JP5474105B2 - 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信制御方法 Download PDF

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本発明は、無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信制御方法に関し、特に、通信状態に応じて通信チャネルを適切に切り替える制御に関する。
無線通信において、1台の無線通信装置は複数の周波数チャネルを使用可能であり、通信に使用する周波数チャネル(以降、通信チャネルと呼ぶ)を合わせることによって複数台の他の無線通信装置と通信可能となる。使用する通信チャネルは、周辺の無線通信装置や電子レンジ等が発する電磁波と異なる周波数に設定して、電波干渉を避けることが望ましい。このように電波干渉を避けるために、従来より、電波状態を監視し、自動で通信チャネルを設定する無線通信装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、通信チャネルの自動設定を行う無線通信システムが開示されている。特許文献1では、親局と子局と呼ばれる無線通信装置間で通信する無線通信システムにおいて、親局が立ち上り時に使用可能な全通信チャネルの電波状態を判断して、通信チャネルを設定する。無線通信中、親局は定期的にデータ通信を停止させて、子局は、その間に近隣の電波状態を監視する。この監視の結果を用いて、親局及び子局は、周囲の電波状態に応じた通信チャネルを設定する。
また、特許文献2には、通信チャネルの自動設定を行う別の無線通信システムが開示されている。特許文献2では、親局と子局と呼ばれる無線通信装置間で通信する無線通信システムにおいて定期的(例として、10分間隔)にデータ通信を停止させて、親局が、電波状態を測定及び記録する。親局は、長期間にわたる電波状態の記録を用いて変更候補となる周波数チャネルを予め用意する。そして、通信状態が悪化した場合に、親局と子局との間の通信チャネルを変更候補の周波数チャネルに設定する。
これら特許文献1及び特許文献2の無線通信システムは、定期的に通信を中断し、周囲の電波状態を監視し、監視した結果によって電波干渉の小さい通信チャネルを決定、又は、候補として用意するものである。
特開2002−158667号公報 特開2007−158485号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、無線通信装置が1つの送受信部しか備えていないので、通信に使用していない他のチャネルの電波状態を監視するためには、通信を一時停止し、他のチャネルに切り替えて監視する必要がある。このように電波状態の監視のために他のチャネルに切り替えると、データ通信が一時中断されて、データ通信の遅延が発生することになる。特に、制御デバイスに接続される無線通信装置の場合、データ通信の遅延が発生すると、制御のリアルタイム性が損なわれ、制御デバイスの信頼性が低下してしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、データ通信が一時中断されてデータ通信の遅延が発生することなく、制御のリアルタイム性が維持されるとともに、デバイスの信頼性を確保することができる技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明では、通信用の第1の送受信部とは別の第2の受信部を設けて、この第2の受信部を用いて周囲の電波状態を監視して、その監視の結果に基づいて変更候補となる予備通信チャネルを予め用意し、現在の通信チャネルにおける通信状態が悪化した場合に予備通信チャネルに変更する。
即ち、本発明において親局として機能する無線通信装置は、第1の送受信部を用いて別の無線通信装置と通信する無線送受信手段と、第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する測定手段と、第2の受信部を有し、第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する電波状態監視手段と、変更候補となる予備通信チャネルを決定する予備通信チャネル決定手段と、第1の送受信部における現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する通信チャネル制御手段とを備える。ここで、無線送受信手段が、別の無線通信装置から別の無線通信装置が測定した情報を受信し、予備通信チャネル決定手段が、外来電波の電波状態に関する情報と、別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、予備通信チャネルを決定し、通信チャネル制御手段が、予備通信チャネルに関する情報と、現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、第1の送受信部における現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定し、無線送受信手段が、予備通信チャネルへの変更指示を別の無線通信装置に送信する。
また、本発明において子局として機能する無線通信装置は、第1の送受信部を用いて別の無線通信装置と通信する無線送受信手段と、第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する測定手段と、第2の受信部を有し、第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する電波状態監視手段とを備える。ここで、無線送受信手段が、外来電波の電波状態に関する情報と現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを別の無線通信装置に送信し、無線送受信手段が、別の無線通信装置から通信チャネルの変更指示を受信する。
また、本発明は、親局として機能する第1の無線通信装置と、子局として機能する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムとしても構成することが可能である。この場合、第2の無線通信装置の第2の無線送受信手段が、外来電波の電波状態に関する情報と現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを第1の無線通信装置に送信し、第1の無線通信装置の第1の無線送受信手段が、第2の無線通信装置から、第2の無線通信装置における外来電波の電波状態に関する情報と第2の無線通信装置における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを受信し、第1の無線通信装置の予備通信チャネル決定手段が、第1の無線通信装置における外来電波の電波状態に関する情報と、第2の無線通信装置における外来電波の電波状態に関する情報とに基づいて、予備通信チャネルを決定し、第1の無線通信装置の通信チャネル制御手段が、予備通信チャネルに関する情報と、第1の無線通信装置における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、第2の無線通信装置における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とに基づいて、第1の親局送受信部における現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定し、第1の無線通信装置の第1の無線送受信手段が、予備通信チャネルへの変更指示を第2の無線通信装置に送信し、第2の無線通信装置の第2の無線送受信手段が、第1の無線通信装置から予備通信チャネルへの変更指示を受信する。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。また、本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本発明の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本発明によれば、データ通信が一時中断されてデータ通信の遅延が発生することなく、制御のリアルタイム性が維持されるとともに、デバイスの信頼性を確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信装置の概略内部構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る電波状態監視処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る監視チャネル制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る通信チャネル制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る無線通信装置の概略内部構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る電波状態監視部において測定する電波状態に関する情報を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る予備通信チャネル変更処理におけるAPとSTA間のデータ通信の流れを示した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示されている。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
