JP5478990B2 - 検体分析装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、血液、尿等の検体を測定して検体中の成分を分析する検体分析装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来、血液、尿等の検体中の有形成分を分析する検体分析装置が多々開発されている。例えば特許文献1に開示されている、赤血球、白血球、血小板等に分類して計数する血液分析装置では、血液検体と測定項目に対応する試薬とを調製した測定試料をフローセル中に流し、フローセル中の液流に光源から光を照射することにより、受光素子にて受光した光を光電変換して電気信号を取得する。取得した電気信号の変化に基づいて血液の成分を分析することができる。
また、上述のような光学式ではなく、電気抵抗の変化によって血液、尿等の検体中の有形成分を分析する電気抵抗式の検体分析装置も存在する。いずれの方式であっても、受光素子、抵抗センサ(電流センサ)等の特性センサが所定の特性を検知する感度が分析結果に大きく影響を与える。
従来の検体分析装置では、特性センサが所定の特性を検知する感度を適正に維持するように、定期的に特性センサの感度調整を行っていた。感度調整には、患者の検体を実際に分析した分析結果を用いており、特定の分析結果となる可能性の高い検体の分析結果が所定の範囲内に収束しているか否かに基づいて感度調整を行っていた。
特開2006−313151号公報
特許文献1に開示されているような従来の検体分析装置等では、検体の分析結果が所定の範囲内に収束する検体、すなわち同質の特性を有する検体を複数準備しておく必要がある。しかし、血液、尿等の検体で同質の特性を有する検体は少なく、膨大な数の分析結果の中から適切な検体の分析結果を検索するのは、作業者にとって過度な負担となるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、各種の特性を検知するセンサの検知感度を簡便に調整することが可能な検体分析装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る検体分析装置は、検体に含まれる粒子を分類して計数する検体分析装置であって、検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部とを有し、前記結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出し、抽出した分析結果について、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出し、算出した調整値を前記測定部へ送信し、前記信号調整部は、受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整することを特徴とする。
また、第2発明に係る検体分析装置は、第1発明において、前記信号出力部は、前記測定試料に光を照射する光源と、該光源から前記測定試料に光を照射することにより生ずる光を受光し、受光量に応じた信号を出力する光信号出力部とを備えることを特徴とする。
また、第3発明に係る検体分析装置は、第1又は第2発明において、前記信号調整部は、前記調整値に基づいて、前記信号出力部から出力された信号を増幅することを特徴とする。
また、第発明に係る検体分析装置は、第1乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記結果生成部は、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、所定数記憶していると判断した場合、記憶している複数の分析結果の中から所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする。
また、第発明に係る検体分析装置は、第1乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記結果生成部は、前記調整値を更新する更新指示を受け付け、該更新指示を受け付けた場合、所定種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする。
また、第発明に係る検体分析装置は、第1乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記結果生成部は、生成した分析結果が、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、自動的に該分析結果を含む複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする。
また、第発明に係る検体分析装置は、第発明において、前記結果生成部は、生成した分析結果が、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、所定数記憶していると判断した場合、記憶している所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする。
また、第発明に係る検体分析装置は、第乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記結果生成部は、所定の条件を具備する検体に関する分析結果として、検体採取から所定時間内に測定部による測定が行われた検体の分析結果を抽出することを特徴とする。
また、第9発明に係る検体分析装置は、第1乃至第8発明のいずれか1つにおいて、前記信号出力部は、粒子の特性を示す少なくとも二種類の信号を出力するように構成されており、前記結果生成部は、前記測定部から出力された少なくとも二種類の信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す二次元の分布図を含む分析結果を生成するとともに、抽出した各分析結果について、二次元分布図における前記第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を、少なくとも二種類の信号のそれぞれについて求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記調整値を少なくとも二種類の信号のそれぞれについて算出することを特徴とする。
また、第10発明に係る検体分析装置は、第1乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記第1の種類の粒子と前記第2の種類の粒子とは、異なる種類の粒子であることを特徴とする。
また、第11発明に係る検体分析装置は、第1乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記第1の種類の粒子と前記第2の種類の粒子とは、同じ種類の粒子であることを特徴とする。
また、第12発明に係る検体分析装置は、第1乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記検体は血液であって、前記結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、CBC項目で測定される血球の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出することを特徴とする。
