以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1を用いて、本実施形態の楽曲データ用情報処理装置を備える商品推奨システムの全体構成を説明する。
図1において、商品推奨システム1は、カラオケルームKRに設置されたカラオケ装置100と、楽曲配信会社200と、DBサーバ300と、情報処理装置400と、WEBサーバ500と、情報端末としてのPC端末600と、広告配信会社700とを有している。
カラオケ装置100は、カラオケ装置本体110と、表示装置120と、マイク115とを有している。カラオケ装置本体110は、例えばWide Area Network(WAN)等のネットワークNW1を介し楽曲配信会社200から配信される楽曲データを再生する。表示装置120は、楽曲データの再生時に歌唱に係る映像を表示する。マイク115は、カラオケ装置本体110に接続され、カラオケ利用者である消費者の歌唱の用に供する。消費者は、この例では所定のカラオケ施設における会員として登録されている。
ここで、楽曲配信会社200からカラオケ装置本体110に配信される楽曲データは、商品に含まれる。すなわち、カラオケにおいて消費者Mが楽曲データを歌唱することは、商品の消費に含まれる。つまり、歌唱行動は、消費行動に含まれる。
上記構成であるカラオケ装置100は、上記ネットワークNW1を介しDBサーバ300に接続されている。
DBサーバ300は、制御部301と、通信制御部302,303と、記憶部310とを有している。
制御部301は、図示しないCPU及びRAM、ROM等のメモリを備えている。この制御部301は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、記憶部310に予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、DBサーバ300全体の制御を行う。
通信制御部302は、上記カラオケ装置本体110との間で上記ネットワークNW1を介し行われる情報通信の制御を行う。通信制御部303は、上記情報処理装置400やWEBサーバ500との間で、例えばLocal Area Network(LAN)等のネットワークNW2を介し行われる情報通信の制御を行う。
記憶部310は、例えばHard Disk Drive(HDD)等で構成されている。この記憶部310は、OS記憶エリア311と、RDBMS記憶エリア312と、データベース記憶エリア313と、ベクトル構成の情報記憶エリア314とを備えている。
OS記憶エリア311には、所定のOperating System(OS)が記憶されている。OSは、コンピュータシステム全体を管理するソウトウェアである。
RDBMS記憶エリア312には、所定のRelational DetaBase Management System(RDBMS)が記憶されている。RDBMSは、いわゆるリレーショナルデータベースを管理するソフトウェアである。
データベース記憶エリア313には、会員データベース、楽曲データベース、歌手データベース、消費者データベースとしての歌唱履歴データベース3131(後述の図2参照)、ユーザプロファイルデータベース3132(後述の図11参照)、流行発見度・嗜好幅データベース3133(後述の図8参照)、広告データベース、ユーザ別広告データベース、及びクリック履歴データベース3134(後述の図3参照)が記憶されている。
会員データベースには、複数の消費者Mの会員情報が記憶されている。消費者Mの会員情報には、例えば消費者Mの識別情報である消費者ID、性別、及び生年月日等が含まれている。
楽曲データベースには、各楽曲データごとに、楽曲ID、楽曲名、及び歌手IDが記憶されている。楽曲IDは、楽曲データの識別情報である。楽曲名は、楽曲データの名称である。歌手IDは、楽曲データの歌手の識別情報である。なお、この歌手IDが嗜好識別子に相当する。
歌手データベースには、各歌手ごとに、上記歌手ID、歌手名、及びジャンルIDが記憶されている。歌手名は、歌手の名称である。ジャンルIDは、例えばポップス、ロック、フォーク、演歌、洋楽などの音楽ジャンルの識別情報である。本実施形態では、各歌手ごとに、音楽ジャンルが設定されている。
広告データベースには、後述の広告配信会社700から配信される、消費行動若しくは消費以外の特定の消費関連行動の対象商品を推奨するための推奨情報に係わる、広告ID、広告名、及び上記ジャンルIDが、各推奨情報ごとに記憶されている。上記消費行動としては、例えば、商品の購入行動や楽曲データの歌唱行動などがある。上記消費以外の特定の消費関連行動としては、例えば、商品のレンタルや視聴などがある。また、広告IDは、推奨情報の識別情報である。広告名は、推奨情報の名称である。なお、この広告データベースに、推奨情報自体を記憶させるようにしてもよい。
ユーザ別広告データベースには、各消費者Mごとに、上記消費者IDと、当該消費者MのPC端末600に対して出力する推奨情報として決定された推奨情報(詳細は後述する)の上記広告IDとが、対応付けられて記憶されている。なお、このユーザ別広告データベースに、推奨情報自体を記憶させるようにしてもよい。
上記構成であるDBサーバ300は、上記ネットワークNW2を介し情報処理装置400及びWEBサーバ500に接続されている。
情報処理装置400には、ディスプレイ420、キーボード421、及びマウス422が接続されている。また、情報処理装置400は、制御部401と、通信制御部402と、出力制御部403と、入力制御部404と、記憶部410とを有している。
制御部401は、図示しないCPU及びRAM、ROM等のメモリを備えている。この制御部401は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、記憶部410に予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、情報処理装置400全体の制御を行う。
通信制御部402は、上記DBサーバ300やWEBサーバ500との間で上記ネットワークNW2を介し行われる情報通信の制御を行う。
出力制御部403は、上記ディスプレイ420への映像信号の出力に関する制御を行う。入力制御部404は、上記キーボード421やマウス422を介した情報の入力に関する制御を行う。
記憶部410は、例えばHDD等で構成されている。この記憶部410は、所定のOSを記憶したOS記憶エリア411と、プログラム記憶エリア412とを備えている。
プログラム記憶エリア412には、ユーザプロファイル決定処理プログラム及び広告決定処理プログラムが記憶されている。
ユーザプロファイル決定処理プログラムは、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132を、制御部401に更新させるためのプログラムである。なお、本実施形態においては、このユーザプロファイル決定処理プログラムは、予め定められたタイミングになったら、例えば毎月1回決まった時刻になったら、制御部401によって実行される(詳細は後述の図12参照)。
広告決定処理プログラムは、上記DBサーバ300のユーザ別広告データベースを、制御部401に更新させるためのプログラムである。なお、本実施形態においては、この広告決定処理プログラムは、予め定められたタイミングになったら、例えば毎日1回決まった時刻になったら、制御部401によって実行される(詳細は後述の図20参照)。
一方、WEBサーバ500は、制御部501と、通信制御部502,503と、記憶部510とを有している。
制御部501は、図示しないCPU及びRAM、ROM等のメモリを備えている。この制御部501は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、記憶部510に予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、WEBサーバ500全体の制御を行う。
通信制御部502は、上記DBサーバ300や情報処理端末400との間で上記ネットワークNW2を介し行われる情報通信の制御を行う。通信制御部503は、上記PC端末600や広告配信会社700との間で、例えばWAN等のネットワークNW3を介し行われる情報通信の制御を行う。
記憶部510は、例えばHDD等で構成されている。この記憶部510は、所定のOSを記憶したOS記憶エリア511と、プログラム記憶エリア512と、ログイン情報記憶エリア513と、各消費者Mのクリック履歴情報(後述)が記憶されるクリック履歴情報記憶エリア514とを備えている。
プログラム記憶エリア512には、WEBサーバプログラム及びクリック履歴集計プログラムが記憶されている。
WEBサーバプログラムは、所定のウェブブラウザに対し、Hyper Text Markup Language(HTML)や画像等のオブジェクトの表示を提供するプログラムである。また、制御部501は、このWEBサーバプログラム実行することにより、上記各消費者Mのクリック履歴情報を上記クリック履歴情報記憶エリア514に保存させることができる。
クリック履歴集計プログラムは、上記クリック履歴情報記憶エリア514に記憶された上記各消費者Mのクリック履歴情報を集計して、上記DBサーバ300のクリック履歴データベース3134を、制御部501に更新させるためのプログラムである。なお、本実施形態においては、このクリック履歴集計プログラムは、予め定められたタイミングになったら、例えば毎日1回決まった時刻になったら、制御部501によって実行される。
また、この記憶部510の適宜の領域には、上記ネットワークNW3を介し広告配信会社700から配信された、上記対象商品に係わる推奨情報が記憶される。
上記構成であるWEBサーバ600は、上記ネットワークNW3を介しPC端末600に接続されている。
PC端末600は、複数の消費者Mそれぞれにより所有されるPC端末である。このPC端末600は、表示手段としてのディスプレイ620と、キーボード621と、マウス622とを有している。
ディスプレイ620には、WEBサーバ500より上記ネットワークNW3を介しPC端末600に入力される、上記対象商品に係わる推奨情報が表示される。
図2に、上記歌唱履歴データベース3131の記憶内容の一例を示す。
図2に示すように、歌唱履歴データベース3131には、各楽曲データごとに、楽曲IDと、配信開始日時と、当該楽曲データに対する複数の消費者Mの歌唱行動履歴とをそれぞれ対応付けた歌唱履歴情報が記憶されている。配信開始日時は、楽曲データが上記カラオケ装置本体110に配信された、言い換えれば、消費者Mが歌唱可能となった日時情報である。
また、上記歌唱行動履歴には、楽曲データを歌唱した消費者Mの消費者IDと、歌唱行動日時とが含まれている。歌唱行動日時は、消費者Mが楽曲データを歌唱した日時情報である。なお、歌唱行動履歴が消費行動履歴に相当し、歌唱履歴情報が消費履歴情報に相当する。
図3に、上記クリック履歴データベース3134の記憶内容の一例を示す。
図3に示すように、クリック履歴データベース3134には、各消費者Mごとに、消費者IDと当該消費者Mのクリック履歴とが対応付けられたクリック履歴情報が記憶されている。クリック履歴には、上記広告IDと、クリック日時とが含まれている。クリック日時は、PC端末600のディスプレイ620に表示された、上記対象商品に係わる推奨情報が、所定の操作としてマウス622を介しクリックされた日時情報である。
すなわち、消費者Mが、当該消費者Mのディスプレイ620に表示された、上記対象商品に係わる推奨情報に対し、マウス622を介しクリックを行ったことを契機に、当該消費者Mのクリック履歴情報が、上記WEBサーバ500のクリック履歴記憶エリア514に記憶される。なお、上記ディスプレイ620に表示された対象商品に係わる推奨情報に対しクリックを行ったことは、消費以外の特定の消費関連行動を起こしたことに含まれる。そして、WEBサーバ500の制御部501は、上記クリック履歴記憶エリア514に記憶された各消費者Mのクリック履歴情報を集計して、クリック履歴データベース3134に記憶させる。すなわち、このクリック履歴データベース3134には、消費者Mが上記対象商品に係わる推奨情報に対しクリックを行ったことを契機に生成されたクリック履歴情報が、各消費者Mごとに記憶されているのである。
上記構成である商品推奨システム1の特徴は、情報処理装置400の制御部401が、複数の消費者Mの歌唱履歴情報を用いて、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期が異なる、初期購入者グループ(後述)を含む複数のグループに分類すること、初期購入者グループに分類された複数の消費者Mの歌唱履歴情報に基づき、各消費者Mの流行発見度及び嗜好幅を算出すること、及び、その算出された流行発見度及び嗜好幅を用いて、初期購入者グループに分類された複数の消費者Mを、複数のグループに分類すること、にある。
本実施形態においては、前述したように、予め定められたタイミングになったら、情報処理装置400の制御部401が、上記ユーザプロファイル決定処理プログラムを実行する。これにより、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132を更新する。以下、その内容を説明する。
ここで、カラオケにおいて消費者Mが歌唱する楽曲データの嗜好(以下適宜、「歌唱嗜好」と称する)は、消費者Mによって互いに異なる。本実施形態においては、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された複数の楽曲データに対する複数の消費者Mの歌唱履歴情報を用いて、各消費者Mを、互いに歌唱嗜好の異なる複数のユニットに分類する。
図4を用いて、歌唱嗜好に基づく消費者分類について説明する。
