JP5481683B2 - メールアドレス誤入力判定システムおよびメールアドレス誤入力判定プログラム - Google Patents

メールアドレス誤入力判定システムおよびメールアドレス誤入力判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、送信される電子メールの送信先のメールアドレスが誤入力された可能性を判定する技術に関する。
近年、インターネット等の通信技術、携帯電話等の端末技術の進展に伴い、電子メールが身近なものとなっている。また、GUI(Graphical User Interface)等のインターフェイス技術や入力補完技術等の発達により、電子メールの作成が容易になっている。
特に、電子メールの送信先の電子メールアドレス(以下、メールアドレスと称する)の入力は、ユーザにとっては煩雑な操作であるため、入力の簡易化が図られている。例えば、アドレス帳と呼ばれるメールアドレスや氏名が記録されている一種のデータベースの内容を一覧表示させ、そこから選択したり、メールアドレスや氏名の一部を入力すると補完入力されたりする機能が備えられている。
このような機能は便利な反面、誤操作、すなわち、メールアドレスの誤入力を招き易いという欠点がある。メールアドレスは電子メールの送信先を示す唯一の情報であるため、誤入力があってはならない。そのため、電子メールの送信先のメールアドレスが正しいか否かを判定する技術が提案されている。
例えば、ネットワークに接続されたユーザ端末間で電子メールの送受信を行なう電子メールシステムにおける電子メール送信方法であって、前記ユーザ端末又は前記ユーザ端末がアクセス可能な端末は、メールアドレスと、当該メールアドレスの持ち主の氏名、会社名、敬称、会社名、部署名、役職、住所、写真・イラスト等の本人データとが、対応付けて記録されたアドレス帳と、電子メールの送信者毎に、前記アドレス帳に記録されている各メールアドレスの持ち主との過去の電子メール送受信の回数、送受信日時等の送受信履歴データを対応付けて記録した送受信履歴ファイルとを備えており、電子メールが送信される前に、前記電子メールの宛先メールアドレス、宛先氏名、電子メール本文等が入力された送信データと、前記アドレス帳に記録されたデータとの照合を行う照合工程と、前記送信データに含まれる宛先メールアドレスに対応する本人データ・送受信履歴データを前記アドレス帳及び送受信履歴ファイルから抽出して、電子メールの送信者のユーザ端末に表示する確認警告表示工程とを、備えた電子メール送信方法がある(特許文献1参照)。
この電子メール送信方法では、メールアドレス等の情報が記録されたアドレス帳と、メールアドレスの持ち主毎の電子メールの送受信の履歴が記録された送受信履歴ファイルとが備えられており、電子メールが送信される際には、その電子メールの宛先メールアドレス、宛先氏名、電子メールの本文等と、アドレス帳の内容および送受信履歴ファイルの内容とが照合され、その宛先メールアドレスが正しいか否かを判定している。
特開2007−193717号公報
しかしながら、上述の特許文献1の電子メール送信方法では、電子メールの宛先メールアドレスだけでなく、宛先氏名等を入力する必要があり、ユーザの利便性を低下させる。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、余分な情報を必要とせずにメールアドレスの誤入力の可能性を判定することができるメールアドレス誤入力判定技術を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明のメールアドレス誤入力判定システムは、電子メールアドレスと当該電子メールアドレスの所有者であるユーザの属性を示す属性情報とを関連付けてユーザ情報として記録管理するユーザ情報管理部と、端末から送信される電子メールから送信先の電子メールアドレスである宛先アドレスを取得する宛先アドレス取得部と、前記ユーザ情報管理部から前記宛先アドレスに関連付けられた前記属性情報を宛先属性情報として取得する宛先属性情報取得部と、前記宛先属性情報と前記ユーザ情報管理部に記録されている前記属性情報とを比較することにより、前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する判定部と、を備えている。
この構成では、送信される電子メールから宛先アドレスが取得され、その宛先アドレスに関連付けられた属性情報が宛先属性情報としてユーザ情報管理部から取得される。このとき、この宛先属性情報と、ユーザ情報管理部に記録されているユーザ情報のうち宛先として指定されているユーザ以外のユーザのユーザ情報とが比較され、その比較結果に基づいて宛先アドレスが誤入力されている可能性が判定される。つまり、メール送信時においてユーザ情報管理部に記録されている情報を用いて宛先アドレスが誤入力されている可能性を判定することとなる。したがって、電子メールの送信に必要のない情報を入力することなく、宛先アドレスの誤入力の可能性を判定することができる。
