JP5479898B2 - 位相および強度符号化による2進符号の安全な伝送のためのシステムおよび方法 - Google Patents

位相および強度符号化による2進符号の安全な伝送のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、2進符号の安全な光伝送のためのシステムに関する。
本発明は同様に、2進符号の安全な光伝送のための方法にも関する。
理論的には、伝送ラインの絶対的機密性は、1つのメッセージに対応する情報搬送信号が、ランダム暗号化鍵の排他的OR演算子を用いて加算により暗号化されている場合に確保できる。かくして符号化され送信されたメッセージは、解読されるべきメッセージと同じ長さのこの鍵が一回しか使用されない場合、解読不可能である。しかしながら、暗号化アルゴリズムは、合法的通信相手同士が共有する鍵が完全に秘密である場合にのみ意味をなす。
量子力学の法則は、暗号化鍵の伝送に対し無条件の安全性を提供することによってこの問題を解決する可能性を提供する。
光子の量子状態について鍵の各ビットを符号化することにより数多くの鍵共有プロトコルがイメージされてきた。
年代的に最初のものは、インドBagaloreにおける、コンピュータ、システムおよび信号処理に関するIEEE Internatinalの議事録(1984年、IEEE, New York)p175〜179のC. H, Bennett, G. Brassard著の論文「量子暗号:公開鍵の配送およびコイン投げ」の中でBennettらにより提示されており、ここでは、一般に4状態プロトコルまたはBB84プロトコルと呼ばれる、2つの共役基底を形成する4つの状態を伴う交換プロトコルが提案されている。
同じくBennettが提示した一般に2状態プロトコルまたはB92プロトコルと呼ばれる第2のプロトコルは、2つの非直交状態について鍵のビットを符号化することから成る。このプロトコルは、CH Bennett著の刊行物「任意の2つの非直交状態を用いた量子暗号」、Physical Review Letters, 第68巻、p3121〜3124、1992号の中で記述されている。
これら2つのプロトコルでは、通常アリスと呼ばれる送信機は、利用可能な状態の中から無作為に選択された1つの状態で光子を準備する。通常ボブと呼ばれる受信機は、測定により入射光子の各状態を解析する。通常イヴと呼ばれるスパイが秘密の伝送ラインを聴こうとする場合、このイヴが今度は、アリスから送られた光子の状態を知るために測定を行なう。鍵交換プロトコルに結びつけられた光子の使用は、伝送チャネル上でスパイにより抽出され得る情報量を制限する。さまざまなパラメータ、エラー率および伝送速度を測定することで、合法的通信相手は、この情報量が自分達が共有するものよりも少ないか否かを推定することができる。合法的通信相手が共有する情報量がスパイの知っている情報よりも大きい場合、機密鍵が共有され得る。EPR(アインシュタイン、ポドルスキー、ローゼン)光子伝送に基づくかまたはその他の符号化を用いるその他の交換スキームが開発されてきた。
必要とされる状態で光子を準備するためにさまざまな技法が提案されてきた。
第1の技法は、光子の偏光状態を使用することから成り、例えばJ. Breguet, A. Muller, N. Gisin著の刊行物「光ファイバ内の偏極光子を用いた量子暗号」、Journal of Modern Optics, 第41巻、第12号、p2405〜2412頁、1994年の中で記述された。送信時点で、1ビットは右回り回転または垂直偏光によって表わすことができ、一方0ビットは左回り回転または水平偏光により表わされ得る。受信時点で、ボブは、ランダムにかつアリスとは独立した形で、自らが入射光子の状態を内部で分析する基底を選択する。
第2の符号化技法は、情報を符号化するために単一光子パルス間に導入される相対位相の使用を提案している。アリスおよびボブは各々、この相対位相差をそれぞれに導入および測定するために不平衡ファイバ干渉計を使用する。各ビットはランダムに光学位相差値によって表わされる。このシステムはかくして、時間的領域内の光子に対する干渉の特性を使用する。各々の干渉計はそのアームの1つの上に、鍵の伝送を可能にする光移相器を有する。かくして、アリス干渉計からの出力側では、時間的遅延により分離された2つのパルスが観察される。ボブ干渉計の出力側では、3つのパルスが観察される。第1のおよび第3のパルスは、2つの干渉計内の最短および最長の経路をたどるパルスにそれぞれ由来する。第2のパルスは、アリスにより移相されボブにより遅延させられたパルスおよびアリスにより遅延されボブにより移相されたパルスの重畳に対応する。したがって第2のパルスの強度は、ボブとアリスの両方により導入される移相に依存する。暗号化鍵を得るために使用されるのはこれである。この技法の異なる変形形態が、特に米国特許第5,307,410号(US5307410)およびC MarandおよびP D Townsend著の論文「30kmといった長距離にわたる量子鍵配送」Opt. Lett, 第20巻、第16号、1695〜1697頁、1995年の中で記述されている。
仏特許第2763193号(FR2763193)の主題であった第3の技法においては、アリスは、光変調によって得られるさまざまなスペクトル成分間に導入される位相差により鍵の各ビットを符号化する。位相差は2つの値の間でランダムに選択される。ボブは、アリスにより生成された成分から周波数成分を生成するべく光を変調する。ボブは、自らが生成できたさまざまな周波数成分の間に、アリスとは独立して選択された第2の位相差を導入する。変調側波帯内の光子に対する干渉の特性を使用することにより、ボブは入射光子の量子状態を発見することができる。この伝送方法によって、特に標準的な電気光学コンポーネントを使用することが可能となる。これはコンパクトであり、そのため外部不安定性の効果は最小限におさえられる。かくして、これを標準的ネットワーク上に設置することが可能である。情報を符号化するためだけに相対位相を使用するこの方法では、4状態プロトコルを使用することができない。
送信機および受信機ならびに前記送信機と前記受信機の間に延びる受信ラインを含む、2進符号の光伝送用システムであって、
前記送信装置が、
− 電磁信号を生成するように配置された生成手段;
− 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする少なくとも1つの物理量を修正するように配置された送信修正手段;
を含み、
前記伝送ラインは前記修正された送信信号を前記受信機に伝送するように配置されており、
前記受信機が、
− 修正された受信信号を生成すべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段;
− 前記修正された受信信号を特徴づけする物理量のうちの少なくとも1つを検出するように配置された検出手段、
を含んでいる光伝送用システムは、先行技術においても公知である。
かかるシステムは、例えばPCT出願国際公開第02/49267号(WO02/49267)の中で記述されている。この出願は、送信機の修正手段が、第1のビット値については0またはπ/2そして第2のビット値についてはπまたは3π/2に等しくなるようにランダムに選択される移相を課す移相手段を含んでいることを教示している。考えられる位相差値{0、π}および{π/2、3π/2}は、それぞれ、0および1ビットを表現するのに用いられる2つの量子状態基底B1およびB2に対応する。送信時点で、アリスは、2つの基底からランダムに1つの基底を選択する。基底B1を選択した場合、アリスは、0という位相で0ビットを表現し、πという位相で1ビットを表現する。基底B2を選択した場合、アリスはπ/2という位相で0ビットを表現し、3π/2という位相で1ビットを表現することになる。受信時点で、ボブは、アリスとは独立して、受信されたビットを測定すべく2つの基底B1およびB2のうちの1つをランダムに選択する。送信時と受信時に選択された2つの基底が同じである場合、ビットの検出が可能である。選択された基底が異なる場合、ボブは伝送されたビットを決定できない。使用された基底では、上述の通り4状態プロトコルを使用することができる。
