JP5495643B2 - 電力制御器及び電力制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電力制御器及び電力制御方法に関するものである。本発明は、特に、人工衛星に搭載して使用される種類の安定化及び非安定化バスを介して供給される電力の供給量を制御する電力制御器に関するものである。
この種の電力制御器は、50Vもしくは100Vの安定化された電力を人工衛星のバス電源として供給するものであり、そのシステム構成に関して様々な提案がなされていることは周知のところである。
このようなシステムの一例として、日照時に複数の太陽電池アレイから発生する電力を、負荷及びバッテリ充電電力として利用し、発生電力余剰分は特定の太陽電池アレイ出力を短絡(シャント)することでバス電圧の上昇を抑えて(バス電圧制御を行い)、シャント動作においては電磁干渉抑制のため(太陽電池アレイ出力短絡又は開放時の電流変化率抑制手段として)、シャント制御スイッチ素子にインダクタンス素子を併用する従来技術が知られている。この技術は、技術試験衛星(ETSシリーズ)、通信放送技術衛星(COMETS等)、地球観測衛星(JERS−1等)、気象衛星(MTSAT−2)等、様々な用途をもった衛星に、低軌道、静止軌道衛星を問わず採用されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、非特許文献1に示されるようなバス電圧制御システムにおいて、バッテリを充電する手段として、複数の並列に構成された太陽電池アレイの出力電流によりバッテリを充電するようにして、このうち特定の太陽電池アレイ出力をシャントすることでバッテリの充電電流値を加減する方式により、充電用レギュレータ(BCR)を用いてバッテリを充電する方式に比べ、装置の小型軽量、低発熱化を実現している従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、個々の太陽電池アレイの出力をシャント又は開放することで太陽電池アレイから発生する電力又は電流の合計値を調節しているため、個々の太陽電池アレイ出力がダイオードを経由して人工衛星のバス電源又はバッテリに接続するようにしてシャントによる短絡路をバス電源又はバッテリから分離している。
人工衛星搭載機器には、単一部品故障によるシステムの機能停止を防ぐため、冗長設計が要求される。上記のダイオードについても短絡故障によるバス電源又はバッテリの短絡を防止するために2つのダイオードが直列に使用される。このため、ダイオードを通過する電流による電力ロス、即ち、発熱が2倍となり、装置の低発熱化、小型軽量化を阻害する要因となっている。
これを防ぐためにダイオードを1つにして、それが短絡故障した場合はバス又はバッテリからシャントによる短絡路に向かって逆流する電流を検出し、高速に応答して太陽電池アレイ出力のシャントをやめるようにする従来技術が知られている(例えば、非特許文献2参照)。
また、従来の人工衛星に用いられるバッテリはニッケルカドミウムバッテリもしくはニッケル水素バッテリであり、これらは飽和点(満充電)まで充電され、充電完了時点で充電を停止するか又は漏れ電流を補う程度の微小電流充電モードに切り替えればよく、特許文献1記載の従来技術にみられるように複数の並列に構成された太陽電池アレイの出力電流によりバッテリを充電する方式を適用することは容易であった。
しかし、昨今の人工衛星においてはエネルギ密度が高く、人工衛星システムの小型軽量化に寄与するリチウムイオンバッテリが用いられるようになってきた。このバッテリには、長寿命化を考慮した低SOC(State・Of・Charge)管理を行うことが要求される。その実施手段として低SOC管理値に相当する充電完了電圧を定めて定電流充電から定電圧充電に移行する従来技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−134824号公報 特開2002−186196号公報
S. Kuwajima, et al., "Digital sequential shunt regulator for solar power conditioning of engineering test satellite (ETS−V)," Power Electronics Specialists Conference 1988 (PESC ’88), IEEE, April 1988 W. Denzinger, et al., "Generic 100V / High Power Bus Conditioning," the Seventh European Space Power Conference, European Space Agency (ESA), May 2005
従来の電力制御器は、個々の太陽電池アレイ出力が直列冗長接続された2つのダイオードを経由して人工衛星のバス電源又はバッテリに接続されているので、このダイオードを通過する電流による電力ロス、即ち、発熱が2倍となり、装置の低発熱化、小型軽量化を阻害する要因となっている。前述したように、ダイオードを1つにしてそれが短絡故障した場合は、バス又はバッテリからシャントによる短絡路に向かって逆流する電流を高速に検出して太陽電池アレイ出力のシャントをやめるようにする従来技術が知られているが、逆流する電流を検出する手段として用いる装置が大掛かりなものとなり小型軽量化の阻害要因に対する解決策とはなっていない。
また、従来の電力制御器において装置の小型軽量、低発熱化を実現する手段として用いられている複数の並列に構成された太陽電池アレイの出力電流によりバッテリを充電する方式において、リチウムイオンバッテリに要求される低SOC(State・Of・Charge)管理に対応できるように配慮されたシステムは今のところ実現化されていない。
本発明は、例えば、ダイオード等の逆流防止素子の短絡故障に備えて逆流防止素子を冗長化する必要がない小型の電力制御器を提供することを目的とする。また、本発明は、例えば、リチウムイオンバッテリ等のバッテリを低SOCで充電する制御を行う電力制御器を提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る電力制御器は、
電力を供給する電源と直列に接続され、前記電源への電流の逆流を防止する逆流防止素子と、
前記電源と並列に接続されるとともに前記逆流防止素子と直列に接続され、前記電源からの電力の供給を制御するスイッチ素子と、
前記スイッチ素子と直列に接続され、所定のインダクタンスを有するインダクタンス素子と、
