JP5469566B2 - 熱式流量計 - Google Patents

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Description

本発明は熱式流量計に係り、特に被測流体の微小流量域における計測精度を高めるように構成された熱式流量計に関する。
一般に、熱式流量計は、被測流体が流れる管路内の流路に設けられ、当該流路を流れる被測流体を加熱するヒータと、当該ヒータを境に被測流体の上流側及び下流側に配置され、温度に応じて抵抗値が変化する一対の測温用抵抗器(温度測定器)と、各測温用抵抗器の測定結果により被測流体の流速を算出する流速検知手段と、を備えてなり、流速検知手段により算出された流速から被測流体の流量を演算するものである。
上記従来の熱式流量計では、被測流体が流れていない状態においては、ヒータによる加熱により被測流体自体に自然対流が生じ、一対の測温用抵抗器(温度測定器)では自然対流による被測流体の流れの影響を受けた温度が測定されることになる。この結果、実際に被測流体が流れていない状態においても、流速検知手段では自然対流により生じた流速を計測することとなってしまう。
そこで、自然対流による被測流体の流速の影響をなくし、実際の被測流体の流速を測定するため、例えば、特許文献1の熱式流量計では、流速センサのヒータ加熱を間欠的にオン、オフ制御するとともにヒータ加熱のオフからオンに切り換わった直後の流速センサ(温度測定器)の出力信号の少なくとも2点を計測し、この出力信号差からヒータ加熱により生じた自然対流による出力信号を演算し、流速センサの出力信号と自然対流による出力信号とから自然対流によらない被測流体の流速を算出することを提案している。
特開平5−157603号公報
しかし、特許文献1の熱式流量計では、被測流体が所定の流速で流れていることを前提として自然対流の影響による流速を補正しているが、被測流体に流れが生じていない場合には、演算された流速が自然対流によるものであるのか、或いは、実際に被測流体が流れていることによるものであるのかがわからないという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した熱式流量計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、被測流体が流れる流路に設けられ、電流供給により被測流体を加熱するヒータと、
前記ヒータを間欠的に加熱するように当該ヒータへの電流の供給を制御するヒータ制御手段と、
前記ヒータを挟んで設けられ、被測流体の流速に応じて変化する温度を測定する一組の温度測定器と、
前記一組の温度測定器により測定された温度の差に基づき、被測流体の流速に応じた流速検知信号を出力する流速検知手段と、
を有する熱式流量計において、
前記ヒータ制御手段による前記ヒータへの電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された流速検知信号の波形が自然対流による波形か否かを判別する波形判別手段を備えたことを特徴とする。
(2)本発明は、前記ヒータ制御手段による電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された自然対流が生じている際の流速検知信号の波形の面積を閾値として予め記憶する記憶手段を有し、
前記波形判別手段は、前記流速検知信号の波形の面積と前記記憶手段に記憶された自然対流による閾値とを比較し、前記流速検知信号の面積が前記閾値より小さい場合、当該流速検知信号に基づき演算された流速は自然対流によるものであると判定することを特徴とする。
(3)本発明は、前記ヒータ制御手段による電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された流速検知信号の変化率を演算する変化率演算手段を有し、
前記波形判別手段は、前記変化率演算手段によって演算された変化率が予め設定された閾値より小さい場合に当該流速検知信号が自然対流であると判定することを特徴とする。
本発明によれば、ヒータへの電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って流速検知手段より出力された流速検知信号の波形に基づき、流速検知信号から算出される被測流体の流速が自然対流によるものであるのか否かを正確に検知することができ、微小流量域における流量計測精度をより高めることができる。