また、第13発明に係る検体分析装置は、第1乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記検体は血液であって、前記結果生成部は、前記測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる白血球をサブクラスに分類して計数するとともに、抽出した各分析結果について、分布図における一の白血球サブクラスの分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記調整値を算出することを特徴とする。
次に、上記目的を達成するために第14発明に係る検体分析装置は、検体に含まれる粒子を分類して計数する検体分析装置であって、検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部とを有し、前記結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、分布図における粒子の分布位置が所定の範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出し、抽出した各分析結果について、分布図における粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出し、算出した調整値を前記測定部へ送信し、前記信号調整部は、受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整することを特徴とする。
次に、上記目的を達成するために第15発明に係るコンピュータプログラムは、検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部とを有する検体分析装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記結果生成部を、記憶してある複数の検体の分析結果から、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出する分析結果抽出手段、抽出した分析結果について、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出する調整値算出手段、及び算出した調整値を前記測定部へ送信する送信手段として機能させ、前記信号調整部を、受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整する信号調整手段として機能させることを特徴とする。
第1発明、第14発明及び第15発明では、検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、測定部から出力された信号に基づいて、測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部とを有する。結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出し、抽出した分析結果について、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出し、算出した調整値を測定部へ送信する。信号調整部は、受信した調整値に基づいて信号出力部から出力された信号を調整する。分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて算出した調整値を用いて、測定試料の特性を示す信号を調整することができるので、作業者は、膨大な数の分析結果の中から一定の特徴を有する検体の分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
第2発明では、信号出力部は、測定試料に光を照射する光源と、該光源から測定試料に光を照射することにより生ずる光を受光し、受光量に応じた信号を出力する光信号出力部とを備える。所定の条件を具備する検体に関する分析結果に基づいて算出した調整値を用いて、受光量に応じた信号を調整することができるので、作業者は、膨大な数の分析結果の中から一定の特徴を有する検体の分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
第3発明では、信号調整部は、調整値に基づいて信号出力部から出力された信号を増幅することにより、適切な検知感度で信号を出力することが可能となる。
発明では、結果生成部は、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、所定数記憶していると判断した場合、記憶している複数の分析結果の中から所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて調整値を算出する。これにより、直近に生成して記憶した分析結果のうち、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する所定数の分析結果に基づいて算出された調整値を用いて、測定試料の特性を示す信号を調整することができるので、作業者は、膨大な数の分析結果の中から一定の特徴を有する検体に関する分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
発明では、結果生成部は、調整値を更新する更新指示を受け付け、該更新指示を受け付けた場合、所定種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて調整値を算出する。これにより、調整値の更新指示を受け付けた時点で所定の条件を具備する検体に関する分析結果を抽出することができるので、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
発明では、結果生成部は、生成した分析結果が、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、自動的に該分析結果を含む複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて調整値を算出する。これにより、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を生成する都度、調整値を算出することができるので、直近の分析結果を考慮した調整を行うことができ、調整値を常に適正な値に維持することができる。
発明では、結果生成部は、生成した分析結果が、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、所定数記憶していると判断した場合、記憶している所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて調整値を算出する。これにより、所定の条件を具備する検体に関する分析結果が所定数記憶された時点で調整値を算出するので、直近の複数回の分析結果を考慮した調整を行うことができ、適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
発明では、結果生成部は、所定の条件を具備する検体に関する分析結果として、検体採取から所定時間内に測定部による測定が行われた検体の分析結果を抽出することにより、鮮度の高い検体の分析結果に基づいて調整値を算出することができ、調整値の信頼性の低下を回避することが可能となる。