したがって、この文書中では、使用されるさまざまな状態は、唯一位相のみによって区別される。
しかしながら、上述の技法は実際いくつかの欠点を有する。第1の技法については、伝送全体を通して偏光を厳密に保つことが必要である。この問題を解決するためには、偏光維持ファイバが必要とされるが、このようなファイバは既存のネットワーク上には設置されていない。想定できる第2の解決法は、伝送全体を通して偏光を制御することである。この解決法は、偏光の変動を規則的に制御することが必要であるためにシステムを大幅に複雑なものにし、その結果、鍵の伝送速度は削減されることになる。
第2の技法については、この方法に基づく配送システムは、動作に大きな差異のある一対の伝送/受信用干渉計を使用する。問題点は、熱および機械的不安定性にも関わらず高い精度で2本のアーム間の遅延を一定に保つことにある。
第3の技法については、BB84 4状態プロトコルを用いる最初の2つの技法とは異なり、提案された構成で2状態B92プロトコルしか使用できない。低い変調速度を用いると、単一光子源を有効に利用することができない。変調速度は、生成された各光子について10%前後であることから、伝送の確率は0.1となる。かくして、この方法は、減衰パネル型のレーザー源に充分適している。
第4の技法は、数多くのプロトコル、特に4状態BB84プロトコルの使用を可能にするが、単一光子源の有効利用を可能にするものではない。
本発明は、先行技術の欠点を克服することを目的としている。
本発明のもう1つの目的は、既存の2進符号光伝送システムに対する代替案を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、送信装置と受信機の間の安全な伝送および受信機によるビットの検出を可能にする基底で2進符号のビットを表現するように配置されたシステムを提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、標準的に集積された電気光学コンポーネントを用いて単一光子源を有効利用できるようにすることにある。
これらの目的のうちの少なくとも1つは、送信機および受信機ならびに前記送信機と前記受信機の間に延びる受信ラインを含む、2進符号の光伝送用システムであって、
前記送信機が、
− 電磁信号を生成するように配置された生成手段;
− 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする少なくとも1つの物理量を修正するように配置された送信修正手段;
を含み、
前記伝送ラインは前記修正された送信信号を前記受信機に伝送するように配置されており、
前記受信機が、
− 修正された受信信号を生成すべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段;
− 前記修正された受信信号を特徴づけする物理量のうちの少なくとも1つを検出するように配置された検出手段、
を含んでいる光伝送用システムにおいて、
前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号を特徴づけする少なくとも第1の物理量と第2の物理量の値を修正するように配置されており、前記修正された送信信号が少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量が一定であり、前記第2の物理量は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については前記第2の物理量が一定であり、前記第1の物理量は前記2進符号のビット値により依存し、
かつ、前記検出手段が、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定するように配置されているシステムをその主題とする本発明によって達成される。
したがって第1のタイプの信号および第2のタイプの信号は、アリスにより伝送されたビットが表現され得る2つの基底B1およびB2に対応する。送信時点で、アリスは2つの基底のうちの1つの基底を、すなわち2つのタイプの信号から1つのタイプの信号をランダムに選択する。基底B1を選択した場合、アリスは例えば、第1の物理量の第1の値により0ビットを表現し、第1の物理量の第2の値により1ビットを表現し、もう一方の物理量は一定である。同様にして、基底B2を選択した場合、アリスは例えば、第2の物理量の第1の値により0ビットを表現し、第2の物理量の第2の値により1ビットを表現し、もう一方の物理量は一定である。この要領で、ボブは受信された信号の解析によって伝送されたビットを決定することができる。
2つの異なる物理量を使用することで、集積された光学素子のコンポーネントならびに単一光子源を用いた有効な伝送システムの実装が可能となる。
前記第1の物理量は、前記電磁信号のスペクトル成分の強度であり得、また前記第2の物理量は、前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相であり得る。
本発明の1実施形態に従うと、前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調するように配置された送信変調手段を含むことができ、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は第1の強度と第1の相対位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は第2の強度および第2の相対位相を有し;
− スペクトル送信成分の前記第1の強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値は、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
− スペクトル送信成分の前記第1の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、第1の相対送信位相の前記第1の値は第1の相対送信位相の前記第2の値とは異なるものであり、
− スペクトル成分の前記第2の送信強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値は、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
− スペクトル送信成分の前記第2の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値は第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものであり、
