JP5485712B2 - 電子カメラ - Google Patents

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Description

この発明は、電子カメラに関し、特に、指定画像に符合する画像を撮像装置から出力された被写界像から探索する、電子カメラに関する。
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、CCDから出力された画像は、人物の顔の位置に対応して複数の小領域に分割され、人物の顔と異なる物体の位置に対応して複数の通常領域に分割される。フラッシュの光量は、こうして分割された複数の領域からそれぞれ検出される複数の輝度に基づいて調整される。これによって、人物の顔に対して適切な測光結果が得られる。
特開2009−218689号公報
しかし、背景技術では、人物の顔と異なる物体を検出することを想定しておらず、物体の検出性能に限界がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、物体の検出性能を向上させることができる、電子カメラを提供することである。
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段(16)、撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出手段(S41~S69)、既定エリアを重視して撮像面の露光量を調整する処理を抽出手段の抽出処理と並列して実行する調整手段(S21, S29)、抽出手段によって注目された部分画像に相当する物体の色を抽出手段による特定基準画像の抽出に対応して識別する識別手段(S35, S35’)、撮像手段から出力された被写界像の色調を識別手段の識別結果を参照して補正する処理を抽出手段の抽出処理に代替して実行する補正手段(S77~S81)、および抽出手段によって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を補正手段によって補正された色調を有する被写界像から探索する探索手段(S111~S137)を備える。
或る局面では、調整手段が採用する露光調整方式を抽出手段による特定基準画像の抽出に対応して解除する解除手段(S31)がさらに備えられ、識別手段は解除手段による解除の後に既定エリアに対応して撮像手段から出力された部分画像に基づいて識別処理を実行する。
好ましくは、調整手段は中央重点測光方式およびスポット測光方式のいずれか一方を露光調整方式として選択し、解除手段はマルチ測光方式を代替的に選択する。
他の局面では、識別手段は調整手段が採用する露光調整方式が維持された状態で既定エリアに対応して撮像手段から出力された部分画像と調整手段によって調整された露光量とに基づいて識別処理を実行する。
好ましくは、撮像手段から出力された被写界像にγ補正曲線を参照したγ補正処理を施すγ補正手段(34c)がさらに備えられ、補正手段は識別手段の識別結果に応じて異なる態様でγ補正曲線の曲率を補正する。
好ましくは、識別手段の識別結果を抽出手段によって抽出された特定基準画像に割り当てる割り当て手段(S39)がさらに備えられる。
好ましくは、複数の基準画像の各々は動物の顔画像に相当する。
好ましくは、画像抽出モードの選択に応答して抽出手段を起動する第1起動手段(S1, S3)、および画像抽出モードに代替する画像探索モードの選択に応答して補正手段を起動する第2起動手段(S5, S9)がさらに備えられる。
この発明に従う撮像制御プログラムは、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段(16)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(26)に、撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出ステップ(S41~S69)、既定エリアを重視して撮像面の露光量を調整する処理を抽出ステップの抽出処理と並列して実行する調整ステップ(S21, S29)、抽出ステップによって注目された部分画像に相当する物体の色を抽出ステップによる特定基準画像の抽出に対応して識別する識別ステップ(S35)、撮像手段から出力された被写界像の色調を識別ステップの識別結果を参照して補正する処理を抽出ステップの抽出処理に代替して実行する補正ステップ(S77~S81)、および抽出ステップによって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を補正ステップによって補正された色調を有する被写界像から探索する探索ステップ(S111~S137)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
この発明に従う撮像制御方法は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段(16)を備える電子カメラ(10)によって実行される撮像制御方法であって、撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出ステップ(S41~S69)、既定エリアを重視して撮像面の露光量を調整する処理を抽出ステップの抽出処理と並列して実行する調整ステップ(S21, S29)、抽出ステップによって注目された部分画像に相当する物体の色を抽出ステップによる特定基準画像の抽出に対応して識別する識別ステップ(S35)、撮像手段から出力された被写界像の色調を識別ステップの識別結果を参照して補正する処理を抽出ステップの抽出処理に代替して実行する補正ステップ(S77~S81)、および抽出ステップによって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を補正ステップによって補正された色調を有する被写界像から探索する探索ステップ(S111~S137)を備える。
