JP5500961B2 - 成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、上記成形体を、連続的に製造することができる成形体製造方法を提供するものである。
光重合性組成物の硬化物からなるマトリックス中に、該マトリックスと屈折率が異なる複数の柱状構造体が略同一方向に配向された構造を有する成形体の製造方法であって、
未硬化の光重合性組成物を、スペーサで所定間隔に維持されて搬送される2枚の長尺状フィルムの間に供給するステップと、
前記光重合性組成物が供給されたフィルムを搬送しながら、マスクパターンを介して前記フィルム間の光重合性組成物に光照射を行う第1光照射ステップと、
前記フィルム間の光重合性組成物に、光強度分布が略一定の平行光を照射し、前記フィルム間の光重合性組成物の硬化を完了させる第2光照射ステップと、を備え、
前記第1光照射ステップが、間に前記光重合性組成物が配置された前記2枚のフィルムの搬送速度と同じ速度で回転するマスクパターンが表面に配置されたロールの表面に搬送しながら、ロールの内部に配置された光源からの前記マスクパターンを介した光照射によって行われ、
ことを特徴とする成形体の製造方法が提供される。
光重合性組成物の硬化物からなるマトリックス中に、該マトリックスと屈折率が異なる複数の柱状構造体が略同一方向に配向された構造を有する成形体の製造方法であって、
未硬化の光重合性組成物をスペーサで所定間隔に維持されて搬送される2枚の長尺状フィルムの間に供給するステップと、
前記光重合性組成物が供給されたフィルムを搬送しながら、マスクパターンを介して前記フィルム間の光重合性組成物に光照射を行う第1光照射ステップと、
前記フィルム間の光重合性組成物に、光強度分布が略一定の平行光を照射し、前記フィルム間の光重合性組成物の硬化を完了させる第2光照射ステップと、を備え、
前記第1光照射ステップが、間に前記光重合性組成物が配置された前記2枚のフィルムをマスクパターンが表面に配置された無端ベルト上を搬送しながら、無端ベルトの内部に配置された光源からの前記マスクパターンを介した光照射によって行われる、
ことを特徴とする成形体の製造方法が提供される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記フィルム間の光重合性組成物に到達する光の拡がり角が0.1rad以下である。
図1は、本発明の好ましい実施形態の成形体製造方法によって製造される成形体1の構成を示す模式的な斜視図である。
本実施態様では、柱状構造体4は、その配向方向(軸線方向)が、成形体1の厚さ方向と略同一方向となるように配向されているが、成形体1の厚さ方向に対して所定角度を成すように配向されてもよい。
さらに、複数の柱状構造体4が、規則的な三角格子状に配列されているが、他の規則的なパターンで配置されていてもよいし,不規則に配置されていてもよい。例えば、正方格子等の、他の任意の格子状に配置されていてもよい。
次に、成形体1の製造方法について説明する。図2は、本実施形態の成形体製造方法を実施する成形体製造装置10の構成を概略的に示す図面である。
材料給装置12では、ニップロール30で、間に光重合性組成物18が吐出された2枚のフィルム26、28を加圧し、光重合性組成物18を所定の厚さで下方および下方フィルム(支持体)26、28に配置する。
光重合性組成物18とこれを挟持した上方フィルム28および下方フィルム26からなる積層体Lは、搬送ローラ32等によって、矢印Aで示されるように、第1光照射装置14に向けて一定速度で搬送される。
上方フィルム28の光透過率は特に規定されないが、光重合性組成物18が硬化した後にソリを生じにくくするために、下方フィルム26と同じ材質、同じ厚みであることが好ましい。
スペーサは、厚みが10〜500μmのものが好ましく、形状は、例えば幅が0.5〜5cm程度のテープ状のものが好ましい。
中でも、分子内に3個以上の重合性炭素−炭素二重結合を有する多官能性モノマーは、重合度差による架橋密度の粗密がより大きくなりやすく、上述の柱状構造体が形成されやすくなる。
また、光重合性組成物18には、前記多官能モノマーあるいはオリゴマーと重合性炭素−炭素二重結合を持たない化合物を含む均一溶解混合物を用いることもできる。
第1光照射装置14は、前記積層体Lの幅より長い中空円筒状のロール34と、ロール34の内部に配置された光源36とを備えている。第1光照射ステップは、積層体Lがロール34の回転駆動速度と同一速度でロール34へ搬送され、ロールの内部に配置された光源からの前記マスクパターンを介した光照射によって実施される。
光重合性組成物を挟持したフィルム(積層体L)は、ロール34の外周に直接巻き付けられる。フィルム1枚で片面側に光重合性組成物が塗布される構成では、フィルム側がロール34に沿うように配置される。
薄板状の光遮蔽板42を用いる場合は、隣接する光遮蔽板42の取付け間隔及び大きさが、光遮蔽板42に吸収されずに光重合性組成物に到達する光の拡がり角が0.1rad以下となるようにすることが好ましい。
光遮蔽板42の材質は、特に限定されるものではなく、ガラス、金属等が使用可能であるが、光や熱に対して耐久性がある材質が好ましい。