− 前記受信修正手段は、受信変調信号を生成し前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調手段を含み、前記受信変調信号は、第1のタイプの受信変調信号と第2のタイプの受信変調信号からランダムに生成されており、前記検出手段は、前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し、前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、スペクトル伝送成分の第2の強度の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第2の強度の前記第2の値を選択的に検出するように配置されている。
この実施形態に従うと、受信手段は、受信のために使用される基底が送信のために使用されるものと同じである場合、送信されたビットを検出することができるようなものである。
この目的で、変調手段は、第1の基底に等しい受信測定基底に対応する第1の受信変調信号、または第1の基底に等しい受信測定基底に対応する第2の受信変調信号のいずれかをランダムに生成する。このようにして、送信時点と受信時点で第1の基底が同じように選択された場合、送信信号のスペクトル成分の相対位相によって、1ビットと0ビットの送信を区別することができる。同様にして、送信時点と受信時点で第2の基底が同じように選択された場合、伝送信号のスペクトル成分の強度によって、0ビットまたは1ビットの送信を区別することができる。
送信時点と受信時点で異なる基底が選択された場合には、2つの値の確率が等しいことから、送信されたビットの値を決定することはできない。
したがって、この実施形態は、ビットを符号化する信号のスペクトル成分が位相によってのみ区別される第1の基底と、ビットを符号化する信号のスペクトル成分が強度によってのみ区別される第2の基底を選択して、強度および位相で伝送されたビットの符号化を達成することを可能にする。
これら2つの基底により、4状態プロトコルの実装が可能になる。
さらにこの実施形態においては、前記伝送変調手段は、
− 第1の電気信号を生成するように配置された第1の発生器;
− 修正された電気信号を生成すべく前記第1の電気信号を修正するように配置された送信信号修正手段;
− 前記修正された送信信号を生成すべく前記修正された電気信号により前記電磁信号を変調するように配置された送信変調器を含み、前記受信変調手段は、
− 第2の電気信号を生成するように配置された第2の発生器;
− 前記第2の電気信号を用いて前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調器、を含むことができる。
さらにこの実施形態においては、前記伝送信号修正手段は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号強度値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号強度値に前記修正済み電気信号の強度を固定するように配置された第1の減衰器、および前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号位相値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号位相値に前記修正済み電気信号の位相を固定するように配置された移相器を含むことができる。
本発明は同様に、光学符号伝送システム内の送信機であって、
− 第1の電磁信号を生成するように配置された発生手段;
− 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする少なくとも1つの物理量を修正するように配置された送信修正手段、
を含む送信機において、
前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号を特徴づけする少なくとも第1の物理量と第2の物理量の値を修正するように配置されており、前記修正された送信信号が少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量が一定であり、前記第2の物理量は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については前記第2の物理量が一定であり、前記第1の物理量は前記2進符号のビット値により依存する送信機にも関する。
先に記したものと同様に、前記第1の物理量は、前記電磁信号のスペクトル成分の強度または、前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相であり得る。
前述の送信機の1実施形態に従うと、前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調するように配置された送信変調手段を含むことができ、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は、第1の強度と第1の相対送信位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は、第2の強度および第2の相対位相を有し;
− スペクトル成分の前記第1の送信強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の送信強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値は、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
− スペクトル送信成分の前記第1の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、スペクトル送信成分の第1の相対送信位相の前記第1の値は、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値とは異なるものであり、
− スペクトル送信成分の前記第2の強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値は、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
− スペクトル送信成分の前記第2の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値は第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものである。
この実施形態に従うと、前記伝送変調手段は、
− 第1の電気信号を生成するように配置された第1の発生器;
− 修正された電気信号を生成すべく前記第1の電気信号を修正するように配置された送信信号修正手段;
− 前記修正された送信信号を生成すべく前記修正された電気信号により前記電磁信号を変調するように配置された送信変調器(MP1)、を含むことができる。
1つの実施形態に従うと、前記送信信号修正手段は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号強度値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号強度値に、前記第1および第2のタイプの修正された電気信号の強度を固定するように配置された第1の減衰器、および前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号位相値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号位相値に前記第1のタイプの修正された電気信号の位相を固定するように配置された移相器を含む。
本発明は同様に、