前記電源から電力を供給するか否かを命令する信号を生成し、生成した信号を出力する命令部と、
前記命令部から出力される信号を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を開放させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を短絡させ、前記スイッチ素子を短絡させた後、前記電源から前記スイッチ素子へ印加される電圧が前記インダクタンス素子のインダクタンスにより所定の時間内に降下しなければ、前記逆流防止素子が短絡故障していると判断して前記スイッチ素子を開放させる制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、電力制御器において、逆流防止素子が電源と直列に接続され、スイッチ素子が電源と並列に接続されるとともに逆流防止素子と直列に接続され、インダクタンス素子がスイッチ素子と直列に接続されており、制御部が、命令部から入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、スイッチ素子を短絡させ、スイッチ素子を短絡させた後、電源からスイッチ素子へ印加される電圧がインダクタンス素子のインダクタンスにより所定の時間内に降下しなければ、逆流防止素子が短絡故障していると判断してスイッチ素子を開放させるため、逆流防止素子の短絡故障に備えて逆流防止素子を冗長化する必要がない小型の電力制御器を提供することができる。
実施の形態1に係る電力制御器の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電力制御器のドライブ回路部の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電力制御器のドライブ回路部の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態1に係る電力制御器の充電制御部の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電力制御器の充電制御部の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態1に係る電力制御器の充電制御部の動作解析結果を示すグラフである。 実施の形態2に係る電力制御器の構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る電力制御器の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る電力制御器10の構成を示す回路図である。
図1において、電力制御器10は、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2(n1及びn2は2以上の整数)の余剰電力を短絡(シャント)する方式を採用したものである。電力制御器10は、日照時に複数の太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2から発生する電力を、負荷14(LOAD)への供給電力及びバッテリ15(BAT)の充電電力として利用し、発生電力余剰分については特定の太陽電池アレイ出力をシャントすることで電力バス17の電圧の上昇を抑える(バス電圧制御を行う)。電力制御器10は、シャント動作においては電磁干渉抑制のため(太陽電池アレイ出力短絡又は開放時の電流変化率抑制手段として)シャント制御用のスイッチ素子SW1〜SWn1+n2にコイルL1〜Ln1+n2(インダクタンス素子)を併用する。電力制御器10は、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2とスイッチ素子SW1〜SWn1+n2の接続点より電力バス17又はバッテリ15の正電極に接続された、直列冗長を伴わない逆流防止用のダイオードD1〜Dn1+n2と、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2とスイッチ素子SW1〜SWn1+n2の接続点に回路の一部が接続された、個々のスイッチ素子SW1〜SWn1+n2に対応するドライブ回路部A1〜An1+n2(駆動回路)を備える。これらのドライブ回路部A1〜An1+n2は、電力バス17に接続された増幅器11(AMP)及びバッテリ15に接続された充電制御部16(CHGUP)に接続されている。
本実施の形態において、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2の各々は、電力を供給する電源の一例であり、同様の機能をもつ他の電源に置き換えてもよい。本実施の形態では、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2は人工衛星に搭載されているものとするが、地上等に設置されていてもよい。ダイオードD1〜Dn1+n2は、それぞれ対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2と直列に接続される。ダイオードD1〜Dn1+n2の各々は、対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2への電流の逆流を防止する逆流防止素子の一例であり、同様の機能をもつ他の逆流防止素子に置き換えてもよい。スイッチ素子SW1〜SWn1+n2は、それぞれ対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2と並列に接続されるとともに、それぞれ対応するダイオードD1〜Dn1+n2と直列に接続される。スイッチ素子SW1〜SWn1+n2は、対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2からの電力の供給を制御する。本実施の形態では、スイッチ素子SW1〜SWn1+n2として電界効果トランジスタ(FET)を用いるが、他のスイッチ素子を用いてもよい。コイルL1〜Ln1+n2は、それぞれ対応するスイッチ素子SW1〜SWn1+n2と直列に接続される。コイルL1〜Ln1+n2の各々は、所定のインダクタンスを有するインダクタンス素子の一例であり、同様のインダクタンスを有する他のインダクタンス素子に置き換えてもよい。
