JP5484693B2 - ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム - Google Patents

ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5484693B2
JP5484693B2 JP2008172500A JP2008172500A JP5484693B2 JP 5484693 B2 JP5484693 B2 JP 5484693B2 JP 2008172500 A JP2008172500 A JP 2008172500A JP 2008172500 A JP2008172500 A JP 2008172500A JP 5484693 B2 JP5484693 B2 JP 5484693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information bits
information
symbol
symbols
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008172500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009017553A (ja
Inventor
芳 劉
小 明 ▲余▼
嵐 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Publication of JP2009017553A publication Critical patent/JP2009017553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5484693B2 publication Critical patent/JP5484693B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、通信技術分野に関し、特に、ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システムに関する。
現在、データ通信の信頼性の高い伝送を実現する方法として、FEC、ARQ及びそれらの組み合わせであるハイブリッドARQの三種類の基本的な誤り制御方法がある。これらの方法で、ハイブリッドARQは、最もよい信頼性及びスループット性能を有する。ハイブリッドARQは、さらにHARQ−I、HARQ−II、HARQ−IIIの三種類に分けられる。
I型(チェイス合成)は、CRC(サイクリック冗長検査)を付加し、FECを用いてデータを符号化する。受信機は、FEC復号を行ってパケットをチェックし、誤りがある場合、パケットを再送し、誤りパケットが廃棄され、再送時に第1回の伝送時と同様のFECコードが使用される。これは、ソフトウェアレイヤでのHARQであり、RLC(無線リンク制御)において伝送制御を行う。
増分的冗長技術は、簡単なパケット再送を代替している。第1回の復号に失敗したとき、冗長情報を付加してから再送するように送信機に要求し、伝送パケットが廃棄されず、合成後のパケットを低いコードレートで復号する。再送パケットは、元の伝送パケットとまったく同じではなく、再送パケットは一部の付加冗長情報を携帯して誤り訂正に用い、これらの冗長情報と既に受信したパケットとを合成して、より強いFECコードを得ることができる。通常、IR案は、一部IRと全IRの二種類に分けられる。一部IRは、HARQ−IIIとも呼ばれ、毎回の再送バージョンには、すべてのシステム情報ビットと一部の検査情報ビットが含まれ、各々が自己復号でき、複数のバージョンを合成した後のパケットも自己復号できる。
全IRは、HARQ−IIとも呼ばれ、毎回の再送バージョンは、検査情報ビットのみを含み、システム情報ビットを有しない。各再送バージョンはいずれも、自己復号できず、他のバージョンと合成してから復号できる。
HARQ−IIとHARQ−IIIの両方は、合成技術を採用して、複数回伝送した複製を受信側で合成することで、一定の合成又は符号化ゲインを得ることができる。HARQ−IIは、適応誤り訂正に基く方法である。各フレームの伝送は、最初に高いコードレートを採用し、高いコードレートは低いコードレートのマザーコードを周期的に穴あけして得たものである。CRCコードは、受信側のデータの誤り検出に用いられる。検出に成功しなかった場合、再送パケットには、穴あけ後の符号化情報ビット、つまり増分的冗長が含まれる。該過程は、正しく検出するか、又は、再送回数が最大許容再送回数を超えるまで続く。受信側は、これら穴あけ情報ビットと初期に送信したデータとを合成して、誤り訂正確率を向上させる。このような方法は、HARQ−I、パケット合成方法と異なり、全体のフレームを再送することを回避でき、無線リンクに基いて適応なコードレート調整を行うことができる。
HARQ−IIがある程度で適応なコードレート調整を行うが、このような調整は、具体的なチャネル環境に対して最適なものではない。これは、HARQ−IIにおいて毎回再送する情報ビットの数と位置は予め設定されているものであるが、特定のチャネル環境の場合、再送情報ビットの数と位置は適応に調整するものであり、このようにしなければ最適な再送性能を実現できないからである。
さらに、再送データに必要でない情報が含まれた場合、システム全体の容量と性能を低下させることになる。したがって、上り帯域幅が非常に限られている状況では、HARQの信頼性と有効性を向上させると共に、情報のフィードバックに必要な帯域幅を減少させることが必要である。
また、無線ネットワークにおけるマルチメディアサービスのますますの応用につれて、無線パケットスケジューリングは重要な研究課題になっている。公平性とシステムスループットは、無線パケットスケジューリング策略を判定する重要な指標の一つであり、システムスループットの向上を要求し、また、各受信側が無線リソースをできるだけ公平的に共有することを要求している。しかしながら、無線ネットワークにおいて、受信側が異なるチャネル状態にあるため、システムスループットの向上と公平性の保証とは矛盾している。公平性を保証するためには、一部のチャネルをチャネル状態が悪い受信側に割り当てることが必要だが、これはシステムスループットを低下することになる。言い換えれば、スケジューリング策略は、一定のシステムスループットに到達することを前提とすると、保証できる最大公平性が存在する(或いは、一定の公平性を保証することを前提とすると、実現できる最大システムスループットが存在する)。
無線ネットワークにおいて、異なる受信側が、異なる時刻において異なるチャネル容量を有するため、スケジューリングアルゴリズムの公平性は、各受信側がチャネルを獲得する時間又は確率で判定する時間公平と、各受信側が獲得したチャネル容量で判定する容量公平との二種類がある。一般的に、両者は等しくない。また、スケジューリング策略において、容量の公平を保証するために、時間の公平を保証する場合よりも多くのシステムスループットを犠牲することとなる。これは、容量公平を保証するためには、チャネル状態がよい受信側は少ないチャネル時間を、チャネル状態が悪い受信側は多いチャネル時間を取得するようにするが、時間の公平は、各受信側が同じチャネル時間を取得するようにするからである。従って、容量公平のシステムスループットは、時間公平より低い。
スケジューリングは、高いシステム容量の実現方式である。伝統的のスケジューリング方法は、三種類がある。一つ目はMaxC/I(最大信号対干渉雑音比アルゴリズム)であり、高いシステムスループットと低い受信側公平性を取得できる。二つ目は、ラウンドロビン(Round Robin)アルゴリズムであり、よい公平性と低いシステムスループットを取得できる。三つ目は、プロポーショナルフェア(proportional fair)アルゴリズムであり、最大システムスループットを取得できると共に比較的によい受信側公平性を取得することができる。ハイブリッド自動要求再送(HARQ)は、リンクレベルにおいて、効果的なエラー回復方法である。現在、チェイス合成(chase combining)と増分的冗長性(incremental redundancy)との二種類の効果的なハイブリッド自動要求再送方式がある。前者によって時間ダイバーシティゲインを取得でき、後者によって符号化再送ゲインを取得できる。
現在、チャネル状態に基いたスケジューリングアルゴリズムが多くあるが、受信側の現在のチャネル状況に基いて簡単にスケジューリングするだけであり、スケジューリングされた後の受信側のデータが正しく受信される確率については、考慮していない。スケジューリングを標準的な自動要求再送と一緒に考慮する場合もあるが、スケジューリングとハイブリッド自動要求再送とをジョイントして考慮していない。伝統的な方法によって、いずれかの受信側がいずれのスケジューリングルールでスケジューリングされても、受信側において該受信側のデータが正しく受信されない可能性が存在している。いずれかの受信側はデータを再送し、再送受信側をスケジューリングすると再送ゲインが存在するということを考慮すると、該受信側がスケジューリングされた後、データが正しく受信される確率は他の受信側と比べ高く、システムスループットも向上されることになる。
