JP5469791B2 - 低硫黄留出物の製造 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、1998年12月8日出願の米国仮特許出願第60/111,346号からの優先権を主張する、1999年12月7日出願の米国出願第09/457,434号の一部継続出願である。
発明の分野
本発明は、留出ストリームを水素処理して、格段に硫黄が少なく、全芳香族化合物および多環式芳香族化合物が中程度に減少されたストリームを製造する方法に関する。留出ストリームは第1の水素化脱硫段で水素化脱硫される。生成した生成物ストリームは第1の分離域に送られ、そこで気相生成物ストリームおよび液相生成物ストリームが製造される。液相生成物ストリームは第2の水素化脱硫段に送られ、その生成物ストリームは第2の分離域に送られ、そこで気相生成物ストリームおよび硫黄が少ない液体生成物ストリームが製造される。前記第2の分離域からの気相生成物ストリームの少なくとも一部を、第1の水素化脱硫段にカスケードすることが可能である。
発明の背景
環境および規制の発議案は、留出燃料中の硫黄と芳香族化合物の両方のレベルをどこまでも低くすることを要求している。例えば、2005年について欧州連合内で販売されようとする留出燃料に関する硫黄規制案は50wppm以下である。留出燃料およびより重質の炭化水素生成物中に見られる全芳香族化合物のより低いレベルおよび多環芳香族化合物のより低いレベルを要求するであろう規制案もある。さらに、カリフォルニアAir Resources Board(CARB)の標準ディーゼルおよびスウェーデンクラスIディーゼルに関する、許容可能な最大全芳香族化合物レベルは、それぞれ10体積%および5体積%である。さらに、CARB標準燃料は、1.4体積%より多い多環式芳香族化合物(PNA)を許容していない。従って現在、これらの規制案のゆえに多くの研究が水素化処理技術において行われている。
水素化処理(硫黄除去の場合には水素化脱硫)は当該技術において周知されており、典型的には、水素化処理条件において担持触媒の存在下で石油ストリームを水素で処理することを必要とする。触媒は通常、耐火性担体上に担持された第VI族金属からなり、促進剤として一種以上の第VIII族金属を有する。水素化脱硫のみならず、水素化脱窒素にも特に適する水素化処理触媒は、一般に、アルミナ担体上に担持され、第VI族金属としてモリブデンまたはタングステンを含有し、第VIII族金属としてのコバルト、ニッケル、鉄またはそれらの組み合わせで促進される。アルミナ担持コバルト促進モリブデン触媒は、制限仕様が水素化脱硫である時に最も広く用いられるのに対し、アルミナ担持ニッケル促進モリブデン触媒は、水素化脱硫のみでなく、水素化脱窒素や芳香族の部分飽和のために最も広く用いられる。
より効率的な水素処理プロセスに関する要求を満たすために、より活性な触媒の開発と共に、反応容器設計の改善にも多くの研究が行われている。種々の改善されたハードウェア構成が提案されてきた。こうした構成の一つは、原料油が連続触媒床を通して下方に流れ、処理ガス(典型的には水素含有処理ガス)も原料油と並流で下方に流れる並流設計である。もう一つの構成は、原料油が、上昇する処理ガス(典型的には水素含有処理ガス)とは反対に、連続触媒床を通して下方に流れる向流設計である。硫黄および窒素に影響を受けやすい触媒に対して有害なHSおよびNHなどのヘテロ原子成分を、上昇する処理ガスが持ち去るので、原料の流れを基準として下流側にある触媒床は、高性能であるが、それ以外により硫黄に影響を受けやすい触媒を含有していてもよい。
他のプロセス構成には、単一反応容器または別個の反応容器のいずれかにおける多段反応段の使用が含まれる。ヘテロ原子成分レベルが連続的に低くなるので、下流側の段ではより硫黄に影響を受けやすい触媒を用いることが可能である。欧州特許出願第93200165.4号には、単一反応容器内で行われるこうした二段水素化処理プロセスが教示されている。