第9発明では、信号出力部は、粒子の特性を示す少なくとも二種類の信号を出力するように構成されており、結果生成部は、測定部から出力された少なくとも二種類の信号に基づいて、測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、測定試料に含まれる粒子の分布を示す二次元の分布図を含む分析結果を生成する。抽出した各分析結果について、二次元分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を、少なくとも二種類の信号のそれぞれについて求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、調整値を少なくとも二種類の信号のそれぞれについて算出する。これにより、二次元分布図における分布位置が近接して境界が判別しにくくなることを未然に回避することができる。
第10発明のように、第1の種類の粒子と第2の種類の粒子とは、異なる種類の粒子であっても良いし、第11発明のように、同じ種類の粒子であっても良い。また、第12発明のように、結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、CBC項目で測定される血球の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出しても良い。
第13発明では、結果生成部は、測定部から出力された信号に基づいて、測定試料に含まれる白血球をサブクラスに分類して計数するとともに、抽出した各分析結果について、分布図における一の白血球サブクラスの分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、調整値を算出する。これにより、二次元分布図における分布位置が近接して境界が判別しにくくなることを未然に回避することができる。
上記構成によれば、例えば受光素子を用いた検体分析装置であっても、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて算出した調整値を用いて、測定試料の特性を示す信号を調整することができるので、作業者は、膨大な数の分析結果の中から一定の特徴を有する検体の分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいた分析結果を取得することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る検体分析装置の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の分析結果記憶部に記憶されるデータ構成の例示図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置のフローサイトメータ、受光素子、及び増幅回路の構成を模式的に説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置の制御部のCPUの調整値算出処理の手順を示すフローチャートである。 ゲインの調整値の算出方法を説明するための、DIFFモードにて白血球を分析した分析結果を示すスキャッタグラムの例示図である。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の測定装置の制御部及び演算表示装置の制御部のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の測定装置の制御部の図8のステップS819で実行する測定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置の制御部のCPUの、自動信号調整処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る検体分析装置の他の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る検体分析装置の電気抵抗式の測定器の概略構成を示す模式図である。
以下、本実施の形態では、検体である血液中の有形成分を赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLT)等に分類して計数する血液分析装置を一例とし、図面に基づいて具体的に説明する。なお、検体は血液に限定されるものではないことは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の構成を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態に係る検体分析装置は、測定装置(測定部)1と、測定装置1とデータ通信することが可能に接続されている演算表示装置(結果生成部)2とで構成されている。
測定装置1と演算表示装置2とは、図示しない通信線を介して接続されており、相互にデータ通信することにより、演算表示装置2が測定装置1の動作を制御し、測定装置1で取得した測定データを演算表示装置2で処理して分析結果を取得する。測定装置1と演算表示装置2とは、ネットワーク網を介して接続されていても良いし、一体として一つの装置を構成し、プロセス間通信等でデータの授受を行っても良い。
測定装置1は、フローサイトメトリー法を用いて、血液中の白血球、網状赤血球等の特徴情報を検出して、検出結果を測定データとして演算表示装置2へ送信する。ここで、フローサイトメトリー法とは、測定試料を含む試料流を形成し、該試料流にレーザ光を照射することによって、測定試料中の粒子(血球)が発する前方散乱光、側方散乱光、側方蛍光等の光を検出し、これにより、測定試料中の粒子(血球)を検出する方法である。
図2は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の構成を示すブロック図である。測定装置1は、フローサイトメトリー法を用いて、血液中の白血球、網状赤血球等の特徴情報を検出して、特徴情報を光電変換した電気信号を出力するフローサイトメータ11と、フローサイトメータ11から出力された電気信号を増幅する増幅回路12と、検出感度としてゲインを調整して出力信号の大きさを調整する信号調整部13と、調整された出力信号をA/D変換してデジタル信号として検出信号を出力するA/Dコンバータ14と、上述したハードウェアの動作を制御するCPU等で構成してある制御部15を備えている。なお、フローサイトメータ11及び増幅回路12で、(光)信号出力部10を構成している。
図示はしていないが、フローサイトメータ11にて測定する測定試料は、試薬と血液とから調製する試料調製部から供給される。試料調製部にて調製された測定試料は、シース液とともに後述するシースフローセルに供給される。
演算表示装置2の制御部3は、測定装置1から出力された信号に基づいて、適正な調整値を算出して測定装置1へフィードバックする。図3は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置2の制御部3の構成を示すブロック図である。
演算表示装置2の制御部3は、CPU等の演算処理部を用いて構成されており、少なくとも、CPU(中央演算装置)31、メモリ32、記憶装置33、I/Oインタフェース34、ビデオインタフェース35、通信インタフェース36、可搬型ディスクドライブ37及び上述したハードウェアを接続する内部バス38で構成されている。CPU31は、内部バス38を介して制御部3の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御するとともに、記憶装置33に記憶されているコンピュータプログラム100に従って、測定装置1の動作を制御する。