<無線通信システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示した図である。無線通信システム100は、AP101(Access Point、親局)と、STA110(Station、子局)とを有している。なお、無線通信システム100は、1台以上のAPと1台以上のSTAを有していればよく、1台のAPは、1台以上のSTAと無線通信を行う。図1では、無線通信システム100が、1台のAP101と、3台のSTA110a、STA110b、及びSTA110cとを有している。AP101は、例えば周波数Aの通信チャネルで、3台のSTA110a、STA110b、及びSTA110cと同時に無線通信する。
AP101は、図示しない外部インターフェースを介してWAN等のバックボーンネットワーク102に接続されている。また、バックボーンネットワーク102には、AP101を介して情報を収集して制御を行う制御デバイス103が接続されている。また、STA110a、STA110b、及びSTA110cは、それぞれ、図示しない外部インターフェースを介してデバイス111a、111b、111cに接続されている。デバイス111a、111b、111cは、STA110a、STA110b、及びSTA110cを介してデータの送受信を行う。
例えば、デバイス111a、111b、111cは、STA110a、STA110b、及びSTA110cにデータを送信し、STA110a、STA110b、及びSTA110cは、受信したデータをAP101に無線送信する。データを受信したAP101は、バックボーンネットワーク102を介して制御デバイス103にデータを転送したり、制御デバイス103で処理した後のデータを再度、宛て先に応じてSTA110a、STA110b、及びSTA110cに送信する。データを受信したSTA110a、STA110b、及びSTA110cは、そのデータをデバイス111a、111b、111cに送信する。
なお、ここで、通信範囲を拡大するために中継局を用いて良く、この中継局は、AP(親局)とSTA(子局)の両方の機能を備えていても良い。例えば、図1に示すように、STA110aに更にAP112を接続して、STA110aとAP112とによって中継局を構成しても良い。この場合、AP112は、子局となるSTA130a、STA130b、及びSTA130cと無線通信を行う。なお、この構成の場合、AP112は、AP101による周波数Aの通信と干渉しないように、別の周波数Bによって無線通信をすることが望ましい。
<無線通信装置の内部構成>
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の内部構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置(AP201及びSTA202)の概略内部構成を示すブロック図である。以下では、AP201とSTA202の内部構成を分けて説明する。
[1]AP201(親局)の内部構成
AP201は、図1におけるAP101に相当するものである。AP201は、外部インターフェース203と、通信制御部204aと、無線送受信処理部205と、無線通信用アンテナ206と、電波状態監視用アンテナ207と、電波状態監視用受信部208と、予備通信チャネル決定部210と、通信状態測定部211と、通信チャネル制御部213とを有している。
外部インターフェース203は、他の外部デバイス(例えば、図1の制御デバイス103)からデータを受信した場合、そのデータを必要に応じてフレーム形式に変換して、変換したデータフレームを通信制御部204aに転送する。また、外部インターフェース203は、通信制御部204aからデータフレームを転送された場合、外部デバイスのインターフェースに適合したデータ形式に変換して、変換したデータを外部デバイスに送信する。
通信制御部204aは、外部インターフェース203からデータフレームを転送された場合や、通信制御もしくは再送制御のためにAP101が自律的に制御用フレームやデータフレームを送信する場合に、それぞれの場合に応じた制御用フレームやデータフレームを生成し、生成した制御用フレームやデータフレームを所定の送信タイミングで無線送受信処理部205へ転送する。以下、制御用フレームやデータフレームを「通信フレーム」と総称する。また、通信制御部204aは、通信チャネル制御部213から通信チャネルの変更を指令する通信フレームを転送された場合に、所定の送信タイミングで無線送受信処理部205へ通信フレームを転送する。
ここで、所定の送信タイミングは、通信チャネルの使用状態や、通信フレームの種別や、通信制御の状態によって異なる。
また、通信制御部204aは、無線送受信処理部205からデータフレームを転送された場合、そのデータフレームを外部インターフェース203へ転送する。
また、通信制御部204aは、STA202の通信状態を通知する通信フレームを無線送受信処理部205から転送された場合、STA202の通信状態に関する情報を通信チャネル制御部213へ転送する。ここで、STA202の通信状態を通知するフレームには、STA202の無線送受信処理部205で測定された誤り訂正率や、受信信号強度、SN比(信号とノイズの比)等の情報と、STA202の通信制御部204bで測定されたデータフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数や、データフレーム生成から送信までの送信待機時間等の情報と、STA202の通信状態測定部211でデータフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数から計算した通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率が含まれている。
以下では、無線送受信処理部205で測定される誤り訂正率や、受信信号強度、SN比(信号とノイズの比)等の情報を「無線受信状態に関する情報」と呼び、通信制御部204a乃至bで測定されるデータフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数や、データフレーム生成から送信までの送信待機時間や、通信状態測定部211で計算される通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率等の情報を「無線通信ログに関する情報」と呼び、「無線受信状態に関する情報」と「無線通信ログに関する情報」を合わせて「通信状態に関する情報」と呼ぶ。
また、通信制御部204aは、STA202の電波状態を通知する通信フレームを無線送受信処理部205から転送された場合、STA202の電波状態に関する情報を予備通信チャネル決定部210へ転送する。なお、電波状態に関する情報については後述する。
また、通信制御部204aは、AP201の無線通信ログに関する情報を測定及び保持する。AP201の無線通信ログに関する情報は、データフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数や、データフレーム生成から送信までの送信待機時間等の情報である。通信制御部204aは、これらの情報の少なくとも1つを測定する。無線送受信処理部204aは、AP201の無線通信ログに関する情報の全てを通信状態測定部211に転送しても良いし、いくつかを転送しても良い。また、無線送受信処理部204aは、AP201の無線通信ログに関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。評価値への変換方法については後述する。
また、通信制御部204aは、AP201の無線送受信処理部205で測定されたAP201の無線受信状態に関する情報を無線送受信処理部205から取得し、AP201の無線受信状態に関する情報を通信状態測定部211へ転送する。
なお、通信制御部204aは、AP201の通信状態に関する情報を通信状態測定部211へ所定時間経過時に転送しても良いし、所定回数通信後に転送しても良いし、通信状態が所定値より悪化した場合に転送しても良い。
無線送受信処理部205は、STA202へ送信する通信フレームを通信制御部204aから転送された場合、その通信フレームを無線信号に変換し、無線通信用アンテナ206を介して無線通信電波を送信する。また、無線送受信処理部205は、無線通信用アンテナ206が無線信号を受信した場合、無線信号を通信フレームに変換し、その通信フレームを通信制御部204aへ転送する。
また、無線送受信処理部205は、AP201の無線受信状態に関する情報を測定及び保持する。AP201の無線受信状態に関する情報は、誤り訂正率や、受信信号強度、SN比等の情報である。無線送受信処理部205は、これらの情報の少なくとも1つを測定する。無線送受信処理部205は、AP201の無線受信状態に関する情報の全てを通信制御部204aに転送しても良いし、いくつかを転送しても良い。また、無線送受信処理部205は、AP201の無線受信状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。評価値への変換方法については後述する。
