JP5470233B2 - 監視装置、監視方法及びプログラム - Google Patents
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Description
具体的に説明すると、SIPサーバが多重化されている部分では、全てのリンクの疎通や全てのSIPサーバにおける転送処理を確認するために、複数の試験呼を通す必要がある。しかし、SIPサーバの多重度は加入者の収容状況などによりエリア毎に異なるため、SIP制御網内でも場所によって確認が必要とされるリンクやSIPサーバの数が異なる。また場所によって、同じリンクやSIPサーバを共有しているパスの組合せも異なる。
このため、網の構成が複雑である場合や、網の規模が大きい場合には、無作為に試験パスを選択してしまうと、確認済みのリンクやSIPサーバを重複して経由するパスが選択される可能性が高くなり、SIP制御網全体の正常性を確認するために必要となる試験パス数が無駄に多くなってしまうが場合ある、という問題がある。
また、1つの試験端末を同時に複数の試験に用いることができない場合、試験パスが特定の試験端末に集中してしまい、利用されない試験端末が発生するなどして、結果として確認完了までに要する時間が長くなってしまうことも課題となる。
図1は、本発明の一実施形態によるSIP制御網監視システムの全体構成を示すブロック図である。
同図に示すように、複数のSIPサーバ3から構成されるSIP制御網5全体の正常性を確認するSIP制御網監視システムは、ネットワークトポロジ情報記憶部を備えたSIP制御網監視装置1と、SIPサーバ3と、SIPログ収集装置2と、試験端末4とを含んで構成される。SIP制御網5全体の正常性を確認するとは、SIP制御網5を構成する全てのリンクにおいて試験呼が最低1回通過すること、及び、SIP制御網5内の全てのSIPサーバ3において、呼転送情報(番号帯毎に転送先が設定された情報)に存在する全ての番号帯に合致する試験呼がそれぞれ最低1回は転送されること、の2点を確認することである。
全ての試験端末4とSIP制御網監視装置1、全てのSIPサーバ3とSIPログ収集装置2、及びSIPログ収集装置2とSIP制御網監視装置1とは通信ネットワークにより接続されている。
中継用のSIPサーバ3は、信頼性を確保するために2台以上のSIPサーバ3により多重化されている。ここで、1つの番号帯の呼に対応して複数台のSIPサーバ3が転送先として設定されていることを、多重化されているという。以下、多重化されたSIPサーバ3群をサーバグループとする。
また、SIPサーバ3は、各階層において、ブロックB毎にグルーピングされており、ブロックB内でフルメッシュに接続されている。また、各階層間においては、下位層のブロックB内にある全てのSIPサーバ3と、上位層にて当該下位層のブロックBを収容する(と接続する)サーバグループに含まれるSIPサーバ3とはフルメッシュで接続されている。
なお、本図に示すSIP制御網5は一例であり、本例に限らず、SIPサーバ3が多重化されているSIP制御網であればよい。
以下、説明の便宜を図るため、各SIPサーバ3を識別するためのサーバIDが「x」であるSIPサーバ3をSIPサーバ3xと記す。なお、各SIPサーバ3に共通する事項についてはサーバIDを省略し、単にSIPサーバ3又は各SIPサーバ3と記す。
ここで、SIP制御網監視装置1は、ネットワークトポロジ情報記憶部が記憶するネットワークトポロジ情報と、SIPログ収集装置2から受信した試験呼の通過経路情報とに基づいて、SIP制御網5全体の正常性を短時間で確認するために最優先で実施しなければならない試験パスを選択する。
なお、SIP制御網監視装置1は、SIPログ収集装置2が存在せず、試験呼の通過経路情報が得られない場合であっても、SIP制御網5全体の正常性を短時間で確認するために優先的に実施すべき試験パスを選択することも可能である。
呼転送情報とは、番号帯と転送先SIPサーバ3の情報(例えば、アドレスやサーバID)との組から構成される呼を転送するための情報である。ここで、転送先のSIPサーバ3が多重化されている場合には、1つの番号帯に対して複数の転送先SIPサーバ3が設定される。この呼転送情報は、各SIPサーバ3で夫々管理されている。SIPサーバ3は、受信した呼の着信先番号に合致する番号帯を呼転送情報から読み出し、読み出した番号帯に対応する転送先SIPサーバ3に受信した呼を転送する。