図4(a)に示すように、情報処理装置400の制御部401は、上記歌唱履歴データベース3131にアクセスし、当該歌唱履歴データベース3131に記憶された、すべての楽曲データに係わる楽曲ID及び消費者IDを取得したら、歌唱嗜好に基づく消費者分類を行う。すなわち、上記取得されたすべての楽曲データに係わる楽曲ID及び消費者IDを用いて、例えば公知のクラスタリング手法であるSelf Organizing Maps(SOM)分析により、各消費者Mを、互いに歌唱嗜好の異なる複数のユニットに分類する。この例では、各消費者Mは、複数のユニットとして、ユニット1、ユニット2、ユニット3・・・に分類されている。なお、各ユニット相互間では、歌唱嗜好の類似するユニットが存在する場合がある。
また、図4(b)に示すように、上記複数のユニットそれぞれには、予め、ユニットの識別情報である嗜好IDが設定されている。この例では、ユニット1の嗜好IDが「1」、ユニット2の嗜好IDが「2」、ユニット3の嗜好IDが「3」、ユニット4の嗜好IDが「4」・・・に設定されている。情報処理装置400の制御部401は、複数の消費者Mを上記複数のユニットに分類したら、その分類結果を、上記ユーザプロファイルデータベース3132(後述の図11参照)に記録する。すなわち、各消費者Mごとに、当該消費者Mの属するユニットの嗜好IDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、ユーザプロファイルデータベース3132に記録する。これにより、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶された嗜好IDの更新を行う。
なお、楽曲データの歌唱嗜好ではなく、楽曲データ以外の商品の嗜好、例えば物品商品の購入嗜好などに基づいて、各消費者Mを、互いに嗜好の異なる複数のユニットに分類するようにしてもよい。
ここで、カラオケにおいて消費者Mが楽曲データを歌唱する時期(以下適宜、「歌唱行動時期」と称する)は、消費者Mによって互いに異なる。歌唱行動時期とは、具体的にいうと、楽曲データの上記配信開始日時から上記歌唱行動日時までの経過時間である。なお、この歌唱行動時期が消費行動時期に相当する。本実施形態においては、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された複数の楽曲データに対する複数の消費者Mの歌唱履歴情報を用いて、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期の異なる複数のグループに分類する。
図5を用いて、歌唱行動時期に基づく消費者分類について説明する。
図5(a)に示すように、情報処理装置400の制御部401は、上記歌唱履歴データベース3131にアクセスし、当該歌唱履歴データベース3131に記憶された、すべての楽曲データに係わる楽曲ID、配信開始日時、消費者ID、及び歌唱行動日時を取得したら、歌唱行動時期に基づく消費者分類を行う。すなわち、上記取得されたすべての楽曲データに係わる楽曲ID、配信開始日時、消費者ID、及び歌唱行動日時を用いて、例えば公知のクラスタリング手法であるSOM分析により、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期の異なる複数のグループに分類する。
本実施形態では、イノベーター理論(Everett M. Rogers, 1962)に基づき、複数の消費者Mは、歌唱行動時期の早い順に、「イノベーター」グループ、「アーリーアドプター」グループ、「アーリーマジョリティー」グループ、「レイトマジョリティー」グループ、及び「ラガード」グループ、のいずれかのグループに分類される。
なお、イノベーターとは、全消費者の中で消費行動時期の早い2.5%の消費者層であり、商品が市場に投入された直後から、消費者数あるいは商品の販売数が急激に増加する直前までの時期において消費行動を起こす消費者層である。すなわち、この例では、全消費者Mの中で歌唱行動時期の早い2.5%の消費者層であり、楽曲データが配信された直後から、消費者数があるいは楽曲データの歌唱回数が急激に増加する直前までの時期において歌唱行動を起こす消費者層である。このイノベーターは、新しい物を進んで採用し、テレビやCM等、各種メディアの広告等による外部的な影響を受けない特質を有する。このイノベーターが初期購入者に相当する。また、このイノベーターに該当する複数の消費者Mが属するグループ、すなわち、上記イノベーターグループが、初期購入者グループに相当する。また、イノベーターグループの次に歌唱行動時期が早いグループとして分類されたアーリーアドプターグループが、所定のグループに相当する。
また、図5(b)に示すように、上記5つのグループそれぞれには、予め、グループの識別情報である時期IDが設定されている。本実施形態では、イノベーターグループの時期IDが「1」、アーリーアドプターグループの時期IDが「2」、アーリーマジョリティーグループの時期IDが「3」、レイトマジョリティーグループの時期IDが「4」、ラガードグループの時期IDが「5」に設定されている。情報処理装置400の制御部401は、複数の消費者Mを上記5つのグループに分類したら、その分類結果を、上記ユーザプロファイルデータベース3132(後述の図11参照)に記録する。すなわち、各消費者Mごとに、当該消費者Mの属するグループの時期IDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、ユーザプロファイルデータベース3132に記録する。これにより、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶された時期IDの更新を行う。
なお、歌唱行動時期に基づく消費者分類は、上記のようにイノベーター理論に基づく分類に限られない。例えば、複数の消費者Mを、歌唱行動時期の早い順に所定人数ごとに区分し、初期購入者グループを含む複数のグループに分類するようにしてもよい。また、楽曲データの歌唱行動時期ではなく、楽曲データ以外の商品の消費行動時期、例えば物品商品の購入行動時期などに基づいて、各消費者Mを、互いに消費行動時期の異なる複数のグループに分類するようにしてもよい。
ここで、本実施形態においては、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mを、各消費者Mの流行発見度及び嗜好幅に基づき、さらに複数のグループに分類する。
流行発見度は、流行商品の消費度合いを表している。すなわち、消費者Mがカラオケにおいて歌唱した楽曲データが後に流行した場合には、流行発見度は高くなる。逆に、消費者Mがカラオケにおいて歌唱した楽曲データが後に流行しなかった場合には、流行発見度は低くなる。
嗜好幅は、消費した商品の嗜好の幅を表している。すなわち、消費者Mがカラオケにおいて歌唱した楽曲データの歌手の数が多かった場合、嗜好幅は広くなる。逆に、消費者Mがカラオケにおいて歌唱した楽曲データの歌手の数が少なかった場合には、嗜好幅は狭くなる。
以下、流行発見度及び嗜好幅の算出手法の一例を説明する。
図6を用いて、上記流行発見度の算出手法の一例を説明する。
図6において、上記流行発見度を算出するにあたり、情報処理装置400の制御部401は、まず、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された歌唱履歴情報に基づき、各楽曲データごとに、特定の期間において楽曲データに対し歌唱行動を行った消費者Mの数を算出する。
具体的には、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された、歌唱行動日時が特定の期間に含まれる商品に係わる楽曲ID、消費者ID、及び歌唱行動日時を抽出する。なお、本実施形態においては、上記特定の期間を、先月の1ヶ月間としている。例えば、この時点の日付が2010年1月5日である場合には、上記特定の期間は、2009年12月の1ヵ月間、すなわち、2009年12月1日から2009年12月31日までとなる。図6(a)には、上記抽出結果の一例を示している。この例では、歌唱行動日時が2009年12月の1ヵ月間に含まれる商品に係わる楽曲ID、消費者ID、及び歌唱行動日時が抽出されている。
そして、制御部401のメモリが備える歌唱回数バッファ上において、上記抽出されたデータに含まれる各楽曲データごとに、対応する消費者IDの数をカウントする。これは、言い換えれば、上記各楽曲データごとに、歌唱された回数(以下適宜、「歌唱回数」と称する)をカウントしている。これにより、各楽曲データごとに、先月の1ヶ月間において楽曲データに対し歌唱行動を行った消費者Mの数を算出する。図6(b)には、上記歌唱回数バッファ上での算出結果の一例を示している。この例では、上記歌唱回数バッファ上において、各楽曲データごとに、歌唱回数がカウントされている。
その後、上記歌唱回数バッファ上において歌唱回数がカウントされた各楽曲データを、すなわち、歌唱行動を行った消費者Mの数が算出された各楽曲データを、歌唱回数が多い順に、すなわち、消費者Mの数が多い順に順位付けする。図6(c)には、上記順位付け結果の一例を示している。この例では、上記カウントされた歌唱回数が多い楽曲データから順に、1位、2位、3位・・・と順位付けされている。
そして、上記イノベーターグループに属する各消費者Mが上記先月の1ヶ月間内に歌唱行動を行った各楽曲データに対し付与された順位を、各消費者Mごとに集計処理する。
具体的には、各消費者Mごとに、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された、歌唱行動日時が先月の1ヶ月間に含まれる商品の楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する。図6(d)には、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mにおける上記抽出結果の一例を示している。この例では、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mについての、歌唱行動日時が2009年12月の1ヵ月間に含まれる、5つの楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時が抽出されている。なお、この消費者ID「2783036」に係わる消費者Mは、上記イノベーターグループに属するとする。
そして、上記順位付け結果を参照して、上記イノベーターグループに属する複数の消費者Mそれぞれについて、上記抽出されたデータに係わる各楽曲データに対し付与された順位を検出する。その後、各消費者Mごとに、上記検出された当該消費者Mに係わる順位を集計して、集計された順位の平均値T(以下、「平均順位T」と称する)を算出する。図6(e)には、消費者ID「2783036」に係わる各楽曲データに対応する順位の検出結果、及び、上記平均順位Tの算出結果の一例を示している。この例では、上記図6(d)に対応し、上記5つの楽曲データに対応する順位が検出されている。この場合には、上記5つの楽曲データに対応する順位の平均順位Tは、
T=(1+3+12+24+13)/5=10.6
と、算出される。
その後、各消費者Mごとに、上記算出された当該消費者Mに係わる平均順位Tを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133(後述の図8参照)に記録する。上記図6(e)に示す例では、上記算出された平均順位T=10.6が、消費者ID「2783036」と関連付けられて、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記録される。なお、上記イノベーターグループ以外のグループに属する消費者Mについては、平均順位Tの算出は行われない。
本実施形態においては、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された平均順位Tを、各消費者Mの流行発見度を表す指標としている。すなわち、「平均順位Tの値が小さい」というのは、消費者Mが歌唱した楽曲データが流行したことを意味する。一方、「平均順位Tの値が大きい」というのは、消費者Mが歌唱した楽曲データが流行しなかったことを意味する。つまり、平均順位Tの値が小さい場合には、流行発見度は高くなり、逆に、平均順位Tの値が大きい場合には、流行発見度は低くなる。すなわち、各消費者Mに係わる平均順位Tを算出することは、各消費者Mの流行発見度を間接的に算出することに相当するのである。
図7を用いて、上記嗜好幅の算出手法の一例を説明する。
図7において、上記嗜好幅を算出するにあたり、情報処理装置400の制御部401は、まず、上記イノベーターグループに属する各消費者Mが先月の1ヶ月間内に歌唱行動を行った各楽曲データに対し予め関連付けられた上記歌手IDの数を、各消費者Mごとに集計処理する。
具体的には、各消費者Mごとに、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された、歌唱行動日時が先月の1ヶ月間に含まれる商品の楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する。図7(a)には、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mにおける上記抽出結果の一例を示している。この例では、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mについての、歌唱行動日時が2009年12月の1ヵ月間に含まれる、5つの楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時が抽出されている。なお、この消費者ID「2783036」に係わる消費者Mは、上記イノベーターグループに属するとする。