現在、ハイブリッド自動要求再送技術を採用した伝統的なスケジューリングアルゴリズムは、二種類がある。その一つは、伝統的な最大速度のスケジューリングアルゴリズムであって、主なスケジューリング手順は、
通信を行う受信側が、各自のチャネル品質情報
Figure 0005484693
を送信側へフィードバックするステップ1と、
送信側が、各受信側のチャネル品質情報に基いて、各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定するステップ2と、
Figure 0005484693
に基いて、スケジューリングする受信側を確定するステップ3と、
受信側が伝送しようとするデータが新しいデータであるかそれとも再送データであるかを判断するステップ4と、
新しいデータである場合、ステップ2で取得した最大速度で該データを送信し、再送データである場合、該受信側が前回のデータ送信で採用した速度で該データを再送するステップ5と、
スケジューリング周期ごとに、ステップ1〜ステップ5を繰り返すステップ6とを含む。
もう一つの伝統的な方法は、再送受信側データ優先方法である。詳しいスケジューリング手順は、
通信を行う受信側が、各自の瞬時チャネル品質情報
Figure 0005484693
を送信側へフィードバックするステップ1)と、
送信側が、各受信側のチャネル品質情報に基いて各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定するステップ2)と、
受信側が伝送しようとするデータが新しいデータであるかそれとも再送データであるかを判断するステップ3)と、
すべての受信側が新しいデータを送信する場合、ステップ2)におけるすべての受信側の最大許容伝送速度をランキングして、最大速度の受信側を選出し、データを再送する受信側が存在する場合、該受信側のチャネル品質に関係なく、該受信側をスケジューリングし、再送受信側が、前回のデータ送信で採用した速度でデータを再送するステップ4)と、
スケジューリング周期ごとに、ステップ1)〜ステップ4)を繰り返すステップ5)とを含む。
上記二種類の方法には、以下のような主な欠点がある。方法1の場合、瞬時のチャネル状況に基いて最大速度を持つ受信側を選択してスケジューリングするが、実際の伝送時に、再送受信側に対しては前回の伝送速度を使用するので、スケジューリングされる受信側が必ずしも最大伝送速度を持つ受信側ではなく、システムスループットが低下することになる。方法2の場合、再送受信側を優先してスケジューリングし、再送受信側が高い信頼性を有する反面、最大伝送速度を持つ受信側ではない可能性もあるため、システムスループットの損失をもたらすことになる。
本発明は、HARQの信頼性と有効性を向上させると共に、情報のフィードバックに必要な帯域幅を減少させることができる方法、システム及び装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、ハイブリッド自動再送要求方法であって、受信側が、送信側から送信されたデータを復調・復号するステップと、送信側からのデータに誤りが生じたことを検出した場合、受信側が、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルの位置情報をシンボル位置情報として送信側にフィードバックするステップと、送信側が、受信側からフィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、送信側から送信されたデータの中で対応する信頼性のない情報ビットを取得し、信頼性のない情報ビットを再送するステップとを含むことを要旨とするものである。
また、本発明の第2の特徴は、送信機と受信機を利用してハイブリッド自動再送要求を実現する通信システムであって、送信機は、送信データを符号化・変調する符号化・変調部と、受信機からの再送に関するフィードバックを受信した後、受信側からフィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、送信側から送信されたデータの中で対応する信頼性のない情報ビットを取得し、信頼性のない情報ビットを再送する取得部とを含み、受信機は、送信機からの送信データを復調・復号し、受信した該送信データに誤りが生じたかを検出する復調・復号部と、受信した該送信データに誤りが生じたことを検出した場合、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを取得し、該シンボルのシンボル位置情報を送信機にフィードバックする取得部とを含むことを要旨とするものである。
また、本発明の第3の特徴は受信機であって、送信機からの送信データを復調・復号し、受信した該送信データに誤りが生じたかを検出する復調・復号部と、受信した該送信データに誤りが生じたことを検出した場合、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを取得し、取得したシンボルの位置情報をシンボル位置情報として送信機にフィードバックする取得部とを含むことを要旨とするものである。
また、本発明の第4の特徴は送信機であって、送信データを符号化・変調する符号化・変調部と、受信機からの再送に関するフィードバックを受信した後、受信機からフィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、送信側から送信されたデータの中で対応する信頼性のない情報ビットを取得し、信頼性のない情報ビットを再送する取得部とを含むことを要旨とするものである。
また、本発明の第5の特徴はハイブリッド自動要求再送に基くスケジューリング方法であって、スケジューリングプロセスにおいて、受信側からフィードバックされた信号対干渉雑音比に再送受信側の再送ゲインを加えることによってユーザの実効的な信号対干渉雑音比を取得し、前記実効的な信号対干渉雑音比に基いて、スケジューリングアルゴリズムに従い受信側をスケジューリングすることを要旨とするものである。
また、本発明の第6の特徴はハイブリッド自動要求再送に基くスケジューリング装置であって、受信側のチャネル品質情報と再送情報とに基いて、受信側の最大許容伝送速度を確定する最大許容伝送速度確定モジュールと、受信側からフィードバックされた瞬時信号対干渉雑音比に再送した場合の再送ゲインを加えることによって、受信側の実効的な信号対干渉雑音比を取得する実効的な信号対干渉雑音比取得モジュールと、前記実効的な信号対干渉雑音比に基いて、スケジューリングアルゴリズムに従い受信側をスケジューリングするスケジューリングモジュールとを含むことを要旨とするものである。
本発明によれば、下記のような優れた点を有する。
1.本発明は、再送ゲインのアイデアをスケジューリングアルゴリズムに導入して、伝送速度に対する再送受信側の再送ゲインの影響を十分に考えて、受信側の実際の伝送速度をより正確的に判断することができるため、再送ゲインを考慮した本発明のスケジューリング方法によれば、より信頼でき、より効果的な伝送品質を無線高速データ通信に提供することができる。
2.本発明のMaxC/Iのスケジューリングアルゴリズム及びプロポーショナルフェアのスケジューリングアルゴリズムは、再送ゲインを導入して改良したスケジューリングアルゴリズムを提出し、受信側からフィードバックされた信号対干渉雑音比に再送受信側の再送ゲインを加えることによって受信側の実効的な信号対干渉雑音比を取得する。再送ゲインを導入した実効的な信号対干渉雑音比によって、実際の伝送速度を真実に反映できるため、実効的な信号対干渉雑音比と上記二種類のアルゴリズムとによって、できるだけ実際の伝送速度に基づいてアルゴリズムルールに符合した受信側を見つけることができ、アルゴリズムの正確性を向上させることができる。
3.本発明において、受信側の最大許容伝送速度を初回に判断する際に、再送受信側が前回のデータ送信で採用した速度を最大許容伝送速度とするので、従来技術において、チャネル品質情報に基いて再送受信側の最大許容伝送速度を確定して、これをスケジューリングする依拠とし、再送受信側の前回の送信速度で送信して、スケジューリングされる受信側が最大速度を有しない問題を回避することができる。従って、本発明によれば、スケジューリングの依拠となる速度と送信速度との一致を保証し、スケジューリングの正確性及び有効性を保証し、システムスループットを向上させることができる。
4.本発明は、異なるハイブリッド自動要求再送方式に対して、再送ゲインを確定する二種類の方法を提供し、再送受信側の再送ゲインを簡単且つ効果的に確定することができる。さらに、受信側の実効的な信号対干渉雑音比を確定して、受信側の実際の伝送速度を正確的に判断することに、実効性且つ有効性を具備する実現手段を提供している。
本発明において、信頼性に基くハイブリッド自動再送要求方式(つまり、情報ビットの信頼性を反映する情報ビットの対数尤度比の値に基く)を採用し、送信側が信頼性のない情報シンボルの位置情報に基き、再送する必要がある対応する情報ビットを再送するため、再送する必要がある情報ビットをより正確に見つけ出し、HARQの信頼性と有効性を向上できると共に、受信側が送信側に信頼性のない情報ビットを示す情報のシンボル位置情報のみをフィードバックし、且つ、異なる通信環境に応じて所定の再送情報ビット閾値を適切に設定可能なので、フィードバック情報量を低減することができる。