パスとは、加入者を収容するSIPサーバ3間の経路である。ここで、呼を発信する端末に接続する発信側のSIPサーバ3から着信先番号の番号帯を管理するSIPサーバ3までの経路を1本のパスの単位とする。
また、図に示すSIPサーバ3Dのように複数の番号帯(「0722」と「0723」)を管理している場合、そのSIPサーバ3を着側とするパスは、SIPサーバ3AからSIPサーバ3D(「0072」)までのパスとSIPサーバ3AからSIPサーバ3D(「0073」)までのパスとのように全て別のパスとして扱う。
リンクの未確認数とは、試験呼による疎通が確認できていないリンクの数である。本図において、実線で示すリンクは、試験呼による疎通が確認できているリンクである。一方、点線で示すリンクは、試験呼による疎通が確認できていないリンクである。図に示す例では、SIPサーバ3AとサーバグループXとを接続するリンクグループにおけるリンクの未確認数は2である。また、サーバグループXとサーバグループYとを接続するリンクグループにおけるリンクの未確認数は4である。また、サーバグループYとSIPサーバ3Cとを接続するリンクグループにおけるリンクの未確認数は0である。
転送処理の未確認数とは、パスの着信番号帯に対する転送処理が試験呼により確認できていないSIPサーバ3の数である。パスの着信番号帯とは、パスにおける着信先番号の番号帯である。
図に示す各表tは、各SIPサーバ3が保持するこのパスACにおける呼転送情報tである。呼転送情報tにおいて網掛けがある部分は、各SIPサーバ3において転送処理が確認された番号帯を示す。一方、呼転送情報tにおいて網掛けがない部分は、各SIPサーバ3において転送処理が確認されていない番号帯を示す。
図に示す例では、SIPサーバ3Aにおける番号帯「07」の転送処理は確認されている。つまり、SIPサーバ3Aが属するサーバグループの番号帯「07」における転送処理の未確認数は0である。また、SIPサーバ3X2における番号帯「072」の転送処理は確認されており、SIPサーバ3X1及びSIPサーバ3X3における番号帯「072」の転送処理は確認されていない。つまり、SIPサーバ3X1とSIPサーバ3X2とSIPサーバ3X3とが属するサーバグループXの番号帯「072」における転送処理の未確認数は2である。また、SIPサーバ3Y2における番号帯「0721」の転送処理は確認されており、SIPサーバ3Y1における番号帯「0721」の転送処理は確認されていない。つまり、SIPサーバ3Y1とSIPサーバ3Y2とが属するサーバグループYの番号帯「0721」における転送処理の未確認数は1である。
SIP制御網監視装置1は、試験結果受信部101と、未確認数算出部102と、試験パス選択部103と、試験端末選択部104と、未確認数補正部105と、通過経路情報受信部106と、ネットワークトポロジ情報記憶部107と、試験指示実行部108と、試験端末配置決定部109とを含んで構成される。
試験結果受信部101は、各試験端末4から疎通試験の実行結果を受信し、異常がないことを確認する。疎通試験の実行結果とは、パスの疎通を確認するための試験呼の発信結果及び着信結果である。試験結果受信部101は、パスの試験呼を着信する試験端末4が試験呼を着信すると、疎通試験の実行結果に異常がないと判定する。通過経路情報受信部106は、試験呼の通過経路情報をSIPログ収集装置2から受信し、受信した通過経路情報を未確認数算出部102に出力する。
ネットワークトポロジ情報は、パスデータと、リンク構成データと、サーバ構成データと、リンクデータと、リンクグループデータと、呼転送情報データと、試験端末データと、サーバデータとを含んで構成される。ネットワークトポロジ情報は、本図に示す各データを保持する。
サーバデータは、サーバIDとサーバグループIDとの各項目を有している。サーバデータは、サーバID毎に存在する。
呼転送情報は、サーバグループIDと、番号帯と、転送先サーバグループIDとの各項目を有している。呼転送情報は、サーバグループIDと番号帯との組毎に存在する。転送先サーバグループIDは、番号帯に合致する呼の転送先のサーバグループのサーバグループIDである。
リンクデータは、リンクIDと、リンクグループIDと、発信側サーバIDと、着信側サーバIDとの各項目を有している。リンクデータは、リンクID毎に存在する。リンクIDは、リンクを一意に識別するための任意の情報である。発信側サーバIDは、リンクにおいて呼を発信するSIPサーバ3のサーバIDである。着信側サーバIDは、リンクにおいて呼を着信するSIPサーバ3のサーバIDである。
