JP5481486B2 - 自己組織化通信ネットワーク及びその動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイムスロット無線通信ネットワークの動作のためのタイムスロット無線通信ネットワーク及び方法に関する。
従来、タイムスロット送信方法(時分割双方向伝送(TDD))に基づく無線通信ネットワークにおいては、送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの固定的割り当てが予め決められている。動作中の修正は、通常、可能でない。
この動作方法の課題は、送信要求が支配的な又は送信要求が支配的な場合に、無線通信ネットワークの容量が最適な方法で利用できないことである。
1つの基地局を介して送信スロット及び受信スロットに対してタイムスロットの割り当てを適合させることについては、欧州特許第0948221号明細書に開示されている。この方法で、能力のより好ましい利用が可能である。しかしながら、隣同士の複数の基地局によるネゴシエーションは起こらない。1つの基地局の最適化は、強い外乱と、隣同士の複数の基地局における送信性能の低下とをもたらす。新たな基地局の活性化の場合には、較正のために高コストが必要である。
欧州特許第0948221号明細書
本発明の目的は、高度にネットワークの能力を利用し、設置のためにコストがあまり掛からず、低干渉メッセージ送信を維持する及び保証する無線通信ネットワーク及びそのための方法を提供することである。
上記目的は、独立請求項1の特徴による装置についての発明と、独立請求項10の特徴による方法についての発明とに従って達成することができる。有利な更なる成果については、それらの独立請求項を引用する従属請求項の内容により構成されている。
本発明に従った無線通信ネットワークは少なくとも2つの基地局を備えている。それらの基地局は、タイムスロットにおいて移動局と通信する。タイムスロットは、送信スロットと受信スロットに副分割され、その送信スロット中に、基地局はメッセージを送信し、その受信スロット中に、基地局はメッセージを受信する。それらの基地局は、送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てを協働して決定する。従って、全体として、ネットワークについての好ましいタイムスロットの分配が保証される。故に、送信メッセージのボリュームの増加が可能であり、ネットワーク内の全ての基地局の要求を考慮に入れることが可能である。
第1基地局は、送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てについての示唆を第2基地局に好適に送信する。第2基地局は示唆を好適に受け入れ、第1基地局への応答を好適に送信する。代替として、第2基地局は、その示唆を拒否し、第1基地局への拒否を好適に送信する。このように、割り当ての迅速な決定が可能である。
第2基地局は、送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てのための第2示唆を第1基地局に有利に送信する。従って、高い全体的なメッセージ送信を維持しながら、その割り当ての迅速な決定が可能である。
少なくとも1つの基地局は、少なくとも1つの他の基地局に比べて好適に、又は全ての他の基地局に比べてかなり好適に、相対的により高い優先度を備えている。相対的により高い優先度の基地局により送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てのための示唆が、相対的により低い優先度の基地局により好適に常に受け入れられる。従って、好ましい加入者のメッセージが、高い信頼性を有して及び遅延が低減されて、送信されることが可能である。特に、相対的により高い優先度の基地局が、協働ネゴシエーションのための開始ポイントとして用いられることが可能である。
複数の基地局は、メッセージ送信要求に依存する各々の場合に、送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てのためのそれらの複数の基地局の示唆を好適に決定する。従って、無線通信ネットワークの全体的な送信速度が高くされることが可能である。
複数の基地局は、無線接続を介して及び/又は接続線を介して互いに好適に接続される。それらの複数の基地局は、この無線接続及び/又はこの接続線を介して好適に通信する。従って、複数の基地局の通信は、固定的な方法で維持されることが可能である。更に、接続線を用いる場合、無線通信ネットワークから独立して、高信頼性の通信が可能である。
複数の基地局は、付加的な同期情報を好適に交換する。複数の基地局は、送信スロット及び受信スロットを好適に同期する。従って、外乱の更なる低減と、従って、無線通信ネットワークの送信速度の増加とが可能である。
複数の基地局は、メッセージの送信のために用いられないタイムスロットの数が最小化された、送信スロット及び受信スロットへのそのような方法におけるタイムスロットの割り当てを有利に行う。従って、無線通信ネットワークにより送信されるメッセージ数の最適化が可能である。
更なる基地局の活性化の後、複数の基地局は、更なる基地局と協働して送信スロット及び受信スロットへのタイムスロットの割り当てを好適に決定する。従って、無線通信ネットワークの自己組織化及び自己回復が可能である。
本発明については、以下に、本発明の有利な例示としての実施形態を提示している図に基づいて、例示として詳述している。