HARQの信頼性と有効性を向上させると共に、フィードバック情報量を減少させるために、本発明は、ハイブリッド自動再送要求方法を実現できる通信システムを提供している。
図1は、本発明の実施例によるハイブリッド自動再送要求方法の全体的な流れを示すフローチャートである。
図1に示すように、送信機は、受信機にデータを送信する(S101)。
受信機は、受信したデータを復調・復号し、送信機からのデータに誤りが生じたことを検出した場合、再送するように送信機に要求する(S102)。
受信機は、情報ビットのシンボルにおける分布特徴(つまり、情報ビットとシンボルとの対応関係)に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルのシンボル位置情報を送信機にフィードバックする(S103)。
送信機は、フィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、対応する信頼性のない情報ビットを見つけ出し、これら信頼性のない情報ビットを再送する(S104)。
そのあと、受信機は、再送データを利用して送信機がその前に送信したデータと合成する。
ここで、受信機において使用する復号方式が送信機の符号化方式に対応しているため、送信機と受信機の両方が、情報ビットのシンボルにおける分布特徴(つまり、情報ビットとシンボルとの対応関係)を有することを理解すべきである。
図2は、本発明の実施例による通信システムの配置を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施例の通信システムは、送信機1と受信機2とを含む。送信機1は、符号化・変調部11と取得部12とを含み、受信機2は、復調・復号部21と取得部22とを含む。送信機1の符号化・変調部11と受信機2の復調・復号部21は、従来の通信システムにおいてデータの送受信を行う構成で実現でき、その具体的な構成及び実現過程についてはここで省略する。
送信機1の符号化・変調部11は、LLR値によって復号できる符号化方式(例えば、Turbo、畳み込み積分、LDPCコードなど)を用いて、送信しようとするデータを符号化して変調し、符号化・変調した後のデータを、第1回の送信データとして受信機2に送信する。
受信機2の復調・復号部21は、最大事後確率(MAP)復号方式(もちろん、最大尤度値以外のメトリックに対して、対応する復号方式を用いてもよい)を利用して、受信した第1回の送信データを復調して復号し、第1回の送信データを正しく受信したかを判定し、正しく受信したと判定した場合、ACK情報を送信機1にフィードバックし、そうでない場合、受信した第1回の送信データ中の各情報ビットの対数尤度比の値を算出して、すべての情報ビットの対数尤度比の値を取得部22に送信する。
取得部22は、復調・復号部21からのすべての情報ビットの対数尤度比(LLR)の値の絶対値をその値に従ってランキングし(絶対値が小さいほど、該情報ビットの信頼度が低いことを示す)、所定の再送情報ビット閾値に基いて、閾値分の最も信頼性のない情報ビットを取得(閾値が60であると、ランキングされた絶対値のうち、LLR絶対値が最小の60個の情報ビットを取得する)し、予め格納された適応変調・符号化マッピングテーブルに基いて、選別した各シンボルに含まれた情報ビット総数が再送情報ビット閾値に等しいように、各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別し、そして、シンボル位置情報(信頼性のないシンボルの位置情報)を送信機1にフィードバックする。ここで、図3に示すように、適応変調・符号化マッピングテーブルには、情報ビットのシンボルにおける分布特徴、つまり、変調・符号化方式に対応する、情報ビット位置情報とシンボル位置情報との関係が含まれている。もちろん、送信機と受信機に、異なる符号化・変調方式に対応するマッピングテーブルが格納されていてもよい。
送信機1が情報フィードバックを受信すると、送信機1の取得部12は、同じ予め格納された適応変調・符号化マッピングテーブル及び受信したシンボル位置情報に基いて、受信機2で検出した信頼性のない情報ビットを取得し、さらに符号化・変調部11によって信頼性のない情報ビットのみを再送する。
上記プロセスは、同様に、第2回、第3回のデータ送信にも適用され、再送プロセスにおいて、再送データのみに対して検出を行って正しく受信されたかを判定する。データが正しく受信されなかった場合、再送データ中の信頼性のない情報ビットの情報を示すシンボル位置情報のみをフィードバックする。図4に示すように、本実施例は、さらに、受信機がシンボル位置情報をフィードバックする三種類の方式を提供している。
方式1:シンボル位置を表す情報ビットを伝統的なACK/NAK制御チャネルに加えること。
方式2:個別なシンボル位置情報制御チャネルを確立すること。
方式3:データチャネルにてシンボル位置情報領域を確立して位置情報と真実のデータとを区分すること。
以下、本実施例の取得部22がシンボル位置情報を取得するプロセスを詳しく記述する。
本実施例において、取得部22がシンボル位置情報を取得する方式は複数ある。例えば、第1種類の方式はシンボルと情報ビットに基く方式であって、取得部22は、再送情報ビット閾値と同じ数の最も信頼性のないA個の情報ビットを取得した後、すべての情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、所定の再送情報ビット閾値を満足する最も信頼性のない情報ビットが所在するシンボルの位置情報と情報ビット位置情報とをランダムに取得する。言い換えれば、取得したシンボル位置情報と情報ビット位置情報に対応して、取得したシンボルに含まれた情報ビット数と取得した情報ビットとの和がAに等しい。
第2種類の方式は、ランキングしなかったシンボルのフィードバックに基く方式であって、取得部22は、再送情報ビット閾値分の最も信頼性のないA個の情報ビットを取得した後、信頼性のない情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、最も信頼性のない情報ビットが複数含まれたシンボル(信頼性のない情報ビット数最多原則)を優先して選別し、最も信頼性のない情報ビットが少量含まれたシンボルをランダムに選択する。つまり、最も信頼性のない情報ビットが複数含まれたシンボルの情報ビット数と、最も信頼性のない情報ビットが少量含まれたシンボルの情報ビット数との和がAに等しい。
第3種類の方式は、ランキングしたシンボルのフィードバックに基く方式であって、取得部22は、再送情報ビット閾値分、即ちA個の最も信頼性のない情報ビットを取得した後、信頼性のない情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、最も信頼性のない情報ビットが複数含まれたシンボルを優先して選別し、該A個の情報ビットの中でより信頼性のない情報ビット(A個の情報ビット中、優先して選別した最も信頼性のない情報ビット以外の比較的に低いLLR絶対値に対応する情報ビット)が含まれたシンボルを選別する。
ここで、符号化方式とコードレートに応じて、一つのシンボルに、一つ、二つ又は複数の情報ビットが含まれる可能性がある。そこで、フィードバックしたシンボル位置情報は、一つ、二つ又は複数の情報ビットを示す可能性がある。符号化方式とコードレートに応じて、信頼性のない情報ビットが複数含まれたシンボルを選択する際、例えば最も信頼性のない情報ビットがn個含まれたシンボルを優先して選択し、その後、最も信頼性のない情報ビットがn−1個、n−2個…含まれたシンボルを順に選択してもよい。
また、本発明は、シンボル位置情報を取得する方式として、ほかの方式を使用してもよい。例えば、再送情報ビット閾値を満足するシンボルを任意に選択する方式や、或いは、A個の情報ビットの中でa(a<A)個の最も信頼性のない情報ビットに対応するシンボルを優先して選択し、つまり、最も信頼性のない情報ビット原則などによる方式を使用してもよい。
言い換えれば、各(一つ又は複数の)最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する原則は、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択する原則(2)、或は、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択した後、残りの信頼性のない情報ビットの中からより信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する(つまり、信頼性のない情報ビットが複数含まれたシンボルを優先して選択し、残りの情報ビットを、LLRに基いてランキングし、そのうちから、より信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する)原則(2)や、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルから信頼性のない情報ビットが一つしか含まれなかったシンボルの順番でシンボルを順に選択(信頼性のない情報ビットがn個、n−1個、…1個含まれたシンボルの順で選択)する原則(3)や、最も信頼性のない情報ビットのみが含まれたシンボルを選択する原則(4)や、最も信頼性のない情報ビットを選択する原則(5)や、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルをランダムに選択する原則(6)や、これら原則の任意の二つ或いは複数の組み合わせの原則を含む。
