JP5489278B2 - 情報処理装置及びその起動方法 - Google Patents

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本発明は、情報処理装置及びその起動方法に関し、特に、起動の高速化技術に関する。
パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)等の情報処理装置の起動処理の技術分野においては、例えば、特許文献1、2に記載の技術が本願の出願時において公知である。
特許文献1には、BIOSROM内の特定アプリケーションを専用キーによって立ち上げることで特定の機能の起動を高速化することが記載されている。専用のアプリケーションを立ち上げるため、通常と異なった環境となる。
特許文献2には、BIOSがキーボード等の入力装置のキー押下状態と通信装置等の外部機器の接続状態を調査、その結果を起動時のキー情報としてRAM領域に保存し、オペレーティングシステム(以下、「OS」という)がRAM領域のキー情報をロードすることで、OSの動作環境を選択することが記載されている。特許文献2は、複数のOSがある場合において、それぞれのOSに合わせて環境を設定することを目的にした技術である。
特開2004−164540号公報 特開平09−081370号公報
パソコン等の情報処理装置を、装置が有するある機能に特化して利用したい場合、ユーザの目的とする機能が確定している状況であるから、装置及び当該機能の起動の高速化が望まれる。従来の一般的な情報処理装置においては、アプリケーションの起動を自動化するという方法が採られている。パソコン等の情報処理装置をある目的があって利用する場合、まず、通常の手順で装置を起動し、次に、その目的のための専用のアプリケーションを起動するという手順が必要となる。
図7に、従来の一般的な情報処理装置の起動処理の流れを示す。
図7において、情報処理装置に電源投入後、まず、BIOSが起動する(ステップS1)。すると、BIOSがデバイスを初期化し(ステップS2)、起動プロセスをブートローダに渡す(ステップS3)。ブートローダは、起動ディスクのマスターブートレコード等に置かれている起動の際にのみ立ち上がるプログラムである。
ブートローダによって、OSが起動される(ステップS4)。次に、OSがBIOSが認識したデバイスのドライバを読み込み(ステップS5)、OSの起動時に呼び出されるプログラムであるスタートアッププログラムがOSにより実行される(ステップS6)。最後に、通常はユーザの明示的な操作によってアプリケーションが起動される(ステップS7)。
従来では、装置の起動から専用のアプリケーション立ち上げ(図7のステップS7)までを、専用ボタン等を設けて自動化することが行われている。例えば、自動的にアプリケーションが立ち上がるようにスタートアッププログラムに登録するなどの設定を行い、ステップS7の明示的な操作を不要にするものである。この自動化により、電源を入れると目的のアプリケーションが使える状態で起動する。
しかしながら、上述の自動化の方法は、ユーザがアプリケーションを立ち上げる動作を自動化したのみで情報処理装置の起動プロセス自体は変わらない。そのため、通常と同じだけの起動時間がかかり、起動の高速化がほとんど期待できないという問題点がある。
他方、通常使用するメインOSとは異なる専用OSと、アプリケーションを用意することで、起動の高速化を実現しようとする技術もある(例えば、特許文献1)。ところが、この場合、高速起動されるOSが通常使用するメインのOSではないため、通常と実行環境が異なり、ブックマークや設定/データ等が利用できない、操作性が異なる等、ユーザビリティの低下が発生する。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、情報処理装置をある機能に特化して使用する場合にユーザビリティを低下させないで高速起動ができる情報処理装置及びその起動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、第1の態様として、複数のデバイスから構成される情報処理装置であって、前記複数のデバイスから起動後に使用するデバイスが選択されているBIOS設定情報と起動キー情報との関連づけである第1の関連づけを有し、情報処理装置の起動時に、情報処理装置の起動のさせ方に対応して起動キー情報を決定し、前記第1の関連づけを参照して、決定した起動キー情報に関連づけられているBIOS設定情報にしたがって、選択されているデバイスを初期化するBIOSを備え、さらに、起動後に読み込むドライバと起動後に自動実行するアプリケーションが選択されているスタートアップ設定情報と起動キー情報との関連づけである第2の関連づけを有し、前記BIOSが前記起動キー情報を保存する起動キー情報保存領域と、前記保存された起動キー情報を立ち上げ時に取得し、前記第2の関連づけを参照して、取得した起動キー情報に関連づけられているスタートアップ設定情報にしたがって、選択されているドライバを読み込み、選択されているアプリケーションを自動実行するオペレーティングシステムと、を備えることを特徴とする、情報処理装置を提供するものである。