リンクグループデータは、リンクグループIDと、発信側サーバグループIDと、着信側サーバグループIDとの各項目を有している。リンクグループデータは、リンクグループID毎に存在する。発信側サーバグループIDは、リンクグループにおいて呼を発信するサーバグループのサーバグループIDである。着信側サーバグループIDは、リンクグループにおいて呼を着信するサーバグループのサーバグループIDである。
本図に示す例では、パスデータは、パスID「P1」における発信元サーバIDが「S11」であり、着信先サーバIDが「S41」であり、着信先番号帯が「0723」であることを示す。また、図に示すサーバ構成データは、パスID「P1」にサーバグループID「SG3」が含まれることを示す。また、このサーバ構成データに関連付けられた2つのサーバデータは、サーバグループID「SG3」にサーバID「S31」とサーバID「S32」が含まれることを示す。
図8は、本実施形態による試験パス候補リストのデータ構造を示す概略図である。
試験パス候補リストは、パスID毎にパス選択の対象/非対象の状態を管理するリストであり、パスIDと選択候補除外フラグとの組のリストである。選択候補除外フラグは、パス選択対象であるか又はパス選択非対象であるかを示すフラグである。選択候補除外フラグ「TRUE」は、パス選択非対象であることを示し、選択候補除外フラグ「FALSE」は、パス選択対象であることを示す。試験パス選択部103は、ネットワークトポロジ情報のパスデータに含まれるパスIDを全て抽出して初期状態の試験パス候補リストを生成する。また、このとき、試験パス設定部103は、各パスの選択候補除外フラグを全て「FALSE」に設定する。
試験パス選択リストは、各パスの構成要素を管理するリストである。構成要素とは、リンクグループ及びサーバグループである。試験パス選択リストは、パスIDとパス構成要素との組のリストである。パス構成要素は、パスを構成するサーバグループのサーバグループID及びリンクグループのリンクグループIDのリストである。試験パス選択部103は、ネットワークトポロジ情報のパスデータに含まれるパスIDを全て抽出して初期状態の試験パス選択リストを生成する。このとき、試験パス選択部103は、リンク構成データに含まれるリンクグループIDと、サーバ構成データに含まれるサーバグループIDとを、パスID毎に抽出して試験パス選択リストのパス構成要素に設定する。
リンク未確認数リストは、リンクグループ毎のリンクの未確認数を管理するリストである。リンク未確認リストは、リンクグループIDと多重化リンク数と未確認リンク数との組のリストである。多重化リンク数は、リンクグループに含まれるリンクの総数である。未確認リンク数は、リンクの未確認数である。未確認数算出部102は、ネットワークトポロジ情報のリンクグループデータに含まれるリンクグループID全てを抽出して初期状態のリンク未確認数リストを生成する。このとき、未確認数算出部102は、リンクグループ毎に多重化リンク数を算出し、算出した多重化リンク数をリンク未確認数リストの多重化リンク数と未確認リンク数とに設定する。
転送処理未確認数リストは、各サーバグループにおける番号帯に対する転送処理の未確認数を管理するリストである。転送処理未確認リストは、サーバグループIDと、番号帯と、多重化サーバ数と、未確認サーバ数との組のリストである。番号帯は、各サーバグループが呼転送情報において管理している番号帯である。多重化サーバ数は、各サーバグループ内に存在するSIPサーバ3の総数である。未確認サーバ数は、各サーバグループで管理している番号帯それぞれの転送処理の未確認数である。未確認数算出部102は、ネットワークトポロジ情報の呼転送情報に含まれるサーバグループIDと番号帯との組を全て抽出して初期状態の転送処理未確認数リストを生成する。このとき、未確認数算出部102は、サーバグループ毎に多重化サーバ数を算出し、算出した多重化サーバ数を転送処理未確認数リストの多重化サーバ数と未確認サーバ数とに設定する。
確定試験パスリストは、確定された試験パスのリストであり、パスIDと、発信元端末IDと、着信先端末IDとの組の試験リストである。発信元端末IDは、試験呼を発信する試験端末4の端末IDである。また、着信先端末IDは、試験呼を着信する試験端末4の端末IDである。
まず、ステップS1において、SIP制御網監視装置1は、試験端末4の最適配置を導出する試験端末配置導出処理を行う。試験端末配置導出処理の詳細については後述する。試験端末4は、導出された最適配置に配置される。
