JP5494699B2 - 収音装置及びプログラム - Google Patents
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Description
以下、本発明による収音装置及びプログラムの第1の実施形態を、図面を参照して説明する。
上述したように、マイクロホンアレイを複数配置したとしても、各マイクロホンアレイ1、2(後述する図1参照)の指向性単独では目的エリア音と同時に目的エリア方向に存在する雑音も強調してしまう。しかし、各マイクロホンアレイ1、2の指向性を比較すると、目的エリア音はどちらの指向性ビームにも含まれるが、目的エリア音と同時に強調される雑音はマイクロホンアレイ1、2毎に変わる。この実施形態では、この特徴を利用することで、目的エリア音の成分を推定する。
図1は、第1の実施形態に係る収音装置の構成を示すブロック図である。収音装置における、デジタル信号に変換された後の処理構成を、CPUと、CPUが実行するプログラムで実現することもできるが、この場合であっても、機能的には、図1で表すことができる。
次に、実施形態に係る収音装置20の動作を説明する。
第1の実施形態によれば、各マイクロホンアレイについての、目的エリア方向並びに目的エリア方向以外のビームフォーマ後の周波数成分のパワーの変化を利用して目的エリア音の周波数成分を推定して強調するため、各マイクロホンアレイの位置を調整することなく、目的エリアが雑音源に囲まれている状況でも目的エリア音のみを強調することができる。すなわち、上記実施形態によれば、複数のマイクロホンアレイを異なる方向に一度配置するだけで目的エリア音のみを強調することができる。
次に、本発明による収音装置及びプログラムの第2の実施形態を簡単に説明する。
上記各実施形態では、マイクロホンアレイが2つのものを示したが、マイクロホンアレイが3つ以上あっても良い。この場合において、マイクロホンアレイの数に等しい数の正規化パワー変化の平均値をとって求めた目的エリア音成分信号Ztaにおいて1である成分だけを目的エリア音の成分として推定するだけでなく、他の値であっても目的エリア音の成分として推定するようにしても良い。例えば、マイクロホンアレイが4つの場合において、目的エリア音成分信号Ztaにおいて0.75(4つ中3つのマイクロホンアレイの出力で目的エリア音と判定されたことを意味する)である成分も目的エリア音の成分として推定するようにしても良い。
Claims (4)
- 複数のマイクロホンアレイと、
上記各マイクロホンアレイの出力のそれぞれに対し、ビームフォーマによって、少なくとも目的エリア方向へ指向性を形成する指向性形成部と、
上記各マイクロホンアレイについてのビームフォーマ後の周波数成分のパワーの変化をとらえ、目的エリア方向へのビームフォーマで増幅しているか否かに基づいて、目的エリア方向の音源の周波数成分とそれ以外の雑音成分とを推定し、上記各マイクロホンアレイについての推定結果を統合して、目的エリアに存在する音源からの音の周波数成分を推定する目的エリア音推定部と
を備えることを特徴とする収音装置。 - 上記目的エリア音推定部は、上記各マイクロホンアレイについての推定結果が全て目的エリア方向の音源の周波数成分と推定しているときに、目的エリアに存在する音源からの音の成分と推定することを特徴とする請求項1に記載の収音装置。
- 上記目的エリア音推定部の推定結果に基づいて、目的エリアに存在する音源からの音を強調する目的エリア音強調部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の収音装置。
- 複数のマイクロホンアレイからの信号が与えられるコンピュータを、
上記各マイクロホンアレイの出力のそれぞれに対し、ビームフォーマによって目的エリア音方向へ指向性を形成する指向性形成部と、
上記各マイクロホンアレイについてのビームフォーマ後の周波数成分のパワーの変化をとらえ、目的エリア方向へのビームフォーマで増幅しているか否かに基づいて、目的エリア方向の音源の周波数成分とそれ以外の雑音成分とを推定し、上記各マイクロホンアレイについての推定結果を統合して、目的エリアに存在する音源からの音の周波数成分を推定する目的エリア音推定部と
して機能させることを特徴とする収音プログラム。
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