JP5480181B2 - 通信システムおよび送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多重光を用いて複数の情報を個別に送受信する通信システムおよび送信装置に関する。
近年、照明器具の発光素子として、有機EL(Electro Luminescence)を用いたものが提案されている(例えば、非特許文献1)。また、照明用の光源から変調された光を発光することによって、送信したいデータを送信する技術が存在する(例えば、特許文献1、2)
特開2003−115803号公報 特開2008−271317号公報
辻 博也、伊藤 宣弘、井出 伸弘、"照明用の高演色有機ELデバイス"、パナソニック電工技報、パナソニック電工株式会社、平成21年12月、vol.57、No.4、p.4-8
ところで、従来、目的地へユーザを誘導するためのナビゲーション方法が様々に存在する。例えば、各識別IDを持つ複数の光源を個別に点灯制御させて、各光源からの
光をユーザが携行している装置が受光し、受光内容から受信装置が各光源の識別IDを認識する。識別IDの受信順番によって、ユーザがいずれの方向に移動しているかを特定することができる。
しかしながら、そのためには、建物内の相当数の光源に個別のIDを付与し、各光源において点灯制御を行う必要がある。つまり、特許文献1、2に示されるような通信方法では、1つの光源から送信される情報は1つのみであることが前提であるため、ユーザの行動の連続性(移動方向など)を把握するためには、複数の光源を制御する必要があり、コストが高くなる。また、照明装置とデータ送信用の光源を別途設ける場合にはコストが高くなる。
また、1つの照明器具が平面的に大きい場合は、平面的に分割し、分割数と同数の複数の光源を設けることで、1つの照明器具から発光される複数の光を点灯制御することも可能であるが、多数の点灯制御装置が必要になるため、コストが高くなる。また、個々の光源からの光が重なることで受信エリアが重なると受信精度が下がるため、個々の光源間距離を長くすると照明器具として設置するために広いスペースが必要となり、見た目も悪くなる。
また、ユーザをナビゲーションする場合以外にも、移動体に受信装置を取り付けることによって移動体の現在位置や移動方向を把握する場合等も、同様の課題が存在する。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、より低コストで、ユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握することが可能な通信システムおよび送信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、白色光を発光する発光部を有する送信装置と、前記送信装置から発光される光を受光する受光部を有する受信装置と、を有する通信システムであって、前記白色光は角度依存性および波長が異なる複数の光によって構成され、前記発光部は前記複数の光のそれぞれによってデータを個別に送信し、さらに前記受光部は、前記複数の光を受光することによって、前記データを受信する通信システムを提案する。
この構成によれば、複数の光によって白色光が実現されるため、送信装置を照明器具としても兼用することができる。すなわち、建物内において照明器具と別途、送信装置を設置する必要がなく、低コストでユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握することができる。また、照明器具としても、省スペースであり、見た目もよいという利点もある。
また、受信装置では、1つの送信装置から角度依存性や波長の異なる複数の光を受光することで異なるデータを受信することができるため、その送信装置が白色光を照らす狭小な範囲内において、受信装置を携行するユーザ等の現在位置や移動方向を、詳細に把握することができる。
また、前記受信装置は、前記受光部において受信された前記データを記憶する受信データ記憶部と、前記受信データ記憶部において記憶された前記データに基づいて、自装置の位置に関する情報を出力する情報出力部とをさらに有していてもよい。
この構成によれば、複数の光によって白色光が実現されるため、送信装置を照明器具としても兼用することができる。すなわち、建物内において照明器具と別途、送信装置を設置する必要がなく、低コストでユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握することができる。また、照明器具としても、省スペースであり、見た目もよいという利点もある。
また、受信装置では、1つの送信装置から角度依存性や波長の異なる複数の光を受光することで異なるデータを受信することができるため、その送信装置が白色光を照らす狭小な範囲内において、受信装置を携行するユーザ等の現在位置や移動方向を、詳細に把握することができる。
また、前記受信データ記憶部は、前記データとともに、前記データの受信時刻を記憶し、前記情報出力部は、記憶された前記データと前記データの受信時刻とから自装置の移動方向を判定することによって、自装置の位置に関する情報を出力するようになっていてもよい。