− 修正された受信信号を生成するべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段;
− 前記修正された受信信号を特徴づけする物理量の値を検出するように配置された検出手段、
を含んで成る、先に記述した通りの送信機により送信された前記修正された送信信号を受信するように配置された、2進符号光伝送システム内の受信機において、前記検出手段が、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定するように配置されている受信機にも関する。
受信機の1つの実施形態に従うと、前記受信修正手段は、受信変調信号を生成し前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調手段を含むことができ、前記受信変調信号は、第1のタイプの受信変調信号と第2のタイプの受信変調信号からランダムに生成されており、前記検出手段は、前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し、前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、スペクトル送信成分の第2の強度の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第2の送信強度の前記第2の値を選択的に検出するように配置されている。
本発明は同様に、送信装置と宛先間での2進符号の光伝送のための方法であって、前記送信装置が、
− 1組の物理量により特徴づけされる電磁信号を生成し;
− 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする物理量のうちの少なくとも1つの物理量の少なくとも1つの値を修正し;
前記宛先が
− 前記修正された送信信号を受信し;
− 前記修正された送信信号を修正して、修正された受信信号を生成し、
− 前記修正された受信信号の物理量を検出する方法にも関し、この方法においては、前記送信装置は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号を特徴づけする少なくとも第1の物理量と第2の物理量の値を修正し、前記修正された送信信号は、少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量の値は一定であり、前記第2の物理量の値は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については第2の物理量の値は一定であり、前記第1の物理量の値は前記2進符号のビット値により依存し、前記検出手段は、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定する。
この方法においては、前記第1の物理量は前記電磁信号のスペクトル成分の強度であり得、前記物理量は、前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相であり得る。
該方法の1実施形態に従うと、前記送信装置は、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調することができ、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は、第1の強度と第1の相対送信位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分は、第2の送信強度および第2の相対送信位相を有し;
− スペクトル送信成分の前記第1の強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値は、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
− スペクトル送信成分の前記第1の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、第1の相対送信位相の前記第1の値は第1の相対送信位相の前記第2の値とは異なるものであり、
− スペクトル成分の前記第2の送信強度は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値は、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
− スペクトル送信成分の前記第2の相対位相は、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値は第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものであり、
前記宛先は、
− 受信変調信号を生成し、前記受信変調信号は第1のタイプの受信変調信号および第2のタイプの受信変調信号からランダムに生成されており;
− 前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調し;
− 前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し;そして
− 前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、スペクトル送信成分の第2の強度の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第2の強度の前記第2の値を選択的に検出する。
本発明の1つの実施形態についてここで添付図面を参照しながら記述する。
本発明に従った伝送システムを描いている。 送信機における変調前の単一光子状態のエネルギースペクトル密度を描いている。 送信機における変調後の単一光子状態のエネルギースペクトル密度を描いている。 光子の状態に従った送信機から受信機へと伝送された信号のエネルギースペクトル密度を描いている。 本発明に従った方法の実現可能性を実証するためのアセンブリを描いている。 +,1>または1−,1>と等価の非減衰信号のろ過後のスペクトルを描いている。 本発明に従った位相変調器の後に観察されたスペクトルを描いている。 本発明に従った位相変調器の後に観察されたスペクトルを描いている。 異なる状態についての伝送距離に応じて観察されるエラー率を描いている。
図1に例示しているように、本発明に従った2進符号光伝送システムは、送信機EMおよび受信機REを含む。送信機EMは、電磁信号を生成するように配置された供給源SPUを含む。供給源SPUは例えば、単一光子を生成するように配置された単一光子源に対応する。供給源SPUに由来する単一光子は、それ自体フィルタF1に信号を伝送するように配置された第1の位相変調器MP1に伝送される。送信機EMは同様に、電気信号を生成するように配置された発振器OL1も含んでいる。この電気信号を、第1の可変減衰器AT1と移相器DPを含むこの電気信号の処理用アセンブリへと伝送することができる。処理アセンブリの出力端で得られた信号は、フィルタF1に伝送される前に電磁信号を変調すべく変調器MP1へと伝送される。
受信機REは、第2の位相変調器MP2、阻止フィルタF2、2つの検出器D1およびD2、発振器OL2、および可変減衰器AT2を含む。発振器OL2は、電気信号を生成しこの信号を可変減衰器AT2に伝送するように配置されている。この信号は次に変調器MP2に伝送され得、この変調器は、電気信号に従って量子チャネルCQにより送信機EMから受信した電磁信号を変調するように配置されている。この変調済み信号は次に阻止フィルタF2に伝送され、このフィルタはそれ自体検出器D1およびD2に接続されている。
