JP5473999B2 - 木製サッシュ - Google Patents

木製サッシュ Download PDF

Info

Publication number
JP5473999B2
JP5473999B2 JP2011151673A JP2011151673A JP5473999B2 JP 5473999 B2 JP5473999 B2 JP 5473999B2 JP 2011151673 A JP2011151673 A JP 2011151673A JP 2011151673 A JP2011151673 A JP 2011151673A JP 5473999 B2 JP5473999 B2 JP 5473999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
frame
attached
sash
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011151673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013019128A (ja
Inventor
文敏 武石
Original Assignee
文敏 武石
五十嵐 馨
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 文敏 武石, 五十嵐 馨 filed Critical 文敏 武石
Priority to JP2011151673A priority Critical patent/JP5473999B2/ja
Publication of JP2013019128A publication Critical patent/JP2013019128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5473999B2 publication Critical patent/JP5473999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

本発明は、気密性を有した木製サッシュに係り、特に引違い方式の木製サッシュに関するものである。
戦後、昭和30年代からビル用窓としてスチールサッシュが使用されはじめた。ところが、スチールサッシュは重く錆び易いといった欠点から、その後メンテナンスや取扱いが容易なアルミサッシュがスチールサッシュに代って普及してきた。ところが、アルミサッシュは断熱性において金属材として熱伝導率が高いことから、北海道や東北地方などの寒冷地においては結露を生成することや断熱性が低いなどの問題から、新たにPVCサッシュ(プラスチックサッシュ)が採用されるようになった。また、このPVCサッシュは、アルミサッシュの最大の欠点であった断熱性の改善に効果が見られるものであったが、近年の住宅に求められる高断熱、高気密といった高機能な窓に対する要求に対しては材質的な問題から十分にこたえられるものではなかった。このようなことから、近年注目されているのが、木製サッシュである。そこで、木製サッシュの窓についての長所及び短所を述べると、木製サッシュの窓の長所は、先ず、断熱性に優れていることがあげられる。熱伝導率は熱の伝わり易さを表す数値であるが、木はアルミニウムと比べ1500倍も熱を伝えにくいことが知られている。第二に、木製サッシュの窓に示される特徴は、結露しにくいことがあげられる。木の表面には無数の小孔が存在しており、表面に生成された水滴は上記小孔に進入してことから、結露しにくいことが知られている。一方、上記アルミサッシュやPVCサッシュの均一的素材には上記小孔がないので結露しやすいことになる。更に、第三の長所としては、加工が簡単であることがあげられる。素材が木であることから、ガラスの厚さや窓の大きさ、デザイン面での変更から断面形状の変更まで簡単に対応ができる。これに対して、上記アルミサッシュやPVCサッシュでは、その都度新規の金型が必要となり変更に多大な費用を要すという欠点がある。
一方、上記木製窓の短所について述べると、先ず、第一の短所は、素材が木材であることから腐れや経時的変化による劣化が生ずるという欠点である。水分が木材の組織内部に浸透して腐れを引き起こすことが原因であり、防止策としては、撥水剤を含んだ着色剤によって3〜4年に一度、木の表面保護のために再塗装を行うことが知られている。次に、第二の短所は、ねじれや狂いが生じることがあげられる。これらの防止策としては、木材を十分に乾燥させ、含水率を10%〜12%程度にすることにより、ねじれや狂いをほぼ防止できることも知られている。続いて、第三の短所としては可燃であることがあげられるが、この改善策としては、断面寸法を大きくしたり、難燃処理を施し防火性能を向上させる等の方法が知られている。