この発明によれば、特定基準画像は、撮像面上の既定エリアに対応して出力された部分画像と符合する基準画像に相当する。撮像面の露光量は、特定基準画像の抽出処理が実行されるとき、既定エリアを重視して調整される。これによって、特定基準画像の抽出性能が向上する。
既定エリアに対応して出力された部分画像に相当する物体の色は特定基準画像の抽出に対応して識別され、特定基準画像に符合する部分画像の探索に利用される被写界像の色調は識別結果を参照して補正される。この結果、上述のような特定基準画像の抽出性能の向上と相俟って、特定基準画像に対応する物体の検出性能が向上する。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の基本的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 図2実施例において参照される一般辞書の構成の一例を示す図解図である。 ペット登録モードにおいて参照されるレジスタの構成の一例を示す図解図である。 (A)はペット登録モードにおいてマルチ測光に対応して捉えられた動物を表す画像の一例を示す図解図であり、(B)はペット登録モードにおいて中央重点測光に対応して捉えられた動物を表す画像の一例を示す図解図である。 ペット登録モードにおいて捉えられた動物を表す画像の一例を示す図解図である。 評価エリアを撮像面に割り当てた状態の一例を示す図解図である。 (A)はペット登録モードにおいて作成された抽出辞書の一例を示す図解図であり、(B)はペット登録モードにおいて作成された抽出辞書の他の一例を示す図解図である。 ペット撮像モードにおいてモニタ画面に表示された登録ペット画像の一例を示す図解図である。 図2実施例に適用されるγ補正回路によって参照されるγ補正曲線の一例を示すグラフである。 (A)は標準の曲率を有するγ補正曲線を参照して調整された色調を有する動物画像の一例を示す図解図であり、(B)は強めの曲率を有するγ補正曲線を参照して調整された色調を有する動物画像の一例を示す図解図である。 撮像用顔検出タスクにおいて用いられる顔検出枠の一例を示す図解図である。 撮像用顔検出タスクにおける顔検出処理の一部を示す図解図である。 ペット撮像モードにおいて捉えられた動物を表す画像の一例を示す図解図である。 ペット撮像モードにおいて捉えられた動物を表す画像の他の一例を示す図解図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
図1を参照して、この発明の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する。抽出手段2は、撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して撮像手段1から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する。調整手段3は、既定エリアを重視して撮像面の露光量を調整する処理を抽出手段2の抽出処理と並列して実行する。識別手段4は、抽出手段2によって注目された部分画像に相当する物体の色を抽出手段2による特定基準画像の抽出に対応して識別する。補正手段5は、撮像手段1から出力された被写界像の色調を識別手段4の識別結果を参照して補正する処理を抽出手段2の抽出処理に代替して実行する。探索手段6は、抽出手段2によって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を補正手段5によって補正された色調を有する被写界像から探索する。
特定基準画像は、撮像面上の既定エリアに対応して出力された部分画像と符合する基準画像に相当する。撮像面の露光量は、特定基準画像の抽出処理が実行されるとき、既定エリアを重視して調整される。これによって、特定基準画像の抽出性能が向上する。既定エリアに対応して出力された部分画像に相当する物体の色は特定基準画像の抽出に対応して識別され、特定基準画像に符合する部分画像の探索に利用される被写界像の色調は識別結果を参照して補正される。この結果、上述のような特定基準画像の抽出性能の向上と相俟って、特定基準画像に対応する物体の検出性能が向上する。
[実施例]
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経た被写界の光学像は、イメージャ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が生成される。
電源が投入されると、CPU26は、キー入力装置28に設けられたモード切り換えスイッチ28mdの設定(つまり現時点の動作モード)をメインタスクの下で判別する。現時点の動作モードがペット登録モードであれば、ペット登録タスクおよび登録用顔検出タスクが起動される。また、現時点の動作モードがペット撮像モードであれば、ペット画像が登録済みであることを条件として、ペット撮像タスクおよび撮像用顔検出タスクが起動される。
ペット登録モードが選択されたとき、CPU26は、ペット登録タスクの下で撮像設定を初期化する。具体的には、CPU26は、AF方式をパンフォーカス方式に設定し、γ補正曲線の曲率を“標準”に設定し、そして測光方式を中央重点測光方式に設定する。AF方式がパンフォーカス方式に設定された結果、ドライバ18aおよび18bは、被写界深度が深くなるようにフォーカスレンズ12の位置および絞りユニット14の絞り量を調整する。γ補正曲線の曲率および測光方式については、後述する。
CPU26は続いて、動画取り込み処理を開始するべく、ドライバ18cに露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ18cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
