JP5482983B2 - 機械式自重補償装置 - Google Patents
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Description
の自重補償装置が、非特許文献5、非特許文献6では、車椅子使用者の上腕の自重を補償するための装置として、車椅子装着型の自重補償装置がそれぞれ提案されている。また、非特許文献7では、背中に支柱を背負った形で装着する、下肢自重補償装置が提案されている。さらに、非特許文献8ではヒューマノイドの関節を駆動するモータにかかる負荷を低減化することを目的として、ばね部材を用いた自重補償装置が提案されている。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、下肢リハビリテーションを補助することを目的とし、人に装着して使用した際に人に与える危険の少ない、自重補償装置を提供することを目的とする。
回転関節で接続されたリンクにより構成される下肢に取り付け可能な自重補償装置であって、関節の回転角速度を1/2に減速するギヤと、前記ギヤに固定された第1のプーリと、第1のプーリと同じ半径を有し、リンクに垂直に固定された軸に枢着される回転自在な第2のプーリと、前記第1・第2のプーリを交叉して連結するワイヤと、両端を前記第1・第2のプーリに自在継ぎ手を介して接続されたばね部材から構成される。
本装置では前記関節を角度θ回転させたとき、前記ギヤにより前記第一のプーリがθ/2だけ前記関節と逆向きに回転し、さらに前記第1・第2のプーリ間を交叉して連結するワイヤにより前記第2のプーリは前記第1のプーリと逆方向に同じ角度だけ回転する。この結果、前記第1・第2のプーリ間に張られるばね部材は第1・第2のプーリの軸間を結ぶ直線と平行に
一方、前記関節を角度θ回転させたときに自重により関節周りに生成されるトルクも
に比例する。
従って、適切にばね部材の弾性係数を設定することにより、自重により関節周りに生成されるトルクを任意の姿勢で誤差なく正確に打ち消す、自重補償装置が実現されることになる。
このように、本発明の請求項1記載の自重補償装置では、ばね部材を伸張させたときに生じる反力を用いて自重補償トルクを生成するので、従来技術のようにばね部材を張るための支柱を外部に設けることなく、リンク内に生じる内力のみを用いて自重補償を行うことができる。
また、支柱などの装置の動きと連動しない機構を配置する必要が無く,ばね部材がリンクと平行に配置されるため、装置全体をコンパクトに設計することができ、安全面のみならず、操作性の向上、装置の軽量化を図ることができる。
(第1実施形態)
図1は本発明の実施形態1の自重補償装置を概念的に示す図である。実施形態1の自重補償装置は体幹を伸ばしきった状態で前傾をしたときに自重による転倒を防ぐことのできる1自由度の自重補償装置である。
実施形態1の自重補償装置は基台となる足底1と、足底1に固定されたギヤ2、ギヤ2の径の2倍の径を持つギヤ3、ギヤ3と共通の回転軸を持ち、ギヤ3に固定されたプーリ4、プーリ4とワイヤで結合されたプーリ6、プーリ4とプーリ6に自在継ぎ手で接続されたばね部材5から構成される。
ばね部材5は直立姿勢にあるときに、自然長が0となるように接続されており、図1のように角度θ右側に倒れると、ギヤ3が右回りにθ/2回転し、ギヤ4がワイヤによって左回りにθ/2回転するので、このとき、ばね部材5は
一方、角度θ右側に倒れた状態で、自重により関節周りに生成されるトルクは
装置装着者とリンクを含めた自重をm、その重心とギヤ2の回転中心までの距離をl、重力加速度をgとして、
Mgl・sin(θ)
で与えられるから、ばね定数を
(第2実施形態)
図2は本発明の実施形態2の自重補償装置を概念的に示す図である。実施形態2の自重補償装置は2リンクから構成され、人の下肢に装着することで、体重によって関節に生じるトルクを完全に補償することのできる自重補償装置である。
