JP5499997B2 - 血糖値予測装置、および血糖値予測方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載の血糖値を予測する技術では、ユーザー(糖尿病患者等)が自己の体調を主観的に判断し、明示的にデータを入力することが必要となるため、ユーザーの判断がばらつき、その結果血糖値の予測制度を確保することが難しい。さらに、データ入力を目的とした入力が必要となるため、ユーザーの負担が増えるという問題も有している。
なお、下記適用に記載されている生活情報とは、ユーザーがパーソナルコンピューター(以下、「パソコン」という)、携帯電話機などの電子情報入力機器を用い、例えば日記、メール、ブログ、ミニブログ(ツイッター:つぶやき)など日常的に作成する文章記録を示す。
このように、血糖値予測にユーザーが日常的に入力している生活情報を用いて血糖値を予測することが可能となるため、ユーザーが血糖値予測のために行う入力操作が不要となり、ユーザーの負荷を軽減することが可能となる。また、ユーザーが自己の体調を主観的に判断することが不要となることから、ユーザー判断のばらつきを防ぐことができ、血糖値予測の精度を向上させることが可能となる。
このように、本適用例に記載の血糖値予測方法は、血糖値予測にユーザーが日常的に入力している生活情報を用いて血糖値を予測することが可能となるため、ユーザーが血糖値予測のために行う入力操作が不要となり、ユーザーの負荷を軽減することが可能となる。また、ユーザーが自己の体調を主観的に判断することが不要となることから、ユーザー判断のばらつきを防ぐことができ、血糖値予測の精度を向上させることが可能となる。
先ず、図1を用いて本血糖値予測の処理タイミングを説明する。図1は、血糖値予測の処理タイミングを説明するタイミングチャートである。
本実施形態で説明する血糖値予測装置および血糖値予測方法は、近年、パソコン、携帯電話機などの情報機器の電子メール機能を使って手軽に行うことができる日記風の文章を用いている。本説明では、ユーザーが起床してから就寝するまでの間の行動パターンの一例での血糖値予測の処理タイミングの概要について説明する。
なお、解析のタイミングは、ユーザーが任意に設定することができる。また、電子スケジュール帳などに設定されたタイミングを取得して解析することも可能である。
先ず、本発明にかかる第1実施形態としての血糖値予測装置について図2〜図7を用いて説明する。図2は、第1実施形態としての血糖値予測装置の概略を示すブロック図であり、図3は、血糖値予測方法の手順を示すフローチャートである。
図2に示すように、第1実施形態の血糖値予測装置10は、文字列入力手段11、情報記憶手段12、データベースが格納されたデータベース記憶手段13、構文解析手段14、体調推定手段15、および血糖値出力手段17を有している。なお、情報記憶手段12、データベースが格納されたデータベース記憶手段13、構文解析手段14、および体調推定手段15で血糖値予測手段16を形成する。
なお、前述した「日記風の電子情報」とは、例えば日記、メール、前述のTwitter、ブログなど日常的に作成する文章記録をいう。
血糖値予測方法について、図3のフローチャートに添って説明する。
先ず、血糖値予測装置10は、入力された文字列で構成されたブロックiが1であること(i=1)として血糖値予測のフローを開始する(ステップS101)。
ここで、ステップS105における体調に関係する言語(体調に関係する部分)の抽出について図4を用いて説明する。図4(a)〜(e)は、体調に関係する言語(体調に関係する部分)の抽出についての一例を示す該略の説明図である。
「体調に関係する部分(ブロック)i」は、図4(c)に斜線で示す。ここで、得られた文字列の総文字数Niのうち、「体調に関係する部分i」の文字数を文字数Aiとする。なお、「体調に関係する部分i」は、図4(d)に示すような、得られた文字列の中に「体調に関係する部分」が幾つも存在する場合(本例では、斜線で示すQ1、Q2、Q3)は、それぞれをまとめて図4(e)のように一つとして扱う。
