JP5472892B2 - 3次元医用画像表示装置及びその表示方法 - Google Patents

3次元医用画像表示装置及びその表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等の医用機器により取得された3次元画像を表示すると共に、この3次元画像の斜め方向の断面画像であるオブリーグ画像を表示する3次元医用画像表示装置及びその表示方法に関する。
読影等の臨床現場では、オブリーグ画像を表示する3次元医用画像表示装置が多く利用されている。この3次元医用画像表示装置は、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等の医用機器により取得された3次元画像の斜め方向を視線方向とする3次元のオブリーグ画像、例えばMIP(最大値投影)画像又はボリュームレタリング画像をディスプレイに表示する。これにより、読影医は、3次元医用画像表示装置によって表示された医用機器により取得された3次元画像とこの3次元画像におけるオブリーグ画像とを観察して読影を行う。この読影の際、例えば3次元画像に対するオブリーグ画像の位置や斜め方向を把握した上で画像を解釈することが必要である。このような事から3次元医用画像表示装置には、3次元画像に対するオブリーグ画像の位置や斜め方向を把握するためのガイド等の手法が取られている。
この手法としては、例えばダブルオブリーグ像に交差線を表示する手法と、擬似人形により3次元画像の向きを把握する手法と、回転するキューブを表示する手法と、3次元画像への断面グラフフィックの重畳の手法とがある。
ダブルオブリーグ像に交差線を表示する手法は、例えばアキシャル画像と、このアキシャル画像に対するダブルオブリーグ画像とを表示する場合、アキシャル画像とシングルオブリーグ画像とにそれぞれ交差線を表示する。なお、シングルオブリーグ画像は、アキシャル画像の斜め方向の断面画像である。ダブルオブリーグ画像は、アキシャル画像の斜め方向のシングルオブリーグ画像を取得し、さらにシングルオブリーグ画像の斜め方向の断面画像である。交差線を表示することによりダブルオブリーグ画像の断面方向を凡そ把握することができる。例えば特許文献1は、被写体の内部構造を表す3次元ボクセルデータを用いて被写体を所定の断面で切り取った断面画像を生成してその断面の方向を変更するが、ダブルオブリーグ画像になったときには、断面を回転させてシングルオブリーグ画像に戻して表示することを開示する。
ところが、シングルオブリーグ画像は、アキシャル画像に対して直交する方向の断面画像であるので、任意方向の断面画像を表示することができない。又、ダブルオブリーグ画像は、任意方向の断面画像を表示することができるが、その位置や斜め方向を交差線の表示だけでは把握しづらい。
オブリーグ画像の方向を把握するには、交差線の角度から方向を思考する段階を経ることが必要であり、直感的に分かりにくいという問題がある。又、オブリーグ画像の左右方向、上下方向、表裏の向きがどの方向であるのかを判定するには、オブリーグ画像内に撮影さている例えば人体等の被写体の構造物を頼りにすることが必要であり、分かりにくいだけでなく、視線方向の判定の結果が被写体の構造物に依存するという問題もある。
擬似人形により3次元画像の向きを把握する手法は、例えば特許文献2に開示されており、MIP画像やボリュームレタリング画像等の3次元画像を表示する際に、擬似人形を表示して視線方向を把握し易いようにしている。
しかしながら、アキシャル画像における3次元画像の位置関係を知りたいと思っても、3次元画像の位置を特定する手段を備えておらず、3次元画像の位置関係を知ることは不可能である。この3次元画像の位置を特定する手段を備えていないことは、例えばアキシャル画像とオブリーグ断面画像とを表示する場合に非常に問題であり、このような場合、オブリーグ画像のアキシャル画像に対する位置関係を知る必要のある場面が多く、かつ3次元画像の位置関係は、例えば表示されているアキシャル画像とオブリーグ画像とからでは判定できない場合が多い。
回転するキューブを表示する手法は、3次元画像を表示する際に、例えば斜め方向の移動に応じて回転可能なキューブを表示して視線方向を把握し易いようにしている。しかしながら、この手法も、上記擬似人形を用いる手法と同様に、アキシャル画像における3次元画像の位置関係を知りたいと思っても、3次元画像の位置を特定する手段を備えておらず、3次元画像の位置関係を知ることは不可能である。
なお、擬似人形により3次元画像の向きを把握する手法やキューブを表示する手法では、現状は、画像自体から位置を判定しているが、この判定は常に可能なわけでなく、オブリーグ画像では位置を判定することが一般に非常に難しい。
3次元画像への断面グラフフィックの重畳の手法は、ボリュームレタリング画像中に断面画像を差し込んで表示するもので、断面画像の位置を直感的に把握できるが、断面画像の表裏方向やどちらが上方向であるのかを把握することはできず、結局のところ断面画像の位置等を正確に特定することができない。又、この手法により例えばアキシャル画像とオブリーグ画像との位置関係を知ろうとする場合、ディスプレイの表示画面には、アキシャル画像とオブリーグ画像との各表示領域を必要とする他に、3次元画像を表示するための表示領域が必要となる。このため、ディスプレイの表示画面上に多くの領域が必要になり、又、位置向きの把握に多くのステップが必要になる。
特開2006−223449号公報 特許第3447405号公報 特開2002−34948号公報
本発明の目的は、3次元画像とこの3次元画像におけるオブリーグ画像とを表示する際に、少なくとも3次元画像に対するオブリーグ画像の視線方向やその位置関係、さらにはオブリーグ画像の左右方向、上下方向、表裏の向きを容易に把握できる3次元医用画像表示装置及びその表示方法を提供することにある。
本発明の請求項1記載の3次元医用画像表示装置は、リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部を具備し、識別図式表示部は、リファレンス画像データ中に斜め断面画像データの表示領域を示す第1の表示領域図形データを表示すると共に、斜め断面画像データ中に図式データに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データを表示し、かつ第1の表示領域図形データの形状の変更に応じてリファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は断面の位置のうちいずれか一方又は両方を更新した斜め断面画像データを表示する。
本発明の請求項2記載の3次元医用画像表示装置は、リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示するもので、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部を具備し、識別図式表示部は、図式データとしてリファレンス画像データと斜め断面画像データとが交差するところを示す交差線と、リファレンス画像データと斜め断面画像データとの同一位置を示す連動図形とをそれぞれリファレンス画像データと斜め断面画像データとに表示し、かつリファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じて交差線と連動図形データとを更新する。
本発明の請求項3記載の3次元医用画像表示装置は、リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示するもので、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部を具備し、複数のリファレンス画像データを表示すると共に、斜め断面画像データを表示する場合、識別図式表示部は、複数のリファレンス画像データにそれぞれ図式データを表示し、かつ斜め断面画像データに各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する。
本発明の請求項4記載の3次元医用画像表示装置は、リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部を具備し、複数のリファレンス画像データを表示すると共に、複数の斜め断面画像データを表示する場合、識別図式表示部は、少なくとも1つのリファレンス画像データと当該リファレンス画像データに対して時間情報に対応する斜め断面画像データとを1対とし、この対を複数表示し、かつ少なくとも1つのリファレンス画像データに図式データを表示し、かつ斜め断面画像データに各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する。
