JP5506346B2 - 蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法および蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置ならびに蓄電機能付きステッピングモーターを用いた電動開閉弁 - Google Patents

蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法および蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置ならびに蓄電機能付きステッピングモーターを用いた電動開閉弁 Download PDF

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Description

本発明は、電気二重層キャパシタ等の蓄電手段を用いて、停電などで給電が断たれた場合にも、一定時間駆動可能な蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法、および、この蓄電機能付きステッピングモーターを用いて、停電など給電が断たれた場合に、電動開閉弁を全閉、全開を含む所定の開度となるように自動的に駆動する停電対策機能を有した電動開閉弁に関する。
従来より、停電時に自動的にステッピングモーターなどのモーターを駆動して開閉弁を閉弁または開弁させる電動開閉弁が知られている(特許文献1、2)。
この電動開閉弁100は、図15に示すように、電動開閉弁100を駆動させるモーター102と、電気二重層キャパシタ等の蓄電手段104と、モーターの駆動を直接的に制御する駆動回路106と、この駆動回路へ電動開閉弁の閉弁、開弁に関する駆動信号を出力する駆動制御部108と、蓄電手段への充電を制御する充電回路110と、駆動回路および充電回路へ電力を出力する電源回路112とを備えている。なお、電源回路112は、第1の電源回路112a、第2の電源回路112b、第3の電源回路112cから構成されている。
このような電動開閉弁は、図16に示すように、駆動回路106への電源出力VDからモーターに流れる電流と、電源回路1の出力V1から蓄電手段104に流れる電流とは連動していない。
そして、給電中に充電回路を介して蓄電手段104を充電し、停電など給電が断たれた際には、この蓄電手段104からモーターに給電することによって、自動的に電動開閉弁100を閉弁または開弁するように制御されている。
特開平11−101359号公報 特開2007−218433号公報
従来の電動開閉弁100は、蓄電手段104への充電中にモーター102を駆動しても第1の電源回路112aの電源容量がオーバーしないように、充電回路110の負荷抵抗の抵抗値を大きくすることによって、図17に示すように、蓄電手段104への充電電流を小さくして充電を行っていた。
このため、充電に要する時間が10分から15分程度と長く、電動開閉弁100への給電直後の停電や、連続する停電には対応ができなかった。
本発明はこのような現状を鑑み、蓄電手段への充電時間を短縮し、速やかに停電などに対応できる状態とすることができる停電対策機能を有した蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法および蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置ならびに蓄電機能付きステッピングモーターを用いた電動開閉弁を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法は、ステッピングモーターと、蓄電手段とを備えた蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法であって、
前記ステッピングモーターが、少なくとも2相の駆動電流によって駆動制御されており、
前記ステッピングモーターを駆動しているとともに、1−2相励磁方式における2相通電時は、所定の充電電流によって蓄電手段の充電を行い、
前記ステッピングモーターを駆動していない場合は、前記充電電流よりも大きな重畳充電電流によって蓄電手段の充電を行い、
前記ステッピングモーターを駆動しているとともに、少なくとも1相の駆動電流が使われていない場合は、前記充電電流よりも大きく、前記重畳充電電流以下の補充充電電流によって蓄電手段の充電を行うことを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法は、前記駆動電流を制御する駆動信号に基づいて、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法は、前記駆動電流を制御する駆動信号を出力する演算手段において、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出するとともに、前記蓄電手段への充電を制御する充電信号を出力することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法は、前記充電信号が、PWM(Pulse Width Modulation)信号であることを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、ステッピングモーターと、蓄電手段とを備えた蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置であって、
前記ステッピングモーターを駆動させる駆動電流を出力する駆動回路と、