前処理回路20は、イメージャ16から出力された生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の生画像エリア32aに書き込まれる。
後処理回路34は、生画像エリア32aに格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データに対して共通の色分離処理および白バランス調整処理を連続的に実行する。
後処理回路34はさらに、白バランス調整を施された画像データに対して、表示用のγ補正処理およびYUV変換処理を連続的に実行するとともに、探索用のγ補正処理およびYUV変換処理を連続的に実行する。この結果、YUV形式に従う表示画像データおよび探索画像データが個別に作成される。表示画像データは、メモリ制御回路30によってSDRAM32の表示画像エリア32bに書き込まれる。探索画像データは、メモリ制御回路30によってSDRAM32の探索画像エリア32cに書き込まれる。
ここで、表示用のγ補正処理は既定のγ補正曲線を参照して実行されるのに対して、探索用のγ補正処理はCPU26によって設定された曲率を有するγ補正曲線を参照して実行される。また、探索用のγ補正処理は、γ補正回路34cによって実行される。
上述のように、γ補正曲線の曲率は、ペット登録モードにおいて“標準”に設定される。また、“標準”の曲率を有するγ補正曲線は、図10に示す曲線CV1を描く。したがって、γ補正回路34cは、ペット登録モードが選択されたとき、図10に示す曲線CV1を参照して探索用のγ補正処理を実行する。探索画像データは、曲線CV1に対応する色調を示す。
LCDドライバ36は、表示画像エリア32bに格納された表示画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
CPU26はまた、ペット登録タスクと並列して実行される登録用顔検出タスクの下で、探索画像エリア32cに格納された探索画像データから動物の顔画像を探索する。このような登録用顔検出タスクのために、図3に示す一般辞書GLDCと図4に示すレジスタRGST1とが準備される。
図3に示す一般辞書GLDCにおいて、顔パターンFP_1〜FP_45はそれぞれ45品種の犬の顔の特徴を表し、顔パターンFP_46〜FP_60はそれぞれ15品種の猫の顔の特徴を表し、そして顔パターンFP_61〜FP_70はそれぞれ10品種のウサギの顔の特徴を表す。つまり、図3では、品種の名称が顔パターン番号FP_1〜FP_70の各々に割り当てられているが、実際には顔の特徴量が割り当てられる。
登録用顔検出タスクの下では、まず登録枠RF1の表示がグラフィックジェネレータ46に要求される。グラフィックジェネレータ46は、登録枠RF1を表すグラフィックジェネレータをLCDドライバ36に向けて出力する。登録枠RF1は、図5(A),図5(B)または図6に示す要領でLCDモニタ38の中央に表示される。
続いて、フラグFLG_Aが“0”に設定され、フラグFLG_Bが“0”に設定される。ここで、フラグFLG_Aは照合度が基準値REFを上回る顔パターンが発見されたか否かを識別するためのフラグであり、“0”が未発見を示す一方、“1”が発見済みを示す。また、フラグFLG_Bは参照顔パターン番号が決定されたか否かを識別するためのフラグであり、“0”が未決定を示す一方、“1”が決定済みを示す。なお、参照顔パターン番号は、撮像用顔検出タスクの下での画像探索において参照される顔パターン番号である。
図7を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。また、図2に示す前処理回路20は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にRGBデータに変換する簡易RGB変換処理を実行する。
AE評価回路22は、前処理回路20によって生成されたRGBデータのうち評価エリアEVAに属するRGBデータを、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAE評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAE評価回路22から出力される。
フラグFLF_Bが“0”を示すとき、CPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく簡易AE処理をペット登録タスクの下で実行し、適正EV値を算出する。測光方式はペット登録モードの選択に応答して中央重点測光方式に設定されるため、簡易AE処理は登録枠RFに属する物体が重視される態様で実行される。ドライバ18cには、パンフォーカス設定に対応する絞り量とともに適正EV値を定義する露光時間が設定される。この結果、LCDモニタ38に表示されたスルー画像のうち、登録枠RFから外れる画像の明るさは過度に増大する一方、登録枠RFに属する画像の明るさは適度に調整される。
したがって、黒めの色を有する犬DG1が図5(A)または図5(B)に示す要領で捉えられた場合、犬DG1を表す画像は、マルチ測光方式に対応して本来の色を維持するのに対して、中央重点測光方式に対応して灰色に変化する。一方、白めの色を有する猫CT1が図6に示す要領で捉えられた場合、猫CT1を表す画像は、マルチ測光方式および中央重点測光方式のいずれにおいても本来の色を維持する。
垂直同期信号Vsyncが発生すると、登録枠RF1に属する一部の探索画像データが探索画像エリア32cから読み出され、読み出された探索画像データの特徴量が算出される。したがって、犬DG1が図5(A)または図5(B)に示す要領で捉えられた場合、犬DG1の顔の特徴量が算出される。また、猫CT1が図6に示す要領で捉えられた場合、猫CT1の顔の特徴量が算出される。