以上のように、近年脚光を浴びる木製サッシュの長所と短所並びに短所の防止策等について記述したが、近年の住宅等に対する住環境への快適性追求の流れ応じ、高気密、高断熱が求められている状況ではあるが、未だ木製サッシュとして、これらの要望に対して満足するものを見受けることはできない。
次に、ここでサッシュの気密性について触れると、サッシュの気密性とは、サッシュの隙間から漏れる空気の量を示し、サッシュ1m2における1時間当たりの通気量(m3/m2・h)をJISで定義する等級グレイドで表すことができる。詳しくは、JIS A 4706・JIS A 4702に規定されており、等級についてはA−1等級(120等級線)、A−2等級(30等級線)、A−3等級(8等級線)、A−4等級(2等級線)の区分が示されており、等級を表す数字は戸内外の圧力差が10Paの際の通気量であり、例えば、A−3等級のサッシュ・ドアセットとは、内外の圧力差が10Paの時、1時間当たりサッシュ・ドア1m2に付き2m3<通気量≦8m3の空気が漏れることになる。また、上記気密性の良し悪しは、冷暖房における熱負荷の問題は住宅の省エネルギーに、また、外・内部騒音における遮音の問題は住宅の静けさに、更に、外部からの塵埃、粉雪の吹き込みの問題は住宅の快適環境に関連することからも、気密性木製サッシュの開発は急務の課題であると考えられる。
一方、上記のような木製サッシュに対する課題を解決する取組の中で、引違い木製サッシュにおける内外引違障子の召合框間の隙間から外気が侵入しやすく気密性に欠き、冬季においては寒い隙間風が入る不都合を解消しようと案出されたものに、実公平7−52940号「木製引違障子の召合装置」がある。ここで、当該考案は、前述の課題を解決する手段として、内外引違障子の両召合框の召合側に、幅中央よりやや外側寄りに段差を設けることにより、上下框の側面と面一に連続する幅広い主側面と、他方の召合框の主側面に近接する段突部とを形成し、両段突部にその間の間隔を封じる強靭な帯板状部材をそれぞれ先端突出面に沿って取付け、帯板状部材の取付けにつき、段突部の突出面に帯板状部材を組み込む低い切欠段面を設け、その突出面と面一にして切欠段面に固着したことを特徴とするものであった。
更に、従来の引違い木製サッシュや片引き木製サッシュにおける、敷居枠と木製サッシュ戸との間を介して雨水が屋内へ侵入し易いという課題を解決する手段として、特開平11−125079号「引違木製サッシュおよび片引き木製サッシュ」では、敷居枠と木製サッシュ戸との間に介在するパッキングの締付け作用を強くして水密性能を高めようとする従来方法ついて、当該方法はパッキングと木製サッシュ戸との間の接触部分の密着度が高まり、パッキングと木製サッシュ戸との摩擦によって木製サッシュ戸の開閉を円滑に行うことができなくなるという欠点を見出した上で、敷居枠と複数の木製サッシュ戸との間へ屋外から入り込んだ雨水を屋内へ侵入させることなく前記敷居枠の内部を介して屋外へ導き出すための雨水導入手段を備えていることを特徴とする引違い木製サッシュおよび片引き木製サッシュが提案されている。

実公平7−52940号 特開平11−125079号
近年注目されるようになって来た木製サッシュは、素材を木材とすることから紫外線の反射が少なく目に与える刺激が少ないと共に、逆に赤外線の反射が大きいことから温かみを感じさせる優位性があり、更に、木目や色調が個々の素材によって異なっているという特徴を有している。しかしながら、上記背景技術の欄に記載のように、木製サッシュは素材が木材であることから腐れや経時的変化による劣化が生ずるという欠点があった。更に、木製サッシュの中でも特に引違い方式の木製サッシュにおいては、高気密、高断熱が求められている状況ではあるが、これらの要望に対して満足できるものを見受けることはできないという課題がある。
また、上記先行文献として示した実公平7−52940号に係る考案においては、前述のように、上下框の側面と面一に連続する幅広い主側面と、他方の召合框の主側面に近接する段突部とを形成し、両段突部にその間の間隔を封じる強靭な帯板状部材をそれぞれ先端突出面に沿って取付け、帯板状部材の取付けにつき、段突部の突出面に帯板状部材を組み込む低い切欠段面を設け、その突出面と面一にして切欠段面に固着したものであるが、木製サッシュとして装置の後、召合框に多少のねじれや狂いが生じた場合でも、内外引違障子の召合框間の段突部と段突部に取付けられた帯板状部材(実施例においては、アルミニウム合金製の帯板)の嵌め合わせがとれず、当初の気密性を維持できないという欠点があった。