留出燃料の水素化脱硫(HDS)および芳香族化合物飽和(ASAT)を実質的に達成するために、二つのタイプのプロセス構成が一般に用いられ、いずれも比較的高い圧力で運転される。一つは、800psigを超える圧力で運転する、Ni/MoまたはNi/W硫化物触媒を用いる一段プロセスである。高い飽和レベルを達成するためには、2,000psigを超える圧力が必要である。もう一方のプロセス構成は二段プロセスである。原料をまずCo/Mo、Ni/MoまたはNi/W硫化物触媒上、中圧で処理し、ヘテロ原子レベルを減少させる。一方、芳香族化合物の飽和は殆ど観察されない。第1段の後に、生成物ストリームをストリッピングし、HS、NHおよび軽質炭化水素を除去する。その後、第1段の生成物を、第VIII族金属水素添加触媒上、高温で反応させ、芳香族化合物の飽和を達成する。こうした二段プロセスは、典型的には、600〜1,500psigの間で運転される。
上述したことに鑑みて、原料ストリームを処理し、原料ストリームが遙かに厳しい環境規制を満たすことができるようにするための改善された水素処理法が必要とされている。
発明の概要
本発明によれば、多段階からなる、硫黄含有率が3,000wppmより高い留出原料池中の硫黄レベルを減少させる方法であって、
(a)第1の水素化脱硫段において、硫黄含有率が3,000wppmより高い留出原料油ストリームを、水素含有処理ガスの存在下で反応させて、硫黄含有率が1,000wppm未満の液体生成物ストリームを生じさせる工程であって、前記第1の水素化脱硫段は一つ以上の反応域を含み、前記反応域は各々、水素化脱硫触媒の存在下、水素化脱硫条件で運転され、前記水素含有処理ガスの一部は下記工程(d)の第2の水素化脱硫段からカスケードされる工程;
(b)前記液体生成物ストリームを第1の分離域に送り、そこで水素含有生成物ガスストリームと液相生成物ストリームを生成させる工程;
(c)前記液相生成物ストリームを第2の水素化脱硫段に送る工程;
(d)前記第2の水素化脱硫段において、前記液相生成物ストリームを、水素含有処理ガスの存在下で反応させて、硫黄含有率が100wppm未満の液体生成物ストリームを生じさせる工程であって、前記第2の水素化脱硫段は一つ以上の反応域を含み、前記反応域は各々、水素化脱硫触媒床を含む水素化脱硫条件で運転される工程;および
(e)前記工程(d)の液体生成物ストリームを第2の分離域に送り、そこで水素含有生成物ガスストリームと液相生成物ストリームを生成させる工程
を含むことを特徴とする硫黄レベルを減少させる方法が提供される。
本発明の好ましい実施態様において、前記第1の分離域からの生成物ガスストリームの少なくとも一部は、前記第1の水素化脱硫段に再循環される。
本発明のもう一つの好ましい実施態様において、前記第2の分離域からの生成物ガスストの少なくとも一部は、前記第1の水素化脱硫段にカスケードされる。
もう一つの好ましい実施態様において、本発明は、前記工程(e)の液相生成物ストリームの少なくとも一部を、(i)一種以上の潤滑助剤、(ii)一種以上の粘度調整剤、(iii)一種以上の酸化防止剤、(iv)一種以上のセタン価向上剤、(v)一種以上の分散剤、(vi)一種以上の低温流れ向上剤、(vii)一種以上の金属不活性剤、(viii)一種以上の腐食抑制剤、(ix)一種以上の清浄剤および(x)一種以上の留出物または品質向上された留出物の少なくとも一種と組み合わせることをさらに含む。
もう一つの実施態様において、本発明は、上記プロセスにより製造された生成物である。
発明の詳細な説明
本発明による処理に適する原料ストリームは、留出物の範囲およびそれ以上で沸騰する石油系原料ストリーム(即ち「留出物」)である。こうした原料ストリームは、典型的には約150℃〜約400℃、好ましくは約175℃〜約370℃の沸点範囲を有する。これらの原料ストリームは、通常約3,000wppmより多い硫黄を含有する。こうした原料ストリームの例としては、バージン留出物、軽質接触分解サイクル油、軽質コーカー油などが挙げられるが、これらに限定されない。精製業者は、硫黄などのヘテロ原子を除去すると共に、芳香族化合物を飽和させて、これらのタイプの原料ストリームを品質向上させることが非常に望ましい。