メモリ32は、SRAM、フラッシュメモリ等の揮発性メモリで構成され、コンピュータプログラム100の実行時にロードモジュールが展開され、コンピュータプログラム100の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
記憶装置33は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)等で構成されている。記憶装置33に記憶されているコンピュータプログラム100は、プログラム及びデータ等の情報を記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体90から、可搬型ディスクドライブ37によりダウンロードされ、実行時には記憶装置33からメモリ32へ展開して実行される。もちろん、通信インタフェース36を介して外部のコンピュータからダウンロードされたコンピュータプログラムであっても良い。
通信インタフェース36は内部バス38に接続されており、インターネット、LAN、WAN等の外部のネットワーク網に接続されることにより、外部のコンピュータ、測定装置1等とデータ送受信を行うことが可能となっている。例えば上述した記憶装置33は、制御部3に内蔵される構成に限定されるものではなく、通信インタフェース36を介して接続されている外部のストレージ等の外部記録媒体であっても良い。
I/Oインタフェース34は、キーボード、マウス等で構成される入力装置41と接続されている。ビデオインタフェース35は、CRTモニタ、LCD等の表示装置42と接続されている。
また、記憶装置33は分析結果記憶部331、及びゲイン調整値記憶部332を備えている。分析結果記憶部331には、検体ごとの分析結果を、検体を識別する識別情報に対応付けて記憶してある。図4は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の分析結果記憶部331に記憶されるデータ構成の例示図である。
図4に示すように、検体を識別する検体IDに対応付けて、各種の分析結果及び検体の測定日を記憶してある。ここで、「LYMPH−X」は、白血球の分析結果をサブクラスに分類する、いわゆるDIFFチャンネルにおけるリンパ球のX軸の値(側方散乱光強度)を、「NEUT−Y」は、DIFFチャンネルにおける好中球のY軸の値(側方蛍光強度)を、それぞれ示している。もちろん、測定項目はこれらに限定されるものではない。
ゲイン調整値記憶部332には、所定の条件を具備する検体の分析結果に基づいて算出されたゲインの調整値が、測定項目に対応付けて記憶されている。したがって、測定項目によっては頻繁に更新される場合もあれば、ほとんど更新されない場合も生じる。ゲイン調整値記憶部332に記憶してある調整値を測定装置1へ送信し、信号調整部13にて信号出力部10から出力された信号を調整する。
図5は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置のフローサイトメータ11、及び増幅回路12の構成を模式的に説明するブロック図である。図5に示すように、フローサイトメータ11は、レーザ光を出射する光源である発光部(光源)501と、照射レンズユニット502と、レーザ光が照射されるシースフローセル503と、発光部501から出射されるレーザ光が進む方向の延長線上に配置されている集光レンズ504、ピンホール505、及びPD(フォトダイオード)506と(シースフローセル503と集光レンズ504との間には図示しないビームストッパが配置されている)、発光部501から出射されるレーザ光が進む方向と交差する方向に配置されている集光レンズ507、ダイクロイックミラー508、光学フィルタ509、ピンホール510及びAPD(アバランシェフォトダイオード)511と、ダイクロイックミラー508の側方に配置されているPD(フォトダイオード)512とを備えている。
発光部501は、シースフローセル503の内部を通過する測定試料を含む試料流に対してレーザ光を出射するために設けられている。照射レンズユニット502は、発光部501から出射されたレーザ光を試料流に照射するために設けられている。また、PD506は、シースフローセル503から出射された前方散乱光を受光するために設けられている。なお、シースフローセル503から出射された前方散乱光により、測定試料中の粒子(血球)の大きさに関する情報を取得することができる。
ダイクロイックミラー508は、シースフローセル503から出射された側方散乱光及び側方蛍光を分離するために設けられている。具体的には、ダイクロイックミラー508は、シースフローセル503から出射された側方散乱光をPD512に入射させるとともに、シースフローセル503から出射された側方蛍光をAPD511に入射させるために設けられている。また、PD512は、側方散乱光を受光するために設けられている。シースフローセル503から出射された側方散乱光により、測定試料中の粒子(血球)の核の大きさ等の内部情報を取得することができる。
また、APD511は、側方蛍光を受光するために設けられている。染色された血球のような蛍光物質に光を照射すると、照射した光の波長より長い波長の光が発せられる。側方蛍光強度は染色度合いが高いほど強くなる。そのため、シースフローセル503から出射された側方蛍光強度を測定することによって血球の染色度合いに関する特徴情報を取得することができる。PD506、512及びAPD511は、それぞれ受光した光信号を電気信号に変換して、増幅回路121、123及び122にて増幅して信号調整部13へ出力する。
図2に戻って、信号調整部13は、演算表示装置2にて算出された調整値を取得して、対応する値を算出してゲインを設定するゲイン設定部132及び設定されたゲインにより、増幅回路12から出力された電気信号を補正する増幅回路131で構成してある。ゲイン設定部132は、デジタルポテンショメータであり、取得した調整値に応じたゲインを1〜256の範囲内で設定する。増幅回路131は、設定されたゲインに基づいて、増幅回路12から出力された電気信号を増幅し、出力信号としてA/Dコンバータ14へ出力する。
本発明では、出力信号に基づいて、演算表示装置2にて適正な調整値を算出して測定装置1へフィードバックすることにより、感度を自動調整する。適正な調整値を算出するためには、過去の分析結果のうち、同質の特性を有する検体に関する分析結果を収集して判断基準となる分析結果を算出する必要があるが、実際には性別、年齢等多くの要素が相違することにより、同質の特性を有する検体数が少なく、適正な調整値を算出することが困難であった。そこで、本発明の実施の形態では、同質の特性を有する検体を検索するのではなく、所定の条件を具備する検体の分析結果を抽出して調整値を算出することにより、作業者の分析負担を軽減している。
図6は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置2の制御部3のCPU31の調整値算出処理の手順を示すフローチャートである。図6において、演算表示装置2の制御部3のCPU31が、演算表示装置2が起動されたことを検知した場合、CPU31は、初期化(プログラムの初期化)を実行し(ステップS601)、表示装置42にメニュー画面を表示する(ステップS602)。メニュー画面では、測定オーダの入力、CBCモード、CBC+DIFFモード、RETモード等の測定モードの選択を受け付けること、測定開始指示及びシャットダウン指示を受け付けること、感度調整指示を受け付けること等が可能である。