発振器OL1は同様に、同期チャネルCSによって発振器OL2とも同期されている。このようにして、送信機および受信機における光学スペクトル成分は、固定された位相関係を有する。
ここで、先に記述した通りの光伝送システムの機能について記述する。
本出願においては、量子暗号の分野での正規の表記法が使用される。特に、量子状態を呼称するためにはデイラック表記法 |u>が用いられる。
したがって、本発明に従うと、単一光子源SPUは、例えば |1ω0>と表示される光角周波数ω0の単一光子状態に対応する電磁信号を生成する。発振器OL1は同様に、減衰器AT1および移相器DPから成る処理アセンブリからの出力端で「a」と表示される振幅および「φ」と表示される相対位相を有する高周波電気信号を生成する。BoucherおよびDebuisschert著の刊行物「時間符号化量子鍵配送の実験的実装」、Phys. Rev. A72, 062325、2005年に記述されているように、位相変調器MP1から出力された電磁信号の状態は、以下の式により |a、φ>で表示される状態である:
Figure 0005479898
この式中、Ωは位相変調器MP1内に注入された高周波電気信号の角周波数を意味し、aおよびφはそれぞれ、この信号の強度と相対位相を表わし、Jpは、次数pのベッセル関数を意味する。
図2Aは、単一光子状態 |1ω0>、すなわち変調前のエネルギースペクトル密度を表わし、図2Bは、単一光子状態 |a,φ |すなわちa=2およびφ=0についての変調器MP1による変調後のエネルギースペクトル密度を示している。
本発明に従うと、BB84プロトコルといったような4状態プロトコルを使用できるためには、互いに直交する相反的な基底を形成する4つの状態を定義づけすることが必要である。変調器MP1を用いて生成された状態については、これらの特性は以下のように表現される。
Figure 0005479898
上述の等式(1)は、基底の直交性条件を表わし、条件(2)は基底の相反性条件を表わす。
しかしながら、これらの条件は、変調器MP1の出力端で生成された状態を記述するために必要な角周波数が無限であることに対応してヒルベルト空間が無限次元であるため、得るのが困難である。
したがって、本発明によると、この空間の次元を減少させるためにバイパスフィルタF1が用いられる。したがって、角周波数値ω0−Ω、ω0およびω0+Ωのみが存在する。
本発明に従うと、条件(1)および(2)を近似的に満たす2つの基底を形成する4つのノルム状態が定義される。第1の基底は、等式(3)および(4)により定義される |+1>および |−,1>と表示された状態に対応し、第2の基底は、等式(6)および(7)により定義される |+,2>および |−,2>と表示された状態に対応する:
Figure 0005479898
ただしここで、
Figure 0005479898
であり、a0は電気変調信号の振幅であり、
Figure 0005479898
であり、ここで
Figure 0005479898
である。
これら4つの状態 |+,1>、 |−1>、 |+,2>および |−,2>が2つの相反基底を形成し、したがって互いに直交していることは、容易に確認できる。状態 |+,1>および |−,1>を特徴づけする角周波数ω0−Ωおよびω0+Ωのスペクトル成分は、位相において異なっており、位相πだけずれている。状態 |+,2>および |−,2>を特徴づける角周波数ω0−Ωおよびω0+Ωのスペクトル成分は、強度において異なっている。
これらの状態は、移相器DPおよび減衰器AT1のスイッチを用いて送信機EM側で生成される。
移相器DPが、発振器OL1によって生成された電気信号を移相しない場合、基底の選択は基底2に対応する。したがって減衰器AT2は、それが信号を不活性化する場合の状態 |+,2>、またはそれが電気変調信号を活性化する場合の状態 |−,2>の生成を選択することを可能にし、等式(8)を満たすべく振幅を固定する。
減衰器AT1が上述の等式(5)を満たすべく信号の振幅を低減させる場合、基底の選択は基底1に対応する。一方、移相器DPは、状態 |+,1>または状態 |+,1>の生成を選択することを可能にする。
次に、変調およびろ波済みの信号は、量子チャネルCQを介して受信機REに伝送される。BB84型の4状態プロトコルに従うと、受信機REは、測定基底が正しく選択された場合に受信される信号を判定するように配置されなくてはならない。
これを行なうために、発振器OL2はまず第1に、同じ周波数で等式(5)を満たす振幅と、量子チャネルCQを介して光信号の伝播により導入される移相差を補償する位相とを有する高周波信号を生成すべく、同期チャネルCSにより発振器OL1と同期される。受信側の高周波信号は、送信機EMから受信した信号を変調器MP2を用いて変調することを可能にする。一方減衰器AT2は、変調信号を不活性化または活性化することにより測定基底1または2を選択することを可能にする。減衰器AT2は、変調の欠如が基底2における測定に対応し、変調の存在が基底1における測定に対応するような形で配置されている。帯域通過光学フィルタF2は、受信した光信号の変調により生成されるスペクトル成分の数を減少させる。かくして、光信号は、3つ以下の角周波数ω0−Ωおよびω0+Ωにより形成される。
ここで、受信機がいかにして測定基底の選択に応じて伝送されたビットを検出し記憶できるかについて記述する。
このケースは、まず第一に、0および1ビットを符号化するために用いられる基底が送信機側の基底1であることを仮定して例示される。
このケースにおいては、減衰器AT2が変調信号を非活性化した時点で、測定は基底2における測定に対応する。阻止フィルタF3の入力端においては、信号のスペクトルはこのとき、信号が基底1において表現されることから、3つの周波数で構成されている。フィルタF3は、角周波数ω0の信号ともう一方の角周波数の信号を分離するフィルタである。角周波数ω0の信号は検出器D1に伝送され、もう一方の信号は検出器D2に伝送される。
しかしながら、等式(5)は、角周波数ω0の中央帯域内に光子を見出す確率が、角周波数ω0+Ωおよびω0−Ωの2つの帯域内に光子を見出す確率に等しいことを表わしている。かくして、使用される状態、 |+,1>または |−,1>の如何に関わらず、D1およびD2上での検出の確率は同等である。したがって、この場合、伝送されたビットの値を決定することは不可能である。この不確実性状況は、本発明に従った4状態プロトコルをまとめた下表1の中で、疑問符「?」で表わされている。
減衰器AT2が、等式(5)を満たすべく変調振幅を固定する場合、送信機から受信された信号は、発振器OL2により発出された電気信号によって変調され、基底1内で測定が行なわれる。変調は、以下のように受信した信号を修正する光信号の異なる角周波数間の干渉を生み出す。
状態 |+,1>は、
Figure 0005479898
に等しい変調済み状態へと変換される。
この状態はもはや角周波数ω0でいかなる成分ももたない、という点に留意すべきである。したがって、阻止フィルタF2を通過した後、検出器D2上でのみ検出を行なうことができる。したがって、伝送されたビットの初期状態ひいては値を、明確に決定することができる。
同様にして、状態 |−,1>は、
Figure 0005479898
に等しい変調済み状態へと変換される。
この変調済み状態においては、角周波数ω0+Ωおよびω0−Ωの成分の振幅は低いものである。したがって、検出器D1上で高い確立で検出を行なうことができ、したがって、伝送されたビットの初期状態ひいては値を高い確率で決定することが可能である。
