JP5470205B2 - 表示装置および表示制御方法 - Google Patents
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Description
したがって、このような温度センサを搭載する装置では、装置内で発生する熱による温度センサへの影響を抑制する必要がある。
。この技術では、複数の表示素子を直列接続するとともに、これら表示素子ごとに当該素子の両端にスイッチ素子を接続して、これらスイッチ素子をオン・オフ制御することにより表示素子の点消灯制御している。そして、直列接続されたこれら表示素子に対して、さらに定電流回路を直列接続して、各表示素子に流れる電流を一定値とすることにより、表示素子での消費電力を一定に保持している。
LEDなどの表示素子では、駆動に必要な電圧が定められている。例えば赤色LEDや緑色LEDでは、1つ当たり2.1V程度必要とし、白色LEDでは1つ当たり3.5V程度も必要となる。一方、CPUなどの制御系電源は、省電力化により電圧が低下傾向にあり、5V以下の電圧を用いるものが一般的である。このため、従来技術によれば、LED用に制御系電源電圧より高い電源電圧を供給する必要があり、回路規模や回路コストの増大に繋がる。
P/Vin=If+(ΣQi+Iron×Tr)/Tc
の関係式に基づいて負荷駆動期間長Trを計算し、周期期間のうち負荷駆動期間長Tr分だけ負荷抵抗素子を駆動することにより、余剰電流を負荷抵抗素子で消費させるようにしてもよい。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる表示装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
この表示装置1は、LEDなどからなる複数の表示素子を点消灯制御して各種情報を表示する表示装置である。
表示装置1には、主な構成として、表示素子LD1,LD2,LD3、抵抗素子R1,R2,R3、表示制御部10、および記憶部15が設けられている。また、表示制御部10には、主な処理部として、点消灯制御部11と電流調整部12が設けられている。
表示素子LD1のアノード端子と動作電圧VCCとの間に、抵抗素子R1が直列接続されており、表示素子LD1のカソード端子が点消灯制御部11に接続されている。
また、表示素子LD2のアノード端子と動作電圧VCCとの間に、抵抗素子R2が直列接続されており、表示素子LD2のカソード端子が点消灯制御部11に接続されている。
同じく、表示素子LD3のアノード端子と動作電圧VCCとの間に、抵抗素子R3が直列接続されており、表示素子LD3のカソード端子が点消灯制御部11に接続されている。
本実施の形態において、表示素子LD1,LD2,LD3に流れる点灯電流I1on,I2on,I3onは、互いに等しい電流値Idonであるものとする。また、負荷抵抗素子Rの負荷電流Ironも電流値Idonに等しくなるよう、負荷抵抗素子Rの抵抗値が予め選択されているものとする。
電流調整部12は、周期期間内で負荷抵抗素子Rに流れる負荷抵抗素子電流Irをスイッチング制御することにより、表示区間のうち、当該表示素子LDiを消灯させる表示区間で余剰する余剰電流分を、負荷抵抗素子Rで消費させる機能を有している。
記憶部15で記憶する主な処理情報として、駆動タイミングデータ15Aや点灯データ15Bがある。
本実施の形態にかかる表示装置1は、図4に示すような、例えば、空調などの制御システムの設定器の一部として用いられる。
設定器2は、コネクタCNおよび通信回線Lを介して上位コントローラCNTと接続されて、上位コントローラCNTからの供給電源により動作する端末装置である。
電圧監視部28は、動作電圧VCCを常時監視して、動作電圧VCCの低下を制御部20へ通知する機能を有している。
制御部20は、動作電圧VCC低下の通知に応じて、障害発生を上位コントローラCNTへ通知するなどの障害発生動作を行う機能を有している。
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態にかかる表示装置1の動作について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すフローチャートである。図6は、第1の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すタイミングチャートである。
表示装置1の表示制御部10は、一定の周期期間ごとに、図5の表示制御処理を実行する。
図6に示すように、周期期間Cが3分割されて表示区間S1,S2,S3が順に設けられている。駆動タイミングデータ15Aが、前述した図2の内容である場合、表示区間S1,S2,S3の各タイミングで、点灯データ15Bに基づき表示素子LD1,LD2,LD3が駆動される。
したがって、表示区間S3で生じた余剰電流Isが負荷抵抗素子電流Irとして流れるため、表示素子LD1,LD2,LD3および負荷抵抗素子Rにおいて消費される総消費電流Iallは、表示区間S1,S2,3において、常に点灯電流Ionに等しくなる。