次に、ステップS2において、SIP制御網監視装置1は、SIP制御網5全体の正常性を確認する正常性確認処理を行う。正常性確認処理の詳細については後述する。
まず、ステップS101において、SIP制御網監視装置1は、次のステップS102からS105までの処理を、SIP制御網5全体における、リンクの疎通及びSIPサーバ3での転送処理の確認が全て完了するまで実施する。つまり、SIP制御網監視装置1は、リンクの未確認数及び転送処理の未確認数が全て0になるまでステップS102からS105までの処理を繰り返す。
次に、ステップS103において、試験パス選択部103が、未確認数算出部102により算出された未確認数に基づいて、最優先で実施すべき試験パスを1つ選択する試験パス選択処理を行う。試験パス選択処理の詳細は後述する。
次に、ステップS104において、試験端末選択部104が、試験パス選択部103により選択された試験パスの試験に利用する試験端末4を選択する試験端末選択処理を行う。試験端末選択処理の詳細は後述する。
次に、ステップS105において、試験指示実行部108が、試験端末選択部104により選択された試験端末4に試験指示を送信することにより、試験パス選択部103により選択された試験パスの試験を実施する。
まず、ステップS201において、SIP制御網監視装置1は、次のステップS202からS209までの処理を、SIP制御網5全体における、リンクの疎通及びSIPサーバ3での転送処理の確認が全て完了するまで実施する。つまり、SIP制御網監視装置1は、リンクの未確認数及び転送処理の未確認数が全て0になるまでステップS202からS209までの処理を繰り返す。
次に、ステップS203において、試験パス選択部103が、未確認数算出部102により算出された未確認数に基づいて、試験パス選択処理を行う。試験パス選択処理の詳細は後述する。
次に、ステップS204において、試験パス選択部103は、試験パス選択処理において試験パスが選択できたか否かを判定する。試験パスが選択できた場合にはステップS205へ移行し、試験パスが選択できなかった場合にはステップS209へ移行する。
そして、ステップS206において、試験端末選択部104は、試験端末選択処理において試験端末4が選択できたか否かを判定する。試験端末4が選択できた場合にはこの試験パスを確定しステップS207へ移行し、試験端末4が選択できなかった場合にはステップS208へ移行する。
一方、試験端末4が選択できなかった場合には、ステップS208において、試験端末選択部104が、試験パス選択部103により選択された試験パスを選択対象から除外し、ステップS203へ戻る。具体的には、試験端末選択部104は、試験パス候補リストにおけるこの試験パスの選択候補除外フラグを「FALSE」から「TRUE」に変更する。
ステップS301において、未確認数算出部102は、次のステップS302からS304までの処理を、SIP制御網5における全てのパスについて実施する。
次に、ステップS303において、未確認数算出部102は、試験呼の通過経路情報に基づいて、リンクグループ毎にリンクの未確認数を算出し、リンク未確認数リストを更新する。
最後に、ステップS304において、未確認数算出部102は、試験呼の通過経路情報に基づいて、サーバグループ毎にパスの番号帯に対する転送処理の未確認数を算出し、転送処理未確認数リストを更新する。
図17から図19は、本実施形態による未確認数算出処理の具体例を説明するためのイメージ図である。本例では、SIPサーバ3Aから番号帯「0721」を管理するSIPサーバ3cまでのパスACにおけるリンクの未確認数と転送処理の未確認数を算出する場合を説明する。
まず、未確認数算出部102は、パスACを経由するリンク及びSIPサーバ3を抽出する(ステップS302)。図17に示す例では、未確認数算出部102は、リンクグループID「LG1」に含まれる3本のリンクと、リンクグループID「LG2」に含まれる6本のリンクと、リンクグループID「LG3」に含まれる2本のリンクとを抽出する。また、未確認数算出部102は、SIPサーバ3Aと、SIPサーバ3X1と、SIPサーバ3X2と、SIPサーバ3X3と、SIPサーバ3Y1と、SIPサーバ3Y2と、SIPサーバ3cとを抽出する。