以下、シンボル位置情報の取得を実現する二つの具体的な例を示す。
<例1>
送信機1が高次変調方式16QAMを採用し、コードレートは1/2、周波数利用効率は2bps/Hzであると仮定すると、受信機2は、MAPに基いて復号し、各情報ビットの対数尤度比の値を算出し、これらの値の絶対値をランキングする。
取得部22は、所定の再送情報ビット閾値Aに基いて、閾値分の最も信頼性のない情報ビットを確定し、適応符号化・変調マッピングテーブルに基いて、該A個の最も信頼性のない情報ビットが所在するシンボル及びその位置を見つけ出し、これらのシンボルのうちから、信頼性のない情報ビットが二つ含まれたシンボルの位置を先に見つけ出す。上記条件に符合するシンボルの数をBとすると、残りのA-B*2個のシンボルには、信頼性のない情報ビットが一つしか含まれていない。残りのA-B*2個のシンボルから、最も信頼性のない(A-B*2)/2個のシンボルを選択する。該(A-B*2)/2個のシンボルには、残りのA-B*2個の信頼性のない情報ビットのうち最も信頼性のない(A-B*2)/2個の情報ビットが含まれている。最後に、取得部22は、取得したB個のシンボルと選択した(A-B*2)/2個のシンボルの位置情報(シンボル位置情報)を送信機1にフィードバックする。
送信機1は、フィードバックされたシンボル位置情報と、対応する適応変調・符号化マッピングテーブルに基いて、対応する情報ビットを見つけ出し、これらの情報ビットを再送する。
<例2>
送信機1が低次変調方式QPSKを採用し、コードレートは3/4、周波数利用効率は1.5bps/Hzであると仮定すると(該符号化方式に基いて、C個のシンボルは二つの情報ビットを含み、D個のシンボルは一つの情報ビットのみを含むと仮定)、受信機2は、MAPに基づいて復号し、各情報ビットの対数尤度比の値を算出し、これらの値の絶対値をランキングする。
取得部22は、所定の再送情報ビット閾値Aに基いて、閾値分の最も信頼性のない情報ビットを確定し、適応符号化・変調マッピングテーブルに基いて、これら信頼性のない情報ビットが所在するシンボル及びその位置を見つけ出し、これらのシンボルのうちから、信頼性のない情報ビットが二つ含まれたシンボルの位置を先に見つけ出す。上記条件に符合するシンボルの数をBとすると、残りのC-B個のシンボルには、二つの情報ビットが含まれているが、そのうち信頼性のない情報ビットは一つしかない。残りのC-B個のシンボルから、残りの(A-B*2)個の信頼性のない情報ビットの中K個の最も信頼性のない情報ビットがそれぞれ含まれたシンボルを選択する。残りのD個のシンボルから、一つの情報ビットしか含まれていないA-(B+K)*2個のシンボルを選択する。最後に、取得部22は、取得したB、K、A-(B+K)*2個のシンボルの位置情報(シンボル位置情報)を送信機1にそれぞれフィードバックする。
送信機1は、フィードバックされたシンボル位置情報と、対応する適応符号化・変調マッピングテーブルに基いて、対応する情報ビットを見つけ出し、これらの情報ビットを再送する。
以下、本実施例のハイブリッド自動再送要求方法を採用した後の、フィードバック量の変化状況を例示する。
通信システムが16QAM、1/2コードレート方式を採用し、データ全体の情報ビットの長さが1000個の情報ビットであり、再送する必要がある情報ビットの閾値が60個の情報ビットであると仮定する。
受信側は、再送する必要がある60個の情報ビットを送信側に通知するために、該60個の情報ビットの位置情報を送信側にフィードバックすることが要求される。1000個の情報ビットの長さについて、一つの情報ビットの位置情報を、10個の情報ビットで示すと、60個の情報ビットの位置情報を示すには、60*10=600個の情報ビットが必要される。フィードバック方法がシンボル位置フィードバックに基く方法であれば、16QAM、1/2コードレートの場合、各シンボルは二つの情報ビットを伝送し、60個の情報ビットの伝送は30個のシンボルを必要とする。データ全体に1000*2/4=500個のシンボルがあり、各シンボルの位置情報が、9個の情報ビットで示されるから、30個のシンボルの位置情報を示すのに必要な情報ビットは、9*30=270個である。したがって、上記例によると、シンボルのフィードバックに基く方法によって、フィードバック情報を600個の情報ビットから270個の情報ビットに低減することができる。
以下、本発明の、シンボル位置情報をフィードバックするハイブリッド自動再送要求方法と従来の固定再送モードとの性能を、シミュレーション結果に基いて比較する。
図5、図6、図7は、本発明のハイブリッド自動再送要求方法と従来の固定再送モードとの性能比較図を示す。シミュレーションに使用されるパラメータは、表1に示すようである。採用する変調・符号化方式は、16QAM、64QAMである。符号化方式はコードレートが1/2であるTurboコードである。復号方式は繰返し復号であり、繰返し回数は10回である。最大許容再送回数は4であり、情報ビット長は900であり、信頼性のない情報ビットの閾値は60であり、チャネルはブロックフェージングチャネルである。ここで、FERはフレーム誤り率であり、Ebは各ビットの信号エネルギーであり、N0はノイズのパワー・スペクトル密度である。
Figure 0005484693
図5によると、本発明の、ランキングしたシンボルのフィードバックに基づくHARQ、ランキングしなかったシンボルのフィードバックに基づくHARQ、及び、シンボルと情報ビットに基くHARQ方法は、従来の固定再送モードのハイブリッド自動再送要求方法と比べ、システムの性能を維持すると共に、フィードバック情報量を低減させることができ、ランキングしたシンボルのフィードバックに基づく方式の場合、フィードバックする情報量が最小である。
図6、図7によると、本発明のハイブリッド自動再送要求方法は、従来の固定再送モードのハイブリッド自動再送要求方法と比べ、より低いフレーム誤り率とより高いスループットを得ることができる。
(変更例)
本発明のハイブリッド自動再送要求方法を更に最適化して、チャネル環境に応じて柔軟且つ有効な通信ができるようにする。本発明の変更例による通信システムにおいて、送信機1(基地局側)は切り替え部(図示せず)を更に備えるように構成されてもよい。該切り替え部は、フィードバックチャネル状態に応じて、低信号対干渉雑音比の環境においては、送信機1が固定再送モード(本実施例では、再送プロセスにおいて伝統的な増分的冗長(IR)のHARQ方式を採用する)を利用するようにし、高の信号対干渉雑音比環境においては、送信機1が上記実施例の動作方式、即ち受信機2からフィードバックされたシンボル位置情報に基づいて再送する動作方式に切り替えるようにする。これは、低信号対干渉雑音比の環境において、本発明のHARQ方法が伝統的な全IRのHARQ方式と同様の性能を得ることができ、このとき、伝統的な増分的冗長(IR)のHARQ方式を採用すればシグナリングオーバーヘッドを低減することができるからである。もちろん、低信号対干渉雑音比の環境において、送信機1が上記本発明のHARQ方式を採用してもよい。
そこで、HARQの信頼性と有効性を向上させ、情報のフィードバックに必要な帯域幅を減少させると共に、チャネル環境に応じてより適切な通信方式を採用でき、より柔軟な通信方法を提供することができる。
上述したように、本発明において、信頼性に基くハイブリッド自動再送要求方式(つまり、情報ビットの信頼性を反映する情報ビットの対数尤度比の値に基く)を採用し、送信側が信頼性のない情報シンボルの位置情報に基き、再送する必要がある対応する情報ビットを再送するため、再送する必要がある情報ビットをより正確に見つけ出し、HARQの信頼性と有効性を向上できると共に、受信側が送信側に信頼性のない情報ビットを示す情報のシンボル位置情報のみをフィードバックし、且つ、異なる通信環境に応じて所定の再送情報ビット閾値を適切に設定可能なので、フィードバック情報量を低減することができる。
スケジューリングされた後に該受信側のデータが正しく受信されるか否かは、受信側をスケジューリングする前には分からないため、従来技術において受信側をスケジューリングする依拠となる瞬時伝送速度は実際の伝送速度を完全的に反映することができない。該速度は、該受信側のデータが正しく受信された後の速度を示すに過ぎない。該受信側のデータが誤ったことが検出されると、実際の伝送速度は0であり、該誤りのデータは、再送されるか或いは廃棄されることになる。このような誤った計算は、マルチ受信側システムにおいてとても不利である。また、多くのハイブリッド自動要求再送方法において、再送による再送ゲインによって、再送データが初回送信データと比べてより高い受信成功率を持つようにする。これに基き、本発明において、スケジューリング原則に合成によるゲインを導入して、無線通信システムのために、ハイブリッド自動要求再送の再送ゲインに基づくマルチ受信側スケジューリング方法を設計して、チャネルの実際の伝送速度をより正確的に判断することができるようにする。図8に示すように、本発明によるスケジューリング方法は、下記ステップを含む。