本発明による熱式流量計の一実施例を示すブロック図である。 流体の自然対流による流速検知信号の波形図である。 流体が下流側へ流れているときの流速検知信号の波形図である。 制御装置70が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1の自然対流による流速検知信号の波形図である。 変形例1の流体が下流側へ流れているときの流速検知信号の波形図である。 変形例1の制御装置70が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。 変形例2の自然対流であるか否かを判定するための閾値の設定処理を説明するためのフローチャートである。 変形例3の構成を模式的に示すブロック図である。 被測流体が微小流速で流れ、かつ、自然対流も生じている場合の流速検知信号の波形図である。 ヒータの動作時間と流速検知信号との関係を示す波形図である。 自然対流が生じている際における被測流体自体の圧力と流速検知信号が安定するまでの時間との関係を示すグラフである。 変形例3の制御処理を説明するためのフローチャートである。 ヒータオンからの時間と流速検知信号の値との関係に基づく自然対流の影響を示すデータが記憶されたマップを模式的に示す図である。 変形例4の構成を模式的に示すブロック図である。 変形例4の制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明による熱式流量計の一実施例を示すブロック図である。図1に示されるように、熱式流量計10は、ヒータ20と、一対の温度測定器30、40と、差動アンプ50と、A/D変換器60と、制御装置70と、ヒータ作動回路80とを有する。
ヒータ20と一対の温度測定器30、40とは、図1中破線で示す範囲で1個のチップとしてユニット化されている。このユニット150は、管路12内の流路を流れるガス(気体)の流量、流速に応じた温度を測定する所謂熱式流速センサとして認知されている。また、ヒータ20は、電流が供給されているとき発熱する電熱ヒータからなり、チップ中央に形成されている。一対の温度測定器30、40は、抵抗値が温度に応じて変化する測温用抵抗器からなり、ヒータ20の上流側と下流側とに対称に配置されている。
従って、一方の温度測定器30は、ヒータ20の上流側に配されており、ヒータ20の上流側の被測流体の温度を測定し、測定された温度に応じた温度検知信号(温度に応じた電圧値)を出力する。また、他方の温度測定器40は、ヒータ20の下流側に配されており、ヒータ20の下流側の被測流体の温度を測定し、測定された温度に応じた温度検知信号(温度に応じた電圧値)を出力する。
被測流体が管路12の上方から下方へ流れる場合、上流側の温度測定器30と下流側の温度測定器40とによりそれぞれ計測される温度は異なることとなり、これら測定された温度差が流速に比例する。なお、管路12の下流側での流体使用がない場合には、被測流体の流速はゼロになるが、この状態においては、ヒータ20への電流供給と共にヒータ20付近の被測流体の温度が上昇して流路内を上昇する流れが生じる。さらに、その外側では流路内を降下する流れが生じるため、ヒータ20の周辺においては、上流と下流との間で自然対流が生じることになる。
差動アンプ50は、各温度測定器30、40より出力された温度検知信号の差(各温度測定器30、40により検出された温度の差に基づく抵抗値(電圧値)の差)を流速検知信号(電圧値)として出力する。
A/D変換器60は、差動アンプ50より出力される流速検知信号(電圧値)をアナログ値からデジタル値に変換して出力する。
制御装置70は、A/D変換器60より出力されるデジタル信号が入力されると、デジタル信号に基づく流量演算処理を行なうと共に、所定時間間隔ごとに加熱のための制御信号をヒータ作動回路80に出力する。
ヒータ作動回路80は、制御装置70からの制御信号が入力されたタイミングでヒータ20に電流を供給し、あるいはヒータ20への電流供給を停止する。
制御装置70は、ヒータ制御手段90と、流速検知手段100と、波形判別手段120と、流量演算手段130と、記憶部140とを有する。
ヒータ制御手段90は、ヒータ20の加熱時間・加熱間隔を制御するとともに、ヒータ20による発熱量が流量計測に必要な温度に達するようにヒータ20に供給される電流を制御する。
