェクトに関するデータを新規レコードへ追加する(S44)。この場合、OIDとしては、命令単位アンドゥコマンド50もしくはオブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDを設定する。また、設定値としては、アンドゥ処理を要求する設定命令において命令単位アンドゥコマンド50もしくはオブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDに対応づけられたValue値を設定する。これにより、マネージャ装置14側では、設定命令の履歴を取得することにより、過去のアンドゥ要求において指定したアンドゥ回数を判別可能になる。なお、更新前の値としては「0」を設定する。
未完了のオブジェクトが残存する場合(S46のN)、Mをインクリメントし(S48)、S34へ戻る。全オブジェクトの処理が完了すると(S46のY)、設定処理部28は、管理番号ポインタの値をインクリメントする、すなわち新規レコードの分として1増加させる。それとともに、設定命令のオブジェクト数、すなわち設定命令内で最後のオブジェクト番号(Mの値)をオブジェクト番号ポインタへ設定する(S50)。
続いて、設定処理部28は、設定処理が正常に完了した旨を結果通知部30へ通知する。結果通知部30は、エラーステータスフィールドに「noErr」を設定し、エラーインデックスフィールドに「0」を設定することによりgetResponseを設定し(S52)、そのデータをマネージャ装置14へ送信する(S54)。
図8は、図7のS40の命令単位アンドゥ処理を詳細に示すフローチャートである。ここでは、命令単位アンドゥコマンド50で指定されたアンドゥ回数をXとする(S60)。上述したようにアンドゥ回数が未設定もしくは0が設定された場合は、X=1とする。管理番号ポインタが示す設定命令をアンドゥ対象命令とし(S62)、そのアンドゥ対象命令に内包されるオブジェクト数をYとする(S64)。オブジェクト番号ポインタが示す番号をYとしてもよい。
設定処理部28は、履歴テーブルを参照して、アンドゥ対象命令の前からY番目のオブジェクト(以下、「オブジェクトY」とも呼ぶ。)がアンドゥ要求か否か、言い換えれば、オブジェクトYが管理情報のOIDを指定するものか否かを判定する。オブジェクトYがアンドゥ要求でなければ、言い換えれば、管理情報のOIDを指定するものであれば(S66のN)、設定処理部28は、オブジェクトYで指定されたOIDについて、MIB22に保持されたそのOIDに対応する管理情報を特定する。そして、その現在の設定値(更新後の値)を、履歴テーブルのオブジェクトY欄に保持された更新前の値に置き換える(S68)。オブジェクトYがアンドゥ要求であれば、言い換えれば、命令単位アンドゥコマンド50もしくはオブジェクト単位アンドゥコマンド52のOIDを指定するものであれば(S66のY)、S68はスキップされる。
続いて、設定処理部28はYをデクリメントし(S70)、依然としてYが1以上であれば(S72のN)、S66に戻る。Yが1未満になると(S72のY)、アンドゥ対象命令のレコードを履歴テーブルから削除する(S74)。設定処理部28は、管理ポインタが示す番号をデクリメントするとともに、オブジェクト番号ポインタが示す値を、管理番号ポインタが新たに指し示す設定命令のオブジェクト数(最後のオブジェクト番号)に更新する(S76)。さらに、X(アンドゥ回数)もデクリメントし(S78)、依然としてXが1以上であれば(S80のN)、S62に戻り、Xが1未満になると(S80のY)、本図のフローを終了する。
図9は、図7のS42のオブジェクト単位アンドゥ処理を詳細に示すフローチャートである。ここでは、オブジェクト単位アンドゥコマンド52で指定されたアンドゥ回数をXとする(S90)。上述したようにアンドゥ回数が未設定もしくは0が設定された場合は、X=1とする。管理番号ポインタが示す設定命令をアンドゥ対象命令とし(S92)、オブジェクト番号ポインタが示す番号をYとする(S94)。