また、無線送受信処理部205は、通信チャネル制御部213から通信チャネルの変更指令を受けた場合に、AP201の通信チャネルの変更を実施する。
電波状態監視用受信部208は、電波状態監視部215と、監視チャネル制御部216とを有している。
電波状態監視部215は、電波状態監視用アンテナ207を有しており、電波状態監視用アンテナ207が外来電波を受信した場合、外来電波の電波状態に関する情報を測定及び保持する。ここで、電波状態監視部215は、図示しない監視時間タイマー及び電波受信時間タイマーと、電波受信カウンターと、電波受信フラグと、最大受信強度記録部とを有しており、これらを用いて外来電波の電波状態に関する情報を測定する。
図7は、電波状態監視部215によって測定される外来電波の電波状態に関する情報を説明するための図である。図7(a)に示すように、電波状態監視部215は、所定の時間内において受信信号強度(RSSI)がある閾値を超えた時間の割合を測定及び保持する(図の例では、時間の割合=約50%)。さらに、図7(b)に示すように、電波状態監視部215は、所定の時間内において外来電波の受信信号強度が所定の閾値を超えた回数を測定及び保持する(図の例では、回数=4回)。ここで、所定の閾値は、通信に影響を与えないレベルや、送信を開始しても良いレベルに設定するのが良く、例えば、−62dBmに設定する。なお、閾値を超えた時間の割合だけでなく、回数も測定するのは、時間の割合が小さくても頻繁に閾値を超えていると、データを送信できる時間幅が非常に短い可能性があり、通信チャネルとして不適切な場合があるためである。また、電波状態監視部215は、所定の時間内における最大受信強度も測定して良い。
なお、所定の時間内において受信信号強度がある閾値を超えた時間の割合と、所定の時間内において外来電波の受信信号強度が所定の閾値を超えた回数と、所定の時間内における最大受信強度等の情報を「電波状態に関する情報」と呼ぶ。
電波状態監視部215は、監視チャネル制御部216から監視するチャネルの変更指令を受けた場合に、監視するチャネルを変更する。なお、電波状態監視部215は、監視するチャネル毎に電波状態に関する情報を測定及び保持する。
また、電波状態監視部215は、監視する必要のある全ての電波状態に関する情報を保持した場合や、所定のチャネル数分の電波状態に関する情報を保持した場合、電波状態に関する情報を予備通信チャネル決定部210に転送する。なお、電波状態監視部215は、保持した電波状態に関する情報が悪い場合、所定のチャネル数分の情報を保持していない場合でも、電波状態に関する情報を予備通信チャネル決定部210に転送するようにしても良い。ここで、電波状態監視部215は、電波状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、これらの情報を評価値に変換してから転送しても良い。なお、評価値への変換方法については後述する。
監視チャネル制御部216は、一定周期で電波状態監視部215へ監視するチャネルの変更指令を出す。また、監視チャネル制御部216は、AP201の電源起動時に、電波状態監視部215へ監視するチャネルの設定指令を出す。なお、監視チャネル制御部216は、監視するチャネルの変更指令を出す周期を、電波状態監視部215から得られる電波状態に関する情報や、現在の通信チャネルの状態、AP201の状態に応じて変更しても良い。例えば、電波状態が悪い場合、通信状態が悪い場合、AP201が電源起動直後、通信チャネル変更直後で予備通信チャネルを準備していない場合は、監視するチャネルの変更指令を出す周期を短くした方が良い。また、電波状態が良い場合、通信状態が良い場合は、監視するチャネルの変更指令を出す周期を長くした方が良い。
予備通信チャネル決定部210は、現在の通信チャネルの通信状態が悪化した場合等に次に用いる予備通信チャネルを決定する。
予備通信チャネル決定部210は、電波状態監視用受信部208の電波状態監視部215から電波状態に関する情報を転送された場合、AP201の電波状態に関する情報を保持する。また、予備通信チャネル決定部210は、STA202の電波状態に関する情報を通信制御部204aから転送された場合、STA202の電波状態に関する情報を保持する。
そして、予備通信チャネル決定部210は、AP201とSTA202の電波状態に関する情報に基づいて、電波状態の良い通信チャネルを予備通信チャネルとして決定し、その予備通信チャネルに関する情報を保持する。ここで、「電波状態の良いチャネル」とは、例えば、外来電波の受信信号強度が低い、受信信号強度が閾値を超えた時間割合及び頻度が小さいチャネル等、通信に用いるチャネルに適したチャネルである。また、予備通信チャネル決定部210は、予備通信チャネルを決定した後も予備通信チャネルの更新を行う。予備通信チャネルの更新は、AP201とSTA202の電波状態に関する情報を新たに転送されたときや、現在の通信チャネルの通信状態の悪化の兆候が観測されたときに実施するのが良い。
通信状態測定部211は、通信制御部204aから転送されたAP201の通信状態に関する情報を保持する。さらに、通信状態測定部211は、通信制御部204aから転送されたAP201のデータフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数から通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率等を計算し、AP201の通信状態に関する情報として保持してもよい。
ここで、通信エラー率や、データ再送率、通信データロス率は、以下の式で計算可能である。
通信エラー率=(データフレームの送信回数+データフレームの再送回数−ACKフレームの受信数)/(データフレームの送信回数+データフレームの再送回数)
データ再送率=(データフレームの再送回数)/(データフレームの送信回数+データフレームの再送回数)
通信データロス率=(データフレームの送信回数−ACKフレームの受信数)/(データフレームの送信回数)
通信状態測定部211は、一定周期で、AP201の通信状態に関する情報を通信チャネル制御部213に転送する。なお、通信状態測定部211は、測定した通信状態に関する情報が悪い場合に、通信状態に関する情報を通信チャネル制御部213に転送しても良い。ここで、通信状態測定部211は、通信状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。なお、評価値への変換方法については後述する。
また、通信状態測定部211は、通信制御部204aから転送されたAP201の通信状態に関する情報を、電波状態監視部215及び監視チャネル制御部216に転送する。
通信チャネル制御部213は、通信状態測定部211からAP201の通信状態に関する情報を転送された場合、これらの情報を保持する。さらに、通信チャネル制御部213は、通信制御部204aからSTA202の通信状態に関する情報を転送された場合、それらの情報を保持する。AP201の通信状態に関する情報と、STA202の通信状態に関する情報とを含めて「現在の通信チャネルの通信状態」と呼ぶ。
また、通信チャネル制御部213は、予備通信チャネル決定部210から予備通信チャネルに関する情報を取得し、それらの情報を保持する。
そして、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報と、予備通信チャネルに関する情報とに基づいて、現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する。ここで、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報と予備通信チャネルに関する情報とを比較して、予備通信チャネルに変更した場合に通信状態の改善が見込まれる場合に通信チャネルの変更を実施しても良い。ここで、情報の全てを比較しても良いし、情報に優先順を付けて重要なものから比較していっても良い。また、情報が評価値に変換されている場合は、評価値同士を比較しても良い。
通信チャネル制御部213は、予備通信チャネルへの変更を実施する場合、保持している予備通信チャネルに関する情報を用いて、無線送受信処理部205にチャネルの変更指令を出す。また、通信チャネル制御部213は、予備通信チャネルへの変更を実施する場合、保持している予備通信チャネルに関する情報を用いて、現在の通信チャネルを予備通信チャネルへ変更を指令するフレームを通信制御部204aに転送する。このとき、通信制御部204aが、通信チャネルの変更を指令するフレームに対する正常受信を通知するACKフレームを受信した後等、STA202が通信チャネルの変更を認識したことを確認後に、通信チャネル制御部213は、予備通信チャネルへ変更する指令を無線送受信処理部205へ出す方が良い。
なお、予備通信チャネル決定部210に予備通信チャネルに関する情報が無く、通信チャネル制御部213が予備通信チャネルに関する情報を保持していない場合、通信チャネルの変更を延期する。
