JP5469396B2 - 厨房システム - Google Patents

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Description

本発明は厨房システムに係り、特にヒートポンプを利用して、厨房に設置された冷温機器の加熱、冷却を行う厨房システムに関する。
近年、省エネやCO排出量削減の観点から、冷暖房機器や給湯装置にヒートポンプが用いられている。
このヒートポンプは、電気ヒーターを利用した暖房と比較して、同じ消費電力で考えると、ヒートポンプの方が電気ヒーターの数倍の熱を取り出せる。また、直接石油を燃やす石油ヒーターのように利用時に大量のCOを排出するということもなく、CO排出量を削減することができる。
そこで、ヒートポンプを用いて、キッチン、風呂場、洗面所などに、温水、冷水のみならず、温水と冷水を自在に混合することで市水より低い所要温度の混合水が得られる冷温水供給装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ヒートポンプを用いて生成した温水、冷水および混合水をキッチンなどに供給するとともに、厨房に設置された冷蔵庫を冷却する冷温水供給装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の冷温水供給装置は、ヒートポンプで生成される温水あるいは冷水をキッチン、風呂場、洗面所などに供給するもので、厨房に設置された冷温機器の加熱、冷却を行うことができない。このため、温水と冷水を供給するためには長い配管が必要となり、配管での熱ロスが増加してしまう。
また、特許文献2に記載の冷温水供給装置は、ヒートポンプで生じる冷熱を利用して冷蔵庫を冷却するもので、ヒートポンプで生じる温熱は利用されず、総合的な熱利用がなされていない。
特開2002−89957号公報 特開2008−76016号公報
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、ヒートポンプで生じる冷熱及び温熱を利用して総合的な熱利用が可能な厨房システムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る厨房システムは、温熱用蓄熱タンクと、冷熱用蓄熱タンクと、この冷熱用蓄熱タンクから前記温熱用蓄熱タンクに熱を移動させるヒートポンプとを備え、厨房に設けられ、かつ前記温熱用蓄熱タンクに蓄えた温熱を少なくとも2種類以上の温度域で利用する複数の温熱機器および、前記厨房に設けられ、かつ前記冷熱用蓄熱タンクに蓄えた冷熱を少なくとも2種類以上の温度域で利用する複数の冷熱機器とを備えることを特徴とする。
なお、本明細書において冷温機器とは、周囲温度よりも高温をとする温熱機器と周囲温度よりも低温とする冷熱機器を合わせていう。
本発明によれば、ヒートポンプで生じる冷熱及び温熱を利用して総合的な熱利用が可能な厨房システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る厨房システムの概念図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる冷温熱供給の系統図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる温水系統図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる冷水系統図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる冷温熱供給ユニットの概念図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる冷温熱供給ユニットの変形例の概念図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる第1の廃熱回収系統の概念図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる第1の廃熱回収系統の変形例の概念図。 本発明の第1実施形態に係る厨房システムに用いる第2の廃熱回収系統の変形例の概念図。 本発明の第2実施形態に係る厨房システムに用いる冷温熱供給の系統図。