続いて、上記先行文献として示した特開平11−125079号に係る発明においては、前述のように、敷居枠と複数の木製サッシュ戸との間へ屋外から入り込んだ雨水を屋内へ侵入させることなく、上記敷居枠の内部を介して屋外へ導き出すための雨水導出手段を備えていることを特徴とするものであり、その具体的な雨水導出手段は、上記敷居枠の上部において所定方向に沿って形成された複数の案内溝と、該複数の案内溝の各々の底面と上記敷居枠の屋外側の面との間で連通するように上記所定方向に沿って間隔を隔てて形成された複数の連通孔を有した構成となっている。しかしながら、東北地方などの冬期間に風雪の多い地域においては、上記連通孔として設けられている水抜き横溝を風雪により雪や氷が封鎖してしまう一方で、ガードレール側の隙間に堆積した雪や氷が日中溶け出し、上記ガードレールに設けられている水抜き縦溝側から雨水導入空間に流入して貯まり、再度、夜間に氷結膨張して敷居枠を破損してしまうという欠点が見受けられる。
そこで、本発明の目的は、上記背景技術の欄に記載の従来技術の欠点などに鑑み成されたものであると共に、本発明に係る発明者の長年に亘る実験と研究の成果に基づき成されたものであり、簡単な構成により高い気密性が継続保持される木製サッシュを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため成されたものであり、本発明に係る木製サッシュは、鴨居、右縦枠、左縦枠、敷居から構成される矩形な木製支持枠と、横框及び縦框によって枠体を形成しガラス板を装着して構成される外障子及び内障子が引違いに配置され上記木製支持枠内を左右方向に往復自在である移動枠とから成る引違い方式の木製サッシュであり、屋外側に配置される上記外障子と屋内側に配置される上記内障子との召合い部分においては、相互に対向する縦框の召合い側面内に長手方向の凹溝が形成され、当該凹溝に断面凹形状のアルミカバーが貼着され、更に当該アルミカバーには断面がカマボコ状で膨出先端が対向する縦框の召合い側面に当接するようにゴム製パッキン又は合成樹脂製パッキンが装着されており、次に、上記鴨居の下面と接する外障子及び内障子の上方横框の部分においては、当該鴨居の下面内側に長手方向に2本の凸溝が形成され、更に当該凸溝の先端面にはアルミ板が貼着される一方、上記外障子及び内障子の上方横框の上面側には凹状の鴨居枠溝が形成されると共に当該鴨居枠溝にはアルミカバーが貼着され、またその底面にはシリコンスポンジシートが貼着されて上記凸溝に装着されており、更に、外障子及び内障子の下方横框の下面側に装着されたゴムパッキンの突出先端が、上記敷居を被覆すると共に上面側に上記外障子及び内障子を往復自在に軌道させる2本のレールを形成する水切りアルミの上面に接触し、更には、上記支持枠内における外障子と内障子が閉鎖状態における右縦枠と右方縦框及び左縦枠と左方縦框の部分においては、各縦枠形成された凹溝に先端部に浅い凹溝が形成されアルミ板及びシリコンスポンジシートが貼着された各縦框先端が装入されていることを要旨とするものである。
本発明に係る木製サッシュによれば、屋内側の右側縦框と屋外側の左側縦框の対向する召合い面側の異なる位置に膨出形状のゴムパッキンを装着しているので、当該召合い部分における高い気密性が得られるという効果がある。また、上記ゴムパッキンが経年劣化等の理由により気密性が低下した場合には、当該ゴムパッキンをアルミカバーから取り外し、新しいゴムパッキンを装着することにより、当初の気密性が回復できるので補修が容易であるという効果もある。
更に、本発明に係る木製サッシュによれば、鴨居の下面内側に長手方向に2本の凸溝が形成され、更に当該凸溝の先端面にはアルミ板及びシリコンスポンジシートを貼着する一方で、外障子及び内障子の上框の上面側に凹状の鴨居枠溝を形成し上記凸溝に当該凹溝が装着される構成となっており、上記鴨居と上框の当接箇所にシリコンスポンジシートが介装されているので、当該部分において高い気密性が確保できるという効果もある。また、外障子及び内障子の下框の下面側に装着されたゴムパッキンの突出先端が水切りアルミに接触していることから、屋外側からの雨水等の侵入を防止し高い気密性を確保できるという効果もある。
続いて、本発明に係る木製サッシュによれば、支持枠内における外障子と内障子の閉鎖状態においては、左縦枠に形成された凹溝に先端部に浅い凹溝が形成されアルミ板及びシリコンスポンジシートが貼着された左側縦框の先端が装入された状態となるため、屋外側からの雨水等の侵入を難しくしていると共に、左縦枠と左側縦框の当接箇所にシリコンスポンジシートが介装することにより、当該部分で高い気密性が確保できるという効果もある。同様に、右縦枠に形成された凹溝に先端部に浅い凹溝が形成されアルミ板及びシリコンスポンジシートが貼着された右側縦框の先端が装入された状態となるため、屋外側からの雨水等の侵入を難しくしていると共に、右縦枠と右側縦框の当接箇所にシリコンスポンジシートが介装することで、当該部分の高い気密性が確保できるという効果もある。
