JP5489774B2 - 耐雷ファスナ - Google Patents

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本発明は、航空機の機体、特に翼に用いられる耐雷ファスナに関する。
航空機の機体を構成する翼は中空構造となっている。翼の内部には、燃料タンクが収容されている。燃料タンクは、翼表面を形成する翼面パネルに対し、ファスナ部材(留め具)によって固定されている。
ファスナ部材は、ピン状のファスナ本体を、燃料タンクと翼パネルとにそれぞれ形成された貫通孔に翼の外部側から挿入し、その先端部を翼の内部側から固定金具で固定することで、翼と部材とを締結する。
ところで、航空機においては、落雷対策を万全に期す必要がある。翼面パネルとファスナ部材が異なる材料で形成されている場合、落雷時に、翼面パネルとファスナ部材との間の電位差により、翼面パネルとファスナ部材の界面に沿った方向にアーク放電(スパーク)が発生する。ファスナ部材は、燃料タンク内に露出しているため、被雷時におけるアーク放電の発生を確実に抑える必要がある。
そこで、従来、図4に示すように、翼1の内部側において、翼面パネルに相当する第一の部材2および翼の内部に取り付けられる第二の部材3を貫通するファスナ部材4のファスナ本体4aおよび固定金具4bから離間した状態にキャップ6が取り付けられ、ファスナ本体4aおよび固定金具4bとの間に空気で満たされた空隙7を形成する構造が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−7398号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、キャップ6をファスナ部材4に対して位置決めできる構造とはなっておらず、キャップ6の取付位置は作業者に依存する。このため、キャップ6の中心とファスナ部材4の中心とが大きくずれる可能性もある。空隙7においてファスナ部材4とキャップ6との間隙が小さい場所が生じると、キャップ6の機能(絶縁性)が低下する。最悪の場合、キャップ6がファスナ部材4に接触してしまった状態で取り付けられれば、キャップ6の機能そのものが大きく損なわれることもある。
また、キャップ6は、ゴム(絶縁材料)10で外周をカバーしているため、取付現場において、接着作業、ゴム10の塗布作業が必要であり、作業の手間がかかる。航空機の翼1の内部は、言うまでもなく空間が狭く、奥まった位置において上記したような作業を行うのは作業性が非常に悪い。しかも、このようなファスナ部材4は、翼1の全体に数千〜数万箇所設けられるため、作業性の悪化はコスト上昇に直結する。
また、このようなファスナ部材においては、アーク放電の発生を確実に抑えるという点で、さらなる向上が求められている。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、絶縁性を確実に確保したうえで、作業性および品質安定性を向上することのできる耐雷ファスナを提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の耐雷ファスナは、航空機の機体を構成する第一の部材に対し、機体の内部側で第二の部材を締結するため、第一の部材に形成された第一の貫通孔および第二の部材に形成された第二の貫通孔に第一の部材側から挿入され、その先端部が第二の貫通孔内に位置するファスナ本体と、第二の部材の厚さよりも薄く、第二の貫通孔内でファスナ本体に装着される締結部材と、第二の貫通孔を塞ぐよう設けられ、絶縁材料からなるキャップと、を備えることを特徴とする。
本発明は、第一の部材、第二の部材、ファスナ本体、締結部材が突き合わされる界面において、落雷時にアーク放電が生じるのを抑えるためのものである。
第一の部材と第二の部材を締結するときには、第一の貫通孔、第二の貫通孔にファスナ本体を貫通させ、第二の貫通孔内においてその先端部に締結部材を装着することで、ファスナ本体と締結部材とで第一の部材と第二の部材を挟み込んで締結する。このような耐雷ファスナにより、第一の部材、第二の部材を容易に締結することができる。