[2]STA202(子局)の内部構成
次に、STA202について説明する。STA202は、図1におけるSTA110a、STA110b、及びSTA110cに相当するものである。なお、STA202においてAP201と処理内容が同じ部分は説明を省略し、処理内容が異なる部分のみを説明する。
STA202は、外部インターフェース203と、通信制御部204bと、無線送受信処理部205と、無線通信用アンテナ206と、電波状態監視用アンテナ207と、電波状態監視用受信部208と、電波状態通知部209と、通信状態測定部211と、通信状態通知部212と、通信チャネル設定部214とを有している。
通信制御部204bは、外部インターフェース203からデータフレームを転送された場合や、通信制御もしくは再送制御のためにSTA202が自律的に制御用フレームやデータフレームを送信する場合に、それぞれの場合に応じた通信フレームを生成し、生成した通信フレームを所定の送信タイミングで無線送受信処理部205へ転送する。ここで、所定の送信タイミングは、通信チャネルの使用状態や、通信フレームの種別や、通信制御の状態によって異なる。
また、通信制御部204bは、電波状態に関する情報を含んだ通信フレームを電波状態通知部209から転送された場合や、通信状態に関する情報を含んだ通信フレームを通信状態通知部212から転送された場合に、所定の送信タイミングで無線送受信処理部205へ通信フレームを転送する。また、通信制御部204bは、無線送受信処理部205からデータフレームを転送された場合、そのデータフレームを外部インターフェース203へ転送する。
また、通信制御部204bは、STA202の無線通信ログに関する情報を測定及び保持する。通信制御部204bは、これらの情報の少なくとも1つを測定する。無線送受信処理部204bは、STA202の無線通信ログに関する情報の全てを通信状態測定部211に転送しても良いし、いくつかを転送しても良い。また、無線送受信処理部204bは、STA202の無線通信ログに関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。評価値への変換方法については後述する。
また、通信制御部204bは、STA202の無線送受信処理部205で測定されたSTA202の無線受信状態に関する情報を無線送受信処理部205から取得し、STA202の無線受信状態に関する情報を通信状態測定部211へ転送する。
なお、通信制御部204bは、STA202の通信状態に関する情報を通信状態測定部211へ所定時間経過時に転送しても良いし、所定回数通信後に転送しても良いし、通信状態が所定値より悪化した場合に転送しても良い。
また、通信制御部204bは、無線送受信処理部205から、AP201が送信した通信チャネルの変更を指令する通信フレームを受信した場合、その通信フレーム内の通信チャネル変更の情報を通信チャネル設定部214へ転送する。
無線送受信処理部205は、AP201へ送信する通信フレームを通信制御部204bから転送された場合、その通信フレームを無線信号に変換し、無線通信用アンテナ206を介して無線通信電波を送信する。また、無線送受信処理部205は、無線通信用アンテナ206が無線信号を受信した場合、無線信号を通信フレームに変換し、その通信フレームを通信制御部204bへ転送する。
また、無線送受信処理部205は、STA202の無線受信状態に関する情報を測定及び保持する。STA202の無線受信状態に関する情報は、誤り訂正率や、受信信号強度、SN比等の情報である。無線送受信処理部205は、これらの情報の少なくとも1つを測定する。無線送受信処理部205は、STA202の無線受信状態に関する情報の全てを通信制御部204bに転送しても良いし、いくつかを転送しても良い。また、無線送受信処理部205は、STA202の無線受信状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。評価値への変換方法については後述する。
また、無線送受信処理部205は、通信チャネル設定部214から通信チャネルの変更指令を受けた場合に、STA202の通信チャネルの変更を実施する。
電波状態監視用受信部208の電波状態監視部215は、電波状態監視用アンテナ207を有しており、電波状態監視用アンテナ207が外来電波を受信した場合、外来電波の受信信号強度を測定及び保持する。そして、電波状態監視部215は、受信した外来電波の受信信号強度に基づいて、外来電波の電波状態に関する情報を測定する。「電波状態に関する情報」は、AP201で測定される情報と同じでものある。
電波状態監視部215は、監視する必要のある全ての電波状態に関する情報を保持した場合や、所定のチャネル数分の電波状態に関する情報を保持した場合、電波状態に関する情報を電波状態通知部209に転送する。なお、電波状態監視部215は、保持した電波状態に関する情報が悪い場合、所定のチャネル数分の情報を保持していない場合でも、電波状態に関する情報を電波状態通知部209に転送するようにしても良い。ここで、電波状態監視部215は、電波状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、これらの情報を評価値に変換してから転送しても良い。なお、評価値への変換方法については後述する。
電波状態通知部209は、電波状態監視用受信部208の電波状態監視部215から電波状態に関する情報を転送された場合、電波状態に関する情報を通知する通信フレームを生成し、その通信フレームを通信制御部204bへ転送する。
通信状態測定部211は、通信制御部204bから転送されたSTA202の通信状態に関する情報を保持する。さらに、通信制御部204bから転送されたSTA202のデータフレームの送信回数や、正常受信を通知するACKフレームの受信数や、データフレームの再送回数から通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率等を計算し、STA202の通信状態に関する情報として保持する。また、通信状態測定部211は、通信制御部204bから転送されたSTA202の通信状態に関する情報を、電波状態監視部215及び監視チャネル制御部216へ転送する。
通信状態測定部211は、一定周期で、STA202の通信状態に関する情報を通信状態通知部212に転送する。なお、通信状態測定部211は、測定した通信状態に関する情報が悪い場合に、通信状態に関する情報を通信状態通知部212に転送しても良い。ここで、通信状態測定部211は、通信状態に関する情報をそのまま転送しても良いし、評価値に変換してから転送しても良い。なお、評価値への変換方法については後述する。
通信状態通知部212は、通信状態測定部211から通信状態に関する情報を転送された場合、通信状態に関する情報を通知する通信フレームを生成し、その通信フレームを通信制御部204bへ転送する。
通信チャネル設定部214は、通信チャネルの変更を指令する通信フレームを通信制御部204bから転送された場合、その通信フレームに含まれる情報に基づいて予備通信チャネルへ変更する指令を無線送受信処理部205に出す。このとき、通信制御部204bが、通信チャネルの変更を指令するフレームに対する正常受信を通知するACKフレームを送信した後等に、通信チャネル設定部214は、無線送受信処理部205へ通信チャネルを予備通信チャネルへ変更する指令を出す方が良い。
<評価値への変換処理の概要>
次に、AP201及びSTA202において測定した情報を評価値へ変換する処理について説明する。ここで、評価値とは、現在の通信チャネルの通信状態に関する情報や外来電波の電波状態に関する情報の通信チャネルとしての適切性を表す評価尺度である。
以後の説明では「テーブル」形式によって本発明の各情報について説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、変換式等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。
上述したように、電波状態監視部215は、電波状態に関する情報として、所定の時間内における外来電波の最大受信信号強度や、所定の時間内において受信信号強度が閾値を超えた時間割合及び頻度を測定する。電波状態監視部215は、これらの情報を評価値に変換するためのテーブルを有する。
例えば、最大受信信号強度の場合、予め実験等においてどの程度の値だと通信チャネルとして適切又は不適切であるかを調べておき、各受信信号強度の値或いは範囲に対して評価値(例えば、点数)を割り当てておく。例えば、より適切な通信チャネルであると判定できる値に対しては大きな点数を割り当てておくと良い。テーブルには、各受信信号強度の値と評価値とが対応させて格納されている。電波状態監視部215は、測定された最大受信信号強度をテーブルの中で検索し、対応する評価値に変換する。また、電波状態監視部215は、受信信号強度が閾値を超えた時間割合や頻度についてもテーブルを有しても良い。