設定処理部28は、履歴テーブルを参照して、アンドゥ対象命令のオブジェクトYがアンドゥ要求か否かを判定する。オブジェクトYがアンドゥ要求でなければ(S96のN)、設定処理部28は、オブジェクトYで指定されたOIDについて、MIB22に保持されたそのOIDに対応する管理情報を特定する。そして、その現在の設定値(更新後の値)を、履歴テーブルのオブジェクトY欄に保持された更新前の値に置き換える(S98)。オブジェクトYがアンドゥ要求であれば、(S96のY)、S98はスキップされる。設定処理部28は、アンドゥ対象命令のオブジェクトYを履歴テーブルから削除し(S100)、Y(オブジェクト番号ポインタが示す値)をデクリメントする(S102)。
Yが1未満になると(S104のY)、設定処理部28は、アンドゥ対象命令のレコードそのものを履歴テーブルから削除する(S106)。それとともに、管理番号ポインタが示す値をデクリメントし、オブジェクト番号ポインタが示す値を、管理番号ポインタが新たに指し示す設定命令のオブジェクト数(最後のオブジェクト番号)に更新する(S108)。Yが1以上であれば(S104のN)、S106およびS108はスキップされる。設定処理部28は、X(アンドゥ回数)をデクリメントし(S110)、依然としてXが1以上であれば(S112のN)、S92に戻り、Xが1未満になると(S112のY)、本図のフローを終了する。
本実施の形態のエージェント装置12は、アンドゥ要求を受け付けた場合、過去の設定命令により更新されたMIB22の管理情報について、その更新前の値を保持する履歴テーブルを参照して、MIB22の管理情報を更新前の状態に復元する。したがって、過去に発行した設定命令を取り消してMIB22の管理情報を元の状態に戻したい管理者は、単にアンドゥコマンドのOIDを指定した設定命令をマネージャ装置14から発行すればよい。これにより、管理者の負担を低減でき、人為的なミスの発生も抑制できる。
またエージェント装置12によれば、設定命令単位のアンドゥ、オブジェクト単位のアンドゥ、およびアンドゥの回数を管理者が容易に指定できる。これにより、管理者の意向に沿った柔軟なアンドゥ処理を実現できる。
さらにエージェント装置12によれば、アンドゥ処理の成否がマネージャ装置14に通知されるため、その成否を管理者が容易に確認できる。例えば、アンドゥ要求を発行後、エラーステータスが「genErr」で、エラーインデックスにオブジェクト番号が設定されたgetResponseデータをエージェント装置12から受け付けたとする。この場合、設定命令における当該オブジェクト番号の箇所が誤っているためアンドゥ処理が失敗したことを管理者は認識でき、設定命令を迅速に修正できる。
さらにまたエージェント装置12によれば、過去の設定命令の内容をマネージャ装置14側で取得可能になる。これにより、アンドゥ対象とすべき過去の設定命令の決定を支援でき、また適切なアンドゥ回数の決定も支援できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
第1の変形例を説明する。設定処理部28は、あるマネージャ装置14から受け付けたアンドゥ要求によりアンドゥ対象とする設定命令は、そのマネージャ装置14から受け付けた設定命令に限定してもよい。例えば、第1のマネージャ装置14aからアンドゥ要求を受け付けた場合、設定処理部28は、履歴テーブルにおいて第1のマネージャ装置14aのIPアドレスと対応づけられた設定命令の中からアンドゥ対象とする設定命令やオブジェクトを特定してもよい。
同様に設定処理部28は、あるマネージャ装置14から受け付けた履歴抽出要求により抽出対象とする設定命令は、そのマネージャ装置14から受け付けた設定命令に限定してもよい。例えば、第1のマネージャ装置14aから履歴抽出要求を受け付けた場合、設定処理部28は、履歴テーブルにおいて第1のマネージャ装置14aのIPアドレスと対応づけられた設定命令の中から抽出対象とする設定命令やオブジェクトを特定してもよい。この結果、設定履歴提供部34もまた、過去の設定命令データおよび過去のオブジェクトデータを、その送信元の装置に限定して提供する。
第1の変形例の好適な態様として、設定履歴保持部24は、複数のマネージャ装置14のそれぞれについて、各装置に対応する履歴テーブル・管理番号ポインタ・オブジェクト番号ポインタを別個に保持してもよい。例えば、設定処理部28は、第1のマネージャ装置14aから受け付けた設定命令に関する履歴を、第1のマネージャ装置14a用に設けられた履歴テーブルに格納してもよい。第1のマネージャ装置14aからアンドゥ回数が指定された場合、設定処理部28は、第1のマネージャ装置14a用に設けられた履歴テーブルを参照して、アンドゥの対象とする設定命令やオブジェクトを特定してもよい。
