JP5490937B2 - Manufacturing method of laminated iron core - Google Patents
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Description
本発明は、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に巻いて積層鉄心を製造する積層鉄心の製造方法に関する。 The present invention relates to a method of manufacturing a laminated core in which a laminated core is manufactured by spirally winding strip-shaped core pieces composed of a plurality of connected segment core pieces.
積層鉄心の製造方法として、連結された複数のセグメント鉄心片からなる帯状鉄心片を螺旋状に複数回巻回し、かしめ積層して積層鉄心を製造する方法があり、その具体例を特許文献1で開示している。
特許文献1では、上下に配置されたセグメント鉄心片の固定方法についての詳細の説明は省略されているが、帯状鉄心片を巻回積層する工程で、セグメント鉄心片の固定を行っており、パイロットピンを、セグメント鉄心片のパイロット孔に挿入してセグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによって、上側のセグメント鉄心片のかしめ部を押下し、そのかしめ部を下側のセグメント鉄心片のかしめ部に嵌め合わせている。
As a method of manufacturing a laminated core, there is a method of manufacturing a laminated core by winding a plurality of connected segmented core pieces in a spiral manner, and caulking and laminating them. Disclosure.
In
しかしながら、帯状鉄心片を巻回積層する装置を構成する部材、部品を精度良く組立てたとしても、かしめ部の押下の際に、プッシュピンの軸心とかしめ部の中心には多少のずれが生じる。従って、図9(A)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心が一致したときには、上下のセグメント鉄心片102を隙間のない(小さい)状態で固定できるが、図9(B)に示すように、プッシュピン100の軸心とかしめ部101の中心にずれが生じたときは、プッシュピン100による押圧によって、かしめ部101に変形が生じ、固定された上下のセグメント鉄心片102の間に大きな隙間が生じて、モータ性能が低下するという問題が招来する。更に、かしめ部101の嵌め合わせ領域が減少するので、かしめ部101の締結力が弱くなるという問題も発生する。
However, even when the members and parts constituting the device for winding and laminating the strip-shaped iron core pieces are assembled with high accuracy, there is a slight deviation between the center of the push pin and the center of the caulking portion when the caulking portion is pressed. . Therefore, as shown in FIG. 9A, when the axial center of the
また、図9(C)に示すように、パイロットピン104の軸心とパイロット孔105の中心が一致するときは、パイロットピン104をパイロット孔105からスムーズに抜き取ることができるが、図9(D)に示すように、パイロットピン104の軸心がパイロット孔105の中心とずれているときには、パイロットピン104の抜き取りの際、固定されたセグメント鉄心片102が引き剥がされるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、セグメント鉄心片の変形及び引き剥がしを回避して、セグメント鉄心片をかしめ固定する積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
Further, as shown in FIG. 9C, when the axis of the
This invention is made | formed in view of this situation, and it aims at providing the manufacturing method of the laminated iron core which avoids a deformation | transformation and peeling of a segment iron core piece, and crimps and fixes a segment iron core piece.
前記目的に沿う本発明に係る積層鉄心の製造方法は、回動可能な連結部で連結された複数のセグメント鉄心片を有する帯状鉄心片を、前記セグメント鉄心片に形成されたかしめ部を介して積層する積層鉄心の製造方法において、
前記セグメント鉄心片が載置される回転台上にて、前記連結された複数のセグメント鉄心片を螺旋状に巻回積層し、
前記セグメント鉄心片を位置決めするパイロットピン、及び前記かしめ部を押圧して、前記回転台上で上下に配置された前記セグメント鉄心片を固定するプッシュピンを備えるかしめ金型を、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持して、
前記プッシュピンを前記かしめ部に符合させる。
Method of manufacturing a laminated core according to the present invention along the object, through a caulking portion the strip-shaped core piece, which is formed on the segment core piece having a plurality of segment core pieces connected by pivotal connection the method of manufacturing a laminated core of a product layer,
On the turntable on which the segment core pieces are placed , the plurality of connected segment core pieces are spirally wound and laminated ,
A pilot pin for positioning the segment core piece, and a caulking die including a push pin for fixing the segment core piece arranged above and below the rotary table by pressing the caulking portion, to a movable base that moves up and down On the other hand, hold it so that it can move up and down, left and right, and back and forth ,
The push pin is aligned with the caulking portion.