本発明の請求項10記載の3次元医用画像表示方法は、ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示方法において、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、識別可能とする図式データの表示は、リファレンス画像データ中に斜め断面画像データの表示領域を示す第1の表示領域図形データを表示すると共に、斜め断面画像データ中に図式データに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データを表示し、かつ第1の表示領域図形データの形状の変更に応じてリファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は断面の位置のうちいずれか一方又は両方を更新した斜め断面画像データを表示する。
本発明の請求項11記載の3次元医用画像表示方法は、ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示するもので、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、識別可能とする図式データの表示は、図式データとしてリファレンス画像データと斜め断面画像データとが交差するところを示す交差線と、リファレンス画像データと斜め断面画像データとの同一位置を示す連動図形とをそれぞれリファレンス画像データと斜め断面画像データとに表示し、かつリファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じて交差線と連動図形データとを更新する。
本発明の請求項12記載の3次元医用画像表示方法は、ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示するもので、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、複数のリファレンス画像データを表示すると共に、斜め断面画像データを表示する場合、識別可能とする図式データの表示は、複数のリファレンス画像データにそれぞれ図式データを表示し、かつ斜め断面画像データに各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する。
本発明の請求項13記載の3次元医用画像表示方法は、ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示するもので、リファレンス画像データに対する斜め断面画像データの斜め方向又は斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ斜め断面画像データのリファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、複数のリファレンス画像データを表示すると共に、複数の斜め断面画像データを表示する場合、識別可能とする図式データの表示は、少なくとも1つのリファレンス画像データと当該リファレンス画像データに対して時間情報に対応する斜め断面画像データとを1対とし、この対を複数表示し、かつ少なくとも1つのリファレンス画像データに図式データを表示し、かつ斜め断面画像データに各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する。
本発明によれば、3次元画像とこの3次元画像におけるオブリーグ画像とを表示する際に、少なくとも3次元画像に対するオブリーグ画像の視線方向やその位置関係、さらにはオブリーグ画像の左右方向、上下方向、表裏の向きを容易に把握できる3次元医用画像表示装置及びその表示方法を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は3次元医用画像表示装置の構成図を示す。この3次元医用画像表示装置は、CPU等を搭載するコンピュータから成る主制御部1を有する。この主制御部1には、プログラムメモリ2と、画像メモリ3と、表示制御部4と、操作部5と、通信部6とが接続されている。このうち表示制御部4には、例えば液晶ディスプレイ7が接続されている。通信部6には、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等の医用機器8が接続されている。この医用機器8は、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等によってそれぞれ3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ、3次元超音波画像データ等を取得する。
プログラムメモリ2には、3次元医用画像表示プログラムが予め格納されている。この3次元医用画像表示プログラムは、液晶ディスプレイ7の画面上に、例えば医用機器8により取得された3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ又は3次元超音波画像データから例えばアキシャル画像データ等を作成し、このアキシャル画像データをリファレンス画像データとして表示させ、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データすなわちオブリーク画像データを表示させるもので、リファレンス画像データに対するオブリーク画像データの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつオブリーク画像データのリファレンス画像データに対する少なくとも視線方向やその位置関係を識別可能とする図式データを表示させる。しかるに、主制御部1は、当該3次元医用画像表示プログラムを実行することによりリファレンス画像作成部10と、オブリーク画像作成部11と、識別図式表示部12との各機能を有する。
画像メモリ3は、医用機器8から通信部6を介して取得される3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ、3次元超音波画像データ等を記憶すると共に、リファレンス画像作成部10やオブリーク画像作成部11、識別図式表示部12による画像処理時に一時的に当該画像データやその画像処理に必要なデータ等を記憶する。
表示制御部4は、液晶ディスプレイ7を駆動制御し、当該液晶ディスプレイ7の画面上に例えばリファレンス画像データとオブリーク画像データとの2つの画像データを並べて表示すると共に、オブリーク画像データのリファレンス画像データに対する少なくとも視線方向やその位置関係を識別可能とする図式データを表示する。
操作部5は、例えば操作者のマニュアル操作を受けてリファレンス画像データに対するオブリーク画像データの斜め方向や断面位置等の変更の指示を受けるもので、例えばマウス、キーボート等を有する。
リファレンス画像作成部10は、画像メモリ3に記憶されている例えば3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ又は3次元超音波画像データ等のいずれからリファレンス画像データとして例えば人体等の被検体の体軸に直交する断面の画像であるアキシャル画像データ(Axial画像)を作成し、このアキシャル画像データを表示制御部4を通して図2に示すようにアキシャル画像ADとしてディスプレイ7の画面7a上に表示する。なお、リファレンス画像データは、読影する医師が撮影されている被検体の空間配置を把握可能な画像である。ここでは、リファレンス画像データの例としてアキシャル画像ADを用いている。リファレンス画像データは、アキシャル画像データに限らず、例えばコロナル画像データ(Coronal画像)、サジタール画像データ(Sagittal画像)、又はこれに相当する3次元画像データ、例えば投影3次元画像データ、又はボリュームレタリング画像データを用いることが可能である。アキシャル画像データは、被検体を診断する目的にも使われる。このアキシャル画像データは、斜め断面の向きや位置を把握するための基準画像データとなるので、画像の角度・拡大率を固定することが望ましい。
オブリーク画像作成部11は、リファレンス画像作成部10により例えばアキシャル画像ADをディスプレイ7の画面7a上に表示するのと同時に、リファレンス画像データとして例えばアキシャル画像ADに対する任意の斜め方向の断面である斜め断面画像データすなわちオブリーク画像データを作成し、このオブリーク画像データを表示制御部4を通して図2に示すようにオブリーク画像ODとしてディスプレイ7の画面7a上に表示する。このオブリーク画像作成部11は、オブリーク画像ODを作成するときの斜め断面の位置、向きを後述する操作により変更可能である。なお、オブリーク画像ODは、アキシャル画像ADに対する斜めの断面画像データを一般的に回転・平行移動・拡大/縮小の各処理を施す。これにより、オブリーク画像ODを読影する医師は、断面向き、断面位置、拡大率を知ることを必要する。