第1のマネージャ装置14aがエージェント装置12の管理情報を更新後、第2のマネージャ装置14bが同一の管理情報を更新した場合、その後、第1のマネージャ装置14aがアンドゥ要求を発行しても、上記管理情報が第1のマネージャ装置14aの管理者の意図通りに復元されないことがある。第1の変形例によれば、第1のマネージャ装置14aからのアンドゥ要求をトリガとして、第1のマネージャ装置14aが過去発行した設定命令に対するアンドゥ処理が実行され、管理情報はその設定命令の発行時点における状態に復元される。したがって、各マネージャ装置の管理者にとって意図通りのアンドゥを実現しやすくなる。
第2の変形例を説明する。上記実施の形態では、結果通知部30は、設定命令内でアンドゥ要求が他の要求よりも後に設定された場合に、アンドゥ処理が失敗したことを示すエラー通知をマネージャ装置14へ提供することとした。変形例として、結果通知部30は、アンドゥ処理においてMIB22の更新に失敗した場合等、アンドゥ処理における様々なタイミングで発生したエラーに関する情報を設定処理部28から受け付けてもよい。そして、アンドゥ処理に失敗した旨をマネージャ装置14へ通知してもよい。
第3の変形例を説明する。上記実施の形態では、マネージャ装置14から過去受け付けられた設定命令に対して、新しいものから順次アンドゥ対象とすることとした。この場合、個々のアンドゥ処理で参照される履歴テーブルの1つのレコードについて、そのオブジェクト欄に記録された設定値は管理情報の現在値と原則同じになる。しかし、何らかの要因でオブジェクト欄の設定値と管理情報の現在値とが異なってしまう場合が考えられる。例えば、緊急の対応や、不正な操作として、設定命令を介さずにMIB22が更新された場合である。このような場合、アンドゥ処理による管理情報の復元を回避して、その旨を管理者に通知した方がよいともいえる。
これを実現するために、設定処理部28は、アンドゥ処理において管理情報を更新前の値で置き換える前に、管理情報の現在値がオブジェクト欄の設定値と一致するか否かを判定してもよい。不一致の場合は、以降の設定処理をスキップして、この不一致の旨を結果通知部30へ通知してもよい。結果通知部30は、この不一致のためにアンドゥ処理を中止した旨をマネージャ装置14へ通知してもよい。
第4の変形例を説明する。上記実施の形態ではSNMPv1に則り、設定命令内に複数のオブジェクトが存在する場合、その中の1つでも実行できないときには、設定処理部28は、全てのオブジェクトを実行しないこととした。変形例ではSNMPv2cに則り、設定命令内に複数のオブジェクトが存在する場合、実行できないオブジェクトがあっても、それ以外のオブジェクトについては実行することとしてもよい。
第5の変形例を説明する。上記実施の形態では言及していないが、マネージャ装置14は、管理者により指定されたエージェント装置12への要求種別に応じて自動的にOIDを選択し、そのOIDを設定した設定命令や状態取得命令をエージェント装置12へ送信する手段を備えてもよい。また、管理者より過去の設定命令に関する情報取得が要求された場合、エージェント装置12へ履歴抽出要求を含む設定命令を発行し、エージェント装置12からその結果メッセージを受信したことをトリガとして、自動的に履歴提供要求を含む状態取得命令を発行する手段を備えてもよい。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 SNMP管理システム、 12 エージェント装置、 14 マネージャ装置、 22 MIB、 24 設定履歴保持部、 26 命令受付部、 28 設定処理部、 30 結果通知部、 32 情報提供部、 34 設定履歴提供部。

Claims (10)

  1. 複数のマネージャ装置のそれぞれからSNMPの設定命令を受け付ける受付部と、
    前記設定命令が管理情報とその設定値を指定する場合、自装置における前記管理情報を前記設定値で更新する設定処理部と、
    前記複数のマネージャ装置のそれぞれから受け付けた設定命令を前記管理情報の更新前の値と対応づけ、かつ、送信元のマネージャ装置の識別が可能な態様で保持する設定履歴保持部と、
