JP5498183B2 - 行動検出装置 - Google Patents
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Description
本発明による第2の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持することを特徴とする。
本発明による第3の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記行動判定部は、上記人物の行動を判定する際の閾値を、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする。
本発明による第4の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持することを特徴とする。
本発明による第5の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、上記行動判定部は、上記人物の行動を判定する際の閾値を、上記重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする。
本発明による第6の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持するとともに、上記人物の行動を判定する際の閾値を、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする。
本発明による第7の行動検出装置は、対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持するとともに、上記人物の行動を判定する際の閾値を、上記重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする。
本発明による行動検出装置は、対象とする人物の行動を確認するものであるが、特に、自動車等の移動体を運転する際に、周囲の状況を確認すべき場面でドライバが確認行動を怠った場合や、わき見や注意力低下等により確認すべき場面を把握できていないドライバに対して、警告を発して確認行動を促すものである。ドライバの確認行動は、ドライバの顔全体の動きから検出し、目や鼻等の特定部位の検出やトラッキングを行う場合の問題、すなわち、ドライバが眼鏡、サングラス、マスク等を装着していたり、車両の左折時の巻き込み確認時にカメラ視野内に注目部位が写らない場合等に検出精度が低下することを回避する。
画像入力部10は、カメラ2で撮像した画像を所定の周期でサンプリングし(例えば、640×480画素の画像を30Hzでサンプリング)、図2に示すようなドライバの顔を中心とした画像Gを画像メモリに保持する。以下に説明するように、入力された画像は1フレーム前の画像とマッチングされる。このため、画像入力部10は2フレーム分の画像メモリを備えており、各画像メモリに交互に入力画像を保持することで、現時刻と1フレーム前の時刻の画像を保持する。
本実施の形態では、特定部位の検出を行わないため、動き検領域としては、或る程度の条件が満たされれば、厳密にどの部分が領域内に入っていなければならないということはない。すなわち、画像内に設定する動き検出領域としては、ドライバの顔が領域内の大部分を占める形で設定されること、背景の影響を受け難くするために画像内の所定割合以上(例えば数10%以上)の部分が顔領域で占められていること、マッチング処理に充分な特徴点が含まれていること等の条件が満たされていれば良い。
ズレ量の計算は、基本的には、ピクセル値(一般には各画素の輝度値)の差分の絶対値の総和(SAD;Sum of Absolute Difference)によるマッチングで行う。このマッチングは、2次元探索を基本とするが、縦方向の探索と横方向の探索を別々に行うことで、1フレームでの計算量を所定時間内に収め、より計算コストを削減することができる。
各ウィンドウのSADを用いたマッチングでは、ウィンドウ内で輝度差が著しく大きいエッジ等がある場合、そのエッジのみの影響でマッチングをとってしまう場合がある。このため、各画素の差の絶対値は、所定の上限値で制限をかける。
(P1)最小点のSAD値
(P2)最小点のずれから+1若しくは−1ずらした場合のSAD値の小さい方のズレ量(以下、「第2ズレ量」と呼ぶ)と、そのSAD値
(P3)SAD平均値とSAD最小値との差
各ウィンドウでのマッチング結果を統合することにより、設定領域(動き検出領域)の動き量を算出する。動き量の算出は、各ウィンドウで得られたズレ量を投票することで多数決により決定する。
(1)短期記憶画像での特徴量の分布レベルに応じたウィンドウ間の重み付け
(2)SAD平均値とSAD最小値との差に応じた重み付け
(3)最小点ズレ量と第2ズレ量とをSAD値に応じて重み付け(両者を投票)
本実施の形態の行動検出装置1は、トラッキングを行わず固定の領域での動き算出を行っている。そのため、例えばドライバの動きが1フレームで1ピクセル以下(例えば、1フレームで0.3ピクセル)の場合、動きの算出は1ピクセル単位であるため動き量を0と算出してしまい、動きの検出ができないことになる。1フレーム間の動きが大きい場合は、サブピクセルレベルの誤差はあってもその影響はプラスマイナスで相殺される傾向があるが、毎フレームの動きが1ピクセル以下の小さな動きである場合には、この問題は無視できなくなる。
本実施の形態においては、2枚の時刻の異なる画像によるマッチング行っているため、例えば、急に光が差し込む等の2つの画像の撮像条件が異なる場合には、輝度値が大幅に異なってしまい、動き検出に不都合が生じる虞がある。
確認行動判定部14は、ドライバの確認行動を複数の状態に分類し、毎フレーム毎に算出される動き量に基づいて各状態を判定する。
イベントは、以下に説明する3つのイベント、すなわち、右方向動きイベント、左方向動きイベント、動き無しイベントとする。各イベントは、フレームの連続的性及び総動き量(累積動き量)により判定する。尚、イベントは、以下の説明からもわかるように、イベント終了後に検出される。
右方向動きイベントは、2フレーム以上連続で正の動きを検出した時点を開始時刻とし、2フレーム以上0若しくは負の動きを検出した時点を終了時刻とする。そして、開始時刻から終了時刻までが一定のフレーム(例えば10フレーム)以上の長さであり、且つその間の累積動きが設定値(例えば20ピクセル)以上あった場合を、右方向動きイベントと判定する。また、一定フレーム以上の条件は満たしているが累積動き量が上記の設定値未満であった場合は、右方向サブイベントとする。