また、第2の態様として、複数のデバイスから構成される情報処理装置の起動方法であって、前記複数のデバイスから起動後に使用するデバイスが選択されているBIOS設定情報と起動キー情報とを第1の関連づけとして関連づけ、起動後に読み込むドライバと起動後に自動実行するアプリケーションが選択されているスタートアップ設定情報と前記起動キー情報とを第2の関連づけとして関連づけ、情報処理装置の起動時に、情報処理装置の起動のさせ方に対応して起動キー情報を決定し、起動キー情報保存領域に前記起動キー情報を保存し、前記第1の関連づけを参照して、決定した起動キー情報に関連づけられているBIOS設定情報にしたがって、選択されているデバイスを初期化し、オペレーティングシステムにより、前記保存された起動キー情報を立ち上げ時に取得し、前記第2の関連づけを参照して、取得した起動キー情報に関連づけられているスタートアップ設定情報にしたがって、選択されているドライバを読み込み、選択されているアプリケーションを自動実行することを特徴とする、情報処理装置の起動方法を提供するものである。
本発明によれば、情報処理装置をある機能に特化して使用する場合にユーザビリティを低下させないで高速起動ができる情報処理装置及びその起動方法を提供することが可能となる。
本発明を好適に実施した一実施形態の構成を示す図である。 本実施形態における起動キーと起動キー情報の関係を例示する図である。 本実施形態におけるキー情報とBIOS設定情報の関係を例示する図である。 本実施形態におけるキー情報とスタートアップ設定情報の関係を例示する図である。 本実施形態の起動処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態におけるアプリケーション監視処理の流れを示すフローチャートである。 従来の一般的な情報処理装置の起動処理の流れを示すフローチャートである。
図1に、本発明を好適に実施した一実施形態の構成を示す。
図1中の情報処理装置1は、例えば、パソコンなど汎用のコンピュータである。情報処理装置1は、メインボード(M/B)100を中心に、入力デバイス110、出力デバイス120、ストレージデバイス130がメインボード100に接続されており、複数のデバイスから構成されている。
入力デバイス110は、情報処理装置1に情報を入力するデバイスであり、例えば、キーボードやマウス等が該当する。出力デバイス120は、情報処理装置1から情報を出力するデバイスであり、例えば、ディスプレイ等が該当する。ストレージデバイス130は、情報処理装置1が情報を保持しておく不揮発性の二次記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブが該当する。
ストレージデバイス130は、情報処理装置1の基本ソフトウェア(以下、「OS」という)131を格納しており、OS131は、起動時にCPU101によりメモリ102上に展開され、情報処理装置1が備える各デバイスを利用して所定の情報処理を実現する。また、OS131は、起動時にOS131から呼び出されるソフトウェアプログラムであるスタートアップコントローラ132を有する。スタートアップコントローラ132は、OS101の起動時にドライバ、アプリケーションの起動を選択的に行う。
M/B100は、中央演算装置であるCPU101、一次記憶装置であるメモリ102を備え、また、BIOSROM(Basic I/O System ROM)103も備える。BIOSROM103は、情報処理装置1のBIOSが格納されている。BIOSは、情報処理装置1の起動時にデバイスの初期化を選択的に行う機能を有する。この機能を、ブートコントローラ104と呼ぶ。
また、M/B100は、起動キー情報保存領域105を有する。起動キー情報保存領域105は、起動キー情報を記憶して保存しておく領域であって、OS131やスタートアップコントローラ132がこの起動キー情報保存領域105に保存されている起動キー情報を参照する。起動キー情報保存領域105は、例えば、M/B100上の書き換え可能なRAMなどに設ける。
ここで、キー情報について、図2ないし図4を参照して説明する。
図2は、本実施形態における起動キーと起動キー情報の関係を例示する図である。
起動キーは、本実施形態においては、情報処理装置1の起動態様ないし起動のさせ方をいう抽象的な概念である。例えば、図2に図示するように、「電源ボタン押下」による起動や、「LAN経由のWake信号」による起動(以下、「WOL(Wake On LAN)」という)がある。一方、起動キー情報は、起動キーのそれぞれに一対一対応するキー情報である。本実施形態においては、便宜的に10進法の数字を割り当てているがこれに限定されるものではない。