実施形態2の自重補償装置は基台となる足底1と、足底1に固定されたギヤ2、ギヤ2の径の2倍の径を持つギヤ3、ギヤ3と共通の回転軸を持ち、ギヤ3に固定されたプーリ4、プーリ4とワイヤで結合されたプーリ6、プーリ4とプーリ6に自在継ぎ手で接続されたばね部材5、第1関節と第2関節を結ぶタイミングベルト7、足底1に固定されたタイミングプーリ8、第2関節の回転軸とベアリングを介して回転自在に枢着されたタイミングプーリ9、タイミングプーリに固定されたギヤ10、ギヤ10の径の2倍の径を持つギヤ11、ギヤ11と共通の回転軸を持ち、ギヤ11に固定されたプーリ12、プーリ12とワイヤで結合されたプーリ13、プーリ12とプーリ13に自在継ぎ手で接続されたばね部材14から構成される。
ばね部材5とばね部材14は直立姿勢にあるときに、自然長が0となるように接続されている。
実施形態2の自重補償装置は図2のように第1リンクを角度θ1、第2リンクを角度θ2右側に倒した場合には、タイミングベルトにより、ギヤ10がギヤ8と同じ姿勢を維持するため、ギヤ11は第2リンクに対して(θ1+θ2)/2だけ右回りに回転することになる。これより、ばね部材14は
従って、装置装着者と自重補償装置を含めた第1リンクの自重をm1、その重心とギヤ2の回転中心までの距離をl1、装置装着者と自重補償装置を含めた第2リンクの自重をm2、その重心とギヤ10の回転中心までの距離をl2として、ばね定数をそれぞれ
以上において,本発明を実施形態1,2に即して説明したが,本発明は上記実施形態に制限されるものではなく,その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
2…ギヤ
3…ギヤ2の径の2倍の径を持つギヤ
4…ギヤ3に固定されたプーリ
5…ばね部材
6…プーリ4とワイヤで結合されたプーリ
7…タイミングベルト
8…足底1に固定されたタイミングプーリ
9…第2関節に回転自在に枢着されたタイミングプーリ
10…第2関節に枢着されたギヤ
11…ギヤ10の径の2倍の径を持つギヤ
12…ギヤ11に固定されたプーリ
13…プーリ12とワイヤで結合されたプーリ
14…ばね部材
Claims (1)
- 回転関節で接続されたリンクにより構成される下肢に取り付け可能な自重補償装置であって、関節の回転角速度を1/2に減速するギヤと、前記ギヤに固定された第1のプーリと、第1のプーリと同じ半径を有し、リンクに垂直に固定された軸に枢着される回転自在な第2のプーリと、前記第1・第2のプーリを交叉して連結するワイヤと、両端を前記第1・第2のプーリに自在継ぎ手を介して接続されたばね部材から構成され、前記関節の回転角度を前記ギヤを介して1/2の回転角度に変換し、前記第1のプーリを前記関節の回転角度の1/2の角度だけ回転させるとともに、前記第1・第2のプーリ間を交叉して連結する
ワイヤにより、前記第2のプーリを前記第1のプーリと逆方向に同じ角度だけ回転させることで、前記第1・第2のプーリ間に張られるばね部材を前記プーリの軸間を結ぶ直線と平行に伸張させ、ばね復元力と前記プーリ軸の間のモーメントアームをプーリ回転角の余弦で与えられる長さにするとともに、ばね部材の伸張量をプーリ回転角の正弦で与えられる長さにすることで、前記ばね部材の復元力により前記第1・第2のプーリの軸周りに各々のプーリの回転角の正弦で与えられるトルクを生成し、その発生トルクを前記ギヤと前記ワイヤを介して前記関節の回転軸に伝えることで、前記関節の回転軸周りに関節回転角の正弦関数で与えられるトルクを生成し、前記リンク及び装置装着者の自重により関節周りに生成されるトルクを任意の姿勢で誤差なく正確に打ち消す自重補償装置。
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