流速検知手段100は、差動アンプ50より出力された流速検知信号(各温度測定器30、40より出力された温度検知信号の差(被測流体の温度差に基づく抵抗値(電圧値)の差))に基づき、被測流体の流速を演算する。
波形判別手段120は、差動アンプ50より出力された流速検知信号の波形が自然対流による波形か否かを判別する処理を行なう。より詳細には、波形判別手段120は、流速検知信号の波形データ(ヒータ20への電流供給開始時の信号立上がりの変化率)と記憶部140に予め記憶された自然対流による波形データ(電流供給開始時の信号立上がりの変化率)としての閾値とを比較し、当該流速検知信号の波形データが閾値より小さい場合、差動アンプ50より出力された流速検知信号より求められる被測流体の流速が自然対流による信号であると判定する。
図2Aは自然対流のみが生じている場合における差動アンプ50より出力される流速検知信号の波形図である。図2Bは流体が下流側へ流れているときの流速検知信号の波形図である。尚、本実施例においては、ヒータ20への電流供給及び停止に同期して各温度測定器30、40への電力も供給及び停止される。このため、ヒータ20に電流が供給されているときのみ、差動アンプ50から制御回路70へ流速検知信号が入力される様になっている。よって、図2A、図2Bにおいて、流速検知信号は、ヒータ20への電流供給が開始されたとき(ヒータオン状態)、自然対流による流速を含む被測流体の流速Qに応じた電圧値となり、ヒータ20への電流供給が停止したとき(ヒータオフ状態)に出力も停止する。
先ず、管路12の下流側で流体使用がない状況、即ち、ヒータ20とその周辺の流体温度差に起因する自然対流のみが発生している状況における差動アンプ50より出力される流速検知信号の変化について図2Aを用いて説明する。図2Aに示されるように、時刻Taにてオンとされているヒータ20への電流供給を時刻Tbでオフ(供給停止)に切替え、所定時間t1が経過した時刻Tcでヒータ20への電流供給を再開すると、差動アンプ50より出力される流速検知信号は、波形図A(A1〜A4)のように変化する。
尚、図2Aに示す波形図Aにおいて、ヒータ20への電流供給が停止されるTb−Tc間においては差動アンプ50よりは流速検知信号の出力は停止していることになるが、波形A2はTb−Tc間においても各温度測定器30、40より温度検知信号が出力されていると仮定した場合における作動アンプ50が出力するであろう流速検知信号を破線(想像線)として示している。また、時刻Tcでヒータ20への電流供給を再開することにより、ヒータ20の温度の上昇に伴い被測流体の温度が上昇して自然対流が発生すると共に、この自然対流による流速の増加に伴って流速検知信号としての電圧(流速Q)も増加する。
従って、時刻Tb以前では、ヒータ20への電流供給が行なわれているので、波形A1が自然対流により生じた流速Qに応じた電圧値に上昇した状態となっている。また、時刻Tb−Tc間では、ヒータ20への電流供給が停止しているので、被測流体中に生じていた自然対流による流速Qが低下することにより波形A2が破線で示すように徐々に流速検知信号としての電圧値も低下する。また、時刻Tc−Td間では、波形A3に示すようにヒータ20への電流供給が行なわれているので、再び被測流体が加熱されることにより自然対流が発生し、この自然対流による流速はヒータ20による加熱開始からの時間の経過に伴い徐々に増加する。これにより流速検知信号の出力レベル(電圧値)が自然対流により生じている流速Q1(>0)から徐々に上昇する。そして、時刻Td−Te間では、波形A4に示すようにヒータ20による被測流体の加熱により生じうる自然対流の最大の流速にて一定となるので、流速検知信号の出力レベル(電圧値)Qも一定となる。
次に管路12の下流側で流体使用が発生して、流体移動による流速が発生している状況における差動アンプ50より出力される流速検知信号の変化について図2Bを用いて説明する。図2Bに示されるように、図2Aの場合と同様に、時刻Taにてオンとされているヒータ20への電流供給を時刻Tbで停止し、所定時間t1が経過した時刻Tcでヒータ20への電流供給を再開すると、差動アンプ50よりの流速検知信号は、波形図B(B1〜B4)のように変化する。