無線送受信処理部205は、無線通信用アンテナ206における通信状態に関する情報として、誤り訂正率や、受信信号強度、SN比等を測定する。無線送受信処理部205は、これらの情報を評価値に変換するために、誤り訂正率や、受信信号強度、SN比のそれぞれの情報についてのテーブルを有する。上述と同様に、これらの情報に関して、予め実験等においてどの程度の値だと通信チャネルとして適切又は不適切であるかを調べておき、各値に対して評価値を割り当てておく。そして、各テーブルには、各情報の値と評価値とが対応させて格納されている。無線送受信処理部205は、測定された値をテーブルの中で検索し、対応する評価値に変換する。
なお、通信制御部204a及び204bにおいて、データフレーム内から取得した誤り訂正率や、受信信号強度、SN比の情報を評価値に変換する場合についても同様のやり方で行うことができる。
また、通信状態測定部211は、通信状態に関する情報から、通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率や、送信待機時間等の無線通信ログに関する情報を測定する。通信状態測定部211は、これらの情報を評価値に変換するために、通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率や、送信待機時間のそれぞれの情報についてのテーブルを有する。上述と同様に、これらの情報に関して、予め実験においてどの程度の値だと通信チャネルとして適切又は不適切であるかを調べておき、各値に対して評価値を割り当てておく。そして、各テーブルには、各情報の値と評価値とが対応させて格納されている。通信状態測定部211は、測定された値をテーブルの中で検索し、対応する評価値に変換する。
上述では、評価値の例として、点数を挙げたがその他の評価情報でも良い。例えば、評価情報は、何段階によるランク情報等でも良い。また、電波状態監視部215、無線送受信処理部205、及び通信状態測定部211においては、測定した情報の全てを評価値に変換しても良いし、いくつかの情報のみを評価値に変換してもよい。また、複数の情報を評価値に変換した場合に、評価値に対して重み付けを行い、より重要な情報について評価値の影響を大きく反映させても良い。また、複数の情報を評価値に変換した場合に、複数の評価値を合計して、総合の評価値としても良い。
<電波状態監視処理の概要>
次に、本発明の一実施形態に係る電波状態監視処理について説明する。図3は、電波状態監視処理の概要を説明するためのフローチャートである。図3における処理は、図2の電波状態監視部215の処理に相当する。
まず、ステップS301において、電波状態監視部215は、監視時間タイマー及び電波受信時間タイマーと、電波受信カウンターと、電波受信フラグと、最大受信強度記録部をリセットする。ここで、監視時間タイマーは、ある監視チャネルについての監視時間を示すものであり、電波受信時間タイマーは、ある監視チャネルにおいて受信信号強度がある閾値を超えた時間を示すものである。また、電波受信カウンターは、ある監視チャネルにおいて受信信号強度がある閾値を超えた回数を示すものである。
電波受信フラグは、電波受信時間タイマーをスタート又はストップするかを判定するのに用いられるものである。電波受信フラグは、受信信号強度を測定したときに、その測定の1つ前に測定した受信信号強度が閾値以上であった場合に1、その測定の1つ前に測定した受信信号強度が閾値未満、もしくはその測定の1つ前に測定した受信信号強度が無い場合が0になるものである。
このリセット処理では、監視時間タイマー及び電波受信時間タイマーは、0に設定され且つストップ状態となる。また、電波受信カウンター及び電波受信フラグは、0に設定される。最大受信強度記録部は、予測される最小の受信信号強度に設定され、例えば、−100dBmに設定される。
次に、ステップS302において、電波状態監視部215は、監視チャネルを設定する。監視チャネルは、監視チャネル制御部216から指令されたチャネルに設定される。そして、ステップS303において、電波状態監視部215は、監視時間タイマーをスタートする。
次に、ステップS304において、電波状態監視部215は、監視チャネル制御部216から監視チャネルの変更指令があるかを確認し、変更指令が無い場合は、ステップS305に移行する。変更指令が有る場合は、ステップS310に移行する。
以降では、まず、監視チャネル制御部216からの変更指令が無く、ステップS305に移行した場合について説明する。ステップS305において、電波状態監視部215は、受信信号強度を測定し、ステップS306−1に移行する。
次に、ステップS306−1において、電波状態監視部215は、ステップS305で取得した受信信号強度が最大受信強度記録部に保持された値以上か未満かを判定する。ステップS305で取得した受信信号強度が、最大受信強度記録部の値以上である場合、ステップS306−2に移行する。そして、ステップS306−2において、最大受信強度記録部の値を、ステップS305で取得した受信信号強度に更新し、ステップS307に移行する。
一方、ステップS306−1において、ステップS305で取得した受信信号強度が、最大受信強度記録部の値未満である場合、最大受信強度記録部の値を更新せずに、ステップS307に移行する。
次に、ステップS307において、電波状態監視部215は、ステップS305で取得した受信信号強度が閾値以上か未満かを判定する。ステップS305で取得した受信信号強度が閾値以上の場合、ステップS308に移行する。一方、ステップS305で取得した受信信号強度が閾値未満の場合、ステップS309に移行する。ここで、受信信号強度の閾値は、通信に影響を与えないレベルや、送信を開始しても良いレベルに設定するのが良く、例えば、−62dBmに設定する。
次に、ステップS308において、電波状態監視部215は、電波受信フラグが0か1かを判定する。電波受信フラグが0の場合、電波受信時間タイマーをスタートし、電波受信カウンターをカウントアップし、電波受信フラグを1にしてから、ステップS304に移行する。電波受信フラグが1の場合、何も操作を行わずにステップS304に移行する。ここで、電波受信時間タイマーの時間が0以外の場合にも、その時間からスタートする。
ステップS309に移行している場合、電波状態監視部215は、電波受信フラグが0か1かを判定する。電波受信フラグが1の場合、電波受信時間タイマーをストップし、電波受信フラグを0にしてから、ステップS304に移行する。電波受信フラグが0の場合、何も操作を行わずにステップS304に移行する。
次に、ステップS304において、監視チャネル制御部216からの変更指令が有り、ステップS310に移行した場合について説明する。
ステップS310において、電波状態監視部215は、電波状態に関する情報の保持と、その情報の転送処理を実施する。まず、電波状態監視部215は、電波受信時間タイマーと、監視時間タイマーをストップし、監視時間タイマーと電波受信時間タイマーの比から、監視チャネルにおいて受信信号強度が閾値を超えた時間割合を測定及び保持する。また、電波状態監視部215は、電波受信カウンターから、監視チャネルにおいて受信信号強度が閾値を超えた回数を測定及び保持する。また、電波状態監視部215は、最大受信強度記録部の値から、監視チャネルにおける最大受信強度を測定及び保持する。
送信処理に関して、電波状態監視部215は、監視する必要のある全てのチャネル数分、もしくは、所定のチャネル数分の電波状態を保持した場合に、電波状態に関する情報を転送する。AP201の場合、電波状態監視部215は、予備通信チャネル決定部210へ電波状態に関する情報を転送する。STA202の場合、電波状態監視部215は、電波状態通知部209へ電波状態に関する情報を転送する。なお、電波状態監視部215は、得られた情報をそのまま転送しても良いし、この時点で、外来電波の最大受信信号強度や、受信信号強度が閾値を超えた時間割合及び頻度等の情報を評価値に変換して転送しても良い。
<監視チャネル制御処理の概要>
次に、本発明の一実施形態に係る監視チャネル制御処理について説明する。図4は、監視チャネル制御処理の概要を説明するためのフローチャートである。図4における処理は、図2の監視チャネル制御部216の処理に相当する。
まず、ステップS401において、監視チャネル制御部216は、電波状態監視部215に対して、監視チャネルの設定及び変更の指令を出し、ステップS402に移行する。ここで、設定及び変更指令に含まれるチャネルは、監視する必要のあるチャネルとする。例えば、AP201やSTA202が電源を起動した場合は、監視するチャネルの中で最も低い周波数のチャネルを設定するように指令を出す。例えば、監視するチャネルを変更する場合は、直前に監視したチャネルの次に低い周波数のチャネルに変更指令を出すか、又は、直前に監視したチャネルの次に低い周波数のチャネルが無いときは、最も低い周波数のチャネルに変更指令を出す。また、設定及び変更指令に含まれるチャネルは、無線送受信処理部205において設定可能な全てのチャネルとしても良いし、設定する可能性のあるチャネルのみとしても良いし、設定中の通信チャネル以外のチャネルとしても良い。
次に、ステップS402において、監視チャネル制御部216は、監視チャネルを変更する時間を設定し、ステップS403に移行する。監視チャネルの変更時間は、電波状態監視部215から得られる電波状態に関する情報や、現在の通信チャネルの状態、AP201やSTA202の状態に応じて変更しても良い。例えば、受信信号強度が閾値を超えた時間割合及び頻度が大きい場合、無線通信用アンテナ206の通信状態が悪い場合、AP201やSTA202が電源起動直後、通信チャネル変更直後でAP201において予備通信チャネルを準備していない場合は、監視するチャネルの変更指令を出す周期を短くした方が良い。また、受信信号強度が閾値を超えた時間割合及び頻度が小さい場合や、無線通信用アンテナ206における通信状態が良い場合は、監視するチャネルの変更指令を出す周期を長くした方が良い。