本発明のメールアドレス誤入力判定システムの好適な実施形態の一つでは、前記属性情報は1以上の属性項目に対する属性値から構成され、前記判定部は、前記属性項目毎に、前記宛先属性情報の当該属性項目に対する前記属性値と類似する前記属性値を有する前記属性情報を類似属性情報として前記ユーザ情報管理部から検索し、当該検索の結果に基づいて前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する。
この構成では、ユーザ情報管理部に記憶されているユーザ情報の中から、宛先属性情報の属性項目に対する属性値と類似(同一を含む)する属性値を有する属性情報(類似属性情報)が検索され、その検索結果に基づいて宛先アドレスの誤入力の可能性が判定される。すなわち、この構成では、宛先属性情報に含まれる属性項目に対する属性値と、ユーザ情報管理部に記録されているユーザの属性情報に含まれる属性項目に対する属性値との類似性に基づいてメールアドレスの誤入力が判定される。したがって、宛先属性情報とユーザ情報管理部に記憶されている各々のユーザの属性情報とを比較し、属性項目毎に属性値が一致するかどうかを判定する方法と比べて、より誤入力の可能性を詳細に反映した判定結果を得ることができる。
メールの送信者はアドレス帳等を参照する場合には氏名に基づくことが多いと考えられる。そのため、宛先属性情報に基づいて類似属性情報を検索する際には、氏名に基づくことが好ましい。そのため、本発明のメールアドレス誤入力判定システムの好適な実施形態の一つでは、前記属性項目には前記ユーザの氏名に関する氏名項目が含まれ、前記判定部は、前記氏名項目の前記属性値に基づいて前記類似属性情報の検索を行う。
この構成では、宛先属性情報を構成する属性項目のうち氏名項目の属性値に基づいて類似属性情報が検索される。そのため、類似属性情報は宛先アドレスを持つユーザの氏名と類似する氏名を持つユーザの属性情報となる。したがって、ユーザの氏名情報を用いて、誤送信の可能性を判定することができ、ユーザの手間を軽減し、利便性を向上させることが可能となる。
上述した本発明のメールアドレス誤入力判定システムの技術的特徴は、同様のメールアドレス誤入力判定プログラムにも用いることができる。例えば、送信される電子メールから送信先の電子メールアドレスである宛先アドレスを取得する宛先アドレス取得機能と、電子メールアドレスと当該電子メールアドレスの所有者であるユーザの属性を示す属性情報とを関連付けてユーザ情報として記録管理するユーザー情報管理部から前記宛先アドレスに関連付けられた前記属性情報を宛先属性情報として取得する宛先属性情報取得機能と、前記宛先属性情報と、前記ユーザ情報管理部に記録されている前記属性情報とを比較することにより、前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する判定機能と、をコンピュータに実現させるメールアドレス誤入力判定プログラムに用いることができる。当然ながら、上述したメールアドレス誤入力判定システムの付加的な技術的特徴もメールアドレス誤入力判定プログラムに適用することができ、メールアドレス誤入力判定プログラムも上述したメールアドレス誤入力判定システムの作用効果を奏することができる。
メールアドレス誤入力判定システムの機能ブロック図である。 ユーザ情報の例である。 メールアドレス誤入力判定システムの処理の流れを表すフローチャートである。 宛先アドレスが誤入力された可能性が高いことを通知するための表示例である。 宛先アドレスの誤入力の可能性の判定処理の流れを表すフローチャートである。 属性項目間の類似度と属性項目評価値の関係を示すグラフである。 別実施形態における機能ブロック図である。 別実施形態における機能ブロック図である。
以下に図面を用いて本発明のメールアドレス誤入力判定システムの実施形態を説明する。図1は、本発明によるメールアドレス誤入力判定システムの機能ブロック図である。図に示すように、本実施形態におけるメールアドレス誤入力判定システムは、汎用コンピュータからなる端末Tにより構成されている。この端末TはLAN等のネットワークNを介して汎用コンピュータからなるメールサーバSに接続されている。
端末Tには、ソフトウェアによりMUA(Mail User Agent)10、いわゆるメーラが構成されており、ユーザはこのMUA10を用いることにより電子メール(以下、メールと称する)を作成、送信することができる。一方、メールサーバSには、ソフトウェアによりMTA(Mail Transfer Agent)20が構成されている。MUA10から送信されたメールはMTA20を介して各ユーザに送信される。