この構成によれば、複数の光によって白色光が実現されるため、送信装置を照明器具としても兼用することができる。すなわち、建物内において照明器具と別途、送信装置を設置する必要がなく、低コストでユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握することができる。また、照明器具としても、省スペースであり、見た目もよいという利点もある。
また、受信装置では、1つの送信装置から角度依存性や波長の異なる複数の光を受光することで異なるデータを受信することができるため、その送信装置が白色光を照らす狭小な範囲内において、受信装置を携行するユーザ等の現在位置や移動方向を、詳細に把握することができる。
また、前記発光部は、緑色および赤色のリン光材と、青色の蛍光材とが積層されて構成される有機ELであってもよい。
有機ELは電子の投入によって励起させるが、高応答性が知られているため、空間に光を提供する照明器具本来の機能を阻害せず、かつ、照明器具としてちらつきを人間に感じさせない高速の点灯制御が可能である。
また、本発明は、上述した通信システムに用いられる送信装置であって、前記送信装置は、白色光を発光する発光部を有し、前記白色光は角度依存性および波長が異なる複数の光によって構成されるとともに、前記発光部は前記複数の光のそれぞれの変調によってデータを個別に送信することを特徴とする送信装置を提案する。
この構成によれば、同じ変調の複数の光によって白色光が実現されるため(つまり、微妙な光色の変化もないために)、送信装置を違和感なく照明器具としても兼用することができる。すなわち、建物内において照明器具と別途、送信装置を設置する必要がなく、低コストでユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握することができる。また、照明器具としても、省スペースであり、見た目もよいという利点もある。
また、送信装置から光を受光する受信装置では、1つの送信装置からの角度依存性や波長の異なる複数の光を受光するために、複数の受光装置を用いたり、1つの受光装置で受光した波長分布を解析し、主波長の検出を行うことで複数データを受信することができるため、その送信装置が白色光を照らす狭小な範囲内において、受信装置を携行するユーザ等の現在位置や移動方向を、詳細に把握することができる。
また、この送信装置の前記発光部は、緑色および赤色のリン光材と、青色の蛍光材とが積層されて構成される有機ELであってもよい。
有機ELは電子の投入によって励起させるため、複数の発光層を持つ有機ELへの電子の投入を制御すると、発光パタンが同じ複数の光を得られる。発光パタンが同じであるために、複数の光で形成される白色光の光色が変化することがない。
本発明によれば、低コストで、ユーザや移動体の現在位置や移動方向を把握可能な通信システムおよび送信装置を提供することができる。
本実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 発光部120の構成例を模式的に示す図である。 緑赤色リン光層310と、青色蛍光層320によって発光される光の角度依存性を説明する図である。 本実施形態に係る通信システムの具体例を示す図である。 本実施形態に係る通信システムの別の具体例を示す図である。 本実施形態に係る通信システムの別の具体例を示す図である。 本実施形態に係る送信装置100における処理を示すフロー図の例である。 本実施形態に係る受信装置200における処理を示すフロー図の例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に参照する各図において、同等部分は同一符号により示す。
(通信システムの構成)
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。図1に示される通信システム1は、送信装置100と受信装置200とから構成される。
送信装置100は、角度依存性や波長の異なる複数の光によって構成される白色光を発光する装置である。また、送信装置100は、この複数の光によって、同時に複数の異なるデータを光通信で送信することが可能である。また、送信装置100は、白色光を発光するため、照明器具として兼用することが可能な装置であり、例えば、建物の各地点の天井部分等に設置される。
受信装置200は、送信装置100からの複数の光を受信する装置である。受信装置200は、例えば、ユーザが携行したり移動体に取り付けられる装置であって、ユーザや移動体が移動すると、各地点において送信装置100から角度依存性の異なる複数の光のうちのいずれかを受光する。
以下、送信装置100と受信装置200の構成について詳述する。
なお、以下に説明する送信装置100および受信装置200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、ハードディスク等の記憶装置、ネットワークインターフェイス等の一般的なコンピュータの構成と同様の構成により実現される。また、送信装置100および受信装置200の各構成の機能は、例えば、CPUがハードディスク等に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)においてシーケンサロジックをカスタム設計することに実現される機能である。