増幅器11は、命令部の一例である。また、充電制御部16は、命令部の一例である。増幅器11(命令部)は、太陽電池アレイSA1〜SAn1から電力を供給するか否かを命令する信号を生成し、生成した信号を出力する。充電制御部16(命令部)は、太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2から電力を供給するか否かを命令する信号を生成し、生成した信号を出力する。ドライブ回路部A1〜An1+n2の各々は、制御部の一例である。ドライブ回路部A1(制御部)は、増幅器11(命令部)から出力される信号(後述するシャントドライブ信号B1)を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、対応するスイッチ素子SW1を開放させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、スイッチ素子SW1を短絡させる。後者の場合、スイッチ素子SW1を短絡させた後、対応する太陽電池アレイSA1からスイッチ素子SW1へ印加される電圧が、対応するコイルL1のインダクタンスにより所定の時間(後述する判定時間Tsafe)内に降下しなければ、対応するダイオードD1が短絡故障していると判断してスイッチ素子SW1を開放させる。これにより、ダイオードD1の短絡故障に備えて逆流防止素子を冗長化する必要がない小型の電力制御器10を提供することができる。他のドライブ回路部A2〜An1+n2(制御部)についても同様であるが、ドライブ回路部A2〜An1(制御部)が増幅器11(命令部)から出力される信号(後述するシャントドライブ信号B2〜Bn1)を入力するのに対し、ドライブ回路部An1+1〜An1+n2(制御部)は充電制御部16(命令部)から出力される信号(後述する充電制御信号C1〜Cn2)を入力する。
放電制御器12(BDR)は、バッテリ15からの放電を制御し、バッテリ15からの安定した放電を可能とするためのものである。本実施の形態では、バッテリ15としてリチウムイオンバッテリを用いるが、ニッケルカドミウムバッテリ、ニッケル水素バッテリ等を用いてもよい。キャパシタバンク13(CAP)は、太陽電池アレイSA1〜SAn1からの供給と負荷14における需要との瞬時の需給電力差を吸収し、安定した電力供給を可能とするとともに、太陽電池アレイSA1〜SAn1の余剰電力を有効活用するためのものである。
太陽電池アレイSA1とダイオードD1とスイッチ素子SW1とコイルL1とドライブ回路部A1(制御部)とは、電力供給回路P1を構成する。同様に、太陽電池アレイSA2〜SAn1+n2とダイオードD2〜Dn1+n2とスイッチ素子SW2〜SWn1+n2とコイルL2〜Ln1+n2とドライブ回路部A2〜An1+n2とは、電力供給回路P2〜Pn1+n2を構成する。電力供給回路P2は図1に直接示していないが、n1=2の場合、図1に示した電力供給回路Pn1が電力供給回路P2に相当し、n1>2の場合、図1で電力供給回路P1と電力供給回路Pn1との間に示した「・・・」が電力供給回路P2等に相当する。同様に、n2=2の場合、図1に示した電力供給回路Pn1+n2が電力供給回路Pn1+2に相当し、n2>2の場合、図1で電力供給回路Pn1+1と電力供給回路Pn1+n2との間に示した「・・・」が電力供給回路Pn1+2等に相当する。なお、負荷14を使用する場合、電力供給回路P1〜Pn1のうち少なくとも1つがあればよい。また、バッテリ15を使用する場合、電力供給回路Pn1+1〜Pn1+n2のうち少なくとも1つがあればよい。
増幅器11及び充電制御部16(命令部)は、電力を供給させる太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2を選択する。増幅器11(命令部)は、例えば太陽電池アレイSA1を選択した場合、選択した太陽電池アレイSA1を有する電力供給回路P1のドライブ回路部A1(制御部)に対して電力を供給するよう命令する信号を出力し、それ以外のドライブ回路部A2〜An1(制御部)に対して電力を供給しないよう命令する信号を出力する。同様に、充電制御部16(命令部)は、例えば太陽電池アレイSAn1+1を選択した場合、選択した太陽電池アレイSAn1+1を有する電力供給回路Pn1+1のドライブ回路部An1+1(制御部)に対して電力を供給するよう命令する信号を出力し、それ以外のドライブ回路部An1+2〜An1+n2(制御部)に対して電力を供給しないよう命令する信号を出力する。本実施の形態では、充電制御部16(命令部)は、太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2からバッテリ15に印加される電圧が所定の電圧(後述するSOC管理電圧Vsoc)に達している場合、選択している太陽電池アレイのうち、より少数の太陽電池アレイを選択する。そして、選択した太陽電池アレイを有する電力供給回路のドライブ回路部(制御部)に対して電力を供給するよう命令する信号を出力し、それ以外のドライブ回路部(制御部)に対して電力を供給しないよう命令する信号を出力する。これにより、バッテリ15を低SOC(State・Of・Charge)で充電する制御を行う電力制御器10を提供することができる。
以下、図1を用いて、電力制御器10の動作について説明する。
人工衛星の日照モードにおける電力制御動作において、n1段からなる(太陽電池アレイ構成段数がn1である)太陽電池アレイSA1〜SAn1の発生電力がそれぞれに対応するダイオードD1〜Dn1を経由して電力バス17に接続された負荷14に供給される。増幅器11によってバス電圧Vbus(電力バス17の電圧)の制御電圧誤差がシャントドライブ信号B1〜Bn1に変換されてドライブ回路部A1〜An1に伝達され、スイッチ素子SW1〜SWn1がそれぞれに対応するドライブ回路部A1〜An1によって開閉駆動される。このうち閉駆動されたスイッチ素子SW1〜SWn1に対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1の発生電力はスイッチ素子SW1〜SWn1によって短絡(シャント)されるため、その発生電力は電力バス17に供給されない。これらの動作によって、太陽電池アレイSA1〜SAn1から電力バス17に供給される電力量が加減され、バス電圧Vbusが一定の変動範囲内に制御される。
