JP5506457B2 - 靴 - Google Patents
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詳しくは、靴の内部に発生する湿気や熱を靴の外部に放出するとともに、靴の外部から靴の内部に乾燥した空気を取り込むことが可能なものに関する。
また、靴内と連通する幹溝と枝溝により複数に分岐した換気経路を形成し、この換気経路を靴底のかかとの当る部分の内側に形成しかつ体重の掛かり具合によって弾性的に容積変化する気室に合流させ、この気室を靴底の側面から外部に通気路により靴底の外に連絡させることにより、歩行等に伴う体重の掛かり具合によって気室の容積が変化し、靴内の空気を気室の収縮により排気し、気室の膨張により吸気して呼吸式に靴内の空気を換気するものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献2の場合には、複数に分岐した換気経路が気室に合流して一つの通気路から靴底の外に連絡されるため、歩行により靴内部から押し出される湿気を含む空気と、通気路から流入する外部からの空気とが、換気経路の幹溝や枝溝内でぶつかり、スムーズな空気流動にならず、換気がスムーズに行われないおそれがあるという問題があった。
その結果、防水性通気シートによって靴底の貫通孔から水の浸入を防止する従来のもののように、靴底の広範囲に亘って防水性通気シートを配置する必要がないから、長期間に亘って水の浸入など心配なく使用できる。
また、複数に分岐した換気経路が気室に合流して一つの通気路から靴底の外に連絡される従来のものに比べ、靴内から放出される湿気を含む空気と、外部から流入する空気とが別々の通気路及び通気口を通るため、途中でぶつかり合うことなく、スムーズに換気できる。
その結果、足ムレを著しく低減できて長期に亘り衛生的に保つことができる。
その結果、製造時間の短縮化と製造コストの低減化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る靴Aは、図1〜図7に示すように、中底1や本底2などが積層された靴底Sと甲皮Uとを固着する周知形態のものであり、靴底Sの内部には換気構造が組み込まれている。
この換気構造は、図1及び図5に示すように、中底1から本底2までの間に中底1に沿って設けられる弾性気室3と、この弾性気室3の爪先側端部3aに接続するように設けられる第一通気路4a及び弾性気室3の踵側端部3bに接続するように設けられる第二通気路4bと、第一通気路4aが靴外部と連通するように設けられる第一通気口5a及び第二通気路4bが靴外部と連通するように設けられる第二通気口5bとを備えている。
さらに、中底1の一例としては、甲皮Uに釣り込みなどで固着することが好ましい。
また、その他の例として、中底1を甲皮Uや靴底Sに対し着脱自在な中敷として配置することも可能である。
弾性気室3の具体例としては、図2及び図6に示すように、中底1と本底2の間に層を形成し、この層の足裏と対向する踏み付け部分において少なくとも拇趾球及び小趾球などを覆うように配置されている。
このような弾性気室3を形成する方法の一例としては、図2及び図6に示すように、中底1と本底2の間に、歩行に伴い弾性的に屈曲変形可能な材料で形成された中間シート3cを積層し、この中間シート3cに空間部3dが開口され、この空間部3d内には、中底1の厚さ方向へ弾性的に圧縮・膨張変形可能なシート状の弾性体3eを収容することにより、歩行時に体重で加圧されることと該体重による圧力が開放されることでポンプ作用を得られるようにすることが好ましい。
この弾性体3eとしては、例えば弾力性を有する合成樹脂繊維を編織したネットや連続気泡タイプの発泡体などが用いられる。
また、その他の例として図示しないが、このような空間部3dや弾性体3eに代え、例えばゴムなどの弾性膜からなる中空体を配置することで、ポンプ作用が得られるようにすることも可能である。
またさらに、弾性気室3を中底1と一体的に形成して、弾性気室3が靴内部空間Bと直接対向させて常時連通状態にすることも可能である。
第一通気路4a及び第二通気路4bを形成する方法の一例としては、図2及び図6に示すように、中底1と本底2の間に積層される中間シート3cにおいて、それに開口した空間部3dの爪先側端部3aと踵側端部3bに向け2本の貫通孔を開設するか、又は凹溝を凹設することにより、これら爪先側端部3a及び踵側端部3bと気密状に連通するように形成することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、このような貫通孔や凹溝に代えて、チューブなどの管体を配管することも可能である。