本例では、「疲れた」「食べて」、「ワッフル」、「食べた」を切り出し、体調に関係する文字列を抽出する。
疲れた、だるい、発熱、熱っぽい、体が重い、食欲がない、やる気が沸かない、・・・。
(食事に関係する言葉の例)
食べ物の名称、商品名:ワッフル、スパゲッティー、いわし、すき焼き、・・・。
飲食に関係する動作、行動:食べる、飲む、味わう、美味しい、・・・。
体調Sの求め方の一例を図6に示し説明する。図6は、複数の文字列のスコアSiから体調Sを求める方法を示す概略説明図である。
ここで、各文字列のブロックをi(i=1、2、3、・・・、n)とする。そして、各文字列(i=1、i=2、・・・i=n)における「体調に関係する部分のブロックi」の文字数をAiとし、文字列のブロックiの総文字数をNiとする。そして、次式(2)によってスコアSiの平均値を求める。この求められたSiの平均値が、体調Sである。
この体調Sから求められた血糖値の予測データは、図2に示す血糖値出力手段17に送信され、血糖値出力手段17の画像表示部に体調推定手段15から送られた血糖値、或いは血糖値に関係する情報、すべき行動情報などを出力し表示する(ステップS121)。血糖値出力手段17の画像表示部は、図7(b)に示すような携帯可能な情報機器端末(例えば、携帯電話機、腕時計など)の表示部であってもよい。
なお、表示する血糖値に関係する情報としては、血糖値そのもの、図7(a)に示したように低い(低め),普通,高い(高め)、などの大まかな表現などとして行うことができる。この表示方法は、ユーザーによって選択することも可能である。
上記実施形態で述べたような血糖値予測装置、及び血糖値予測方法によれば、ユーザーが日常的に入力している生活情報を文字情報として情報記憶手段12に記憶する。そして、構文解析手段14が、データベース記憶手段13に格納されている血糖値予測に用いられる文言のデータベースと情報記憶手段12に記憶された文字情報から言語情報を抽出し、この抽出された言語情報と前述のデータベースとを照合することによって血糖値を予測し、血糖値情報を血糖値出力手段17から出力する。
また、ユーザーが自己の体調を主観的に判断することが不要となることから、ユーザー判断のばらつきを防ぐことができ、血糖値予測の精度を向上させることが可能となる。
本発明にかかる第2実施形態としての血糖値予測装置10および血糖値予測方法について図8を用いて説明する。図8は、第2実施形態としての血糖値予測方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述の第1実施形態と同じ構成、同じ方法に関して同一符号を付して説明を省略する。
修飾された文字数のカウントするステップS208では、識別情報である文字修飾の有無を確認し、文字修飾の付されている文字数Biをカウントする。この文字数Biのカウントに当たっては、例えば、太字は×1、色付けは×2などの影響度の大きさによる係数を設けて計算することも可能である。
Si=Ke・Ai+Kb・Bi・・・・(3)
Ke、Kbは、Siが適度な範囲になるように調整する定数。
Ai、Biは、正の整数。
本発明にかかる第3実施形態としての血糖値予測装置および血糖値予測方法について図9、および図10を用いて説明する。図9は、第3実施形態における体調Sを求める方法を示す概略説明図である。図10は、第3実施形態としての血糖値予測方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前述の第1実施形態、および第2実施形態と同じ構成、同じ方法に関して同一符号を付して説明を省略する。
修飾された文字数をカウントするステップS208に続き、体調に関係する部分における文字数・行数Wiをカウントする(ステップS109)。
そして、ステップS107で求めた文字数Aiと文字修飾された文字数Biと、体調に関係する部分における文字数・行数Wiとを用い、次式(4)によってスコアSiを求める(ステップS111)。
Si=Ke・Ai+Kb・Bi+Kw・Wi・・・・(4)