なお、コンピュータ内で画像処理するときは、アキシャル画像データ、オブリーク画像データであり、ディスプレイ7の画面7a上に表示するときは、アキシャル画像AD、オブリーク画像ODであるが、以下、説明を簡単化するために全てアキシャル画像AD、オブリーク画像ODで説明する。
識別図式表示部12は、ディスプレイ7の画面7a上に表示しているアキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上とに、オブリーク画像ODのアキシャル画像ADに対する少なくとも視線方向や断面の位置関係、具体的に上下方向、左右方向、表裏の向きを識別可能とする図式データとして表示領域提示図形データTを表示する。この表示領域提示図形データTは、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じてその図形の形状を変更可能とするもので、交差線作成部13と、連動点作成部14と、表示領域提示図形作成部15と、表示領域参照図形作成部16と、回転処理部17とを有する。
交差線作成部13は、図2に示すようにアキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上とにそれぞれ交差線CL1、CL2を表示する。これら交差線CL1、CL2は、アキシャル画像ADの断面とオブリーク画像ODの断面との2つの面の交差するところを示す。これら交差線CL1、CL2は、例えば破線により表示する。
この交差線作成部13は、操作部5に対するユーザによる少なくとも視線方向や断面の位置の変更の操作を受けると、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて各交差線CL1、CL2の表示位置を更新する。すなわち、各交差線CL1、CL2は、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方が変更されても、常にアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとの交差するところを示す。なお、アキシャル画像ADの断面方向とオブリーク画像ODの断面方向とが互いに並行、又はこれら断面方向の成す角度が一定値より小さい場合には、各交差線CL1、CL2は定義できない。その場合、交差線作成部13は、後述する連動点Rを通り、それぞれ記憶された角度(交差線角度)を持つ線を通常と異なる形態、例えば上記破線よりも細い破線により表示する。
しかるに、各交差線CL1、CL2の位置上においてアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとの各断面が交差するので、これら交差線CL1、CL2上でアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとは同一構造物を示す。従って、各交差線CL1、CL2は、オブリーク画像ODの断面位置をユーザにより直感的に特定するのに有力な手がかりとなる。
連動点作成部14は、図2に示すようにアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとに連動図形としての連動点R1、R2をそれぞれ表示する。これら連動点R1、R2は、アキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上との同一位置を示す。これら連動点R1、R2は、例えば所定の径を有する円形形状に表示される。この連動点作成部14は、操作部5に対するユーザによる少なくとも視線方向や断面の位置の変更の操作を受けると、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて各連動点R1、R2の表示位置を更新する。実際の連動点R1、R2は、円形の中心である。
上記各交差線CL1、CL2は、線対線で断面の位置を知ることができるのに対し、各連動点R1、R2は、点対点によりアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとを対させることができる。これにより、各連動点R1、R2は、オブリーク画像ODの断面位置を特定する上で交差線よりもさらに有力で詳細な手がかりとすることができる。
この連動点作成部14は、ユーザの操作部5に対するマウスを用いてのドラッグ操作を受けると、各連動点R1、R2を所望の位置に変更することが可能である。例えば図3に示すようにオブリーク画像OD上で連動点R2の位置を矢印F1方向に移動すると、連動点作成部14は、当該連動点R2の変更方向とその移動量とに応じてアキシャル画像AD上での連動点R1の位置を矢印F1方向に移動する。この場合、オブリーク画像ODの断面位置は、その断面向きを変更することなく連動点R1の位置の移動が可能である。そして、連動点作成部14は、オブリーク画像OD上での連動点R1の位置を変更すると、この変更した連動点R1の位置に応じて例えば図4に示すようにアキシャル画像ADの断面像を自動的に更新する。
一方、オブリーク画像OD上に限らず、アキシャル画像AD上で連動点R1の位置を矢印F2方向に移動すると、連動点作成部14は、当該連動点R1の変更方向とその移動量とに応じてオブリーク画像OD上での連動点R2の位置を矢印F2方向に移動する。これにより、連動点作成部14は、アキシャル画像AD上での連動点R1の位置の変更に応じてオブリーク画像ODの断面像を自動的に更新する。
これにより、各連動点R1、R2は、被検体中の目的部位をオブリーク画像OD上の表示させるために極めて簡単な操作手法である。
表示領域提示図形作成部15は、図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するアキシャル画像AD中に、オブリーク画像ODの表示領域を示す第1の表示領域図形データとしての表示領域提示図形データTを表示する。この表示領域提示図形データTは、例えば平行四辺形等の四辺形の形状により表示する。この表示領域提示図形作成部15は、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方又は両方の変更に応じて表示領域提示図形データTのサイズ、形状等を更新する。
表示領域提示図形データTは、オブリーク画像ODの断面画像に表示された領域がアキシャル画像ADの断面画像上において如何なる位置であるか、さらに如何なる方向であるのかを表示する。又、この表示領域提示図形データTは、その領域の大きさを対比して表示することで、拡大/縮小の量を直感的に把握することができる。
表示領域参照図形作成部16は、図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するオブリーク画像OD中に、表示領域提示図形データTに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データとして表示領域参照図形データSを表示する。すなわち、表示領域参照図形データSは、オブリーク画像ODの表示領域に対して常に同じ位置関係の四角形として表示される。表示領域提示図形データTは、オブリーク画像OD上の四角形をアキシャル画像ADに対して直交する方向から見たときの投影図形として表示される。これにより、表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとは、同一の図形をそれぞれの面の直交方向に投影した図形として表示されたものである。なお、投影方法は、例えば平行投影又は透視投影を用いる。
しかるに、表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとを観察することによりユーザは、アキシャル画像ADの断面画像から如何なる方向に回転等した画像がオブリーク画像ODの断面画像であるかを直感的に把握できる。
表示領域提示図形作成部15は、図2に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTに付加して識別図形データとしての2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示する。これら視線方向矢印Y1、Y2は、視線方向を示すもので、上下方向、表裏の向き等を識別可能とする。