その後、上記楽曲データベースの記憶内容に基づき、各消費者Mごとに、上記抽出された当該消費者Mのデータに係わる各楽曲データに対応する歌手IDを検出する。そして、各消費者Mごとに、上記検出された当該消費者Mに係わる歌手IDの数を集計して、合計の歌手IDの数L(以下、「合計ID数L」と称する)を算出する。図7(b)には、消費者ID「2783036」に係わる各楽曲データに対応する歌手IDの検出結果、及び、上記合計ID数Lの算出結果の一例を示している。この例では、上記図7(a)に対応し、上記5つの楽曲データに対応する歌手IDが検出されている。この場合には、上記5つの楽曲データに対応する合計ID数Lは、L=3と算出される。
その後、各消費者Mごとに、上記算出された当該消費者Mに係わる合計ID数Lを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133(後述の図8参照)に記録する。上記図7(b)に示す例では、上記算出された合計ID数L=3が、消費者ID「2783036」と関連付けられて、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記録される。なお、上記イノベーターグループ以外のグループに属する消費者Mについては、上記合計ID数Lの算出は行われない。
本実施形態においては、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された合計ID数Lを、各消費者Mの嗜好幅を表す指標としている。すなわち、「合計ID数Lの値が大きい」というのは、消費者Mが歌唱した楽曲データの歌手の数が多いことを意味する。一方、「合計ID数Lの値が小さい」というのは、消費者Mが歌唱した楽曲データの歌手の数が少ないことを意味する。つまり、合計ID数Lの値が大きい場合には、嗜好幅は広くなり、逆に、合計ID数Lの値が小さい場合には、嗜好幅は狭くなる。すなわち、各消費者Mに係わる合計ID数Lを算出することは、各消費者Mの嗜好幅を間接的に算出することに相当するのである。
図8に、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133の記憶内容の一例を示す。
図8に示すように、流行発見度・嗜好幅データベース3133には、各消費者Mごとに、消費者IDと、上記平均順位Tと、上記合計ID数Lとが記憶されている。なお、上述したように、上記イノベーターグループ以外のグループに属する消費者Mについては、平均順位T及び合計ID数Lの算出は行われない。この例では、平均順位T及び合計ID数Lの算出が行われなかった消費者Mに係わる平均順位T及び合計ID数Lを「−」で示している。
次に、図9を用いて、上記イノベーターグループに属する複数の消費者Mを、流行発見度及び嗜好幅に基づき、複数のグループに分類する手法の一例を説明する。
図9(a)に示すように、情報処理装置400の制御部401は、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された、すべての消費者Mに係わる平均順位Tに基づき、当該すべての消費者Mに係わる平均順位Tの平均値T0を算出する。また、これとともに、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された、すべての消費者Mに係わる合計ID数Lに基づき、当該すべての消費者Mに係わる合計ID数Lの平均値L0を算出する。
その後、各消費者Mごとに、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された当該消費者Mに係わる平均順位T及び合計ID数Lと、上記算出された平均値T0,L0とをそれぞれ比較する。そして、それら比較結果に応じて、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mを、複数のグループに分類する。
すなわち、図9(b)に示すように、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0以下であると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0以上である消費者Mを、第1イノベーターグループに分類する。なお、平均順位Tの値が上記平均値T0以下であると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0以上であることは、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値以上であると共に、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上であることを意味している。この第1イノベーターグループが、第5初期購入者グループに相当する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0より大きくなると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0以上である消費者Mを、第2イノベーターグループに分類する。なお、平均順位Tの値が上記平均値T0より大きくなると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0以上であることは、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値未満であると共に、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上であることを意味している。この第2イノベーターグループが、第6初期購入者グループに相当する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0以下であると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0未満である消費者Mを、第3イノベーターグループに分類する。なお、平均順位Tの値が上記平均値T0以下であると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0未満であることは、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値以上であると共に、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満であることを意味している。この第3イノベーターグループが、第7初期購入者グループに相当する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0より大きくなると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0未満である消費者Mを、第4イノベーターグループに分類する。なお、平均順位Tの値が上記平均値T0より大きくなると共に、合計ID数Lの値が上記平均値L0未満であることは、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値未満であると共に、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満であることを意味している。この第4イノベーターグループが、第8初期購入者グループに相当する。
なお、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0以下である、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値以上である消費者Mの属する、第1イノベーターグループ及び第3イノベーターグループの総称が、第1初期購入者グループに相当する。以下適宜、これらグループを総称して「第1・第3イノベーターグループ」と称する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、平均順位Tの値が上記平均値T0より大きくなる、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値未満である消費者Mの属する、第2イノベーターグループ及び第4イノベーターグループの総称が、第2初期購入者グループに相当する。以下適宜、これらグループを総称して「第2・第4イノベーターグループ」と称する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、合計ID数Lの値が上記平均値L0以上である、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上である消費者Mの属する、第1イノベーターグループ及び第2イノベーターグループの総称が、第3初期購入者グループに相当する。以下適宜、これらグループを総称して「第1・第2イノベーターグループ」と称する。
また、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mのうち、合計ID数Lの値が上記平均値L0未満である、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満である消費者Mの属する、第3イノベーターグループ及び第4イノベーターグループの総称が、第4初期購入者グループに相当する。以下適宜、これらグループを総称して「第3・第4イノベーターグループ」と称する。
また、図9(b)に示すように、上記第1〜第4イノベーターグループそれぞれには、予め、イノベーターグループの識別情報であるイノベーターIDが設定されている。本実施形態では、第1イノベーターグループのイノベーターIDが「1」、第2イノベーターグループのイノベーターIDが「2」、第3イノベーターグループのイノベーターIDが「3」、第4イノベーターグループのイノベーターIDが「4」に設定されている。
情報処理装置400の制御部401は、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者Mを、上記第1〜第4イノベーターグループに分類したら、その分類結果を、上記ユーザプロファイルデータベース3132(後述の図11参照)に記録する。すなわち、各消費者Mごとに、当該消費者Mの属するイノベーターグループのイノベーターIDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、ユーザプロファイルデータベース3132に記録する。このとき、上記第1〜第4イノベーターグループのいずれにも属していない消費者M、すなわち、上記アーリーアドプターグループ、アーリーマジョリティーグループ、レイトマジョリティーグループ、及びラガードグループのいずれかに属している消費者Mに係わるイノベーターIDは、「0」として記録される。これにより、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたイノベーターIDの更新を行う。
図10を用いて、各消費者Mにより歌唱された歌唱回数が最も多い音楽ジャンルを決定する手法の一例を説明する。
図10において、各消費者Mにより歌唱された歌唱回数が最も多い音楽ジャンルを決定するにあたり、情報処理装置400の制御部401は、各消費者Mごとに、上記歌唱履歴データベース3131に記憶された、歌唱行動日時が先月の1ヶ月間に含まれる商品の楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する。図10(a)には、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mにおける上記抽出結果の一例を示している。この例では、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mについての、歌唱行動日時が2009年12月の1ヵ月間に含まれる、5つの楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時が抽出されている。
その後、上記楽曲データベース及び歌手データベースの記憶内容に基づき、各消費者Mごとに、上記抽出されたデータに係わる各楽曲データに対応するジャンルIDを検出する。図10(b)には、消費者ID「2783036」に係わる各楽曲データに対応するジャンルIDの検出結果の一例を示している。この例では、上記図10(a)に対応し、上記5つの楽曲データに対応するジャンルIDが検出されている。
そして、各消費者Mごとに、上記検出された当該消費者Mに係わる複数のジャンルIDそれぞれについて、対応する楽曲IDの数をカウントする。これは、言い換えれば、各消費者Mごとに、上記検出された当該消費者Mに係わる複数のジャンルIDそれぞれについて、歌唱回数をカウントしている。これにより、各消費者Mごとに、複数の音楽ジャンルそれぞれについて、消費者Mが先月の1ヶ月間内に歌唱行動を行った楽曲データの数を算出する。そして、各消費者Mごとに、上記カウントされた歌唱回数が最も多いジャンルIDを検出する。図10(c)には、消費者ID「2783036」に係わる消費者Mにおける、各音楽ジャンルごとの歌唱回数の算出結果、及び、上記歌唱回数が最も多いジャンルIDの検出結果を示している。この例では、上記図10(b)に対応し、上記検出された各音楽ジャンルごとに、歌唱回数がカウントされている。この場合には、上記カウントされた歌唱回数が最も多い音楽ジャンルは、ジャンルID「2」に係わる音楽ジャンルと検出される。