続いて、変数Kが“1”〜“70”の各々に設定され、算出された特徴量が顔パターンFP_Kの特徴量と照合される。照合度が基準値REFを上回れば、現時点の顔パターン番号(=FP_K)と照合度とが図4に示すレジスタRGST1に登録され、フラグFLG_Aが“1”に更新される。
図5(A)または図5(B)に示す犬DG1については、アラスカマラミュートに対する照合度が基準値REFを上回り、さらにシベリアンハスキーに対する照合度が基準値REFを上回る。したがって、レジスタRGST1には、アラスカマラミュートに対する照合度がアラスカマラミュートの顔パターン番号(=FP_2)とともに登録され、さらにシベリアンハスキーに対する照合度がシベリアンハスキーの顔パターン番号(=FP_3)とともに登録される。
図6に示す猫CT1については、アメリカンショートヘアに対する照合度が基準値REFを上回り、さらにエジプシャンマウに対する照合度が基準値REFを上回る。したがって、レジスタRGST1には、アメリカンショートヘアに対する照合度がアメリカンショートヘアの顔パターン番号(=FP_47)とともに登録され、さらにエジプシャンマウに対する照合度がエジプシャンマウの顔パターン番号(=FP_48)とともに登録される。
K=70に対応する上述の処理が完了した時点でフラグFLG_Aが“1”を示していれば、レジスタRGST1に登録された顔パターン番号のうち最大照合度に対応する顔パターン番号が参照顔パターン番号として決定される。
図5(A)または図5(B)の例において、シベリアンハスキーに対する照合度がアラスカマラミュートに対する照合度よりも高ければ、“FP_3”が参照顔パターン番号として決定される。また、図6の例において、アメリカンショートヘアに対する照合度がエジプシャンマウに対する照合度よりも高ければ、“FP_47”が参照顔パターン番号として決定される。フラグFLG_Bは、参照顔パターン番号が決定されたことを表明するべく“1”に更新される。
フラグFLG_Bが“1”に更新されると、CPU26は、撮像面全体の明るさを考慮して露光量を調整するべく測光方式をマルチ測光方式に変更し、その後に厳格AE処理を実行する。厳格AE処理もまたAE評価回路22の出力に基づいて実行され、これによって最適EV値が算出される。ドライバ18cには、パンフォーカス設定に対応する絞り量とともに最適EV値を定義する露光時間が設定される。スルー画像の明るさは、撮像面の全体を考慮して厳格に調整される。
CPU26は続いて、登録枠RFに属する物体(=動物の顔部)の色が“黒”および“黒以外”のいずれであるかを、厳格AE処理の後に作成された探索画像データを参照して識別する。識別結果は、図5(A)に示す犬DG1に対応して“黒”を示し、図6に示す猫CT1に対応して“黒以外”を示す。
識別処理が完了すると、CPU26は静止画取り込み処理を実行する。識別処理が完了した直後の1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によって静止画エリア32dに取り込まれる。
CPU26はその後、静止画エリア32dに取り込まれた画像データのうち登録枠RF1に属する一部の画像データを切り出し、かつ切り出された画像データを縮小する。これによって、登録ペット画像データが得られる。
登録用顔検出タスクの下で決定された参照顔パターン番号および上述の識別処理によって得られた色情報は、登録ペット画像データに割り当てられる。互いに関連する登録ペット画像データ,参照パターン番号および色情報は、抽出辞書EXDCとしてフラッシュメモリ44に保存される。
図5(A)または図5(B)の例では、“FP_3”を示す参照パターン番号と“黒”を示す色情報とが犬DG1の顔を表す登録画像データに割り当てられる。また、図6の例では、“FP_47”を示す参照パターン番号と“黒以外”を示す色情報とが猫CT1の顔を表す登録画像データに割り当てられる。したがって、図5(A)または図5(B)に示す犬DG1が最初に撮影されると、図8(A)に示す抽出辞書EXDCが新規に作成される。次に図6に示す猫CT1が撮影されると、抽出辞書EXDCは図8(B)に示す要領で更新される。
ペット登録モードに代えてペット撮像モードが選択されると、CPU26は、抽出辞書EXDCに収められた登録ペット画像データをペット撮像タスクの下でフラッシュメモリ44から読み出し、読み出された登録ペット画像データをSDRAM32の表示画像エリア32bに展開する。LCDドライバ36は、展開された登録ペット画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された登録ペット画像データに基づいてLCDドライバ36を駆動する。
したがって、抽出辞書EXDCが図8(B)に示す要領で作成されたときは、犬DG1および猫CT1を表す2つの登録ペット画像が図9に示す要領でLCDモニタ38に表示される。
表示された登録ペット画像のいずれか1つを選択する選択操作が行われると、CPU26は、選択された登録ペット画像に対応する参照顔パターンの特徴量を一般辞書GLDCから読み出す。図9の例において犬DG1を表す登録ペット画像が選択された場合は、顔パターンFP_3の特徴量が一般辞書GLDCから読み出される。図9の例において猫CT1を表す登録ペット画像が選択された場合は、顔パターンFP_47の特徴量が一般辞書GLDCから読み出される。
CPU26は続いて、選択された登録ペット画像に割り当てられた色情報が“黒”および“黒以外”のいずれであるかを抽出辞書EXDCを参照して判別し、γ補正曲線の曲率を“黒”の色情報に対応して“強め”に設定する一方、“黒以外”の色情報に対応して“標準”に設定する。