BIOSROM103に格納されているBIOSは、図2に示す起動キーと起動キー情報の対応を保持している。ブートコントローラ104は、BIOS起動時に起動キー情報を決定する。起動キー情報の決定の方法は、BIOS上の特定のレジスタに記録される起動要因の情報を用いる方法がある。この特定のレジスタは、電源ボタンやLANデバイスの場合、“Power Management Status Register”、専用ボタン等の場合、“General Purpose Event Status”等があり、起動方法(起動要因)により特定のビットが1になる。この特定のレジスタに記録される起動要因の情報そのものを起動キー情報としてもよい。この場合、起動キー情報保存領域105は、これら特定のレジスタとなる。
図3は、本実施形態におけるキー情報とBIOS設定情報の関係を例示する図である。
本実施形態においては、起動キー情報各々に対してBIOS設定情報とが対応づけられており、対応づけがBIOSによって保持されている。BIOS設定情報と対応づけられている起動キー情報のことを、混同を避けるために、単に「BIOS設定情報のキー情報」と呼ぶ。
BIOS設定情報は、例えば、すべてのデバイスを初期化する設定(電源ボタン押下(通常起動)の場合)であったり、一部のデバイスだけを初期化する設定(WOL)であったりする。一部のデバイスだけを初期化する設定とは、情報処理装置1に接続されているデバイスの一部をあらかじめ認識せず、そもそも起動時からないものとして扱うことをいう。
BIOSROM103に格納されているBIOSは、図3に示すキー情報とBIOS設定情報の対応を保持している。ブートコントローラ104は、BIOS起動時に、BIOSからその対応づけを参照して、起動キー情報保存領域105に保存された起動キー情報と比較する。
図4は、本実施形態におけるキー情報とスタートアップ設定情報の関係を例示する図である。
本実施形態においては、起動キー情報各々に対してスタートアップ設定情報とが対応づけられており、対応づけがスタートアップコントローラ132によって保持されている。スタートアップ設定情報と対応づけられている起動キー情報のことを、混同を避けるために、単に「スタートアップ設定情報のキー情報」と呼ぶ。
スタートアップ設定情報は、例えば、すべてのドライバを読み込む設定(電源ボタン押下(通常起動)の場合)であったり、BIOSで初期化したデバイスのドライバのみ読み込んだ上でさらに所定のアプリケーションを自動起動させる設定(WOL)であったりする。
上述した構成を備える本実施形態における情報処理装置1の起動処理について図5を参照しながら説明する。図5は、情報処理装置1の起動処理の流れを示すフローチャートである。
図5において、まず、情報処理装置1の起動処理が始まると、BIOSが起動する(ステップS101)。BIOSは、デバイスの初期化を選択的に行うブートコントローラ104を有する。ブートコントローラ104が図5中のステップS102からS105の処理の主体を担う。BIOSは、各デバイスの初期化処理を行う前にブートコントローラ104を起動する。
ブートコントローラ104は、BIOS起動時に起動キー情報を決定、決定した起動キー情報を起動キー情報保存領域105に保存する(ステップS102)。
次に、ブートコントローラ104は、BIOSからキー情報とBIOS設定情報の対応づけを参照して、起動キー情報保存領域105に保存された起動キー情報と比較する(ステップS103)。
比較の結果、両者のキー情報が合致した場合は、ブートコントローラ104は、当該キー情報に対応づけられた(割り当てられた)BIOS設定情報を読み込む。ブートコントローラ104は、読み込んだBIOS設定情報をメモリ102上に保存して処理を終了する。なお、設定が割り当てられていない場合、設定を変更せずにブートコントローラ104は終了する。
一方、比較の結果、両者のキー情報が合致しない場合は、ブートコントローラ104は、起動キー情報をBIOS設定情報のキー情報として(ステップS105)、当該キー情報に対応づけられた(割り当てられた)BIOS設定情報を読み込む。ブートコントローラ104は、読み込んだBIOS設定情報をメモリ102上に保存して終了する。
BIOSは、メモリ102上に保存されている読み込まれたBIOS設定情報にしたがってデバイスの初期化を行い(ステップS106)、ブートローダを起動して処理を終了する(ステップS107)。
ブートローダは、ブートデバイス内のOS131を起動して処理を終了する(ステップS108)。OS131は、ドライバ、アプリケーションの起動を選択的に行うスタートアップコントローラ132を有する。スタートアップコントローラ132が図5中のステップS109からS112の処理の主体を担う。OS131は、ドライバの読込前にスタートアップコントローラ132を実行する。
スタートアップコントローラ132は、まず、起動キー情報保存領域105に保存された起動キー情報を参照する(ステップS109)。つまり、図5中、点線矢印で示すようにBIOSが保存した起動キー情報がここで参照される。
次に、スタートアップコントローラ132は、自身が保持するキー情報とスタートアップ設定情報の対応づけを参照して、起動キー情報保存領域105に保存された起動キー情報と比較する(ステップS110)。