図1に示される好ましい実施態様の説明によって、本発明の方法をより良く理解することができる。重要なことは、図1の実施態様では、第2の水素化脱硫段で(場合により第1の水素化脱硫段でも)ワンススルー水素処理ガスを用いることである。第2の水素化脱硫段で、比較的少ない量の水素を、芳香族化合物の飽和により消費される水素の量を最小にしつつ、液体生成物中の硫黄レベルがごく低くなるようなやり方で用いる。好ましくは、第1の水素化脱硫段は硫黄と窒素の両方のレベルを減少させ、硫黄レベルを約1,000wppm未満、好ましくは約500wppm未満とする。第2の水素化脱硫段は、硫黄レベルを約100wppm未満、好ましくは約50wppm未満に減少させる。本発明の実施において、処理ガス中の水素は、不純物と反応し、不純物をHS、NHおよび水蒸気に転化(これらは気体状留出物の一部として除去される)し、またオレフィンおよび芳香族化合物を飽和させる。
簡単にするために、反応容器の内部構造物、バルブ、ポンプ、熱電対および伝熱装置などの雑多なものは示していない。図1は、各々水素化脱硫触媒の触媒床を含む反応域12aおよび12bを含む水素化脱硫反応容器R1を示している。二つの域をR1内に示しているけれども、この反応段が反応域を一つだけ、または二つ以上の反応域を含んでいてもよいことは言うまでもないであろう。触媒は、反応器内に固定床として存在することが好ましいが、スラリーまたは沸騰床などの他のタイプの触媒配置を用いることが可能である。各反応域の下流は非反応域14aおよび14bである。典型的には、非反応域には触媒がない。即ち非反応域は、容器内における触媒に関して空の区画である。図示していないが、各反応段の上流に液体分配手段を設けてもよい。液体分配手段のタイプは本発明の実施に制限を加えるものではなく、シーブトレー、バブルキャップトレー、または、スプレーノズル、チムニー、チューブなどが付いたトレーなどのトレー装置が好ましい。温度制御用の冷却流体(液体または蒸気)を導入する目的で、非反応域14a内で気液混合装置(図示していない)を用いることも可能である。
原料ストリームは、ライン18からの水素含有処理ガスと共に、ライン10を介して反応容器R1に供給される。処理ガスは、典型的には、ナフサ水素精製装置などの別の精油プロセス装置からのものである。処理ガスを分離域S1からライン20、22および16を介して再循環することも可能であり、これは本発明の範囲内である。本明細書において、水素処理ガスに関して用いられる場合の「再循環された」という用語は、反応段の入口に送られる前に圧力を高めるためにガス圧縮機23を通過する、ある段からの気体状留出物として分離された水素含有処理ガスのストリームを示すものとする。一般に、HSなどの好ましくない化学種を水素再循環ストリームから除去するスクラバーも、圧縮機に含まれることに注意すべきである。原料ストリームおよび水素含有処理ガスは、水素化脱硫段R1の一つ以上の反応域を並流で通過し、これにより原料ストリームから相当量のヘテロ原子、好ましくは硫黄が除去される。第1の水素化脱硫段は、耐火性担体上に担持されたCo−MoまたはNi−Moを含む触媒を含むことが好ましい。