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記かしめ金型は、前記回転台と該回転台の内側に配置されたドラムを備える巻回手段によって巻回されている前記連結された複数のセグメント鉄心片を、内側に押圧して前記ドラムに押し当てる側面押圧部材を有するのが好ましい。 In the method for manufacturing a laminated core according to the present invention, the caulking mold is wound by a winding means including the rotating table and a drum disposed inside the rotating table, and the plurality of connected segment cores are wound. It is preferable to have a side pressing member that presses the piece inward and presses the piece against the drum.
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記回転台は、前記パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有し、上面が、前記帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているのが好ましい。 In the method for manufacturing a laminated core according to the present invention, the turntable has a plurality of escape holes into which the tip of the pilot pin is inserted, and the upper surface is inclined in a spiral depending on the thickness of the strip-shaped core piece. It is preferable.
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記複数の逃げ孔の一つ又は二つには、前記帯状鉄心片の巻き始め位置にある前記セグメント鉄心片を固定する位置決めピンが設けられているのが好ましい。 In the method for manufacturing a laminated core according to the present invention, one or two of the plurality of escape holes is provided with a positioning pin for fixing the segment core piece at the winding start position of the strip-shaped core piece. Is preferred.
本発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記位置決めピンは、下部に配置された伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、縮径する上部が前記回転台から突出し、しかも、前記パイロットピンによって押下され、全体が前記逃げ孔に収容されるのが好ましい。 In the method for manufacturing a laminated core according to the present invention, the positioning pin is urged upward by a telescopic spring member disposed at a lower portion, and an upper portion whose diameter is reduced protrudes from the turntable and is pressed by the pilot pin. It is preferable that the entirety is accommodated in the escape hole.
請求項1〜5記載の積層鉄心の製造方法は、パイロットピン及びプッシュピンを備えるかしめ金型が、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持されているので、プッシュピンがかしめ部とずれた状態で当接したとき、かしめ金型の移動によって、プッシュピンをかしめ部に符合した状態にすることができ、プッシュピンによるかしめ部の押圧を正確に行うことが可能である。また、パイロットピンの軸心がパイロット孔の中心と大きくずれている場合にも、かしめ金型の移動によって、そのずれを無くすこと、あるいはずれの程度を小さくすることが可能である。
In the manufacturing method of the laminated iron core according to
請求項2記載の積層鉄心の製造方法は、かしめ金型が、セグメント鉄心片を、内側に押圧してドラムに押し当てる側面押圧部材を有するので、セグメント鉄心片を確実に固定した状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧が可能である。
The method for producing a laminated core according to
請求項3記載の積層鉄心の製造方法は、回転台が、パイロットピンの先部が挿入する複数の逃げ孔を有するので、かしめ金型は、パイロットピンの下端部を回転台に載置されているセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通して、セグメント鉄心片を位置決めした状態で、プッシュピンによるかしめ部の押圧を精度よく行うことができる。また、回転台は、上面が、帯状鉄心片の厚みに応じて螺旋状に傾いているので、巻回途中で上下に段差を生じさせることなく帯状鉄心片を巻回積層することができる。
In the method for manufacturing a laminated core according to
請求項4記載の積層鉄心の製造方法は、逃げ孔の一つ又は二つに、帯状鉄心片の巻き始め位置にあるセグメント鉄心片のパイロット孔に挿通する位置決めピンが設けられているので、セグメント鉄心片を回転台に確実に固定することができ、回転台に載せられたセグメント鉄心片を、回転台と同一方向かつ同角速度で回転させることが可能である。
In the laminated core manufacturing method according to
請求項5記載の積層鉄心の製造方法は、位置決めピンが伸縮ばね部材によって上方に付勢されて、上部が回転台から突出し、しかも、パイロットピンによって押下され、位置決め全体が逃げ孔に収容されるので、かしめ金型は、パイロットピンを、位置決めピンが設けられた逃げ孔に挿入して、プッシュピンによるかしめ部の押下を行うことができる。
In the method for manufacturing a laminated core according to
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図7(図4(E)を除く)に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の製造装置10は、回動可能(即ち折り曲げ可能)な連結部11で連結された複数のセグメント鉄心片12を有する帯状鉄心片13を、セグメント鉄心片12に形成されたかしめ部14を介してかしめ積層する装置である。積層鉄心の製造装置10は、(1)セグメント鉄心片12が載置される回転台15を備え、連結された複数のセグメント鉄心片12を螺旋状に巻回積層する巻回手段16と、(2)セグメント鉄心片12を位置決めするパイロットピン18、及びかしめ部14を押圧して、回転台15上で上下に配置されたセグメント鉄心片12を固定するプッシュピン19を備えるかしめ金型20とを有している。以下、これらについて詳細に説明する。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings for understanding of the present invention.