比較の結果、両者のキー情報が合致した場合は、スタートアップコントローラ132は、当該キー情報に対応づけられた(割り当てられた)スタートアップ設定情報を読み込む。スタートアップコントローラ132は、読み込んだスタートアップ設定情報をメモリ102上に保存して処理を終了する。なお、設定が割り当てられていない場合、設定を変更せずにスタートアップコントローラ132は終了する。
一方、比較の結果、両者のキー情報が合致しない場合は、スタートアップコントローラ132は、起動キー情報をスタートアップ設定情報のキー情報として(ステップS112)、当該キー情報に対応づけられた(割り当てられた)スタートアップ設定情報を読み込む。スタートアップコントローラ132は、読み込んだスタートアップ設定情報をメモリ102上に保存して終了する。
OS131は、メモリ102上に保存されている読み込まれたスタートアップ設定情報にしたがってドライバの読込を行い(ステップS113)、スタートアップ処理を実行する(ステップS114)。OS131は、スタートアップ処理の最後に、スタートアップ設定情報にスタートアップ時に実行させるべきアプリケーションの設定が存在した場合は、そのアプリケーションを起動する(ステップS115)。このようにして、スタートアップ処理が終了する。
<インターネット専用ボタンでブラウザを起動する例>
上述した起動処理を、インターネット専用ボタンでブラウザを起動する例で説明する。
情報処理装置1の構成を、例えば、CPU、HDD、メモリ、USB、LANアダプタ、無線LANアダプタ、SDカード(登録商標)リーダ、サウンドカード、ディプレイ、マウス、キーボード、Bluetooth(登録商標)を有する構成とする。また、通常起動時に実行されるドライバ、アプリケーションが、上記デバイスのドライバ、アップデート確認ツール、セキュリティソフト、無線LAN設定ツール、他、種々のものがあるとする。そして、起動キーが、本体に付属するインターネット専用ボタンであるとする。
この場合、上記インターネット専用ボタンで起動したことを「起動キー」として、当該起動キー及び起動キー情報に、次のようなBIOS設定情報及びスタートアップ設定情報を対応づける。
BIOS設定情報は、使用しない(初期化しない。OFF状態にする。)デバイスとして、「USB、SDカード(登録商標)リーダ、Bluetooth(登録商標)」を設定する設定情報である。
スタートアップ設定情報は、起動しないアプリケーションとして、「USB、SDカード(登録商標)リーダ、Bluetooth(登録商標)のデバイスドライバ、常駐アップデートツール」を設定し、また、自動起動するアプリケーションとして、ブラウザを設定する設定情報である。
本例のように構成すると、デバイス及びアプリケーションを限定して起動することで、通常の起動プロセスより実行される処理が簡略化されるため、通常より高速に起動する。と同時に、ブラウザアプリケーションは通常使用されるものと同一のものとなり、ブックマーク等のユーザ環境はそのままで利用することができる。すなわち、ユーザビリティを低下させないで高速起動が実現する。
<LAN信号によってDLNA(登録商標)サーバとして起動させる例>
上述した起動処理を、WOLによりDLNAサーバとして起動させる例で説明する。
情報処理装置1の構成を、例えば、CPU、HDD、メモリ、USB、LANアダプタ、無線LANアダプタ、SDカード(登録商標)リーダ、サウンドカード、ディプレイ、マウス、キーボード、Bluetooth(登録商標)を有する構成とする。また、通常起動時に実行されるドライバ、アプリケーションが、上記デバイスのドライバ、アップデート確認ツール、セキュリティソフト、無線LAN設定ツール、他、種々のものがあるとする。そして、起動キーが、WOLであるとする。
この場合、WOLによる起動を「起動キー」として、当該起動キー及び起動キー情報に、次のようなBIOS設定情報及びスタートアップ設定情報を対応づける。
BIOS設定情報は、使用しない(初期化しない。OFF状態にする。)デバイスとして、「USB、無線LAN、SDカード(登録商標)リーダ、Bluetooth(登録商標)、サウンドカード、ディスプレイ、マウス、キーボード」を設定する設定情報である。
スタートアップ設定情報は、起動しないアプリケーションとして、使用しないデバイスのデバイスドライバ、常駐アップデートツールを設定し、また、自動起動するアプリケーションとして、DLNAサーバを設定する設定情報である。なお、DLNAサーバは、ネットワーク経由で要求されたマルチメディアファイルを、ネットワークに送信するファイルサーバである。
本例のように構成すると、一台のパソコンがLAN経由で起動した場合にはDLNAサーバとして高速に起動し、なおかつ、不要な入出力デバイスが使用できない状態で起動されているため、セキュアである。
なお、上記2例は、「使用しないデバイス・起動しないアプリケーション」を設定するように表現したが、「使用するデバイス・起動するアプリケーション」を設定することと表現は異なるものの同じことである。