角周波数ω0+Ωおよびω0−Ωの存在を理由として、D2上での検出を観察する確率はゼロでないという点に留意すべきである。かくして、主要な量子エラー率はおよそ0.3%であり、これは、最大伝送距離を削減する効果をもつ。
情報ビットを符号化するために基底2が使用される場合、同様の要領で、減衰器AT2が変調信号をカットし受信時点で基底2で測定が行なわれた時点で、初期状態が光子送信済みであることを見極めることが可能であり、一方、AT2が等式(5)を満たすべく変調信号の振幅を固定し受信測定が基底1で行なわれる場合には、確率の等しい2つの伝送状態である、ということが実証されている。この不確実性状況は、本発明に従った4状態プロトコルをまとめた下表1の中で、疑問符「?」により表わされている。
Figure 0005479898
図3は同様に、使用された状態に応じて送信機EMによって受信機REに伝送される信号のスペクトルをも例示している。この図は、角周波数ω0に対応する中心周波数と、角周波数ω0+Ωおよびω0−Ωに対応する側周波数を示している。状態 |+,1>および |−,1>については、それぞれ0およびπである側周波数の相対位相は、側波帯の上方に示されている。
かくして、図3および表1を参照すると、伝送されたビットは、伝送および受信のために用いられる2つの基底が同一である場合に検出可能であり、2つの基底が異なる場合には検出不可能である。
本発明に従うと、送信装置アリスは2つの基底のうちの1つの中で状態を選択し、受信機ボブに対し光子を送信する。ボブはこのとき、アリスとは独立して測定基底を選択する。アリスとボブにより用いられる基底の組合せが表1内の疑問符「?」に対応するならば、光子は、同じ確率で検出器D1または検出器D2のいずれかで検出され、結果は確定できなくなる。
この状況は、前述の刊行物「量子暗号:公開鍵配送およびコイン投げ」の中で記述されている通りのBB84タイプの4状態プロトコルに対応する。
図4は、方法の実行可能性を実証するためのアセンブリを示す。このシステムは、およそ1547.8nmの発光波長をもつDFBタイプのレーザーダイオード、10GHzという帯域幅をもつニオブ酸リチウム上に組込まれた2つの電気光学位相変調器MP1およびMP2、3つのブラッグミラーフィルタFBG1、FBG2、FBG3、サーキュレータCおよび2つのアバランシェ・フォトダイオードD1およびD2から成る。伝送チャネルCTは、1550nmの単一モード標準ファイバから成る。減衰器ATは、単一光子源をシミュレートする目的で光信号を減少させる。それぞれ増幅器AM1およびAM2と結びつけられた高周波数発生器GHF1およびGHF2は、それぞれ変調器MP1およびMP2を駆動する。使用される信号HFの周波数は8GHzである。同期チャネルCSを介して伝送された同期信号は、位相についてGHF1およびGHF2を制御する。フィルタFBG1およびFBG2は、80pmの帯域通過フィルタと同等のフィルタを構成する。図5は、状態 |+,1>または |−,1>と等価の非減衰信号のろ波後のスペクトルを示す。これら2つの状態を分離することを可能にする干渉の原理を有効化するため、HF発生器GHF1は、GHF2により生成された変調信号との関係において同位相および逆位相である変調信号を生成する。このようにして、状態 |+,1>または |−,1>と等価の信号が生成される。図6Aおよび図6Bは、光信号とそれぞれ同位相および逆位相の変調について、位相変調器MP2の後に見られるスペクトルを示している。変調信号の0とπの間の位相変動のための変調側波帯と中心ピークの消光率は20dB前後である。このとき40pmの通過帯域をもつフィルタFBG3は、これら2つの状態を分離することを可能にする。最後に、減衰器ATを用いて信号を減衰し、10nsの持続時間で4.5前後であるダークパルス数をもつ効率13%のフォトダイオードD1およびD2を使用することによって、量子エラー率を推定する。図7は、使用されるさまざまな状態について伝送距離に応じて観察されたエラー率を示す。伝送チャネルの減衰は減衰器ATを用いてシミュレートされる。受信機の減衰は3.2dB前後である。最大伝送距離は60km前後である。この距離は、受信機の損失を削減すること、および先に記述した通りの帯域通過フィルタを変調器MP2の後に挿入することによって改善され得る。

Claims (18)

  1. 送信機および受信機ならびに前記送信機と前記受信機の間に延びる伝送ラインを含む、2進符号の光伝送用システムであって、
    前記送信機が、
    − 物理量を有する電磁信号を生成するように配置された生成手段(SPU)と、
    − 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする少なくとも1つの物理量を修正するように配置された送信修正手段(AT1、DP、MP1)と、
    を含み、
    前記伝送ライン(CQ)は前記修正された送信信号を前記受信機に伝送するように配置されており、
    前記受信機が、
    − 修正された受信信号を生成すべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段(AT2、MP2、OL2)と、
    − 前記修正された受信信号を特徴づけする物理量の値を検出するように配置された検出手段(F2、D1、D2)と、
    を含んでいる光伝送用システムにおいて、
    前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号の少なくとも第1の物理量と第2の物理量を修正するように配置されており、前記修正された送信信号が少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
    ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量が一定であり、前記第2の物理量は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については前記第2の物理量が一定であり、前記第1の物理量は前記2進符号のビット値により依存すること、
    および、前記検出手段が、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定するように配置されていること、
    を特徴とするシステム。
  2. 前記第1の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の強度である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相である、請求項1または2に記載のシステム。
  4. − 前記送信修正手段が、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調するように配置された送信変調手段(AT1、DP、MP1)を含み、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が第1の送信強度と第1の相対送信位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が第2の送信強度および第2の相対送信位相を有し、
    − スペクトル送信成分の前記第1の強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の送信強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値が、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