又、表示領域提示図形作成部15と表示領域参照図形作成部16とは、それぞれ上下方向、左右方向、前後方向、表裏の向き等を識別可能とする。以下、説明する。
第1は、2つの視線方向矢印Y1、Y2の表示である。これら視線方向矢印Y1、Y2は、その元部に例えば各円形m1、m2を表示する。これら円形m1、m2は、平行四辺形に形成された表示領域提示図形データTの各コーナに表示される。一方、オブリーク画像OD上に表示される表示領域参照図形データSの各コーナには、各円形n1、n2が表示される。しかるに、各円形m1、m2と各円形n1、n2とは、その3次元上の位置が対応する。2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示することによりオブリーク画像ODの断面画像の向きを直感的に把握できる。
又、2つの視線方向矢印Y1、Y2は、オブリーク画像ODの断面像の表方向から裏方向に向かう方向を示す。これら視線方向矢印Y1、Y2の方向によりオブリーク画像ODの断面像の表裏方向を識別できる。これと共に、2つの視線方向矢印Y1、Y2によりオブリーク画像ODの断面像の左右方向を識別できる。オブリーク画像ODの断面像の向きを識別するためには、上下方向と、左右方向と、表裏方向とのうち少なくとも2つの方向を表示することが必要である。以下に説明するように本装置は、上下方向と、左右方向と、表裏方向とを識別可能である。
第2に、左右方向を識別する表示を行う。この左右方向の識別表示は、例えば図5に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTの右側のラインを任意の色、例えば緑色G1に表示すると共に、オブリーク画像OD上の表示領域参照図形データSの右側のラインを任意の色、例えば緑色G2に表示する。なお、図面上は複数の斜線により緑色G1、G2を示す。これら緑色G1、G2は、その位置が対応する。これにより、アキシャル画像ADとオブリーク画像ODとの左右方向を識別することが可能である。左右方向の識別表示は、任意の色の表示に限らず、他の表示形態、例えば太線、破線等の形状を変化させた表示を用いてもよい。
第3に、前後方向を識別する表示を行う。例えば図2に示すように表示領域提示図形データTとして例えば平行四角形を投影表示し、かつ2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示したとしても3次元の方向が一方向に特定されないことがある。例えば、図6(a)に示すような薄墨の四角形は、同図(a)(b)に示すように2つの異なる方向を向くように解釈される。ここでは、これを前後関係の不確定性と称する。
しかるに、前後方向の識別表示は、例えば図7に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTにおいて手前側のラインを太線F1等の他の表示形態により表示し、これと共にアキシャル画像AD上の表示領域参照図形データSにおいて手前側のラインを太線F2等の他の表示形態により表示する。これら手前側の太線ラインF1と同太線ラインF2とは、その位置が対応する。この前後方向の識別表示は、太線ラインF1、F2により行っているが、これに限らず、例えば任意の色、例えば青色等により表示してもよい。
第4に、表裏方向を識別する表示を行う。例えば図2に示す表示領域提示図形データTを交差線CL1を軸として回転された場合、表示領域提示図形データTの表裏が逆転することがある。この場合、表示領域提示図形データTは、例えば図8に示すように細線の破線G1と太線の破線G2となどにより表示する。2つの視線方向矢印Y1、Y2も太線の破線により表示する。
なお、前後方向の不確定性を解決する他の表示方法としては、例えば図9(a)(b)(c)に示すような矢印等の表示を陰線消去して表示する方法である。
以上のようにオブリーク画像ODの断面方向を識別する表示方法としては、2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示方法と、緑色G1、G2等により左右方向を識別する表示方法と、太線ラインF1、F2等により前後方向を識別する表示方法と、細線の破線G1や太線の破線G2等により表裏方向を識別する表示方法と、陰線消去により前後方向を識別する表示方法などがある。
オブリーク画像ODの断面方向の不確定要素として上下方向、左右方向、表裏方向の3つのうち2つの方向と、前後方向の不確定性との合計3の方向が存在する。従って、オブリーク画像ODの断面方向を識別するには、2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示方法と、緑色G1、G2等により左右方向を識別する表示方法と、太線ラインF1、F2等により前後方向を識別する表示方法と、細線の破線G1や太線の破線G2等により表裏方向を識別する表示方法と、陰線消去により前後方向を識別する表示方法とのうち少なくとも3つの方向が存在すればよい。
なお、表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとは、それぞれ別の表示形態により表示してもよい。例えば、リファレンス画像であるアキシャル画像ADの断面画像上に表示領域参照図形データSを表示し、これと共にオブリーク画像ODの断面画像上に表示領域提示図形データTを表示してもよい。このような表示でもオブリーク画像ODの断面画像の上下方向、左右方向、前後方向、表裏の向き等を識別可能である。これにより、オブリーク画像ODの断面画像におけるアキシャル画像ADの断面画像の方向を特に容易に把握できる。例えば人体等の被検体に人体等の被検体に対する手術計画のような場面では、被検体中の特定の組織を中心に観察する。その操作過程では、オブリーク画像ODの断面画像を基準としてアキシャル画像ADの断面画像が如何なる方向なのかを知る必要がある。このような操作の場合、本装置は、オブリーク画像ODの断面画像におけるアキシャル画像ADの断面画像の方向を特に容易に把握できるので効果的である。なお、様々な用途が想定される場合、リファレンスとなる例えばアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとの両画像に表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとの両方を表示するのがよい。
回転処理部17は、例えば表示領域提示図形データTに対して回転指示を与えることによりオブリーク画像ODを回転させて断面位置を移動させたオブリーク画像ODを液晶ディスプレイ7の画面7aに表示する。例えば操作者は、操作部5のマウスを用いてオブリーク画像OD上の連動点R2をドラッグ操作する。このドラッグ操作では、例えば図10に示すように連動点R2の円の中心付近をドラッグして任意の方向(フリー方向)、例えば矢印B方向に向けて移動する。このドラッグ操作を受けると、回転処理部17は、オブリーク画像OD上の連動点R2を中心として3次元画像データ内で所定の方向に回転する。オブリーク画像ODの連動点R2を中心とする回転方向は、例えば連動点R2をドラッグする方向に対応して決定する。
このような回転操作であれば、連動点R2の位置が変化しないので、操作者が設定した着目点、例えば連動点R2の位置が移動しないので、操作が分かりやすい。又、連動点R2の位置を任意の位置に移動することが可能である。これにより、オブリーク画像OD上の任意の位置を中心としてオブリーク画像ODを回転することができる。
又、回転処理部17は、上下方向、左右方向に限定した回転操作と、交差線を軸とした斜め断面の回転操作と、交差線の回転操作とを行う。
先ず、上下方向、左右方向に限定した回転操作では、操作者によって操作部5のマウスを操作し、例えば図11に示すようにアキシャル画像AD上に表示されている四辺形状の表示領域提示図形データTの一部をドラッグ操作する。このドラッグ操作を受けると、回転処理部17は、オブリーク画像ODを縦軸・横軸を中心に回転する。例えば、図11に示すように四辺形状の表示領域提示図形データT上にクリックポイントq1〜q4を形成する。このクリックポイントq1〜q4は、例えば四辺形状の表示領域提示図形データTの各辺上に設定する。操作者が操作部5のマウスを操作し、表示領域提示図形データT上のクリックポイントq1〜q4の各内側をドラッグ操作すると、回転処理部17は、例えばドラッグした点を手前に移動する方向に表示領域提示図形データTを回転させる。例えば、図11に示す表示領域提示図形データT上のクリックポイントq1の辺を矢印C方向にドラッグ操作して移動すると、回転処理部17は、例えばクリックポイントq2、q3を有する各辺の中点を結ぶラインxを軸としてオブリーク画像ODの断面位置を回転する。このオブリーク画像ODの断面位置の回転は、表示領域提示図形データTの矢印D方向への回転に相当する。なお、クリックポイントq1のドラッグ操作により表示領域提示図形データTの形状は、各クリックポイントq1、q4を有する各辺の幅が次第に狭くなる。これにより、表示領域提示図形データTの回転に応じてオブリーク画像ODの断面位置が更新される。