    を備え、
    前記設定処理部は、あるマネージャ装置から受け付けた設定命令がアンドゥを指定する場合、当該マネージャ装置からの過去の設定命令により更新した管理情報を更新前の値に戻すアンドゥ処理を実行することを特徴とするSNMPのエージェント装置。
  2. 前記設定処理部は、前記設定命令が設定命令単位のアンドゥを指定する場合、最近の設定命令から設定命令単位にアンドゥ処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のSNMPのエージェント装置。
  3. 前記設定処理部は、前記設定命令が設定命令単位のアンドゥの回数をさらに指定する場合、最近の当該回数分の設定命令に対してアンドゥ処理を実行することを特徴とする請求項2に記載のSNMPのエージェント装置。
  4. 前記設定処理部は、前記設定命令が複数の管理情報とそれぞれの設定値を指定する場合、自装置における前記複数の管理情報をそれぞれの設定値で順次更新し、
    前記設定処理部は、前記設定命令が管理情報単位のアンドゥを指定する場合、最近更新した管理情報から管理情報単位にアンドゥ処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のSNMPのエージェント装置。
  5. 前記設定処理部は、前記設定命令が管理情報単位のアンドゥの回数をさらに指定する場合、最近更新した当該回数分の管理情報に対してアンドゥ処理を実行することを特徴とする請求項4に記載のSNMPのエージェント装置。
  6. アンドゥ処理が失敗した場合、前記設定命令に対応するSNMPの応答メッセージにより、その失敗をマネージャ装置へ通知する結果通知部をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のSNMPのエージェント装置。
  7. 設定履歴提供部をさらに備え、
    前記受付部は、SNMPの状態取得命令をマネージャ装置からさらに受け付け、
    前記設定履歴提供部は、前記状態取得命令が管理情報の設定履歴を指定する場合、前記設定履歴保持部に保持された過去の設定命令に関する情報をマネージャ装置へ提供することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のSNMPのエージェント装置。
  8. 前記設定履歴提供部は、前記過去の設定命令に関する情報として、過去の設定命令により更新した管理情報の更新前の値を提供することを特徴とする請求項に記載のSNMPのエージェント装置。
  9. SNMPのエージェント装置により実行される方法であって、
    複数のマネージャ装置のそれぞれからSNMPの設定命令を受け付けるステップと、
    前記設定命令が管理情報とその設定値を指定する場合、自装置における前記管理情報を前記設定値で更新するステップと、
    前記複数のマネージャ装置のそれぞれから受け付けた設定命令を前記管理情報の更新前の値と対応づけ、かつ、送信元のマネージャ装置の識別が可能な態様で所定の記憶領域に格納するステップと、
    あるマネージャ装置から受け付けた設定命令がアンドゥを指定する場合、当該マネージャ装置からの過去の設定命令により更新した管理情報を更新前の値に戻すアンドゥ処理を実行するステップと、
    を備えることを特徴とする設定アンドゥ方法。
  10. SNMPのエージェント装置に、
    複数のマネージャ装置のそれぞれからSNMPの設定命令を受け付ける機能と、
    前記設定命令が管理情報とその設定値を指定する場合、自装置における前記管理情報を前記設定値で更新する機能と、
    前記複数のマネージャ装置のそれぞれから受け付けた設定命令を前記管理情報の更新前の値と対応づけ、かつ、送信元のマネージャ装置の識別が可能な態様で所定の記憶領域に格納する機能と、
    あるマネージャ装置から受け付けた設定命令がアンドゥを指定する場合、当該マネージャ装置からの過去の設定命令により更新した管理情報を更新前の値に戻すアンドゥ処理を実行する機能と、
    を実現させるためのコンピュータプログラム。
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