本発明に従った無線通信ネットワークの例示としての第1の実施形態を示す図である。 本発明に従った無線通信ネットワークの例示としての第2の実施形態を示す図である。 本発明に従ったタイムスロットの第1の割り当てを示す図である。 本発明に従ったタイムスロットの第2の割り当てを示す図である。 本発明に従ったタイムスロットの第3の割り当てを示す図である。 フローチャートで、本発明に従った方法の例示としての第1の実施形態を示す図である。 フローチャートで、本発明に従った方法の例示としての第2の実施形態を示す図である。 通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第3の実施形態を示す図である。 通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第4の実施形態を示す図である。 通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第5の実施形態を示す図である。 タイムスロットの例示としての第1の割り当てを示す図である。 フローチャートで、本発明に従った方法の例示としての第6の実施形態を示す図である。
最初に、図1及び2を参照して、本発明に従った無線通信ネットワークの機能化の構造及び一般的な方法について説明する。図3乃至5により、本発明に従った無線通信ネットワーク及び本発明に従った方法の詳細について、異なるタイムスロットの割当てを参照して提示されている。次いで、図6及び7により、本発明に従った方法が、2つの例示としての実施形態に基づいてかなり詳細に説明されている。続いて、図8乃至10に基づいて、本発明に従った方法の種々の例示としての実施形態の機能化の方法について、通信の実施例を参照して、更に説明されている。最後に、図11乃至12に基づいて、同期化がかなり詳細に考慮されている。類似する図における同じ要素の説明及び提示の繰り返しは、一部の場合には、提供されていない。
図1においては、本発明に従った無線通信ネットワークの第1の例示としての実施形態が提示されている。無線通信ネットワーク14は、2つの基地局11、12と、ネットワーク13とを有する。ネットワーク13は、これに関連して第1基地局11に無線接続17により接続され、更なる基地局を含むことが可能である。接続ライン18により、ネットワーク13は第2基地局12に接続されている。移動局10は、無線通信ネットワーク14と無線接続されている。それら2つの基地局11、12は、この例示としての実施形態においては、互いとの視覚的な接続を備えている。
基地局11、12は、共通の周波数範囲で大部分が同一の信号を送信する。移動局10の全てがこの周波数領域を共有している。例えば、個々の移動局の信号は、符号多重方法(code−multiplex method)を介して分離されることが可能である。
無線通信ネットワークはタイムスロット方法を用いる。即ち、時間領域において、基地局11、12から送信される信号は、それらの基地局11、12から受信される信号から分離される。所与の時間部分(フレーム)は一定数のタイムスロット(スロット)に副分割される。これに関連して、全てのタイムスロットは同じ長さを備えている。各々のタイムスロットは、基地局11、12によりメッセージの送信のためか又は、基地局11、12によりメッセージの受信のために用いられる。基地局11、12により受信されたメッセージは移動局10から送信される。従って、全てのタイムスロットは、送信スロットか又は受信スロットのどちらかである。この方法は、基地局11、12側から開始する。従って、全てのタイムスロットは同じ持続時間を備えている。故に、統一送信規格により、メッセージの同じボリュームが、各々のタイムスロットと介して送信されることができる。従来、送信スロット及び受信スロットの所定の分配が用いられている。しかしながら、このことは、全てのタイムスロットの容量の利用が保証されていないため、低効率に繋がる。本発明に従って、送信スロット及び受信スロットに対する複数のタイムスロットの可変割り当てが用いられる。基地局11、12は、それらのタイムスロットに送信スロット及び受信スロットを協働して割り当てる。基地局11、12の送信要求に依存するタイムスロットの異なる分配については、図3乃至5を参照して、詳細に説明する。
協働割り当ての機能については、図6乃至10を参照して、詳細に説明する。
異なる基地局11、12の複数のタイムスロットの同期は、引き続いて課題である。システムクロックの不正確さのために、及びネットワーク13を介しての同期信号化の待ち時間のために、基地局11、12の不完全な同期が得られる。このことは、2つの基地局11、12の視覚的接続のために、この例示としての実施形態においては、特に問題である。この場合の不完全な同期は、例えば、第1基地局11の受信スロットへの、ときを同じくして投影する、例えば、第2基地局12の送信スロットの直接照射に繋がる。このことは、かなり低い信号対雑音比に、故に、オーバーラップ期間中の高いビット誤り率に繋がる。従って、特に、それらの基地局の視覚的接続の場合、できるだけ正確な同期がかなり重要である。
その同期は、基地局が現在の同期の品質を調査して、複数のタイムスロットの共通時間期間を決定する点で、達成される。
従って、例えば、第1基地局11は、タイムスロットの開始後の最初の3msecでかなり高いビット誤り率を決定することにより、3msecの同期誤りを判定する。これに続いて、第1基地局11は、送信スロット及び受信スロットに対するタイムスロットの割り当てのための提案を第2基地局12に送信する。この割り当ては、タイムスロットの時間期間についての詳細を含んでいる。第2基地局12はこの提案を受け入れて、受け取ったという通知を送信して戻す。同期が未だに、最適に調節されていない場合、その処理は繰り返される。第2基地局12も、その第2基地局自体が測定した同期の品質に基づいて、その提案を修正して、第1基地局にこのことについて送信して戻すことが可能である。その同期の処理は、定期的に繰り返される。更に、高いビット誤り率が判定された場合には、その同期の処理が開始される。