その後、各消費者Mごとに、上記検出された当該消費者Mに係わる歌唱回数が最も多い音楽ジャンルのジャンルIDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて、上記ユーザプロファイルデータベース3132(後述の図11参照)に記録する。これにより、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたジャンルIDの更新を行う。上記図10(c)に示す例では、上記歌唱回数が最も多い音楽ジャンルとして検出された音楽ジャンルのジャンルID「2」が、消費者ID「2783036」と関連付けられて、ユーザプロファイルデータベース3132に記録される。
図11に、上記ユーザプロファイルデータベース3132の記憶内容の一例を示す。図11に示すように、ユーザプロファイルデータベース3132には、上述のようにして決定された複数の消費者Mのプロファイル情報が、各消費者Mごとに記憶されている。上記プロファイル情報には、上記嗜好ID、時期ID、イノベーターID、及びジャンルIDが含まれている。
また、本実施形態においては、前述したように、予め定められたタイミングになったら、情報処理装置400の制御部401が、上記広告決定処理プログラムを実行する。これにより、上記DBサーバ300のユーザ別広告データベースを更新し、各消費者MのPC端末600に対して出力する推奨情報を決定する。そして、そのユーザ別広告データベースの記憶内容に従って、各消費者MのPC端末600に対して、対応する推奨情報を出力する。この内容の詳細は、後述の図20〜図23で説明する。
図12を用いて、情報処理装置400の制御部401が実行する、上記ユーザプロファイルデータベース3132の更新処理に関する制御手順を説明する。なお、制御部401は、このフローに示す処理を、上記ユーザプロファイル決定処理プログラムに従って実行する。
図12において、例えば予め定められたユーザプロファイル決定処理プログラムを実行するタイミングになることによって、図中「START」位置で表されるように、このフローが開始される。
まずステップS100で、制御部401は、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、上記嗜好IDの決定を行う、嗜好属性決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図13で説明する。
その後、ステップS200で、制御部401は、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、上記時期IDの決定を行う、歌唱行動時期属性決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図14で説明する。
そして、ステップS300に移り、制御部401は、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、上記イノベーターIDの決定を行う、イノベーター属性決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図15で説明する。
その後、ステップS400で、制御部401は、上記DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、上記ジャンルIDの決定を行う、ジャンル決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図19で説明する。そして、このフローを終了する。
図13を用いて、上記図12のステップS100の詳細手順を説明する。
図13において、まずステップS110で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、歌唱履歴データベース3131に記憶された、複数の楽曲データに対する複数の消費者Mの歌唱履歴情報を取得する。この例では、すべての楽曲データに係わる楽曲ID及び消費者IDを取得する。このステップは、各請求項記載の第1履歴取得手段として機能する。
その後、ステップS120で、制御部401は、上記ステップS110で取得された、すべての楽曲データに係わる楽曲ID及び消費者IDを用いて、例えば公知のクラスタリング手法であるSOM分析により、各消費者Mを、互いに歌唱嗜好の異なる、上記複数のユニットに分類する(図4参照)。このステップが、各請求項記載のユニット分類手段として機能する。
そして、ステップS130に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS120での分類結果に基づき、各消費者Mごとに、当該消費者Mの属するユニットの嗜好IDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて記録する。これにより、各消費者Mに係わる嗜好IDが決定される。その後、このルーチンを終了する。
なお、以上においては、上述したように、上記第1履歴取得手段として機能するステップS110において、制御部401は、楽曲データの識別情報である楽曲ID、楽曲データの市場投入日時である配信開始日時、消費者ID、及び、楽曲データの歌唱行動日時を、各楽曲データごとに記憶した歌唱履歴データベース3131にアクセスし、すべての楽曲データに係わる楽曲ID及び消費者IDを取得した。しかしながらこれに限られない。すなわち、楽曲データの歌唱嗜好ではなく、楽曲データ以外の商品の嗜好、例えば物品商品の消費嗜好などに基づいて、各消費者Mを、互いに嗜好の異なる複数のユニットに分類するようにしてもよい。言い換えれば、後述の第2履歴取得手段としてのステップS520やステップS620と異なるデータベースにアクセスし、異なる消費履歴情報を取得するようにしてもよい。
この場合、制御部401は、商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者ID、及び、商品の消費行動日時を、各商品ごとに記憶した消費者データベースにアクセスする。その後、制御部401は、その消費者データベースに記憶された、すべての商品に係わる商品の識別情報及び消費者IDを取得する。そして、その取得されたすべての商品に係わる商品の識別情報及び消費者IDを用いて、各消費者Mが、互いに嗜好の異なる、複数のユニットに分類される。その後は、上記と同様である。
図14を用いて、上記図12のステップS200の詳細手順を説明する。
図14において、まずステップS210で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、歌唱履歴データベース3131に記憶された、複数の楽曲データに対する複数の消費者Mの歌唱履歴情報を取得する。具体的には、すべての楽曲データに係わる楽曲ID、配信開始日時、消費者ID、及び歌唱行動日時を取得する。このステップは、各請求項記載の第1履歴取得手段として機能する。
その後、ステップS220で、制御部401は、上記ステップS210で取得された、すべての楽曲データに係わる楽曲ID、配信開始日時、消費者ID、及び歌唱行動日時を用いて、例えば公知のクラスタリング手法であるSOM分析により、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期の異なる、上記5つのグループに分類する。すなわち、各消費者Mを、イノベーターグループ、アーリーアドプターグループ、アーリーマジョリティーグループ、レイトマジョリティーグループ、及びラガードグループに分類する(図5参照)。このステップが、各請求項記載の第1分類手段として機能する。
そして、ステップS230に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS220での分類結果に基づき、各消費者Mごとに、当該消費者Mの属するグループの時期IDを、当該消費者Mの消費者IDと関連付けて記録する。これにより、各消費者Mに係わる時期IDが決定される。その後、このルーチンを終了する。
なお、以上においては、上述したように、上記第1履歴取得手段として機能するステップS210において、制御部401は、楽曲データの識別情報である楽曲ID、楽曲データの市場投入日時である配信開始日時、消費者ID、及び、楽曲データの歌唱行動日時を、各楽曲データごとに記憶した歌唱履歴データベース3131にアクセスし、すべての楽曲データに係わる楽曲ID、配信開始日時、消費者ID、及び、歌唱行動日時を取得した。しかしながらこれに限られない。すなわち、楽曲データの歌唱行動時期ではなく、楽曲データ以外の商品の消費行動時期、例えば物品商品の購入行動時期などに基づいて、各消費者Mを、互いに消費行動時期の異なる複数のグループに分類するようにしてもよい。言い換えれば、後述の第2履歴取得手段としてのステップS520やステップS620と異なるデータベースにアクセスし、異なる消費履歴情報を取得するようにしてもよい。
この場合、制御部401は、商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者ID、及び商品の消費行動日時を、各商品ごとに記憶した消費者データベースにアクセスする。その後、制御部401は、その消費者データベースに記憶された、すべての商品に係わる商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者ID、及び商品の消費行動日時を取得する。そして、その取得されたすべての商品に係わる商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者ID、及び商品の消費行動日時を用いて、各消費者Mを、互いに消費行動時期の異なる、複数のグループに分類する。その後は、上記と同様である。
図15を用いて、上記図12のステップS300の詳細手順を説明する。
図15において、まずステップS500で、制御部401は、各消費者Mの流行発見度を表す指標である上記平均順位Tの算出を行う、流行発見度算出処理を実行する。なお、詳細は後述するが、このステップで算出された各消費者Mに係わる平均順位Tは、各消費者Mの消費者IDと関連付けられて、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記録される。この詳細内容については、後述の図16で説明する。
その後、ステップS600で、制御部401は、各消費者Mの嗜好幅を表す指標である上記合計ID数Lの算出を行う、嗜好幅算出処理を実行する。なお、詳細は後述するが、このステップで算出された各消費者Mに係わる合計ID数Lは、各消費者Mの消費者IDと関連付けられて、流行発見度・嗜好幅データベース3133に記録される。この詳細内容については、後述の図18で説明する。
そして、ステップS305に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、その流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された、すべての消費者Mに係わる平均順位Tを取得する。その後、その取得したすべての消費者Mに係わる平均順位Tを集計して、上記平均値T0を算出する(図9(a)参照)。なお、すべての消費者Mではなく、歌唱回数が多い、例えば歌唱回数が10回以上である消費者Mに係わる平均順位Tを集計して、その平均値を算出するようにしてもよい。
その後、ステップS310で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、その流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶された、すべての消費者Mに係わる合計ID数Lを取得する。その後、その取得したすべての消費者Mに係わる合計ID数Lを集計して、上記平均値L0を算出する(図9(a)参照)。なお、すべての消費者Mではなく、歌唱回数が多い、例えば歌唱回数が10回以上である消費者Mに係わる合計ID数Lを集計して、その平均値を算出するようにしてもよい。
そして、ステップS315に移り、制御部401は、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶されたデータの件数をカウントするための変数iの値を1に設定する。
その後、ステップS320で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、その流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶されたi件目のデータ、すなわち、消費者ID、平均順位T、及び合計ID数Lを取得する。
そして、ステップS325に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに関連付けられている時期IDを取得する。
その後、ステップS330で、制御部401は、上記ステップS325で取得された時期IDが、上記イノベーターグループに対応する「1」であるかどうかを判定する。時期IDが「1」でない場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属していない場合には、判定が満たされずステップS335に移る。
ステップS335では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに対応するイノベーターIDを「0」として記録する。その後、後述のステップS375に移る。
一方、上記ステップS330において、上記ステップS325で取得された時期IDが「1」であった場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属していた場合には、ステップS330の判定が満たされてステップS340に移る。