本明細書において用いられる「水素化脱硫」という用語は、ヘテロ原子、好ましくは硫黄および窒素の除去、および芳香族化合物の幾ばくかの水素添加に対して本来的に活性である適切な触媒の存在下で、水素含有処理ガスを用いるプロセスを意味する。本発明の反応容器R1内での使用に適する水素化脱硫触媒としては、従来の水素化脱硫触媒、例えば、比較的広い表面積の耐火性担体物質、好ましくはアルミナ上に担持された、少なくとも一種の第VIII族金属、好ましくはFe、CoまたはNi、より好ましくはCoおよび/またはNi、最も好ましくはCo、および少なくとも一種の第VI族金属、好ましくはMoまたはW、より好ましくはMoを含むものなどが挙げられる。他の適切な水素化脱硫触媒担体としては、シリカ、ゼオライト、非晶質シリカ−アルミナおよびチタニア−アルミナなどの耐火性酸化物が挙げられる。Pなどの添加剤が存在していてもよい。一種より多い水素化脱硫触媒を同じ反応容器内の同じ反応域内で使用することは本発明の範囲内である。第VIII族金属は、典型的には約2〜20重量%、好ましくは約4〜15重量%の範囲の量で存在する。第VI族金属は、典型的には約5〜50重量%、好ましくは約10〜40重量%、より好ましくは約20〜30重量%の範囲の量で存在する。すべての金属重量%は、触媒の全重量を基準にしている。典型的な水素化脱硫温度は約200℃〜約400℃の範囲であり、ここで全圧は約50psig〜約3,000psig、好ましくは約100psig〜約2,500psig、より好ましくは約150〜500psigである。より好ましい水素分圧は約50〜2,000psig、最も好ましくは約75〜800psigである。
複合液相/気相生成物ストリームは、ライン24を介して水素化脱硫段R1から流出して分離域S1に送られ、そこで液相生成物ストリームが気相生成物ストリームから分離される。液相生成物ストリームは、典型的には、約150℃〜約400℃の範囲内で沸騰する成分を含むストリームであるが、原料ストリームより高い沸点範囲をもたない。気相生成物ストリームはライン20を介してオーバーヘッドに集められる。分離域S1からの液体反応生成物はライン26を介して水素化脱硫段R2に送られ、反応域28aおよび28bを通して下方に送られる。非反応域は、29aおよび29bによって表されている。
新鮮な水素含有処理ガスは、ライン30を介して反応段R2に導入される。この図では、液体原料ストリームと並流で流れる処理ガスが示されているが、処理ガスを反応器R2の塔底部に導入し、下方に流れる液体原料ストリームに対して向流で流してもよく、これも本発明の範囲内である。処理ガス中に含まれる水素の導入比が、この段の化学的水素消費量の3倍以下、より好ましくは約2倍未満、最も好ましくは約1.5倍未満であることが好ましい。原料ストリームおよび水素含有処理ガスは、水素化脱硫段R2の一つ以上の反応域を好ましくは並流で通過し、この結果相当量の残留硫黄が除去され、原料ストリームが好ましくは約100wppm未満の硫黄、より好ましくは約50wppm未満の硫黄を有するレベルにまでなる。
本発明において、反応容器R2内での使用に適する水素化脱硫触媒としては、従来の水素化脱硫触媒、例えば、前述のR1において用いる触媒などが挙げられる。貴金属触媒も使用でき、好ましくは、貴金属はPt、Pdまたはそれらの組み合わせから選択される。Pt、Pdまたはそれらの組み合わせは、典型的には約0.5〜5重量%、好ましくは約0.6〜1重量%の範囲の量で存在する。典型的な水素化脱硫温度は、約200℃〜約400℃の範囲であり、このときの全圧は約50psig〜約3,000psig、好ましくは約100psig〜約2,500psig、より好ましくは約150〜1,500psigである。より好ましい水素分圧は、約50〜2,000psig、最も好ましくは約75〜1,000psigである。一実施態様において、R2出口圧力は約500〜約1000psigの範囲である。
第2の反応段R2が二つ以上の反応域を含み、反応域の少なくとも一つが他の反応域より少なくとも25℃、好ましくは少なくとも約50℃低い温度であることは本発明の範囲内である。低温の反応域を、高温の反応域より少なくとも約50℃低い温度で運転することが好ましい。低温の反応域が、原料油の流れに関し最も下流側の反応域であることが好ましい。第2の反応段を並流形式または向流形式のいずれかで運転することも本発明の範囲内である。向流形式とは、下降する原料に対し処理ガスが逆方向に流れることを意味する。