n2段からなる(太陽電池アレイ構成段数がn2である)太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2の発生電流がそれぞれに対応するダイオードDn1+1〜Dn1+n2を経由して流れ、バッテリ15が充電される。充電制御部16によってバッテリ電圧Vbat(バッテリ15の電圧)がSOC管理電圧Vsocに達したことが検出された場合、充電制御信号C1〜Cn2が対応するドライブ回路部An1+1〜An1+n2に伝達され、任意のスイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2がシャント駆動されてバッテリ15の充電電流が減少する。以上の動作において、充電制御部16は、バッテリ15の充電が進むにつれてシャント駆動するスイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2の段数を増やし、バッテリ15の充電電流を減少させて、最終的にバッテリ電圧VbatがSOC管理電圧Vsocに近づいた状態でバッテリ15の充電が完了するように動作する。
ダイオードD1〜Dn1+n2は、バス電圧Vbus及びバッテリ電圧Vbatがシャント駆動されたスイッチ素子SW1〜SWn1+n2に流れ込むことを防止する目的で用いられているが、短絡故障が生じた場合には、電力バス17及びバッテリ15からシャント駆動されたスイッチ素子SW1〜SWn1+n2に逆電流が流れ込む可能性がある。この場合、ドライブ回路部A1〜An1+n2が電界効果トランジスタで構成された対応するスイッチ素子SW1〜SWn1+n2のドレイン電圧(太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2とダイオードD1〜Dn1+n2のアノード端子の交点)における、ダイオードD1〜Dn1+n2の短絡故障に起因する電圧の変化を検出して、該当するスイッチ素子SW1〜SWn1+n2を開状態に固定することで電力バス17及びバッテリ15からシャント駆動されたスイッチ素子SW1〜SWn1+n2に逆電流が流れ込むことを防止する。
以上のように、本実施の形態によれば、個々の太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2と負荷14又はバッテリ15との間に接続されるダイオードが、従来であれば2つのダイオードを直列冗長接続したものとなっていたが、大掛かりな装置を伴わずにこれらを単一化することができる。
人工衛星の日陰モードにおける電力制御動作においては、太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2の発生電力がなくなり、バッテリ15に蓄積された電力が放電制御器12を経由して電力バス17に供給され、電力バス17から負荷14に供給される。シャントドライブ信号B1〜Bn1及び充電制御信号C1〜Cn2はドライブ回路部A1〜An1+n2に対してスイッチ素子SW1〜SWn1+n2を開駆動するように命令する信号になる。このときダイオードD1〜Dn1+n2はカットオフ状態となっている。なお、放電制御器12はバス電圧Vbusよりも低いバッテリ電圧Vbatをバス電圧Vbusまで昇圧する機能を有する。また、放電制御器12は電力バス17からバッテリ15に向けて電流が流れることを防ぐためのダイオードで構成されている。
次に、図2を用いて、ドライブ回路部A1〜An1+n2の主要部分について説明する。以下の説明において、ドライブ回路部A1〜An1+n2をドライブ回路部A、対応する太陽電池アレイSA1〜SAn1+n2を太陽電池アレイSA、対応するダイオードD1〜Dn1+n2をダイオードD、対応するスイッチ素子SW1〜SWn1+n2をスイッチ素子SW、対応するコイルL1〜Ln1+n2のインダクタンスをインダクタンスLとして説明する。また、対応するシャントドライブ信号B1〜Bn1(又は充電制御信号C1〜Cn2)をシャントドライブ信号B(又は充電制御信号C)として説明する。
図2は、ドライブ回路部Aの構成を示す回路図である。
図2において、ドライブ回路部Aは、レベルシフト部α18(第1のレベルシフト部)、レベルシフト部β19(第2のレベルシフト部)、コンパレータ(COMP)、計時部20、正帰還部21、論理積回路(AND)、ゲート駆動部Gを有する。
ドライブ回路部Aは、レベルシフト部α18で、シャントドライブ信号電圧Vb(シャントドライブ信号Bの電圧)を、固定定数α、Vaを用いた式(1)で表される信号S1に変換する。
S1=Va(α+1)−α×Vb・・・(1)
ドライブ回路部Aは、レベルシフト部β19で、FETで構成されたスイッチ素子SWのドレイン電圧Vdを、固定定数βを用いた式(2)で表される信号S2に変換する。
S2=β×Vd・・・(2)
ドライブ回路部Aは、式(1)、(2)において、信号S1がハイレベルのときをS1(H)、信号S1がローレベルのときをS1(L)、信号S2がハイレベルのときをS2(H)、信号S2がローレベルのときをS2(L)として、式(3)〜(5)の不等式が成り立つように固定定数α、β、Vaを設定する。
S1(H)>S2(H)・・・(3)
S1(L)>S2(L)・・・(4)
S1(L)<S2(H)・・・(5)
ドライブ回路部Aは、上記の式(1)〜(5)の条件においてコンパレータにより信号S1,S2のレベル比較を行い、信号S3を生成する。信号S2が信号S1より高レベルの場合、信号S3はハイレベル、即ち、S3(L)からS3(H)に変化する。一方、信号S2が信号S1より低レベルの場合、信号S3はローレベル、即ち、S3(L)となる。
ドライブ回路部Aは、計時部20により信号S3がハイレベルの状態を継続する時間を計測し、この時間が判定時間Tsafeを超えた場合は、信号S4を生成する。即ち、信号S4をS4(L)からS4(H)の状態に変化させる。
ドライブ回路部Aは、論理積回路によりシャントドライブ信号B(又は充電制御信号C)と、信号S4の逆論理値の論理積を演算し、その演算結果をゲート駆動部Gに入力することで、FETで構成されたスイッチ素子SWの開閉制御を行う。スイッチ素子SWは、インダクタンスLを伴って駆動するため、ドレイン電流Idの電流変化率抑制を伴って開閉されるようになっている。
信号S4が生成されているとき、即ち、信号S4がハイレベルのときは、正帰還部21がレベルシフト部β19に作用して、式(6)の不等式が成り立つように固定定数βの値をシフトする。
S1(H)<S2(H)・・・(6)
なお、本実施の形態では正帰還部21がレベルシフト部β19に作用するものとしているが、同様の正帰還効果を得る目的で正帰還部21がレベルシフト部α18に作用するようにしてもよい。
ここで、ダイオードDに故障を伴わず、正常動作が行われているときのスイッチ素子SWの開閉駆動時に生じる信号S3の発生継続時間(信号S3がハイレベルの状態を継続する時間)はドレイン電圧保持時間Tsaに等しく、ゲート駆動電圧Vdrv及びスイッチ素子SWのゲートスレッシュホールド電圧Vgthと、太陽電池アレイ電流Isaと、インダクタンスLにより、式(7)で表される。
