JP5498227B2 - 滑り覚検知装置及び滑り覚検知方法 - Google Patents
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Description
そのため、力覚センサだけで滑り覚をも検知することが望まれていた。
図1に示すように、自動作業装置Rは、例えばいわゆるロボットハンドであり、製品を製造する工場のラインに沿って設置されている。自動作業装置Rは、床面に設置された装置本体R1と、装置本体R1の上部に設置された腕部R2と、腕部R2の先端に設けられた把持部R3と、を有している。
腕部R2は、複数の関節部rを有しており、水平方向或いは垂直方向に回動して、先端の把持部R3を所望の位置や向きに配置することが可能になっている。
把持部R3は、対象物たる部品Pに接触する一対の接触部R4と、一対の接触部R4を互いに近接・離間させる駆動部R5とを有している。接触部R4の内部には、接触部R4が部品Pから受ける外力Fを検知するための力覚センサ1が設置されている。
装置本体R1は、腕部R2や把持部R3の動作を制御する制御部R6や電源装置(図示省略)等を有している。
自動作業装置Rは、例えば、予め記憶されたプログラムにしたがって、作業台Dに載置された対象物たる部品Pを把持部R3で把持した後、腕部R2を駆動して製品の取付位置まで部品Pを運搬し、部品Pを製品に取り付ける動作を行う。
図2(a)に示すように、接触部R4は、中空筒状を呈する金属製の本体部R4aと、この本体部R4aの表面に被覆されたエラストマーR4bと、を有している。
接触部R4には、部品Pを把持するときに部品Pから受ける反力F1と、部品Pが滑ったときに、部品PとエラストマーR4bとの間に生じる摩擦力F2と、が作用する。
なお、以下の説明においては、反力F1と摩擦力F2とを合わせて外力Fという場合がある。
エラストマーR4bは、いわゆるゴムであり、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴムなどで構成されている。エラストマーR4bは、本体部R4aを構成する金属材料などに比較して低い固有振動数を有しており、接触部R4と部品Pとの間に滑りが生じたときに、低い周波数の振動を発生させる機能を有している。
力覚センサ1は、図2(a),(b)に示すように、台座11と、円筒形の減衰機構12と、力覚センサ用チップ2とから構成される。
力覚センサ用チップ2は、6軸力センサチップであり、図3に示すように、平面視で略正方形のベース部材20上に構成されている。そして、当該ベース部材20は、図3に示すように、外力F(図2、符号F1,F2参照)が伝達される作用部21と、連結部23を介して作用部21を支持する支持部22と、作用部21と支持部22とを連結する連結部23と、を備えている。
ベース部材20の外周縁には、各辺に沿って所要の幅にてほぼ正方形リング状のGND(接地(GROUND))配線29が形成されている。このGND配線29には、後記するGND電極パッド26が接続されている。なお、正方形リング状のGND配線29は一例であり、一定電位にするものであれば、どのようなものでもよい。
歪検出用抵抗素子Sは、図4に示すように、配線28を介して信号電極パッド25およびGND電極パッド26と接続されている。
また、信号電極パッド25は、後記する信号入力部9(図5参照)と接続されている。
温度補償用抵抗素子27は、図4に示すように、配線28を介して信号電極パッド25およびGND電極パッド26と接続されている。
歪検出用抵抗素子Sと温度補償用抵抗素子27は、図5に示すように、力覚センサ用チップ2の内部において、フルブリッジ回路FBの下半分に対応するハーフブリッジ回路HBを構成している。
信号入力部9は、例えば交流電源で構成されており、歪検出用抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子27に、所定電圧の初期信号を所定周波数Aで入力する機能を有している。
なお、温度補償用抵抗素子27は、前記したように、環境温度によってのみ抵抗値が変化する位置に配置されているため、温度補償出力信号Vmは、外力Fの影響を受けていない純粋な環境温度を示す値となる。そして、この温度補償出力信号Vmは、環境温度の影響が含まれるセンサ出力信号Vsを、環境温度の影響が含まれないセンサ出力信号Vs’へと温度補償するための手段として用いられる。
図6の(a)は、センサ出力信号の処理回路を示すブロック図であり、(b)は、演算部のブロック図である。
図6に示すように、センサ出力信号Vsおよび温度補償出力信号Vmの処理回路は、フィルタ部51と、バッファ部52と、A/D変換部53と、演算部60と、出力部54と、を備えている。
バッファ部52は、センサ出力信号Vsおよび温度補償出力信号Vmの電圧波形を増幅する増幅器である。
A/D変換部53は、連続量であるアナログ信号を、離散化されたデジタル信号に変換するものである。A/D変換部53は、例えば公知のA/Dコンバータで構成されている。
これにより、センサ出力信号Vsおよび温度補償出力信号Vmは、フィルタ部51においてノイズがカットされ、バッファ部52において増幅され、A/D変換部53においてアナログ信号からデジタル信号に変換されて、温度補償されたセンサ出力信号Vs’となって演算部60に出力されることとなる。