As shown in FIGS. 1 to 7 (excluding FIG. 4E), the laminated
図1〜図3に示すように、積層鉄心の製造装置10は、巻回手段16に搬送される帯状鉄心片13を巻回開始位置まで案内する搬送レーン22と、帯状鉄心片13を載せたリング状の回転台15を回転する回転テーブル23を備えている。そして、積層鉄心の製造装置10は、回転台15上で螺旋状に巻回された帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12を、かしめ金型20のプッシュピン19によって押下して、そのセグメント鉄心片12の下側にあるセグメント鉄心片12にかしめ固定する。
As shown in FIGS. 1 to 3, the laminated
搬送レーン22は、垂直棒材24によって支持されて水平に保たれている。また、搬送レーン22の上部には、搬送レーン22に沿って移動する帯状鉄心片13を上から押さえる押さえローラ25が設けられ、押さえローラ25は、帯状鉄心片13が搬送レーン22から浮き上がった状態になるのを防止している。
巻回手段16に設けられた回転テーブル23は、同じく巻回手段16に設けられた駆動モータ26から、動力伝達ベルト27を介して駆動力を受ける回転軸28を備えている。回転テーブル23には、回転台15が水平に載置される円盤台29が設けられ、円盤台29の外周部には、等間隔で配置された複数の位置決め溝30が形成されている。
回転テーブル23には、回転台15の内周部及び巻回積層された帯状鉄心片13の内側に、外周部を当接するリング状のドラム31が装着されている。なお、巻回手段16は、回転台15上で巻回されている帯状鉄心片13の巻回開始位置にある部位が、搬送レーン22と略同一の高さとなるように昇降する。また、円盤台29、ドラム31及び回転台15は、回転テーブル23の回転軸28を中心に同軸上で同一角速度の回転をする。
The
The rotary table 23 provided in the winding
On the
図4(A)、(B)に示すように、円弧状のセグメント鉄心片12には、半径方向内側に正方形又は矩形の複数の開口部32が形成されている。そして、ドラム31の外周部には、各開口部32に固定される複数の突起部33が設けられ、突起部33は、ドラム31を平面視して、六角形に形成されている。
セグメント鉄心片12には、開口部32の半径方向内側の周方向両端にそれぞれ直角部34、34aが形成され、ドラム31の突起部33の突出方向を突起部33の上部とし、かつドラム31を平面視して、突起部33は、上端が左右領域でそれぞれ端部に向かって下方に傾斜し、傾斜部35、35aを形成している。そして、突起部33は、この傾斜部35、35aをそれぞれ直角部34、34aに当接して開口部32に固定される。
As shown in FIGS. 4A and 4B, the arc-shaped
The
ドラム31は、この直角部34、34aに対する傾斜部35、35aの当接のみ、即ち各セグメント鉄心片12の各開口部32に突起部33をそれぞれ2箇所で点接触した状態にして、ドラム31とセグメント鉄心片12、ひいてはドラム31と帯状鉄心片13の位置決めを行う。
搬送レーン22に沿って送られてきたセグメント鉄心片12は、巻回手段16の巻回開始位置で、まず、直角部34aを突起部33の傾斜部35aに接触させ、次に、直角部34を突起部33の傾斜部35に接触させて、突起部33と開口部32の2点接触の状態を形成する(図4(B)参照)。
In the
At the winding start position of the winding
これに対し、例えば、図4(E)のように、ドラムを平面視して、矩形に形成された突起部106、即ち突起部106が開口部32に対して点接触できない形状の場合を考えると、巻回開始位置の、セグメント鉄心片12の内側がドラム31の外周部に対して平行でない状態から平行状態に移行する工程において、開口部32が突起部106から大きな力を受けるので、セグメント鉄心片12の開口部32及びその周辺部に変形や、欠けが生じる。
本実施の形態では、ドラム31に図4(A)、(B)に示す突起部33を設けたが、この形状に限定されず、突起部は、開口部32に対して2箇所で点接触する形状であればよく、例えば、図4(C)、(D)にそれぞれ示す突起部36、36aのように、平面視して五角形や、円形の形状となる突起部36、36aをドラムに設けることもできる。また、セグメント鉄心片12はロータ用であるが、セグメント鉄心片がステータ用であっても本発明が適用されることは言うまでもない。図5(A)、(B)に示すように、ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向内側に位置する開口部32aには、両脇にある磁極部36bの先端角部36d、36eが半径方向内側の周方向両端に設けられる。セグメント鉄心片12aは、突起部33の傾斜部35、35aに先端角部36d、36eの2箇所で点接触して、ドラム31と位置決めされた状態になる。