Tsa=Isa×L/(Vdrv−Vgth)・・・(7)
ダイオードDが短絡故障している場合、スイッチ素子SWの閉駆動時に、ドレイン電流Idは、ゲート駆動部Gとスイッチ素子SW及びインダクタンスLによる電流変化率抑制動作を伴って上昇を継続する。このとき、スイッチ素子SWが許容する範囲内のドレイン電流Idが流れる時間、かつ、ドレイン電圧保持時間Tsaよりも長い識別可能な時間として、判定時間Tsafeを規定する。スイッチ素子SWが許容する範囲内のドレイン電流Idを許容電流Isafeとして、判定時間Tsafeは式(8)で表される。
Tsafe=Isafe×L/(Vdrv−Vgth)・・・(8)
以上のようにドライブ回路部Aを構成していることにより、ダイオードDに故障を伴わず、正常動作が行われているときは、信号S3の発生継続時間が判定時間Tsafeよりも短く、信号S4が生成されないため、スイッチ素子SWは閉駆動可能であるが、ダイオードDが短絡故障しているときは、判定時間Tsafeを超えて信号S3の発生が継続し、信号S4が生成されるため、スイッチ素子SWは閉駆動不能になり、電力バス17及びバッテリ15からシャント駆動されたスイッチ素子SWに逆電流が流れ込むことが防止される。
上記のように、本実施の形態では、ドライブ回路部Aにおいて、太陽電池アレイSAとスイッチ素子SWの接続点における電圧(ドレイン電圧Vd)を、レベルシフト部β19を通してコンパレータの比較入力端子に接続する。また、充電制御部16又は増幅器11の出力信号(シャントドライブ信号B又は充電制御信号C)を、レベルシフト部α18を通してコンパレータの他方の比較入力端子に接続する。また、コンパレータ出力信号を計時部20に入力し、計時部20の出力信号を、正帰還部21を経由してレベルシフト部β19に接続するとともに論理積回路の反転入力に接続する。また、レベルシフト部α18の入力信号を論理積回路の他方の入力に接続する。そして、この論理積回路の出力信号を、ゲート駆動部Gを介してスイッチ素子SWの駆動信号とする。
図3は、ドライブ回路部Aの動作を示すタイミングチャートである。
図3(a)は、ダイオードDに故障を伴わず、正常動作が行われているときの動作を図2に基づき説明したものである。
図3(a)において、ドレイン電流Idは、シャントドライブ信号Bの入力に応じて上昇し、式(7)で表されるドレイン電圧保持時間Tsaの経過後、太陽電池アレイ電流Isaに達して、スイッチ素子SWは閉状態となる。このドレイン電圧保持時間Tsaの間、信号S2が信号S1よりも大きくなり信号S3が発生するが、ドレイン電圧保持時間Tsaは判定時間Tsafeよりも短いため、信号S4は生成されない。したがって、スイッチ素子SWは閉駆動可能となる。
具体的には、まず、日照モードにおいてシャントドライブ信号Bが入力される(ハイレベルになる)と、ゲート駆動部Gによりスイッチ素子SWがシャントし、インダクタンスLによってドレイン電流Idが徐々に上昇する。また、レベルシフト部α18から出力される信号S1がS1(L)の状態になり、このときの信号S2はS2(H)の状態であるため、式(5)に基づきコンパレータから出力される信号S3はS3(H)の状態になる。ドレイン電圧保持時間Tsaが経過すると、ドレイン電流Idが太陽電池アレイ電流Isaに達して定電流になるため、インダクタンスLによってドレイン電圧Vdがゼロ電位になる(即ち、降下する)。これに応じてレベルシフト部β19から出力される信号S2がS2(L)の状態になるため、式(4)に基づきコンパレータから出力される信号S3はS3(L)の状態に戻る。
次に、日照モードから日陰モードに変わると、ドレイン電流Idが徐々に下降する。また、シャントドライブ信号Bの入力が停止される(ローレベルになる)ため、レベルシフト部α18から出力される信号S1がS1(H)の状態になる。その後、再び日陰モードから日照モードに変わると、ドレイン電圧Vdが上昇し、これに応じてレベルシフト部β19から出力される信号S2がS2(H)の状態になる。そして、前述した動作が繰り返される。
図3(b)は、ダイオードDに短絡故障が生じたときの動作を図2に基づき説明したものである。
図3(b)において、ドレイン電流Idは、シャントドライブ信号Bの入力に応じて、式(7)で表されるドレイン電圧保持時間Tsaを超えて上昇を継続する。これにより、判定時間Tsafeを超えたところで信号S4が生成され、スイッチ素子SWは閉駆動不能状態に固定される。このとき、許容電流Isafeを上限としてドレイン電流Idの上昇が止まり、スイッチ素子SWは破壊されることなく開駆動されるため、スイッチ素子SWに電力バス17及びバッテリ15からの逆電流が流れ込むことが防止される。
また、信号S4の生成に伴い、正帰還部21がレベルシフト部β19に作用して固定定数βの値をシフトするため、人工衛星が日陰モードに入り、太陽電池アレイSAの発生電力がなくなって、シャントドライブ信号電圧Vbがローレベルとなることで信号S1が式(1)に基づきハイレベルとなっても、信号S3及び信号S4はハイレベルを維持するため、次の日照モードに入ってもスイッチ素子SWは閉駆動不能状態を維持する。
具体的には、まず、日照モードにおいてシャントドライブ信号Bが入力される(ハイレベルになる)と、ゲート駆動部Gによりスイッチ素子SWがシャントし、インダクタンスLによってドレイン電流Idが徐々に上昇する。また、レベルシフト部α18から出力される信号S1がS1(L)の状態になり、このときの信号S2はS2(H)の状態であるため、式(5)に基づきコンパレータから出力される信号S3はS3(H)の状態になる。ドレイン電圧保持時間Tsaが経過してもドレイン電流Idは許容電流Isafeに達するまで上昇し続けるため、ドレイン電圧Vdはゼロ電位にならず(即ち、降下しない)、レベルシフト部β19から出力される信号S2はS2(H)の状態を維持する。判定時間Tsafeが経過すると、計時部20から出力される信号S4はS4(H)の状態となるため、ゲート駆動部Gによりスイッチ素子SWが開放し、ドレイン電流Idが徐々に下降する。また、正帰還部21によりレベルシフト部β19から出力される信号S2がさらに高レベルとなるため、これ以降、式(6)が適用されることになる。