まず、ステップS401において、試験パス選択部103は、選択対象から除外されたパスを除く、SIP制御網5内に存在する全てのパスを抽出する。具体的には、試験パス選択部103は、試験パス候補リストにおいて選択候補除外フラグが「FALSE」であるパスを全て抽出する。
次に、ステップS402において、試験パス選択部103は、ステップS401において抽出されたパスの本数が0本であるか1本以上であるかを判定する。抽出したパスの本数が1本以上である場合には、ステップS403へ移行する。一方、抽出したパスの本数が0本である場合には、「試験パスが選択されていない状態」として本処理を終了する。
次に、ステップS404において、試験パス選択部103は、求めた最大値が正の値であるか0であるかを判定する。最大値が正の値である場合には、ステップS405へ移行する。一方、最大値が0である場合には、「試験パスが選択されていない状態」として本処理を終了する。
次に、ステップS406において、試験パス選択部103は、ステップS405において抽出したパスの本数が1本であるか2本以上であるかを判定する。抽出したパスの本数が1本である場合はステップS410へ移行する。一方、抽出したパスの本数が2本以上である場合はステップS407へ移行する。
そして、ステップS408において、試験パス選択部103は、抽出されたパスが0本であるか1本であるか2本以上であるかを判定する。抽出されたパスが0本である場合にはステップS409へ移行する。また、抽出されたパスが1本である場合にはステップS410へ移行する。また、抽出されたパスが2本以上である場合にはステップS407へ戻る。
最後に、ステップS410において、試験パス選択部103は、抽出されたパスを試験パスとして選択する。
図21から図23は、本実施形態による試験パス選択処理の具体例を説明するためのイメージ図である。
まず、試験パス選択部103は、試験パス候補リストにおいて選択候補除外フラグが「FALSE」であるパスIDを抽出する(ステップS401)。試験パス候補リストが図21に示すデータ例である場合には、試験パス選択部103は、パスID「P2,P3,P5」を抽出する。
次に、試験パス選択部103は、抽出した2本のパスID「P3,P5」の構成要素の中で、2番目に(構成要素「SG10」の次に)大きな未確認数を持つ構成要素「LG10」を特定し、その構成要素「LG10」を含む2本のパスID「P3,P5」を抽出する(ステップS407)。
続いて、試験パス選択部103は、抽出した2本のパスID「P3,P5」の構成要素の中で、3番目に(構成要素「LG10」の次に)大きな未確認数を持つ構成要素「LG11,SG2」を特定し、その構成要素「LG11,SG2」を含むパスID「P3」を抽出する(ステップS407)。ここで抽出されたパスは1本であるため、このパスID「P3」を試験パスとして選択する(ステップS410)。
まず、ステップS501において、試験端末選択部104は、ネットワークトポロジ情報に基づいて、選択された試験パスにおいて、発信側のSIPサーバ3に収容される試験端末4を発信側の選択候補として抽出し、着信側のSIPサーバ3に収容される試験端末4のうち着信番号帯に合致する試験端末4を着信側の選択候補として抽出する。
そして、ステップS503において、試験端末選択部104は、発信側の選択候補が残っているか否かを判定する。発信側の選択候補が残っている場合にはステップS504へ移行する。一方、発信側の選択候補が残っていない場合には、「試験端末が選択できていない状態」として本処理を終了する。
そして、ステップS505において、試験端末選択部104は、着信側の選択候補が残っているか否かを判定する。着信側の選択候補が残っている場合にはステップS506へ移行する。一方、着信側の選択候補が残っていない場合には、「試験端末が選択できていない状態」として本処理を終了する。
そして、ステップS507において、試験端末選択部104は、着信側の選択候補が残っているか否かを判定する。着信側の選択候補が残っていない場合には、ステップS508へ移行する。一方、着信側の選択候補が残っている場合にはステップS512へ移行する。
そして、ステップS509において、試験端末選択部104は、ステップS508において試験端末4が抽出できたか否かを判定する。試験端末4が抽出できた場合にはステップS510へ移行する。一方、試験端末4が抽出できなかった場合には、「試験端末が選択できていない状態」として本処理を終了する。
そして、ステップS511において、試験端末選択部104は、入れ替え候補端末を、選択された試験パスの着信側の選択候補とする。