反対に、クリックポイントq1の辺を矢印C方向と反対方向にドラッグ操作して移動すると、回転処理部17は、例えばクリックポイントq2、q3を有する各辺の中点を結ぶラインx1を軸として表示領域提示図形データTを矢印D1方向と反対方向に回転する。なお、表示領域提示図形データTの四辺形の幅が最大になった点で回転操作を停止する。回転は、例えば最大90度に設定する。
又、クリックポイントq1のドラッグ操作により表示領域提示図形データTの各クリックポイントq1、q4を有する各辺の幅が次第に狭くなり、各クリックポイントq1、q4を有する各辺が重なり合うと、回転処理部17は、オブリーク画像ODの断面位置の回転を一時停止する。再び、表示領域提示図形データT上のクリックポイントq1の辺をドラッグ操作して移動すると、回転処理部17は、例えばクリックポイントq2、q3を有する各辺の中点を結ぶラインx1を軸としてオブリーク画像ODの断面位置をさらに回転する。
すなわち、回転処理部17は、図12に示すように表示領域提示図形データT上のクリックポイントq1又はq4の辺を当該表示領域提示図形データTの内側にドラッグ操作して移動すると、例えばクリックポイントq2、q3を有する各辺の中点を結ぶラインx1を軸としてオブリーク画像ODの断面位置を矢印D1方向に回転させる。又、回転処理部17は、表示領域提示図形データT上のクリックポイントq2又はq3の辺を当該表示領域提示図形データTの内側にドラッグ操作して移動すると、例えばクリックポイントq1、q4を有する各辺の中点を結ぶラインx2を軸としてオブリーク画像ODの断面位置を矢印D2方向に回転させる。
次に、交差線を軸とした斜め断面の回転操作は、図13に示すようにアキシャル画像AD上に表示されている連動点R1の円中心付近を例えば矢印E方向にドラッグ操作して移動すると、回転処理部17は、交差線CL1を軸として表示領域提示図形データTを回転する。これにより、交差線CL1を軸とした表示領域提示図形データTの回転に応じてオブリーク画像ODの断面位置が更新される。このような操作とアキシャル画像ADの断面の交差線の回転操作とを組み合わせると、アキシャル画像ADの断面を基準とした斜め断面の向きの設定が極めて簡単で、かつ直感的な操作で実現することができる。
次に、交差線の回転操作は、アキシャル画像ADの断面の交差線の回転と、オブリーク画像ODの交差線の回転とがある。
アキシャル断面の交差線の回転では、図14に示すようにアキシャル画像AD上の交差線CL1をドラッグする。例えば交差線CL1上の点gをドラッグして矢印H方向に移動する。これにより、アキシャル画像ADの断面画像内で交差線CL1は、矢印H方向に回転する。この操作では、アキシャル画像ADの断面自体が変更される。
オブリーク画像ODの交差線の回転では、図15に示すようにオブリーク画像OD上の交差線CL2をドラッグする。これにより、オブリーク画像ODの断面画像内で交差線CL2は、矢印J方向に回転する。この操作によりオブリーク画像ODの断面像も交差線CL2の回転と共に回転する。
さらに、識別図式表示部12は、複数のリファレンス画像、例えばアキシャル画像AD、コロナル画像、サジタール画像、投影3次元画像データ、ボリュームレタリング画像データ等にそれぞれ表示領域提示図形データTを表示し、かつオブリーク画像ODに各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線CLを表示する。
一般的にアキシャル画像ADの断面の位置を提示する手法としては、例えば図16に示すようにコロナル画像CDとアキシャル画像AD、及びこれらコロナル画像CD、アキシャル画像ADとの間に交差線CL10、CL11を表示することが多く用いられる。直交3断面の表示では、さらにサジタール画像も追加される。
このような表示でオブリーク画像ODを表示する場合、表示領域提示図形データTは、アキシャル画像ADの断面像のみでなくコロナル画像やサジタール画像にも表示する。この場合、オブリーク画像OD上に表示する交差線CL12は、アキシャル画像ADの交差線CL10のみでなくコロナル画像上の交差線CL11にも対応する。これと共にアキシャル画像AD上やコロナル画像上には、上記同様に、例えば図7に示すように前後方向の識別表示を行うことが可能である。すなわち、前後方向の識別表示は、アキシャル画像AD上やコロナル画像上に表示されている表示領域提示図形データTにおいて手前側のラインを太線、任意の色等の他の表示形態により表示する。
識別図式表示部12は、複数のリファレンス画像として例えばMIP画像(コロナル)等の3次元画像データMDを用いることも可能である。なお、MIP画像MDとオブリーク画像ODとの間には、実際に交差線は存在しないが、連動点と交差線とを同時表示する場合、交差線は、連動点を通り視線方向に垂直な直線として定義することが可能である。これにより、図16に示すように交差線CLに類似の直線RLを表示することが可能である。この直線RL及び各連動点R10、R11、R12、R13は、MIP画像等の3次元画像とオブリーク画像ODとの位置関係を特定する手がかりとして有用である。
MIP画像等の3次元画像は、任意に回転可能であることが多い。この場合、アキシャル画像ADやコロナル画像等の他のリファレンス画像との位置関係、視線方向の関係を同定できることが重要である。例えば図17に示すようにオブリーク画像ODの表示に代えて任意視線方向のMIP画像を表示してもよい。この表示方法の場合も、交差線は実際には定義できないが、これに代り連動点R14を通り視線方向に平行な直線RLaを表示することが可能である。この直線RLaと連動点R14とは、MIP画像の3次元画像とアキシャル画像ADやコロナル画像等のリファレンス画像との間の位置を特定する手がかりとして有用である。
又、識別図式表示部12は、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等の医用機器により期間を隔てての撮影により取得された3次元画像、例えば異なる検査日時において撮影により取得された少なくとも2つの3次元画像を比較表示することが可能である。図18は例えば検査日時2005年8月に取得されたアキシャル画像AD1とそのオブリーク画像OD1を表示すると共に、例えば検査日時2006年4月に取得されたアキシャル画像AD2とそのオブリーク画像OD2を同時にディスプレイ7の画面7a上に表示する。この場合、既存の位置合わせ手法を適用することにより2組のアキシャル画像AD1、AD2とそのオブリーク画像OD1、OD2との断面位置を合わせて例えば各連動点R1、R2の各対応点K1、K2を表示できる。
次に、上記の如く構成された装置による医用機器により取得された3次元画像とそのオブリーグ画像との表示動作について説明する。
画像メモリ3には、医用機器8から通信部6を介して取得された3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ、3次元超音波画像データ等が記憶される。
リファレンス画像作成部10は、画像メモリ3に記憶されている例えば3次元CT画像データ、3次元MRI画像データ又は3次元超音波画像データ等のいずれからリファレンス画像データとして例えば人体等の被検体の体軸に直交する断面の画像であるアキシャル画像データを作成し、このアキシャル画像データを表示制御部4を通して図2に示すようにアキシャル画像ADとしてディスプレイ7の画面7a上に表示する。
これと共に、オブリーク画像作成部11は、リファレンス画像作成部10により例えばアキシャル画像ADをディスプレイ7の画面7a上に表示するのと同時に、リファレンス画像データとして例えばアキシャル画像ADに対する任意の斜め方向の断面である斜め断面画像データすなわちオブリーク画像データを作成し、このオブリーク画像データを表示制御部4を通して図2に示すようにオブリーク画像ODとしてディスプレイ7の画面7a上に表示する。
例えば医師は、ディスプレイ7の画面7a上に表示されたアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとを観察して読影を行う。このとき、オブリーク画像ODを読影する医師は、断面向き、断面位置、拡大率を知ることを必要する。しかるに、操作者である医師は、アキシャル画像ADとオブリーク画像ODとを観察しながら表示領域提示図形データTを確認し、オブリーク画像ODのアキシャル画像ADに対する少なくとも視線方向や断面の位置関係、具体的に上下方向、左右方向、表裏の向きを識別する。