ファスナ本体は、その先端部が第二の貫通孔内に位置するため、ファスナ本体は第二の部材から突出しない。また、締結部材を第二の部材よりも薄くし、第二の貫通孔内でファスナ本体に装着することで、ファスナ本体も第二の部材から突出しない。このようにして、ファスナ本体および締結部材を、第一の部材、第二の部材に形成された第一の貫通孔、第二の貫通孔内に収めることができる。
さらに、第二の貫通孔をキャップで塞ぐことで、第一の部材、第二の部材、ファスナ本体、締結部材の界面でアーク放電が生じた場合にも、これを封じ込めることができる。
さらに、キャップと締結部材との間に絶縁性材料からなるシーラントを充填するのが好ましい。これにより、アーク放電を封じ込める効果が高まる。
さらに、この観点からして、シーラントは、第二の部材と締結部材との界面および第二の部材とキャップとの界面の少なくとも一方において、他の部分よりも厚く充填するのが好ましい。
また、キャップは、その外径が第二の貫通孔よりも大きく、第二の部材の表面に沿うよう設けるのが好ましい。このようなキャップにより、第二の貫通孔を確実に塞ぐことができ、この点においてもアーク放電を封じ込める効果が高まる。
締結部材は、いかなる構成であっても良いが、第一の部材に対向する側にファスナ本体の先端部がねじ込まれる有底状の雌ネジ穴を有しているのが好ましい。
さらに、締結部材は、雌ネジ穴が形成されている側とは反対側に、有底状の凹部が形成され、キャップは、締結部材と対向する側に凸部が形成され、凹部に凸部が嵌合またはねじ込まれることで、キャップが締結部材に保持される構成とすることもできる。これにより、キャップの脱落を防ぎ、安定して耐雷性能を維持できる。
なお、キャップの凸部と凹部とは、ネジに限らず、弾性を有した係止爪やスナップリングによる係合、摩擦を利用した嵌め合いによりキャップを締結部材により保持できる。
また、凹部の底部に、ファスナ本体と締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスを形成することもできる。
第二の貫通孔および締結部材は、いかなる構成としても良いが、例えば、第一の部材から離間するにしたがいその径が漸次拡大するテーパ形状とするのが好ましい。これにより、第二の部材と締結部材とを面接触させて電気的導通を確保しやすいのに加え、締結部材による締結力を第一の部材、第二の部材に効率よく発揮できる。
また、第二の貫通孔は、第一の部材に対向する側の径が、ファスナ本体の径よりも大きく、当該第二の貫通孔に収容される締結部材が第一の部材に直接突き当たるようにしても良い。これにより、締結部材が第一の部材に直接突き当たって面接触するので、締結部材と第一の部材との電気的導通を確保できる。
なお、上記したような構成は、燃料タンクに限らず、翼パネルと構造材、翼パネルとその他の部材との締結にも用いることが可能である。
本発明によれば、ファスナ本体および締結部材を、第一の部材、第二の部材に形成された第一の貫通孔、第二の貫通孔内に収めることができる。さらに、第二の貫通孔をキャップで塞ぐことで、第一の部材、第二の部材、ファスナ本体、締結部材の界面でアーク放電が生じた場合にも、これを封じ込めることができる。したがって、絶縁性を確実に確保することができる。一方、キャップは第二の貫通孔に装着するのみで良いため、作業性および品質安定性を向上させることもできる。
本実施の形態における耐雷ファスナを適用した航空機の機体を構成する翼の一部の断面図である。 耐雷ファスナによる締結構造を示す断面図である。 耐雷ファスナの変形例を示す断面図である。 従来のファスナ部材による締結構造を示す断面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における耐雷ファスナを適用した航空機の機体を構成する翼の一部の断面図である。
この図1に示すように、翼20は、その外殻が、例えば炭素繊維と樹脂との複合材料であるCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)や、アルミ合金等の金属材料からなる翼パネル(第一の部材)21によって形成されている。
翼20の内部に設けられる、補強のための構造材や燃料タンク、各種の機器等の部材(第二の部材)22が、翼パネル21に固定されている。