前記駆動回路の動作を制御する駆動信号を出力する駆動制御部と、
前記蓄電手段への充電を制御する充電電流を出力する充電回路と、
前記駆動回路と充電回路へ電力を出力する電源回路と、を備え、
前記駆動電流が、少なくとも2相の電流であって、
前記駆動回路から1−2相励磁方式における2相通電時に、前記充電回路から所定の充電電流を蓄電手段へ出力し、
前記駆動回路から駆動電流が出力されていない場合に、前記充電回路から所定の充電電流よりも大きな重畳充電電流を蓄電手段へ出力し、
前記駆動回路から少なくとも1相の駆動電流が出力されていない場合に、前記充電回路から前記充電電流よりも大きく、かつ、重畳充電電流以下の補充充電電流を蓄電手段へ出力することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、前記充電回路が、加算充電回路を備えており、該加算充電回路から加算充電電流を出力することによって、前記重畳充電電流および補充充電電流を充電回路から出力するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、前記駆動信号に基づいて、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、前記駆動制御部を構成する演算手段と、
前記充電回路の動作を制御する電流調整手段と、を備え、
前記演算手段において、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出するとともに、前記蓄電手段への充電を制御する充電信号を電流調整手段に出力することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、前記電流調整手段と加算充電回路とが接続されており、前記電流調整手段から出力される充電信号に基づいて、加算充電回路において加算充電電流の電流値を調整することを特徴とする。
また、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、前記充電信号が、PWM(Pulse Width Modulation)信号であることを特徴とする。
また、本発明の電動開閉弁は、上述するいずれかの蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の冷凍サイクルシステムは、上述するいずれかの蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、モーターへの駆動電流と、蓄電手段への充電電流とを連動させ、モーターが駆動していない時に大きな電流で蓄電手段への充電を行っているため、蓄電手段を満充電とするために要する時間を短縮することができる。
このため、電動開閉弁などステッピングモーターを用いた機器への給電直後の停電や連続する停電などにも対応し、ステッピングモーターを一定時間駆動させることができる。
特に、このようなステッピングモーターを用いた電動開閉弁とした場合には、停電など給電が断たれた場合にも、ステッピングモーターを一定時間駆動させることで、電動開閉弁を全閉、全開を含む所定の開度となるように自動的に駆動する停電対策機能を有した電動開閉弁とすることができる。
図1は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第1の実施例のシステム構成を示す構成図である。 図2は、図1の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。 図2−Aは、npn接合のバイポーラトランジスタによる抵抗入りトランジスタの内部回路図である。 図3は、図1の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を用いて蓄電手段を充電した場合の電源回路の電源出力、駆動電流、充電電流、充電量の関係を示すパターン図である。 図4は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第2の実施例のシステム構成を示す構成図である。 図5は、図4の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。 図6は、図4の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を用いて蓄電手段を充電した場合の電源回路の電源出力、駆動電流、充電電流、充電量の関係を示すパターン図である。 図7(a)は、蓄電手段52の電圧(V)と充電時間との関係を示すグラフであり、図7(b)は、図7(a)のグラフのうち0秒から30秒までを拡大したグラフである。 図8は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第3の実施例のシステム構成を示す構成図である。 図9は、図8の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。 図10は、4相ステッピングモーターを1−2相励磁により駆動する場合の出力パターンを表と出力波形で対応させた図である。 図11は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第4の実施例の回路図である。 図12は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を用いた冷凍サイクルシステムの構成図である。 