次に、ステップS403において、監視チャネル制御部216は、監視チャネルの変更時間を測定するためのチャネル変更時間タイマーのリセットとスタートを実施し、ステップS404に移行する。ここで、チャネル変更時間タイマーは、0に設定された後にスタートする。
次に、ステップS404において、監視チャネル制御部216は、チャネル変更時間タイマーが監視チャネルの変更時間以上か未満かを判定する。チャネル変更時間タイマーが監視チャネルの変更時間未満の場合、ステップS405に移行する。ステップS405において、監視チャネル制御部216は、一定時間の間スリープし、その後、ステップS404に移行する。ここで、スリープとは、監視チャネル制御部216において、チャネル変更時間タイマー以外の処理を実施しないことである。
また、スリープに用いる一定時間は、監視チャネルの変更時間に設定可能な最小の時間、もしくは、設定可能な時間の最大公約数の時間に設定するのが良い。例えば、監視チャネルの変更時間に設定可能な時間が、10ms、20ms、50ms、100ms、200ms、500ms、1sの場合、スリープに用いる一定時間は、10msとした方が良い。
ステップS404において、チャネル変更時間タイマーが、監視チャネルの変更時間以上の場合、監視チャネル制御部216は、ステップS401に移行する。
<通信チャネル制御処理の概要>
次に、本発明の一実施形態に係る通信チャネル制御処理の概要について説明する。図5は、通信チャネル制御処理の概要を説明するためのフローチャートである。通信チャネルの制御処理は、図2の通信チャネル制御部213の処理に相当する。
まず、ステップS501において、通信チャネル制御部213は、保持している現在の通信チャネルに関する情報をリセットし、ステップS502に移行する。ここで、「現在の通信チャネルに関する情報」は、上述したように、AP201の通信状態に関する情報と、STA202の通信状態に関する情報とを含む。
次に、ステップS502において、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報を受信したか未受信かを判定し、全ての情報を受信した場合は、ステップS503に移行し、全ての情報が未受信である場合は、受信するまで待機する。
次に、ステップS503において、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報を更新し、ステップS504に移行する。
次に、ステップS504において、通信チャネル制御部213は、予備通信チャネルに関する情報の有無を確認し、予備通信チャネルに関する情報が有る場合は、ステップS505に移行する。一方、予備通信チャネルが無い場合は、ステップS502に移行する。予備通信チャネルに関する情報の有無は、通信チャネル制御部213が予備通信チャネル決定部210から予備通信チャネルに関する情報を取得する際に、予備通信チャネル決定部210においてその情報が保持されているかで判定することができる。
次に、ステップS505において、通信チャネル制御部213は、予備通信チャネル決定部210から予備通信チャネルに関する情報を取得し、ステップS506に移行する。
次に、ステップS506において、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報と、予備通信チャネルに関する情報とに基づいて、現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する。変更を決定した場合は、ステップS507に移行し、変更しない場合は、ステップS502に移行する。ここで、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報と予備通信チャネルに関する情報とを比較して、予備通信チャネルに変更した場合に通信状態の改善が見込まれる場合に通信チャネルの変更を実施する。
次に、ステップS507において、通信チャネル制御部213は、通信チャネルの変更を指令し、ステップS501に移行する。ここで、通信チャネル制御部213は、通信チャネルの変更を指令するフレームを図2の通信制御部204aに送信する。さらに、通信チャネル制御部213は、通信チャネルを予備通信チャネルへ変更する指令を図2の無線送受信処理部205へ出す。
<予備通信チャネルへの変更処理の概要>
次に、本発明の一実施形態に係る予備通信チャネル変更処理の概要について説明する。図8は、予備通信チャネル変更処理におけるAP201とSTA202間のデータ通信の流れを示した図である。
AP201において、通信チャネル制御部213は、現在の通信チャネルに関する情報と、予備通信チャネルに関する情報とに基づいて、現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する(図5のステップS506)。
その後、AP201において、通信チャネル制御部213は、通信チャネルの変更を指令する(図5のステップS507)。ここで、通信チャネル制御部213は、通信チャネルの変更を指令する通信フレームを図2の通信制御部204aに転送する。そして、通信制御部204aは、通信チャネル制御部213から通信チャネルの変更を指令する通信フレームが転送されると、無線送受信処理部205へ通信フレームを転送する。そして、図8に示すように、通信チャネルの変更を指令する通信フレームが、AP201からSTA202へ送信される。
次に、STA202において、通信チャネルの変更を指令する通信フレームが受信された場合、STA202の通信制御部204bは、通信チャネルの変更を指令する通信フレームに対する正常受信を通知するACKフレームを生成し、無線送受信処理部205へACKフレームを転送する。そして、図8に示すように、ACKフレームが、STA202からAP201へ送信される。
AP201において、通信制御部204aが、STA202のACKフレームを受信し、STA202が通信チャネルの変更を認識したと判定できた場合に、通信チャネル制御部213が、通信チャネルを予備通信チャネルへ変更する指令を図2の無線送受信処理部205へ出す。
一方、STA202においては、通信制御部204bは、ACKフレームを送信した後の所定の待機時間後に、通信チャネル変更の情報を通信チャネル設定部214へ転送する。
なお、AP201の通信制御部204aは、通信チャネルの変更を指令するデータフレームを送信した後に所定時間待ってもACKフレームが受信できない場合に、通信チャネルの変更を指令するデータフレームを再送しても良い。また、STA202において、通信制御部204bがACKフレームを送信してから通信チャネル変更の情報を転送するまでの待機時間は、AP201の通信制御部204aにおけるフレームの再送までの時間程度に設定しておくのが良い。
<変形例>
本発明の他の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図6は、監視停止制御部を備えた無線通信装置(AP601及びSTA602)の概略内部構成を示す図である。
図6の無線通信装置AP601及びSTA602は、それぞれ、図2のAP201及びSTA202に監視停止制御部603を加えた構成であり、この構成の追加により電波状態監視用受信部604の処理内容が異なる。図6において、図2と同じ要素には同じ番号を付しており、以下で説明される構成要素以外の構成要素は、図2の実施形態と同じ処理を行う。
無線送受信処理部205は、無線信号を送信している状態か送信していない状態かを表す信号を監視停止制御部603に出す。
監視停止制御部603は、無線送受信処理部205が無線信号の送信を開始したときに、電波状態監視用受信部604の電波状態監視部605及び監視チャネル制御部606に監視を停止する指令を出す。そして、監視停止制御部603は、無線送受信処理部205から無線信号の送信終了が通知されたときに、電波状態監視部605及び監視チャネル制御部606に監視を再開する指令を出す。
電波状態監視部605は、監視停止制御部603から監視を停止する指令を受信した場合、外来電波の電波状態に関する情報の測定の処理を全て一時停止する。この際、電波状態監視部605は、監視時間タイマー及び電波受信時間タイマーなどの計測も含めて停止する。監視チャネル制御部606は、監視停止制御部603から監視を停止する指令を受信した場合、監視チャネルの変更指示の処理を停止する。また、電波状態監視部605及び監視チャネル制御部606は、監視停止制御部603から監視を再開する指令を受信した場合、全ての処理を再開する。
ここで、監視停止制御部603は、電波状態監視用受信部604で監視しているチャネルに対し、現在の通信チャネルが周波数的に近く、影響を及ぼす可能性があるチャネル設定の場合に、変更指示の処理を停止するようにしても良い。
<まとめ>