本発明の一実施形態に係る厨房システムについて添付図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係る厨房システム1には、厨房に設置されるクッキングデッキ(冷温調理台)2が用いられる。
このクッキングデッキ2は楕円弧部11とこれに連なる直線部12からなる略J字形状をなし、表面に載置部13と、下部に収納空間14が設けられる。調理者は、主にクッキングデッキ2のJ字形状の内側で作業するようになっている。
載置部13には、楕円弧部11側に図面右側から、IH(電磁調理器)スペース15、保温スペース16、保冷スペース17が設けられ、また、この保冷スペース17に隣接してシンク18が設けられ、さらに、シンク18に隣接する直線部12には、液晶表示画面からなるディスプレー19が設けられる。
一方、収納空間14には、IHスペース15の下部にオーブンレンジを収納するオーブンレンジ収納部20が設けられ、保温スペース16の下部に温熱機器である保温庫21が収納され、保冷スペース17の下部に冷熱機器である保冷庫22が収納され、シンク18の下部に食器洗浄機51が収納され、ディスプレー19の下部には温度調整を行わない収納部23が設けられる。収納部23には食器や洗剤などが収納される。
また、クッキングデッキ2の載置部13は、略全体が金属板からなる。
載置部13には保温スペース16として、40℃温度域部分16aと30℃温度域部分16bが設けられ、保冷スペース17として、10℃温度域部分17aと15℃温度域部分17bが設けられる。保温スペース16は、温熱機器であり、保冷スペース17が冷熱機器である。
保冷スペース17側の金属板と保温スペース16側の金属板とは、プラスチック部材などを介して断熱的に連設される。また、必要に応じて、40℃温度域部分16aと30℃温度域部分16b間、10℃温度域部分17aと15℃温度域部分17b間にもプラスチック部材などを介在させてもよい。
さらに、本厨房システム1には、冷温熱供給ユニット30が設けられ、この冷温熱供給ユニット30はヒートポンプサイクル31と、このヒートポンプサイクル31で生じる温熱を蓄え、厨房の地下もしくは床下に設置した温熱用蓄熱タンク32と、冷熱を蓄え厨房の地下もしくは床下に設置した冷熱用蓄熱タンク33からなる。詳細を後述するヒートポンプサイクル31によって温熱用蓄熱タンク32には50℃の温水が貯められ、冷熱用蓄熱タンク33には5℃の冷水が貯められている。
図3に示すように、温熱利用側には温水系統34が設けられ、この温水系統34は、各々並列に設けられ、温熱用蓄熱タンク32とこの温熱用蓄熱タンク32にポンプP1を介して接続される保温庫21の断熱筐体内に設置した熱交換器(放熱器)He3からなる第1の温水回路35と、温熱用蓄熱タンク32とこの温熱用蓄熱タンク32にポンプP2を介して接続される保温スペース16の40℃温度域部分16aの裏面に設けた熱交換器He4からなる第2の温水回路36と、温熱用蓄熱タンク32とこの温熱用蓄熱タンク32にポンプP3を介して接続される30℃温度域部分16bの裏面に設けた熱交換器He5からなる第3の温水回路37と、温熱用蓄熱タンク32とこの温熱用蓄熱タンク32にポンプP4を介して接続された床暖房用熱交換器He6からなる第4の温水回路38とで構成される。床暖房用熱交換器He7は、厨房の床面の床板内部に設けられた熱交換用チューブであり、温熱機器の1種である床暖房機80として用いられ、冬季において調理者の足元を暖める。