(送信装置100の構成)
送信装置100は、送信データ記憶部110と、発光部120とを有する。
送信データ記憶部110は、受信装置200に送信されるデータを記憶する。具体的には、送信データ記憶部110には、送信装置100を一意に識別するための識別情報や、発光される光の制御パタン等が記憶されている。なお、送信データ記憶部110は、例えば、フラッシュメモリやハードディスク等の記憶装置によって実現される。
発光部120は、角度依存性および波長が異なる複数の光を発光し、この複数の光のそれぞれの変調によってデータを個別に送信する。「データ」とは、例えば、送信装置を識別するための識別情報などを示すデータである。データは光通信によって送信されるが、具体的には、特許文献1や特許文献2に記載されているように、送信するデータに基づいて変調された光を発光することによって、光通信が可能である。
また、発光部120は、有機ELを利用したLED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成される。具体的には、発光部120は、例えば非特許文献1に記載されているような構成で実現可能である。
図2は、発光部120の構成例を模式的に示す図である。図2に示されるように、発光部120は、例えば、緑および赤色リン光層(適宜、略して「緑赤色リン光層」という)310と、青色蛍光層320と、光透過性導電性中間層330と、が積層されて構成される。
また、緑赤色リン光層310と青色蛍光層320とには、それぞれ、電源410が、電流調整部510を介して接続されている。電源410は、緑赤色リン光層310に駆動用電流を供給する。また、電流調整部510は、送信データ記憶部110から読み出されたデータの信号に基づいて、電源410から供給される電流に対してAM変調やFM変調等の変調を行うためのものである。
また、後述するように、緑赤色リン光層310と青色蛍光層320のそれぞれによって発せられる光は主となる発光方向が異なるため、送信装置100は、図2に示されるような発光部120の構成により、各発光層310、320からデータを異なる方向に同時に送信することが可能となっている。
また、図3は、緑赤色リン光層310と、青色蛍光層320によって発光される光の角度依存性を説明する図である。図2に示されるような緑赤色リン光層310、光透過性導電性中間層330、および青色蛍光層320が積層された発光部120が水平な建物の天井に設置されたとすると、緑赤色リン光層310の光10の主な発光方向は真下方向(鉛直方向)10’である。また、青色蛍光層320の光11の主な発光方向は、鉛直方向(又は水平方向)から45度の角度をなす方向11’となる。
図3においては、2つの発光層310、320は説明の便宜上、別々に示されているが、発光部120は、このような角度依存性や波長の異なる2つの発光層が1つの発光部120として構成されている。
また、送信装置100の発光部120からの光10、11によって送信されるデータは、それぞれ主たる発光方向が異なり、効率よく受信できる位置が異なるため、データの受信そのものが2方向の光10、11を識別するためのID(例えば、発光方向を示すID)となる。また、これに加えて、送信装置100を一意に識別するためのID(例えば、送信装置100が設置されている建物内での位置を示すID等)を送信することもできる。
(受信装置200)
図1に戻り、受信装置200は、受光部210、211と、受信データ記憶部220と、情報出力部230とを有する。
受光部210、211は、送信装置100の発光部120から発光される複数の光をそれぞれ受光することによって、複数のデータ(本実施形態においては送信装置100の識別情報)のうちの少なくとも1つのデータを受信する。すなわち、受光部210、211は、光通信によって送信装置100からのデータを受信する。本実施形態においては、受光部210は緑赤色リン光層310からの光10を受光し、受光部211は青色蛍光層320からの光11を受光する。
受信データ記憶部220は、受光部210、211において受信されたデータを記憶する。また、受光部210、211で受光されたデータは別々に記憶されるか、もしくは、いずれの受光部で受光されたかを示す情報と受信データとが関連付けて記憶される。データは、例えば、データベース等の形式でフラッシュメモリ等の記憶装置に記憶される。また、データの受信時刻等の受信されたデータに関連する情報を、データと関連付けて記憶されるようになっていてもよい。なお、本実施形態においては、受信されたデータとともに、受信時刻が関連付けられて記憶される。