次に、日照モードから日陰モードに変わると、シャントドライブ信号Bの入力が停止される(ローレベルになる)ため、レベルシフト部α18から出力される信号S1がS1(H)の状態になる。このとき、式(6)に基づきコンパレータから出力される信号S3はS3(H)の状態のままであるため、計時部20から出力される信号S4はS4(H)の状態を維持し続ける。その後、再び日陰モードから日照モードに変わっても、信号S4はS4(H)の状態を維持するため、シャントドライブ信号Bの入力の有無に関わらず、スイッチ素子SWは開放したままとなる。
図3(c)は、ダイオードDに故障が生じていないにも関わらず、宇宙環境における加速粒子の入射等の外乱による電子回路の過渡的な誤動作でスイッチ素子SWが閉駆動不能状態になった場合は、人工衛星が日陰モードに入ったときに誤動作状態が解除されることを、図2に基づき説明したものである。
図3(c)において、スイッチ素子SWが閉状態にあるときに信号S4が誤って生成された場合、図3(b)に示す動作にしたがってスイッチ素子SWは閉駆動不能状態に固定される。その後、人工衛星が日陰モードに入ったときに太陽電池アレイSAの発生電力がなくなり、健全なダイオードDはカットオフ状態となり、スイッチ素子SWのドレイン電圧Vdはゼロ電位となるため、信号S2がローレベルとなり、その結果、信号S3及び信号S4がローレベルとなって誤動作状態が解除される。したがって、次の日照モードに入ったときにはスイッチ素子SWの閉駆動が可能となる。
次に、図4を用いて、充電制御部16の主要部分について説明する。
図4は、充電制御部16の構成を示す回路図である。
図4において、バッテリ15は充電電流Ichgに対して直列にバッテリ内部インピーダンスRzを伴っているため、充電中のバッテリ電圧Vbatは、バッテリセル電圧Vcellに充電電流Ichgとバッテリ内部インピーダンスRzの積からなる電圧降下が加算された値として計測される。
バッテリ15の充電管理目標は、バッテリセル電圧VcellをSOC管理電圧Vsocに近づけることであるが、バッテリセル電圧Vcellはバッテリ15の内部構造にあり、計測できない。そのため、バッテリ15の充電管理はバッテリ電圧Vbatを計測することで行われる。
バッテリ電圧Vbatと、充電電圧管理値設定部22により設定されるSOC管理電圧VsocがコンパレータCOMP0により比較され、バッテリ15の充電が進み、バッテリ電圧VbatがSOC管理電圧Vsocに達したところで積分部23により充電完了信号EOCが波高値をEOC(Peak)とする積分波形として生成される。
バッテリ15を充電する太陽電池アレイSAn1+1〜n1+n2の段数であるn2に等しい数のコンパレータCOMP1〜COMPn2、基準電圧Vz1〜Vzn2において、充電完了信号EOCの波高値EOC(Peak)と基準電圧Vz1〜Vzn2は式(9)の不等式が成り立つように設定されている。
Vz1<Vz2<・・・<Vzn2<EOC(Peak)・・・(9)
充電制御信号C1〜Cn2が全てローレベルのとき、バッテリ15を充電するn2段の太陽電池アレイSAn1+1〜n1+n2それぞれの太陽電池アレイ電流Isaの合計値が充電電流Ichgとなってバッテリ15が充電される。
バッテリ電圧VbatがSOC管理電圧Vsocに達したとき、充電完了信号EOCが生成され、積分波形として上昇するSOC管理電圧Vsocが基準電圧Vz1を超えたところでコンパレータCOMP1の出力がラッチ部H1に伝達され、充電制御信号C1がハイレベルに固定される。充電制御信号C1がハイレベルに固定されることで、対応する太陽電池アレイSAn1+1がシャントされるため、充電電流Ichgが太陽電池アレイ電流Isaの1段分減少し、バッテリ内部インピーダンスRzに起因する電圧降下が減少してバッテリ電圧Vbatが低下し、充電完了信号EOCがローレベルになる。
引き続きバッテリ15の充電が継続して再びバッテリ電圧VbatがSOC管理電圧Vsocに達したとき、充電完了信号EOCが生成され、積分波形として上昇するSOC管理電圧Vsocが基準電圧Vz1を超え、さらに基準電圧Vz2を超えたところでコンパレータCOMP2の出力がラッチ部H2に伝達され、充電制御信号C2がハイレベルに固定される。充電制御信号C2がハイレベルに固定されることで、対応する太陽電池アレイSAn1+2がシャントされるため、充電電流Ichgがさらに太陽電池アレイ電流Isaの1段分減少し、バッテリ内部インピーダンスRzに起因する電圧降下が減少してバッテリ電圧Vbatが低下し、充電完了信号EOCがローレベルになる。
同様の動作が、充電制御信号Cn2がハイレベルに固定されるまで継続することで充電電流Ichgが減少しつつ、バッテリセル電圧VcellがSOC管理電圧Vsocに近づいていく。
リセット信号発生部24よりラッチ部H1〜Hn2に、定期的に又は不定期にリセット信号RESETが入力されることで、充電制御信号C1〜Cn2が全てローレベルにリセットされる。これによって充電制御信号C1〜Cn2を順次ハイレベルに切り替える動作が再度実行され、バッテリ15の充電状態に応じた充電制御信号C1〜Cn2のステータスが確定される。このリセット動作により、バッテリ15が充電途中に放電動作を行い、バッテリセル電圧Vcellが低下したとき、あるいは、宇宙環境における加速粒子の入射等の外乱による電子回路の過渡的な誤動作によってバッテリ15の充電状態に関わらず充電電流Ichgが絞られたとき等において、速やかに最適な充電状態にリセットすることが可能になる。
上記のように、本実施の形態では、充電制御部16において、バッテリ電圧Vbatと充電電圧管理値設定部22で規定するSOC管理電圧VsocとをコンパレータCOMP0で比較した結果が積分部23に入力される。積分部23の出力は、他の複数のコンパレータCOMP1〜COMPn2でそれぞれに対応する基準電圧Vz1〜Vzn2と比較される。コンパレータCOMP1〜COMPn2それぞれの出力は、対応するラッチ部H1〜Hn2を通して複数の充電制御信号C1〜Cn2としてドライブ回路部An1+1〜An1+n2に入力される。
以上のように、本実施の形態によれば、複数の並列に構成された太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2の出力電流によりバッテリ15を充電する方式において、リチウムイオンバッテリに要求される低SOC管理に対応できるように配慮されたシステムを実現できる。
図5は、充電制御部16の動作を示すタイミングチャートである。
図5において、バッテリ15を充電する全ての太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2による定電流充電時間T0は、充電開始時のバッテリ電圧をVc0、バッテリ15の等価キャパシタンスをCBATとして式(10)で表される。