図4に示すように、同様に、冷熱利用側には冷水系統41が設けられ、この冷水系統41は、各々並列に設けられ、冷熱用蓄熱タンク33とこの冷熱用蓄熱タンク33にポンプP5を介して接続される保冷庫22の断熱筐体内に設置した熱交換器(吸熱器)He8からなる第1の冷水回路42と、冷熱用蓄熱タンク33とこの冷熱用蓄熱タンク33にポンプP6を介して接続される保冷スペース17の10℃温度域部分17aの裏面に設けた熱交換器He9からなる第2の冷水回路43と、冷熱用蓄熱タンク33とこの冷熱用蓄熱タンク33にポンプP7を介して接続される15℃温度域部分17bの裏面に設けた熱交換器He10からなる第3の冷水回路44と、冷熱用蓄熱タンク33とこの冷熱用蓄熱タンク33にポンプP8を介して接続され、ファンを備えた冷房用熱交換器He11からなる第4の冷水回路45とで構成される。冷房用熱交換器He11は水−空気熱交換器であり、この冷房用熱交換器He11へと通風するファン91を備え、クッキングデッキ2の内部に収納されている。ファン91は、厨房の周辺空気を吸込み、図示しないクッキングデッキ2の側面吹き出し口から熱交換後の冷風を吹き出す。冷房用熱交換器He11とファン91とで冷熱機器の1種であるキッチンエアコン90が構成される。キッチンエアコン90は、夏季に使用される。各熱交換器He3〜6、8〜11の温度制御は、それぞれ熱交換器に対応して設けられたポンプの流量制御もしくは運転停止時間割合によって調整される。
図5に示すように、冷温熱供給ユニット30に設けられるヒートポンプサイクル31は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機46と、放熱してガス冷媒を凝縮する熱交換器(凝縮器)He1と、液冷媒を減圧する膨張弁47と、吸熱して液冷媒が蒸発する熱交換器(蒸発器)He2を順次配管接続してなり、凝縮器He1は水を蓄えた温熱用蓄熱タンク32内に配置され、凝縮器He1からの放熱を水に蓄え、また、蒸発器He2は水を蓄えた冷熱用蓄熱タンク33内に配置され、蒸発器He2による吸熱により冷熱を水に蓄える。
なお、冷温熱供給ユニットの変形例として、図6に示すように、凝縮器He1及び蒸発器He2をそれぞれ冷媒―水熱交換器を用い、冷温熱供給ユニット30Aは、凝縮側水熱交換器He1aがポンプP9を介して温熱用蓄熱タンク32に接続され、蒸発側水熱交換器He2aがポンプP10を介して冷熱用蓄熱タンク33に接続されるようにしてもよい。
また、このような厨房システムには、図2に示す第1の廃熱回収系統51が設けられるのが効率向上の点から好ましい。また、一般的な厨房では、温熱を蓄える温熱用蓄熱タンク32の方が冷熱を貯める冷熱用蓄熱タンク33より熱量が不足気味になることからも好適である。
この第1の廃熱回収系統51は、厨房内に設置されたシンク18、食器洗浄機52から排水される温湯から廃熱を回収するものである。シンク18には、シンク18の上方に設けられた給湯給水混合栓(図示せず)、食器洗浄機52には、浴槽、厨房給湯にも用いられる別個のヒートポンプ式給湯供給ユニット53から給湯される。
例えば、図7に示すように、第1の廃熱回収系統51の食器洗浄機52とシンク18の排水路途中に、排水を蓄える排水タンク54が接続され、この排水タンク54内には別個に設けるヒートポンプサイクル55の熱交換器(蒸発器)He12が設置され、温熱用蓄熱タンク32内には熱交換器(凝縮器)He13が設置され、蒸発器He12により排水から吸収された熱が熱交換器(凝縮器)He13を介して温熱用蓄熱タンク32の水に放熱され、温熱用蓄熱タンク32に蓄熱される。符号56は圧縮機であり、符号57は膨張弁である。
また、図8に示すように、第1の廃熱回収系統の変形例として、排水タンクを設けず、排水路に水−冷媒熱交換器He16を設置して、この水−冷媒熱交換器He16により排水から熱を汲み上げ、温熱用蓄熱タンク32に蓄熱するようにしてもよい。この場合、タンクがないため、設置スペースが小さくて済むが廃熱回収の効率はタンクを設けた場合に比べ低くなる。 さらに、厨房システムに、図2に示す第2の廃熱回収系統61を設けるのが好ましい。