On the other hand, for example, as shown in FIG. 4E, when the drum is viewed in plan, the
In the present embodiment, the
また、積層鉄心の製造装置10には、図1〜図3に示すように、巻回手段16によって巻回積層されている帯状鉄心片13の外周部及び最上部にそれぞれ当接する複数の側面押えローラ37及び複数の上側押えローラ38が設けられている。側面押えローラ37は図示しない支持材に回転可能に取り付けられ、当接するセグメント鉄心片12をドラム31側に押圧して、セグメント鉄心片12の開口部32とドラム31の突起部33の固定状態を保持している。また、上側押えローラ38は、図示しない固定フレームに固定された、高さ調整部材38aに回転可能に取り付けられ、巻回積層されている帯状鉄心片13の最上にあるセグメント鉄心片12が、その下側にあるセグメント鉄心片12から浮き上がった状態になるのを回避している。なお、図2、図3においては、高さ調整部材38aを一つのみ記載し、その他の高さ調整部材38aは省略している。
In addition, as shown in FIGS. 1 to 3, the laminated
更に、積層鉄心の製造装置10には、固定フレームに固定され水平に保持されたベースプレート39が設けられ、ベースプレート39には、垂直配置された対となるガイドロッド40、41の下端部が固定されている。ガイドロッド40、41の各上端部に左右両端がそれぞれ固定された水平プレート42の中央には、油圧シリンダ43が設けられ、油圧シリンダ43の下部に固定された可動台44は、油圧シリンダ43の作動によって昇降する。
なお、ベースプレート39の中央には、回転テーブル23の回転軸28が挿通された状態となっている。
Furthermore, the laminated
In the center of the
可動台44の下部には、保持手段45によって、保持されたかしめ金型20が設けられ、かしめ金型20は、油圧シリンダ43の作動によって、可動台44と共に昇降する。
かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18を内側に備える箱状枠体46と、箱状枠体46の上部に密接し、可動台44と間隔を有して水平配置された板状の上型47を備えている。
プッシュピン19及びパイロットピン18は、基端部が上型47の底部に固定され、それぞれの軸心は、可動台44の昇降方向に沿って配置されており、かしめ金型20は、可動台44の昇降と共に昇降、即ちプッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心方向に沿って上下動する。
A caulking die 20 held by a holding means 45 is provided below the movable table 44, and the caulking die 20 moves up and down together with the movable table 44 by the operation of the
The caulking die 20 is a plate-
The push pins 19 and the pilot pins 18 are fixed to the bottom of the
かしめ金型20は、下降して、箱状枠体46の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14をプッシュピン19の先端部で押下して、そのかしめ部14を、その押下しているセグメント鉄心片12の直下にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14に嵌め合わせることが可能である。
そして、かしめ金型20には、図1、図2、図6で示すように、巻回手段16によって巻回されている連結されたセグメント鉄心片12(即ち帯状鉄心片13)を、内側に押圧してドラム31に押し当てる棒状の側面押圧部材48が設けられており、かしめ金型20は、この側面押圧部材48によって、セグメント鉄心片12を固定した状態にして、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができる。