最後に、本発明に係る木製サッシュにおいては、右側縦框及び左側縦框の浅い凹溝にアルミ板を貼着しているので、当該縦框に狂い止めを施す効果もある。
以下、本発明を好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1は本発明に係る木製サッシュを屋外側から見た正面図である。図示のように、本発明に係る木製サッシュ1は、鴨居2、右縦枠3、左縦枠4、敷居5から構成される矩形な支持枠と、当該支持枠内を左右方向に往復自在な移動枠として、外障子26、内障子27が引違いに配設されている。更に、外障子26及び内障子27は、それぞれ左側縦框9、右側縦框11、上框6、中框7、下框8により枠体が形成されると共に左右の縦框間と上中框間、中下框間にガラス板21が装着されている。一方、図中の符号24は引き手24、符号25は締錠25である。以下、別図に基づき、本発明に係る木製サッシュの構成について説明を進めるものとする。
次に、図2は支持枠を構成する鴨居の断面図であり、図3は同じく支持枠を構成する敷居の断面図である。図2に示された鴨居5は下面側に所定間隔をおいて2本の溝が形成されている一般的に知られる鴨居とは異なり、鴨居5において下面側の移動枠が往復する長手方向に所定の間隔を置いて3本の溝が形成されている。これにより、鴨居5の下面内側には長手方向に2本の凸溝が形成され、更に当該凸溝の先端面にはアルミ板12が貼着されている。また、図3は支持枠を構成する敷居の断面図であるが、図示のように敷居2は上面側において屋外側から屋内側にかけて高くなる2段の段部が形成されており、1段目の段部は屋内外幅の中間で形成されており、2段目の段部は上記鴨居5の下面側において屋内側縁部に形成される凸溝の立ち上がりに照応する位置に形成されている。
続いて、図4及び図5は、それぞれ左縦枠の断面図及び右縦枠の断面図である。図4に示した左縦枠4の断面図においては、図の上側が屋内側及び下側が屋外側であり、図示のように左縦枠4の屋内外幅の中間位置よりも屋内側に左側縦框9の先端部が装入される凹溝が長手方向に形成されている。一方、図5に示した右縦枠3の断面図においても、図の上側が屋内側及び下側が屋外側であるが、図示のように右側縦框11の先端部が装入される凹溝が長手方向に形成されている。また、各図中の符号12、13については、後述するものとするが、それぞれアルミ板12、シリコンスポンジシート13である。
続いてまた、本発明に係る木製サッシュの移動枠の構成を成す、框部材の構成について説明する。図6は上框の断面図、図7は中框の断面図、図8は下框の断面図である。図6に図示のように上框6の断面図は断面略H状であり、図中上側の凹溝は鴨居枠溝14であり、更に当該鴨居枠溝14はアルミカバー23が貼着され、またその底面にはシリコンスポンジシート13が貼着されている。一方、下側の凹溝10はガラス溝10である。次に、図7に示す中框の断面図も細長い断面略H状であって、上側及び下側の凹溝10はガラス溝である。また、図8に示した下框の断面も細長い断面略H状であり、上側の凹溝はガラス溝10であり、下側の凹溝には後述するものとするが、断面L字形のゴムパッキン15及び下側の凹溝の木口面にアルミレールカバー16が嵌着されている。更に、図中において破線で示した符号17は平戸車17であり、下框8の下方側には公知の技術に基づき複数の平戸車17が内装されている。
次にまた、図9及び図10は、それぞれ右側縦框断面図及び左側縦框断面図である。図示のように、右側縦框11は断面が扁平な略H状であり、左側の凹溝はガラス溝10であると共に右側の浅い凹溝の底面にはアルミ板12、更にアルミ板12の表面側にはシリコンスポンジシート13が貼着されている。また、図示のようにシリコンスポンジシート13の表面側は右側縦框11の右端面よりもわずかに膨出しているが、これは、前述の右縦枠3との気密性を確保するための構成である。同じように、左側縦框9も断面が扁平な略H状であり、右側の凹溝はガラス溝10であると共に左側の浅い凹溝の底面にもアルミ板12、更にアルミ板12の表面側にはシリコンスポンジシート13が貼着されている。ここでも、当該シリコンスポンジシート13がわずかに膨出しているのは、左縦枠4との気密性を確保するためのものである。