図9に示すように、第2の廃熱回収系統61は、厨房内に設置されたIHグリル62、オーブンレンジ63の排気を集めて排気するレンジフード65と、このレンジフード65に連設される排気路66を備え、この排気路66内には、別個に設けられるヒートポンプサイクル67の熱交換器(蒸発器)He14が設置され、熱交換器(凝縮器)He15は温熱用蓄熱タンク32内に設置される。なお、ヒートポンプサイクル67の運転、すなわちヒートポンプサイクル67の圧縮機の運転停止は、レンジフードの運転停止と連動するようになっている。
これにより、排気路66を流れる排気の熱は蒸発器He14によって汲み上げられ、凝縮器He15で温熱用蓄熱タンク32の水に放熱され、温熱用蓄熱タンク32に蓄熱される。
なお、図7〜9の温熱用蓄熱タンク32ではヒートポンプサイクル31の図示を省略して示している。
次に厨房システムの作用について説明する。
厨房システム1は予め運転されている。
厨房システム1の運転により、図5に示すヒートポンプサイクル31が運転され、圧縮機46で圧縮されたガス冷媒は高温高圧になって凝縮器He1に流入し、凝縮器He1で温熱用蓄熱タンク32内の水に放熱して、温熱用蓄熱タンク32に温熱を蓄え、湯温は略50℃になっている。
一方、凝縮器He1で凝縮され液化した冷媒は、膨張弁47で減圧され、蒸発器He2で蒸発し、冷熱用蓄熱タンク33内の水による吸熱により冷熱用蓄熱タンク33に冷熱を蓄え、冷水は略5℃になっている。
なお、別個のヒートポンプ式給湯機53は、適宜運転されており、その貯湯タンクには、常に60℃程度の数百lの湯水が蓄えられている。
このような状態で、図3に示すように、第1の温水回路35のポンプP1は運転されており、例えば、略50℃の湯水が保温庫21の熱交換器He3に流され、保温庫21は略40℃に保たれている。
調理者はクッキングデッキ2に設けた操作スイッチ(図示しない)を操作して、第2の温水回路36のポンプP2を運転して、40℃温度域部分16aの裏面に設けた熱交換器He4に略50℃の湯水を流し、40℃温度域部分16aを略40℃にし、さらに、第3の温水回路37のポンプP7を運転して、30℃温度域部分16bの裏面に設けた熱交換器He5に略50℃の湯水を少なめに流し、30℃温度域部分16bを略30℃にする。
さらに、調理者は、冬季などの寒冷時期には必要に応じて、第4の温水回路38のポンプP4を運転して、床暖房熱交換器He6に50℃の湯水を流し、厨房内の床を暖める。
これと同様に、図4に示すように、第1の冷水回路42のポンプP5は運転されており、例えば、略5℃の冷水が保冷庫22の熱交換器He8に流され、保冷庫22は略10℃に保たれている。
また、調理者はクッキングデッキ2に設けた操作スイッチを操作して、第2の冷水回路43のポンプP6を運転して、10℃温度域部分17aの裏面に設けた熱交換器He9に略10℃の湯水を流し、10℃温度域部分17aを略10℃にし、さらに、第3の冷水回路44のポンプP7を運転して、15℃温度域部分17bの裏面に設けた熱交換器He10に略5℃の冷水を流し、15℃温度域部分17bを略15℃にする。
さらに、必要に応じて、第4の冷水回路45のポンプP8を運転して、熱交換器He10に略5℃の冷水を流して、厨房内を冷房する。
ディスプレー19には、調理をする料理のレシピの表示やTV放送が放映可能である。
調理の準備段階では、ラップあるいは金属容器に収納された食材は、所望の温度域すなわち40℃温度域部分16aあるいは30℃温度域部分16bに載置されて、パン発酵や保温が行われ、10℃温度域部分17aあるいは15℃温度域部分17b上に載置されて、解凍、保冷が行われる。
調理中は40℃温度域部分16aあるいは30℃温度域部分16bで一時的な料理保温、10℃温度域部分17aあるいは15℃温度域部分17bで粗熱取りなどが行われる。
調理終了後は、料理に応じた保温スペース16、保冷スペース17に一時的に料理を置き、料理を所望の温度に保つ。
また、調理終了後、料理を食事に供するまでに時間がある場合は、料理を保温庫21あるいは保冷庫22に容器ごと収容し、食事時間まで料理を所望の温度に保つ。