また、端末Tは、ユーザ情報管理部1、宛先アドレス取得部2、宛先属性情報取得部3、判定部4、制御部5を備えている。本実施形態では、ユーザ情報管理部1はハードディスク等の不揮発性記録媒体およびDBMS(Database Management System)により構成され、宛先アドレス取得部2、宛先属性情報取得部3、判定部4、制御部5はソフトウェアにより構成されているが、宛先アドレス取得部2、宛先属性情報取得部3、判定部4、制御部5はハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとを協働させて構成しても構わない。
ユーザ情報管理部1は、電子メールアドレス(以下、メールアドレスと称する)とそのメールアドレスの所有者の属性情報とを関連付けてユーザ情報として記録管理している。本実施形態では、メールアドレスを主キーとするRDB(Relational Database)形式で管理されている。また、属性情報は少なくとも一つの属性項目に対する属性値を有している。図2は、ユーザ情報管理部1に記録されているユーザ情報の例である。この例では、属性情報の属性項目として、「表示名」、「姓」、「名」、「よみがな」、「所属」が用いられている。ここで、表示名とはRFC5322でいうname-addrである。MUA10によってはメールアドレスの入力欄にRFC5322でいうaddr-specに代えて表示名を表示するものがあるため、属性項目に表示名を入れている。
宛先アドレス取得部2は、ユーザが送信するメールから宛先として入力されたメールアドレスを宛先アドレスとして取得する。すなわち、宛先アドレス取得部2は、メールヘッダのToフィールド、Ccフィールド、Bccフィールドに設定されたメールアドレスを宛先アドレスとして取得する。
宛先属性情報取得部3は、宛先アドレス取得部2により取得された宛先アドレスに関連付けられた属性情報(以下、宛先属性情報と称する)をユーザ情報管理部1から取得する。上述したように、ユーザ情報管理部1は、メールアドレスを主キーとして属性情報を管理しているため、宛先アドレスを検索キーとすることにより宛先属性情報を取得することができる。
判定部4は、宛先属性情報取得部3により取得された宛先属性情報と、ユーザ情報管理部1に記録されている属性情報とを比較することにより宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する。
制御部5は、判定部4の判定結果に基づいてメールを送信するユーザ(以下、メール送信ユーザと称する)に対する制御を行う。例えば、判定部4の判定結果が、宛先アドレスが誤入力された可能性が高いことを示している場合には、メール送信ユーザに対して誤入力の可能性が高い旨を通知する。
図3は、メールアドレス誤入力判定システムの処理の流れを表すフローチャートである。本実施形態では、MUA10はGUI(Graphical User Interface)によりメール作成を可能としており、宛先アドレス取得部2がGUIにより構成されたメールアドレス入力欄(To,Cc,Bcc欄)にメールアドレスが入力されるのを検知すると処理が開始される構成としている。すなわち、宛先アドレス取得部2は、メールアドレス入力欄の入力イベントをフックすることにより以下の処理を開始する。当然ながら、宛先アドレス取得部2の宛先アドレスの取得は任意のタイミングで行うことができる。例えば、メールの送信ボタンの押下操作をフックすることにより処理を開始しても構わない。この場合には、メールアドレス誤入力判定システムはMUA10に対してメール送信処理を保留させておき、処理を実行する。なお、MUA10からネットワーク通信プログラム(ミドルウェア)にメールデータを通知するタイミングで宛先アドレスを取得する構成としても構わない。
まず、上述のようなタイミングで宛先アドレス取得部により宛先アドレスが取得されると(#01のYes分岐)、取得された宛先アドレスは宛先属性情報取得部3に渡される。なお、宛先アドレスが複数の場合には、以下の処理が各々の宛先アドレスに対して行われる。
宛先アドレスを取得した宛先属性情報取得部3は、宛先アドレスに関連付けられた属性情報、すなわち、宛先属性情報をユーザ情報管理部1から取得する(#02)。上述したように、ユーザ情報管理部1はメールアドレスを主キーとするRDB形式でユーザ情報を管理している。したがって、宛先属性情報取得部3は宛先アドレスを検索キーとして属性情報を検索するためのSQLを作成し、そのSQLに基づいてユーザ情報管理部1が検索を行うことにより宛先属性情報を取得することができる。例えば、宛先アドレスが“taro_o@abc.co.jp”であった場合には、宛先属性情報として{“大空さん”,“大空”,“太郎”,“おおぞらたろう”,“株式会社abc”}が取得される。取得された宛先属性情報は宛先アドレスとともに判定部4に送られる。