CPU31は、感度調整指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS603)。感度調整指示は、表示装置42に表示されているメニュー画面から、マウス等の入力装置41の操作により受け付けても良いし、受け付け方法は特に限定されるものではない。CPU31が、感度調整指示を受け付けたと判断した場合(ステップS603:YES)、CPU31は、所定の条件を具備する検体の分析結果を分析結果記憶部331から抽出する(ステップS604)。
所定の条件を具備しているか否かは、例えば測定データが設定目標値の所定の数値範囲内に属するか否かで判断する。例えばDIFFモードでは、リンパ球(LYMPH)の側方散乱光強度を示すLYMPH−Xと、好中球(NEUT)の側方蛍光強度を示すNEUT−Yとの平均値及び標準偏差を算出し、算出した平均値が設定目標値の所定の数値範囲内に属するか否かを判断する。
具体的には、LYMPH−Xが88.0±3.2の範囲内に属するか否か、NEUT−Yが43.5±2.0の範囲内に属するか否かを判断する。これにより、設定目標値近傍の分析結果を有する検体を、同質の検体であると判断して調整値を算出することにより、測定装置1の出力信号に対して適正にゲインの調整をすることができる。
CPU31は、抽出した分析結果に基づいてゲインの調整値を算出する(ステップS605)。図7は、ゲインの調整値の算出方法を説明するための、DIFFモードにて白血球を分析した分析結果を示すスキャッタグラムの例示図である。図7(a)は、分析結果が分布する領域を示すスキャッタグラムを、図7(b)は、分析結果が分布する領域が目標位置から外れている場合のスキャッタグラムを、それぞれ模式的に示している。図7において、縦軸(Y軸)は側方蛍光強度を、横軸(X軸)は側方散乱光強度を、それぞれ示している。
図7に示すように、DIFFモードにて白血球を計数した場合に作成されるスキャッタグラムには、主として、単球(MONO)領域71、リンパ球(LYMPH)領域72、好塩基球(BASO)領域73、好中球(NEUT)領域74、及び好酸球(EO)領域75の5つのクラスタに分析結果が集中して分布する。図7(a)に示す分析結果が分布する領域が目標位置であるとした場合、図7(b)は、リンパ球(LYMPH)領域72が単球(MONO)領域71に接近しすぎており、好中球(NEUT)領域74が好酸球(EO)領域75に接近しすぎており、それぞれクラスタ間の境界が判別しにくいために正しく計数することができないおそれがある。
そこで、リンパ球(LYMPH)領域72については、X軸である側方散乱光強度を増幅するようゲインを調整し、好中球(NEUT)領域74についてはY軸である側方蛍光強度を増幅するようにゲインを調整することにより、リンパ球(LYMPH)領域72を単球(MONO)領域71から離すことができ、好中球(NEUT)領域74を好酸球(EO)領域75から離すことができる。具体的には、各分布領域の重心位置を算出し、リンパ球(LYMPH)領域72については、X軸である側方散乱光強度の重心位置の変位76をゲインの調整値として算出し、好中球(NEUT)領域74については、Y軸である側方蛍光強度の重心位置の変位77をゲインの調整値として算出する。なお、所定の条件を具備する検体の分析結果は少なくとも1つ抽出できれば調整値を算出することができる。
図6に戻って、演算表示装置2の制御部3のCPU31は、ゲイン調整値記憶部332に記憶してある調整値を、算出した調整値に更新する(ステップS606)。CPU31は、測定装置1に対する測定指示信号の送信時に、算出した調整値を併せて送信する。CPU31が、感度調整指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS603:NO)、CPU31は、後述する図8のステップS811へ処理を進める。
図8は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の測定装置1の制御部15及び演算表示装置2の制御部3のCPU31の処理手順を示すフローチャートである。
図8において、測定装置1の制御部15は、測定装置1が起動されたことを検知した場合、初期化を実行し(ステップS813)、測定装置1各部の動作チェックを行う。また、演算表示装置2の制御部3のCPU31も、演算表示装置2が起動されたことを検知した場合、初期化(プログラムの初期化)を実行し(ステップS801)、表示装置42にメニュー画面を表示する(ステップS802)。メニュー画面では、測定オーダの入力、CBCモード、CBC+DIFFモード、RETモード等の測定モードの選択を受け付けること、測定開始指示及びシャットダウン指示を受け付けること、感度調整指示を受け付けること等が可能である。
演算表示装置2の制御部3のCPU31は、測定開始指示を受け付けたか否かを判断し(ステップS803)、CPU31が、測定開始指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS803:NO)、CPU31は、ステップS804乃至ステップS810をスキップする。CPU31が、測定開始指示を受け付けたと判断した場合(ステップS803:YES)、CPU31は、測定開始を示す指示情報を測定装置1へ送信する(ステップS804)。測定装置1の制御部15は、測定開始を示す指示情報を受信したか否かを判断し(ステップS814)、制御部15が、測定開始を示す指示情報を受信したと判断した場合(ステップS814:YES)、制御部15は、血液を収容している容器に貼付されているバーコードラベル(図示せず)をバーコードリーダ(図示せず)に読み取らせ、血液の識別情報(試料ID)を取得する(ステップS815)。制御部15が、測定開始を示す指示情報を受信していないと判断した場合(ステップS814:NO)、制御部15は、ステップS815乃至ステップS820をスキップする。
制御部15は、取得した識別情報(試料ID)を演算表示装置2へ送信し(ステップS816)、演算表示装置2の制御部3のCPU31は、識別情報(試料ID)を受信したか否かを判断する(ステップS805)。CPU31が、識別情報(試料ID)を受信していないと判断した場合(ステップS805:NO)、CPU31は、受信待ち状態となる。CPU31が、識別情報(試料ID)を受信したと判断した場合(ステップS805:YES)、CPU31は、識別情報(試料ID)に基づいて記憶装置33を照会して、識別情報(試料ID)と対応付けて記憶してある測定オーダに含まれる測定項目を読み出し(ステップS806)、読み出された測定項目に基づいて測定モードを設定し(ステップS807)、設定された測定モードに応じた測定試料の調製と測定試料の測定を指示する信号、及びゲイン調整値記憶部332に記憶してあるゲインの調整値を測定装置1へ送信する(ステップS808)。
上記の処理を詳細に説明する。演算表示装置2の制御部3の記憶装置33には、測定モードに応じた測定試料の調製に使用される試薬が、例えばテーブルとして記憶されている。ステップS807において測定モードが設定された場合、CPU31は、設定された測定モードをキー情報として記憶装置33を照会し、いずれの試薬(反応ブロック)を用いて測定試料を調製するかを決定する。CPU31は、決定された反応ブロックを用いて測定試料を調製し、調製された測定試料をフローサイトメータ11によって測定するよう指示する信号を、ゲイン調整値記憶部332に記憶してあるゲインの調整値とともに測定装置1の制御部15に送信する。なお、設定された測定モードは、演算表示装置2の制御部3の記憶装置33に記憶される。