ステップ101において、受信側のチャネル品質情報と再送情報とに基いて受信側の最大許容伝送速度を確定する。
ステップ102において、受信側からフィードバックされた瞬時信号対干渉雑音比に再送した場合の再送ゲインを加えることによって受信側の実効的な信号対干渉雑音比を取得する。
ステップ103において、上記実効的な信号対干渉雑音比に基いて、スケジューリングアルゴリズムに従い受信側をスケジューリングする。
実効的な信号対干渉雑音比の算出が送信側において完成された場合、上記手順に従って処理を行う。実効的な信号対干渉雑音比の算出が受信側側において完成された場合、受信側によって実効的な信号対干渉雑音比を算出して送信側にフィードバックし、さらに、送信側によって受信側の最大許容伝送速度を確定し、最後にステップ103を実行する。
最大信号対干渉雑音比のスケジューリングアルゴリズムに基く場合、再送ゲインを導入した後の本発明によるスケジューリングアルゴリズムの実施例1は、下記に示すようである。
ステップ1)において、通信を行う受信側は、各自のチャネル品質情報
Figure 0005484693
を送信側へフィードバックする。
ステップ2)において、送信側は、各受信側のチャネル品質と再送情報とに基いて、各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定し、新しいデータを送信する受信側に対して、フィードバックされた
Figure 0005484693
に基いて
Figure 0005484693
を直接確定し、再送受信側に対して、その
Figure 0005484693
は前回のデータ送信で採用した速度と同じである。
ステップ3)において、以上のステップで取得した最大許容伝送速度をランキングして、最大速度を持つ受信側集合
Figure 0005484693
を確定する。
ステップ4)において、上記受信側集合のうちの各受信側に対応する実効的な信号対干渉雑音比
Figure 0005484693
を算出する。
ステップ5)において、実効的な信号対干渉雑音比が最大の受信側
Figure 0005484693
をスケジューリングする。
スケジューリング周期ごとに、上記ステップ1)〜ステップ5)を繰り返す。
最大信号対干渉雑音比のアルゴリズムに基く実施例2は、下記に示すようである。
ステップ1)において、通信を行う受信側は、各自の瞬時チャネル品質情報と再送情報と再送ゲインとに基いて、各自の実効的な信号対干渉雑音比
Figure 0005484693
を算出し、該実効的な信号対干渉雑音比を送信側へフィードバックする。
ステップ2)において、送信側は、各受信側のチャネル品質と再送情報とに基いて、各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定し、新しいデータを送信する受信側に対して、フィードバックされた
Figure 0005484693
に基いて
Figure 0005484693
を直接確定し、再送受信側に対して、その
Figure 0005484693
は前回のデータ送信で採用した速度と同じである。
ステップ3)において、上記取得した最大許容伝送速度をランキングして、最大速度を持つ受信側集合
Figure 0005484693
を確定する。
ステップ4)において、実効的な信号対干渉雑音比が最大の受信側
Figure 0005484693
をスケジューリングする。
スケジューリング周期ごとに、上記ステップ1)〜4)を繰り返す。
本発明の再送ゲインのアイデアを伝統的なPF(プロポーショナルフェア)のスケジューリングアルゴリズムに適用した実施例1は、下記に示すようである。
ステップ1)において、通信を行う受信側は、各自のチャネル品質情報
Figure 0005484693
を送信側へフィードバックする。
ステップ2)において、送信側は、各受信側のチャネル品質情報に基いて、各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定し、新しいデータを送信する受信側に対して、フィードバックされた
Figure 0005484693
に基いて
Figure 0005484693
を直接確定し、再送受信側に対して、その
Figure 0005484693
は前回のデータ送信で採用した速度と同じである。
ステップ3)において、上記受信側集合のうちの各受信側に対応する実効的な信号対干渉雑音比
Figure 0005484693
と、等価伝送速度
Figure 0005484693
を算出する。
ステップ4)において、
Figure 0005484693
の原則に基づいて(伝統的なPF方法は、
Figure 0005484693
に基づく)、最大値を持つ受信側をスケジューリングする。そのうち、
Figure 0005484693
は、受信側
Figure 0005484693
が取得した平均速度である。
下記の公式によって、受信側
Figure 0005484693
の平均速度
Figure 0005484693
を更新することができる。
Figure 0005484693
そのうち、
Figure 0005484693
はプロポーショナル因子であり、tは時間を示しており、if scheduledは、該受信側iがスケジューリングされる場合を示す。
ステップ5)において、スケジューリング周期ごとに、上記ステップ1)〜ステップ4)を繰り返す。
PFのスケジューリングアルゴリズムに基く実施例2は、下記に示すようである。
ステップ1)において、通信を行う受信側は、各自の瞬時チャネル品質情報と再送情報と再送ゲインとに基いて、各自の実効的な信号対干渉雑音比
Figure 0005484693
を算出し、該実効的な信号対干渉雑音比を送信側へフィードバックする。
ステップ2)において、送信側は、各受信側のチャネル品質情報に基いて、各自の最大許容伝送速度
Figure 0005484693
を確定し、新しいデータを送信する受信側に対して、フィードバックされた
Figure 0005484693
に基いて
Figure 0005484693
を直接確定し、再送受信側に対して、その
Figure 0005484693
は前回のデータ送信で採用した速度と同じである。
ステップ3)において、各受信側に対応する実効的な信号対干渉雑音比に基いて、等価伝送速度
Figure 0005484693
を算出する。
ステップ4)において、
Figure 0005484693
の原則に基づいて(伝統的なPF方法は、
Figure 0005484693
に基づく)、最大値を持つ受信側をスケジューリングする。そのうち、
Figure 0005484693
は、受信側
Figure 0005484693
が取得した平均速度である。
下記の公式によって、受信側
Figure 0005484693
の平均速度
Figure 0005484693
を更新することができる。
Figure 0005484693
そのうち、
Figure 0005484693
はプロポーショナル因子であり、tは時間を示しており、if scheduledは、該受信側iがスケジューリングされる場合を示す。
ステップ5)において、スケジューリング周期ごとに、上記ステップ1)〜ステップ4)を繰り返す。
本発明は、再送ゲインを確定する二種類の方法をさらに提供している。
方法1:ハイブリッド自動要求再送方法がチェイス合成を採用する場合、最大比合成の特徴に基いて、合成後の信号の信号対干渉雑音比が、数回にわたって信号を受信した信号対干渉雑音比の和と同じようになるので、再送ゲインを、下記公式で示すことができる。
Figure 0005484693
上記公式において、
Figure 0005484693
を示す。
Figure 0005484693
を示す。
Figure 0005484693
を示す。
方法2:ハイブリッド自動要求再送方法が増分的冗長性を採用する場合、その再送ゲインは、主に符号化ゲインであり、再送ゲインを取得できる明確な公式がないため、本発明は、ブロック誤り率と信号対干渉雑音比とのグラフで平均再送ゲインを取得する。図9は、異なる再送回数の場合の、ブロック誤り率(BLER)と信号対干渉雑音比(SNR)とのグラフである。与えられた平均信号対干渉雑音比に対して、本発明は、まず、再送回数Mが0のときに該平均信号対干渉雑音比によって取得できるブロック誤り率を確定する。同じブロック誤り率を取得するために、異なる再送回数の場合において必要とする平均信号対干渉雑音比も異なる。再送回数が多いほど、必要とする信号対干渉雑音比は小さくなる。異なる再送回数の場合において必要とする信号対干渉雑音比と、再送のないときに必要とする信号対干渉雑音比との差が、各再送回数に対応する再送ゲインである。例えば、図9に示すように、システムの平均信号対干渉雑音比を12dBとすると、再送データがない場合に取得できるブロック誤り率は大体10%である。再送回数がそれぞれ1回、2回、3回の場合、10%のブロック誤り率を取得するために必要とする平均信号対干渉雑音比は、それぞれ6dB、4dB、1dBである。従って、再送回数がそれぞれ1回、2回、3回の場合に取得する再送ゲインは、再送回数がそれぞれ1回、2回、3回の場合に必要とする信号対干渉雑音比と、再送のないときに必要とする信号対干渉雑音比との差値であり、それぞれ6dB、8dB、11dBである。従って、異なる平均信号対干渉雑音比によって、図10に示すような再送ゲインの対照テーブルを取得することができる。図10は、変調方式がQPSK(四位相偏移変調)であり、コード率が1/2のときに取得したものである。従って、システムが異なる変調符号化方式を採用しても本発明は図10に示すような対照テーブルを取得することができ、再送ゲインの大きさは、テーブルを調べて確定できる。図10の場合、取得した再送ゲインを下記公式で示すことができる。