時刻Tb以前では、ヒータ20への電流供給がされているので、波形B1が被測流体の流速Qの値に応じた電圧値に上昇している。また、時刻Tb−Tc間では、ヒータ20により加熱された被測流体は各温度測定器30、40の設置箇所に対流することなく下流へ流出することから、流速検知信号の出力レベル(電圧値)が波形B2(破線)で示すように急速にゼロに低下する。また、時刻Tc−Td間では、波形B3に示すようにヒータ20への電流供給が再開されているので、流速検知信号の出力レベルがゼロから被測流体の流速Qの値に応じた電圧値に急速に上昇する。そして、時刻Td−Te間では、波形B4に示すように被測流体の流速に応じた流速検知信号の出力レベル(電圧値)Qで一定となる。
ここで、図2Aの波形A3と図2Bの波形B3とを比較すると、両グラフとも流速Qの大きさは同一であっても、ヒータ20により加熱を開始した際における出力レベルの変化率が所定の変化率よりも小さい場合(波形A3)には、出力レベルQは自然対流によるものであることがわかる。また、出力レベルの変化率が所定の変化率よりも大きい場合(波形B3)には、被測流体が実際に流れていることにより生じたものであるということがわかる。
次に、制御装置70が実行する制御処理について説明する。図3は制御装置70が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
図3に示されるように、制御装置70は、S11でヒータ作動回路80へヒータ20への電流供給を停止する制御信号を出力する(図2A、図2Bの時刻Tb:ヒータ制御手段)。これにより、ヒータ作動回路80はヒータ20への電流供給を停止してヒータ20の加熱を停止させる。
続いて、S12では、ヒータ20への電流供給を停止する制御信号を出力してからt1時間後(図2A、図2Bの時刻Tc)にヒータ作動回路80へヒータ20への電流供給を再開する制御信号を出力する。ここで、時間t1はヒータ20による加熱を停止した後、自然対流が消失するまでの時間よりも短い時間に設定されている。これにより、ヒータ作動回路80はヒータ20に電流を再供給してヒータ20を加熱させる。ヒータ20による加熱開始と同時に得られる、差動アンプ50より出力される各温度測定器30、40より出力された温度検知信号の差(被測流体の温度差に基づく抵抗値の差)としての流速検知信号を測定値Q0として記憶部140に記憶する。
S13では、ヒータ20による加熱開始から所定時間t4が経過した際の流速検知信号の測定値Qと、測定値Q0とから被測流体の流速の変化率(Q−Q0)/t4を演算する。なお、この所定時間t4は、自然対流が生じている場合において、ヒータ20による加熱開始から流速検知信号の測定値Qが一定となるまでに要する時間t2(図2A参照)よりも小さな時間とすることが好ましい。続いて、S14では、温度検知信号の差の値(流速検知信号)Q0と予め定められた閾値Q1(当該閾値Q1は記憶部140に予め記憶されている。)とを比較する。S14において、温度検知信号の差の値(流速検知信号)Q0が閾値Q1より小さい場合(NOの場合)は、自然対流ではなく、被測流体の下流側での使用により被測流体の流れが発生しているものと判断してS15に進み、流速検知信号から流速(或いは流量)を演算する。
また、S14において、上記測定値Q0が閾値Q1より大きい場合(YESの場合)は、ヒータ20の温度による自然対流が発生しているものと判断してS16に進み、前述したS13で演算した変化率(Q−Q0)/t4と予め設定された変化率の閾値(Q−Q1)/t4とを比較する(自然対流判定手段)。S16において、流速検知信号の変化率(Q−Q0)/t4が閾値(Q−Q1)/t4より大きい場合(YESの場合)、被測流体の下流側での使用により被測流体の流れが発生しているものと判断してS15に進み、当該流速検知信号から流速(或いは流量)を演算する(流速検知手段)。
また、S16において、流速検知信号の変化率(Q−Q0)/t4が閾値(Q−Q1)/t4より小さい場合(NOの場合)、ヒータ20の温度による自然対流が発生しているものと判断してS17に進む。S17では、測定値Q0が管路12の下流側での流体使用によるものではないので、流量演算を停止(或いは、流量(流速)の測定値の出力を停止)する。
このように、温度検知信号の差の測定値(流速検知信号)Q0が閾値Q1より大きい場合(Q>Q0)、あるいは流速検知信号の変化率が変化率の閾値より大きい場合、被測流体の下流側での使用により被測流体の流れが発生しているものと判断して、流速検知信号から流量を演算するため、管路12を流れる被測流体を正確に測定することができる。また、流速検知信号の変化率が閾値より小さい場合、ヒータ20の加熱による自然対流が発生しているものと判断されるため、微小流量が測定された場合に自然対流か否かを正確に判別することができ、流量測定精度をより高められる。
