JP5467167B1 - サーボ型容積流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧、低圧を問わずに差圧感度を向上させて微少流量を精度よく計測することが可能なサーボ型容積流量計を提供する。
【解決手段】サーボ型容積流量計のポンプ部12は、計量室13と、一対の回転子14とを有する。一対の回転子14は、互いに噛み合うように配置され、このうちの一つはサーボモータ9により駆動される。差圧検出手段6は、一対の差圧検出用導圧路15と、差圧検出部16と、フリーピストン17と、発光側光電センサ18と、受光側光電センサ19とを有する。制御手段7は、演算回路20と、制御回路21と、出力回路22とを有する。フリーピストン17は、側壁27と、一方及び他方の底壁28及び29と、支柱30とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、計量室内に流入する被測定流体を一対の回転子の回転に応じて流出する容積流量計に関し、詳しくは、サーボモータで回転子に駆動力を与えるタイプのサーボ型容積流量計に関する。
従来の容積流量計は、この構成としてポンプ部を有する。ポンプ部は、流路内に設けられた計量室と、この計量室内で回転毎に一定体積の被測定流体を流出する一対の回転子とを備えて構成される。また、容積流量計は、回転子の回転から流量が計測されるようにも構成される。具体的には、計量室及び回転子にて形成される容積を基準容積とし、計量室内に流入する被測定流体を回転子の回転に応じて排出しつつ回転子の回転数から流量を求めるように構成される。容積流量計は、直接、体積流量を測定することができて精度も高いことから、産業用、取引き用の流量計として広く使用される。
容積流量計としては、下記特許文献1に開示されたサーボ型容積流量計が知られる。このサーボ型容積流量計は、被測定流体の粘度や密度などの物性値に影響されずに安定した高精度の流量測定が可能になるように構成される。具体的には、流量計の流入口及び流出口の間の圧力損失を正確に検出し、そして、圧力損失を常にゼロにするためサーボモータで外部から回転子に駆動力を与えるように構成される。
下記特許文献1のサーボ型容積流量計は、上記サーボモータの駆動制御を行うためのサーボ機構を有する。サーボ機構は、流量計の流入口及び流出口の間の圧力差を計測するための差圧計を含んで構成される。尚、ここで問題点を挙げるとすると、特許文献1での差圧計は、広く一般的に使用されるものが採用され、その構造上、流量変動に対する応答性(追従性)が良くないという問題点を挙げることができる。
上記問題点を解消するためには、被測定流体(液体)と同じ比重で形成されるフリーピストンと、このフリーピストンの移動を検知する光学式センサとを含むサーボ機構にする必要がある(例えば下記特許文献2参照)。以下、サーボ機構に係るシステムの構成部分を簡単に説明する。
図9において、引用符号101はポンプ部を示す。また、引用符号102は差圧検出手段、引用符号103は制御手段を示す。ポンプ部101は、計量室104と、一対の回転子105とを有する。一対の回転子105は、互いに噛み合うように配置され、このうちの一つはサーボモータ106により駆動される。差圧検出手段102は、一対の差圧検出用導圧路107と、差圧検出部108(シリンダ)と、フリーピストン109と、発光側光電センサ110(発光素子)と、受光側光電センサ111(受光素子)とを有する。制御手段103は、演算回路112と、制御回路113と、出力回路114とを有する。
上記構成において、流入口115から入った被測定流体(図中では右から左へと流れる)は、ポンプ部101の一対の回転子105を経て流出口116に至るようになる。一対の回転子105の前後(図中の左右に相当する)には、一対の差圧検出用導圧路107が設けられ、差圧が発生した場合には、差圧検出部108に収納されたフリーピストン109が左右に作動する。フリーピストン109の動きは、発光側光電センサ110及び受光側光電センサ111により観測され、フリーピストン109の位置情報が演算回路112へと伝えられる。
演算回路112では、差圧を常にゼロとするために、言い換えればフリーピストン109を停止させるために、制御回路113へと伝えるための信号が生成される。制御回路113では、演算回路112からの信号に基づいてサーボモータ106を駆動する信号が生成される。制御回路113には、サーボモータ106からフィードバックされるエンコーダ信号が伝達される。このエンコーダ信号は、出力回路114へと伝えられ、出力回路114では、エンコーダ信号を流量信号(パルス出力)として外部へ出力する。
特許第3331212号公報 特開2008−190982号公報
ところで、上記従来技術にあっては、フリーピストン109が差圧検出部108の中で被測定流体に浸かった状態になる。サーボ型容積流量計は、一対の回転子105の前後の差圧を検出してサーボモータ106の制御を行うことから、微少流量を測定するためには、フリーピストン109による微差圧の検出が不可欠である。フリーピストン109により微差圧を検出できるようにするためには、摺動抵抗を減らすことと、隙間からのリークを減らすことが有効である。