同期の手順及び機能については、下で、図11及び12に基づいて、詳細に説明する。
更なる基地局が既存の無線通信ネットワーク14に追加される場合、前記更なる基地局は、既存の基地局11、12と共に、タイムスロットの割り当てを協働して決定する。従って、同期がまた、得られる。無線通信ネットワーク14自体は、新しい基地局の自己構成を実行する。既に無線通信ネットワーク14の一部であって基地局11、12の接続が遮られた場合、自己回復のための手順が、新しい基地局の場合のように実行される。
図2は、本発明に従った無線通信ネットワークの第2の例示としての実施形態を示している。その例示としての実施形態は、図1に示している例示としての実施形態と略同じである。基地局15、16は、図1の基地局11、12と対応している。しかしながら、基地局15、16は、直接的な視覚的な接続を備えていない。視覚的な接続は、建物19により遮られている。従って、基地局15、16は、直接伝播経路が利用可能でないために、正確な同期対策を実行することができない。それに代えて、複数の伝播経路が決定される。しかしながら、この例示としての実施形態におけるタイムスロットのかなり正確な同期は、基地局15、16の送信スロット及び受信スロットのオーバーラップが比較的わずかな効果のみを得るために、あまり重要でない。更に、類似する干渉効果が、複数経路の伝播によりトリガされる。
図3は、本発明に従った、複数のタイムスロット20の第1の割り当てを示している。これに関連して、タイムスロット20の半分は、送信スロット21、23、25、27、29に割り当てられる。タイムスロット20の他の半分は、受信スロット22、24、26、28、30に割り当てられる。この割り当ては、それぞれのメッセージ送信要求に依存して、それらの基地局により協働して決定される。この方法については、下で図6乃至10に基づいて、詳細に説明する。ここで提示している割り当ては、メッセージを送信する基地局の要求がメッセージを受信する基地局の要求に対して同じ大きさを有する場合には、即ち、メッセージを送信する移動局の要求のような場合には、それらの基地局により選択される。
図4は、本発明に従ったタイムスロット20の第2の割り当てを示している。この例示としての実施形態により、送信スロット31、32、34、35、37、38、40は、受信スロット33、36、39を上回っている。この理由は、基地局の増加した送信要求にある。
図5は、本発明に従ったタイムスロット20の第3の割り当てを示している。この例示としての実施形態により、受信スロット41、42、43、45、46、47、49、00は、送信スロット44、48を上回っている。この理由は、基地局の増加した受信要求にある。
図6は、本発明に従った方法の例示としての第1実施形態をフローチャートで示している。新しい基地局の活性化又は動作から一時的に外れた基地局の再活性化により、基地局は、第1ステップ80において最初に活性化される。第2ステップ81においては、用いられる符号化方法及び変調方法等の通信パラメータは、図1及び図2におけるネットワーク13を介して送信される。第3ステップ82においては、新しく活性化された基地局及び既に活性化されている複数の基地局が協働して、それぞれのメッセージ送信要求に基づいて、送信スロット及び受信スロットに対するタイムスロットの割り当てを決定する。この割り当て決定の手順については、下で図7を参照して詳細に説明する。
図7は、本発明に従った方法の例示としての第2実施形態をフローチャートで示している。この図により示している方法は、図6に示している基地局の新しい活性化について、及び既存の無線通信ネットワークにおいても用いられる。既存の無線通信ネットワークにおいては、その方法は、最適化を実行するように所定の間隔で初期化される。これを超える場合、その方法は、干渉の除去のために用いられる。
第1ステップ85においては、第1基地局のメッセージ送信要求が決定される。このメッセージ送信要求は、送信要求及び受信要求の両方を有する、即ち、移動局の送信要求は第1基地局と通信する。第2ステップにおいては、送信スロット及び受信スロットに対するタイムスロットの割当てのための示唆が、メッセージ通信要求に基づいて第1基地局によりなされて、第2基地局に送信される。第3ステップ87においては、その示唆の受信後に、第2基地局は、その第2基地局自体についてのメッセージ通信要求を決定する。第2基地局の第2基地局自体についてのメッセージ通信要求が、第1基地局の示唆と適切に適合する場合、その示唆は、第4ステップ88において第2基地局により受け入れられ、対応するメッセージが第1基地局に送信される。その割り当ての決定は、そのときに終了する。新しい割り当てが、その示唆に含まれるタイミングポイントから用いられる。
メッセージ通信要求及び示唆が適切に適合しない場合、第2基地局は、代替の第4ステップ89において、その示唆を拒否し、第1基地局に対応するメッセージを送信する。第5ステップ90においては、対抗示唆が第2基地局により第1基地局に送信される。対抗示唆は、第2基地局のメッセージ通信要求に基づいている。これに関連して、その対抗示唆は、第1基地局の示唆を考慮に入れ、それら2つの割り当ての間での妥協を提示する。第1基地局のメッセージ通信要求及び対抗示唆が適切に適合する場合、第1基地局は第6ステップ91において、その対抗示唆を受け入れて、第2基地局に対応するメッセージを送信する。その割り当ての決定は、そのときに終了する。新しい割り当てが、対抗示唆に含まれるタイミングポイントから用いられる。