次に、測定装置1の制御部15は、指示信号及び調整値を受信したか否かを判断し(ステップS817)、制御部15が、受信していないと判断した場合(ステップS817:NO)、制御部15は、受信待ち状態となる。制御部15が、受信したと判断した場合(ステップS817:YES)、制御部15は、受信した測定モードに応じた測定試料を調製するよう試料調製部を制御し(ステップS818)、測定試料の測定処理を開始する(ステップS819)。
測定試料の測定処理結果としての出力信号は、上述したように側方散乱光、側方蛍光、及び前方散乱光の受光強度に相当する電気信号として出力される。出力された電気信号は、増幅回路12にて固定ゲインに基づいて増幅されるとともに、信号調整部13にて、設定されたゲインにもとづいて増幅され、A/Dコンバータ14にて例えば12ビットのデジタル信号に変換され、検出信号として制御部15へ出力される。制御部15は、受信した検出信号を測定データとして、演算表示装置2へ送信する(ステップS820)。
図9は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の測定装置1の制御部15の図8のステップS819で実行する測定処理の手順を示すフローチャートである。図9において、測定装置1の制御部15は、受信した調整値に基づいてデジタル値としてゲインを設定し(ステップS901)、出力信号を増幅する(ステップS902)。
制御部16は、増幅された出力信号をA/D変換して(ステップS903)、処理を図8のステップS820へリターンする。
図8に戻って、演算表示装置2の制御部3のCPU31は、測定データを受信したか否かを判断し(ステップS809)、CPU31が、測定データを受信していないと判断した場合(ステップS809:NO)、CPU31は、受信待ち状態となる。CPU31が、測定データを受信したと判断した場合(ステップS809:YES)、CPU31は、受信した測定データを解析し、分析結果を分析結果記憶部331に記憶する(ステップS810)。
CPU31は、シャットダウン指示を受け付けたか否かを判断し(ステップS811)、CPU31が、シャットダウン指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS811:NO)、CPU31は、処理をステップS803へ戻し、上述した処理を繰り返す。CPU31が、シャットダウン指示を受け付けたと判断した場合(ステップS811:YES)、CPU31は、シャットダウンの指示情報を測定装置1へ送信する(ステップS812)。
測定装置1の制御部15は、シャットダウンの指示情報を受信したか否かを判断し(ステップS821)、制御部15が、シャットダウンの指示情報を受信していないと判断した場合(ステップS821:NO)、制御部15は、処理をステップS814へ戻し、上述した処理を繰り返す。制御部15が、シャットダウンの指示情報を受信したと判断した場合(ステップS821:YES)、制御部15は、シャットダウンを実行して(ステップS822)、処理を終了する。
なお、上述した処理では、感度調整指示を受け付けた場合に、調整値を算出することで、信号の調整を行っているが、例えば所定の条件を具備する検体の分析結果を取得した場合に、自動的に上述した処理を実行して信号の調整を行っても良い。図10は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の演算表示装置2の制御部3のCPU31の、自動信号調整処理の手順を示すフローチャートである。
演算表示装置2の制御部3のCPU31は、図8のステップS810において分析結果を分析結果記憶部331に記憶した後、記憶した分析結果が所定の条件を具備する検体の分析結果であるか否かを判断する(ステップS1001)。CPU31が、記憶した分析結果が所定の条件を具備する検体の分析結果ではないと判断した場合(ステップS1001:NO)には、CPU31は、ステップS1002からステップS1007までの処理をスキップして、処理を図8のステップS811へ進める。
CPU31が、記憶した分析結果が所定の条件を具備する検体の分析結果であると判断した場合(ステップS1001:YES)、CPU31は、所定の条件を具備する検体の分析結果のカウント値(以下、分析結果カウントという)を‘1’インクリメントする(ステップS1002)。CPU31は、分析結果カウントが所定値以上であるか否か、例えば‘10’に到達したか否かを判断する(ステップS1003)。CPU31が、分析結果カウントが所定値より小さいと判断した場合(ステップS1003:NO)、CPU31は、ステップS1004からステップS1007までの処理をスキップし、処理を図8のステップS811へ進める。
CPU31が、分析結果カウントが所定値以上であると判断した場合(ステップS1003:YES)、CPU31は、分析結果記憶部331から、所定の条件を具備する検体の分析結果のうち、記憶された日時の新しい所定数の分析結果、例えば10個の分析結果を抽出する(ステップS1004)。CPU31は、図6のステップS605の処理と同様に、抽出された所定数の検体の分析結果に基づいてゲインの調整値を算出する(ステップS1005)。より具体的には、図7を参照して説明したように、側方散乱光強度及び側方蛍光強度を目標値に調整するための変位を各分析結果について求め、所定数の検体における変位の平均値を求めることにより調整値を算出する。
CPU31は、図6のステップS606と同様に、記憶してある調整値を、新たに算出した調整値に更新する(ステップS1006)。CPU31は、分析結果カウントをリセットし(ステップS1007)、処理を図8のステップS811へ進める。
このように自動的に調整値を算出するように構成することで、作業者が調整値の更新を指示する手間を省くことができる。
また、上述した例では所定数が‘10’である場合を例示しているが、所定数は適宜設定することができる。例えば、所定数を‘1’とすることにより、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を生成して記憶した場合、記憶した所定の条件を具備する検体の分析結果を自動的に抽出して調整値を算出するように構成することができる。このように構成することにより、調整値を常に適正な値に維持することができる。
なお、所定数を‘1’とする場合には、図10のステップS1002、ステップS1003、及びステップS1007の処理は省略することができる。
なお、上述した例では所定の条件を具備する検体の分析結果の数をカウントする例を示しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、所定の条件を具備する検体の分析結果を記憶する都度、所定の条件を具備する検体の分析結果を分析結果記憶部331から抽出して別のデータベースに記憶しておき、データベースに記憶された分析結果の数が所定数に達したときに、データベースに記憶された分析結果に基づいて調整値を算出するようにしても良い。