ここで、変形例について説明する。
〔変形例1〕
変形例1は、ヒータ20への電流供給が開始されてから任意の所定時間が経過するまでに流体の対流によって奪われたヒータ20のエネルギの大きさに基づいて自然対流か否かの判定を行なうものである。
図4Aは変形例1の自然対流による流速検知信号の波形図である。図4Aに示されるように、被測流体に流れが生じていない状態でヒータ20への電流供給が開始されると、流体中に自然対流のみが発生し、ヒータ20による被測流体の加熱が進むにつれて自然対流による流れ(流速)が徐々に増加する。これに伴い、流速検知信号(電圧値)もゼロから徐々に立ち上がる。このため、ヒータ20による加熱を開始してから計測時間t5が経過するまでの流速検知信号の波形Cの面積(流速検知信号の電圧値と経過時間t5との積)が、Q(自然対流による流速)×t5の四角形の面積から斜線部分X1を差し引いた面積となる。
図4Bは被測流体が微小な流速で下流側へ流れているときの流速検知信号の波形図である。図4Bに示されるように、管路12の流路内の被測流体に流れが発生している場合、ヒータ20への電流供給が開始されると共に、流速検知信号はゼロから急速に立ち上がるため、計測時間t5とした場合の波形Dの面積が、Q×t5の四角形の面積から自然対流の場合よりも小さい斜線部分X2(<X1)を差し引いた面積となる。
従って、自然対流が発生していないときに計測される波形Dの面積は、自然対流の発生により計測される波形Cの面積よりも大きいものとなることから、波形Cの面積(自然対流が発生している状態において計測された面積)を閾値として、計測演算された波形の面積が波形Cの面積よりも小さいと判定した場合に流速検知信号より計測される流速は自然対流によるものであると判定することが可能になる。
ここで、変形例1の制御装置70が実行する制御処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
図5に示されるように、制御装置70は、S21でヒータ作動回路80へヒータ20への電流供給を開始する制御信号を出力する。これにより、ヒータ作動回路80はヒータ20に電流を供給してヒータ20を加熱させる。
次のS22では、所定時間毎(例えば、0.01秒間隔)の流速検知信号の出力値Fを積算(流速検知信号の波形の面積を演算)する。続いて、S23に進み、ヒータ20がオンになってから所定時間t5が経過した時点で流速検知信号の出力値の積算(ΣF×t5)を終了し、当該波形の面積の演算結果を記憶部140に記憶させる。
S24では、時間t5当たりの流速検知信号の出力値の積算値(ΣF×t5)と予め設定された閾値(当該閾値は記憶部140に予め記憶させておく)とを比較する。S24において、流速検知信号の出力値の積算値(ΣF×t5)が閾値よりも大きい場合(YESの場合)は、S25に進み、被測流体の下流側での使用により被測流体の流れが発生しているものと判断して、流速検知信号から流速および流量を演算する。
また、S24において、流速検知信号の出力値の積算値(ΣF×t5)が閾値よりも小さい場合(NOの場合)、流速検知信号の出力値Qは自然対流によるものと判断し、S26に進み、流速及び流量の演算を停止、或いは流速及び流量の測定値の出力を停止する。
このように、流速検知信号の出力値の積算値(流速検知信号の波形の面積)が閾値より大きい場合、被測流体に自然対流によるものではない流れが発生しているものと判断して、当該流速検知信号から流速(或いは流量)を演算する。また、流速検知信号の出力値の積算値(流速検知信号の波形の面積)が閾値より小さい場合、ヒータ20の温度による自然対流が発生しているものと判断されるため、微小流量が測定された場合に自然対流か否かを正確に判別することができ、流量測定精度をより高められる。
〔変形例2〕
図6は自然対流であるか否かを判定するための閾値の設定処理について説明するためのフローチャートである。図6に示されるように、制御装置70は、S31で閾値の設定を行なうか否かを確認する。S31において、当該熱式流量計のメンテナンスを行なう作業員が閾値の設定を入力操作した場合(YESの場合)、S32に進み、ヒータ20への電流供給を開始した直後に測定された流速検知信号の値を閾値として記憶部140に記憶させる。
次のS33では、流速検知信号の変化率の閾値を記憶部140に入力して記憶させる。