ステップS340では、制御部401は、上記ステップS320で取得された平均順位Tの値が、上記ステップS305で算出された平均値T0以下であるかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値以上であるかどうかを判定している。T≦T0である場合、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値以上である場合には、判定が満たされてステップS345に移る。
ステップS345では、制御部401は、上記ステップS320で取得された合計ID数Lの値が、上記ステップS310で算出された平均値L0以上であるかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上であるかどうかを判定している。L≧L0である場合、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上である場合には、判定が満たされてステップS350に移る。
ステップS350では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに対応するイノベーターIDを、上記第1イノベーターグループに対応する「1」として記録する。これにより、上記ステップS320で取得された消費者IDに係わる消費者Mは、第1イノベーターグループに分類される。その後、後述のステップS375に移る。
一方、上記ステップS345において、L<L0であった場合、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満であった場合には、ステップS345の判定が満たされずステップS355に移る。
ステップS355では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに対応するイノベーターIDを、上記第3イノベーターグループに対応する「3」として記録する。これにより、上記ステップS320で取得された消費者IDに係わる消費者Mは、第3イノベーターグループに分類される。その後、後述のステップS375に移る。
一方、上記ステップS340において、T>T0であった場合、言い換えれば、流行発見度の値が所定の発見度しきい値未満であった場合には、ステップS340の判定が満たされずステップS360に移る。
ステップS360では、制御部401は、上記ステップS320で取得された合計ID数Lの値が、上記ステップS310で算出された平均値L0未満であるかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満であるかどうかを判定している。L≧L0である場合、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値以上である場合には、判定が満たされずステップS365に移る。
ステップS365では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに対応するイノベーターIDを、上記第2イノベーターグループに対応する「2」として記録する。これにより、上記ステップS320で取得された消費者IDに係わる消費者Mは、第2イノベーターグループに分類される。その後、後述のステップS375に移る。
一方、上記ステップS360において、L<L0であった場合、言い換えれば、嗜好幅の値が所定の嗜好幅しきい値未満であった場合には、ステップS360の判定が満たされてステップS370に移る。
ステップS370では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS320で取得された消費者IDに対応するイノベーターIDを、上記第4イノベーターグループに対応する「4」として記録する。これにより、上記ステップS320で取得された消費者IDに係わる消費者Mは、第4イノベーターグループに分類される。
そして、ステップS375に移り、制御部401は、上記変数iの値に1を加え、ステップS380に移る。
ステップS380では、制御部401は、上記変数iの値が、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶されたデータの全件数i_maxよりも大きくなっているかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、上記流行発見度・嗜好幅データベース3133に記憶されたすべての消費者Mについて、イノベーターIDを決定したかどうかを判定している。i≦i_maxである場合、言い換えれば、まだすべての消費者MについてイノベーターIDを決定していない場合には、判定が満たされず、上記ステップS320に戻り同様の手順を繰り返す。一方、i>i_maxとなっている場合、言い換えれば、既にすべての消費者MについてイノベーターIDを決定している場合には、判定が満たされて、このルーチンを終了する。
なお、上記において、ステップS340、ステップS345、及びステップS360が、各請求項記載の第4分類手段として機能する。また、そのうち、ステップS340が第2分類手段として機能し、ステップS345及びステップS360が第3分類手段として機能する。
図16を用いて、上記図15のステップS500の詳細手順を説明する。
図16において、まずステップS700で、制御部401は、各楽曲データを、歌唱回数が多い順に順位付けする、楽曲順位付与処理を実行する。この詳細内容については、後述の図17で説明する。
その後、ステップS505で、制御部401は、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたプロファイル情報の件数をカウントするための変数jの値を1に設定する。
そして、ステップS510に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたj件目のプロファイル情報、この例では、消費者ID及び時期IDを取得する。
その後、ステップS515で、制御部401は、上記ステップS510で取得された時期IDが、上記イノベーターグループに対応する「1」であるかどうかを判定する。時期IDが「1」でない場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属していない場合には、判定が満たされず、後述のステップS550に移る。一方、時期IDが「1」である場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属している場合には、判定が満たされてステップS520に移る。
ステップS520では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、上記ステップS510で取得された消費者IDをキーとして歌唱履歴データベース3131内を検索し、当該消費者IDに対応付けられた歌唱行動日時が、先月の1ヶ月間に含まれる楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する(図6(d)参照)。すなわち、このステップでは、イノベーターグループに分類された複数の消費者Mの歌唱履歴情報を、1人の消費者Mの歌唱履歴情報ごとに取得しているのである。このステップ520は、各請求項記載の第2履歴取得手段の一部として機能する。
そして、ステップS525に移り、制御部401は、上記ステップS520で抽出された歌唱履歴の件数が1件以上あったかどうかを判定する。歌唱履歴の件数が0件であった場合には、判定が満たされずステップS530に移る。
ステップS530では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、上記ステップS510で取得された消費者IDに対応する平均順位Tの値を「0」として記録する。その後、後述のステップS550に移る。
一方、上記ステップS525において、歌唱履歴の件数が1件以上あった場合には、ステップS525の判定が満たされてステップS535に移る。
ステップS535では、制御部401は、上記ステップS700での順位付け結果に基づき、上記ステップS520で抽出されたデータに含まれる各楽曲データに対し付与された順位を検出する(図6(e)参照)。
その後、ステップS540で、制御部401は、上記ステップS535で検出された各楽曲データの順位を集計して、上記平均順位Tを算出する(図6(e)参照)。このステップが、各請求項記載の順位集計手段として機能する。なお、上記ステップS535で順位が検出された複数の楽曲データのうち、順位が高い楽曲データ、例えば順位が1位から10位までに該当する楽曲データの順位を集計して、その平均順位を算出するようにしてもよい。
そして、ステップS545に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、上記ステップS510で取得された消費者IDに対応する平均順位Tの値を、上記ステップS540で算出された平均順位Tの値として記録する。このステップを、各消費者Mについて行うことにより、各消費者Mに係わる平均順位T、言い換えれば、各消費者Mの流行発見度を算出することができる。このステップが、各請求項記載の流行発見度算出手段として機能する。
その後、ステップS550で、制御部401は、上記変数jの値に1を加え、ステップS555に移る。
ステップS555では、制御部401は、上記変数jの値が、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたプロファイル情報の全件数j_maxよりも大きくなっているかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたすべての消費者Mについて、平均順位Tを算出したかどうかを判定している。j≦j_maxである場合、言い換えれば、まだすべての消費者Mについて平均順位Tを算出していない場合には、判定が満たされず、上記ステップS510に戻り同様の手順を繰り返す。一方、j>j_maxとなっている場合、言い換えれば、既にすべての消費者Mについて平均順位Tを算出している場合には、判定が満たされて、このルーチンを終了する。
図17を用いて、上記図16のステップS700の詳細手順を説明する。
図17において、まずステップS705で、制御部401は、前述した歌唱回数バッファ(図6(b)参照)に記録されたデータ、すなわち、楽曲ID及び歌唱回数をすべて消去する。
その後、ステップS710で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、歌唱行動日時が先月1ヵ月間に含まれる楽曲データに係わる楽曲ID、消費者ID、及び歌唱行動日時を抽出する(図6(a)参照)。このとき、上記歌唱回数バッファに対し、上記抽出したデータに含まれるすべての楽曲IDを記録し、対応する歌唱回数を0とする。
そして、ステップS715に移り、制御部401は、上記ステップS710で抽出されたデータから、1件のデータを取得する。
その後、ステップS720で、制御部401は、上記歌唱回数バッファに記録された、上記ステップS715で取得されたデータに含まれる楽曲IDと同一の楽曲IDに対応する歌唱回数に1を加える。このステップでは、歌唱回数バッファ上において、上記ステップS710で抽出されたデータに含まれる各楽曲データごとに、歌唱回数をカウントしている(図6(b)参照)。
そして、ステップS725に移り、制御部401は、上記ステップS715において、上記ステップS710で抽出されたデータからすべてのデータを取得したかどうかを判定する。まだすべてのデータを取得していない場合には、判定が満たされず上記ステップS715に戻り、まだ取得されていないデータを取得する。一方、既にすべてのデータを取得した場合には、判定が満たされてステップS730に移る。
ステップS730では、制御部401は、上記歌唱回数バッファに記録された各データを、歌唱回数が多い順に並び替える。
その後、ステップS735で、制御部401は、楽曲データに対し付与する順位を表す変数Rの値を1とする。
そして、ステップS740に移り、制御部401は、上記歌唱回数バッファから、1件のデータ、すなわち、楽曲ID及び歌唱回数を取得する。
その後、ステップS745で、制御部401は、この時点での上記変数Rの値と、上記ステップS740で取得された楽曲ID及び歌唱回数とを、それぞれ対応付けて、制御部401のメモリに記憶させる。このとき記憶される変数Rの値が、楽曲データに対し付与した順位に相当する。すなわち、このステップでは、上記ステップS710で抽出されたデータに含まれる各楽曲データに対し、順位を付与している(図6(c)参照)。
そして、ステップS750に移り、制御部401は、上記変数Rの値に1を加え、ステップS755に移る。
ステップS755では、制御部401は、上記ステップS740において、上記歌唱回数バッファからすべてのデータを取得したかどうかを判定する。まだすべてのデータを取得していない場合には、判定が満たされず上記ステップS740に移り、今回取得したデータの次に歌唱回数が多いデータを取得する。一方、既にすべてのデータを取得した場合には、判定が満たされて、上記各楽曲データの順位付けを完了し、このルーチンを終了する。
なお、上記において、ステップS715、ステップS720、及びステップS725が、各請求項記載の消費者数算出手段として機能する。また、ステップS740、ステップS745、ステップS750、及びステップS755が、順位付与手段として機能する。
図18を用いて、上記図15のステップS600の詳細手順を説明する。
図18において、まずステップS605で、制御部401は、上記変数jの値を1に設定する。