第2の水素化脱硫段R2からの反応生成物を、ライン35を介して第2の分離域S2に送り、そこで、水素を含む蒸気生成物を、ライン32を介して好ましくはオーバーヘッドに回収し、ライン36を介してプロセスから除去してもよい。(i)反応器に導入された水素含有処理ガスがすべて反応器内で消費された場合、または(ii)反応器の気相留出物中に未反応水素含有処理ガスが存在し、それが反応器から抜き出された場合のいずれかの場合、処理ガスを「ワンススルー」処理ガスと呼ぶ。或いは、蒸気生成物の全部または一部を、ライン34および16を介して水素化脱硫段R1にカスケードしてもよい。「カスケードされた」という用語は、処理ガスに関連して用いられる場合、ある段からの蒸気留出物として分離され、ガス圧縮機を通過せずに反応段の入口に送られる水素含有処理ガスのストリームを示すものとする。即ち、処理ガスは下流側の反応段から、同じかまたはより低い圧力である上流側の反応段に流れるので、ガスを圧縮する必要がない。
図1はまた、幾つかの任意の処理装置も示している。例えばライン38は、液体または気体のいずれであってもよい冷却流体を搬送することが可能である。水素は好ましい気体冷却流体であり、灯油は好ましい液体冷却流体である。
本発明の実施において用いられる反応段は、所望の反応に適する温度および圧力で運転される。例えば、典型的な水素処理温度は約200℃〜約400℃であり、このときの圧力は約50psig〜約3,000psig、好ましくは50〜2,500psig、より好ましくは約150〜1,500psigである。さらに、反応段R2は二つ以上の反応域を含んでいてよく、そのうちの最も下流側の反応域が、その上流側の反応域より少なくとも約25℃、好ましくは少なくとも約35℃低い温度で運転されてよい。
水素処理の目的や、本発明についての文脈において、「水素」および「水素含有処理ガス」という用語は同義語であり、純水素であってもよく、また、少なくとも所望の反応に十分な量の水素、および反応または生成物のいずれかを不利に妨げず、反応または生成物に悪影響を及ぼさない他の気体(例えば、窒素およびメタンなどの軽質炭化水素)を含有する処理ガスストリームである水素含有処理ガスのいずれかであってもよい。HSおよびNHなどの不純物は好ましくないので、相当の量存在するなら、通常は処理ガスをR1反応器に供給する前に、処理ガスから除去される。反応段に導入された処理ガスストリームは、好ましくは少なくとも約50体積%、より好ましくは少なくとも約75体積%、最も好ましくは少なくとも95体積%の水素を含有する。特定のいずれかの段からの気体状留出物中の未反応水素を、いずれかの段の水素処理に用いる運転においては、当該段に導入された新鮮処理ガス中に十分な水素が存在し、当該段からの気体状留出物が、後続の段にとって十分な水素を含有していなければならない。第1の段の気体状留出物を冷却・凝縮すると、水素化処理された、比較的清浄な、より重質(例えば、C以上)の炭化水素が回収される。
本発明において用いられる反応容器内の液相は、典型的には、主として原料の高沸点成分からなる。気相は、典型的には、水素含有処理ガス、HSおよびNHのようなヘテロ原子不純物および新鮮原料中の気化した低沸点成分並びに水素処理反応の軽質生成物の混合物である。気体状留出物がさらなる水素処理を必要とする場合、気体状留出物をさらなる水素処理触媒を含む気相反応段に送り、適切な水素処理条件においてさらなる水素処理に付すことが可能である。或いは、気相生成物中の炭化水素を、気相の冷却により凝縮させ、必要ならば、得られた凝縮液を反応段のいずれかに再循環させることができる。
液相生成物を他の留出物または改質留出物と組み合わせてもよい。論じたように、生成物は、有効量の燃料添加剤、例えば潤滑助剤およびセタン価向上剤などと適合している。好ましくは、主たる量の生成物を少量の燃料添加剤と組み合わせ、燃料添加剤を燃料の性能を損なわない程度に用いてもよい。用いられる添加剤の具体的な量は生成物の用途に応じて異なるが、生成物および添加剤の重量を基準にして一般に0.05〜2.0重量%の範囲であってよい。但し、この範囲に限定されない。添加剤は、必要に応じて単独で、または2種以上を組み合わせて用いることが可能である。
