JP5485130B2 - 滅菌紙 - Google Patents
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すなわち本発明は、基紙の表面に、合成イソプレンゴム及びエチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂を主成分とし、合成イソプレンゴム含有量がエマルジョン固形分の35〜55重量%であるエマルジョン100乾燥重量部に対して、無機系填料を10〜50重量部の割合で含む塗布剤を、固形分として1〜10g/m2塗布した滅菌紙、を提供するものである。
発明で用いられる基紙は、晒木材パルプを湿式抄紙したものであるが、必要に応じて他の天然繊維、合成繊維等を使用・併用することができる。これらに、各種製紙用薬品を添加することもできる。
によっても異なる。本発明では含浸剤が、含浸後の重量に対して2〜6重量%になるように行った。含浸率が高すぎると、通気性が劣るものとなる。
ある。塗工方法は特に限定されるものではなく、例えば、エアナイフコータ、ロッドバーコータ、ブレードコータなど
コータ及びその他の公知の塗工方法が利用できる。
なお、実施例における特性は、以下の方法で評価した。
(1)ヒートシール性
滅菌紙とフィルムのポリエチレン面をヒートシール機(オートミニAM−300RW改)で1.5秒間(120℃)ヒートシールし、テンシロン引張試験機(下降速度300mm/min)により手離しでシール強度を測定した。
ヒートシール強度は、1.5〜3.0N/15mmが望ましい。
(2)ピール性
ヒートシール性評価で作製したものと同様のヒートシールサンプルを、テンシロン引張試験機(下降速度300mm/min)を用いて90°剥離し、紙破れの状況を目視により判定した。
5:紙破れなし。
4:毛羽立ちがわずかに見える。
3:毛羽立ちがはっきり見える。
2:一部で紙破れあり。
1:全体で紙破れ。
ピール性は、4回の平均値で4以上であれば実用上問題ない。
(3)シール痕
ピール性を評価したサンプルについて、シール痕の状態を目視により判定した。
○:白い痕が均一に残る ×:それ以外
(4)透気度
JIS−P8117に準じて測定した。透気度は300秒以下が望ましい。
NBKP60%、LBKP40%のパルプ配合で550mlCSFに叩解し、パルプに対してアクリルアミド紙力増強剤(星光PMC社製ポリアクロンST−13)1.0重量%、アルキルケテンダイマー(荒川化学工業社製サイズパインK−287)0.8重量%、エピクロル樹脂湿潤紙力増強剤(星光PMC社製WS−525)1.0重量%を添加して、坪量70g/m2、透気度12秒の基紙を抄造し、基紙1を得た。
NBKP60%、LBKP40%のパルプ配合で550mlCSFに叩解し、パルプに対してアクリルアミド紙力増強剤(星光PMC社製ポリアクロンST−13)1.0重量%、アルキルケテンダイマー(荒川化学工業社製サイズパインK−287)0.8重量%、エピクロル樹脂湿潤紙力増強剤(星光PMC社製WS−525)1.0重量%を添加して、坪量70g/m2、透気度12秒の基紙を抄造し、この基紙に、アクリル樹脂(ガンツ化成社製ウルトラゾールB−600)90重量%にアクリル樹脂(ガンツ化成社製ウルトラゾールUL−637)10重量%を配合した含浸液を、含浸後の重量に対して4重量%になるように含浸して基紙2を作製した。
基紙1に、イソプレンゴムラテックス(住友精化社製セポレックスIR100K)50乾燥重量部、タルク43重量部、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン(東洋モートン社製AD37R345J)50乾燥重量部、界面活性剤(日本乳化剤製、ニューコールTN−6618)1重量部からなる塗布液を、固形分として7g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
得られた滅菌紙の評価結果を、他の実施例、比較例と併せて表1に示す。
実施例1において、塗布液中のタルクの添加量を43重量部から10重量部にかえた以外は実施例1と同様に実施し、本発明の滅菌紙を得た。
実施例1において、塗布液の塗布量を10g/m2とした以外は実施例1と同様に実施し、本発明の滅菌紙を得た。
実施例1において、基紙1にかえて基紙2を用いた以外は実施例1と同様に実施し、本発明の滅菌紙を得た。
実施例1において、塗布液中のイソプレンゴムラテックス添加量を50乾燥重量部から35乾燥重量部にかえ、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン添加量を50乾燥重量部から65乾燥重量部にかえた以外は実施例1と同じ配合の塗布液を、固形分として7g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液中のイソプレンゴムラテックス添加量を50乾燥重量部から55乾燥重量部にかえ、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン添加量を50乾燥重量部から45乾燥重量部にかえた以外は実施例1と同じ配合の塗布液を、固形分として6g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液からイソプレンゴムラテックスを除き、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン添加量を50乾燥重量部から100乾燥重量部にかえた以外は実施例1と同じ配合の塗布液を、固形分として8g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液からタルクを除いた以外は実施例1と同じ配合の塗布液を、固形分として6g/m 2 塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液中のイソプレンゴムラテックス添加量を50乾燥重量部から30乾燥重量部にかえ、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン添加量を50乾燥重量部から70乾燥重量部にかえた以外は実施例1と同様に実施し、本発明の滅菌紙を得た。
基紙2に、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン100乾燥重量部、タルク186重量部、界面活性剤1重量部からなる塗布液を、固形分として8g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液中のイソプレンゴムラテックス添加量を50乾燥重量部から60乾燥重量部にかえ、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョン添加量を50乾燥重量部から40乾燥重量部にかえた以外は実施例1と同じ配合の塗布液を、固形分として6g/m2塗布し、本発明の滅菌紙を作製した。
実施例1において、塗布液の塗布量を14g/m2とした以外は実施例1と同様に実施し、本発明の滅菌紙を得た。
実施例及び比較例で得られた滅菌紙に対し、電子線照射装置(RDI社製ダイナミトロン 5MeV電子加速器)を用いて、照射線量60kGyで電子線処理を行い、60℃で10日間促進劣化処理した後、シール強度とピール性を測定した。
評価結果を、表2に示す。
Claims (1)
- 基紙の表面に、合成イソプレンゴム及びエチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂を主成分とし、合成イソプレンゴム含有量がエマルジョン固形分の35〜55重量%であるエマルジョン100乾燥重量部に対して、無機系填料を10〜50重量部の割合で含む塗布剤を、固形分として1〜10g/m2塗布した滅菌紙。
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