The caulking die 20 is lowered and presses the
As shown in FIGS. 1, 2, and 6, the caulking die 20 has the connected segment core pieces 12 (that is, the strip-shaped core pieces 13) wound by the winding means 16 inside. A bar-shaped
ここで、かしめ部14は、上側が窪んで形成され、下側がその上側の窪みに応じて下方に突出して形成されている。従って、上下に配置されたセグメント鉄心片12は、上側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、下側にあるセグメント鉄心片12のかしめ部14の窪みに嵌め合わさって固定される。なお、巻回積層される帯状鉄心片13の1巻き目、即ち最下層に配置されているセグメント鉄心片12のかしめ部14は、貫通孔になっており、2巻き目のセグメント鉄心片12のかしめ部14の突出した部位が、その貫通孔に嵌め合わされる。
Here, the
セグメント鉄心片12には、図4(A)に示すように、パイロットピン18が挿通される複数(本実施の形態では3つ)のパイロット孔17が形成され、かしめ金型20は、パイロットピン18をパイロット孔17に挿通して、プッシュピン19によって押圧するかしめ部14とプッシュピン19の位置決めをする。なお、セグメント鉄心片12はロータ用であり、磁石を挿入する複数(本実施の形態では3つ)の磁石孔49を備えているが、ステータ用のセグメント鉄心片であっても本発明が適用できることは言うまでもない。ステータ用のセグメント鉄心片12aの場合、図5(A)に示すように、パイロットピン18aを、隣り合う磁極部36bの間に設けられた縦長空間部36cの半径方向外側箇所に配置して、セグメント鉄心片12aを固定し、かしめ部49aとプッシュピン49bの位置決めを行う。
As shown in FIG. 4 (A), a plurality of (three in this embodiment)
かしめ金型20を保持している保持手段45は、図6(A)、(B)に示すように、かしめ金型20と間隔を有して、かしめ金型20の前後にそれぞれ配置された前移動制限部材50及び後移動制限部材51と、かしめ金型20の左右にそれぞれ配置された保持アーム52、53を有している。
前移動制限部材50は、軸心が垂直に配置されたストッパーロッド50a、50bからなり、ストッパーロッド50a、50bは、基部が可動台44の下部に固定されている。そして、かしめ金型20に対して、前移動制限部材50及び後移動制限部材51の各配置位置をそれぞれ前方向及び後方向とすると(図6(B)参照)、ストッパーロッド50a、50bは、かしめ金型20の前側左右に、それぞれかしめ金型20と間隔Y1を有して配置されている。なお、ストッパーロッド50a、50bの下部は、上型47の下部と同一高さに配置されている。
また、かしめ金型20の後側には、板状の後移動制限部材51が配置され、後移動制限部材51は、上部が可動台44に固定されて垂直に保たれ、上型47と間隔Y2を有して上型47の後方に配置されている。このストッパーロッド50a、50b及び後移動制限部材51によって、かしめ金型20は、可動台44に対して前後方向にY1+Y2の範囲内で移動可能となっている。
As shown in FIGS. 6A and 6B, the holding means 45 that holds the caulking die 20 is disposed in front of and behind the caulking die 20 with a gap from the caulking die 20. The front
The front
Further, a plate-like rear
また、かしめ金型20は、上型47の左右方向の長さが、箱状枠体46の左右方向の長さより長く、上型47の左右にそれぞれ、箱状枠体46より突出した突出部54、55を有している。保持アーム52は、この上型47の突出部54と間隔X1を有して、突出部54と同一高さに配置された側壁部56と側壁部56の下部に側壁部56に連続して形成された折曲げ部57を有している。また、保持アーム53も、保持アーム52と同様に、上型47の突出部55と間隔X2を有して突出部55と同一高さに配置された側壁部58と、側壁部58の下部に側壁部58に連続して形成された折曲げ部59を有している。かしめ金型20は、この保持アーム52、53によって、可動台44に対して左右方向にX1+X2の範囲内で移動可能となっている。