論じたように、硫黄レベルおよび多環式芳香族化合物(PNA)レベルが比較的低く、全芳香族化合物対PNAの比が比較的高いとして特徴付けられる留出燃料生成物を、こうしたプロセスにより形成してもよい。こうした留出燃料は、ディーゼルエンジン、特にいわゆる「リーンバーン」ディーゼルエンジンなどの圧縮着火エンジン内で用いてもよい。こうした燃料は、(i)硫黄感受性のNO転化排気ガス触媒、(ii)微粒子トラップを含むエンジン排気ガス微粒子排出物削減技術、および(iii)(i)と(ii)の組み合わせのいずれかを用いる自動車用ディーゼルシステムなどの、圧縮着火エンジンシステムと適合する。こうした留出燃料は中程度のレベルの全芳香族化合物を有し、このことによりより清浄に燃焼するディーゼル燃料を製造するコストが下がり、またプロセスで消費される水素の量を最小にすることによりCOの排出も減少させる。
一実施態様において、本発明の方法により製造された留出燃料生成物は、約100wppm未満、好ましくは約50wppm未満、より好ましくは約10wppm未満の硫黄を含有する。さらに、本発明の留出燃料は、少なくとも約205℃のT10蒸留点を有する低沸点物質の含有量が比較的少ない。本発明の留出燃料はまた、全芳香族化合物含有率が約15〜35重量%、好ましくは約20〜35重量%、最も好ましくは約25〜35重量%である。本発明の実施によって得られる留出生成物組成におけるPNA含有率は約3重量%未満、好ましくは約2重量%未満、より好ましくは約1重量%未満である。こうした重量%および重量ppmは生成物の重量を基準にしている。一実施態様において、芳香族化合物対PNA比は少なくとも約11、好ましくは少なくとも約13、より好ましくは少なくとも約15である。もう一つの実施態様において、芳香族化合物対PNA比は、11〜約50、好ましくは11〜約30、より好ましくは11〜約20の範囲である。
PNAという用語は、「二個以上の芳香環を有する芳香族性化学種」と定義される多環式芳香族化合物、並びにそのアルキルおよびオレフィン置換誘導体を意味するものとする。ナフタレンおよびフェナントレンはPNAの例である。芳香族化合物という用語は、一個以上の芳香族環を含む化学種、並びにそのアルキルおよびオレフィン置換誘導体を意味するものとする。従って、ベンゼン、トルエンおよびテトラヒドロナフタレンと共に、ナフタレンおよびフェナントレンも芳香族化合物と見なされる。PNAはディーゼルエンジンにおける排出物に著しく寄与するので、液体生成物ストリームのPNA含有率を減少させることが望ましい。しかし、経済的理由により水素の消費を最小にすると共に、水蒸気改質を介した水素の製造に伴うCO排出を最小にすることも望ましい。従って、本発明では、液体生成物中での高い芳香族化合物対PNA比を得ることにより、これらの両方を達成する。
以下の実施例により本発明を例証するが、これらはいかにしても本発明の範囲を限定すると解釈されるものではない。
実施例1〜5
従来の商用NiMo/Al(Akzo−Nobel KF842/840)触媒およびCoMo/Al(Akzo−Nobel KF−752)触媒の両方を含む反応器を用い、圧力300〜350psig、出口H圧150〜180psig、処理ガスH含量75%、処理ガス比500〜700SCF/B、LHSV0.3〜0.45、温度330〜350℃の典型的な条件下で、約10,000〜12,000wppmの硫黄を含有するバージン留出原料を商用水素化脱硫装置(第1の水素化脱硫段)内で処理した。この第1の水素化脱硫段からの液体生成物ストリームを、第2の水素化脱硫段への原料ストリーム(下記表1の原料特性の項に記載)として用いた。この第2の水素化脱硫段に関するプロセス条件も下記の表に示している。すべての実験において、商用NiMo触媒(2.6重量%Niおよび14.3重量%Moを含む基準C−411)を用いた。