フリーピストン109は、従来よりこの内部が中空構造に設計され、また、比重も被測定流体の密度と近くなるように設計される。これにより、フリーピストン109と差圧検出部108との接触力を減少させることができ、また、摺動抵抗を減らすこともできる。尚、フリーピストン109は、図10(a)及び(b)に示す如く有底の円筒形状に形成される。具体的には、円筒形状の側壁117と、この側壁117の両端部118に位置して相対向する円形の一対の底壁119とを有する有底で中空の円筒形状に形成される(引用符号120は溶接部分を示す)。
しかしながら、高圧の流体を計測する際に、従来のフリーピストン109の形状のままでは、高い圧力により変形(図10(c)に示す如く底壁119の変形及び側壁117の端部118の変形)が生じてしまい、機能しなくなるという問題点を有する。また、従来の形状のまま単に肉厚を大幅に増やして強度を上げたり、底壁119の外面に複数のリブを突出させて強度を上げたりする対策だけでは、フリーピストン109の比重が被測定流体の比重よりも大きくなってしまうことから、結果、差圧感度が悪くなるという問題点も有する。
従って、フリーピストン109に関し、高圧下でも変形や破損のない強度を確保する形状の提供が必要であると考えられる。また、被測定流体に近い比重を維持する形状の提供も必要であると考えられる。
この他、フリーピストン109に変形が生じると、差圧検出部108との接触が懸念され、接触が生じた場合には、抵抗になって差圧感度の著しい低下を引き起こしてしまうという問題点を有する。そのため、フリーピストン109と差圧検出部108とのクリアランスを大きくとらなければならなくなるが、低圧時にはフリーピストン109の外周部からのリークが増加してしまうことから、差圧感度を低下させてしまうという問題点も有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、高圧、低圧を問わずに差圧感度を向上させて微少流量を精度よく計測することが可能なサーボ型容積流量計を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、計量室及び一対の回転子を有するポンプ室と、前記一対の回転子のうちの一つを駆動するサーボモータと、前記ポンプ室の上流側に設けられるとともに被測定流体が前記ポンプ室に流入する流入口と、前記ポンプ室の下流側に設けられるとともに前記被測定流体が前記ポンプ室から流出する流出口と、前記流入口及び前記流出口に連通する一対の差圧検出用導圧路と、該一対の差圧検出用導圧路を繋ぐ差圧検出部と、該差圧検出部に設けられるフリーピストンとを含むサーボ型容積流量計において、前記フリーピストンは、筒状の側壁と、該側壁の両端に位置して相対向する一方及び他方の底壁とを有し、さらには、前記側壁内に配置されて前記一方及び他方の底壁を支える一又は複数の支柱も有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、フリーピストンに高い圧力が掛かり一方及び他方の底壁が押圧されたとしても、一方及び他方の底壁は一又は複数の支柱により支えられて変形が防止される。従って、高圧下でも変形や破損のない十分な強度を確保することが可能である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のサーボ型容積流量計において、前記一又は複数の支柱は、前記一方及び他方の底壁に対し一体化する状態に設けられることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、一方及び他方の底壁は一又は複数の支柱により隙間ない状態で支えられる。従って、変形が確実に防止される。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のサーボ型容積流量計において、前記一又は複数の支柱は、支柱付け根位置にR又はC面が形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、一又は複数の支柱は支柱付け根位置のR又はC面により強度が高められる。従って、変形が確実に防止される。尚、強度を高めるため、支柱太さを漸次変えるようにしてもよいものとする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1、2又は3に記載のサーボ型容積流量計において、前記フリーピストンは、前記側壁の肉厚が前記一方及び他方の底壁の肉厚よりも薄くなるように形成され、且つ、前記一又は複数の支柱は、前記側壁の肉厚の薄くなった分だけ太くなるように形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、一又は複数の支柱は側壁の肉厚を薄くした分を用いて形成される。従って、支柱で体積増大にはならず、被測定流体に近い比重を維持することが可能である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のサーボ型容積流量計において、前記フリーピストンは、前記側壁及び該側壁の一端に連成される前記一方の底壁かならなる本体と、前記他方の底壁及び該他方の底壁に連成される前記一又は複数の支柱からなる蓋とを備えて構成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、フリーピストンは本体と蓋の二部品から構成される。従って、コスト低減を図ることや製造性の向上等を図ることが可能である。尚、本発明に係るフリーピストンは二部品構成に限定されるものでなく、三部品や四部品構成であってもよいものとする。これは、三部品や四部品構成であっても強度を確保したり被測定流体に近い比重を維持したりすることができる点に変わりないからである。