さらに、S34では、流速検知信号の面積の閾値を記憶部140に入力して記憶させる。
尚、上記S31において、閾値の設定が入力されなかった場合には(NOの場合)、今回の制御処理を行なわず制御処理を停止する。
〔変形例3〕
図7は変形例3の構成を模式的に示すブロック図である。尚、図7において、前述した図1と同一部分には、同一符合を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、熱式流量計200の制御装置70Aは、ヒータ制御手段90と、流速検知手段100と、自然対流検知手段210と、変化率演算手段220と、流量補正手段240と、記憶部250とを有する。
自然対流検知手段210は、ヒータ20の動作時間と各温度測定器30、40より出力された温度検知信号の値(温度に応じた各温度測定器30、40の抵抗値または電流値)の差である流速検知信号から当該流速検知信号より算出される流速が自然対流によるものであるか否かを検知する処理を行なう。
変化率演算手段220は、ヒータ制御手段90がヒータ20への電流供給を停止し、所定時間後にヒータ20への電流供給を再開した際にヒータ20の動作時間に伴う流速検知信号の変化率を演算する演算処理を行なう。
流速補正手段240は、変化率演算手段220により演算された変化率に基づいて自然対流を検知した温度検知信号から自然対流に相当する値を減算して流量測定値を補正する補正演算処理を行なう。
記憶部250は、ヒータ20への電流供給を停止し、所定時間後にヒータ20への電流供給を再開した場合にヒータ20の動作時間に伴う流速検知信号の出力値を記憶する記憶領域と、流速検知信号の値が所定値以上の場合にヒータ20の動作時間を記憶する記憶領域とを有する。
図8Aは被測流体が微小流速で流れ、かつ、自然対流も生じている場合の流速検知信号の波形図である。同図に示されるように、ヒータ20への電流供給を停止した後の所定時間経過後にヒータ20への電流供給を再開した場合、被測流体の流れがあるため、時間t2が経過するまで流速検知信号の値がQまで急速に立上がる波形Dのように推移し、且つ被測流体の流れによる値Qにヒータ20と周囲の流体の温度差に比例した自然対流による流速αが加算された波形E(図8A中、破線で示す)のように推移する。なお、流速検知信号の実際の波形は波形Eであり、波形Dは本発明を理解しやすくするために記載した被測流体の実際の流速に応じた流速検知信号の波形である。
このように、被測流体が自然対流による流量αが影響される微小流量である場合には、流速検知信号が安定するまでに時間t1を要することになる。これにより、自然対流の影響が無視できない微小流量域においては、ヒータ20をオフからオンにしたときの温度検知信号の値が安定するまでの時間t1は、ほぼ自然対流による流れのみに依存しており、被測流体が下流側に流れる流速に拘わらないことが分かる。
ここで、管路12の流路における自然対流について説明する。
一般に自然対流は、主に流体中の部分的な温度差に起因する浮力による対流であると考えられている。そのため、被測流体の密度が大きいほど浮力も大きくなるため、自然対流の度合いが強くなり、流速検知信号の値が安定するまでの時間が長くなる。
図8Bはヒータの動作時間と流速検知信号との関係を示す波形図である。尚、図8Bにおいて、微小流速Q1、低流速Q2(但し、Q2>Q1)は被測流体の流速を示し、添字のa〜cは被測流体の圧力(a,b,cの各圧力をPa,Pb,Pcとした場合、Pa<Pb<Pc)を示している。また、波形F1〜F2は、被測流体の実際の流量は所定の微小流速Q1で同一であるものの被測流体自体の圧力の違いにより生ずる流速検知信号の変化を示している。また、波形G1〜G3は、被測流体の実際の流速は所定の低流速Q2で同一であるものの被測流体自体の圧力の違いにより生ずる流速検知信号の変化を示している。
図8Bに示されるように、微小流速Q1で流れている被測流体自体の圧力が低い(Pa)とき、ヒータ20をオフからオンにすると、流速検知信号の出力レベルは波形F1で示されるように、立ち上がり時間T1で安定した状態となる。また、管路12内を微小流速Q1で流れている被測流体の圧力がより高圧(Pb,Pc)となると、その分、被測流体のガス密度が高くなる。この結果、自然対流による影響が増大する。そのため、被測流体の流速が同一であったとしても、被測流体の圧力が高ければ高いほど(非測定流体の密度が高ければ高いほど)、流速検知信号の出力レベルが安定するまでの時間も波形F2、F3(図8B中、破線で示す)に示すようにT1からT2、T3に長くなる方向に変化する。