    − スペクトル送信成分の前記第1の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、第1の相対送信位相の前記第1の値が第1の相対送信位相の前記第2の値とは異なるものであり、
    − スペクトル成分の前記第2の送信強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値が、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
    − スペクトル送信成分の前記第2の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値が第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものであり、
    − 前記受信修正手段が、受信変調信号を生成し前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調手段を含み、前記受信変調信号が第1のタイプの受信変調信号と第2のタイプの受信変調信号の間でランダムに選択されており、前記検出手段は、前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、送信信号のスペクトル成分の第1の相対位相の前記第1の値または送信信号のスペクトル成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し、前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、送信信号のスペクトル成分の第2の強度の前記第1の値または送信信号のスペクトル成分の第2の強度の前記第2の値を選択的に検出するように配置されている、
    請求項2又は請求項3に記載のシステム。
  5. 前記送信変調手段(OL1、AT1、DP、MP1)が、
    − 第1の電気信号を生成するように配置された第1の発生器(OL1)と、
    − 修正された電気信号を生成すべく前記第1の電気信号を修正するように配置された送信信号修正手段(AT1、DP)と、
    − 前記修正された送信信号を生成すべく前記修正された電気信号により前記電磁信号を変調するように配置された送信変調器(MP1)を含み、
    前記受信変調手段が、
    − 第2の電気信号を生成するように配置された第2の発生器(OL2)と、
    − 前記第2の電気信号を用いて前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調器と、
    を含んでいる、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記送信信号修正手段が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号強度値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号強度値に前記修正された電気信号の強度を固定するように配置された第1の減衰器、および前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号位相値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号位相値に前記修正された電気信号の位相を固定するように配置された移相器を含む、請求項5に記載のシステム。
  7. 2進符号を伝送するためのシステム内の送信機であって、
    − 第1の電磁信号を生成するように配置された発生手段(SPU)と、
    − 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を特徴づけする少なくとも1つの物理量を修正するように配置された送信修正手段(AT1、DP、MP1)と、を含む送信機において、
    前記送信修正手段は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号の少なくとも第1の物理量と第2の物理量の値を修正するように配置されており、前記修正された送信信号が少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
    ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量が一定であり、前記第2の物理量は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については前記第2の物理量が一定であり、前記第1の物理量は前記2進符号のビット値により依存すること、
    を特徴とする送信機。
  8. 前記第1の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の強度である、請求項7に記載の送信機。
  9. 前記第2の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相である、請求項7または8に記載の送信機。
  10. − 前記送信修正手段が、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調するように配置された送信変調手段(AT1、DP、MP1)を含み、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が、第1の送信強度と第1の相対送信位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が第2の送信強度および第2の相対送信位相を有し、
    − スペクトル送信成分の前記第1の強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の送信強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値が、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
    − スペクトル送信成分の前記第1の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、第1の相対送信位相の前記第1の値がスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値とは異なるものであり、
    − スペクトル送信成分の前記第2の強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値が、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
    − スペクトル送信成分の前記第2の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の相対送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値が第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものである、
    請求項8又は請求項9に記載の送信機。
  11. 前記送信変調手段(OL1、AT1、DP、MP1)が、
    − 第1の電気信号を生成するように配置された第1の発生器(OL1)と、
    − 修正された電気信号を生成すべく前記第1の電気信号を修正するように配置された送信信号修正手段(AT1、DP)と、