実施例1〜5は、硫黄100wppm未満の生成物を製造できることを実証しており、この場合、第2の反応段内の処理ガス中の水素の導入比が化学的水素消費の3倍以下である。
Figure 0005469791
ここで図2を参照すると、図2の垂直線より右の領域は本発明により製造された生成物を定義している。本発明の生成物における全芳香族化合物対PNA比は20より大きくなることもある。
実施例1と2を比較すると分かるように、本発明は、R2内の処理ガス比を調節することにより、全芳香族化合物対PNA比を調節する方法を提供する。例えば、生成物中の一定硫黄量について、処理ガス比の減少につれてR2内の液体空間速度を減少させることにより、こうした調節を実行してもよい。
下記表2の比較例A−Fはいずれも、100ppm未満の硫黄を含み、全芳香族化合物レベルが15重量%より多い従来の燃料組成物である。それらのすべては、本発明の燃料組成物の範囲外である10未満の全芳香族化合物対PNAの比を有する。
Figure 0005469791
「FIA」、「MS」および「SFC」という呼称は分析技術として技術上周知されている。例えば、「FIA」は蛍光指示薬分析を表し、「MS」は質量分光分析を表し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィを表す。
図2の垂直線の右の領域は、本発明の方法で形成された好ましい生成物を定義している。図2の横座標が20で打ち切られているのに対し、本発明の好ましい生成物の全芳香族化合物/PNA比が20を超えてもよいことが理解されるべきである。好ましい生成物は、全芳香族化合物(15〜35重量%)および全芳香族化合物/PNAについての基準に加えて、約100wppm未満のSレベルおよび205℃より高いT10点を有する。
本発明の好ましい実施態様を示し、第2の水素化脱硫段において、ワンススルー水素含有処理ガスを用いる二つの並流水素化脱硫段を含む。 硫黄含有率が50ppm未満であり、芳香族化合物対多環式芳香族化合物の比が約11より大きい本発明の留出生成物の組成を定義するプロットである。

Claims (13)


  1. 多段階からなる、多環式芳香族化合物を含有しかつ硫黄含有率が3,000wppmよ
    り高い留出原料油中の硫黄レベルを減少させる方法であって、
    (a)第1の水素化脱硫段において、前記留出原料油ストリームを、(i)下記工程(
    d)の第2の水素化脱硫段からカスケードされる水素含有ガスおよび(ii)本プロセス
    以外の供給源から供給される水素含有ガスからなる水素含有処理ガスの存在下で反応させ
    て、硫黄含有率が500wppm未満の液体生成物ストリームを生じさせる工程であって
    、前記第1の水素化脱硫段は一つ以上の反応域を含み、前記反応域は各々、水素化脱硫触
    媒の存在下、水素化脱硫条件で運転される工程;
    (b)前記液体生成物ストリームを第1の分離域に送り、そこで水素含有生成物ガスス
    トリームと液相生成物ストリームを生成させる工程;
    (c)前記液相生成物ストリームを第2の水素化脱硫段に送る工程;
    (d)前記第2の水素化脱硫段において、前記液相生成物ストリームを、水素含有処理
    ガスの存在下で反応させて、硫黄含有率が100wppm未満でかつ全芳香族化合物対多
    環式芳香族化合物の比が11より大きい液体生成物ストリームを生じさせる工程であって
    、前記第2の水素化脱硫段は一つ以上の反応域を含み、前記反応域は各々、水素化脱硫触
    媒床を含む水素化脱硫条件で運転され、また前記第2の水素化脱硫段における水素含有処
    理ガスの水素部分の導入比は、前記第2の水素化脱硫段での化学的水素消費量の3倍以下
    である工程;および
    (e)前記工程(d)の液体生成物ストリームを第2の分離域に送り、そこで水素含有
    生成物ガスストリームと液相生成物ストリームを生成させる工程を含み、