メッセージ通信要求及び対抗示唆が適切に適合しない場合、第1基地局は、代替の第6ステップにおいてその示唆を拒否し、第1基地局に対応するメッセージを送信する。この例示としての実施形態における第1基地局は、第2基地局と比べて相対的により高い優先度を備えている。第7ステップ93においては、第1基地局は、第2基地局に新しい示唆を送信する。第1基地局の相対的により高い優先度に基づいて、第1基地局はこの示唆を実行する。第2基地局はこの示唆を受け入れる。その割り当ての決定は、そのとき終了する。新しい割り当てが、実行された示唆に含まれるタイミングポイントから用いられる。
その示唆の実行の代替として、互いの示唆の送信の更なる繰り返しが行われる。しかしながら、これは、長い時間を要し、必ずしも、システム資源と送信帯域幅を関連付けない。
図8は、通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第3実施形態を示している。第1基地局70は、複数のタイムスロットの割り当てのために、示唆60を第2基地局に送信する。示唆60は、これに関連して、第1基地局70の、又はこの第1基地局70と通信する複数の移動局のそれぞれのメッセージ通信要求に基づく。第2基地局71は、この示唆と適合し、第1基地局70に応答61を送信する。示唆60において決定されたタイミングポイントで、複数のタイムスロットの新しい割り当てが実行される。
図9は、通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第4実施形態を示している。この図においては、第2基地局71は、第1基地局70へのタイムスロットの割り当てのための示唆62を送信する。しかしながら、第1基地局70のメッセージ通信要求は、第2基地局71のメッセージ通信要求とはかなり異なる。従って、第1基地局70は、第2基地局71への拒否63を送信する。第2基地局は、第1基地局の要求に対してその示唆に少なくとも一部で適応し、タイムスロットの割り当てのための第2示唆64を第1基地局70に送信する。この第2示唆64は、第1基地局71のメッセージ通信要求を適切に実行する。第1基地局70は、そのとき、第2基地局71に応答を送信する。ここではまた、タイムスロットの新しい割り当てが、示唆64において確立されたタイミングポイントで実行される。
これに関連して、基地局70、71は異なる優先度を備えている。タイムスロットの割り当てに関して、基地局70、71が適合しない場合、相対的により高い優先度の基地局は、相対的により低い優先度の基地局のメッセージ通信要求に反する示唆を実行することが可能である。代替として、それぞれの基地局又は個別の通信イベントと通信する基地局の優先度の考慮が可能である。従って、全ての移動局、又は、例えば、発呼、データ送信等の全ての通信イベントはそれぞれ、優先度を備えている。この優先度は、それぞれの基地局により採用される。
図10は、通信手順の図で、本発明に従った方法の例示としての第5実施形態を示している。この図においては、第2基地局71は最初に、第1基地局70へのタイムスロットの割り当てのための示唆66を送信する。第1基地局70は、第2基地局71に拒否67を送信して戻す。第2基地局70からの更なる示唆を待つ前でさえ、第1基地局は、第2基地局71への対抗示唆68を送信する。第2基地局68は、この示唆68と適合し、第1基地局70に応答69を送信する。この修正された方法は、タイムスロットの割り当てのための協働決定の持続時間を短縮する。
図11においては、2つの基地局のタイムスロットの例示としての第1割り当てが提示されている。第1基地局の受信スロット100から送信スロット102への移行が、その図の上側に示されている。受信スロット101から送信スロット103への移行が、その図の下側に示されている。しかしながら、2つの基地局のタイムスロット100、101、102、103は、最適な様式で同期されない。受信スロット100、101から受信スロット102、103への移行は、間隔104だけオフセットされている。この間隔104においては、大きい外乱が生じる。これは、高いビットエラー確率に繋がる。この高いビットエラー確率は測定されることが可能である。同期手順が開始される。これについては、下で図2を参照して詳細に説明する。
図12は、フローチャートで、本発明に従った方法の例示としての第6実施形態を示している。第1ステップ110において、同期が開始される。これは、送信を最適化するように一定間隔で自動的に行われることが可能である、又は高いビットエラー確率(BER)の測定によりトリガされることが可能である。第2ステップ111において、複数の基地局は同期データを交換する。これは、接続線を介して又は無線接続を介して行われる。この目的で特に割り当てられたタイムスロットを介する交換も、可能である。同期データは、それぞれの基地局により測定された同期の品質を含む。第3ステップ112において、タイムスロットが新たに、基地局により協働して割り当てられる。これに関連して、同期データも考慮に入れられる。タイムスロットの協働割り当てについては、図7を参照して詳述している。第4ステップにおいて、ビットエラー率がもう一度決定される。ビットエラー率が低いとして決定された場合、同期手順は終了する。ビットエラー率が高いとして決定された場合、同期手順は第2ステップ111から繰り返される。そのような繰り返しは、任意の頻度で行われる。所与の数の繰り返しにより、成功裏の同期について上回らないビットエラー率の閾値がもたらされる。
本発明は、上記の例示としての実施形態に限定されるものでない。上記のように、異なる通信規格を用いることが可能である。更に、より複雑な規則に基づくタイムスロットの割り当てを協働決定することが可能である。図示している又は詳述している特徴の全ては、本発明の範囲内での要求に応じて、互いに有利に組み合わされることが可能である。

Claims (16)