図10を参照して、曲線CV1は“標準”の曲率を有し、曲線CV2は“強め”の曲率を有する。γ補正回路34cは、注目する色情報が“黒以外”であるとき曲線CV1を参照してγ補正処理を実行し、注目する色情報が“黒”であるとき曲線CV2を参照してγ補正処理を実行する。したがって、猫CT1を表す探索画像データの色調は図11(A)に示す要領で補正され、犬DG1を表す探索画像データの色調は図11(B)に示す要領で補正される。
曲率の設定が完了すると、CPU26は、ペット撮像タスクの下で動画取込み処理を開始する。これによって、スルー画像がLCDモニタ38に表示され、曲線CV1またはCV2を参照して補正された色調を有する探索画像データが探索画像エリア32cに繰り返し書き込まれる。
CPU26は、ペット撮像タスクと並列して実行される撮像用顔検出タスクの下で、探索画像エリア32cに格納された探索画像データから動物の顔画像を探索する。探索される顔画像は、選択操作によって選択された登録ペット画像に符合する画像である。このような撮像用顔検出タスクのために、図12に示す複数の顔検出枠FD,FD,FD,…が準備される。
顔検出枠FDは、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に、探索画像エリア32b上を評価エリアEVAに対応してラスタ走査態様で移動する(図13参照)。顔検出枠FDのサイズは、ラスタ走査が終了する毎に“200”から“20”まで“5”刻みで縮小される。
CPU26は、顔検出枠FDに属する画像データをメモリ制御回路30を通して探索画像エリア32bから読み出し、読み出された画像データの特徴量を算出する。算出された特徴量は、参照顔パターンの特徴量と照合される。照合度が基準値REFを上回ると、現時点の顔検出枠FDの位置およびサイズが顔画像のサイズおよび位置として決定され、フラグFLGpetが“0”から“1”に更新される。
ペット撮像タスクの下で、CPU26は、FLGpet=0に対応して簡易AE処理を繰り返し実行する。この簡易AE処理はマルチ測光方式に従って実行され、この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。フラグFLGpetが“1”に更新されると、CPU26は、顔枠KF1の表示をグラフィックジェネレータ46に要求する。グラフィックジェネレータ46は、顔枠KF1を表すグラフィックジェネレータをLCDドライバ36に向けて出力する。顔枠KF1は、撮像用顔検出タスクの下で決定された顔画像の位置およびサイズに適合する態様でLCDモニタ38に表示される。
したがって、犬DG1の登録ペット画像が選択された状態で犬DG1が捉えられたとき、顔枠KF1は図14に示す要領でLCDモニタ38に表示される。また、猫CT1の登録ペット画像が選択された状態で猫CT1が捉えられたとき、顔枠KF1は図15に示す要領でLCDモニタ38に表示される。
図2に戻って、AF評価回路24は、前処理回路20から出力されたRGBデータのうち同じ評価エリアEVAに属するGデータの高周波成分を抽出し、抽出された高域周波数成分を垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAF評価回路24から出力される。
顔枠KF1が表示された後、CPU26は、ペット撮像タスクの下で厳格AE処理およびAF処理を実行する。厳格AE処理は、マルチ測光方式で実行される。また、AF処理はAF評価回路24の出力を参照した山登り方式で実行され、フォーカスレンズ12は合焦点に設定される。これによって、スルー画像の明るさおよび鮮鋭度が向上する。
AF処理が完了すると、静止画取り込み処理および記録処理が実行される。AF処理が完了した直後の1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によって静止画エリア32dに取り込まれる。取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理に関連して起動したI/F40によって静止画エリア32dから読み出され、ファイル形式で記録媒体42に記録される。顔枠KF1は、記録処理が完了した後に非表示とされる。
CPU26は、図16に示すメインタスク,図17に示すペット登録タスク,図18〜図19に示す登録用顔検出タスク,図20〜図21に示すペット撮像タスク,および図22〜図23に示す撮像用顔検出タスクを含む複数のタスクを実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ44に記憶される。
図16を参照して、ステップS1では現時点の動作モードがペット登録モードであるか否かを判別し、ステップS5では現時点の動作モードがペット撮像モードであるか否かを判別する。ステップS1でYESであれば、ステップS3でペット登録タスクを起動する。ステップS5でYESであれば、ペット画像が登録済みであるか否か(抽出辞書EXDCが作成済みであるか否か)をステップS7で判別する。
判別結果がYESであればステップS9でペット撮像タスクを起動し、判別結果がNOであればステップS11でエラーを報知する。ステップS1およびS5のいずれもNOであれば、ステップS13で他の処理を実行する。ステップS3,S9,S11またはS13の処理が完了すると、モード切り換え操作が行われたか否かをステップS15で繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、起動中のタスクをステップS17で停止し、その後にステップS1に戻る。
図17を参照して、ステップS21では撮像設定を初期化する。この結果、AF方式はパンフォーカス方式に設定され、γ補正曲線の曲率は“標準”に設定され、そして測光方式は中央重点測光方式に設定される。