すなわち、交差線作成部13は、図2に示すようにアキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上とにそれぞれ交差線CL1、CL2を表示する。これら交差線CL1、CL2は、アキシャル画像ADの断面とオブリーク画像ODの断面との2つの面の交差するところを示す。この交差線作成部13は、操作部5に対する操作者による少なくとも視線方向や断面の位置の変更の操作を受けると、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又は断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて各交差線CL1、CL2の表示位置を更新する。これにより、各交差線CL1、CL2は、オブリーク画像ODの断面位置をユーザにより直感的に特定するのに有力な手がかりとなる。
連動点作成部14は、図2に示すようにアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとに連動図形としての連動点R1、R2をそれぞれ表示する。これら連動点R1、R2は、アキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上との同一位置を示す。この連動点作成部14は、オブリーク画像OD上での連動点R1の位置を変更すると、この変更した連動点R1の位置に応じて例えば図4に示すようにアキシャル画像ADの断面像を自動的に更新する。これにより、各連動点R1、R2は、オブリーク画像ODの断面位置を特定する上で交差線よりもさらに有力で詳細な手がかりとすることができる。
表示領域提示図形作成部15は、図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するアキシャル画像AD中に、オブリーク画像ODの表示領域を示す第1の表示領域図形データとしての例えば平行四辺形等の四辺形の形状された表示領域提示図形データTを表示する。このとき表示領域提示図形作成部15は、図2に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTに付加して識別図形データとしての2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示する。これら視線方向矢印Y1、Y2は、視線方向を示すもので、上下方向、表裏の向き等を識別可能とする。
これと共に、表示領域参照図形作成部16は、図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するオブリーク画像OD中に、表示領域提示図形データTに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データとして表示領域参照図形データSを表示する。この表示領域参照図形データSは、表示領域提示図形データTの平行四角形をアキシャル画像ADに対して直交する方向から見たときの投影図形として表示される。
これにより、表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとを観察することによりユーザは、アキシャル画像ADの断面画像から如何なる方向に回転等した画像がオブリーク画像ODの断面画像であるかを直感的に把握できる。
又、表示領域提示図形作成部15と表示領域参照図形作成部16とは、それぞれ上下方向、左右方向、前後方向、表裏の向き等を識別可能とする。すなわち、2つの視線方向矢印Y1、Y2の表示は、オブリーク画像ODの断面画像の向きを直感的に把握可能とする。2つの視線方向矢印Y1、Y2は、オブリーク画像ODの断面像の表方向から裏方向に向かう方向を示す。これにより、各視線方向矢印Y1、Y2の方向によりオブリーク画像ODの断面像の表裏方向を識別できる。
例えば図5に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTの右側のラインを任意の色、例えば緑色G1に表示すると共に、オブリーク画像OD上の表示領域参照図形データSの右側のラインを任意の色、例えば緑色G2に表示する。これにより、左右方向を識別ができる。
例えば図7に示すようにアキシャル画像AD上の表示領域提示図形データTにおいて手前側のラインを太線F1等の他の表示形態により表示し、これと共にアキシャル画像AD上の表示領域参照図形データSにおいて手前側のラインを太線F2等の他の表示形態により表示する。これにより、前後方向の識別表示ができる。
表示領域提示図形データTは、例えば図8に示すように細線の破線G1と太線の破線G2となどにより表示する。2つの視線方向矢印Y1、Y2も太線の破線により表示する。これにより、表裏方向を識別ができる。
一方、操作者が操作部5のマウスを用いて例えば図10に示すように連動点R2の円の中心付近をドラッグして任意の方向(フリー方向)、例えば矢印B方向に向けてドラッグ操作すると、回転処理部17は、オブリーク画像OD上の連動点R2を中心として3次元画像データ内で所定の方向に回転する。このような回転操作であれば、連動点R2の位置が変化しないので、操作者が設定した着目点、例えば連動点R2の位置が移動しないので、操作が分かりやすい。又、連動点R2の位置を任意の位置に移動することが可能である。これにより、オブリーク画像OD上の任意の位置を中心としてオブリーク画像ODを回転することができる。
又、回転処理部17は、上下方向、左右方向の回転として例えば図12に示すように表示領域提示図形データT上のクリックポイントq1又はq4の辺を当該表示領域提示図形データTの内側にドラッグ操作して移動すると、例えばクリックポイントq2、q3を有する各辺の中点を結ぶラインx1を軸としてオブリーク画像ODの断面位置を矢印D1方向に回転させる。又、回転処理部17は、表示領域提示図形データT上のクリックポイントq2又はq3の辺を当該表示領域提示図形データTの内側にドラッグ操作して移動すると、例えばクリックポイントq1、q4を有する各辺の中点を結ぶラインx2を軸としてオブリーク画像ODの断面位置を矢印D2方向に回転させる。
次に、回転処理部17は、交差線を軸とした斜め断面の回転として例えば図13に示すようにアキシャル画像AD上に表示されている連動点R1の円中心付近を例えば矢印E方向にドラッグ操作して移動すると、交差線CL1を軸として表示領域提示図形データTを回転する。これにより、交差線CL1を軸とした表示領域提示図形データTの回転に応じてオブリーク画像ODの断面位置が更新される。
次に、回転処理部17は、アキシャル断面の交差線の回転として例えば図14に示すようにアキシャル画像AD上の交差線CL1をドラッグする。例えば交差線CL1上の点gをドラッグして矢印H方向に移動する。これにより、アキシャル画像ADの断面画像内で交差線CL1は、矢印H方向に回転する。この操作では、アキシャル画像ADの断面自体が変更される。
次に、回転処理部17は、オブリーク画像ODの交差線の回転として例えば図15に示すようにオブリーク画像OD上の交差線CL2をドラッグする。これにより、オブリーク画像ODの断面画像内で交差線CL2は、矢印J方向に回転する。この操作によりオブリーク画像ODの断面像も交差線CL2の回転と共に回転する。
例えば医師は、ディスプレイ7の画面7a上に表示されたアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとを観察して読影を行うとき、例えば図16に示すようにコロナル画像CDとアキシャル画像AD、及びこれらコロナル画像CD、アキシャル画像ADとの間に交差線CL10、CL11を表示することが多く用いられる。直交3断面の表示では、さらにサジタール画像も追加される。
しかるに、識別図式表示部12は、操作者の操作部5に対する操作を受けて、例えば図16に示すようにコロナル画像CDとアキシャル画像AD、これらコロナル画像CD、アキシャル画像ADとの間に交差線CL10、CL11を表示する。このような表示の場合、表示領域提示図形データTは、アキシャル画像ADの断面像のみでなくコロナル画像やサジタール画像にも表示する。オブリーク画像OD上に表示する交差線CL12は、アキシャル画像ADの交差線CL10のみでなくコロナル画像上の交差線CL11にも対応する。
又、識別図式表示部12は、複数のリファレンス画像として例えばMIP画像(コロナル)等の3次元画像データMDを用いることも可能である。この場合、例えば図16に示すように交差線CLに類似の直線RLを表示することが可能である。この直線RL及び各連動点R10、R11、R12、R13は、MIP画像等の3次元画像とオブリーク画像ODとの位置関係を特定する手がかりとして有用である。