    前記第2の水素化脱硫段に供給する前記液相生成物ストリームは、24.07重量%以
    上の全芳香族化合物含量および7.84重量%以下の多環式芳香族化合物含量を有し、
    前記第2の水素化脱硫段における水素化脱硫条件は、200℃〜400℃の温度、15
    0〜1500psig(1034〜10340kPag)の圧力であり、
    前記第1の水素化脱硫段における水素化脱硫触媒は、NiMo/Al 触媒および
    CoMo/Al 触媒を含み、一方、前記第2の水素化脱硫段における水素化脱硫触
    媒は、NiMo/Al 触媒を含む、
    ことを特徴とする硫黄レベルを減少させる方法。
  2. 前記工程d)を、前記液体生成物ストリームが50wppm未満の硫黄を含有するよう
    に行うことを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  3. 前記工程d)を、前記液体生成物ストリームが25wppm未満の硫黄を含有するよう
    に行うことを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  4. 前記第1および第2の水素化脱硫段の触媒は、無機耐火性担体上に担持された、少なく
    とも一種の第VI族金属および少なくとも一種の第VIII族金属を含む触媒から選択さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  5. 前記第VI族金属は、MoまたはWから選択され、また前記第VIII族金属は、Ni
    またはCoから選択されることを特徴とする請求項4に記載の硫黄レベルを減少させる方
    法。
  6. 前記第1の分離域からの水素含有生成物ガスストリームの少なくとも一部を、前記第1
    の水素化脱硫段に再循環することを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる
    方法。
  7. 前記第2の分離域からの水素含有生成物ガスストリームをすべて前記第1の水素化脱硫
    段に再循環することを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  8. 前記第2の水素化脱硫段の水素含有処理ガス中に含まれる水素の導入比は、前記第2の
    水素化脱硫段での化学的水素消費量の2倍以下であることを特徴とする請求項7に記載の
    硫黄レベルを減少させる方法。
  9. 前記第2の水素化脱硫段は、異なる温度で運転される二つ以上の反応域を含み、前記反
    応域の少なくとも一つが他の反応域より少なくとも25℃低い温度で運転されることを特
    徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  10. 前記第2の水素化脱硫段は、異なる温度で運転される二つ以上の異なる反応域を含み、
    前記反応域の少なくとも一つが他の反応域より少なくとも50℃低い温度で運転されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  11. 原料油の流れに関し最も下流側の反応域は、より低温の反応域であることを特徴とする
    請求項9に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  12. 前記第2の分離域からの水素含有生成物ガスストリームの一部を、本プロセスから抜き
    出すことを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
  13. 前記第2の水素化脱硫段に供給される前記水素含有処理ガスは、ワンススルー処理ガス
    であることを特徴とする請求項1に記載の硫黄レベルを減少させる方法。
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