  1. 少なくとも2つの基地局(11,12,15,16,70,71)を有する無線通信ネットワークであって、前記基地局(11,12,15,16,70,71)は移動局(10)とタイムスロット(20)において通信し、
    前記タイムスロット(20)は複数の送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)に副分割され、前記送信スロット中に、前記基地局(11,12,15,16,70,71)はメッセージを送信し、前記受信スロット中に、前記基地局(11,12,15,16,70,71)はメッセージを受信する、
    無線通信ネットワークであり、
    前記基地局(11,12,15,16,70,71)は、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の割り当てを協働して決定するように、設定され
    少なくとも1つの基地局(11,12,15,16,70,71)は少なくとも1つの他の基地局(11,12,15,16,70,71)に比べてより高い優先度を備え、
    前記より高い優先度の基地局(11,12,15,16,70,71)による送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロットの前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)が、より低い優先度の基地局(11,12,15,16,70,71)により常に受け入れられるように、前記より低い優先度の基地局(11,12,15,16,70,71)は備えられている、
    ことを特徴とする、無線通信ネットワーク。
  2. 第1基地局(11,12,15,16,70,71)は送信スロット21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)を第2基地局(11,12,15,16,70,71)に送信するように適合され、前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)は、前記示唆(60,62,64,66,68)を受け入れた場合には、応答(61,65,69)を前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信し、前記示唆(60,62,64,66,68)を拒否した場合には、拒否(63,67)を前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信ネットワーク。
  3. 前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)は、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の前記割り当てのための第2示唆(64,68)を前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信ネットワーク。
  4. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は、それぞれのメッセージ送信要求に依存して、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロットの前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)を決定するように適合されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の無線通信ネットワーク。
  5. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は、無線接続(17)及び/又は接続線(18)を介して互いとの通信のために互いに接続されていることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信ネットワーク。
  6. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は同期情報を交換するように適合され、前記基地局(11,12,15,16,70,71)は前記送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び前記受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)を同期することを特徴とする、請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信ネットワーク。
  7. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)を介して、前記メッセージの送信のために用いられるタイムスロットの数が最小になるように、前記基地局(11,12,15,16,70,71)を介して、前記タイムスロット(20)は、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)に割り当てられることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信ネットワーク。
  8. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は、更なる基地局(11,12,15,16,70,71)の活性化後に、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の割り当てを、前記更なる基地局(11,12,15,16,70,71)と協働して決定するように適合されていることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一項に記載の無線通信ネットワーク。