更に続いて、図11は本発明に係る木製サッシュの構造を示した縦断面図である。図示のように鴨居5の下面側長手方向に形成された2つの凸溝には、屋外側において外障子26の上框6に形成された凹溝14が、屋内側には内障子27の上框6に形成された凹溝14がそれぞれ装着されている。一方、図示のように屋外側から屋内側にかけて高くなる2段の段部が形成されている敷居5には水切りアルミ18が公知の技術によって接着され、高さ位置の異なる2本の凸状レールが形成され、それぞれ屋外側において外障子26の下框8に形成されたゴムパッキン15及びアルミレールカバー16が嵌着された凹溝が、屋内側においては内障子27の下框8に形成されたゴムパッキン15及びアルミレールカバー16が嵌着された凹溝が、各々下框の下方に内装されている平戸車17が上記凸状レールに当接することにより、わずかな間隔をもって装着している。この際、上記ゴムパッキン15の突出先端は水切りアルミ18に接触しており、この構成により屋外からの雨水等の侵入を防止して気密性を確保している。なお、図中の符号19はサッシュ戸外れ止め19、符号20はサッシュ戸外れ止め19の取り付けのための取付けネジ20である。
更にまた、図12は本発明に係る木製サッシュの構造を示した水平方向の断面図である。また、図13は図12の一部拡大図である。ここで、図12に示した木製サッシュの構造においては、右縦枠3及び左縦枠4が省略されているが、右縦枠3と右側縦框11及び左縦枠4と左側縦框9についての納まりについては、既に図4、図5において説明している。図示のように、屋内側となる内障子27については、左側縦框9及び右側縦框11間にガラス板21が嵌め込まれている。同様に、屋外側となる外障子26についても、右側縦框11及び左側縦框9間にガラス板21が嵌め込まれている。更に、外障子26と内障子27との召合い部分については、屋内側である右側縦框11の召合い側面のやや先端位置に長手方向に凹溝が形成され、当該溝に凹形状のアルミカバー23が貼着されると共に、アルミカバー23には断面がカマボコ状で膨出先端が対向する屋外側の左側縦框9の召合い側面に当接するゴムパッキン22が装着されている。同様に、屋外側である左側縦框9の召し合い側面のやや先端位置にも長手方向に凹溝が形成され、当該溝に凹形状のアルミカバー23が貼着されると共に、アルミカバー23にも断面がカマボコ状で膨出先端が対向する屋内側の右側縦框11の召合い側面に当接するゴムパッキン22が装着されている。ここで、図示にように各アルミカバー23に装着されるゴムパッキン22の先端側を膨出形状としたので、外障子及び内障子の開閉の際にも抵抗感がなくスムーズに摺動することができる。また、以上の構造によって、外障子26と内障子27の召合い部分からの雨水等が室内側に侵入することが防止できる。
本発明によれば、移動枠として構成される外障子及び内障子間の召合い部分における気密性の確保はもとより、鴨居、右縦枠、左縦枠、敷居から構成される支持枠と当該支持枠内を左右方向に移動自在な移動枠の閉鎖状態において、上記鴨居、右縦枠、左縦枠、敷居の各支持枠部材間との気密性の確保が可能であり、従来、気密性の確保が難しいとされていた引違い方式の木製サッシュについても高い気密性を得ることができる。また、本発明に係る木製サッシュによれば、実施の形態で例示した引違い方式の木製サッシュのみならず、片引き方式の木製サッシュにも好適に採用され得るものである。
本発明に係る木製サッシュを屋外側から見た正面図。 支持枠を構成する鴨居の断面図。 支持枠を構成する敷居の断面図。 左縦枠の断面図。 右縦枠の断面図。 上框の断面図。 中框の断面図。 下框の断面図。 右側縦框断面図。 左側縦框断面図。 本発明に係る木製サッシュの構造を示した縦断面図。 本発明に係る木製サッシュの構造を示した水平方向の断面図。 図12の一部拡大図。
1 本発明に係る木製サッシュ
2 鴨居
3 右縦枠
4 左縦枠
5 敷居
6 上框
7 中框
8 下框
9 左側縦框
10 ガラス溝
11 右側縦框
12 アルミ板
13 シリコンスポンジシート
14 鳥居枠溝
15 ゴムパッキン
16 アルミレールカバー
17 平戸車
18 水切りアルミ
19 サッシ戸外れ止め
20 取付けネジ
21 ガラス板
22 ゴムパッキン
23 アルミカバー
24 引き手
25 締錠
26 外障子
27 内障子

Claims (1)

  1. 鴨居、右縦枠、左縦枠、敷居から構成される矩形な木製支持枠と、横框及び縦框によって枠体を形成しガラス板を装着して構成される外障子及び内障子が引違いに配置され上記木製支持枠内を左右方向に往復自在である移動枠とから成る引違い方式の木製サッシュであり、屋外側に配置される上記外障子と屋内側に配置される上記内障子との召合い部分においては、相互に対向する縦框の召合い側面内に長手方向の凹溝が形成され、当該凹溝に断面凹形状のアルミカバーが貼着され、更に当該アルミカバーには断面がカマボコ状で膨出先端が対向する縦框の召合い側面に当接するようにゴム製パッキン又は合成樹脂製パッキンが装着されており、次に、上記鴨居の下面と接する外障子及び内障子の上方横框の部分においては、当該鴨居の下面内側に長手方向に2本の凸溝が形成され、更に当該凸溝の先端面にはアルミ板が貼着される一方、上記外障子及び内障子の上方横框の上面側には凹状の鴨居枠溝が形成されると共に当該鴨居枠溝にはアルミカバーが貼着され、またその底面にはシリコンスポンジシートが貼着されて上記凸溝に装着されており、更に、外障子及び内障子の下方横框の下面側に装着されたゴムパッキンの突出先端が、上記敷居を被覆すると共に上面側に上記外障子及び内障子を往復自在に軌道させる2本のレールを形成する水切りアルミの上面に接触し、更には、上記支持枠内における外障子と内障子が閉鎖状態における右縦枠と右方縦框及び左縦枠と左方縦框の部分においては、各縦枠形成された凹溝に先端部に浅い凹溝が形成されアルミ板及びシリコンスポンジシートが貼着された各縦框先端が装入されていることを特徴とする、木製サッシュ。