以上のように本実施の形態によれば、例えば受光素子を用いた検体分析装置であっても、所定の条件を具備する検体の分析結果に基づいて算出されたゲインの調整値を用いて、測定試料の特性を示す信号を調整することができるので、作業者は、膨大な数の分析結果の中から一定の特徴を有する検体の分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即した調整を行うことで適正な信号に基づいて分析結果を取得することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、所定の条件を具備する検体の分析結果として、LYMPH−X及びNEUT−Yの平均値が設定目標値の所定の数値範囲内に属する検体の分析結果を抽出する例を示しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、CBCが測定された検体であって、CBC項目の分析結果であるヘモグロビン濃度(HGB)、平均赤血球容積(MCV)、白血球数(WBC)、及び血小板数(PLT)がそれぞれ所定の数値範囲内に属する検体の分析結果を、所定の条件を具備する検体の分析結果として抽出しても良い。
また、検体が鮮度の高い検体であること、具体的には採取されてから所定時間内に測定が行われた検体であることを条件に付加して、分析結果を抽出するようにしても良い。具体的には、次のようにして実現することができる。
図11は、本発明の実施の形態に係る検体分析装置の他の構成を示すブロック図である。例えば図11に示すように、検体分析装置とは別に、検体に関する情報を管理するホストコンピュータ200をデータ送受信することが可能に接続してあり、検体に関する測定オーダと、検体が採取された時刻(採取時刻)に関する情報とをホストコンピュータ200に予め入力して記憶しておく。
検体を測定する場合、演算表示装置2は、検体に関する測定オーダをホストコンピュータ200に問い合わせる。ホストコンピュータ200は、問い合わせに応じて、測定オーダとともに採取時刻に関する情報を演算表示装置2に送信する。演算表示装置2は、受信した測定オーダに従って測定装置1の動作を制御して検体の測定を実行させ、検体が測定された時刻(測定時刻)及び測定データを取得する。演算表示装置2は、取得した測定データに基づいて検体の分析結果を生成し、分析結果とともに検体の採取時刻及び測定時刻を分析結果記憶部331に記憶する。
調整値を更新する場合、演算表示装置2は、所定の条件を具備する検体の分析結果として、測定時刻が採取時刻から所定時間内、例えば24時間以内である検体の分析結果を抽出し、抽出された分析結果に基づいて調整値を算出し、記憶してある調整値を更新する。
このように鮮度の高い検体の分析結果に基づいて調整値を算出することにより、調整値の信頼性が低下することを回避できる。
なお、測定時刻は、測定装置1によって検体が取り込まれた時刻であっても良いし、検体に関する測定オーダを受信した時刻であっても良いし、検体の分析結果を生成した時刻であっても良く、特に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態では、光学式の測定装置1を用いた検体分析装置について説明しているが、測定装置1における検体の測定方法は光学式に限定されるものではなく、例えば電気抵抗式の測定装置1を用いた検体分析装置であっても同様の効果が期待できる。図12は、本実施の形態に係る検体分析装置の電気抵抗式の測定器17の概略構成を示す模式図である。電気抵抗式の測定器17は、フローサイトメータ11の代わりに、測定した電気信号を増幅回路12に出力する。なお、上述した実施の形態と同様、測定器17と増幅回路12とで信号出力部10を構成している。
電気抵抗式の測定器17は、反応部111を有しており、検体である血液を吸引管にて吸引し、希釈液を反応部111へ導入する。
反応部111からは流路112が延設されており、流路112の終端にはシースフローセル113が設けられている。反応部111にて希釈された測定試料は、流路112を通じてシースフローセル113へと送られる。また、測定器17には、図示しないシース液チャンバが設けられており、シース液チャンバに貯められたシース液が、シースフローセル113へと供給される。
シースフローセル113では、シース液に取り囲まれるように測定試料が流れるようになっている。シースフローセル113にはオリフィス114が設けられており、オリフィス114によって測定試料の流れが絞り込まれ、測定試料に含まれる粒子(有形成分)が一つずつオリフィス114を通過するようにしてある。シースフローセル113には、オリフィス114を挟むようにして一対の電極115が取り付けられている。一対の電極115には直流電源116が接続されており、一対の電極115の間に直流電流が供給される。そして、直流電源116から直流電流が供給されている間に、一対の電極115の間のインピーダンスを検出することができる。
インピーダンスの変化を示す電気抵抗信号は、増幅回路12によって増幅されて信号調整部13へ送信される。電気抵抗信号の大きさは、粒子の体積(サイズ)に対応しており、電気抵抗信号を信号処理することによって、粒子の体積を得ることができる。
以下、上述した処理と同様の処理を施すことにより、所定の条件を具備する検体の分析結果に基づいて算出された調整値を用いて、適切なゲインを設定して電気抵抗信号を増幅することができるので、膨大な数の分析結果の中から、一定の特徴を有する検体の分析結果を検索する必要がなく、検体分析装置を使用する現場の状況に即したゲインの調整を行うことで、電気抵抗式の測定器17の検知感度を適正に調整することができ、より適正な出力信号を取得することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変形、置換等が可能であることは言うまでもない。例えばゲインの調整は、上述のように出力信号を単純に増幅することに限定されるものではなく、階段状に増幅しても良いし、出力電圧を一律シフトアップしても良い。
1 測定装置(測定部)
2 演算表示装置(結果生成部)
3 制御部
10 (光)信号出力部
11 フローサイトメータ
12 増幅回路
13 信号調整部
17 測定器
31 CPU
32 メモリ
33 記憶装置
34 I/Oインタフェース
35 ビデオインタフェース
36 通信インタフェース
37 可搬型ディスクドライブ
38 内部バス
90 可搬型記録媒体
100 コンピュータプログラム
331 分析結果記憶部
332 ゲイン調整値記憶部
501 発光部(光源)

Claims (15)

  1. 検体に含まれる粒子を分類して計数する検体分析装置であって、
    検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、
    該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部と
    を有し、
    前記結果生成部は
    憶してある複数の検体の分析結果から、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出し、
    抽出した分析結果について、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出し、
    算出した調整値を前記測定部へ送信し、
    前記信号調整部は、
    受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整することを特徴とする検体分析装置。