第一通気口5a及び第二通気口5bの具体例としては、図2及び図6に示すように、第一通気路4a及び第二通気路4bと第一通気口5a及び第二通気口5bとの間や第一通気路4a及び第二通気路4bの途中に、例えばシート状や膜状の防水通気性部材7を貼着したり、必要に応じて第一通気口5a及び第二通気口5bの内部に、例えばメッシュ板や多孔板などの防塵部材8を配置することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、このような防水通気性部材7や防塵部材8に代えて、防水性と通湿性を両立させた防水透湿性素材などを第一通気口5a及び第二通気口5bに配置することも可能である。
さらに、これらの部分的な圧縮変形に追随して、踵が地面より離れてから順番に爪先まで離れるまでの体重移動により、例えば図4(b)に符号31→32→33→34で示すように、弾性気室3の一部が部分的に踵側端部3bから爪先側端部3aへ向け順次膨張変形しながら移動して、弾性気室3の空間容積が復元するように配置されている。
その後に若干遅れて、弾性気室3の一部が部分的に踵側端部3bから爪先側端部3aへ向け順次膨張変形することにより、主として靴外部の乾燥した空気が、第二通気口5bから第二通気路4bを通って踵側端部3bより弾性気室3内に吸入され、靴内部空間Bへ流入する。
このような歩行に伴うポンプ動作の繰り返しによって、足の挿入に伴い閉鎖状態となった靴内部空間Bへ空気が途中でぶつかり合うことなくスムーズに出し入れされる。
それにより、歩行に伴い靴内部空間Bの空気を入れ替えて足ムレを低減することができる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
また、その他の例として図示しないが、弾性体3eを土踏まずの外側と対向する部位を覆うように拡大したり、歩行時に体重がかかる踏み付け部分の全体に拡大することも可能である。
また、本底2と隣接する下側の中間シート3fには、第一通気路4a及び第二通気路4bの他端4c,4dと、第一通気口5a及び第二通気口5bとを連絡する貫通孔3g,3hが開穿され、これら貫通孔3g,3hを覆うように例えばシート状や膜状の防水通気性部材7が、下側の中間シート3fのいずれか一方の表面又は両面に貼着されている。
また、図1、図2及び図4に示される例では、歩行時に体重がかかる踏み付け部分に多数の小穴1aが開穿された中底1を用いたが、全面的に通気性がある中底1を用いることも可能である。
それにより、使用者に違和感を与えることなく大量な空気を出し入れすることができるという利点がある。
それにより、弾性気室3を簡単に組み込むことができるという利点がある。
その他の例として図示しないが、第一通気口5a及び第二通気口5bをヒール部6の土踏まず側に向いた面や同じ側面に並べて配置したり、ヒール部6と本底2との境界部分に開設することも可能である。
さらに、図示例では、本底2とヒール部6を別個に形成して固着しているが、これに限定されず、本底2とヒール部6を一体形成しても良い。
3 弾性気室 3a 爪先側端部
3b 踵側端部 3c 中間シート
3d 空間部 4a 第一通気路
4b 第二通気路 5a 第一通気口
5b 第二通気口 B 靴内部空間
Claims (3)
- 中底から本底までの間に該中底に沿って設けられ、前記中底の厚さ方向へ弾性的に容積変化する弾性気室と、
前記弾性気室の爪先側端部に接続するように設けられる第一通気路及び前記弾性気室の踵側端部に接続するように設けられる第二通気路と、
前記第一通気路が靴外部と連通するように設けられる第一通気口及び前記第二通気路が靴外部と連通するように設けられる第二通気口とを備え、
前記弾性気室は、靴内部空間と連通し、歩行時の体重移動に伴い該弾性気室の一部が部分的に前記踵側端部から前記爪先側端部へ向けて順次圧縮変形するとともに、これらの部分的な圧縮変形に追随して該弾性気室の一部が部分的に前記踵側端部から前記爪先側端部へ向け順次膨張変形するように配置されたことを特徴とする靴。 - 前記中底と前記本底の間に中間シートを積層し、この中間シートに前記弾性気室の空間部が形成され、この空間部内に前記中底の厚さ方向へ弾性的に圧縮・膨張変形可能なシート状の弾性体を収容したことを特徴とする請求項1記載の靴。
- 前記中底と前記本底の間に積層される中間シートに、前記弾性気室の空間部と前記第一通気路及び前記第二通気路をそれぞれ形成し、この空間部の一端に形成される前記爪先側端部に前記第一通気路を接続するとともに、前記空間部の他端に形成される前記踵側端部に前記第二通気路を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の靴。
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JP2010046959A Active JP5506457B2 (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 靴 |
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2010
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