図2に示すように、部材22は、ファスナ部材24によって翼パネル21に取り付けられている。ファスナ部材24は、ピン状のファスナ本体25と、翼20の内部側でファスナ本体25に装着されるカラー26と、キャップ27と、シーラント28と、から構成される。
ファスナ本体25およびカラー26は、強度の面から一般に金属材料により形成される。
ピン状をなしたファスナ本体25は、軸部25aの先端部にネジ溝25bが形成され、後端部は軸部25aより拡径したテーパ状の拡径部25cとされている。このファスナ本体25は、翼パネル21および部材22を貫通して形成された孔(第一の貫通孔)30、孔(第二の貫通孔)31に翼20の外側(翼パネル21側)から挿入されている。
ここで、翼パネル21に形成された孔30は、翼パネル21の外表面側が、拡径部25cに対応した角度で形成されたテーパ孔部30aとされ、部材22に対向する側が、テーパ孔部30aに連続して軸部25aが挿通されるストレート孔部30bとされている。
部材22に形成された孔31は、翼パネル21に対向する側の端部31aが、ストレート孔部30bよりも大きな内径を有し、反対側の端部31bに向けてその内径が漸次拡大するテーパ面31cが形成されている。
ファスナ本体25の軸部25aは、翼パネル21側から孔30、31に挿通され、拡径部25cをテーパ孔部30aに突き当てた状態で、軸部25aが孔31の内方に突出するよう設けられている。ただし、軸部25aの先端部は、孔31を貫通して部材22の反対側の表面からは突出しないよう設けられている。ファスナ本体25への雷の直撃を防ぐために、ファスナ本体25は、その表面を樹脂等の絶縁材料でコーティングすることもできる。
また、この状態で、孔30のストレート孔部30bから孔31内に突出した軸部25aの周囲には、孔31の端部31aの内側に翼パネル21の表面21aが露出している。
カラー26は、一端面26aが孔31の端部31aの内径とほぼ等しい外径を有しており、他端面26bに向けて、孔31のテーパ面31cに対応した角度で拡径するテーパ形状とされている。また、カラー26の一端面26aの中心部には、有底状の雌ネジ孔32が形成されている。
ここで、カラー26の一端面26aと他端面26bとを結んだ方向の厚さtは、部材22の厚さTよりも小さくなるよう形成されている。
また、カラー26の他端面26bの中央部には、有底状の穴(凹部)33が形成されている。さらに、穴33の底面には、ドライバ等の工具を掛けるためのリセス34が形成されている。
このようなカラー26は、孔31の内方に突出したファスナ本体25の軸部25aのネジ溝25bが、雌ネジ穴32にねじこまれる。すると、カラー26の一端面26aが、孔31の端部31aの内側において、軸部25aの周囲に露出した翼パネル21の表面21aに突き当たる。これにより、カラー26は、翼パネル21に直接、電気的に接触する。
また、この状態で、カラー26のテーパ面26cが、孔31のテーパ面31cに面接触し、部材22に電気的に接続されるとともに、翼パネル21と部材22を挟み込むようにして締結している。
そして、一端面26aが翼パネル21の表面21aに突き当たった状態において、カラー26の厚さtは、部材22の厚さTよりも小さいため、他端面26bは、部材22において、翼パネル21に対向する側とは反対側の面、つまり部材22が燃料タンクである場合には、燃料タンクの内周面よりも、翼パネル21側(内方)に位置している。
キャップ27は、孔31の端部31bを塞ぐように設けられている。すなわち、キャップ27は、孔31の端部31bの内径よりも大きな外径を有し、端部31bの開口を完全に塞ぐようになっている。このキャップ27は、端部31bの開口の周囲に位置するフランジ部27aと、フランジ部27aの内側に形成されたテーパ面27bと、その内側でカラー26の他端面26bに対向するプレート部27cとを備える。ここで、プレート部27cの中央部には、穴33に対応する突起(凸部)27dが突出形成され、この突起27dが穴33に挿入される。そこで、突起27dの外周面に雄ねじ溝を形成し、穴33の内周面に雌ねじ溝を形成することで、キャップ27は突起27dが穴33のネジ孔にねじこまれ、その脱落が確実に防止される。