JP2011151673A 2011-07-08 2011-07-08 木製サッシュ Active JP5473999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011151673A JP5473999B2 (ja) 2011-07-08 2011-07-08 木製サッシュ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011151673A JP5473999B2 (ja) 2011-07-08 2011-07-08 木製サッシュ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013019128A JP2013019128A (ja) 2013-01-31
JP5473999B2 true JP5473999B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=47690822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011151673A Active JP5473999B2 (ja) 2011-07-08 2011-07-08 木製サッシュ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5473999B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101734456B1 (ko) * 2016-08-12 2017-05-11 김충국 미서기 창호
JP7040982B2 (ja) * 2018-03-30 2022-03-23 株式会社エクセルシャノン 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013019128A (ja) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101588288B1 (ko) 단열성과 기밀성이 우수한 미닫이 창호
JP5992864B2 (ja) 防水ドア構造及びドアの止水板
JP2009057703A (ja) 合成樹脂製引違いサッシ
WO2017110473A1 (ja) 大開口サッシ
JP2012077569A (ja) 住宅用サッシのシール構造
JP5473999B2 (ja) 木製サッシュ
JP4272638B2 (ja) ガスケットおよび建具
KR101526193B1 (ko) 단열, 기밀, 조립 및 안전성이 개선된 미서기 창호
KR101583722B1 (ko) 다중 레일 고기밀성 창호
KR101234273B1 (ko) 문짝프레임 구조
CN205297229U (zh) 新型隔热门窗
CN210530628U (zh) 一种疏水型铝合金门窗
JP6562796B2 (ja) 木製サッシュ
KR200375065Y1 (ko) 시스템 창호의 조립식 창틀구조
KR20130110284A (ko) 창호용 필링 피스
KR101010298B1 (ko) 미닫이 창문
CN215169242U (zh) 一种断桥隔热纱窗一体平开窗
CN205502876U (zh) 门窗型材增腔保温结构
CN201843472U (zh) 结皮微发泡钢塑共挤防水门窗
CN211342640U (zh) 一种密封条
CN109162610B (zh) 一种外开式门窗排水结构
CN212837363U (zh) 一种门窗框的下边框
CN214786890U (zh) 一种三轨式推拉门窗上的防风防水结构
KR200465549Y1 (ko) 방풍 및 빗물배출 기능이 구비된 창문구조
CN219061451U (zh) 一种防水型铝合金窗

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5473999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250