Figure 0005484693
次に、図面を参照して、三種類のスケジューリングアルゴリズムの性能を比較する。
アルゴリズム1は、伝統的な最大速度スケジューリング方法である。該方法は、任意のスケジューリング周期において、速度の最大の受信側をスケジューリングする。速度の最大の受信側が複数存在する場合、一の受信側をランダムに選択し、スケジューリングされる受信側が再送受信側であるか否かは考慮しない。
アルゴリズム2は、再送受信側を優先してスケジューリングする方法である。再送受信側がないときには、アルゴリズム1に従ってスケジューリングを行う。
本発明のアルゴリズムは、まず、速度最大の原則で最大速度をもつ受信側の集合を確定し、そして、集合のうちの受信側に対して各自の実効的な信号対干渉雑音比を算出し、最後に、最大信号対干渉雑音比を持つ受信側をスケジューリングする。
本発明で提出したアルゴリズムの性能を評価するために、本発明は、周波数利用効率、再送待ち遅延、受信側公平性の三つの面から、本発明と伝統的な方法との性能を比較する。
図11は、平均信号対干渉雑音比が5dB、目標ブロック誤り率が1%であるときの周波数利用効率性能のグラフを示す。同図に示すように、受信側数の増加につれて、周波数利用効率は高くなる。すべての受信側範囲内において、本発明は最もよい周波数利用効率を取得し、アルゴリズム2の周波数利用効率がもっとも低く、アルゴリズム1の周波数利用効率が両者の間にある。
図12は、信号対干渉雑音比が10dB、目標ブロック誤り率が1%であるときの周波数利用効率性能のグラフを示す。この場合、5dBの信号対干渉雑音比と比べて周波数利用効率がより高い。これは、このときほとんどの場合において、スケジューリングされる受信側が最ハイオーダー変調符号化方式を採用するからである。しかしながら、本発明の性能改善は低下した。これは、信号対干渉雑音比が10dBである場合、誤ったパケットが出現する確率、及び「最大送信速度を持つ受信側がデータを再送する」というイベントが発生する確率が共に低下したからである。
図13は、信号対干渉雑音比が10dB、ブロック誤り率が1%、受信側数が15である場合において、各パケットがはじめて送信されてから正しく受信され、或いは廃棄されるまで、必要とする時間の確率分布を示す。図13に示すように、アルゴリズム1は、各スケジューリング時刻において、現在の瞬時チャネル状況に基いて受信側をスケジューリングするので、データにエラーが発生したとき、次回にスケジューリングされるまで待ち時間が非常に長い。アルゴリズム2は、毎回再送受信側を優先してスケジューリングするので、待ち時間を必要とせず、直後に再送されることになる。本発明の場合、再送状況とそのチャネル条件とに基いて適切な時刻で再送受信側をスケジューリングするので、必要とする遅延がアルゴリズム1とアルゴリズム2の間にある。遅延保証要求のある受信側に対して、アルゴリズム1を採用すると、多くの受信側のデータパケットがタイムアウトのため廃棄されることになる。本発明は、アルゴリズム1と比べ、パケットが廃棄される確率を低下させる。
図14は、受信側公平性のグラフである。各グラフは、異なるスケジューリングアルゴリズムを採用する場合に各受信側が取得するスケジューリング機会を反映している。受信側数が15である場合、完全に公平的なスケジューリングを行う場合、各受信側がスケジューリングされる確率は、1/15=0.0667である。グラフによると、三種類のアルゴリズムで取得した公平性が完全的に公平ではないが、各受信側がスケジューリングされる確率は、0.0667にとても近い。したがって、全体的にいうと、三種類のアルゴリズムによって取得した公平性は基本的に同一である。
以上からわかるように、本発明は、下記の優れた点を有する。
1)本発明は、再送ゲインのアイデアをスケジューリングアルゴリズムに導入して、伝送速度に対する再送受信側の再送ゲインの影響を十分に考えて、受信側の実際の伝送速度をより正確的に判断することができるため、再送ゲインを考慮した本発明のスケジューリング方法によれば、より信頼でき、より効果的な伝送品質を無線高速データ通信に提供することができる。
2)本発明のMaxC/Iのスケジューリングアルゴリズム及びプロポーショナルフェアのスケジューリングアルゴリズムは、再送ゲインを導入して改良したスケジューリングアルゴリズムを提出し、受信側からフィードバックされた信号対干渉雑音比に再送受信側の再送ゲインを加えることによって受信側の実効的な信号対干渉雑音比を取得する。再送ゲインを導入した実効的な信号対干渉雑音比によって、実際の伝送速度を真実に反映できるため、実効的な信号対干渉雑音比を上記二種類のアルゴリズムと結合することで、できるだけ実際の伝送速度に基づいてアルゴリズムルールに符合した受信側を見つけることができ、アルゴリズムの正確性を向上させることができる。
3)本発明において、受信側の最大許容伝送速度を初回に判断する際に、再送受信側が前回のデータ送信で採用した速度を最大許容伝送速度とするので、従来技術において、チャネル品質情報に基いて再送受信側の最大許容伝送速度を確定して、これをスケジューリングする依拠とし、再送受信側の前回の送信速度で送信して、スケジューリングされる受信側が最大速度を有しない問題を回避することができる。従って、本発明によれば、スケジューリングの依拠となる速度と送信速度との一致を保証し、スケジューリングの正確性及び有効性を保証し、システムスループットを向上させることができる。
4)本発明は、異なるハイブリッド自動要求再送方式に対して、再送ゲインを確定する二種類の方法を提供し、再送受信側の再送ゲインを簡単且つ効果的に確定することができる。さらに、受信側の実効的な信号対干渉雑音比を確定して、受信側の実際の伝送速度を正確的に判断することに、実効性且つ有効性を具備する実現手段を提供している。
当該技術分野の一般技術者にとって、上記実施形態から他の優れた点及び変更は明らかである。従って、上記具体的な実施形態は本発明を限定するものではなく、上記記述は本発明の一種の形態を詳細的、規範的に説明する例に過ぎない。当業者には、本発明の発明原理を逸しない前提で各種の改良を行うことができ、これらの改良も本発明の保護範囲に属することは明らかである。
本発明の実施例によるハイブリッド自動再送要求方法の全体的な流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例による通信システムの配置を示すフロック図である。 本発明の実施例による適応変調・符号化マッピングテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例による受信機のシンボル位置情報フィードバック方式を示す図である。 本発明のハイブリッド自動再送要求方法と従来の固定再送方式との性能比較図である。 本発明のハイブリッド自動再送要求方法と従来の固定再送方式との性能比較図である。 本発明のハイブリッド自動再送要求方法と従来の固定再送方式との性能比較図である。 本発明による方法のフローを示す図である。 再送回数が異なる、ブロック誤り率と信号対干渉雑音比とのグラフである。 本発明において、異なる平均信号対干渉雑音比によって取得した再送ゲインの比較図である。 低信号対干渉雑音比の環境において、異なるスケジューリングアルゴリズムの周波数利用効率性能の比較図である。 高信号対干渉雑音比の環境において、異なるスケジューリングアルゴリズムの周波数利用効率性能の比較図である。 異なるスケジューリングアルゴリズムによるデータパケットの伝送遅延分布図である。 異なるスケジューリングアルゴリズムによる受信側公平性の比較図である

Claims (13)

  1. 受信側が、送信側から送信されたデータを復調・復号するステップと、
    送信側からのデータに誤りが生じたことを検出した場合、受信側が、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルの位置情報をシンボル位置情報として送信側にフィードバックするステップと、
    送信側が、受信側からフィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、送信側から送信されたデータの中で対応する信頼性のない情報ビットを取得し、信頼性のない情報ビットを再送するステップと
    を含み、