宛先アドレスおよび宛先属性情報を取得した判定部4は、ユーザ情報管理部1に記録されている属性情報のうち宛先属性情報以外の属性情報と宛先属性情報とを比較することにより、宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する(#03)。本実施形態では、判定結果は評価値として算出される。なお、この評価値算出の具体的な処理内容は後述する。判定結果は制御部5に送られる。
評価結果、すなわち、評価値を取得した制御部5は、評価値と所定の閾値Tとを比較し、評価値が閾値Tよりも大きければ(#04のYes分岐)、宛先アドレスが誤入力された可能性が高いとしてメール送信ユーザに対してその旨を通知する。例えば、図4に示すようなダイアログを表示し、メール送信ユーザに宛先アドレスの確認を促す。この例では、宛先アドレスを確認する旨のメッセージとともに宛先アドレスおよび宛先属性情報が表示されており、メール送信ユーザが宛先アドレスを確認し易くなっている。
以下に判定部4における宛先アドレスの誤入力の可能性判定処理の流れを説明する。図5は、本実施例における処理の流れを表すフローチャートである。上述したように、判定部4の処理は宛先アドレスおよび宛先属性情報の取得をトリガとして開始される。本実施例では、宛先アドレスとして“taro_o@abc.co.jp”が取得された場合を説明する。また、ユーザ情報管理部1には図2のユーザ情報が記録されているものとする。本実施例では、属性項目「表示名」,「姓」および「よみがな」に基づいて類似属性情報の検索を行うものとし、類似属性情報の検索に用いられる属性項目を対象属性項目と称する。当然ながら、これらの対象属性項目に代えて、または共に、「所属」等の他の属性項目を対象属性項目としても構わないし、全ての属性項目を対象属性項目としても構わない。また、対象属性項目の項目数も適宜設定可能である。例えば、「表示名」,「姓」および「よみがな」のいずれか1つのみを用いても構わない。
宛先属性情報を取得した判定部4は、まず評価値vを初期化し(#11)、ユーザ情報管理部1から宛先アドレス以外のメールアドレスに関連付けられている属性情報(以下、非宛先属性情報と称する)を取得する(#12)。上述の例では、まず{“青空さん”,“青空”,“花子”,“あおぞらはなこ”,“株式会社abc”}が取得される。
次に、判定部4は一の対象属性項目を選択する(#13)。例えば、「表示名」が選択される。さらに、判定部4は、宛先属性情報の属性情報のうち選択した対象属性項目に対応する属性値(以下、宛先属性値と称する)を取得し(#14)、非宛先属性情報の属性情報のうち選択した対象属性項目に対応する属性値(以下、比較対象属性値と称する)を取得する(#15)。上述の例では、対象属性項目が「表示名」であるため、宛先属性情報が“大空さん”、比較対象属性値が“青空さん”となる。
宛先属性値と比較対象属性値とが取得されると、判定部4はこれらの類似度を算出する(#16)。上記の例では、“大空さん”と“青空さん”との類似度が求められる。この類似度の算出は、文字の一致数の割合等様々な文字列の類似度の尺度を用いることができる。例えば、文字の一致数の割合を用いると“大空さん”と“青空さん”との類似度は0.75(=3/4)となる。このようにして求められた類似度が所定の閾値THよりも大きければ(#17のYes分岐)、この対象属性項目に対する評価値(以下、属性項目評価値と称する)を1として評価値vに加算する(#18)。このとき、評価値vが所定の閾値Tよりも大きければ宛先アドレスが誤入力されている可能性があるため、以降の処理(#18〜#19)を行わずにメインルーチンに戻り、メール送信ユーザに通知する(#05)構成としても構わない。ここで、属性項目評価値が1となった属性情報が本発明における類似属性情報であり、各属性情報の比較対象属性値と宛先属性値との比較処理が類似属性情報の検索に対応する。
一の対象属性項目に対する処理が終了すると、未処理の対象属性項目が存在するか否かがチェックされ(#19)、未処理の対象属性項目が存在する場合には(#19のYes分岐)、処理を#13に移行し、上述の処理を繰り返す。
一方、未処理の対象属性項目が存在しない場合には(#19のNo分岐)、未処理の非宛先属性情報の有無がチェックされる(#20)。未処理の非宛先属性情報が存在する場合には(#20のYes分岐)、処理を#12に移行し、上述の処理を繰り返す。一方、未処理の非宛先属性情報が存在しない場合には(#20のNo分岐)、処理を終了し、算出された評価値vを制御部5に送る。