最後に、ステップS512において、試験端末選択部104は、発信側の選択候補及び着信側の選択候補それぞれからランダムに1台ずつ試験端末4を選択する。そして、試験端末選択部104は、選択した試験端末4をそれぞれ試験パスの発信元試験端末4と着信先試験端末4として確定試験パスリストに追加し、試験パスを確定させる。
図25から図35は、本実施形態による試験端末選択処理の具体例を説明するためのイメージ図である。
以下、図25に示すパスデータのパスが試験パス選択処理により選択された場合を例に説明する。まず、試験端末選択部104は、選択された試験パスにおいて、発信元サーバID「S1」に収容される試験端末ID「T11,T12,T13」を発信側の選択候補として抽出する(ステップS501)(図26(a)参照)。次に、試験端末選択部104は、選択された試験パスにおいて、着信先サーバID「S2」に収容される試験端末4であって着信先番号帯「0721」に合致する試験端末ID「T21,T22」を着信側の選択候補として抽出する(ステップS501)(図26(b)参照)。
まず、ステップS601において、未確認数補正部105は、試験端末選択処理において確定された試験パスの構成要素を試験パス選択リストから抽出する。
次に、ステップS602において、未確認数補正部105は、抽出した構成要素全てに対して次のS603の処理を実施する。
ステップS603において、未確認数補正部105は、構成要素の多重化数L(多重化リンク数又は多重化サーバ数)と未確認数k(未確認リンク数又は未確認サーバ数)を抽出し、未確認数の補正処理を行う。具体的には、未確認数補正部105は、次の式(1)により補正後の未確認数k´を算出する。
図37から図40は、本実施形態による未確認数補正処理の具体例を説明するためのイメージ図である。
まず、未確認数補正部105は、試験端末選択処理において確定されたパスID「P100」(図37参照)のパス構成要素「LG100,SG100,LG101,SG200,LG200」を試験パス選択リスト(図38参照)から抽出する(ステップS601)。
また、試験端末4は一般的なIP電話で実現可能であり、SIPサーバ3も正常性確認のための特別な改造を必要としない。そのため、低コストで正常性を確認することができる。また、SIP制御網5全体の正常性を確認するまでに要する試験呼数が少なく抑えられるので、一般のインサービス呼の接続に影響を与えることなく正常性の確認が可能である。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
Claims (7)
- 多重化されたサーバ群を示すサーバグループと前記サーバグループ間を接続するリンク群を示すリンクグループとを介して複数の端末が呼接続するネットワークにおける接続関係を特定するためのネットワークトポロジ情報を記憶する記憶部と、
前記ネットワークにおいて、呼を発信する端末に接続されるサーバから呼の着信番号帯を管理するサーバまでの経路であるパスの疎通を確認するための試験呼の通過経路情報を受信する通過経路情報受信部と、
前記記憶部に記憶されるネットワークトポロジ情報と前記通過経路情報受信部に受信される通過経路情報とに基づいて、試験呼による疎通が確認されていないリンクの数であるリンクの未確認数をリンクグループ毎に算出し、着信番号帯に対する呼の転送処理が試験呼により確認されていないサーバの数である転送処理の未確認数をサーバグループ毎に算出する未確認数算出部と、
前記未確認数算出部により算出された未確認数が最大であるリンクグループ又はサーバグループを構成要素とするパスを試験パスとして選択する試験パス選択部と、
前記試験パス選択部に選択された試験パスに試験呼を発信する発信側の試験端末と試験呼を着信する着信側の試験端末とを選択し、前記試験パスを確定する試験端末選択部と、
前記試験端末選択部に選択された試験端末に前記試験パスの試験指示を送信する試験指示実行部と、
を備えることを特徴とする監視装置。 - 試験パスが確定すると、当該確定した試験パスを構成する各リンクグループのリンクの未確認数を各リンクグループのリンク数とリンクの未確認数とに基づいて補正し、前記確定した試験パスを構成する各サーバグループの転送処理の未確認数を各サーバグループのサーバ数と転送処理の未確認数とに基づいて補正する未確認数補正部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。 - 前記試験パス選択部は、前記試験端末選択部により選択可能な試験端末がなくなるまで、前記未確認数の大きい構成要素を持つパスから順次試験パスとして選択し、