本実施形態によれば、電波状態監視用受信部208,604において周囲の電波状態を監視して、その監視の結果に基づいて予備通信チャネル決定部210において予備通信チャネルを用意し、通信チャネル制御部213において現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する。この構成によれば、通信状態が悪化した場合に、通信を一時停止することなく、通信状態が改善される予備通信チャネルに変更することが可能となる。特に、制御デバイスに接続される無線通信装置に適用すると、通信の遅延が発生することがないため、リアルタイム性が維持されるとともに制御デバイスの信頼性も確保でき、工業的価値が大きい。
本実施形態によれば、電波状態監視部215,605は、外来電波の電波状態に関する情報として、電波状態監視用アンテナ207で受信した外来電波の受信信号強度が所定の閾値を超えた時間の割合と、所定の時間内において外来電波の受信信号強度が所定の閾値を超えた回数とを測定する。閾値を超えた時間の割合だけでなく、回数も測定することにより、データ送信可能な時間幅が小さい不適切なチャネルを適切に判定することが可能となる。
本実施形態によれば、監視チャネル制御部216,606を備えているので、監視するチャネルを適宜変更し、複数チャネルの外来電波の電波状態に関する情報を収集することが可能となる。
本実施形態によれば、監視チャネル制御部216,606が、監視チャネルの変更時間を、電波状態に関する情報や、現在の通信チャネルの通信状態、無線通信装置の状態に応じて変更する。電波状態や通信状態などが悪い場合は変更時間の周期を早くすることによって、予備通信チャネルを決定するまでの時間を短縮することが可能となる。また、電波状態や通信状態などが良い場合には変更周期を長くすることによって、無駄な監視チャネルの変更を抑制することが可能である。
本実施形態によれば、AP201が、STA202側で測定した情報を受信する。STA202側で測定した情報は、現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、外来電波の電波状態に関する情報とを含んでいる。したがって、AP201が、AP201側で測定された情報だけでなく、STA202側で測定された情報も考慮に入れて、予備通信チャネルを決定したり、現在の通信チャネルを予備通信チャネルに変更するかを決定する。これにより、AP201(親局)とSTA202(子局)の両方側の通信状態や電波状態を把握することでき、無線通信システム全体の通信状態を改善することが可能となる。
本実施形態によれば、通信状態に関する情報や電波状態に関する情報を評価値に変換することによって、情報の送受信に要する時間やメモリの使用量を抑制することができる。また、変換後の評価値を用いることによって、予備通信チャネルの決定処理や予備通信チャネルへ変更するかの決定処理が、評価値の比較など、より簡単な処理で行うことが可能となる。
また、上述した変形例の形態によれば、無線通信用アンテナ206における通信が外来電波の電波状態の監視に影響を及ぼす可能性がある場合に電波状態の監視を停止することにより、電波状態の監視への影響を抑制し、精度の良い電波状態の把握が可能となる。
本実施形態によれば、AP201及びSTA202において、誤り訂正率や、受信信号強度や、SN比や、通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率や、送信待機時間の情報の少なくとも1つが測定される。これらの情報を用いることによって精度の良い通信状態の把握が可能となり、予備通信チャネルへの変更の決定も適切に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、図2の実施形態では、1台のAP201と1台のSTA202との間の通信のみを示しているが、1台のAP201は、同時に複数のSTAと通信が可能であり、複数のSTAからの情報に基づいて、予備通信チャネルの決定や、現在の通信チャネルを予備通信チャネルへ変更するかの決定を行っても良い。
本実施形態では、現在の通信チャネルの情報として、誤り訂正率や、受信信号強度や、SN比や、通信エラー率や、データ再送率や、通信データロス率や、送信待機時間の情報が測定されているが、現在の通信チャネルの通信状態を判断するためには、これらの少なくとも1つが測定されれば良い。
本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体を無線通信システム或いは無線通信装置に提供し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それを無線通信システム又は無線通信装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教示に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、本実施形態に記載の機能を実現するプログラムコードは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
上述の実施形態において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
AP101 アクセスポイント(親局)
102 バックボーンネットワーク
103 制御デバイス
STA110a,STA110b,STA110c ステーション(子局)
AP201 アクセスポイント(親局)
STA202 ステーション(子局)
203 外部インターフェース
204a,204b 通信制御部
205 無線送受信処理部
206 無線通信用アンテナ
207 電波状態監視用アンテナ
208,604 電波状態監視用受信部
209 電波状態通知部
210 予備通信チャネル決定部
211 通信状態測定部
212 通信状態通知部
213 通信チャネル制御部
214 通信チャネル設定部
215,605 電波状態監視部
216,606 監視チャネル制御部

Claims (12)

  1. 第1の送受信部を用いて別の無線通信装置と通信する無線通信装置において、
    前記第1の送受信部を用いて前記別の無線通信装置と通信する無線送受信手段と、
    前記第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する測定手段と、
    第2の受信部を有し、前記第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する電波状態監視手段と、
    変更候補となる予備通信チャネルを決定する予備通信チャネル決定手段と、
    前記第1の送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定する通信チャネル制御手段と、を備え、
    前記無線送受信手段が、前記別の無線通信装置から前記別の無線通信装置が測定した情報を受信し、
    前記予備通信チャネル決定手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と、前記別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、前記予備通信チャネルを決定し、
    前記通信チャネル制御手段が、前記予備通信チャネルに関する情報と、前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、前記別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、前記第1の送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定し、
    前記無線送受信手段が、前記予備通信チャネルへの変更指示を前記別の無線通信装置に送信することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記電波状態監視手段は、前記外来電波の電波状態に関する情報として、前記第2の受信部で受信した外来電波の受信信号強度が所定の閾値を超えた時間の割合と、前記所定の時間内において前記外来電波の受信信号強度が前記所定の閾値を超えた回数とを測定することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記電波状態監視手段の監視チャネルの変更を制御する監視チャネル制御手段を更に備えることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3において、
    前記監視チャネル制御手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と当該無線通信装置の状態に応じて、監視チャネルを変更する周期を変更することを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記別の無線通信装置が測定した情報は、前記別の無線通信装置における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、前記別の無線通信装置において測定された外来電波の電波状態に関する情報とを含むことを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記電波状態監視手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報を評価値に変換し、前記測定手段が、前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を評価値に変換し、前記評価値は、通信チャネルとしての適切性を表す評価尺度であり、