演算部60は、図6(b)に示すように、機能ブロックとして、出力値記憶部61と、周波数解析部62と、滑り覚判定部63と、基準値記憶部64と、を備えている。
周波数解析部62は、検出した周波数成分とその強度とを、滑り覚判定部63に出力する。
図7(a)に示すように、初期状態では、力覚センサ用チップ2の歪検出用抵抗素子Sには、信号入力部9によって、所定周波数Aの初期信号が入力されている。ここで、説明の便宜のため、信号入力部9による初期信号をf(t)=sinAtと仮定する。
把持部R3(図2参照)が部品Pを一定の力で把持している場合、接触部R4が受ける反力F1は一定であるので、初期信号f(t)の振幅も一定である。
説明の便宜のため、摩擦力F2による入力をg(t)=sinBtと仮定すると、時間t1から時間t2におけるセンサ出力信号Vs’は、下式のようになる。
f(t)+g(t)=sinAt+sinBt
=2sin(A/2+B/2)cos(A/2−B/2)
なお、図7(b)に示す周波数成分は一例であり、本発明はこれに限定されないことはいうまでもない。
滑り覚判定部63における具体的な判定手法は、図8を参照して後に詳しく説明する。
本実施形態では、出力部54は、例えば、滑り覚判定部63において、接触部R4と部品Pとの間に滑りが生じていると判定された場合に、把持部R3の把持力を増加させる命令信号を、自動作業装置Rの制御部R6に出力するように設定されている。
なお、出力部54の設定は、これに限られるものではなく、警告灯(図示省略)を点灯させたり、部品Pを作業台Dに戻したりするように設定してもよい。
このとき、自動作業装置Rの接触部R4には、部品Pを把持する力の反力F1が作用しており、この反力F1が、力覚センサ1によって検知される。なお、力覚センサ1による反力F1の検知については、例えば特開2006−125873に詳細に記載されているので、その説明を省略する。
部品Pの滑りによる振動が、初期信号の周波数成分Aと異なる周期性を有する場合には、歪検出用抵抗素子Sから出力されるセンサ出力信号Vsに、初期信号の周波数成分Aと異なる周波数成分が含まれることになる。
具体的には、例えば、周波数解析部62から入力された各周波数成分と、基準値記憶部64から読み出した初期信号の周波数成分Aとの差分を順次算出する。そして、滑り覚判定部63は、すべての差分が0である場合は、初期信号の周波数成分A以外の周波数成分が含まれていないと判定し(ステップS5,No)、接触部R4と部品Pとの間に滑りが生じていないと判定する(ステップS8)。
なお、初期信号の周波数成分と異なる周波数成分が複数ある場合は、すべての周波数成分の強度が予め設定された閾値以下となる場合に、接触部R4と部品Pとの間に滑りが生じていないと判定するのが好ましい。
なお、初期信号の周波数成分と異なる周波数成分が複数ある場合は、そのうちの少なくともいずれか一つの周波数成分の強度が予め設定された閾値を超える場合に、接触部R4と部品Pとの間に滑りが生じたと判定するのが好ましい。
R4 接触部
R4a 本体部
R4b エラストマー
1 力覚センサ
2 力覚センサ用チップ
S 歪検出用抵抗素子
60 演算部
61 出力値記憶部
62 周波数解析部
63 滑り覚判定部
64 基準値記憶部
Claims (3)
- 対象物と前記対象物に接触する接触部との間に生じた滑りを検知する滑り覚検知装置であって、
歪検出用抵抗素子を用いて前記接触部に印加された外力を検出する力覚センサと、
前記歪検出用抵抗素子に所定周波数の初期信号を入力する信号入力部と、
前記歪検出用抵抗素子からの出力信号を周波数解析する周波数解析部と、
前記周波数解析部において検出された周波数成分のうち、前記初期信号の周波数成分と異なる周波数成分の強度が閾値を超える場合は、前記対象物と前記接触部との間に滑りが生じたと判定し、前記初期信号の周波数成分と異なる周波数成分の強度が前記閾値以下である場合は、前記対象物と前記接触部との間に滑りが生じていないと判定する滑り覚判定部と、
を備えることを特徴とする滑り覚検知装置。 - 前記接触部の表面はエラストマーで被覆されており、前記初期信号の周波数は、前記エラストマーの固有周期よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の滑り覚検知装置。
- 対象物と前記対象物に接触する接触部との間に生じた滑りを検知する滑り覚検知方法であって、
前記接触部に印加された外力を検出する力覚センサに設けられた歪検出用抵抗素子に所定周波数の初期信号を入力する初期信号入力ステップと、
前記歪検出用抵抗素子からの出力信号を周波数解析する周波数解析ステップと、
前記周波数解析部において検出された周波数成分のうち、前記初期信号の周波数成分と異なる周波数成分の強度が閾値を超える場合は、前記対象物と前記接触部との間に滑りが生じたと判定し、前記初期信号の周波数成分と異なる周波数成分の強度が前記閾値以下である場合は、前記対象物と前記接触部との間に滑りが生じていないと判定する滑り判定ステップと、
を備えることを特徴とする滑り覚検知方法。
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