その後、ステップS610で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたj件目のプロファイル情報、この例では、消費者ID及び時期IDを取得する。
そして、ステップS615に移り、制御部401は、上記ステップS610で取得された時期IDが、上記イノベーターグループに対応する「1」であるかどうかを判定する。時期IDが「1」でない場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属していない場合には、判定が満たされず、後述のステップS645に移る。一方、時期IDが「1」である場合、言い換えれば、消費者Mがイノベーターグループに属している場合には、判定が満たされてステップS620に移る。
ステップS620では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、上記ステップS610で取得された消費者IDをキーとして歌唱履歴データベース3131内を検索し、当該消費者IDに対応付けられた歌唱行動日時が、先月の1ヶ月間に含まれる楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する(図7(a)参照)。すなわち、このステップでは、イノベーターグループに分類された複数の消費者Mの歌唱履歴情報を、1人の消費者Mの歌唱履歴情報ごとに取得しているのである。このステップS620、及び、前述の図16に示すステップS520が、各請求項記載の第2履歴取得手段として機能する。
その後、ステップS625で、制御部401は、上記ステップS620で抽出された歌唱履歴の件数が1件以上あったかどうかを判定する。歌唱履歴の件数が0件であった場合には、判定が満たされずステップS630に移る。
ステップS630では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、上記ステップS610で取得された消費者IDに対応する合計ID数Lの値を「0」として記録する。その後、後述のステップS645に移る。
一方、上記ステップS625において、歌唱履歴の件数が1件以上あった場合には、ステップS625の判定が満たされてステップS635に移る。
ステップS635では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の楽曲データベースにアクセスする。そして、上記ステップS620で抽出されたデータに含まれる各楽曲IDをキーとして楽曲データベース内を検索し、当該各楽曲IDに対応する歌手IDを検出する。そして、その検出した歌手IDの数を集計して、上記合計ID数Lを算出する(図7(b)参照)。このステップが、各請求項記載の識別子集計手段として機能する。
そして、ステップS640に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の流行発見度・嗜好幅データベース3133にアクセスする。そして、上記ステップS610で取得された消費者IDに対応する合計ID数Lの値を、上記ステップS635で算出された合計ID数Lの値として記録する。このステップを、各消費者Mについて行うことにより、各消費者Mに係わる合計ID数L、言い換えれば、各消費者Mの嗜好幅を算出することができる。このステップが、各請求項記載の嗜好幅見度算出手段として機能する。
その後、ステップS645で、制御部401は、上記変数jの値に1を加え、ステップS650に移る。
ステップS650では、制御部401は、上記変数jの値が、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたプロファイル情報の全件数j_maxよりも大きくなっているかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたすべての消費者Mについて、合計ID数Lを算出したかどうかを判定している。j≦j_maxである場合、言い換えれば、まだすべての消費者Mについて合計ID数Lを算出していない場合には、判定が満たされず、上記ステップS610に戻り同様の手順を繰り返す。一方、j>j_maxとなっている場合、言い換えれば、既にすべての消費者Mについて合計ID数Lを算出した場合には、判定が満たされて、このルーチンを終了する。
図19を用いて、上記図12のステップS400の詳細手順を説明する。
図19において、まずステップS405で、制御部401は、上記変数jの値を1に設定する。
その後、ステップS410で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、そのユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたj件目のプロファイル情報、この例では、消費者IDを取得する。
そして、ステップS415に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131にアクセスする。そして、上記ステップS410で取得された消費者IDをキーとして歌唱履歴データベース3131内を検索し、当該消費者IDに対応付けられた歌唱行動日時が、先月の1ヶ月間に含まれる楽曲データの楽曲ID及び歌唱行動日時を抽出する(図10(a)参照)。
その後、ステップS420で、制御部401は、上記ステップS415で抽出された歌唱履歴の件数が1件以上あったかどうかを判定する。歌唱履歴の件数が0件であった場合には、判定が満たされず、後述のステップS440に移る。一方、歌唱履歴の件数が1件以上あった場合には、判定が満たされてステップS425に移る。
ステップS425では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の楽曲データベースにアクセスする。そして、上記ステップS415で抽出されたデータに含まれる各楽曲IDをキーとして楽曲データベース内を検索し、当該各楽曲IDに対応する歌手IDを検出する。その後、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の歌手データベースにアクセスする。そして、上記検出された各歌手IDをキーとして歌手データベース内を検索し、当該各歌手IDに対応するジャンルIDを検出する(図10(b)参照)。そして、上記検出された各ジャンルIDごとに、対応する楽曲IDの数、言い換えれば、歌唱回数をカウントする。これにより、各音楽ジャンルごとに、上記ステップS410で取得された消費者IDに係わる消費者Mの歌唱回数が算出される(図10(c)参照)。
そして、ステップS430に移り、制御部401は、上記ステップS425での各ジャンルIDごとの歌唱回数の算出結果を用いて、上記カウントされた歌唱回数が最も多いジャンルIDを検出する。
その後、ステップS435で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS410で取得された消費者IDに対応するジャンルIDを、上記ステップS430で検出されたジャンルIDとして記録する。このステップを、各消費者Mについて行うことにより、各消費者Mに係わるジャンルID、言い換えれば、各消費者Mが最も多く歌唱した音楽ジャンルを決定することができる。
そして、ステップS440に移り、制御部401は、上記変数jの値に1を加え、ステップS445に移る。
ステップS445では、制御部401は、上記変数jの値が、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたプロファイル情報の全件数j_maxよりも大きくなっているかどうかを判定する。この判定は、言い換えれば、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶されたすべての消費者Mに係わるジャンルIDを決定したかどうかを判定している。j≦j_maxである場合、言い換えれば、まだすべての消費者Mに係わるジャンルIDを決定していない場合には、判定が満たされず、上記ステップS410に戻り同様の手順を繰り返す。一方、j>j_maxとなっている場合、言い換えれば、既にすべての消費者Mに係わるジャンルIDを決定した場合には、判定が満たされて、このルーチンを終了する。
図20を用いて、情報処理装置400の制御部401が実行する、上記ユーザ別広告データベースの更新処理に関する制御手順を説明する。なお、制御部401は、このフローに示す処理を、上記広告決定処理プログラムに従って実行する。
図20において、例えば予め定められた広告決定処理プログラムを実行するタイミングになることによって、図中「START」位置で表されるように、このフローが開始される。
まずステップS800で、制御部401は、上記対象商品を推奨するための推奨情報を決定するグループに対応する時期IDを表す変数kの値を1に設定する。
その後、ステップS805で、制御部401は、上記変数kの値が、上記イノベーターグループに対応する時期ID「1」を表す1であるかどうかを判定する。k=1である場合には、判定が満たされてステップS900に移る。
ステップS900では、制御部401は、上記イノベーターグループ及びアーリーアドプターグループに分類された複数の消費者MのPC端末600に対し出力する推奨情報の決定を行う、イノベーター広告決定処理を実行する。なお、詳細は後述するが、このステップでは、イノベーターグループ及びアーリーアドプターグループに属する複数の消費者Mに対する推奨情報の広告IDが、各消費者Mの消費者IDと関連付けられて、ユーザ別広告データベースに記録される。これにより、当該複数の消費者Mに対する推奨情報が決定される。この詳細内容については、後述の図21で説明する。その後、後述のステップS810に移る。
一方、上記ステップS805において、k=1でなかった場合、言い換えれば、上記変数kの値が、上記アーリーアドプターグループに対応する時期ID「2」を表す2、上記アーリーマジョリティーグループに対応する時期ID「3」を表す3、上記レイトマジョリティーグループに対応する時期ID「4」を表す4、又は上記ラガードグループに対応する時期ID「5」を表す5、であった場合には、ステップS805の判定が満たされずステップS1000に移る。
ステップS1000では、制御部401は、上記アーリーマジョリティーグループ、レイトマジョリティーグループ、及びラガードグループに分類された複数の消費者MのPC端末600に対し出力する推奨情報の決定を行う、非イノベーター広告決定処理を実行する。
このステップS1000の非イノベーター広告決定処理では、上記ユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、この時点での変数kの値が表す時期IDに対応するグループに分類された消費者Mのプロファイル情報と、上記クリック履歴データベース3134に記憶された、当該消費者Mのクリック履歴情報とに基づき、変数kの値に1を加えた値が表す時期IDに対応するグループ、すなわち、次に歌唱行動時期が早いグループに分類された消費者Mに対する推奨情報を決定する。
つまり、時期ID「2」に対応するアーリーアドプターグループに属する消費者Mのプロファイル情報及びクリック履歴情報に基づき、時期ID「3」に対応するアーリーマジョリティーグループに属する消費者Mに対する推奨情報を決定する。また、時期ID「3」に対応するアーリーマジョリティーグループに属する消費者Mのプロファイル情報及びクリック履歴情報に基づき、時期ID「4」に対応するレイトマジョリティーグループに属する消費者Mに対する推奨情報を決定する。また、時期ID「4」に対応するレイトマジョリティーグループに属する消費者Mのプロファイル情報及びクリック履歴情報に基づき、時期ID「5」に対応するラガードグループに属する消費者Mに対する推奨情報を決定する。なお、このステップでは、アーリーマジョリティーグループ、レイトマジョリティーグループ、及びラガードグループに属する複数の消費者Mに対する推奨情報の広告IDが、各消費者Mの消費者IDと関連付けられて、ユーザ別広告データベースに記録される。これにより、当該複数の消費者Mに対する推奨情報が決定される。
そして、ステップS810に移り、制御部401は、上記変数kの値が、変数kの最大値k_maxとなっているかどうか、すなわち、上記ラガードグループに対応する時期ID「5」を表す5となっているかどうか、を判定する。この判定は、言い換えれば、上記5つのグループすべてについて推奨情報の決定を行ったかどうかを判定している。k=5になっていない場合、言い換えれば、上記5つのグループすべてについて推奨情報の決定を行っていない場合には、判定が満たされずステップS815に移る。
ステップS815では、制御部401は、上記変数kの値に1を加え、上記ステップS805に戻り同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS810において、k=5となっている場合、言い換えれば、上記5つのグループすべてについて推奨情報の決定を行っている場合には、ステップS810の判定が満たされて、ステップS820に移る。
ステップS820では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、WEBサーバ500の制御部501に制御信号を出力する。そして、上記ユーザ別広告データベースの記憶内容に従って、すなわち、上記ステップS900及びステップS1000で決定された、上記対象商品を推奨するための推奨情報を、通信制御部503及びネットワークNW3を介し、各消費者MのPC端末600に対して出力させる。これにより、上記図14のステップS220で分類された上記5つのグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して、上記対象商品を推奨するための推奨情報が入力される。その後、このフローを終了する。