図13は、図12の冷凍サイクルシステムに用いられる本発明の制御装置の一例の外観図であり、図13(a)は正面図、図13(b)は上側側面図、図13(c)は右側側面面図、図13(d)は、下側側面図である。 図14は、図12の冷凍サイクルシステムに用いられる電動開閉弁の一例の外観図であり、図14(a)は正面図、図14(b)は右側側面図である。 図15は、従来の蓄電機能付き電動開閉弁のシステム構成を示す構成図である。 図16は、従来の蓄電機能付き電動開閉弁の回路図である。 図17は、従来の蓄電機能付き電動開閉弁において蓄電手段を充電した場合の電源回路の電源出力、駆動電流、充電電流、充電量の関係を示すパターン図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を、図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第1の実施例のシステム構成を示す構成図、図2は、図1の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。
図1、2に示すように、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10は、駆動電流を出力し、ステッピングモーター50の駆動を直接的に制御する駆動回路12と、この駆動回路12へステッピングモーター50の駆動に関する駆動信号を出力する駆動制御部14と、充電電流を出力し、蓄電手段52への充電を制御する充電回路15と、蓄電手段52への加算充電を行うための加算充電回路18と、駆動信号に基づき加算充電回路18を制御する電流調整手段20と、駆動回路12と充電回路15と加算充電回路18と蓄電手段の保護回路16へ電力を出力する電源回路22とを備えている。
この制御装置10では、蓄電手段52の充電のために電源回路22から充電電圧V1を出力するとともに、ステッピングモーター50の駆動のために電源回路22から駆動電圧VDを出力している。また、充電電圧V1は、停電を検出する為に駆動制御部14にも入力されている。
また、蓄電手段52の電圧VCは充電量に応じて変化するため、蓄電手段52の電圧VCも充電量の検出信号として、駆動制御部14に入力されており、駆動制御部14では、蓄電手段52の充電量を逐次検出することができる。
なお、本実施例では、ステッピングモーター50としてユニポーラの4相ステッピングモーターを用いており、駆動信号として1−2相励磁信号を用いている。ただし、ステッピングモーター50の種類や駆動信号の種類はこれに限定されるものではなく、例えば、5相ステッピングモーターなど他の多相ステッピングモーターを用いてもよく、駆動信号としても、例えば、1相励磁信号や2相励磁信号など他の励磁信号を用いてもよい。
また、蓄電手段52としては特に限定されるものではなく、例えば、電気二重層キャパシタやレドックスキャパシタなどのキャパシタや、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池などの蓄電池などを用いることができる。
また、駆動制御部14は、CPU(Central Processing Unit)などの演算手段によって構成されており、ステッピングモーター50の所望の動作に関する命令に応じて駆動信号を出力する。
さらに、駆動制御部14は、電源回路22から定電圧V1を停電検出用信号として入力されており、この定電圧V1が検出されなくなった場合には、停電と判断して、ステッピングモーター50に対して所定の動作をさせるように駆動信号を出力する。
なお、電源回路22は、外部から入力される電源をステッピングモーター50の駆動や蓄電手段52の充電に用いられる電圧V1(12V)に変換する第1の電源回路22a、電圧V1や後述する電圧V3、蓄電手段52の電圧VCを駆動制御部14の動作に用いられる電圧V2(3V)に変換する第2の電源回路22b、停電等によって電圧V1が供給されない場合に、蓄電手段52の電圧VCをステッピングモーター50の駆動や第2の電源回路22bに用いられる電圧V3(12V)に変換する第3の電源回路22cから構成される。
なお、本実施例では、第3の電源回路22cを駆動制御部14によって動作させているが、同様に動作する回路を別途設けて、その回路によって第3の電源回路22cを動作させる様に構成してもよい。
また、本実施例では、停電等の検出や、充電量の検出を駆動制御部14へのアナログ入力によって、駆動制御部14において判断するように構成しているが、停電の有無や充電量が所定レベルに達しているか否かを二値的に出力する回路を別途設けて、通常のI/O入力で判断するように構成しても構わない。
電源回路22では、外部から入力される外部電源電圧を、ステッピングモーター50の駆動や蓄電手段52の充電、駆動回路12や充電回路15及び蓄電手段の保護回路16などの動作に適した電圧となるように変換している。
なお、符号31は、図2−A(b)に示すように、npn接合のバイポーラトランジスタによる抵抗入りトランジスタを示している。この回路は、電流制御のためのスイッチングデバイスとして用いられており、もちろん、スイッチングデバイスであればこれに限らず、例えば、単独のnpn接合のバイポーラトランジスタやnチャンネルMOS−FETなどを用いてもよい。
また、符号32は、所定の抵抗値を有する抵抗体、符号34は、ダイオード、符号36は、ツェナーダイオードをそれぞれ示している。
なお、図面において同じ回路記号は同種の部材を示しており、符号は省略している。ただし、それぞれの部材の電気特性値は同一のものとは限らず、異なる電気特性値を有していても構わない。
