JP5492956B2 - 円板状体繰出装置 - Google Patents
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Description
前記装着部の移送ガイド面の設定送出部位には、前記回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体との当接によって当該円板状体を回転半径方向外方に向かって送り出す送出ガイド体が設けられている円板状体繰出装置であって、
前記装着部の移送ガイド面における送出ガイド体の正回転時の回転前位側部位に、前記回転移送体の逆回転時に当該回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてくる円板状体を前記送出ガイド体に対して乗り越え状態で通過案内する通過案内手段が設けられ、
前記通過案内手段が、前記回転移送体の正回転時に、前記送出ガイド体に対して移送ガイド面に沿った方向から当接する円板状体を介して設定以上の押圧力が作用したとき、当該送出ガイド体をそれに当接している円板状体の通過移動を許容する姿勢に変更する通過許容手段に組付けられ、前記通過案内手段が送出ガイド体と一体的に円板状体の通過移動許容姿勢に変更される構成にしてあり、
前記通過許容手段が、前記送出ガイド体を移送ガイド面に沿った方向での後退移動及び基台の内部側への引退移動を許容する状態で支持する可動支持機構と、前記送出ガイド体の後退移動に伴って当該送出ガイド体を基台の内部側へ引退移動させる引退ガイド機構とから構成されている点にある。
しかも、 上記構成によれば、回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送ガイド面に沿って移送されてきた円板状体が送出ガイド体に当接しても、何らかの原因で円板状体が回転半径方向外方側に送り出されない事態が発生すると、回転移送体の駆動回転力が円板状体を介して移送ガイド面に沿った方向から送出ガイド体に加わる。この送出ガイド体に作用する押圧力が設定以上になると、通過許容手段によって送出ガイド姿勢にある送出ガイド体及び通過案内手段が通過移動許容姿勢に変更され、駆動回転する回転移送体の貫通孔又は切欠き部の周縁部分と送出ガイド体との間で挟み込まれていた円板状体の挾持が解除され、円板状体が送出ガイド体の配設位置を通過移動する。
したがって、通常は、装着部の移送ガイド面の設定送出部位において送出ガイド姿勢にある送出ガイド体との当接により、回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体を回転半径方向外方に向かって確実に送出誘導しながらも、送出ガイド体に当接した円板状体が何らかの原因で回転方向外方側に払い出されないことに起因する詰り現象の発生を抑制することができる。
さらに、 上記構成によれば、回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送ガイド面に沿って移送されてきた円板状体が送出ガイド体に当接しても、何らかの原因で円板状体が回転半径方向外方側に送り出されない事態が発生すると、回転移送体の駆動回転力が円板状体を介して移送ガイド面に沿った方向から送出ガイド体に加わる。この送出ガイド体に作用する押圧力が設定以上になると、通過許容手段の引退ガイド機構によって、送出ガイド姿勢にある送出ガイド体及び通過案内手段が後退移動しながら基台の内部側へ引退移動して通過移動許容姿勢に変更され、駆動回転する回転移送体の貫通孔又は切欠き部の周縁部分と送出ガイド体との間で挟み込まれていた円板状体の挾持が解除され、円板状体が送出ガイド体の配設位置を通過移動する。
図1〜図4は、通貨であるコイン或いは遊技設備や地下鉄等で使用される代用貨幣(メダルやトークン等)などの円板状体1の繰出装置を示し、上方に開口するホッパーHの底部を構成する基台2には、電動モータ3に連動された減速機構4が、それの駆動軸5を基台2の上面に窪み形成された円形状の装着部6の中心位置において上方に突出させた状態で取付けられているとともに、基台2の装着部6には、円板状体1が入り込み可能な複数個の貫通孔7と基台2側の駆動軸5に対して脱着自在に一体回転状態で嵌合するボス部8Aとを備えた合成樹脂製の回転移送体8が設けられている。
先ず、図10に示すように、回転移送体8の正回転時において、回転移送体8の貫通孔7内に入り込んだ円板状体1は、内方側の受け部10Aの載置支持面10a及び外方側の受け部10Bの載置支持面10bの受止められ、且つ、回転移送体8の各貫通孔7の周縁側に形成されている第1規制壁部14B及び第2規制壁部14Cによって回転半径方向内方側への移動及び回転方向下手側(回転前位側)への移動が接当規制されている。