上述した処理による評価値vの算出を数式化すると式(1)となる。なお、式(1)では、ユーザ情報管理部1に記録されている属性情報の集合をA、宛先属性情報をa、非宛先属性情報の集合をA’(=A−{a})、対象属性項目の集合をI、対象属性項目をi、宛先属性値と比較対象属性値との類似度から属性項目評価値を求める関数をf1としている。また、xiおよびaiはそれぞれ非宛先属性情報および宛先属性情報の対象属性項目iに対する属性値、すなわち、比較対象属性値および宛先属性値である。上述したように、本実施例では比較対象属性値xiと宛先属性値aiとの類似度が所定値TH以上であればそれらの属性項目評価値を1とするものであるため、比較対象属性値xiと宛先属性値aiとの類似度と属性評価値との関係は図6(a)に示すようになっている。なお、これらの関係は図6(b)に示すような閾値TH1から閾値TH2(=TH)までは線形的に増加するようにしても構わない。
Figure 0005481683
本実施例では、このようにして評価値を算出しているため、換言すれば、対象属性項目毎に宛先属性値に類似する比較対象属性値を持つ類似属性情報を検索し、その検索結果の総和を評価値としている。
判定部4により算出される評価値は、宛先アドレスの誤入力のされ易さの尺度を表すものである。そのため、対象属性項目を一律に扱うよりも、対象属性項目毎に評価値に対する寄与割合を異ならせる方が好ましい場合がある。そのため、本実施例では、各対象属性項目に対して重みを付与し、その重みに基づいた評価値を算出している。
本実施例での処理は実施例1と同様であるため処理の流れの説明は省略するが、評価値vの算出は(1)に代えて(2)を用いる。ここで、wiは対象属性項目iの重みである。
Figure 0005481683
重みwiの値は適宜設定することができるが、メール送信ユーザが宛先アドレスを入力する際に着目する対象属性項目の重みを大きくすることが望ましい。例えば、対象属性項目が「表示名」,「姓」および「よみがな」であれば、それぞれの重みを3,2,1と設定することができる。重みは、このように予め設定されている値を用いても構わないが、下記のように動的に変更しても構わない。
メール送信ユーザが宛先アドレスを入力する際にキーボード等からではなく、アドレス帳等を表示させ、そこから宛先アドレスを選択して入力するような場合には、そのアドレス帳の表示態様に基づいて重みを設定することができる。例えば、アドレス帳を表示する際の整列キーとしての対象属性項目の重みを大きく設定することができる。通常、アドレス帳の内容(ユーザ情報)が表示される際には、何らかの整列キーに基づいて整列されている。したがって、隣接して表示されているユーザ情報はその整列キーに用いられた属性項目の属性値が類似していると考えられる。このように表示されたユーザ情報からメールアドレスを選択する場合に、選択操作を誤ると本来選択すべきユーザ情報に隣接したユーザ情報、すなわち、整列キーに用いられた属性項目の属性項目が類似しているユーザ情報を選択するおそれがある。そのため、整列キーとして用いられた属性項目の重みを大きく設定すれば、メールアドレスの誤入力の可能性を的確に評価することができる。例えば、対象属性項目が「表示名」,「姓」および「よみがな」であり、アドレス帳の整列キーが「表示名」であると、これらの重みを例えば3,1,1と設定する。当然、このようにして重みを設定する場合には、アドレス帳の整列キーが変更された場合には、それに伴い重みも再設定することが望ましい。
また、メールアドレスをMUA10の補完機能を使用して入力された際には、その補完処理に基づいて重みを設定することもできる。ここで、補完機能とは、メールアドレスの入力欄にメールアドレスの一部や属性情報の属性値の一部が入力された時点で、入力された文字列が含まれる属性値を持つユーザのメールアドレスが設定されるものである。この機能を用いると、メール送信ユーザは文字列の一部を入力するだけでメールアドレスを設定することができる。しかし、文字列を誤入力した場合には、意図しないユーザのメールアドレスが設定される。例えば、メール送信ユーザは“taro_o@abc.co.jp”を入力しようとして、“taro_i”を入力したとする。この場合には、MUA10の補完機能により“taro_i@adc.co.jp”が設定される。また、“大空さん”を入力しようとして“青空”を誤入力すると、“hanako_a@abc.co.jp”が設定されてしまう。このように、MUA10のメールアドレス補完機能は便利な反面、メールアドレスの誤入力の可能性を高めるおそれがある。したがって、このメールアドレスの補完に用いた属性項目の重みを大きく設定すると、的確にメールアドレスの誤入力の可能性を判定することができる。例えば、“青空”の入力により“hanako_a@abc.co.jp”を設定したのであれば、補完に用いた対象属性項目は「表示名」であるため、「表示名」の重みを他に比べて大きく設定すればよい。