The caulking die 20 has a length in the left-right direction of the
保持アーム52、53は、折曲げ部57、59の内側上部で上型47の突出部54、55をそれぞれ下から支持して、可動台44と上型47の間に空間を設けた状態でかしめ金型20を保持している。従って、かしめ金型20は、可動台44と上型47の間にあるこの空間の高さ分だけ、可動台44に対して、上下方向にZの範囲内で移動することができる。
前述した保持手段45によるかしめ金型20の保持によって、かしめ金型20は、可動台44に対して、上下、左右及び前後の方向に一定範囲内の移動が可能となっている。
The holding
By holding the caulking die 20 by the holding means 45 described above, the caulking die 20 can move within a certain range with respect to the movable table 44 in the vertical and horizontal directions.
プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12に当接していないとき、かしめ金型20は、自重によって、上型47の下部が保持アーム52、53の折曲げ部57、59に当接した状態となる。そして、かしめ金型20は、可動台44と共に下降して、プッシュピン19の先端部がセグメント鉄心片12のかしめ部14に当接し始めた時点で、各プッシュピン19の先端部と各かしめ部14の窪みが符合するように、可動台44に対して上下、左右及び前後に移動する。この可動台44に対するかしめ金型20の移動によって、上下に配置されたセグメント鉄心片12の固定の際に、プッシュピン19が、かしめ部14からずれた状態でかしめ部14を押圧するのを防止することができる。また、かしめ部14の嵌め合わせ後に、かしめ金型20を可動台44と共に上昇して、パイロット孔17からパイロットピン18を抜き取るとき、仮にセグメント鉄心片12の、パイロット孔17の周辺部にパイロットピン18が接触したとしても、かしめ金型20は、可動台44に対してその接触をなくす方向に移動するので、セグメント鉄心片12の引き剥がしを回避することができる。
When the tip of the
また、ベースプレート39の上部には、図3に示すように、かしめ金型20とセグメント鉄心片12の位置合わせを行う固定部材60が設置されている。固定部材60は、位置決めピン61を有し、この位置決めピン61を円盤台29の位置決め溝30に嵌入して、かしめ金型20と回転台15に載ったセグメント鉄心片12を位置決めする。そして、セグメント鉄心片12は、回転台15と同軸上で同一角速度で回転するドラム31に対して位置決めされた状態になっているので、セグメント鉄心片12は、上下で巻回方向にずれを生じることなくかしめ積層され、図8(A)に示すように、磁石孔49が上下に連続配置されて形成される磁石挿入孔63は、軸心が垂直に配置される。これに対し、仮にセグメント鉄心片12がドラム31に位置決めされていない場合、図8(B)に示すように、セグメント鉄心片12は、巻回方向にずれが生じた状態で積層され、磁石挿入孔64は、軸心が上下方向に対して傾斜して形成されるので、磁石の挿入が困難な形状となる。
Further, as shown in FIG. 3, a fixing
図7(A)、(B)に示すように、帯状鉄心片13が載せられる回転台15は、プッシュピン19の先部が挿入可能な等間隔で配置された複数のプッシュピン挿入孔66と、パイロットピン18の先部が挿入可能な複数の逃げ孔67を有している。
また、回転台15の上面には、段差68が設けられ、回転台15の上面は、この段差68を基準として、反時計回りに角度αで上向き傾斜となっており、帯状鉄心片13の厚みDに応じて螺旋状に傾いて形成されている。ここで、回転台15の中心からプッシュピン挿入孔66までの距離をRとすると、αには、以下の式が成立する。
Tan(α)=D/2πR (式1)
なお、回転台15の上面の傾きが式1から得られるαに対して例えば、±30%の範囲でもよい。
As shown in FIGS. 7A and 7B, the
Further, a