(1)上述の第1実施形態では、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cの回転方向の2箇所に、送出ガイド体17,18及びこれらの正回転時の回転前位側部位(回転方向下手側部位)に位置する通過ガイド体23を配置したが、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cの回転方向の1個所又は3箇所に送出ガイド体と通過ガイド体23とを配置してもよい。
この場合、固定の通過ガイド体23の傾斜ガイド面23aにより、送出ガイド体17,18を通過可能な高さ位置にまで逆移送されてくる円板状体1を通過移動案内する、つまり、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cからの送出ガイド体17,18の突出代に相当する高さ位置にまで逆移送されてくる円板状体1を通過移動案内することになる。
要するに、通過案内手段Fとしては、装着部6の移送ガイド面6A〜6Cにおける送出ガイド体17,18の正回転時の回転前位側部位において、回転移送体8の逆回転時に当該回転移送体8の貫通孔7内に入り込んで移送されてくる円板状体1を送出ガイド体17,18に対して乗り越え状態で通過案内することのできるものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
E1 可動支持機構
E2 引退ガイド手段
F 通過案内手段
1 円板状体
2 基台
6 装着部
6A 移送ガイド面
6B 移送ガイド面
6C 移送ガイド面
7 貫通孔(切欠き部)
8 回転移送体
17 送出ガイド体(第1送出ガイド体)
18 送出ガイド体(第2送出ガイド体)
21 可動支持体
23 通過ガイド体
23a 傾斜案内面
22 復帰付勢手段(コイルバネ)
24 傾斜ガイド部
Claims (6)
- 基台の装着部に、円板状体が入り込み可能な複数の貫通孔又は切欠き部を備え、且つ、当該貫通孔又は切欠き部内に入り込んだ円板状体を前記装着部の移送ガイド面に沿って回転方向に押圧状態で移送する回転移送体が設けられ、
前記装着部の移送ガイド面の設定送出部位には、前記回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてきた円板状体との当接によって当該円板状体を回転半径方向外方に向かって送り出す送出ガイド体が設けられている円板状体繰出装置であって、
前記装着部の移送ガイド面における送出ガイド体の正回転時の回転前位側部位に、前記回転移送体の逆回転時に当該回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてくる円板状体を前記送出ガイド体に対して乗り越え状態で通過案内する通過案内手段が設けられ、
前記通過案内手段が、前記回転移送体の正回転時に、前記送出ガイド体に対して移送ガイド面に沿った方向から当接する円板状体を介して設定以上の押圧力が作用したとき、当該送出ガイド体をそれに当接している円板状体の通過移動を許容する姿勢に変更する通過許容手段に組付けられ、前記通過案内手段が送出ガイド体と一体的に円板状体の通過移動許容姿勢に変更される構成にしてあり、
前記通過許容手段が、前記送出ガイド体を移送ガイド面に沿った方向での後退移動及び基台の内部側への引退移動を許容する状態で支持する可動支持機構と、前記送出ガイド体の後退移動に伴って当該送出ガイド体を基台の内部側へ引退移動させる引退ガイド機構とから構成されている円板状体繰出装置。 - 前記通過案内手段が、逆回転する回転移送体の貫通孔又は切欠き部内に入り込んで移送されてくる円板状体と当接して、当該円板状体を前記送出ガイド体に対して乗り越え通過可能な高さ位置に案内する傾斜ガイド面を備えた通過ガイド体から構成されている請求項1記載の円板状体繰出装置。
- 前記通過ガイド体が、前記送出ガイド体と一体的に基台の内部側へ引退移動可能に構成されているとともに、前記通過ガイド体及び送出ガイド体を所定のガイド姿勢に突出付勢する復帰付勢手段が設けられている請求項2記載の円板状体繰出装置。
- 前記送出ガイド体のうち、少なくとも前記装着部の移送ガイド面に沿って移送されてくる円板状体と当接するガイド部が円柱面状に形成されているとともに、前記通過ガイド体には、前記送出ガイド体を円柱中心線周りで回転自在に支持する支持部が構成されている請求項2又は3記載の円板状体繰出装置。
- 前記支持部が、前記通過ガイド体に対して前記送出ガイド体を脱着可能な状態で支持している請求項4に記載の円板状体繰出装置。
- 前記通過ガイド体に対して前記送出ガイド体を脱着する側を、前記装着部の移送ガイド面に沿って移送される円板状体が前記送出ガイド体に対して当接する側としている請求項5に記載の円板状体繰出装置。
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