情報出力部230は、受信データ記憶部220において記憶されたデータに基づいて、自装置(受信装置200)の位置に関する情報を出力する。ここで、「自装置の位置に関する情報」とは、例えば、受信装置200を携行しているユーザや受信装置200が取り付けられている移動体の現在位置を示す情報(現在位置の経緯度等の位置情報や場所の名称等)、ユーザや移動体の現在位置の周辺の情報(周辺の建築物(店舗等)の情報)、ユーザや移動体の移動方向に関連する情報(ユーザや移動体が現在移動している方向や目的地へ到達するためにユーザや移動体が進むべき方向等を示す情報)、等を広く含む。また、受信データ記憶部220に記憶された、発光部120から発光された複数の光の受光順番に基づいて出力する情報としては、例えば、上述した「ユーザや移動体の移動方向に関連する情報」が挙げられる。この詳細については後述する。
また、「出力する」とは、受信装置200のディスプレイに表示出力することや、音声出力すること以外に、外部の装置に送信すること等も該当する。例えば、受信装置200を移動体に取り付けておき、情報出力部230から受信装置200の移動方向(すなわち、移動体の移動方向)を示す情報を出力するようになっていれば、外部の装置でその情報を受信することで、移動体の移動方向を遠隔で把握すること等が可能である。
(通信システムの具体例)
図4は、本実施形態に係る通信システムの具体例を示す図である。
本例における送信装置100は、図3に示されるように主な発光方向が異なる光10、11を発光する緑赤色リン光層310と、青色蛍光層320とを備えている。また、これらの2つの光10、11によって白色光が実現されるため、送信装置100は照明器具としても用いられ、建物内の天井などに設置される。
また、ユーザ30は、受信装置200を携行して建物内を移動する。そして、図4に示されるようにユーザ30の移動に伴い、まずはB1受信点で鉛直方向(又は水平方向)から45度の角度をなす発光方向11’の光11が、次にR受信点で鉛直方向である発光方向10’の光10が、最後にB2受信点で、再び発光方向11’の光11が受信装置200で受信される。
なお、ユーザが移動する床から天井までの高さを2.3mとすると、B1受信点からB2受信点までの距離は3.2mであり、人間の平均的な歩幅からすると8歩程度の距離である。
また、受光部210もしくは受光部211でデータが受信されると、受信データ記憶部220においてそのデータが受信時刻と関連付けられて記憶されるとともに、すでに受信データ記憶部220に記憶されているデータが参照される。本例の場合、B2受信点で受光部211において発光方向11’の光11が受信されると、受信データ記憶部220にて、すでに記憶済みのデータであるB1受信点で光11の受信記録が参照される。
そして、データの受信時刻と、受信されたデータ(送信装置100の識別情報を含む)に基づき、所定時間内(例えば、数秒〜数分以内)にB1受信点で同じ発光方向11’の光11が受信されていたと確認された場合には、ユーザ30がB1受信点からB2受信点の方向に移動しているものと判定される。
なお、実際には、情報出力部230では、複数の受信情報の組み合わせと、それらの組み合わせから決定されるユーザ30の移動方向とが関連付けられたデータベース等があらかじめ保持されており、このデータベース等が参照されることにより、ユーザ30の移動方向が決定される。
また、情報出力部230では、ユーザ30の判定された移動方向と、ユーザ30ごとに予め設定された目的地とによって、ユーザ30が進むべき方向等を音声や画面表示によってユーザ30(受信装置をつけた移動体の操作者を含む)に通知する。なお、ユーザ30の進むべき方向の決定方法については、例えば、ユーザ30の移動方向の判定結果および目的地の座標等と、進む方向とが関連付けられたデータベース等を、情報出力部230があらかじめ保持しているようになっていればよい。
また、例えば、同じ発光方向11’の光11が過去に受信されているが(すなわち、記録済みであるが)、所定時間内に受信されたものではない場合には、ユーザ30がB1受信点からB2受信点に向かって歩いたとは想定しにくい。よって、この場合には、ユーザ30に対して何も通知しない、または迷っていると判断し、現在位置や進行方向上の施設の案内な等を通知してもよい。
また、同じ発光方向11’の光11が所定時間内に受信されたことのみでは、ユーザ30がB1受信点からB2受信点に向かって歩いたのか、B2受信点からB1受信点に向かって歩いたのかが明確でないため、例えば、B1受信点での受信とB2受信点での受信とを識別するために発光部120を分け、異なる発光制御をしてもよい(図6)。
なお、発光方向11’のデータのみならず、発光方向10’のデータが記憶されているか(送信装置100の直下であるR受信点での受光記録が存在するか)を併せて確認することにより、ユーザ30の方向をより詳細に判断することも可能である。
また、図5に示されるように光11を部分的に遮光する遮光材40を設けることによって、B2受信点のみで光11が受光され、B1受信点では光11が受光されないようにすることができる。すなわち、送信装置100付近において受信されるデータを簡単に使い分けることができる。
また、図6に示されるように遮光材(非制御エリア)41を設けることによって、1つの照明器具内に複数の点灯制御部分と非点灯制御部分とを設けることができる。これにより、発光方向10’の光10を受信できるエリア(R受信範囲)を拡げることができる。つまり、B1受信地点とB2受信地点とを離すことが可能となる。