    受信側は、前記送信側からのデータを復調・復号し、該データ中の各情報ビットの信頼度を示すメトリックの値を算出し、該メトリックの値に基いて、該データの中で再送する必要がある情報ビットの数を示す所定の再送情報ビット閾値に等しい数の最も信頼性のない情報ビットを取得し、予め格納された変調・符号化マッピングテーブルに基いて、選別した各シンボルに含まれた情報ビット総数が前記再送情報ビット閾値に等しいように、各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別し、選別したシンボルの位置情報を送信側にフィードバックすることを特徴とするハイブリッド自動再送要求方法。
  2. 前記予め格納された変調・符号化マッピングテーブルには、情報ビットのシンボルにおける分布特徴を含み、変調・符号化マッピングテーブルに基いて各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別する原則は、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択した後残りの信頼性のない情報ビットからより信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルから信頼性のない情報ビットが一つしかないシンボルの順番でシンボルを順に選択する原則、最も信頼性のない情報ビットのみが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルをランダムに選択する原則、これら原則の任意の二つ或いは複数の組み合わせの原則を含むことを特徴とする請求項に記載のハイブリッド自動再送要求方法。
  3. 受信側は、最大事後確率に基いて復号して、受信したデータの各情報ビットの対数尤度比の値を算出することを特徴とする請求項に記載のハイブリッド自動再送要求方法。
  4. 受信側は、シンボル位置を表す情報ビットを、伝統的なACK/NAK制御チャネルに加える方式、個別なシンボル位置情報制御チャネルを確立する方式、又は、データチャネルにてシンボル位置情報領域を確立し、前記シンボル位置情報と実際に送信しようとするデータとを区分する方式のいずれかの方式を用いて、シンボル位置情報を送信側にフィードバックすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のハイブリッド自動再送要求方法。
  5. 送信側は、フィードバックチャネル状態に応じて、低信号対干渉雑音比の環境においては、伝統的な増分的冗長HARQを用い、高信号対干渉雑音比の環境においては、受信側からフィードバックされたシンボル位置情報に基いて再送することを特徴とする請求項に記載のハイブリッド自動再送要求方法。
  6. 送信機と受信機を利用してハイブリッド自動再送要求を実現する通信システムであって、
    送信機は、
    送信データを符号化・変調する符号化・変調部と、
    受信機からの再送に関するフィードバックを受信した後、受信側からフィードバックされたシンボル位置情報及び情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、送信側から送信されたデータの中で対応する信頼性のない情報ビットを取得し、信頼性のない情報ビットを再送する取得部とを含み、
    受信機は、
    送信機からの送信データを復調・復号し、受信した該送信データに誤りが生じたかを検出する復調・復号部と、
    受信した該送信データに誤りが生じたことを検出した場合、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを取得し、該シンボルのシンボル位置情報を送信機にフィードバックする取得部とを含み、
    受信機において、
    復調・復号部は、前記送信側からのデータを復調・復号し、該データの各情報ビットの信頼度を示すメトリックの値を算出し、
    取得部は、該メトリックの値に基いて、該データの中で再送する必要がある情報ビットの数を示す所定の再送情報ビット閾値に等しい数の最も信頼性のない情報ビットを取得し、予め格納された変調・符号化マッピングテーブルに基いて、選別した各シンボルに含まれた情報ビット総数が前記再送情報ビット閾値に等しいように、各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別し、選別したシンボルの位置情報をシンボル位置情報として送信機にフィードバックすることを特徴とする通信システム。
  7. 前記予め格納された変調・符号化マッピングテーブルには、情報ビットのシンボルにおける分布特徴を含み、変調・符号化マッピングテーブルに基いて各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別する原則は、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択した後残りの信頼性のない情報ビットからより信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルから信頼性のない情報ビットが一つしかないシンボルの順番でシンボルを順に選択する原則、最も信頼性のない情報ビットのみが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルをランダムに選択する原則、これら原則の任意の二つ或いは複数の組み合わせの原則を含むことを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  8. 受信機は、最大事後確率に基いて復号して、受信したデータの各情報ビットの対数尤度比の値を算出することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  9. 受信機は、シンボル位置を表す情報ビットを、伝統的なACK/NAK制御チャネルに加える方式、個別なシンボル位置情報制御チャネルを確立する方式、又は、データチャネルにてシンボル位置情報領域を確立し、前記シンボル位置情報と実際に送信しようとするデータとを区分する方式のいずれかの方式を用いて、シンボル位置情報を送信側にフィードバックする装置を更に含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の通信システム。
  10. 送信機は、フィードバックチャネル状態に応じて、低信号対干渉雑音比の環境においては、送信機が伝統的な増分的冗長HARQを利用し、高信号対干渉雑音比の環境においては、送信機が受信機からフィードバックされたシンボル位置情報に基いて再送を行うようにする切り替え部を更に含むことを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  11. 送信機からの送信データを復調・復号し、受信した該送信データに誤りが生じたかを検出する復調・復号部と、
    受信した該送信データに誤りが生じたことを検出した場合、情報ビットのシンボルにおける分布特徴に基いて、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを取得し、取得したシンボルの位置情報をシンボル位置情報として送信機にフィードバックする取得部と
    を含み、
    復調・復号部は、送信側からのデータを復調・復号し、該データの各情報ビットの信頼度を示すメトリックの値を算出し、
    取得部は、該メトリックの値に基いて、該データの中で再送する必要がある情報ビットの数を示す所定の再送情報ビット閾値に等しい数の最も信頼性のない情報ビットを取得し、予め格納された変調・符号化マッピングテーブルに基いて、選別した各シンボルに含まれた情報ビット総数が再送情報ビット閾値に等しいように、各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別し、該シンボルの位置情報を送信機にフィードバックすることを特徴とする受信機。
  12. 前記予め格納された変調・符号化マッピングテーブルには、情報ビットのシンボルにおける分布特徴を含み、変調・符号化マッピングテーブルに基いて各最も信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選別する原則は、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルを選択した後残りの信頼性のない情報ビットからより信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが最も多く含まれたシンボルから信頼性のない情報ビットが一つしかないシンボルの順番でシンボルを順に選択する原則、最も信頼性のない情報ビットのみが含まれたシンボルを選択する原則、信頼性のない情報ビットが含まれたシンボルをランダムに選択する原則、これら原則の任意の二つ或いは複数の組み合わせの原則を含むことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  13. シンボル位置を表す情報ビットを、伝統的なACK/NAK制御チャネルに加える方式、個別なシンボル位置情報制御チャネルを確立する方式、又は、データチャネルにてシンボル位置情報領域を確立し、前記シンボル位置情報と実際に送信しようとするデータとを区分する方式のいずれかの方式を用いて、シンボル位置情報を送信側にフィードバックする装置を更に含む装置を更に含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の受信機。