左方向動きイベントに関しては、右方向動きイベントと同様に負の動きに関して判定して検出する。
動きなしイベントは、一定フレーム(例えば90フレーム)の期間の累積動き量が設定値以内で推移した場合を、動きなしイベントと判定する。
動き量の累積値は、イベント毎に更新される。右方向動きイベント、左方向動きイベントのイベント検出後、動きの累積値にイベント内の総動き量が累積される。ここで、検出された右方向若しくは左方向の動きイベントが前回検出されたイベントから所定フレーム(例えば90フレーム)以内であれば、その間のサブイベントの動き量も累積値に加える。これは、確認行動は多種の動きが考えられるため、イベント前後の小さな動きもできるだけ反映させた方が精度が上がるが、逆にイベントがないようなときには、小さな動きは出来るだけ反映させない方が累積誤差を抑えることができるためである。
確認行動の判定は、イベント検出時に行うイベント駆動型の処理とする。判定は、算出した動き量X,Yの値により、図9に示すような判定マップを用いて行う。図9の判定マップは、右窓(R)、右ミラー(RM)、前方(F)、バックミラー(BM)、ナビ画面(NV)、左ミラー(LM)、左窓(L)、左後(LB)の8状態の確認行動を判定する閾値をX,Y軸に設けたものであり、マップの閾値は、特にドライバの頭部の位置により異なる閾値である。
確認行動判定における誤認識を減らすためには、判定後、その判定が正しいかを確認する評価処理を加えることが望ましい。具体的には、運転行動の各状態毎に画像メモリを用意し、走行開始後に或る状態と判定した場合、その時点でのエッジ画像を記憶する。エッジ画像を記憶するのは、明るさ変化の影響を避けるためである。それ以前に記憶している画像があれば、記憶していた画像と、その時刻の画像とを平均したエッジ画像として更新する。走行開始後、各状態で、それぞれ数回程度更新されれば、そのドライバのその状態での平均エッジ画像とみなすことができ、その後の判定時は、その状態の平均エッジ画像と、判定時のエッジ画像とを比較し、一致度が充分あれば、信頼度の高い判定結果と評価することができる。
Im_mem(t,i,j)=(1−α)・Im_mem(t-1,i,j)+α・Im_in(i,j)…(1)
但し、Im_mem(t,i,j):時刻tでの記憶画像
Im_in(i,j) :時刻tでの入力画像
α :パラメータ
動き検出領域の更新は、図11に示すように、短期記憶画像からX,Y方向にそれぞれ投影した分布を用いて、頻度分布の重心が動き検出領域の中心になるように更新する。また、投影した分布の解析から、動き検出領域の縦横幅を調整することも可能である。
動き検出領域内の各ウィンドウの投票権の分配は、各ウィンドウの短期記憶画像の平均値を元に行う。図12は短期記憶画像(フィルタリング後に4値化した画像Gf)上での各ウィンドウWを示しており、はじめに各ウィンドウ毎にウィンドウ内の平均値を求める。次に、動き検出領域全体への寄与率を求め、その寄与率に応じて投票権を分配する。
確認行動判定パラメータの更新処理に関しては、大まかなドライバ顔の中心位置を上述の(a)の処理で求めることができるため、更新した動き検出領域の中心値を用いて確認行動判定の閾値を可変する。
G=1−k(xc−xc_base) …(2)
但し、k :係数(k>0)
xc:現時点の動き検出領域の中心座標
xc_base:基本設定の中心座標
尚、現時点の動き検出領域の中心座標xcが大きくなる程、ドライバの顔位置が遠くなるため、ゲインGは1より小さくなる(そのため係数kは正の値を持つ)。
出力部15は、判定したドライバの確認行動情報を出力する。図13は、確認行動の判定結果を表示出力した例を示している。図13(a)では左窓確認、図13(b)では右窓確認の様子が表示され、それぞれ、画面上部に判定結果を示す「L」,「R」の文字が表示されている。
2 カメラ
3 コントローラ
10 画像入力部
11 車両情報入力部
12 動き検出部
13 短期記憶画像保持部
14 確認行動判定部
15 出力部
Claims (11)
- 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記行動判定部は、上記人物の行動を判定する際の閾値を、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、
上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、
上記行動判定部は、上記人物の行動を判定する際の閾値を、上記重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持するとともに、上記人物の行動を判定する際の閾値を、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする行動検出装置。 - 対象とする人物の顔周辺の撮像画像を処理して人物の行動を検出する行動検出装置であって、
上記撮像画像上の上記人物の顔周辺に動き検出領域を設定し、この動き検出領域全体の動き量を検出する動き検出部と、
上記動き量から上記人物の顔の動きに関するイベントを検出し、このイベント単位で上記動き量から上記人物の行動を判定する行動判定部とを備え、
上記動き検出部は、時系列的に減衰する重みを付加した重み付き平均画像を横方向及び縦方向に投影した分布の重心に基づいて、上記動き検出領域を更新し、
上記行動判定部は、上記人物の行動を複数の状態に分類して判定し、各状態の判定毎に、判定結果を評価するための画像を保持するとともに、上記人物の行動を判定する際の閾値を、上記重み付き平均画像を用いて可変することを特徴とする行動検出装置。 - 上記動き検出部は、上記動き検出領域を複数のウィンドウに分割し、フレーム間のマッチング処理で求めた各ウィンドウ毎の動き量を統合して上記動き領域全体の動き量を検出することを特徴とする請求項1〜7の何れか一に記載の行動検出装置。
- 上記行動判定部は、上記イベントに、動きイベントと動き無しイベントとを設定し、両者をフレームの連続性及び累積動き量によって判定することを特徴とする請求項1〜8の何れか一に記載の行動検出装置。
- 上記行動判定部は、一定期間内の上記累積動き量が設定値以内で推移した場合、上記イベントを上記動きなしイベントとして上記累積動き量をリセットすることを特徴とする請求項9記載の行動検出装置。
- 上記動き検出部は、上記動き量が設定値より小さい場合、上記マッチング処理の時間間隔を大きくすることを特徴とする請求項8記載の行動検出装置。
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