<起動処理後>
上述した起動処理後、情報処理装置1をある機能に特化して使用するために起動した場合には、当該機能を提供するアプリケーションソフトウェアの終了に伴って、情報処理装置1を終了させる構成としてもよい。この構成は、図6に示すアプリケーション監視処理を行うことによって実現される。
図6は、アプリケーション監視処理の流れを示すフローチャートである。
アプリケーション実行中、アプリケーションの実行は常に監視される(ステップS201、S202)。目的のアプリケーション以外の実行を制限される。目的のアプリケーションが終了した場合(ステップS203のYes)、OS131はシャットダウン処理を行い、装置をシャットダウンする(ステップS204)。また、電源ボタン等によってシャットダウン処理が呼び出された場合(ステップS202のYes)、アプリケーションを終了しシャットダウン処理を行う(ステップS204)。
上述した本実施形態によれば、情報処理装置をある機能に特化して使用する場合に、通常起動時と同じOSを用いるため、ユーザビリティを低下させることがなく、また、BIOSレベルでデバイスを認識せずに起動させるため、高速起動ができる。
従来、OSがいわゆるプラグ・アンド・プレイ(登録商標)機能に対応している場合には、OSスタートアップ時の設定で特定のデバイスのドライバを読み込まないようにして起動高速化を図ったとしても、プラグ・アンド・プレイによってOSが自動的にデバイスを認識してしまい、所望の高速化が実現しない可能性があった。しかしながら、本実施形態によれば、BIOSがデバイスをないものとして扱う構成であるため、このような不具合を解消して高速起動が実現する。
1 情報処理装置
100 メインボード(M/B)
101 CPU
102 メモリ
103 BIOSROM
104 ブートコントローラ
105 起動キー情報保存領域
110 入力デバイス
120 出力デバイス
130 ストレージデバイス
131 OS
132 スタートアップコントローラ

Claims (4)

  1. 複数のデバイスから構成される情報処理装置であって、
    前記複数のデバイスから起動後に使用するデバイスが選択されているBIOS設定情報と起動キー情報との関連づけである第1の関連づけを有し、
    情報処理装置の起動時に、情報処理装置の起動のさせ方に対応して起動キー情報を決定し、前記第1の関連づけを参照して、決定した起動キー情報に関連づけられているBIOS設定情報にしたがって、選択されているデバイスを初期化するBIOSを備え
    さらに、
    起動後に読み込むドライバと起動後に自動実行するアプリケーションが選択されているスタートアップ設定情報と起動キー情報との関連づけである第2の関連づけを有し、
    前記BIOSが前記起動キー情報を保存する起動キー情報保存領域と、
    前記保存された起動キー情報を立ち上げ時に取得し、前記第2の関連づけを参照して、取得した起動キー情報に関連づけられているスタートアップ設定情報にしたがって、選択されているドライバを読み込み、選択されているアプリケーションを自動実行するオペレーティングシステムと、
    を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  2. 前記BIOSは、前記起動キー情報をローカルエリアネットワークから受信したWake信号から決定することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記自動実行するアプリケーションが、ネットワーク経由で要求されたマルチメディアファイルをネットワークに送信するファイルサーバであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 複数のデバイスから構成される情報処理装置の起動方法であって、
    前記複数のデバイスから起動後に使用するデバイスが選択されているBIOS設定情報と起動キー情報とを第1の関連づけとして関連づけ、
    起動後に読み込むドライバと起動後に自動実行するアプリケーションが選択されているスタートアップ設定情報と前記起動キー情報とを第2の関連づけとして関連づけ、
    情報処理装置の起動時に、情報処理装置の起動のさせ方に対応して起動キー情報を決定し、
    起動キー情報保存領域に前記起動キー情報を保存し、
    前記第1の関連づけを参照して、決定した起動キー情報に関連づけられているBIOS設定情報にしたがって、選択されているデバイスを初期化し、
    オペレーティングシステムにより、前記保存された起動キー情報を立ち上げ時に取得し、
    前記第2の関連づけを参照して、取得した起動キー情報に関連づけられているスタートアップ設定情報にしたがって、選択されているドライバを読み込み、
    選択されているアプリケーションを自動実行することを特徴とする、情報処理装置の起動方法。
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