また、圧力Paの圧力を有する被測流体が前述の微小流量Q1よりも高い流速である低流速Q2で流れているとき、ヒータ20をオフからオンにすると、流速検知信号の出力レベルは波形G1で示されるように、立ち上がり時間T1で安定した状態となる。また、管路12内を低流速Q2で流れている被測流体の圧力がより高圧(Pb,Pc)となると、その分、被測流体のガス密度が高くなり、この結果、自然対流による影響が増大する。そのため、被測流体の流速が同一であったとしても、被測流体の圧力が高ければ高いほど(非測定流体の密度が高ければ高いほど)、流速検知信号(電圧値)の出力レベルが安定するまでの時間も波形G2、G3(図8B中、破線で示す)に示すようにT1aからT2a、T3aといったように長くなる方向に変化する。
ここで、上記波形F1〜F2と波形G1〜G3とを比較すると、自然対流の影響が無視できない微小流量Q1においては、流速検知信号の値が安定するまでの時間は、ほぼ自然対流の度合い(ガス圧力、ガス密度)のみに依存し、被測流体の流速の高低に拘わらないため、流速検知信号が安定するまでの安定時間もT1≒T1a、T2≒T2a、T3=T3aとなることがわかる。
図9は自然対流が生じている際における被測流体自体の圧力と流速検知信号が安定するまでの時間との関係を示すグラフである。図9に示されるグラフIより管路12内を流れる被測流体の圧力P1〜P3と流速検知信号が安定するまでの時間(T1〜T3、T1a〜T3a)とほぼ比例関係にあることが分かる。尚、グラフIは、被測流体の圧力P1〜P3に対する流速検知信号が安定するまでの時間(T1〜T3、T1a〜T3a)が圧力増大に伴う密度の変化により曲線としてあらわされる。
ここで、制御装置70Aが実行する制御処理について説明する。図10は制御処理を説明するためのフローチャートである。
図10に示されるように、制御装置70Aは、S41でヒータ作動回路80を介してヒータ20への電流供給を停止させてから所定時間経過後にヒータ20への電流供給を再開させる。これにより、ヒータ20はヒータオフの状態から被測流体を加熱するヒータオンの状態となる。
次のS42では、タイマカウントを開始する。続いて、S43に進み、タイマカウントのカウント値に応じて流速検知信号の値(センサ出力:電圧値)f1を記憶部250に記憶させる。
次のS44では、流速検知信号の値(センサ出力:電圧値)f1を記憶部250に記憶させてからΔt秒後の流速検知信号の値(センサ出力:電圧値)をf2として記憶部250に記憶させる。続いて、S45において、単位時間Δtにおける流速検知信号の変化(Δf=f2−f1)から流速検知信号の変化率H(=Δf/Δt)を演算する(変化率演算手段220)。
次のS46では、当該流速検知信号の変化率Hと閾値H0とを比較する。S46において、流速検知信号の変化率Hが閾値H0を超える場合(NOの場合)、即ち流速検知信号が変化している場合には現在f2として記憶している流速検知信号の出力値をf1として記憶更新した後に上記S44の処理に移行する。また、S46において、流速検知信号の変化率Hが閾値H0以下となった場合(YESの場合)、即ち、流速検知信号の変化がほぼ安定した場合にはS47に進み、タイマカウントのカウント値(T)と流速検知信号の値f2を記憶部250に記憶させる。
次のS48では、記憶部250に格納されたマップ260(図11参照)を用いて、流速検知信号の値f2より算出される流速Qと流速検知信号(電圧値)が安定するまでに要した時間であるタイマカウントのカウント値(T)とに基づき、これに対応する自然対流による流速を検索/抽出し、流速検知信号より求められた流速から当該自然対流による流速を減算することにより自然対流の影響のない流速を算出する(流速補正手段240)。
なお、図11のマップ260は、各流速検知信号と、ヒータ20による過熱が開始されてから流速検知信号(電圧値)が安定するまでに要する時間との関係に基づく自然対流による流速を予め実験により求めた補正値(流速計測値の補正値)として記憶したものである。
次のS49では、流速検知信号から自然対流により影響される流速を差し引いた補正後の値に基づいて演算された流量を流量計測値として出力する。
このように、変形例3では、流速検知信号より求められる流速から自然対流による流速を差し引いた補正後の値に基づいて流量を演算して流量計測値として出力するため、微小流速或いは低流速の流量計測の場合でも自然対流による誤差を補正して正確な流量計測が可能になる。