MIP画像等の3次元画像は、任意に回転可能であることが多い。この場合、アキシャル画像ADやコロナル画像等の他のリファレンス画像との位置関係、視線方向の関係を同定できることが重要である。識別図式表示部12は、例えば図17に示すようにオブリーク画像ODの表示に代えて任意視線方向のMIP画像を表示する。ここで、交差線は実際には定義できないが、これに代り連動点R14を通り視線方向に平行な直線RLaを表示する。この直線RLaと連動点R14とは、MIP画像の3次元画像とアキシャル画像ADやコロナル画像等のリファレンス画像との間の位置を特定する手がかりとして有用である。
又、識別図式表示部12は、例えばCTスキャナ、MRI装置又は超音波診断装置等の医用機器により期間を隔てての撮影により取得された3次元画像、例えば図18に示すように例えば検査日時2005年8月に取得されたアキシャル画像AD1とそのオブリーク画像OD1を表示すると共に、例えば検査日時2006年4月に取得されたアキシャル画像AD2とそのオブリーク画像OD2を同時にディスプレイ7の画面7a上に表示する。この場合、既存の位置合わせ手法を適用することにより2組のアキシャル画像AD1、AD2とそのオブリーク画像OD1、OD2との断面位置を合わせて例えば各連動点R1、R2の各対応点K1、K2を表示できる。
このように上記一実施の形態によれば、ディスプレイ7の画面7a上に、アキシャル画像ADを表示し、これと共に当該アキシャル画像ADに対する斜め方向の断面であるオブリーク画像ODを表示するもので、アキシャル画像ADに対するオブリーク画像ODの斜め方向又はオブリーク画像ODの断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつオブリーク画像ODのアキシャル画像ADに対する視線方向やその位置・向きを識別可能とする表示領域提示図形データTを表示する。これにより、アキシャル画像ADとこのアキシャル画像ADにおけるオブリーク画像ODとを表示する際に、少なくとも3次元画像に対するオブリーク画像ODの視線方向やその位置関係、さらにはオブリーク画像ODの左右方向、上下方向、表裏の向きを容易に把握することができる。
このうち図2に示すようにアキシャル画像AD上とオブリーク画像OD上とにそれぞれ交差線CL1、CL2を表示するので、オブリーク画像ODの断面位置をユーザにより直感的に特定するのに有力な手がかりとすることができる。
図2に示すようにアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとに連動図形としての連動点R1、R2をそれぞれ表示するので、オブリーク画像ODの断面位置を特定する上で交差線よりもさらに有力で詳細な手がかりとすることができる。
図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するアキシャル画像AD中に、オブリーク画像ODの表示領域を示す第1の表示領域図形データとしての例えば平行四辺形等の四辺形の形状された表示領域提示図形データTを表示し、かつ2つの視線方向矢印Y1、Y2を表示するので、これら視線方向矢印Y1、Y2によって上下方向、表裏の向き等が識別可能できる。これと共に、図2に示すようにディスプレイ7の画面7a上に表示するオブリーク画像OD中に表示領域提示図形データTに対して位置を対応させた表示領域参照図形データSを表示するので、表示領域提示図形データTと表示領域参照図形データSとを観察することによりユーザは、アキシャル画像ADの断面画像から如何なる方向に回転等した画像がオブリーク画像ODの断面画像であるかを直感的に把握できる。
又、表示領域提示図形データTに対して回転指示を与えることによりオブリーク画像ODを回転させて断面位置を移動させたオブリーク画像ODを液晶ディスプレイ7の画面7aに表示できる。これにより、オブリーク画像OD上の任意の位置を中心としてオブリーク画像ODを回転することができる。さらに、上下方向、左右方向に限定した回転操作と、交差線を軸とした斜め断面の回転操作と、交差線の回転操作とを行うことができる。これにより、任意の断面位置のオブリーク画像ODを表示することができる。
このような表示であれば、断面方向やその位置の認識に要する操作者の負荷を軽減し、誤認識を防止できる。ディスプレイ7の画面7a上に多くの領域を必要としない。
例えば医師は、ディスプレイ7の画面7a上に表示されたアキシャル画像ADとオブリーク画像ODとを観察して読影を行うとき、例えば図16に示すようにコロナル画像CDとアキシャル画像AD、及びこれらコロナル画像CD、アキシャル画像ADとの間に交差線CL10、CL11を表示することが多く用いられる。しかるに、識別図式表示部12は、操作者の操作部5に対する操作を受けて、例えば同図に示すようにコロナル画像CDとアキシャル画像AD、これらコロナル画像CD、アキシャル画像AD等を表示し、これらコロナル画像CDとアキシャル画像AD、これらコロナル画像CD、アキシャル画像AD等との間に交差線CL10、CL11を表示できる。従って、コロナル画像CDとアキシャル画像AD、これらコロナル画像CD、アキシャル画像AD等との間の位置関係の認識が容易にできる。
又、識別図式表示部12は、少なくとも1つのアキシャル画像AD1、AD2と、これらアキシャル画像AD1、AD2に対して時間情報に対応するオブリーク画像OD1、OD2などとを1対として複数対表示する。例えば図18に示すように時間情報として例えば検査日時2005年8月に取得されたアキシャル画像AD1とそのオブリーク画像OD1を表示すると共に、例えば時間情報として検査日時2006年4月に取得されたアキシャル画像AD2とそのオブリーク画像OD2を同時にディスプレイ7の画面7a上に表示できる。これにより、期間の隔てたアキシャル画像AD1とそのオブリーク画像OD1、アキシャル画像AD2とそのオブリーク画像OD2との間でも位置関係の認識が容易にできる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る3次元医用画像表示装置の一実施の形態を示す構成図。 同装置により表示されるアキシャル画像データの断面像とオブリーク画像データの断面像とを示す模式図。 同装置により表示される連動点の移動による断面画像の変更の作用を示す摸式図。 同装置により表示される連動点の移動後に変更される断面画像を示す摸式図。 同装置による左右方向の識別表示の一例を示す模式図。 同装置による表裏方向の不確定な表示例を示す模式図。 同装置による前後方向の識別の表示の一例を示す模式図。 同装置による表裏方向の識別の表示の一例を示す模式図。 同装置による前後方向の不確定性を解決する他の表示例を示す模式図。 同装置の回転操作によるオブリーク画像の回転の表示例を示す模式図。 同装置の回転操作によるオブリーク画像の上下・左右方向の回転の表示例を示す模式図。 同装置の回転操作によるオブリーク画像の上下・左右方向の回転を説明するための模式図。 同装置による交差線を軸とした斜め断面の回転作用を示す摸式図。 同装置によるアキシャル断面の交差線の回転作用を示す摸式図。 同装置によるオブリーク画像の交差線の回転作用を示す摸式図。 同装置による複数のリファレンス画像を表示したときの識別表示の一例を示す模式図。 同装置による複数のリファレンス画像を表示したときの識別表示の一例を示す模式図。 同装置による期間を隔てての撮影により取得された各3次元画像の比較表示の一例を示す模式図。
符号の説明
1:主制御部、2:プログラムメモリ、3:画像メモリ、4:表示制御部、5:操作部、6:通信部、7:液晶ディスプレイ、7a:ディスプレイの画面、8:医用機器、10:リファレンス画像作成部、11:オブリーク画像作成部、12:識別図式表示部、13:交差線作成部、14:連動点作成部、15:表示領域提示図形作成部、16:表示領域参照図形作成部、17:回転処理部。

Claims (13)

  1. リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部、
    を具備し、
    前記識別図式表示部は、前記リファレンス画像データ中に前記斜め断面画像データの表示領域を示す第1の表示領域図形データを表示すると共に、前記斜め断面画像データ中に前記図式データに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データを表示し、かつ前記第1の表示領域図形データの形状の変更に応じて前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記断面の位置のうちいずれか一方又は両方を更新した前記斜め断面画像データを表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示装置。