従来のように1つの照明器具からの発光が1つである照明器具を用いてユーザや移動体の移動方向を把握する場合、各照明器具間の移動しか判断することができない。つまり、ユーザ等の移動方向が把握できるのは、照明器具間の距離よりも長い距離をユーザ等が移動した場合に限られてしまうため、全ての照明器具を発信用光源として用いる必要があった。一部の照明器具のみを発信用光源として用いるとユーザの移動状況は大まかにしか把握できなかった。
さらに、例えば、駅構内の発着ホームへ続くエスカレータにおいて、乗り口の上方の天井に備えられている照明器具を発信用光源として用い、「エスカレータ乗り口です」を示す情報が発信されたとする。この時、ユーザは主に3つの方向から、受信エリアであるエスカレータの乗り口へ到着するものと考えられる。しかし、エスカレータに向かって直進してきた視覚障害者がこの情報を受信した場合にはスムーズにエスカレータに乗ることができるが、その他の方向からアクセスした視覚障害者にとっては不要な情報であるばかりか、かえって危険な情報となる可能性がある。これに対し、本実施形態に係る通信システムであれば、利用者がいずれの方向からエスカレータの乗り口に到着してきたのかを判断することが可能である。そして、利用者の移動方向に応じて、利用者がエスカレータにスムーズに乗ることができるようにナビゲーションを行うことができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る通信システムによれば、送信装置100が白色光を照らす狭小な範囲内において、受信装置200を携行するユーザや移動体の現在位置や移動方向を詳細に把握することができる。
(通信システムの処理の流れ)
以下、本実施形態に係る通信システムの処理の流れについて説明する。なお、以下においては、一例として、図5の具体例における処理の流れを説明する。
(送信装置100のフロー図)
図7は、送信装置100における処理を示すフロー図の例である。
送信装置100を識別するための識別情報(以下、装置IDという)が、送信データ記憶部110から読みだされる(ステップS101)。また、2つの光の発光パタンを示す識別情報(以下、光IDという)が送信データ記憶部110から読みだされる(ステップS102)。
発光部120において、読みだされた装置IDと、光IDに応じて発光が変調されることで、2つのIDが光通信によって出力される(ステップS103)。送信装置100の電源がオフされる等により処理を終了するまで、ステップS103の処理が繰り返される(ステップS104)。
なお、何らかの情報の受信によって、ステップS101が始まる、あるいはステップS104が終了する場合もある。
(受信装置200のフロー図)
図8は、受信装置200における処理を示すフロー図の例である。
ユーザの移動に伴い、受光部210もしくは受光部211において、装置IDと、光IDとが光通信によって受信される(ステップS201)。受信された装置IDと光IDは、受光部210、211のいずれで受光したかを示す受光部IDおよび受信時刻と関連付けられて、受信データ記憶部220において記憶される(ステップS202)。
また、すでに受信データ記憶部220に記憶されているデータが参照される(ステップS203)。例えば、B2受信点で受光部211において発光方向11’の光11が受信されると、この受信以前に発光方向10’の光10を受信した受信記録の有無等(受信時刻を含む)を検索するために受信データ記憶部220が参照される。
そして、同じ装置IDを持つ発光方向10’の光10の受信記録が、記憶済みのデータにすでに存在するか検索される(ステップS204)。存在する場合(ステップ205)には、その組み合わせの受信時刻により、それらが所定時間内に受信されたものであるか判断される(ステップS206)。
所定時間内に受信されたものである場合には、ユーザ30の現在位置および移動方向が判定される(ステップS207)。もし所定時間内に受信されたものでない場合には、startに戻る。
また、情報出力部230では、ステップS206において判定されたユーザ30の移動方向と、ユーザ30ごとに予め設定された目的地とによって、ユーザ30の現在位置、左右状況、進むべき方向等が音声や画面表示によってユーザ30に通知される(ステップS208)。
受信装置200の電源がオフされる等により処理を終了する(ステップS209)まで、以上の処理が繰り返される。
(応用例1)
本実施形態に係る通信システムは、例えば、施設管理者が施設内の利用者を一定のルートで誘導したい場合に用いることができる。具体的には、各利用者が携行する受信装置200に、各利用者の進むべき動線を記録させておく。そして、受信装置200では、その記録された動線通りに利用者が移動しているかを判断し、動線から外れた方向に移動していると判断した場合には、進むべき正しい方向を利用者に通知するようなプログラムを受信装置200に組み込んでおく。これにより、利用者の移動ルートを施設管理者が誘導することができる。例えば、病院の外来患者などを誘導する場合等のように、利用者によって動線が異なり、かつ、複雑な動線になりやすい場合に有効である。また、送信装置100は複数のデータを発信可能な照明器具として用いることができるので、施設内の通路の分岐位置に設置されている一般的な照明器具のみを、本実施形態に係る送信装置100に設置しなおすだけでよい。