T0=CBAT×(Vsoc−Vc0)/(Isa×n2)・・・(10)
充電電流Ichgが減少しつつ、バッテリセル電圧VcellがSOC管理電圧Vsocに近づいていく過程における多段切り替え充電時間Tiは式(11)で表される。
Ti=Rz×CBAT/(n2−i)・・・(11)
式(10)、式(11)より、充電完了時間Tchgupは式(12)で表される。
Figure 0005495643
充電完了時のバッテリセル電圧Vcell(max)は式(13)で表される。
Vcell(max)=Vsoc−Isa×Rz・・・(13)
式(13)より、バッテリ15を充電する太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2の段数であるn2を多くして個々の太陽電池アレイ電流Isaを小さくするほど、充電完了時のバッテリセル電圧Vcell(max)がSOC管理電圧Vsocに近づくことが確認できる。
図6は、充電制御部16の動作解析結果を示すグラフである。この図は、従来技術による定電流充電から定電圧充電に移行する方式と、本実施の形態による充電制御動作を比較した解析の一例を示すものである。
図6において、バッテリ電圧Vbat、バッテリセル電圧Vcell、充電電流Ichgについて、従来技術による解析結果をそれぞれVbat(DC)、Vcell(DC)、Ichg(DC)として、本実施の形態による充電制御動作解析結果に重ねて示している。この図において、本実施の形態による充電制御動作は、従来技術による定電流充電から定電圧充電に移行する方式による充電電流の制御動作をほぼ追従する結果となることが確認できる。
なお、本実施の形態の説明で用いたハイレベル、ローレベルといった表現は、説明の上での相対的な概念であり、絶対値を示すものではない。
以上説明したように、本実施の形態では、単一構成ダイオードが短絡故障したとき、電界効果トランジスタで構成されたシャント制御用スイッチ素子のドレイン電圧における、ダイオードの短絡故障に起因する電圧の変化を検出して、スイッチ素子を開状態に固定するようにすることで、電力バス及びバッテリからシャント駆動されたスイッチ素子に逆電流が流れ込むことを防止するようにしている。したがって、ダイオードの故障検出手段に電力損失や電力部品による体積及び重量増加を伴う手段を必要とせず、コンパレータ等の簡易な信号処理回路でダイオードの2直列冗長構成を不要にする手段を提供して装置の小型軽量化を実現することができる。
また、本実施の形態では、リチウムイオンバッテリに要求される低SOC管理手段として、充電用レギュレータを用いて定電流充電から定電圧充電に移行する従来技術による方式と同様の充電電流及び充電電圧管理を、複数の並列に構成された太陽電池アレイの出力電流によりバッテリを充電する方式において実行できるようにしたので、装置の小型軽量、低発熱化を実現することができる。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図7は、本実施の形態に係る電力制御器10の構成を示す回路図である。
図7において、電力制御器10は、図1に示したものと異なり、一部の太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2の余剰電力を開放する方式を採用したものである。本実施の形態に係る電力制御器10は、実施の形態1のものと異なり、スイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2にコイルLn1+1〜Ln1+n2を併用した回路が太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2とバッテリ15の正電極との間に接続され、逆流防止用のダイオードDn1+1〜Dn1+n2が取り除かれている。なお、スイッチ素子SW1〜SWn1にコイルL1〜Ln1を併用した回路を用いて同様の構成をとることも可能であり、この場合、ダイオードD1〜Dn1を取り除くことができる。また、同様の構成を部分的に採用してダイオードD1〜Dn1+n2のうち任意のものを取り除くこともできる。
本実施の形態において、電力供給回路P1〜Pn1+n2のうち、一部の電力供給回路Pn1+1〜Pn1+n2は、実施の形態1におけるダイオードDn1+1〜Dn1+n2を有する代わりに、スイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2が、それぞれ対応する太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2と直列に接続されたものとなっている。そして、ドライブ回路部An1+1〜An1+n2(制御部)が、充電制御部16(命令部)から出力される信号を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、スイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2を短絡させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、スイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2を開放させるものとなっている。
上記のように、スイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2は太陽電池アレイSAn1+1〜SAn1+n2とバッテリ15との接続を開閉するものであり、図1におけるシャント動作に置き換わるものである。
ゲート駆動部G1〜Gn2は、図2に示したドライブ回路部Aの中のゲート駆動部Gに相当するものであり、充電制御信号C1〜Cn2にしたがってスイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2を開閉駆動する。
その他は図1に示す電力制御器10の構成と同じ構成要素から成り、同様にバス電圧Vbusの制御及びバッテリ15の充電管理が行われる。なお、この構成においてはスイッチ素子SWn1+1〜SWn1+n2の開閉状態が図1に示す電力制御器10の構成と逆転する必要があるため、インバータ回路INV1〜n2により充電制御信号C1〜Cn2の論理を反転している。
なお、この構成においては図1に示す電力制御器10の構成にみられるダイオードDn1+1〜Dn1+n2は不要である。