このように、本実施の形態は、これら複数の表示素子LDを動作電圧VCCに対して互いに並列的に接続するとともに、これら表示素子LDと並列的に負荷抵抗素子Rを接続し、点消灯制御部11により、一定の周期期間C内に時分割で設けた表示区間Siごとに、表示素子LDのうち当該表示区間に対応する表示素子LDiを点消灯制御し、電流調整部12により、周期期間C内で負荷抵抗素子Rに流れる電流をスイッチング制御することにより、表示素子LDiの消灯により生じる余剰電流Is分を負荷抵抗素子Rで消費させるようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置について説明する。
第1の実施の形態では、表示素子LDiの消灯により生じる余剰電流Is分を負荷抵抗素子Rで消費させる具体的構成として、表示区間Sのうち当該表示素子LDiを消灯させる表示区間Siに同期したタイミングで、負荷抵抗素子Rを駆動する場合を例として説明した。
なお、本実施の形態にかかる表示装置1のうち、他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図7および図8を参照して、本実施の形態にかかる表示装置1の動作について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すフローチャートである。図8は、第2の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すタイミングチャートである。
表示装置1の表示制御部10は、一定の周期期間ごとに、図7の表示制御処理を実行する。
次に、点消灯制御部11は、駆動タイミングデータ15Aおよび点灯データ15Bに基づいて、各表示区間S1,S2,S3における表示素子LD1,LD2,LD3の駆動要否を決定する(ステップ201)。
続いて、電流調整部12は、これら電流時間積Qiの総和Qallを負荷抵抗素子Rに流れる負荷電流Ironで除算することにより、負荷抵抗素子Rの負荷駆動期間長Trを計算する(ステップ203)。
したがって、時間長T3の表示区間S3で生じた余剰電流Isが、負荷駆動期間長Trの負荷駆動期間Sr分だけ負荷電流Ironとして流れるため、表示素子LD1,LD2,LD3および負荷抵抗素子Rにおいて消費される総消費電流Iallは、各周期期間C間において、常に等しくなる。
このように、本実施の形態は、電流と時間長との積からなる電流時間積Qというスカラを導入し、表示区間Sのうち対応する表示素子LDを消灯させる表示区間Siにおける電流時間積Qiの総和と、負荷抵抗素子Rの電流時間積Qrとが等しくなるよう、負荷抵抗素子Rの負荷駆動期間長Trを調整して駆動するようにしたものである。
したがって、例えば赤色LEDや白色LEDなど、電気的特性の異なる複数の表示素子の表示制御を行う場合のように、表示素子LDiごとに、表示区間Siの時間長Tiおよび点灯電流Iionが異なる場合でも、表示素子LD1,LD2,LD3および負荷抵抗素子Rでの消費電力が一定に保たれるため、装置内で発生する熱による温度センサへの影響を抑制することができる。
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかる表示装置1について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第2の実施の形態にかかる電流時間積を利用して、外部装置(図示せず)から表示装置1へ供給される供給電圧Vinの変動による、表示装置1での消費電力の変化を、負荷抵抗素子Rの負荷駆動期間長Trで調整する場合について説明する。
電源部16は、電圧レギュレータなどの定電圧回路からなり、入力された供給電圧Vinから一定電圧の動作電圧VCCを生成して、各回路部へ供給する機能を有している。
電流調整部12は、表示装置1全体の消費電力Pと、供給電圧Vinと、表示素子LDおよび負荷抵抗素子Rの電流時間積Qと、表示素子LDおよび負荷抵抗素子R以外の回路部に定常的に流れる内部定常電流Ifとの関係を示す関係式に基づいて、負荷抵抗素子Rの負荷駆動期間長Trを計算する機能を有している。
一方、周期期間C内には、各表示区間S1,S2とは別個に、負荷抵抗素子Rを駆動するための調整区間Sxが設けられている。この調整区間Sxのうち、上記関係式から計算した負荷駆動期間長Trだけ負荷抵抗素子Rを駆動する。
なお、本実施の形態にかかる表示装置1のうち、他の構成については、第1および第2の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図10および図11を参照して、本実施の形態にかかる表示装置1の動作について説明する。図10は、第3の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すフローチャートである。図11は、第3の実施の形態にかかる表示装置の表示制御処理を示すタイミングチャートである。
表示装置1の表示制御部10は、一定の周期期間ごとに、図10の表示制御処理を実行する。
続いて、電圧検出部13は、供給電圧Vinを検出する(ステップ301)。
一方、電流調整部12は、駆動タイミングデータ15Aおよび点灯データ15Bに基づいて、各表示区間Sのうち、当該表示区間と対応する表示素子LDを点灯する表示区間Siについて、電流時間積Qiを計算する(ステップ303)。表示区間Siの電流時間積Qiは、当該表示区間Siと対応する表示素子LDiの点灯電流Iiと、表示区間Siの時間長Tiとの積、すなわちQi=Ii×Tiで求められる。
P/Vin=If+(ΣQi+Iron×Tr)/Tc …(1)