図21を用いて、上記図20のステップS900の詳細手順を説明する。
図21において、まずステップS905で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、ユーザプロファイルデータベース3132に記憶された、複数の消費者Mのユーザプロファイル情報、すなわち、消費者ID、嗜好ID、時期ID、イノベーターID、及びジャンルIDを取得する。また、これと共に、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のクリック履歴データベース3134にアクセスする。そして、クリック履歴データベース3134に記憶された、複数の消費者Mのクリック履歴情報、すなわち、消費者ID、広告ID、及びクリック日時を取得する。その後、制御部401のメモリが備えるクリック回数バッファ上において、上記第1〜第4イノベーターグループに属する複数の消費者Mに係わる各推奨情報ごとのクリック履歴の数、言い換えれば、クリック回数を、上記各ユニット別の上記第1〜第4イノベーターグループごとに算出する。なお、上記クリック回数バッファは、嗜好ID、イノベーターID、広告ID、及びクリック回数を、上記各ユニット別の第1〜第4イノベーターグループごとに記憶することができる。
その後、ステップS910で、制御部401は、上記クリック回数バッファに記憶されたデータの件数をカウントするための変数mの値を1に設定する。
そして、ステップS915に移り、制御部401は、上記クリック回数バッファに記憶されたm件目のデータ、すなわち、嗜好ID、イノベーターID、広告ID、及びクリック回数を取得する。
その後、ステップS920で、制御部401は、上記ステップS915で取得されたクリック回数が、所定の第1クリック回数しきい値、例えば50回以上であるかどうかを判定する。クリック回数が第1クリック回数しきい値未満である場合には、判定が満たされず。後述のステップS930に移る。一方、クリック回数が第1クリック回数しきい値以上である場合には、判定が満たされてステップS1100に移る。
ステップS1100では、制御部401は、上記イノベーターグループに属する消費者Mに対する推奨情報を決定する、同一時期層広告決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図22で説明する。
そして、ステップS925に移り、制御部401は、上記ステップS915で取得されたクリック回数が、上記第1クリック回数しきい値よりも大きい所定の第2クリック回数しきい値、例えば100回以上であるかどうかを判定する。クリック回数が第2クリック回数しきい値未満である場合には、判定が満たされず。後述のステップS930に移る。一方、クリック回数が第2クリック回数しきい値以上である場合には、判定が満たされてステップS1200に移る。
ステップS1200では、制御部401は、上記アーリーアドプターグループに属する消費者Mに対する推奨情報を決定する、下位時期層広告決定処理を実行する。この詳細内容については、後述の図23で説明する。
その後、ステップS930で、制御部401は、上記変数mの値に1を加え、ステップS935に移る。
ステップS935では、制御部401は、上記変数mの値が、上記クリック回数バッファに記憶されたデータの全件数m_maxよりも大きくなっているかどうかを判定する。m≦m_maxである場合には、判定が満たされず、上記ステップS915に戻り同様の手順を繰り返す。一方、m>m_maxとなっている場合には、判定が満たされて、このルーチンを終了する。
図22を用いて、上記図21のステップS1100の詳細手順を説明する。
図22において、まずステップS1105で、制御部401は、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが、上記第1イノベーターグループに対応する「1」であるかどうかを判定する。イノベーターIDが「1」である場合には、判定が満たされてステップS1110に移る。
ステップS1110では、制御部401は、上記図21のステップS915で取得された嗜好IDに係わるユニットと歌唱嗜好の類似するユニットの嗜好IDを検出する。
その後、ステップS1115で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS1110で検出された嗜好IDと、イノベーターID「1」又は「2」とをキーとしてユーザプロファイルデータベース3132を検索し、当該嗜好ID及びイノベーターID「1」又は「2」のいずれにも関連付けられている消費者IDを検出する。その後、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザ別広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDを、上記検出した消費者IDと関連付けて記録する。これにより、当該消費者IDに係わる消費者Mに対する推奨情報が決定される。その後、このルーチンを終了する。
一方、上記ステップS1105において、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが「1」でなかった場合には、ステップS1105の判定が満たされずステップS1120に移る。
ステップS1120では、制御部401は、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが、上記第3イノベーターグループに対応する「3」であるかどうかを判定する。イノベーターIDが「3」である場合には、判定が満たされてステップS1125に移る。
ステップS1125では、制御部401は、上記図21のステップS915で取得された嗜好IDに係わるユニットと歌唱嗜好の類似するユニットの嗜好IDを検出する。
そして、ステップS1130に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDをキーとして広告データベース内を検索し、当該広告IDに関連付けられているジャンルIDを検出する。
その後、ステップS1135に移り、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記ステップS1125で検出された嗜好IDと、上記ステップS1130で検出されたジャンルIDとをキーとしてユーザプロファイルデータベース3132内を検索し、当該嗜好ID及びジャンルIDのいずれにも関連付けられている消費者IDを検出する。その後、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザ別広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDを、上記検出した消費者IDと関連付けて記録する。これにより、当該消費者IDに係わる消費者Mに対する推奨情報が決定される。その後、このルーチンを終了する。
一方、上記ステップS1120において、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが「3」でなかった場合には、ステップS1120の判定が満たされず、このルーチンを終了する。
以上においては、ステップS1115で、制御部401は、第1イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、当該第1イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。また、ステップS1135で、制御部401は、第3イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、当該第3イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。
言い換えれば、制御部401は、第1・第3イノベーターグループに分類された消費者Mが、上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、当該第1・第3イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。そして、決定された推奨情報は、上記図20のステップS820で、第1・第3イノベーターグループに分類された消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力される。なお、前述したように、第1・第3イノベーターグループには、上記第1イノベーターグループが含まれている。
なお、上記第1・第2イノベーターグループに分類された消費者Mが、上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、当該第1・第2イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定してもよい。この場合、上記図20のステップS820では、決定された推奨情報が、上記第1・第2イノベーターグループに分類された消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力される。
図23を用いて、上記図21のステップS1200の詳細手順を説明する。
図23において、まずステップS1205で、制御部401は、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが、上記第1イノベーターグループに対応する「1」、又は、上記第2イノベーターグループに対応する「2」であるかどうかを判定する。イノベーターIDが「1」又は「2」である場合には、判定が満たされてステップS1210に移る。
ステップS1210では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された嗜好IDと、時期ID「2」とをキーとしてユーザプロファイルデータベース3132内を検索し、当該嗜好ID及び時期ID「2」のいずれにも関連付けられている消費者IDを検出する。その後、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザ別広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDを、上記検出した消費者IDと関連付けて記録する。これにより、当該消費者IDに係わる消費者Mに対する推奨情報が決定される。その後、このルーチンを終了する。
一方、上記ステップS1205において、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが「1」又は「2」でなかった場合には、ステップS1205の判定が満たされずステップS1215に移る。
ステップS1215では、制御部401は、上記図21のステップS915で取得されたイノベーターIDが、上記第3イノベーターグループに対応する「3」、又は、上記第4イノベーターグループに対応する「4」であるかどうかを判定する。イノベーターIDが「3」又は「4」でない場合には、判定が満たされず、このルーチンを終了する。一方、イノベーターIDが「3」又は「4」である場合には、判定が満たされてステップS1220に移る。
ステップS1220では、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300の広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDをキーとして広告データベース内を検索し、当該広告IDに関連付けられているジャンルIDを検出する。
その後、ステップS1225で、制御部401は、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザプロファイルデータベース3132にアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された嗜好IDと、上記ステップS1220で検出されたジャンルIDと、時期ID「2」とをキーとしてユーザプロファイルデータベース3132内を検索し、当該嗜好ID、ジャンルID、及び時期ID「2」のいずれにも関連付けられている消費者IDを検出する。その後、通信制御部402及びネットワークNW2を介し、DBサーバ300のユーザ別広告データベースにアクセスする。そして、上記図21のステップS915で取得された広告IDを、上記検出した消費者IDと関連付けて記録する。これにより、当該消費者IDに係わる消費者Mに対する推奨情報が決定される。その後、このルーチンを終了する。
以上においては、ステップS1205で、制御部401は、第1・第2イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。また、ステップS1225で、制御部401は、第3・第4イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。
言い換えれば、制御部401は、イノベーターグループに分類された消費者Mが、上記対象商品に係わる推奨情報に対し上記クリックを行ったことを契機に、当該対象商品を推奨するための推奨情報を、アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定している。そして、決定された推奨情報は、上記図20のステップS820で、アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力される。なお、前述したように、イノベーターグループには、上記第1・第3イノベーターグループ、上記第1・第2イノベーターグループ、上記第1イノベーターグループが含まれている。