  2. 前記信号出力部は、
    前記測定試料に光を照射する光源と、
    該光源から前記測定試料に光を照射することにより生ずる光を受光し、受光量に応じた信号を出力する光信号出力部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の検体分析装置。
  3. 前記信号調整部は、
    前記調整値に基づいて、前記信号出力部から出力された信号を増幅することを特徴とする請求項1又は2記載の検体分析装置。
  4. 前記結果生成部は、
    前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、
    所定数記憶していると判断した場合、記憶している複数の分析結果の中から所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  5. 前記結果生成部は、
    前記調整値を更新する更新指示を受け付け、
    該更新指示を受け付けた場合、所定種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  6. 前記結果生成部は、
    生成した分析結果が、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、自動的に該分析結果を含む複数の分析結果を抽出し、抽出した分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  7. 前記結果生成部は、
    生成した分析結果が、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果である場合、前記第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属し、所定の条件を具備する検体に関する分析結果を所定数記憶しているか否かを判断し、
    所定数記憶していると判断した場合、記憶している所定数の分析結果を抽出し、抽出した所定数の分析結果に基づいて前記調整値を算出することを特徴とする請求項に記載の検体分析装置。
  8. 前記結果生成部は、
    所定の条件を具備する検体に関する分析結果として、検体採取から所定時間内に測定部による測定が行われた検体の分析結果を抽出することを特徴とする請求項4乃至のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  9. 前記信号出力部は、粒子の特性を示す少なくとも二種類の信号を出力するように構成されており、
    前記結果生成部は、
    前記測定部から出力された少なくとも二種類の信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す二次元の分布図を含む分析結果を生成するとともに、
    抽出した分析結果について、二次元分布図における前記第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を、少なくとも二種類の信号のそれぞれについて求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記調整値を少なくとも二種類の信号のそれぞれについて算出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  10. 前記第1の種類の粒子と前記第2の種類の粒子とは、異なる種類の粒子であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  11. 前記第1の種類の粒子と前記第2の種類の粒子とは、同じ種類の粒子であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  12. 前記検体は血液であって、
    前記結果生成部は、記憶してある複数の検体の分析結果から、CBC項目で測定される血球の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  13. 前記検体は血液であって、
    前記結果生成部は、
    前記測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる白血球をサブクラスに分類して計数するとともに、
    抽出した各分析結果について、分布図における一の白血球サブクラスの分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記調整値を算出することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の検体分析装置。
  14. 検体に含まれる粒子を分類して計数する検体分析装置であって、
    検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、
    該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む分析結果を生成して記憶する結果生成部と
    を有し、
    前記結果生成部は、
    記憶してある複数の検体の分析結果から、分布図における粒子の分布位置が所定の範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出し、
    抽出した各分析結果について、分布図における粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出し、
    算出した調整値を前記測定部へ送信し、
    前記信号調整部は、
    受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整することを特徴とする検体分析装置。
  15. 検体及び試薬から調製された測定試料に含まれる粒子の特性を示す信号を出力する信号出力部と、該信号出力部から出力された信号を調整する信号調整部とを備え、該信号調整部により調整された信号に基づく信号を出力する測定部と、
    該測定部から出力された信号に基づいて、前記測定試料に含まれる粒子を分類して計数するとともに、前記測定試料に含まれる粒子の分布を示す分布図を含む析結果を生成して記憶する結果生成部と
    を有する検体分析装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
    前記結果生成部を、
    記憶してある複数の検体の分析結果から、第1の種類の粒子の計数結果が所定の数値範囲内に属する複数の検体の分析結果を抽出する分析結果抽出手段、
    抽出した各分析結果について、分布図における第2の種類の粒子の分布位置に関する現在値と目標値との変位を求め、それぞれの分析結果から求めた変位に基づいて、前記信号調整部による信号の調整に用いる調整値を算出する調整値算出手段、及び
    算出した調整値を前記測定部へ送信する送信手段
    として機能させ、
    前記信号調整部を、
    受信した調整値に基づいて前記信号出力部から出力された信号を調整する信号調整手段
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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