    前記予備通信チャネル決定手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報の評価値を用いて前記予備通信チャネルを決定し、前記通信チャネル制御手段が、前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報の評価値を用いて前記第1の送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記電波状態監視手段の処理を停止する監視停止制御手段を更に備え、
    前記監視停止制御手段は、前記第1の送受信部における前記現在の通信チャネルの通信が前記第2の受信部における前記外来電波の電波状態に関する情報の測定に影響を及ぼす場合に、前記電波状態監視手段の処理を停止することを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項において、
    前記測定手段は、前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報として、誤り訂正率と、受信信号強度と、SN比と、通信エラー率と、データ再送率と、通信データロス率と、送信待機時間の情報の少なくとも1つを測定することを特徴とする無線通信装置。
  9. 第1の送受信部を用いて別の無線通信装置と通信する無線通信装置において、
    前記第1の送受信部を用いて前記別の無線通信装置と通信する無線送受信手段と、
    前記第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する測定手段と、
    第2の受信部を有し、前記第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する電波状態監視手段と、を備え、
    前記無線送受信手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを前記別の無線通信装置に送信し、
    前記無線送受信手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを用いて決定された通信チャネルへの変更指示を前記別の無線通信装置から受信することを特徴とする無線通信装置。
  10. 親局として機能する第1の無線通信装置と、子局として機能する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1の無線通信装置が、
    第1の親局送受信部を有し、前記第1の親局送受信部を用いて前記第2の無線通信装置と通信する第1の無線送受信手段と、
    前記第1の親局送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する第1の測定手段と、
    第2の親局受信部を有し、前記第2の親局受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する第1の電波状態監視手段と、
    変更候補となる予備通信チャネルを決定する予備通信チャネル決定手段と、
    前記第1の親局送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定する通信チャネル制御手段と、を備え、
    前記第2の無線通信装置が、
    第1の子局送受信部を有し、前記第1の子局送受信部を用いて前記第1の無線通信装置と通信する第2の無線送受信手段と、
    前記第1の子局送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定する第2の測定手段と、
    第2の子局受信部を有し、前記第2の子局受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定する第2の電波状態監視手段と、を備え、
    前記第2の無線通信装置の前記第2の無線送受信手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを前記第1の無線通信装置に送信し、
    前記第1の無線通信装置の前記第1の無線送受信手段が、前記第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置における前記外来電波の電波状態に関する情報と前記第2の無線通信装置における前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを受信し、
    前記第1の無線通信装置の前記予備通信チャネル決定手段が、前記第1の無線通信装置における前記外来電波の電波状態に関する情報と、前記第2の無線通信装置における前記外来電波の電波状態に関する情報とに基づいて、前記予備通信チャネルを決定し、
    前記第1の無線通信装置の前記通信チャネル制御手段が、前記予備通信チャネルに関する情報と、前記第1の無線通信装置における前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、前記第2の無線通信装置における前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とに基づいて、前記第1の親局送受信部と第1の子局送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定し、
    前記第1の無線通信装置の前記第1の無線送受信手段が、前記予備通信チャネルへの変更指示を前記第2の無線通信装置に送信し、
    前記第2の無線通信装置の前記第2の無線送受信手段が、前記第1の無線通信装置から前記予備通信チャネルへの変更指示を受信することを特徴とする無線通信システム。
  11. ある無線通信装置が別の無線通信装置と通信する際の無線通信制御方法であって、
    前記無線通信装置が、第1の送受信部を有する無線送受信手段と、測定手段と、第2の受信部を有する電波状態監視手段と、予備通信チャネル決定手段と、通信チャネル制御手段とを備え、
    前記無線通信制御方法が、
    前記測定手段が、前記第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定するステップと、
    前記電波状態監視手段が、前記第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定するステップと、
    前記無線送受信手段が、前記第1の送受信部を用いて前記別の無線通信装置から前記別の無線通信装置が測定した情報を受信するステップと、
    前記予備通信チャネル決定手段が、前記外来電波の電波状態に関する情報と、前記別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、変更候補となる予備通信チャネルを決定するステップと、
    前記通信チャネル制御手段が、前記予備通信チャネルに関する情報と、前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報と、前記別の無線通信装置が測定した情報とに基づいて、前記第1の送受信部における現在の通信チャネルを前記予備通信チャネルに変更するかを決定するステップと、
    前記無線送受信手段が、前記予備通信チャネルへの変更指示を前記別の無線通信装置に送信するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信制御方法。
  12. ある無線通信装置が別の無線通信装置と通信する際の無線通信制御方法であって、
    前記無線通信装置が、第1の送受信部を有する無線送受信手段と、無線送受信手段と、測定手段と、第2の受信部を有する電波状態監視手段とを備え、
    前記無線通信制御方法が、
    前記測定手段が、前記第1の送受信部における現在の通信チャネルの通信状態に関する情報を測定するステップと、
    前記電波状態監視手段が、前記第2の受信部で受信した外来電波の電波状態に関する情報を測定するステップと、
    前記無線送受信手段が、前記第1の送受信部を用いて前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを前記別の無線通信装置に送信するステップと、
    前記無線送受信手段が、前記第1の送受信部を用いて前記外来電波の電波状態に関する情報と前記現在の通信チャネルの通信状態に関する情報とを用いて決定された通信チャネルへの変更指示を前記別の無線通信装置から受信するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信制御方法。
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