なお、保温庫21には缶飲料などを、保冷庫22には米、酒、ワイン、根菜などを収容し、適温で保存することができる。
また、調理中、床暖房あるいは冷房することで、快適に調理をすることができる。
また、図7に示すように、調理時、第1の廃熱回収系統51の貯湯タンクに蓄えられ、使用後、食器洗浄機52、シンク18から排水タンク54に蓄えられる排水から、蒸発器He12により吸収された熱は、凝縮器He13を介して温熱用蓄熱タンク32の水に放熱され、温熱用蓄熱タンク32に蓄熱される。
さらに、図9に示すように、調理時、第2の廃熱回収系統61のIHグリル62、オーブンレンジ63からの排気から、蒸発器He14により吸収された熱は、凝縮器He15を介して温熱用蓄熱タンク32の水に放熱され、温熱用蓄熱タンク32に蓄熱される。
本厨房システムでは、ヒートポンプで生成される温熱を温熱用蓄熱タンク32に蓄熱し、冷熱を冷熱用蓄熱タンク33に蓄え、これを厨房に設けられた温熱、冷熱機器で使用することで、低温の廃熱を有効に再利用できて、熱の総合的利用が可能となり、省エネルギーが実現する。また、CO排出量削減にも寄与する。
また、所望の温度域の載置部13に調理前あるいは調理中に食材を置くことで、食材は適切な温度に保たれ、より迅速かつ美味な料理を調理することができる。
さらに、調理後の料理を所望の温度域の載置部13に載置、保温庫21あるいは保冷庫22に収容することができ便利である。
また、食器洗浄機52、シンク18からの排水から、廃熱を熱回収するので省エネルギーになる。
さらに、IHグリル62、オーブンレンジ63からの排気から、廃熱を熱回収するので省エネルギーになる。
また、温熱用蓄熱タンク32に蓄えられた温熱を利用して床暖房し、冷熱用蓄熱タンク33に蓄えられた冷熱を利用して厨房内を冷房するので、省エネルギーになる。
なお、本実施形態では、温熱機器として保温庫、熱交換器He4、He5を用いた保冷スペース、床暖房および、冷熱機器として保冷庫、熱交換器He9、He10を用いた保冷スペース、キッチンエアコンを設ける例で説明したが、温熱機器および冷熱機器としては、それぞれ少なくとも、1つの機器を備えればよい。
本実施形態の厨房システムによれば、ヒートポンプで生じる冷熱及び温熱を利用して総合的な熱利用が可能な厨房システムが実現する。
また、本発明の第2実施形態に係る厨房システムについて説明する。
本第2実施形態は、第1実施形態が保温スペースおよび保冷スペースに各々温度が異なる2温度域をそれぞれの熱交換器及びポンプを用いて達成するのに対して、若干温度制御性は劣るが、ポンプの数を削減した上で保温スペースおよび保冷スペースを確保する。
例えば、図10に示す構成をなす。
図3に示す温水系統において、第3の温水回路37を設けず、図10に示すように、第2の温水回路36に保温スペース16aの裏面に設けた熱交換器He4と保温スペース16bの裏面に設けた熱交換器He5を順次直列に接続して回路を簡素化したものである。この温水回路では途中に設けたポンプP2の回転数を適宜制御することで、循環湯水量を制御して、保温スペース16の温度を適当な温度に制御する。これにより温水回路の上流側に位置する熱交換器He4と対応した保温スペース16aの温度を保温スペース16bの温度よりも高くできる。
これと同様に、図4に示す冷水系統において、第3の冷水回路44を設けず、図10に示すように、第2の冷水回路43保冷スペース17aの裏面に設けた熱交換器He9と保冷スペース17bの裏面に設けた熱交換器He10を順次直列に接続し、途中に設けたポンプP6の回転数を制御することで、循環冷水量を制御して、保温スペース17の温度を適当な温度に制御する。これにより冷水回路の上流側に位置する熱交換器He9に対応する保冷スペース17aの温度を保冷スペース17bの温度よりも低くできる。
なお、他の構成は図2に示す冷温熱供給ユニットと異ならないので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