ドライブ回路部A1〜An1及び充電制御部16は本実施の形態においても実施の形態1で説明した動作と全く同じ働きをするため、同様の効果を得られる。
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図8は、本実施の形態に係る電力制御器10の構成を示す回路図である。
図8において、電力制御器10は、図1に示したものと異なり、バッテリ15を電力バス17に直結する方式を採用したものである。本実施の形態に係る電力制御器10は、実施の形態1のものと異なり、バッテリ出力をバス電圧とすることで、キャパシタバンク13、放電制御器12、増幅器11を取り除いている。
図8において、人工衛星の日照モードにおける電力制御動作において、太陽電池アレイSA1〜SAn2の発生電力がそれぞれに対応するダイオードD1〜Dn2を経由して電力バス17に接続され、負荷14に供給されるとともにバッテリ15を充電する。
充電制御部16は実施の形態1において、図4及び図5に基づいて説明した通りの動作を行うため、バス電圧VbusはSOC管理電圧Vsocを上限とし、太陽電池アレイ電流Isaとバッテリ内部インピーダンスRzとの積からなる電圧降下分をSOC管理電圧Vsocから引いた値を下限として、さらに太陽電池アレイSA1〜SAn2のうち余剰電力を発生させるものはスイッチ素子SW1〜SWn2によってシャントされて制御される。
このように、バス電圧Vbusが充電制御部16によって制御されるため、負荷電流Iloadと充電電流Ichg及びバス電流Ibusには式(14)の関係が保たれる。
Ibus=Iload+Ichg・・・(14)
ドライブ回路部A1〜An2及び充電制御部16は本実施の形態においても実施の形態1で説明した動作と全く同じ働きをするため、同様の効果を得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
10 電力制御器、11 増幅器、12 放電制御器、13 キャパシタバンク、14 負荷、15 バッテリ、16 充電制御部、17 電力バス、18 レベルシフト部α、19 レベルシフト部β、20 計時部、21 正帰還部、22 充電電圧管理値設定部、23 積分部、24 リセット信号発生部。

Claims (6)

  1. 電力を供給する電源と直列に接続され、前記電源への電流の逆流を防止する逆流防止素子と、
    前記電源と並列に接続されるとともに前記逆流防止素子と直列に接続され、前記電源からの電力の供給を制御するスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子と直列に接続され、所定のインダクタンスを有するインダクタンス素子と、
    前記電源から電力を供給するか否かを命令する信号を生成し、生成した信号を出力する命令部と、
    前記命令部から出力される信号を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を開放させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を短絡させ、前記スイッチ素子を短絡させた後、前記電源から前記スイッチ素子へ印加される電圧が前記インダクタンス素子のインダクタンスにより所定の時間内に降下しなければ、前記逆流防止素子が短絡故障していると判断して前記スイッチ素子を開放させる制御部とを備えることを特徴とする電力制御器。
  2. 前記電力制御器は、前記電源と前記逆流防止素子と前記スイッチ素子と前記インダクタンス素子と前記制御部とをそれぞれ有する複数の電力供給回路を備え、
    前記命令部は、電力を供給させる電源を選択し、選択した電源を有する電力供給回路の制御部に対して電力を供給するよう命令する信号を出力し、それ以外の制御部に対して電力を供給しないよう命令する信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電力制御器。
  3. 前記電力制御器は、さらに、前記複数の電力供給回路の電源から電力を供給されて充電するバッテリを備え、
    前記命令部は、前記複数の電力供給回路の電源から前記バッテリに印加される電圧が所定の電圧に達している場合、選択している電源のうち、より少数の電源を選択し、選択した電源を有する電力供給回路の制御部に対して電力を供給するよう命令する信号を出力し、それ以外の制御部に対して電力を供給しないよう命令する信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の電力制御器。
  4. 前記複数の電力供給回路のうち、一部の電力供給回路は、前記逆流防止素子を有する代わりに、前記スイッチ素子が、前記電源と直列に接続され、前記制御部が、前記命令部から出力される信号を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を短絡させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を開放させるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の電力制御器。
  5. 前記電源は、人工衛星に搭載された太陽電池アレイであることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電力制御器。
  6. 電力を供給する電源と直列に接続され、前記電源への電流の逆流を防止する逆流防止素子と、前記電源と並列に接続されるとともに前記逆流防止素子と直列に接続され、前記電源からの電力の供給を制御するスイッチ素子と、前記スイッチ素子と直列に接続され、所定のインダクタンスを有するインダクタンス素子とを用いる電力制御方法であって、
    令部が、前記電源から電力を供給するか否かを命令する信号を生成し、生成した信号を出力し、
    御部が、前記命令部から出力される信号を入力し、入力した信号が電力を供給するよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を開放させ、入力した信号が電力を供給しないよう命令する信号の場合、前記スイッチ素子を短絡させ、前記スイッチ素子を短絡させた後、前記電源から前記スイッチ素子へ印加される電圧が前記インダクタンス素子のインダクタンスにより所定の時間内に降下しなければ、前記逆流防止素子が短絡故障していると判断して前記スイッチ素子を開放させることを特徴とする電力制御方法。
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