なお、イノベーターグループに分類された消費者Mが、前述した消費行動を起こしたことを契機に、当該消費行動の対象商品を推奨するための推奨情報を、アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力するように決定してもよい。
よって、上記図20のステップS820と、上記図22のすべての手順、言い換えれば、ステップS1100と、上記図23のすべての手順、言い換えれば、ステップS1200とが、各請求項記載の第1推奨情報出力手段として機能すると共に、第2推奨情報出力手段としても機能し、さらに第3推奨情報出力手段としても機能する。
以上説明したように、本実施形態においては、情報処理装置400の制御部401が、DBサーバ300の歌唱履歴データベース3131(図2を参照)より取得された各消費者Mの歌唱行動履歴を用いて、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期が異なる、複数のグループに分類する(図14に示すステップS220を参照)。上記の例では、イノベーターグループ、アーリーアドプターグループ、アーリーマジョリティーグループ、レイトマジョリティーグループ、及びラガードグループの5つのグループに分類する。
その後、これら5つのグループのうち、イノベーターグループに属する各消費者Mの歌唱履歴情報を、歌唱履歴データベース3131から取得する。そして、その取得された歌唱履歴情報に基づき、各消費者Mの流行発見度を表す指標となる平均順位Tを算出する(図16に示すステップS500の詳細手順を参照)。そして、その算出された平均順位Tが前述した平均値T0以下である(図15に示すステップS340の判定が満たされた場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値以上である消費者Mは、上記第1・第3イノベーターグループに分類される。また、上記算出された平均順位Tが前述した平均値T0よりも大きい(図15に示すステップS340の判定が満たされなかった場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値未満である消費者Mは、上記第2・第4イノベーターグループに分類される。
以上のように、本実施形態においては、消費者Mを、歌唱行動時期の違いに応じてイノベーターグループを含む5つのグループに分類する。また、これにとどまらず、さらにイノベーターグループに属する消費者Mを、流行発見度の大きさにより、第1・第3イノベーターグループ、及び、第2・第4イノベーターグループの2つのグループに細かく分類する。これにより、イノベーターグループに分類された消費者Mの中から、流行発見度が小さい、特定の人気商品のファンを除外することができる、この結果、より高精度な消費者分類を行うことができる。
また、本実施形態では特に、歌唱履歴データベース3131から取得された、イノベーターグループに属する各消費者Mの歌唱履歴情報に基づき、各消費者Mの嗜好幅を表す指標となる合計ID数Lを算出する(図18に示すステップS600の詳細手順を参照)。そして、その算出された合計ID数Lが前述した平均値L0以上である(図15に示すステップS345の判定が満たされた場合、及び、図15に示すステップS360の判定が満たされなかった場合を参照)、言い換えれば、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値以上である消費者Mは、上記第1・第2イノベーターグループに分類される。また、上記算出された合計ID数Lが前述した平均値L0未満である(図15に示すステップS345の判定が満たされなかった場合、及び、図15に示すステップS360の判定が満たされた場合を参照)、言い換えれば、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値未満である消費者Mは、上記第3・第4イノベーターグループに分類される。
このように、本実施形態では特に、イノベーターグループに属する消費者Mを、嗜好幅の大きさにより、第1・第2イノベーターグループ、及び、第3・第4イノベーターグループの2つのグループに細かく分類する。これにより、イノベーターグループに分類された消費者Mの中から、嗜好幅が小さい、特定の商品のマニアを除外することができる。この結果、より高精度な消費者分類を行うことができる。
また、本実施形態では特に、歌唱履歴データベース3131から取得された、イノベーターグループに属する各消費者Mの歌唱履歴情報に基づき、各消費者Mの流行発見度を表す指標となる平均順位T、及び、消費者Mの嗜好幅を表す指標となる合計ID数Lを算出する。そして、その算出された平均順位Tが前述した平均値T0以下で、かつ、合計ID数Lが前述した平均値L0以上である(図15に示すステップS340の判定が満たされて、かつ、ステップS345の判定が満たされた場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値以上で、かつ、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値以上である消費者Mは、第1イノベーターグループに分類される。また、上記算出された平均順位Tが前述した平均値T0より大きく、かつ、合計ID数Lが前述した平均値L0以上である(図15に示すステップS340の判定が満たされないで、かつ、ステップS360の判定が満たされなかった場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値未満で、かつ、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値以上である消費者Mは、第2イノベーターグループに分類される。また、上記算出された平均順位Tが前述した平均値T0以下で、かつ、合計ID数Lが前述した平均値L0未満である(図15に示すステップS340の判定が満たされて、かつ、ステップS345の判定が満たされなかった場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値以上で、かつ、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値未満である消費者Mは、第3イノベーターグループに分類される。また、上記算出された平均順位Tが前述した平均値T0より大きく、かつ、合計ID数Lが前述した平均値L0未満である(図15に示すステップS340の判定が満たされないで、かつ、ステップS360の判定が満たされた場合を参照)、言い換えれば、流行発見度が所定の発見度しきい値未満で、かつ、嗜好幅が所定の嗜好幅しきい値未満である消費者Mは、第4イノベーターグループに分類される。
このように、本実施形態では特に、イノベーターグループに属する消費者Mを、流行発見度及び嗜好幅の大きさにより、第1〜第4イノベーターグループの4つのグループに細かく分類する。これにより、イノベーターグループに分類された消費者Mの中から、流行発見度が小さい特定の人気商品のファンと嗜好幅が小さい特定の商品のマニアとを除外することができる。この結果、より高精度な消費者分類を行うことができる。
また、本実施形態では特に、上記第1・第3イノベーターグループに分類された消費者Mが、前述した消費以外の特定の消費関連行動を起こしたこと、上記の例では、前述したクリックを行ったことを契機に、当該行動の対象商品を推奨するための推奨情報を、上記アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力する。これにより、イノベーターの次に行動するグループの消費者Mに対し影響を与えるであろう、上記第1・第3イノベーターグループの消費者Mの動向を精度よく把握し、当該影響等を加味した実効性の高い内容の推奨を、当該イノベーターの次に行動するグループの消費者Mに対し行うことができる。この結果、当該イノベーターの次に行動するグループの消費者Mにとって適した内容の推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、上記第1・第3イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された推奨情報に対し、マウス622を介しクリックを行ったことを契機に、当該行動の対象商品を推奨するための推奨情報を、上記アーリーアドプターグループに属する複数の消費者MのPC端末600に対して出力する。これにより、上記第1・第3イノベーターグループの消費者Mの動向を、PC端末600におけるマウス622の操作を介し迅速かつ容易に把握し、当該動向等を加味した実効性の高い内容の推奨を、イノベーターの次に行動するグループの消費者Mに対し行うことができる。
また、本実施形態では特に、上記第1・第3イノベーターグループに分類された消費者Mが、当該消費者MのPC端末600のディスプレイ620に表示された推奨情報に対し、マウス622を介しクリックを行ったことを契機に、当該行動の対象商品を推奨するための推奨情報を、当該第1・第3イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力する。これにより、上記第1・第3イノベーターグループの消費者の動向を、PC端末600におけるマウス622の操作を介し迅速かつ容易に把握し、当該動向等を加味した実効性の高い内容の推奨を、当該消費者Mと嗜好の類似する消費者Mに対し行うことができる。
また、本実施形態では特に、歌唱履歴データベース3131より取得された各消費者Mの歌唱履歴情報を用いて、各消費者Mを、互いに嗜好の異なる、複数のユニットに分類する(図13に示すステップS120を参照)。そして、上記対象商品を推奨するための推奨情報を、上記イノベーターグループに属する消費者Mと類似のユニットに分類された複数の消費者MのPC端末600に対して出力する。このように、イノベーターグループの消費者Mの動向等を加味した実行性の高い内容の推奨を、当該消費者Mと嗜好の類似する消費者Mに対し行うことにより、より有効な推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、上記流行発見度を表す指標として、特定の期間、上記の例では、先月の1ヶ月間において、楽曲データに対し歌唱行動を行った消費者Mの数、言い換えれば、先月の1ヶ月間における楽曲データの歌唱回数を用いる。すなわち、当該先月の1ヶ月間における楽曲データの歌唱回数を算出すると、当該算出された歌唱回数が多い順に各楽曲データが順位付けされる。そして、先月の1ヶ月間に歌唱行動を行った楽曲データに付与された順位が各消費者Mごとに集計され、その集計された各消費者Mごとの順位の集計結果を用いて、各消費者Mに係わる上記平均順位T、言い換えれば、各消費者Mの流行発見度を算出することができる。
また、本実施形態では特に、嗜好幅を表す指標として、特定の期間、上記の例では、先月の1ヶ月間において、各消費者Mが歌唱行動を行った楽曲データに係わる歌手IDの数を用いる。すなわち、消費者Mが当該先月の1ヶ月間において歌唱行動を行った楽曲データに係わる歌手IDの数を、各消費者Mごとに集計する。その集計された各消費者Mごとの歌手IDの集計結果を用いて、各消費者Mに係わる上記合計ID数L、言い換えれば、各消費者Mの嗜好幅を算出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)消費行動履歴に基づいて消費者分類を行う場合
上記実施形態においては、カラオケ利用者である消費者Mが楽曲データを歌唱した歌唱行動履歴に基づいて、各消費者Mを、互いに歌唱行動時期の異なる複数のグループに分類する例を説明したが、これに限られない。すなわち、消費者の実際の消費行動、例えば物品商品の購入など、による消費行動履歴に基づいて、各消費者Mを、互いに消費行動時期の異なる複数のグループに分類するようにしてもよい。
この場合のDBサーバ300の消費者データベースには、各商品ごとに、商品の識別情報と、商品の市場投入日時と、当該商品に対する複数の消費者の消費行動履歴とをそれぞれ対応付けた消費履歴情報が記憶されている。上記消費行動履歴には、商品を消費した消費者の識別情報と、消費行動日時とが含まれている。
また、本変形例において情報処理装置400の制御部401が実行する処理は、上記実施形態とほぼ同様である。すなわち、制御部401は、上記消費者データベースにアクセスして、すべての商品に係わる上記商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者の識別情報、及び消費行動日時を取得する。そして、その取得された商品の識別情報、商品の市場投入日時、消費者の識別情報、及び消費行動日時を用いて、各消費者を、互いに消費行動時期の異なる、上記イノベーターグループを含む5つのグループに分類する。その後、上記消費者データベースより、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者についての、すべての商品に係わる上記商品の識別情報及び消費行動日時を取得する。そして、その取得された商品の識別情報及び消費行動日時に基づき、各消費者Mの流行発見度及び嗜好幅を算出する。その後、上記イノベーターグループに分類された複数の消費者を、上記算出された流行発見度及び嗜好幅に応じて、上記第1〜第4イノベーターグループに分類する。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
なお、以上において、図1中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図12〜図23に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。