そして、この制御装置10では、図3のパターン図に示すように、ステッピングモーター50を駆動している場合、すなわち、駆動電流が出力されている場合には、充電回路12からの小さな充電電流のみで蓄電手段52への充電を行い、ステッピングモーター50を駆動していない場合、すなわち、駆動電流が出力されていない場合には、充電回路15からの充電電流とともに加算充電回路18からの加算充電電流を加算し、大きな重畳充電電流によって蓄電手段52への充電を行っている。
このような制御を行うことによって、ステッピングモーター50を駆動していないときに余剰となる電源出力を蓄電手段52への充電に充てることができ、第1の電源回路22aの電源容量を大きくせずに蓄電手段52を満充電とするために要する時間を短縮することができる。
なお、本実施例では、充電回路15と加算充電回路18を別の回路として構成し、加算充電回路18を電流調整手段20によって制御しているが、充電回路15と加算充電回路18とを一体の充電回路として構成し、この充電回路を電流調整手段20によって制御することによって、蓄電手段52への充電電流の大きさを調整してもよい。
図4は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第2の実施例のシステム構成を示す構成図、図5は、図4の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10は、第1の実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10では、加算充電回路18が2系統に分けられて設けられている。
このように構成することによって、図6のパターン図に示すように、駆動回路14からの駆動信号として1−2相励磁信号が出力されている場合に、ステッピングモーター50を駆動していない場合、すなわち、駆動電流を出力していない場合には、加算充電回路18a、18bを2系統とも動作させ、大きな重畳充電電流で蓄電手段52への充電を行い、ステッピングモーター50を駆動している場合、すなわち、駆動電流を出力している場合には、この駆動電流が2相とも通電している場合は加算充電回路18a、18bを動作させずに所定の充電電流で蓄電手段52への充電を行い、駆動電流を1相のみ通電している場合は加算充電回路18a、18bのうち1系統のみを動作させることで、充電電流よりも大きく、かつ、重畳充電電流以下の補充充電電流によって蓄電手段52の充電を行うことができる。
このように、加算充電回路18a、18bのうち1系統のみを動作させ充電を行うと、加算充電回路18a、18bを2系統とも動作させ充電を行っている場合よりも充電電流は小さくなるが、ステッピングモーター50の動作時にも加算充電を行うことができるため、蓄電手段52を満充電とするために要する時間を短縮することができるとともに、電源の利用効率を向上させることができる。
図7(a)は、蓄電手段52の電圧(V)と充電時間との関係を示すグラフであり、図7(b)は、図7(a)のグラフのうち0秒から30秒までを拡大したグラフである。
図7に示すように、従来の充電方法では蓄電手段52を満充電とするために900秒程度要しているのに対して、本発明の第1の実施例の制御装置10を用いて蓄電手段を充電した場合には、90秒程度で満充電とすることができている。
さらには、本発明の第2の実施例の制御装置10を用いて蓄電手段52を充電した場合には、75秒程度で満充電とすることができており、従来の充電方法と比較して、10分の1程度の時間で蓄電手段52の充電を完了させることができる。
上述の第1の実施例および第2の実施例の制御装置10では、駆動信号に基づいて電流調整手段20で加算充電の制御を行っているが、これに限らず、ソフトウェアによって充電出力を制御して、加算充電の制御を行うこともできる。
図8は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第3の実施例のシステム構成を示す構成図、図9は、図8の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の回路図である。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10は、第1および第2の実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置10では、電流調整手段に対して、駆動制御部14から充電信号を出力しており、ソフトウェアで駆動信号に応じた充電信号を決定している。
具体的には、例えば、表1に示すような駆動信号と充電信号との対応をソフトウェアで作成し、駆動制御部14から、ステッピングモーター50の駆動に応じた駆動信号に合わせて対応する充電信号を出力することによって、加算充電回路18を動作させることができる。
Figure 0005506346
なお、表1に示すような出力パターンは、図10に示す駆動信号の出力波形にそれぞれ対応している。
また、図8、9および表1に示すソフトウェアを用いた制御装置10は、第2の実施例に示す制御装置10に対応した構成となっているが、駆動制御部14から出力される充電信号を1系統のみとし、表2に示すような対応をソフトウェアで作成することによって、第1の実施例に示す制御装置10に対応した構成とすることもできる。
Figure 0005506346