AF方式がパンフォーカス方式に設定された結果、ドライバ18aおよび18bは、被写界深度が深くなるようにフォーカスレンズ12の位置および絞りユニット14の絞り量を調整する。また、γ補正曲線の曲率が“標準”に設定された結果、γ補正回路34cは、図10に示す曲線CV1を参照してγ補正処理を実行する。さらに、測光方式が中央重点測光方式に設定された結果、露光量は登録枠RFに属する物体が重視される態様で調整される。
初期化が完了すると、ステップS23では動画取り込み処理を実行する。この結果、被写界を表すスルー画像がLCDモニタ38に表示され、曲線CV1を参照して補正された色調を有する探索画像データが探索画像エリア32cに繰り返し書き込まれる。ステップS25では、登録用顔検出タスクを起動する。
フラグFLG_Bは、登録用顔検出タスクの下で“0”に初期設定され、参照顔パターン番号が決定されたときに“1”に更新される。ステップS27では、このようなフラグFLG_Bが“1”を示すか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS29で簡易AE処理を実行する。測光方式は中央重点測光方式に設定されているため、スルー画像のうち、登録枠RFから外れる画像の明るさは過度に増大する一方、登録枠RFに属する画像の明るさは適度に調整される。
フラグFLG_Bが“0”から“1”に更新されると、ステップS31で測光方式をマルチ方式に変更し、ステップS33で厳格AE処理を実行する。測光方式が変更された結果、露光量は撮像面全体の明るさを考慮して厳格に調整される。ステップS35では、登録枠RFに属する物体(=動物の顔部)の色が“黒”および“黒以外”のいずれであるかを厳格AE処理の後に作成された探索画像データを参照して識別する。識別処理が完了すると、ステップS37で静止画取り込み処理を実行する。この結果、識別処理が完了した直後の1フレームの画像データが静止画エリア32dに取り込まれる。
ステップS39では、静止画エリア32dに取り込まれた画像データに基づいて登録ペット画像データを作成し、登録用顔検出タスクの下で決定された参照顔パターン番号およびステップS35で識別された色情報を作成された登録ペット画像データに割り当てる。これによって、抽出辞書EXDCが新規または追加的に作成される。抽出辞書EXDCが作成されると、ステップS25に戻る。
図18を参照して、ステップS41では登録枠RF1の表示をグラフィックジェネレータ46に要求する。これによって、登録枠RF1がLCDモニタ38の中央に表示される。ステップS43ではフラグFLG_Aを“0”に設定し、ステップS45ではフラグFLG_Bを“0”に設定する。ステップS47では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS49に進む。ステップS49では、登録枠RF1に属する一部の探索画像データを探索画像エリア32cから読み出し、読み出された画像データの特徴量を算出する。
ステップS51では変数Kを“1”に設定し、ステップS53ではステップS49で算出された特徴量を一般辞書GLDCに収められた顔パターンFP_Kの特徴量と照合する。ステップS55では照合度が基準値REFを上回るか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS61に進む一方、判別結果がYESであればステップS57〜S59を経てステップS61に進む。ステップS57では、現時点の顔パターン番号(=FP_K)と照合度とをレジスタRGST1に登録する。ステップS59では、照合度が基準値REFを上回る顔パターンが発見されたことを表明するべく、フラグFLG_Aを“1”に更新する。
ステップS61では変数Kが“70”に達したか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS63で変数KをインクリメントしてからステップS53に戻る一方、判別結果がYESであればフラグFLG_Aが“1”を示すか否かをステップS65で判別する。フラグFLG_Aが“0”であればステップS47に戻り、フラグFLG_Aが“1”であればステップS67で参照顔パターン番号を決定する。参照顔パターン番号は、レジスタRGST1に登録された顔パターン番号のうち最大照合度に対応する顔パターン番号に相当する。ステップS67の処理が完了すると、参照顔パターン番号の決定を表明するべくステップS69でフラグFLG_Bを“1”に更新し、その後に処理を終了する。
図20を参照して、ステップS71では、抽出辞書EXDCに収められた登録ペット画像データをフラッシュメモリ44から読み出し、読み出された登録ペット画像データをSDRAM32の表示画像エリア32bに展開する。この結果、1または2以上の登録ペット画像がLCDモニタ38に表示される。ステップS73では、表示された登録ペット画像のいずれか1つを選択する選択操作が行われたか否かを判別する。判別結果がNOからYESに更新されるとステップS75に進み、選択された登録ペット画像に対応する参照顔パターンの特徴量を一般辞書GLDCから読み出す。
ステップS77では、選択された登録ペット画像に割り当てられた色情報が“黒”および“黒以外”のいずれであるかを抽出辞書EXDCを参照して判別する。注目する色情報が“黒”であればステップS79に進み、γ補正曲線の曲率を“強め”に設定する。一方、注目する色情報が“黒以外”であればステップS81に進み、γ補正曲線の曲率を“標準”に設定する。γ補正回路34cは、こうして設定された曲率を有するγ補正曲線を参照してγ補正処理を実行する。
ステップS79またはS81の処理が完了すると、ステップS83で動画取込み処理を実行し、ステップS85で評価エリアEVAの全域を探索エリアとして設定する。ステップS87では、顔検出枠FDのサイズの可変範囲を定義するべく、最大サイズSZmaxを“200”に設定し、最小SZminを“20”に設定する。ステップS87の処理が完了すると、ステップS89で撮像用顔検出タスクを起動する。