  9. 少なくとも2つの基地局(11,12,15,16,70,71)を有する無線通信ネットワークの動作のための方法であって、前記基地局(11,12,15,16,70,71)は移動局(10)とタイムスロット(20)において通信し、
    前記タイムスロット(20)は複数の送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)に副分割され、前記送信スロット中に、前記基地局(11,12,15,16,70,71)はメッセージを送信し、前記受信スロット中に、前記基地局(11,12,15,16,70,71)はメッセージを受信する、
    方法であり、
    送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)へのタイムスロット(20)の割り当ては、前記基地局(11,12,15,16,70,71)により協働して決定され
    少なくとも1つの基地局(11,12,15,16,70,71)は少なくとも1つの他の基地局(11,12,15,16,70,71)に比べてより高い優先度を備え、
    前記より高い優先度の基地局(11,12,15,16,70,71)による送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロットの前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)は、より低い優先度の基地局(11,12,15,16,70,71)により常に受け入れられる、
    ことを特徴とする、方法。
  10. 送信スロット21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)は第1基地局(11,12,15,16,70,71)から第2基地局(11,12,15,16,70,71)に送信され、前記示唆(60,62,64,66,68)が前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)により受け入れられた場合には、応答(61,65,69)が前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)から前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信され、前記示唆(60,62,64,66,68)が前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)により拒否された場合には、拒否(63,67)が前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)から前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. 送信スロット21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の前記割り当てのための第2の示唆(64,68)が前記第2基地局(11,12,15,16,70,71)から前記第1基地局(11,12,15,16,70,71)に送信されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  12. 送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロットの前記割り当てのための示唆(60,62,64,66,68)は、メッセージ送信要求に依存する各々の場合に、前記基地局(11,12,15,16,70,71)により決定されることを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は無線接続(17)及び/又は接続線(18)により互いに接続され、前記無線接続(17)及び/又は接続線(18)を介して通信することを特徴とする、請求項乃至12の何れか一項に記載の方法。
  14. 前記基地局(11,12,15,16,70,71)は同期情報を交換するように適合され、前記基地局(11,12,15,16,70,71)は前記送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び前記受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)を同期することを特徴とする、請求項乃至13の何れか一項に記載の無線通信ネットワーク。
  15. メッセージの送信のために用いられるタイムスロットの数が最小になるように、前記タイムスロット(20)は、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)に前記基地局(11,12,15,16,70,71)により割り当てられることを特徴とする、請求項乃至14の何れか一項に記載の方法。
  16. 更なる基地局(11,12,15,16,70,71)の活性化後の、送信スロット(21,23,25,27,29,31,32,34,35,37,38,40,44,48,102,103)及び受信スロット(22,24,26,28,30,33,36,39,41,42,43,45,46,47,49,50,100,101)への前記タイムスロット(20)の割り当ては、前記基地局(11,12,15,16,70,71)及び前記更なる基地局(11,12,15,16,70,71)により協働して決定されることを特徴とする、請求項乃至15の何れか一項に記載の方法。
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