Tan (α) = D / 2πR (Formula 1)
The inclination of the upper surface of the
かしめ金型20は、底部に、セグメント鉄心片12に当接する底面を有し、可動台44は、ガイドロッド40、41の軸心に対して垂直な方向(即ち水平方向)から角度α以上傾動可能に、ガイドロッド40、41に取り付けられている。また、かしめ金型20の上型47は、上部に可動台44の底面に接合可能な上面を有し、プッシュピン19がセグメント鉄心片12のかしめ部14を押圧する際、かしめ金型20は、この上型47の上面を可動台44の底面に接合して、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心を可動台44に対して垂直に保つことができる。
そのため、かしめ金型20は、底面がセグメント鉄心片12に当接し、かつ上面が可動台44の底面に接合した状態で、回転台15の上面に対して平行になり、水平方向に対して角度αで傾斜する。従って、かしめ金型20は、プッシュピン19及びパイロットピン18の各軸心をセグメント鉄心片12に対して垂直に保った状態で、プッシュピン19によるかしめ部14の押圧を行うことができ、積層されているセグメント鉄心片12にずれや引き剥がしが発生するのを回避可能である。
The caulking die 20 has a bottom surface that is in contact with the
Therefore, the caulking die 20 is parallel to the upper surface of the
そして、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67は、各軸心が、回転台15の傾斜している上面に対して垂直配置されるように回転台15に形成されているので、かしめ金型20の底面がセグメント鉄心片12に当接するとき、プッシュピン19及びパイロットピン18は、各軸心がプッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の軸心と同一方向となって、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67に挿入される。
なお、プッシュピン挿入孔66及び逃げ孔67の各軸心は、回転台15の水平配置された底面に対して、角度β(β=90度+α)となっている。
The push
Each axis of the push
回転台15には、段差68の形成位置に逃げ孔67が一つ配置され、段差68から反時計回りの向きで、その段差68に配置された逃げ孔67に隣り合って配置された逃げ孔67には、逃げ孔67の軸心に沿って上下動可能な磁性体からなる位置決めピン69が設けられている。位置決めピン69は、上部が縮径して形成され、位置決めピン69の下部にある伸縮ばね部材70によって上方に付勢され、上部が回転台15から突出した状態で逃げ孔67に挿入されている。
そして、位置決めピン69の上部を、巻回される帯状鉄心片13の始端部に最も近接するパイロット孔17に挿通することによって、帯状鉄心片13を回転台15に固定することができる。
また、帯状鉄心片13を巻回積層する工程で、パイロットピン18がセグメント鉄心片12のパイロット孔17に挿入されるとき、位置決めピン69は、パイロットピン18によって押下され、回転台15の逃げ孔67に完全に収納された状態となる。
The
The upper portion of the
Further, when the
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、回転台の逃げ孔に設ける位置決めピンは1つに限られず、2つの位置決めピンを異なる逃げ孔に設けてもよい。
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and all changes in conditions and the like that do not depart from the gist are within the scope of the present invention.
For example, the number of positioning pins provided in the escape holes of the turntable is not limited to one, and two positioning pins may be provided in different escape holes.