(応用例2)
本実施形態に係る通信システムは、受信データ記憶部220には受光部210、211で受光されたデータが記憶されるため、施設管理者が施設内の利用者の移動ルートを記録したい場合にも適用可能である。例えば、利用者が、地点X1をA方向に進み、かつ地点X2をB方向に進んだことをもって地点X3に到達する、ということが分かっている場合、施設内の通路の分岐点のうち、特定の位置に設置されている一般的な照明器具のみを、本実施形態に係る送信装置100に設置しなおすだけでよい。特に、商業施設等では、客の動線を知ることで、商品の配置等の検討に利用することができる。
(応用例3)
本実施形態に係る通信システムは、建物内において通路を歩行している歩行者に対し、歩行者の歩いている方向に応じた行き先案内をすることが可能である。例えば、建物内の4つ角に相当する位置ならば、「右折すると○○○、左折すると×××」というような案内があれば有益である。建物内では方角が分かりにくくなるため、歩行者は、自分の歩いている方向がもっとも有効な「方角」となる。例えば、避難を要する場面等において、北口改札に避難するよう非常放送があったとしても、歩行者が現在歩いている方向からみてどちらの方向に北口改札が存在するのかを知らせること等が可能である。
(他の実施形態)
上記の実施形態においては、発光側の装置は一つの装置(送信装置100)のみで構成されることとしたが、送信データを記憶しておく発光情報記憶装置(送信データ記憶部110に相当)、発光情報記憶装置から送信データを読み出したり発光の制御を行う発光制御装置、発光制御装置によって制御され発光を行う発光装置のような複数の装置から構成されていてもよい。
また、受光側の装置は一つの装置(受信装置200)のみで構成されることとしたが、光を受光する受光装置(受光部210、211に相当)、受光装置で受光された光を復調等してデータを取得する受信装置(受光部210、211および受信データ記憶部220に相当)、受信装置で取得されたデータに応じて自装置の移動方向に関連する情報を出力する受信内容表現装置(情報出力部230に相当)のような複数の装置から構成されていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、本発明によれば、低コストで、かつ詳細にユーザや移動体の移動方向を把握可能な通信システムを提供することができる。
1 通信システム
10、11 発光方向
30 ユーザ
40、41 遮光材(非制御エリア)
100 送信装置
110 送信データ記憶部
120 発光部
200 受信装置
210、211 受光部
220 受信データ記憶部
230 情報出力部
310 緑赤色リン光層
320 青色蛍光層
330 光透過性導電性中間層
410 電源
510 電流調整部

Claims (6)

  1. 白色光を発光する発光部を有する送信装置と、前記送信装置から発光される光を受光する受光部を有する受信装置と、を有する通信システムであって、
    前記白色光は角度依存性および波長が異なる複数の光によって構成され、
    前記発光部は前記複数の光のそれぞれによってデータを個別に送信し、さらに
    前記受光部は、前記複数の光を受光することによって、前記データを受信すること
    を特徴とする通信システム。
  2. 前記受信装置は、
    前記受光部において受信された前記データを記録する受信データ記憶部と、
    前記受信データ記憶部において記憶された前記データに基づいて、自装置の位置に関する情報を出力する情報出力部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記受信データ記憶部は、前記データとともに、前記データの受信時刻を記憶し、
    前記情報出力部は、記憶された前記データと前記データの受信時刻とから自装置の移動方向を判定することによって、自装置の位置に関する情報を出力することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記発光部は、緑色および赤色のリン光材と、青色の蛍光材とが積層されて構成される有機ELであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 請求項1に記載の通信システムに用いられる送信装置であって、
    前記送信装置は、白色光を発光する発光部を有し、
    前記白色光は角度依存性および波長が異なる複数の光によって構成されるとともに、
    前記発光部は前記複数の光のそれぞれによってデータを個別に送信すること
    を特徴とする送信装置。
  6. 前記発光部は、緑色および赤色のリン光材と、青色の蛍光材とが積層されて構成される有機ELであることを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
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