フラグFLGpetは、撮像用顔検出タスクの下で“0”に初期設定され、参照顔パターンと符合する顔画像が発見されたときに“1”に更新される。ステップS91ではこのようなフラグFLGpetが“1”を示すか否かを判別し、判別結果がNOである限り、ステップS93で簡易AE処理を繰り返し実行する。簡易AE処理はマルチ測光方式に従って実行され、スルー画像の明るさは適度に調整される。
判別結果がNOからYESに更新されるとステップS95に進み、顔枠KF1の表示をグラフィックジェネレータ46に要求する。グラフィックジェネレータ46は、顔枠KF1を表すグラフィックジェネレータをLCDドライバ36に向けて出力する。顔枠KF1は、検出された顔画像を囲うようにLCDモニタ38に表示される。
ステップS97ではマルチ測光方式に従って厳格AE処理を実行し、ステップS99では山登りAF方式に従ってAF処理を実行する。厳格AE処理およびAF処理の結果、スルー画像の明るさおよびフォーカスが厳格に調整される。ステップS101では静止画取り込み処理を実行し、ステップS103では記録処理を実行する。AF処理が完了した直後の1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によって静止画エリア32dに取り込まれる。取り込まれた1フレームの画像データは、記録処理によって、記録媒体42に記録される。記録処理が完了すると、ステップS105で顔枠KF1の非表示をグラフィックジェネレータ46に要求し、その後にステップS85に戻る。
図22を参照して、ステップS111ではフラグFLGpetを“0”に設定し、ステップS113では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS115で顔検出枠FDのサイズを“SZmax”に設定し、ステップS117で顔検出枠FDを探索エリアの左上位置に配置する。ステップS119では顔検出枠FDに属する一部の探索画像データ(=ステップS79またはS81の設定に従って調整された色調を有する画像データ)を探索画像エリア32cから読み出し、読み出された探索画像データの特徴量を算出する。
ステップS121では算出された特徴量を一般辞書GLDCから読み出された参照顔パターンの特徴量と照合し、ステップS123では照合度が基準値REFを上回るか否かを判別する。判別結果がYESであればステップS125に進み、判別結果がNOであればステップS129に進む。
ステップS125では、現時点の顔検出枠FDの位置およびサイズを顔画像の位置およびサイズとして決定する。この決定処理は、上述したステップS95の顔枠表示処理に反映される。顔枠KF1は、現時点の顔検出枠FDの位置およびサイズに適合する態様でLCDモニタ38に表示される。ステップS125の処理が完了すると、ステップS127でフラグFLGpetを“1”に設定し、その後に処理を終了する。
ステップS129では、顔検出枠FDが探索エリアの右下位置に到達したか否かを判別する。判別結果がNOであれば、ステップS131で顔検出枠FDを既定量だけラスタ方向に移動させ、その後にステップS119に戻る。判別結果がYESであれば、顔検出枠FDのサイズが“SZmin”以下であるか否かをステップS133で判別する。判別結果がNOであれば、ステップS135で顔検出枠FDのサイズを“5”だけ縮小させ、ステップS137で顔検出枠FDを探索エリアの左上位置に配置し、その後にステップS119に戻る。ステップS133の判別結果がYESであれば、そのままステップS113に戻る。
以上の説明から分かるように、イメージャ16は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する。ペット登録モードが選択されると、CPU26は、一般辞書GLDCに収められた複数の顔パターンのうち登録枠RF1に属する部分画像との間で符合条件を満足する顔パターンを、参照顔パターンとして抽出する(S41~S69)。CPU26はまた、登録枠RF1を重視して撮像面の露光量を調整する簡易AE処理を参照顔パターンの抽出処理と並列して実行し(S21, S29)、登録枠RF1内の部分画像に相当する物体(=ペットの顔部)の色を参照顔パターンの抽出に対応して識別する(S35)。ペット撮像モードが選択されると、CPU26は、イメージャ16から出力された被写界像の色調をペット登録モードにおいて識別された色を参照して補正し(S77~S81)、参照顔パターンに符合する部分画像を補正された色調を有する被写界像から探索する(S111~S137)。
このように、参照顔パターンは、撮像面上の登録枠RFに対応して出力された部分画像と符合する顔パターンに相当する。撮像面の露光量は、参照顔パターンの抽出処理が実行されるとき、登録枠RFを重視して調整される。これによって、参照顔パターンの抽出性能が向上する。
また、登録枠RFに対応して出力された部分画像に相当する物体の色は参照顔パターンの抽出に対応して識別され、参照顔パターンに符合する部分画像の探索に利用される被写界像の色調は識別された色を参照して補正される。この結果、上述のような参照顔パターンの抽出性能の向上と相俟って、参照顔パターンに対応する物体の検出性能が向上する。
なお、この実施例では、登録枠RF1に属する物体の色の識別に先立って測光方式を中央重点測光方式からマルチ測光方式に変更し、登録枠RF1に属する物体の色はマルチ測光方式に従う厳格AE処理に基づく探索画像データを参照して識別するようにしている(図17のステップS31〜S35参照)。しかし、中央重点測光方式に従う簡易AE処理に基づく探索画像データと中央重点測光方式に従う簡易AE処理によって算出された適正EV値とに基づいて登録枠RF1に属する物体の色を識別するようにしてもよい。この場合、図17に示す処理は、図24に示すように部分的に修正される。