請求項1に記載された本発明によれば、十分な強度を確保することが可能なフリーピストンを構成に含むことから、サーボ型容積流量計は、高圧、低圧を問わずに差圧感度を向上させて微少流量を精度よく計測することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、一方及び他方の底壁に対し一又は複数の支柱を一体化させることから、隙間をなくすことができ、以て変形を確実に防止することができるという効果を奏する。これにより、差圧感度を更に向上させることができるという効果も奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、支柱付け根位置にR又はC面を形成することから、強度アップを図ることができ、以て変形を確実に防止することができるという効果を奏する。これにより、差圧感度を更に向上させることができるという効果も奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、被測定流体に近い比重を維持することが可能なフリーピストンを構成に含むことから、差圧感度を向上させて微少流量を精度よく計測することができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、高圧下でも変形や破損のない強度を確保することができ、また、被測定流体に近い比重を維持することもできるフリーピストンを二部品で形成することができるという効果を奏する。これにより、上記各効果に加えコスト低減を図ることや製造性の向上等を図ることができるという効果も奏する。
本発明のサーボ型容積流量計の側面図である。 フリーピストンを含むサーボ機構のシステム構成図である。 図2のフリーピストンの図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 フリーピストンの構成に係る図であり、(a)は本体の断面図、(b)は蓋の断面図である。 蓋の図であり、(a)は図4のA視の図、(b)は変形例の図である。 支柱の図であり、(a)は変形例(突き当て)に係る断面図、(b)は変形例(テーパ)に係る断面図である。 フリーピストンの変形例に係る図であり、(a)は複数本の支柱を有する例の斜視図、(b)は支柱の位置が中心からずれる例の斜視図である。 フリーピストンの変形例に係る図であり、(a)は三部品構成の例の分解斜視図、(b)は四部品構成の例の分解斜視図である。 従来例のサーボ型容積流量計におけるフリーピストンを含むサーボ機構のシステム構成図である。 図9のフリーピストンの図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は変形状態を示す断面図である。
サーボ型容積流量計は、この構成にフリーピストンを含む。フリーピストンは、筒状の側壁と、この側壁の両端に位置して相対向する一方及び他方の底壁と、側壁内に配置されて一方及び他方の底壁を支える一又は複数の支柱とを有する。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のサーボ型容積流量計の側面図である。また、図2はフリーピストンを含むサーボ機構のシステム構成図である。
図1において、サーボ型容積流量計1は、着脱自在なポンプユニット2を備えて構成される。サーボ型容積流量計1は、ポンプユニット2を備えることからポンプユニット式サーボ型容積流量計と呼ばれることもある。
サーボ型容積流量計1は、上記ポンプユニット2の他に、本体ケーシング3と、蓋体4と、軸駆動手段5と、差圧検出手段6と、制御手段7(図2参照)とを備えて構成される。尚、図中の矢印Pは上下方向を示すものとする。また、矢印Qは左右方向を、さらに、矢印Rは前後方向を示すものとする(方向は一例であるものとする。但し、後述するフリーピストン17の移動方向が上下方向にならないものとする)。
本体ケーシング3は、前側本体ケーシング8と、サーボモータ9(図2参照)に係る後側本体ケーシング10とを備えて構成される。前側本体ケーシング8は、ポンプユニット2を格納する構造を有する。また、差圧検出手段6を一体化する構造も有する。後側本体ケーシング10は、前側本体ケーシング8に連続して軸駆動手段5の本体となるサーボモータ9を内部に取り付けすることが可能な構造を有する。
前側本体ケーシング8の前面には、ポンプユニット2を格納するためのユニット格納凹部11が形成される。ポンプユニット2は、ユニット格納凹部11に差し込まれ、この後に蓋体4により覆われると完全に格納されるようになる。尚、ポンプユニット2及び本体ケーシング3等については、背景技術の欄で挙げた特開2008−190982号公報のポンプユニット2及び本体ケーシング3等と基本的に同じであり、詳細な説明は省略するものとする。
図2において、サーボ型容積流量計1のサーボ機構のシステム構成は次のようになる。引用符号12はポンプ部を示す。このポンプ部12は、計量室13と、一対の回転子14とを有する。一対の回転子14は、互いに噛み合うように配置され、このうちの一つはサーボモータ9により駆動される。差圧検出手段6は、一対の差圧検出用導圧路15と、差圧検出部16(シリンダ)と、フリーピストン17と、発光側光電センサ18(発光素子)と、受光側光電センサ19(受光素子)とを有する。制御手段7は、演算回路20と、制御回路21と、出力回路22とを有する。