前記試験端末選択部は、既に選択した試験端末以外の試験端末を選択し、
前記試験指示実行部は、前記試験端末選択部により選択可能な試験端末がなくなると、確定した全ての試験パスの試験指示を送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視装置。 - 前記試験端末選択部は、選択可能な着信側の試験端末がない場合、他の試験パスの発信側として既に選択された試験端末を、前記試験パス選択部に選択された試験パスの着信側の試験端末とし、前記他の試験パスの発信側の試験端末を選択可能な試験端末から選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の監視装置。 - 各試験端末が試験に利用された回数についての試験端末間の比に基づき、各試験端末の配置を決定する試験端末配置決定部
を備えることを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の監視装置。 - 多重化されたサーバ群を示すサーバグループと前記サーバグループ間を接続するリンク群を示すリンクグループとを介して複数の端末が呼接続するネットワークにおける接続関係を特定するためのネットワークトポロジ情報を記憶する記憶部を備えた監視装置に用いられる監視方法であって、
前記監視装置の通過経路情報受信部が、前記ネットワークにおいて、呼を発信する端末に接続されるサーバから呼の着信番号帯を管理するサーバまでの経路であるパスの疎通を確認するための試験呼の通過経路情報を受信するステップと、
前記監視装置の未確認数算出部が、前記記憶部に記憶されるネットワークトポロジ情報と前記通過経路情報受信部に受信される通過経路情報とに基づいて、試験呼による疎通が確認されていないリンクの数であるリンクの未確認数をリンクグループ毎に算出し、着信番号帯に対する呼の転送処理が試験呼により確認されていないサーバの数である転送処理の未確認数をサーバグループ毎に算出するステップと、
前記監視装置の試験パス選択部が、前記未確認数算出部により算出された未確認数が最大であるリンクグループ又はサーバグループを構成要素とするパスを試験パスとして選択するステップと、
前記監視装置の試験端末選択部が、前記試験パス選択部に選択された試験パスに試験呼を発信する発信側の試験端末と試験呼を着信する着信側の試験端末とを選択し、前記試験パスを確定するステップと、
前記監視装置の試験指示実行部が、前記試験端末選択部に選択された試験端末に前記試験パスの試験指示を送信するステップと、
を有することを特徴とする監視方法。 - 多重化されたサーバ群を示すサーバグループと前記サーバグループ間を接続するリンク群を示すリンクグループとを介して複数の端末が呼接続するネットワークにおける接続関係を特定するためのネットワークトポロジ情報を記憶する記憶部を備えた監視装置として用いられるコンピュータに、
前記監視装置の通過経路情報受信部が、前記ネットワークにおいて、呼を発信する端末に接続されるサーバから呼の着信番号帯を管理するサーバまでの経路であるパスの疎通を確認するための試験呼の通過経路情報を受信するステップと、
前記監視装置の未確認数算出部が、前記記憶部に記憶されるネットワークトポロジ情報と前記通過経路情報受信部に受信される通過経路情報とに基づいて、試験呼による疎通が確認されていないリンクの数であるリンクの未確認数をリンクグループ毎に算出し、着信番号帯に対する呼の転送処理が試験呼により確認されていないサーバの数である転送処理の未確認数をサーバグループ毎に算出するステップと、
前記監視装置の試験パス選択部が、前記未確認数算出部により算出された未確認数が最大であるリンクグループ又はサーバグループを構成要素とするパスを試験パスとして選択するステップと、
前記監視装置の試験端末選択部が、前記試験パス選択部に選択された試験パスに試験呼を発信する発信側の試験端末と試験呼を着信する着信側の試験端末とを選択し、前記試験パスを確定するステップと、
前記監視装置の試験指示実行部が、前記試験端末選択部に選択された試験端末に前記試験パスの試験指示を送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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