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態では、ユーザ情報管理部1は端末Tに備えられていたが、メールサーバS等の他のサーバに備えられていても構わない。この場合には、ユーザ情報管理部1はネットワークNを介して接続されている各々の端末Tからユーザ情報を取得し、ユーザ情報を一括管理する構成となる。
(2)上述の実施形態では、メールアドレス誤入力判定システムは端末Tにより構成されていたが、端末TおよびメールサーバS等のサーバにより構成しても構わないし、メールサーバS等のサーバのみから構成しても構わない。図7は、前者の各機能部の配置の例である。この例では、宛先アドレス取得部2および制御部5を端末Tに配置し、他の機能部をメールサーバSに配置している。このように機能部を配置した場合には、宛先アドレス取得部2は、メールの作成中、または、MUA10からMTA20にメールが送信される前に図3の処理が実行される。一方、図8は後者の場合の機能ブロック図である。この場合には、全ての機能部はメールサーバSに配置されており、MUA10からMTA20にメールが送信された後、かつ、MTA20からメールが送信される前に図3の処理が実行される。なお、処理が実行されている間は、MTA20からのメールの送信は保留とされる。
(3)上述の実施形態では、属性項目「よみがな」の属性値は登録されていたが、人名辞書を用いて属性項目「姓」および/または「名」の属性値から生成する構成としても構わない。例えば、人名辞書を用いて宛先属性情報の「姓」,「名」の属性値(漢字)をよみがな(ひらがな)に変換し、その変換したよみがなとユーザ情報管理部に登録されている属性項目「よみがな」に対する属性値とを比較することにより、宛先アドレスの誤入力の可能性を判定しても構わない。また、比較対象となる「よみがな」も人名辞書を用いて非宛先属性情報としての「姓」,「名」に対する属性値から変換したものを用いても構わない。
本発明は、メールアドレスの誤入力の可能性を判定する技術に利用することができる。
N:ネットワーク
S:メールサーバ
T:端末
1:ユーザ情報管理部
2:宛先アドレス取得部
3:宛先属性情報取得部
4:判定部
5:制御部
10:MUA
20:MTA

Claims (4)

  1. 電子メールアドレスと当該電子メールアドレスの所有者であるユーザの属性を示す属性情報とを関連付けてユーザ情報として記録管理するユーザ情報管理部と、
    端末から送信される電子メールから送信先の電子メールアドレスである宛先アドレスを取得する宛先アドレス取得部と、
    前記ユーザ情報管理部から前記宛先アドレスに関連付けられた前記属性情報を宛先属性情報として取得する宛先属性情報取得部と、
    前記宛先属性情報と前記ユーザ情報管理部に記録されている前記属性情報とを比較することにより、前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する判定部と、を備えたことを特徴とするメールアドレス誤入力判定システム。
  2. 前記属性情報は1以上の属性項目に対する属性値から構成され、
    前記判定部は、前記属性項目毎に、前記宛先属性情報の当該属性項目に対する前記属性値と類似する前記属性値を有する前記属性情報を類似属性情報として前記ユーザ情報管理部から検索し、当該検索の結果に基づいて前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定することを特徴とする請求項1記載のメールアドレス誤入力判定システム。
  3. 前記属性項目には前記ユーザの氏名に関する氏名項目が含まれ、
    前記判定部は、前記氏名項目の前記属性値に基づいて前記類似属性情報の検索を行うことを特徴とする請求項2記載のメールアドレス誤入力判定システム。
  4. 送信される電子メールから送信先の電子メールアドレスである宛先アドレスを取得する宛先アドレス取得機能と、
    電子メールアドレスと当該電子メールアドレスの所有者であるユーザの属性を示す属性情報とを関連付けてユーザ情報として記録管理するユーザ情報管理部から前記宛先アドレスに関連付けられた前記属性情報を宛先属性情報として取得する宛先属性情報取得機能と、
    前記宛先属性情報と、前記ユーザ情報管理部に記録されている前記属性情報とを比較することにより、前記宛先アドレスが誤入力された可能性を判定する判定機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とするメールアドレス誤入力判定プログラム。
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