さらに、ポンプの台数を削減するには、第1実施形態が第1〜第3の温水回路が並列に温熱用蓄熱タンク32に接続されるのに対して、第1〜第3の温水回路の各熱交換器He3〜5を、温熱用蓄熱タンクに対し必要温度の高い順に上流側から直列に接続する。
同様に、図4に示す冷水系統において、第1〜3の冷水回路42〜44の熱交換器He8〜10を、直列に接続して、冷水回路を形成し、ポンプを1台のみとする。なお、各熱交換器He3〜5を、冷熱用蓄熱タンクに対し必要温度の低い順に上流側から直列に接続する。
これにより、1個の冷水回路で保温庫22の保冷、2つの温度域の保冷スペースの形成が可能になる。
このような形態では、より正確な温度域の実現性は多少劣るが、構造が簡素化され安価になる。
なお、本実施の形態においては、温熱用蓄熱タンク32及び冷熱用蓄熱タンク33を厨房の地下もしくは床下に設置したが、配管を短くするためには、できるだけ厨房の近くに設置できればよく、スペースが確保できれば、クッキングデッキ2内に収納しても良い。
1…厨房システム、2…クッキングデッキ(冷温調理台)、11…楕円弧部、12…直線部、13…載置部、14…収納空間、15…IH置きスペース、16…保温スペース、16a…40℃温度域部分、16b…30℃温度域部分、17…保冷スペース、17a…10℃温度域部分、17b…15℃温度域部分、18…シンク、19…ディスプレー、20…オーブンレンジ収納部、21…保温庫、22…保冷庫、23…収納部、30…冷温熱供給ユニット、31…ヒートポンプサイクル、32…温熱用蓄熱タンク、33…冷熱用蓄熱タンク、34…温水系統、35…第1の温水回路、36…第2の温水回路、37…第3の温水回路、38…第4の温水回路、41…冷水系統、42…第1の冷水回路、43…第2の冷水回路、44…第3の冷水回路、45…第4の冷水回路、46…圧縮機、47…膨張弁、51…第1の廃熱回収系統、52…食器洗浄機、53…ヒートポンプ式給湯機、54…排水タンク、55…ヒートポンプサイクル、61…第2の廃熱回収系統、62…IHグリル、63…オーブンレンジ、65…レンジフード、66…排気路、67…ヒートポンプサイクル、80…床暖房機、90…キッチンエアコン、91…ファン、He1…熱交換器(凝縮器)、He2…熱交換器(蒸発器)、He3…熱交換器(放熱器)、He4…熱交換器、He5…熱交換器、He6…床暖房用熱交換器、He8…熱交換器(吸熱器)、He9…熱交換器、He10…熱交換器、He11…熱交換器、He12…熱交換器(蒸発器) 、He13…凝縮器、He14…熱交換器(蒸発器)、He15…熱交換器(凝縮器)、He16…水熱交換器、P1〜P8…ポンプ。

Claims (4)

  1. 温熱用蓄熱タンクと、
    冷熱用蓄熱タンクと、
    この冷熱用蓄熱タンクから前記温熱用蓄熱タンクに熱を移動させるヒートポンプとを備え、
    厨房に設けられ、かつ前記温熱用蓄熱タンクに蓄えた温熱を少なくとも2種類以上の温度域で利用する複数の温熱機器および、
    前記厨房に設けられ、かつ前記冷熱用蓄熱タンクに蓄えた冷熱を少なくとも2種類以上の温度域で利用する複数の冷熱機器とを備えることを特徴とする厨房システム。
  2. 厨房に設置された食器洗浄機やシンクなどの厨房機器からの温熱排水から、ヒートポンプにより、廃熱を回収し、前記温熱用蓄熱タンクに蓄熱することを特徴とする請求項1に記載の厨房システム。
  3. 厨房に設置されたグリルやオーブンレンジなどの厨房機器からの温熱排気からヒートポンプにより、廃熱を回収し、前記温熱用蓄熱タンクに蓄熱することを特徴とする請求項1に記載の厨房システム。
  4. 厨房に設置される調理台を備え、
    前記温熱機器は、前記調理台の表面を高温に維持する保温スペースを含み、冷熱機器は、前記調理台の表面を低温に維持する保冷スペースを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の厨房システム。
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