JP2008172500A 2007-07-02 2008-07-01 ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム Active JP5484693B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN200710126947.7 2007-07-02
CN 200710126947 CN101340271B (zh) 2007-07-02 2007-07-02 混合自动请求重传方法、发射机、接收机和通信系统

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009017553A JP2009017553A (ja) 2009-01-22
JP5484693B2 true JP5484693B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=40214238

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008172381A Pending JP2009017552A (ja) 2007-07-02 2008-07-01 ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム
JP2008172500A Active JP5484693B2 (ja) 2007-07-02 2008-07-01 ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008172381A Pending JP2009017552A (ja) 2007-07-02 2008-07-01 ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP2009017552A (ja)
CN (1) CN101340271B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101902315B (zh) * 2009-06-01 2013-04-17 华为技术有限公司 基于前向纠错的重传方法、设备和通信系统
CN102104463B (zh) * 2009-12-22 2013-08-07 中兴通讯股份有限公司 数据报文请求重传方法及装置
US20110158340A1 (en) * 2009-12-28 2011-06-30 Qualcomm Incorporated Virtual antenna array for wireless devices
CN102843226B (zh) * 2012-07-09 2015-07-15 清华大学 基于非对等保护的混合自动请求重传方法
CN103825685B (zh) * 2012-11-16 2018-05-11 华为技术有限公司 用于实现混合自动重传请求的方法和装置
CN104780029B (zh) * 2014-01-14 2019-02-19 华为技术有限公司 一种混合自动重传请求方法及相关装置
WO2018058294A1 (en) * 2016-09-27 2018-04-05 Qualcomm Incorporated Harq techniques for polar codes
CN107872300B (zh) * 2016-09-28 2022-11-04 中兴通讯股份有限公司 反馈信息处理方法、装置及系统、基站、终端
CN114189311B (zh) * 2020-09-14 2022-11-11 西安电子科技大学 5g极化码的自适应ir-harq传输方法及系统
CN113507298A (zh) * 2021-07-09 2021-10-15 磐基技术有限公司 基于信道质量检测的调制方式自适应调整方法及系统
CN113595692B (zh) * 2021-07-23 2024-01-09 大连大学 一种基于动态阈值门限优化设计的amc-harq方法
CN114205868A (zh) * 2021-11-29 2022-03-18 华中科技大学 主被动混合通信方法、系统及电子设备
CN114826482B (zh) * 2022-03-22 2024-03-26 河南中多科技发展有限公司 一种透地数据传输速率的自适应方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1225860C (zh) * 2001-11-28 2005-11-02 华为技术有限公司 一种混合自动重传方法
JP2004253959A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2006245912A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信装置、受信装置、およびデータ再送方法
CN100555928C (zh) * 2005-11-03 2009-10-28 北京信威通信技术股份有限公司 一种基于正交频分复用的混合自动请求重传的方法
CN101286825A (zh) * 2007-04-11 2008-10-15 松下电器产业株式会社 实现基于可靠性的混合自动重传的方法、发送端和系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN101340271B (zh) 2013-03-27
JP2009017553A (ja) 2009-01-22
JP2009017552A (ja) 2009-01-22
CN101340271A (zh) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5484693B2 (ja) ハイブリッド自動再送要求方法、送信機、受信機及び通信システム
JP5805700B2 (ja) ハイブリッド自動反復要求を用いたトランスポートブロックセット送信
KR101023330B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 서비스 품질을 보장하기 위한 복합자동 재전송 요구 방법
TWI392268B (zh) 用於無線多載體系統中混合自動重複請求之方法及配置
US8514959B2 (en) MIMO transmitting apparatus, and data retransmitting method in MIMO system
US8745470B2 (en) Method and system for data transmission in a data network
CN101411112B (zh) 电信系统中的方法和设备
EP3890426A1 (en) Adaptive transmission method, device and system for satellite communication
JP2004533777A (ja) 適応符号化変調
CN101174931A (zh) 一种重传类型选择方法、相应的发送设备、接收设备及系统
US8661307B2 (en) Transmitter device, communication system, and communication method
WO2007000696A1 (en) Method and apparatus for h-arq in a wireless communication system
US20100180170A1 (en) Method for retransmitting packets in mimo system
JP2007006231A (ja) 基地局、移動機及び再送制御方法
JP4077333B2 (ja) 無線送信装置及び無線送信方法
US20090046713A1 (en) Method and apparatus for transmitting non-decodable packets
Park et al. A selective HARQ scheme operating based on channel conditions for high speed packet data transmission systems
WO2008023922A1 (en) Method for retransmitting packets in mimo system
Uzawa et al. PCI reduction method suitable for type-II HARQ with SR-ARQ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131217

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5484693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250