    − 前記修正された送信信号を生成すべく前記修正された電気信号により前記電磁信号を変調するように配置された送信変調器(MP1)とを含む、
    請求項10に記載の送信機。
  12. 前記送信信号修正手段が、前記2進符号の第1のビット値について、そして前記2進符号の第2のビット値についての第2の電気信号強度値において、第1のタイプの修正された電気信号または第2のタイプの修正された電気信号を修正された電気信号としてランダムに生成するための減衰器、および前記2進符号の第1のビット値のための第1の電気信号位相値および前記2進符号の第2のビット値のための第2の電気信号位相値に前記第1のタイプの修正された電気信号の位相を固定するように配置された移相器を含む、請求項11に記載の送信機。
  13. − 修正された受信信号を生成すべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段(AT1、MP2、OL2)と、
    − 前記修正された受信信号を特徴づけする物理量の値を検出するように配置された検出手段(F2、D1、D2)と、を含んで成る、
    請求項7〜12のいずれか1項に記載の送信機により送信された前記修正された送信信号を受信するように配置された、2進符号光伝送システム内の受信機において、前記検出手段が、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定するように配置されていることを特徴とする受信機。
  14. 前記受信修正手段が、受信変調信号を生成し前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調するように配置された受信変調手段を含み、前記受信変調信号が第1のタイプの受信変調信号と第2のタイプの受信変調信号からランダムに生成されており、前記検出手段は、前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し、前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、スペクトル送信成分の第2の強度の前記第1の値または第2の送信強度の前記第2の値を選択的に検出するように配置され、
    修正された受信信号を生成すべく前記修正された送信信号を修正するように配置された受信修正手段(AT1、MP2、OL2)と、
    前記修正された受信信号を特徴づけする物理量の値を検出するように配置された検出手段(F2、D1、D2)と、を含んで成る、
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の送信機により送信された前記修正された送信信号を受信するように配置された、2進符号光伝送システム内の受信機において、前記検出手段が、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定するように配置されていることを特徴とする受信機。
  15. 送信装置と宛先間での2進符号の光伝送のための方法であって、
    前記送信装置が、
    − 1組の物理量により特徴づけされる電磁信号を生成し、
    − 修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号の少なくとも1つの物理量を修正し、
    前記宛先が
    − 前記修正された送信信号を受信し、
    − 前記修正された送信信号を修正して、修正された受信信号を生成し、
    − 前記修正された受信信号の物理量を検出する方法において、
    前記送信装置は、前記修正された送信信号を生成すべく前記電磁信号の少なくとも第1の物理量と第2の物理量を修正し、前記修正された送信信号は、少なくとも第1のタイプの修正された送信信号と第2のタイプの修正された送信信号からランダムに選択され、
    ここで、前記第1のタイプの修正された送信信号については、前記第1の物理量が一定であり、前記第2の物理量は前記2進符号のビット値に依存し、かつ前記第2のタイプの修正された送信信号については前記第2の物理量が一定であり、前記第1の物理量は前記2進符号のビット値により依存し、前記宛先は、前記第1の物理量の値および前記第2の物理量の値を決定すること、
    を特徴とする方法。
  16. 前記第1の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の強度である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第2の物理量が前記電磁信号のスペクトル成分の相対位相である、請求項15または16に記載の方法。
  18. − 前記送信装置が、前記修正された送信信号を生成すべく前記2進符号に従って前記電磁信号を変調し、前記第1のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が第1の送信強度と第1の相対送信位相を有し、前記第2のタイプの修正された送信信号のスペクトル成分が第2の送信強度および第2の相対送信位相を有し、
    − スペクトル送信成分の前記第1の強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の送信強度の第2の値を有し、修正された第1の強度の前記第1の値が、修正された第1の強度の前記第2の値に等しく、
    − スペクトル送信成分の前記第1の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第1の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第1の相対送信位相の第2の値を有し、第1の相対送信位相の前記第1の値が第1の相対送信位相の前記第2の値とは異なるものであり、
    − スペクトル成分の前記第2の送信強度が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の送信強度の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信強度の第2の値を有し、第2の送信強度の前記第1の値が、第2の送信強度の前記第2の値と異なるものであり、
    − スペクトル送信成分の前記第2の相対位相が、前記2進符号の第1のビット値のための第2の相対送信位相の第1の値、および前記2進符号の第2のビット値のための第2の送信位相の第2の値を有し、第2の相対送信位相の前記第1の値が第2の相対送信位相の前記第2の値と等しいものであり、
    前記宛先は、
    − 受信変調信号を生成し、前記受信変調信号は第1のタイプの受信変調信号および第2のタイプの受信変調信号からランダムに生成されており、
    − 前記受信変調信号により前記修正された送信信号を変調し、
    − 前記修正された受信信号が前記第1のタイプの受信変調信号による変調に対応する場合に、スペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第1の相対位相の前記第2の値を選択的に検出し、そして
    − 前記修正された受信信号が前記第2のタイプの変調信号による変調に対応する場合には、スペクトル送信成分の第2の強度の前記第1の値またはスペクトル送信成分の第2の強度の前記第2の値を選択的に検出する、
    請求項16又は請求項17に記載の方法。
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