図24を参照して、ステップS27の判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS35’に進み、登録枠RF1に属する物体の色を識別する。この識別処理では、ステップS29の簡易AE処理に基づく探索画像データのうち登録枠RF1に属する一部の探索画像データと、ステップS29の簡易AE処理によって算出された適正EV値とが参照される。ステップS35’の処理が完了すると、ステップS31で測光方式をマルチ方式に変更し、ステップS33で厳格AE処理を実行する。ステップS37の静止画取り込み処理は、ステップS33の厳格AE処理に続いて実行する。
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージャ
22 …AE評価回路
24 …AF評価回路
26 …CPU
32 …SDRAM
44 …フラッシュメモリ

Claims (8)

  1. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段、
    前記撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して前記撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出手段、
    前記既定エリアを重視して前記撮像面の露光量を調整する処理を前記抽出手段の抽出処理と並列して実行する調整手段、
    前記抽出手段によって注目された部分画像に相当する物体の色を前記抽出手段による特定基準画像の抽出に対応して識別する識別手段、
    前記撮像手段から出力された被写界像の色調を前記識別手段の識別結果を参照して補正する処理を前記抽出手段の抽出処理に代替して実行する補正手段、および
    前記抽出手段によって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を前記補正手段によって補正された色調を有する被写界像から探索する探索手段を備える、電子カメラ。
  2. 前記調整手段が採用する露光調整方式を前記抽出手段による特定基準画像の抽出に対応して解除する解除手段をさらに備え、
    前記識別手段は前記解除手段による解除の後に前記既定エリアに対応して前記撮像手段から出力された部分画像に基づいて識別処理を実行する、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記調整手段は中央重点測光方式およびスポット測光方式のいずれか一方を露光調整方式として選択し、
    前記解除手段はマルチ測光方式を代替的に選択する、請求項2記載の電子カメラ。
  4. 前記識別手段は前記調整手段が採用する露光調整方式が維持された状態で前記既定エリアに対応して前記撮像手段から出力された部分画像と前記調整手段によって調整された露光量とに基づいて識別処理を実行する、請求項1記載の電子カメラ。
  5. 前記撮像手段から出力された被写界像にγ補正曲線を参照したγ補正処理を施すγ補正手段をさらに備え、
    前記補正手段は前記識別手段の識別結果に応じて異なる態様で前記γ補正曲線の曲率を補正する、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
  6. 前記識別手段の識別結果を前記抽出手段によって抽出された特定基準画像に割り当てる割り当て手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
    前記撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して前記撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出ステップ、
    前記既定エリアを重視して前記撮像面の露光量を調整する処理を前記抽出ステップの抽出処理と並列して実行する調整ステップ、
    前記抽出ステップによって注目された部分画像に相当する物体の色を前記抽出ステップによる特定基準画像の抽出に対応して識別する識別ステップ、
    前記撮像手段から出力された被写界像の色調を前記識別ステップの識別結果を参照して補正する処理を前記抽出ステップの抽出処理に代替して実行する補正ステップ、および
    前記抽出ステップによって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を前記補正ステップによって補正された色調を有する被写界像から探索する探索ステップを実行させるための、撮像制御プログラム。
  8. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を繰り返し出力する撮像手段を備える電子カメラによって実行される撮像制御方法であって、
    前記撮像面に割り当てられた既定エリアに対応して前記撮像手段から出力された部分画像と符合する特定基準画像を複数の基準画像の中から抽出する抽出ステップ、
    前記既定エリアを重視して前記撮像面の露光量を調整する処理を前記抽出ステップの抽出処理と並列して実行する調整ステップ、
    前記抽出ステップによって注目された部分画像に相当する物体の色を前記抽出ステップによる特定基準画像の抽出に対応して識別する識別ステップ、
    前記撮像手段から出力された被写界像の色調を前記識別ステップの識別結果を参照して補正する処理を前記抽出ステップの抽出処理に代替して実行する補正ステップ、および
    前記抽出ステップによって抽出された特定基準画像に符合する部分画像を前記補正ステップによって補正された色調を有する被写界像から探索する探索ステップを備える、撮像制御方法。

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