  2. リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部、
    を具備し、
    前記識別図式表示部は、前記図式データとして前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとが交差するところを示す交差線と、前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとの同一位置を示す連動図形とをそれぞれ前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとに表示し、かつ前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じて前記交差線と前記連動図形データとを更新する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示装置。
  3. リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部、
    を具備し、
    複数の前記リファレンス画像データを表示すると共に、前記斜め断面画像データを表示する場合、
    前記識別図式表示部は、前記複数のリファレンス画像データにそれぞれ前記図式データを表示し、かつ前記斜め断面画像データに前記各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示装置。
  4. リファレンス画像データを表示すると共に、当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示装置において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの断面位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示する識別図式表示部、
    を具備し、
    複数の前記リファレンス画像データを表示すると共に、複数の前記斜め断面画像データを表示する場合、
    前記識別図式表示部は、少なくとも1つの前記リファレンス画像データと当該リファレンス画像データに対して時間情報に対応する前記斜め断面画像データとを1対とし、この対を複数表示し、かつ前記少なくとも1つのリファレンス画像データに前記図式データを表示し、かつ前記斜め断面画像データに前記各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示装置。
  5. 前記識別図式表示部は、前記リファレンス画像データ上又は前記斜め断面画像データ上において前記連動図形の位置を変更すると、当該連動図形データの位置の変更に応じて前記斜め断面画像データ上又は前記リファレンス画像データ上で前記連動図形の位置を変更することを特徴とする請求項2記載の3次元医用画像表示装置。
  6. 前記識別図式表示部は、前記図式データとして前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する少なくとも上下方向、左右方向、表裏の向きを識別可能とする少なくとも第1の表示領域図形データを有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の3次元医用画像表示装置。
  7. 前記識別図式表示部は、前記第1の表示領域図形データとして視線方向を示す視線符号を表示し、かつ前記左右方向を識別可能とする表示形態を異ならせた左右符号を表示することを特徴とする請求項6記載の3次元医用画像表示装置。
  8. 前記識別図式表示部は、前記図式データに対して回転指示を与えることにより前記斜め断面画像データを回転させて表示することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の3次元医用画像表示装置。
  9. 前記識別図式表示部は、前記リファレンス画像データとしてアキシャル断面画像データ、サジタール断面画像データ、コロナル断面画像データ、投影3次元画像データ又はボリュームレタリング画像データのうち少なくとも1つの画像データを表示することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の3次元医用画像表示装置。
  10. ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示方法において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、
    前記識別可能とする図式データの表示は、前記リファレンス画像データ中に前記斜め断面画像データの表示領域を示す第1の表示領域図形データを表示すると共に、前記斜め断面画像データ中に前記図式データに対して位置を対応させた第2の表示領域図形データを表示し、かつ前記第1の表示領域図形データの形状の変更に応じて前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記断面の位置のうちいずれか一方又は両方を更新した前記斜め断面画像データを表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示方法。
  11. ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示方法において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、
    前記識別可能とする図式データの表示は、前記図式データとして前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとが交差するところを示す交差線と、前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとの同一位置を示す連動図形とをそれぞれ前記リファレンス画像データと前記斜め断面画像データとに表示し、かつ前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記断面の位置のうちいずれか一方の変更に応じて前記交差線と前記連動図形データとを更新する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示方法。
  12. ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示方法において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、
    複数の前記リファレンス画像データを表示すると共に、前記斜め断面画像データを表示する場合、
    前記識別可能とする図式データの表示は、前記複数のリファレンス画像データにそれぞれ前記図式データを表示し、かつ前記斜め断面画像データに前記各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示方法。
  13. ディスプレイの画面上に、リファレンス画像データを表示し、これと共に当該リファレンス画像データに対する斜め方向の断面である斜め断面画像データを表示する3次元医用画像表示方法において、
    前記リファレンス画像データに対する前記斜め断面画像データの前記斜め方向又は前記斜め断面画像データの位置のうちいずれか一方の変更に応じて変更され、かつ前記斜め断面画像データの前記リファレンス画像データに対する視線方向とその位置を識別可能とする図式データを表示し、
    複数の前記リファレンス画像データを表示すると共に、複数の前記斜め断面画像データを表示する場合、
    前記識別可能とする図式データの表示は、少なくとも1つの前記リファレンス画像データと当該リファレンス画像データに対して時間情報に対応する前記斜め断面画像データとを1対とし、この対を複数表示し、かつ前記少なくとも1つのリファレンス画像データに前記図式データを表示し、かつ前記斜め断面画像データに前記各リファレンス画像データとの交差するところを示す交差線を表示する、
    ことを特徴とする3次元医用画像表示方法。
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