10:積層鉄心の製造装置、11:連結部、12、12a:セグメント鉄心片、13:帯状鉄心片、14:かしめ部、15:回転台、16:巻回手段、17:パイロット孔、18、18a:パイロットピン、19:プッシュピン、20:かしめ金型、22:搬送レーン、23:回転テーブル、24:垂直棒材、25:押さえローラ、26:駆動モータ、27:動力伝達ベルト、28:回転軸、29:円盤台、30:位置決め溝、31:ドラム、32、32a:開口部、33:突起部、34、34a:直角部、35、35a:傾斜部、36、36a:突起部、36b:磁極部、36c:縦長空間部、36d、36e:先端角部、37:側面押えローラ、38:上側押えローラ、38a:高さ調整部材、39:ベースプレート、40、41:ガイドロッド、42:水平プレート、43:油圧シリンダ、44:可動台、45:保持手段、46:箱状枠体、47:上型、48:側面押圧部材、49:磁石孔、49a:かしめ部、49b:プッシュピン、50:前移動制限部材、50a、50b:ストッパーロッド、51:後移動制限部材、52、53:保持アーム、54、55:突出部、56:側壁部、57:折曲げ部、58:側壁部、59:折曲げ部、60:固定部材、61:位置決めピン、63、64:磁石挿入孔、66:プッシュピン挿入孔、67:逃げ孔、68:段差、69:位置決めピン、70:伸縮ばね部材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10: Manufacturing apparatus of laminated iron core, 11: Connection part, 12, 12a: Segment iron core piece, 13: Strip | belt-shaped iron core piece, 14: Caulking part, 15: Turntable, 16: Winding means, 17: Pilot hole, 18, 18a: pilot pin, 19: push pin, 20: caulking die, 22: transfer lane, 23: rotating table, 24: vertical bar, 25: pressing roller, 26: drive motor, 27: power transmission belt, 28: Rotating shaft, 29: disk base, 30: positioning groove, 31: drum, 32, 32a: opening, 33: protrusion, 34, 34a: right angle, 35, 35a: inclined part, 36, 36a: protrusion, 36b: magnetic pole part, 36c: vertically long space part, 36d, 36e: tip corner part, 37: side pressing roller, 38: upper pressing roller, 38a: height adjusting member, 39: base plate, 40, 41: guy Rod: 42: Horizontal plate, 43: Hydraulic cylinder, 44: Movable stand, 45: Holding means, 46: Box-shaped frame, 47: Upper mold, 48: Side pressing member, 49: Magnet hole, 49a: Caulking part, 49b: Push pin, 50: Front movement restriction member, 50a, 50b: Stopper rod, 51: Rear movement restriction member, 52, 53: Holding arm, 54, 55: Projection part, 56: Side wall part, 57: Bending part 58: side wall portion, 59: bent portion, 60: fixing member, 61: positioning pin, 63, 64: magnet insertion hole, 66: push pin insertion hole, 67: escape hole, 68: step, 69: positioning pin , 70: telescopic spring member
Claims (5)
前記セグメント鉄心片が載置される回転台上にて、前記連結された複数のセグメント鉄心片を螺旋状に巻回積層し、
前記セグメント鉄心片を位置決めするパイロットピン、及び前記かしめ部を押圧して、前記回転台上で上下に配置された前記セグメント鉄心片を固定するプッシュピンを備えるかしめ金型を、昇降する可動台に対して、上下、左右及び前後の方向に移動可能に保持して、
前記プッシュピンを前記かしめ部に符合させることを特徴とする積層鉄心の製造方法。 The strip core piece having a plurality of segment core pieces connected by pivotal connection, in the manufacturing method of the laminated core of the product layer through the caulking portions formed in the segment core pieces,
On the turntable on which the segment core pieces are placed , the plurality of connected segment core pieces are spirally wound and laminated ,
A pilot pin for positioning the segment core piece, and a caulking die including a push pin for fixing the segment core piece arranged above and below the rotary table by pressing the caulking portion, to a movable base that moves up and down On the other hand, hold it so that it can move up and down, left and right, and back and forth ,
A method of manufacturing a laminated iron core, wherein the push pin is matched with the caulking portion .
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