図11は、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の第4の実施例の回路図である。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置は、第1から第3の実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置では、駆動制御部14から出力される充電信号を1系統のみとし、出力される信号をPWM(Pulse Width Modulation)信号としている。
このように、充電信号をPWM信号とした場合には、表3に示されるような駆動信号とPWM信号のデューティー比の対応をソフトウェアで作成し、ステッピングモーターの駆動に応じた駆動信号に合わせてPWM信号を出力することによって、加算充電回路を動作させることができる。
Figure 0005506346
なお、この実施例のようにPWM信号によって加算充電回路の動作を制御する場合には、電源回路の電源容量の余剰に応じて2相通電時にもPWM信号のデューティー比を調整することによって、例えば、電源回路の電源容量に余裕がある場合には、表4のように2相通電時にもPWM信号のデューティー比を設定してやるなどして、さらに、蓄電手段を満充電とするまでに要する時間の短縮を図ることができる。
Figure 0005506346
図12は、本発明のステッピングモーターの制御装置を用いた冷凍サイクルシステムの構成図、図13は、図12の冷凍サイクルシステムに用いられる本発明の制御装置の一例の外観図、図14は、図12の冷凍サイクルシステムで用いられる電動開閉弁の一例の外観図である。
図12に示すように、この冷凍サイクルシステム60は、冷凍庫62内を冷却するクーラー64と、クーラー64から送られてくる低圧の気体冷媒を高温高圧気体に圧縮する圧縮機66と、圧縮機66から送られてくる高温高圧の気体冷媒の熱交換を行うコンデンサー68と、コンデンサー68から送られてくる高圧の液体冷媒の減圧と流量制御を行う電動開閉弁70及びディストリビューター72を備えている。
この電動開閉弁70は、アクチュエーター部にステッピングモーターが用いられており、ステッピングモーターの動作によって、開閉弁の開度を変更することができる。そして、この電動開閉弁70の開度を制御するために、本発明の制御装置10が接続されている。
この制御装置10は、図13に示すように、標準的な大きさの端子配線盤に、制御回路が組み込まれており、操作表面側には、電源の印加状態を示すインジケータ74、蓄電状態を示すインジケータ76、制御システムの状態を示すファンクション表示部78、及び、ファンクション設定用操作ボタン80が設けられている。
また、電動開閉弁70は、図14に示すように、冷媒が通過する冷媒管70a,70bと、電動開閉弁70のステッピングモーターと制御装置10を接続する接続ケーブル70cを備えている。なお、ステッピングモーターは、電動開閉弁70のアクチュエーター部70d内に設けられている。
このように構成することによって、冷凍庫62を運転中に停電などにより電源が遮断されたとしても、膨張弁として使用している電動開閉弁70が停電時点での弁開位置で停止してしまうことなく、蓄電手段52の蓄えられた電力によって、電動開閉弁70を弁閉することができる。
このため、循環していた冷媒が冷えた冷凍庫70内にあるクーラー配管内に液体冷媒として溜まってしまうことを防止し、また、その状態で停電が解消し運転を再開した場合に、クーラー配管に溜まっていた液体冷媒が圧縮機66に流れ込み圧縮機66を破損するようなことも防止することができる。
このように、本発明のステッピングモーターの制御装置10を備えた電動開閉弁70を用いることによって、通常運転時は加熱度制御を行うとともに、停電時には弁閉させることによって、液体冷媒がクーラー配管内に溜まることを防止することができる。
従来は、このように液体冷媒がクーラー配管内に溜まることを防止するために、電動開閉弁70とともに給液電磁弁(図示せず)を設けていたが、本実施例のように構成することによって、給液電磁弁を設けずとも冷凍サイクルシステムを安全に保つことができ、かつ、冷凍サイクルシステムを簡素に構成することができる。
以上、本発明の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置の好ましい実施の態様を説明してきたが、このような制御装置を備えた蓄電機能付きステッピングモーターは、例えば、電動開閉弁などのバルブ、冷蔵庫用のダンパー、エアコン用のルーバー、ドライブ・バイ・ワイヤやステア・バイ・ワイヤなどの自動車機構などにも用いることができる。
また、上記実施例において説明した制御装置の回路は一例であって、ステッピングモーターの駆動に関する電流と、蓄電手段の充電に関する電流とを連動させて制御することができれば、どのような回路構成としても構わないなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 制御装置
12 駆動回路
14 駆動制御部
15 充電回路
16 保護回路
18 加算充電回路
18a 加算充電回路
18b 加算充電回路
20 電流調整手段
22 電源回路
30 スイッチングデバイス
32 抵抗体
34 ダイオード
36 ツェナーダイオード
50 ステッピングモーター
52 蓄電手段
60 冷凍サイクルシステム
62 冷凍庫
64 クーラー
66 圧縮機
68 コンデンサー
70 電動開閉弁
70a 冷媒管
70b 冷媒管
70c 接続ケーブル
70d アクチュエーター部
72 ディストリビューター
74 インジケータ
76 インジケータ
78 ファンクション表示部
80 ファンクション設定用操作ボタン
100 電動開閉弁