〔変形例4〕
図12は変形例4の構成を模式的に示すブロック図である。尚、図12において、前述した図7と同一部分には、同一符合を付してその説明を省略する。
図12に示されるように、熱式流量計300の制御装置70Bは、ヒータ制御手段90と、流速検知手段100と、自然対流検知手段210と、圧力推定手段230と、流速補正手段240と、記憶部250とを有する。
圧力推定手段230は、変化率演算手段220により演算された変化率が、予め設定された所定の変化率(閾値)以下の場合に、ヒータ20の動作時間から被測流体の圧力を推定する演算処理を行なう。
図13は変形例4の制御処理を説明するためのフローチャートである。尚、図12において、S51〜S56は前述したS41〜S46と同じ処理であるので、その説明は省略する。
図13に示すS57では、ヒータ20による加熱を開始してから流速検知信号の出力が安定するまでの時間としての稼動時間Tを記憶部250に記憶させる。次のS58では、ヒータ稼働時間Tに基づいて圧力値を推定する(圧力推定手段230)。尚、圧力の推定方法としては、例えば、図9に示すような流速検知信号の出力(電圧値)が安定するまでの時間と被測流体の圧力との関係を予め記憶しておく方法がある。
次のS59では、ヒータ20の稼動時間Tから得られた推定圧力を出力する。
このように、変形例3では、ヒータ20による加熱を開始してから流速検知信号の出力が安定するまでの時間としての稼動時間Tに基づいて推定された推定圧力を出力されることにより、圧力センサなどを設けずに管路を介して供給されるガスの圧力を求めることができる。
上記実施例では、管路を流れるガスの流量を測定する場合について説明したが、これに限らず、例えば、ガス以外の流体(気体、液体を含む)の流量または流速を測定する場合にも本発明を適用することができる。
10、200、300 熱式流量計
12 管路
20 ヒータ
30、40 測温用抵抗器
50 差動アンプ
60 A/D変換器
70、70A、70B 制御装置
80 ヒータ作動回路
90 ヒータ制御手段
100 流速検知手段
120 波形判別手段
130 流量演算手段
140、250 記憶部
150 ユニット
210 自然対流検知手段
220 変化率演算手段
230 圧力推定手段
240 流量補正手段

Claims (3)

  1. 被測流体が流れる流路に設けられ、電流供給により被測流体を加熱するヒータと、
    前記ヒータを間欠的に加熱するように当該ヒータへの電流の供給を制御するヒータ制御手段と、
    前記ヒータを挟んで設けられ、被測流体の流速に応じて変化する温度を測定する一組の温度測定器と、
    前記一組の温度測定器により測定された温度の差に基づき、被測流体の流速に応じた流速検知信号を出力する流速検知手段と、
    を有する熱式流量計において、
    前記ヒータ制御手段による前記ヒータへの電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された流速検知信号の波形が自然対流による波形か否かを判別する波形判別手段を備えたことを特徴とする熱式流量計。
  2. 前記ヒータ制御手段による電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された自然対流が生じている際の流速検知信号の波形の面積を閾値として予め記憶する記憶手段を有し、
    前記波形判別手段は、前記流速検知信号の波形の面積と前記記憶手段に記憶された自然対流による閾値とを比較し、前記流速検知信号の面積が前記閾値より小さい場合、当該流速検知信号に基づき演算された流速は自然対流によるものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  3. 前記ヒータ制御手段による電流供給の停止及び電流供給の再開に伴って前記流速検知手段より出力された流速検知信号の変化率を演算する変化率演算手段を有し、
    前記波形判別手段は、前記変化率演算手段によって演算された変化率が予め設定された閾値より小さい場合に当該流速検知信号が自然対流であると判定することを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
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