したがって、供給電圧Vinが変動する場合でも、表示素子LD1,LD2および負荷抵抗素子Rでの消費電力が一定に保たれるため、装置内で発生する熱による温度センサへの影響を抑制することができる。
ここでは、供給電圧VinがDC24V±15%で変動し、消費電力P=260mW、内部定常電流If=5mA、点灯電流I1on=I2on=負荷抵抗素子Rに流れる負荷電流=8mA、表示区間長T1=T2=5ms、周期期間長Tc=20msとした。この際、負荷駆動期間Trは、第1の実施の形態のように、必ずしもSxのタイミング内とする必要はなく、S1、S2タイミング内も使用できるが、周期期間長Tcは超えないようにする。
これら特性F1,F2,F3は、供給電圧Vinが上昇するに連れて、負荷駆動期間長Trが単調減少しており、供給電圧Vinの上昇で増加した電圧変動電流Iv分だけ、負荷抵抗素子Rで消費する負荷電流の電流量が削減されていることが分かる。
このように、本実施の形態は、第2の実施の形態にかかる電流時間積を利用して、表示装置1へ供給される供給電圧Vinの変動による、表示装置1での消費電力の変化を、負荷抵抗素子Rの負荷駆動期間長Trで調整するようにしたので、表示装置1全体で消費される総消費電力は、各周期期間C間において、常に等しくなる。
したがって、供給電圧Vinが変動する場合でも、表示素子LD1,LD2および負荷抵抗素子Rでの消費電力が一定に保たれるため、装置内で発生する熱による温度センサへの影響を抑制することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
Claims (5)
- 動作電源に対して互いに並列的に接続された複数の表示素子と、
前記動作電源に対して前記表示素子と並列的に接続された負荷抵抗素子と、
一定の周期期間内に時分割で設けた表示区間ごとに、前記表示素子のうち当該表示区間に対応する表示素子を点消灯制御する点消灯制御部と、
前記表示区間のうち前記表示素子が消灯制御される表示区間、または前記周期期間のうち前記表示区間以外の調整区間において、前記負荷抵抗素子に流れる電流をスイッチング制御することにより、前記表示区間のいずれかで消灯制御した前記表示素子の点灯電流に相当する余剰電流を前記負荷抵抗素子に流す電流調整部と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記点消灯制御部は、前記表示区間ごとに、前記表示素子のうち当該表示区間に対応するいずれか1つの表示素子を点消灯制御するとともに、他の表示素子を消灯し、
前記負荷抵抗素子は、前記表示素子間で等しく設定された、表示素子1つ分の点灯電流を消費する抵抗値を有し、
前記電流調整部は、前記表示区間のうち当該表示素子を消灯させる表示区間に同期したタイミングで、前記負荷抵抗素子を駆動することにより、前記余剰電流を前記負荷抵抗素子で消費させる
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記電流調整部は、前記表示区間のうち当該表示区間と対応する表示素子を消灯させる表示区間ごとに、当該表示区間の時間長と当該表示素子の点灯電流との積からなる電流時間積を計算し、これら電流時間積の総和を前記負荷抵抗素子に流れる負荷電流で除算することにより、前記負荷抵抗素子の負荷駆動期間長を計算し、前記周期期間のうち前記負荷駆動期間長分だけ前記負荷抵抗素子を駆動することにより、前記余剰電流を前記負荷抵抗素子で消費させる
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記電流調整部は、前記表示区間Sのうち対応する表示素子を点灯させる表示区間Siごとに、当該表示区間の時間長と当該表示素子の点灯電流との積からなる電流時間積Qiを計算し、前記周期期間長をTcとし、前記負荷抵抗素子に流れる負荷電流をIronとし、前記周期期間のうち前記記負荷抵抗素子の負荷駆動期間長をTrとし、当該表示装置のうち前記表示素子以外の回路部で定常的に消費される内部定常電流をIfとし、当該表示装置に対して外部から供給される供給電圧をVinとし、前記周期期間において当該表示装置全体で消費する消費電力をPとした場合、
P/Vin=If+(ΣQi+Iron×Tr)/Tc
の関係式に基づいて前記負荷駆動期間長Trを計算し、前記周期期間のうち前記負荷駆動期間長Tr分だけ前記負荷抵抗素子を駆動することにより、前記余剰電流を前記負荷抵抗素子で消費させる
ことを特徴とする表示装置。 - 動作電源に対して互いに並列的に接続された複数の表示素子と、前記動作電源に対して前記表示素子と並列的に接続された負荷抵抗素子とを備える表示装置で用いられる表示制御方法であって、
点消灯制御部が、一定の周期期間内に時分割で設けた表示区間ごとに、前記表示素子のうち当該表示区間に対応する表示素子を点消灯制御する点消灯制御ステップと、
電流調整部が、前記表示区間のうち前記表示素子が消灯制御される表示区間、または前記周期期間のうち前記表示区間以外の調整区間において、前記負荷抵抗素子に流れる電流をスイッチング制御することにより、前記表示区間のいずれかで消灯制御した前記表示素子の点灯電流に相当する余剰電流を前記負荷抵抗素子に流す電流調整ステップと
を備えることを特徴とする表示制御方法。
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