このようなキャップ27は、熱可塑性樹脂(例えば、耐熱性・強度を有する他、絶縁破壊電圧が高いポリエーテルイミド(PEI)、耐熱性・強度が優れている他、成形性・汎用性に優れたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、耐熱性・強度を有する他、成形性・汎用性に優れたポリフェニルサルルファイド(PPS)、耐熱性・強度が特に優れているポリアミドイミド(PAI))や、熱硬化性樹脂(例えば、耐熱性・強度が特に優れているポリイミド(PI))等を用いて形成されている。
シーラント28は、例えば耐油性、温度特性に優れる材質からなり、キャップ27において、カラー26および部材22に対向する側の表面に塗布されている。
さらに、キャップ27の外周部と部材22との界面部分Aと、カラー26と孔31の内周面との界面部分Bには、シーラント28を他の部分よりも厚く塗布されている。このために、キャップ27には、テーパ面27bとカラー26の他端面26bと孔31の内周面との間には空間が形成され、この空間にシーラント28が充填塗布されるようになっている。
上述したようなファスナ部材24は、ファスナ本体25の先端部およびカラー26が翼パネル21に形成された孔30および部材22に形成された孔31の内部に収容され、導電性材料からなるファスナ本体25とカラー26とが、部材22の内側に突出(露出)しない。さらに、ファスナ本体25およびカラー26は、絶縁性材料からなるキャップ27およびシーラント28によって覆われている。これにより、落雷を受けたときに、部材22の内方でアーク放電が生じるのを防ぐことができる。
また、孔31がファスナ本体25の軸部25aの外径より大きな内径を有しており、これにより、カラー26の一端面26aが翼パネル21に面接触することで電気的に接続されるため、翼パネル21との間で良好な導電性を得ることができる。
さらに、カラー26はテーパ状であり、テーパ面26cが孔31の内周面に面接触により電気的に接続されるので、カラー26と部材22との間においても、良好な導電性が確保できる。
また、キャップ27は、その外径が孔31の端部31bの内径よりも大きな外径を有して、端部31bの開口を完全に塞ぐようになっているので、これにより、アーク放電が生じた場合にもこれをキャップ27によって封じ込め、部材22の内部空間側への侵入を防ぐことができる。
加えて、カラー26とキャップ27との間、およびキャップ27の外周部と部材22との間は、シーラント28により電気的な絶縁性が確保されている。
このようにして、上述したファスナ部材24により翼パネル21と部材22とを締結することにより、アーク放電を確実に防止することができる。
このようなファスナ部材24は、翼パネル21と部材22とを突き合わせ、翼パネル21側から孔30、31にファスナ本体25の軸部25aを挿入し、部材22側から孔31にカラー26をセットする。そして、軸部25aのネジ部25bを、カラー26の雌ネジ穴32にねじ込むことで、翼パネル21と部材22とを締結する。さらに、孔31内でカラー26を底面として形成される凹部にシーラント28を充填するとともに、キャップ27を装着する。このように、絶縁性を確実に確保したうえで、作業性を向上させて製造コストを抑えるとともに、作業者によらず安定した品質で取り付けることができる。
また、キャップ27のプレート部27cの中央部には、突起27dが突出形成される一方、カラー26には穴33が形成され、突起27dが穴33に挿入されるようになっている。これにより、キャップ27を容易かつ確実に位置決め固定できる。さらに、突起27dの外周面に雄ねじ溝が形成され、穴33の内周面に雌ねじ溝が形成されることで、キャップ27は穴33のネジ孔にねじこまれ、その脱落を確実に防止することができる。
また、キャップ27は、樹脂で形成することで、量産が容易となり、製造コストを抑えるとともに、量産により肉厚を管理しやすく、キャップ27の軽量化を図ることもできる。
なお、上記実施形態においては、ファスナ部材24を構成する各部材について説明したが、その構成については、本発明の主旨の範囲内であれば適宜変更が可能である。
例えば、カラー26は、テーパ状をなしている構成としたが、これに限るものではない。図3に示すように、カラー26’を、円柱状をなした構成とすることも可能である。この場合も、孔31’がファスナ本体25の軸部25aの外径より大きな内径を有するものとし、これにより、カラー26’の一端面26aを翼パネル21に面接触させて、翼パネル21との間で良好な導電性を得ることもできる。