光遮蔽板42は、光源36から放射される光の軸方向への拡がりを抑えるために用いられるため、光を反射させないよう黒色化処理を施したものが好ましい。
平行光源は、例えば、点光源からの光の進行方向をレンズやミラー等を用いて揃えることにより得られる。
さらに、第2照射装置16の下流側には、第2照射ステップを終えた積層体L2を巻き取る巻取りロール46が設けられている。
次に、本実施形態の成形体製造装置10の動作について説明する。
さらに、ニップロール30によって2枚のフィルム26、28を加圧が加圧され、2枚のフィルム26、28間に挟持された光重合性組成物18が所定の厚さに調整される。
尚、光重合性組成物を挟持したフィルム(積層体L)は、ロール34の外周に直接巻き付けられる。
第1光照射ステップに必要な時間は、光重合性組成物、開始剤の種類等によって変化するが、光源の照射強度や、ロールの直径、ベルトの長さ、回転速度等により調節することが可能である。
具体的には、第1光照射ステップでは、光重合性組成物の硬化度が10%〜80%の範囲となるまで、より好ましくは、20%〜60%の範囲となるまで光照射を行う。
さらに、成形体L2は、上下のフィルム26、28間に挟持された状態で巻取りロール46に巻き取られる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更又は変形が可能である。
(実施例1)
得られた光重合性組成物を、図2に示した成形体製造装置10を用いて成形体を製造した。まず,光重合性組成物の厚みが0.2mmとなるようSUS製シムを用いて上方フィルム上に充填し、上方フィルム26と下方フィルム28とで把持してロールで搬送した。上方及び下方フィルムは、表面、裏面ともに0.05mm厚のPETを用いた。
以上の手順により得られたフィルムの光学特性を以下に示す。フィルムは内部の規則的相分離構造に起因した回折点を示し、1次回折点の合計強度が全透過光の75%であった。
2:マトリクス
4:柱状構造体
10:成形体製造装置
12:材料給装置
14:第1光照射装置
16:第2光照射装置
18:光重合性組成物
26:下方フィルム
28:上方フィルム
34:ロール
36:光源
40:フォトマスク
42:光遮蔽板
44:平行光源
Claims (4)
- 光重合性組成物の硬化物からなるマトリックス中に、該マトリックスと屈折率が異なる複数の柱状構造体が略同一方向に配向された構造を有する成形体の製造方法であって、
未硬化の光重合性組成物を、スペーサで所定間隔に維持されて搬送される2枚の長尺状フィルムの間に供給するステップと、
前記光重合性組成物が供給されたフィルムを搬送しながら、マスクパターンを介して前記フィルム間の光重合性組成物に光照射を行う第1光照射ステップと、
前記フィルム間の光重合性組成物に、光強度分布が略一定の平行光を照射し、前記フィルム間の光重合性組成物の硬化を完了させる第2光照射ステップと、を備え、
前記第1光照射ステップが、間に前記光重合性組成物が配置された前記2枚のフィルムの搬送速度と同じ速度で回転するマスクパターンが表面に配置されたロールの表面に搬送しながら、ロールの内部に配置された光源からの前記マスクパターンを介した光照射によって行われ、
ことを特徴とする成形体の製造方法。 - 光重合性組成物の硬化物からなるマトリックス中に、該マトリックスと屈折率が異なる複数の柱状構造体が略同一方向に配向された構造を有する成形体の製造方法であって、
未硬化の光重合性組成物をスペーサで所定間隔に維持されて搬送される2枚の長尺状フィルムの間に供給するステップと、
前記光重合性組成物が供給されたフィルムを搬送しながら、マスクパターンを介して前記フィルム間の光重合性組成物に光照射を行う第1光照射ステップと、
前記フィルム間の光重合性組成物に、光強度分布が略一定の平行光を照射し、前記フィルム間の光重合性組成物の硬化を完了させる第2光照射ステップと、を備え、
前記第1光照射ステップが、間に前記光重合性組成物が配置された前記2枚のフィルムをマスクパターンが表面に配置された無端ベルト上を搬送しながら、無端ベルトの内部に配置された光源からの前記マスクパターンを介した光照射によって行われる、
ことを特徴とする成形体の製造方法。 - 前記光源が、棒状光源であって、前記棒状光源に複数枚の円盤状の光遮蔽板が、前記光源の径方向に取付けられている
請求項1または2に記載の成形体の製造方法。 - 前記フィルム間の光重合性組成物に到達する光の拡がり角が0.1rad以下である、
請求項3に記載の成形体の製造方法。
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JP2011123097A JP2011123097A (ja) | 2011-06-23 |
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JP2006038902A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Toppan Printing Co Ltd | 拡散フィルムの製造方法及び製造装置 |
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