Ke、Kb、Kwは、Siが適度な範囲になるように調整する定数。
Ai、Bi、Kwは、正の整数。
続いて、取得した体調に関係しない文字数を用い、体調に関係しないマイナススコアKiを、関係する全ての文字列に対応して求める(ステップS302)。
Ki=k・(Ni−Ai)/Ni・・・・(5)
kは、マイナスの定数。Niは、文字列の総文字数。Aiは、体調に関係する文字数。
なお、次の式(6)、式(7)から体調に関係ない文字数が多いほどKiの絶対値が大きくなることが分かる。
Ki=0 at Ni−Ai=0・・・・(6)
Ki<0 at Ni−Ai>0・・・・(7)
体調Sの求め方の一例を図9に示し説明する。ここで、各文字列のブロックをi(i=1、2、3、・・・、n)とする。各文字列(i=1、i=2、・・・i=n)における「体調に関係する部分i」の文字数をAiとし、文字列のブロックの総文字数をNiとする。そして、第1実施形態と同様に求められたスコアSiに加えて、各文字列に対応して求められたマイナススコアKiとを用い、次式(8)によって体調Sを求める。
上述のように取得された血糖値の予測値は、ユーザー自身の保有する情報機器の端末など以外での活用も可能である。
例えば、SNS、TwitterなどWebに書き込んだデータを、ネットワーク経由で第3者機関に送り活用する。第3者機関の例としては、
(1)社員食堂:飲食しようとしたメニューが、血糖値に影響する虞が高いことを警告。
(2)飲食店:メニュー選択時にカロリー取得に関係する案内を行う(控えめにすることなどの注意喚起)。
(3)医療機関:血糖値が高めの患者にかかる検査内容を決める際の補助データ。
などが挙げられる。
また、血糖値予測タイミング、頻度、表示内容を、ユーザー自身の電子スケジュール帳などと連動させることにより、定常的に血糖値予測を行うことも可能なる。
また、電子スケジュール帳の記載内容、例えば出張回数、接待回数などを体調Sに反映させることも可能である。
上記実施例に示すように、上述した実施形態の血糖値予測装置および血糖値予測方法によれば、体調Sから血糖値を予測することができる。
Claims (5)
- 生活情報を文字情報として取得する入力手段と、
前記入力手段から入力された前記文字情報を文字列として記憶する情報記憶手段と、
血糖値予測に用いられる文言を、データベースとして格納するデータベース記憶手段と、
前記文字列に基づいて構文解析することによって、血糖値に関連する言語情報を抽出する構文解析手段と、
前記構文解析手段によって抽出された前記言語情報と前記データベースとを照合し血糖値を予測する体調推定手段と、
前記体調推定手段によって予測された血糖値情報を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする血糖値予測装置。 - 請求項1に記載の血糖値予測装置において、
前記入力手段および前記出力手段は、情報端末機器であることを特徴とする血糖値予測装置。 - 生活情報を文字情報として入力手段に入力し、
前記入力された前記文字情報を文字列として情報記憶手段に記憶し、
前記文字列を構文解析手段によって構文解析することで血糖値に関連する言語情報を抽出し、
前記構文解析手段によって抽出された前記言語情報と、予めデータベース記憶手段に格納されているデータベースとを体調推定手段によって照合することで血糖値を予測し、
前記予測された血糖値情報を、出力手段から出力することを特徴する血糖値予測方法。 - 請求項3に記載の血糖値予測方法において、
前記入力手段に入力する文字情報は、文字情報を識別する識別情報を含んでおり、
前記体調推定手段は、前記言語情報の照合に加えて前記識別情報を用いて血糖値を予測することを特徴とする血糖値予測方法。 - 請求項3または請求項4に記載の血糖値予測方法において、
前記体調推定手段は、体調のよい場合の前記言語情報を数値化したスコアと、体調の悪い場合のスコアと、に基づいて血糖値を予測することを特徴とする血糖値予測方法。
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