102 モーター
104 蓄電手段
106 駆動回路
108 駆動制御部
110 充電回路
112 電源回路

Claims (12)

  1. ステッピングモーターと、蓄電手段とを備えた蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法であって、
    前記ステッピングモーターが、少なくとも2相の駆動電流によって駆動制御されており、
    前記ステッピングモーターを駆動しているとともに、1−2相励磁方式における2相通電時は、所定の充電電流によって蓄電手段の充電を行い、
    前記ステッピングモーターを駆動していない場合は、前記充電電流よりも大きな重畳充電電流によって蓄電手段の充電を行い、
    前記ステッピングモーターを駆動しているとともに、少なくとも1相の駆動電流が使われていない場合は、前記充電電流よりも大きく、前記重畳充電電流以下の補充充電電流によって蓄電手段の充電を行うことを特徴とする蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法。
  2. 前記駆動電流を制御する駆動信号に基づいて、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出することを特徴とする請求項に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法。
  3. 前記駆動電流を制御する駆動信号を出力する演算手段において、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出するとともに、前記蓄電手段への充電を制御する充電信号を出力することを特徴とする請求項に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法。
  4. 前記充電信号が、PWM(Pulse Width Modulation)信号であることを特徴とする請求項に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御方法。
  5. ステッピングモーターと、蓄電手段とを備えた蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置であって、
    前記ステッピングモーターを駆動させる駆動電流を出力する駆動回路と、
    前記駆動回路の動作を制御する駆動信号を出力する駆動制御部と、
    前記蓄電手段への充電を制御する充電電流を出力する充電回路と、
    前記駆動回路と充電回路へ電力を出力する電源回路と、を備え、
    前記駆動電流が、少なくとも2相の電流であって、
    前記駆動回路から1−2相励磁方式における2相通電時に、前記充電回路から所定の充電電流を蓄電手段へ出力し、 前記駆動回路から駆動電流が出力されていない場合に、前記充電回路から所定の充電電流よりも大きな重畳充電電流を蓄電手段へ出力し、
    前記駆動回路から少なくとも1相の駆動電流が出力されていない場合に、前記充電回路から前記充電電流よりも大きく、かつ、重畳充電電流以下の補充充電電流を蓄電手段へ出力することを特徴とする蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  6. 前記充電回路が、加算充電回路を備えており、該加算充電回路から加算充電電流を出力することによって、前記重畳充電電流および補充充電電流を充電回路から出力するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  7. 前記駆動信号に基づいて、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出することを特徴とする請求項5または6に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  8. 前記駆動制御部を構成する演算手段と、
    前記充電回路の動作を制御する電流調整手段と、を備え、
    前記演算手段において、前記ステッピングモーターの駆動状態を検出するとともに、前記蓄電手段への充電を制御する充電信号を電流調整手段に出力することを特徴とする請求項5または6に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  9. 前記電流調整手段と加算充電回路とが接続されており、前記電流調整手段から出力される充電信号に基づいて、加算充電回路において加算充電電流の電流値を調整することを特徴とする請求項に記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  10. 前記充電信号が、PWM(Pulse Width Modulation)信号であることを特徴とする請求項またはに記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置。
  11. 請求項から10のいずれかに記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を備えることを特徴とする電動開閉弁。
  12. 請求項から10のいずれかに記載の蓄電機能付きステッピングモーターの制御装置を備えることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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