このとき、カラー26’には、外周側に張り出すフランジ部60を形成するのが好ましい。一方、部材22の孔31’の外周縁部には、フランジ部60が突き当たる段部61が形成されている。フランジ部60が段部61に面接触により突き当たることで、翼パネル21と部材22とを挟み込むとともに、カラー26’と部材22との間の電気的な接続も確実に行える。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
20…翼、21…翼パネル(第一の部材)、22…部材(第二の部材)、24…ファスナ部材、25…ファスナ本体、25a…軸部、25b…ネジ溝、25c…拡径部、26…カラー、26a…一端面、26b…他端面、26c…テーパ面、27…キャップ、27d…突起(凸部)、28…シーラント、30…孔(第一の貫通孔)、30a…テーパ孔部、30b…ストレート孔部、31…孔(第二の貫通孔)、31a…端部、31b…端部、31c…テーパ面、32…雌ネジ穴、33…穴(凹部)、34…リセス、60…フランジ部

Claims (10)

  1. 航空機の機体を構成する第一の部材に対し、前記機体の内部側で第二の部材を締結するため、前記第一の部材に形成された第一の貫通孔および前記第二の部材に形成された第二の貫通孔に前記第一の部材側から挿入され、その先端部が前記第二の貫通孔内に位置するファスナ本体と、
    前記第二の部材の厚さよりも薄く、前記第二の貫通孔内で前記ファスナ本体に装着される締結部材と、
    前記第二の貫通孔を塞ぐよう設けられ、絶縁材料からなるキャップと、
    を備えることを特徴とする耐雷ファスナ。
  2. 前記キャップと前記締結部材との間に絶縁性材料からなるシーラントが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の耐雷ファスナ。
  3. 前記シーラントは、前記第二の部材と前記締結部材との界面および前記第二の部材と前記キャップとの界面の少なくとも一方において、他の部分よりも厚く充填されていることを特徴とする請求項2に記載の耐雷ファスナ。
  4. 前記キャップは、その外径が前記第二の貫通孔よりも大きく、前記第二の部材の表面に沿うよう設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  5. 前記締結部材は、前記第一の部材に対向する側に前記ファスナ本体の先端部がねじ込まれる有底状の雌ネジ穴を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  6. 前記締結部材は、前記雌ネジ穴が形成されている側とは反対側に、有底状の凹部が形成され、
    前記キャップは、前記締結部材と対向する側に凸部が形成され、
    前記凹部に前記凸部が嵌合またはねじ込まれることで、前記キャップが前記締結部材に保持されていることを特徴とする請求項5に記載の耐雷ファスナ。
  7. 前記凹部の底部に、前記ファスナ本体と前記締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の耐雷ファスナ。
  8. 前記第二の貫通孔および前記締結部材が、前記第一の部材から離間するにしたがいその径が漸次拡大するテーパ形状とされていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  9. 前記第二の貫通孔は、前記第一の部材に対向する側の径が、前記ファスナ本体の径よりも大きく、当該第二の貫通孔に収容される前記締結部材が前記第一の部材に直接突き当たることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  10. 前記第一の部材、前記第二の部材、前記ファスナ本体、前記締結部材が突き合わされる界面において、落雷時にアーク放電が生じるのを抑えるためのものであることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
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