上記構成において、流入口23から入った被測定流体(図中では右から左へと流れる)は、ポンプ部12の一対の回転子14を経て流出口24へと至るようになる。一対の回転子14の前後(図中の左右に相当する)には、一対の差圧検出用導圧路15が設けられ、差圧が発生した場合には、差圧検出部16に収納されたフリーピストン17が左右に作動する。フリーピストン17の動きは、発光側光電センサ18及び受光側光電センサ19により観測され、フリーピストン17の位置情報が演算回路20へと伝えられる。
演算回路20では、差圧を常にゼロとするために、言い換えればフリーピストン17を停止させるために、制御回路21へと伝えるための信号が生成される。制御回路21では、演算回路20からの信号に基づいてサーボモータ9を駆動する信号が生成される。制御回路21には、サーボモータ9からフィードバックされるエンコーダ信号が伝達される。このエンコーダ信号は、出力回路22へと伝えられ、出力回路22では、エンコーダ信号を流量信号(パルス出力)として外部へ出力する。
フリーピストン17は、本発明の特徴部分であり、以下の説明から分かるようになるが、高圧下でも変形や破損のない強度を確保することができ、また、被測定流体に近い比重を維持することもできる。以下、フリーピストン17について詳細に説明をする。
図3(a)はフリーピストン17の斜視図、図3(b)はフリーピストン17の断面図である。また、図4(a)はフリーピストン17における本体の断面図、図4(b)はフリーピストン17における蓋の断面図である。さらに、図5(a)は図4のA視の図、図5(b)は変形例の図である。
図3において、フリーピストン17は、特に限定するものでないが、ここでは油類に適したものであって、そのため設計密度は油類に合わせて設定される。尚、フリーピストン17は金属製であるが、その材質は限定されないものとする。また、材質は構成毎に変えてもよいものとする。
フリーピストン17は、本体25と、この本体25に一体化する蓋26とを備えて構成される。フリーピストン17は、ここでは二部品にて構成される(一例であるものとする。図8を参照しながら後述する三部品構成や四部品構成等であってもよいものとする)。フリーピストン17は、有底で中空の円筒形状に形成される。フリーピストン17は、この外観形状が従来例のフリーピストン109(図9及び図10参照)と同じになるように形成される。
本体25は、円筒状の側壁27と、円形の底壁28(一方の底壁)とを有する。また、蓋26は、円形の底壁29(他方の底壁)と、一本の支柱30とを有する。このような本体25及び蓋26であることから、フリーピストン17は、側壁27と、一方及び他方の底壁28及び29と、支柱30とを有する、と言い換えることもできる。
図4(a)において、先ず本体25についてもう少し具体的説明すると、本体25は、円筒状の側壁27と、この側壁27の一端31に連成される円形の底壁28(一方の底壁)と、側壁27の他端32に開口形成される開口部33とを有する略コップ形状に形成される。本体25は、本実施例において、中ぐり加工により形成される。
側壁27は、底壁28よりも薄肉に形成される。底壁28と同じ厚みにせず、薄肉にした理由としては、薄肉にした分の体積にて支柱30の体積を確保するためである。つまり、支柱30の存在によって体積増大にはならず、結果、被測定流体に近い比重を維持することが可能になる。
底壁28は、円形に形成される。尚、底壁28の厚みは、被測定流体から受ける圧力を考慮して設定されるものとする。底壁28の中央には、円形の貫通孔34が形成される。この貫通孔34は、支柱30の後述する底壁一体化部37の差し込み部分として形成される。底壁28は、内面及び外面とも平坦な面に形成される。言い換えれば、均一な肉厚を有するように形成される。
図4(b)において、次に蓋26についてもう少し具体的説明すると、蓋26は、円形の底壁29と、この底壁29の内面側に連成される支柱30とを有する図示形状に形成される。蓋26は、本実施例において、旋盤加工により形成される。
底壁29は、本体25の底壁28と同じ厚肉に形成される。底壁29の内面側の外周縁には、段部35(図4(b)及び図5(a)参照)が形成される。この段部35は、本体25の側壁27の他端32を係合させる部分として形成される。尚、図4(b)及び図5(a)に示す如くの段部35を形成せずに、段無し形状(図5(b)参照)にしてもよいものとする。
支柱30は、フリーピストン17(図3参照)において一方の底壁28と他方の底壁29とを支える部分として形成される。支柱30は、フリーピストン17の中心軸の位置に合わせて配置形成される。支柱30は、円柱形状の支柱本体36と、この支柱本体36の先端に連続する底壁一体化部37とを有する。
支柱30は、本実施例において、側壁27を薄肉にして確保された体積の分にて形成される。このような支柱30であることから、フリーピストン17は、従来例のフリーピストン109(図9及び図10参照)に対し、単に支柱30を付加しただけの形状ではないものとする。
底壁一体化部37は、本体25の底壁28の貫通孔34に差し込まれ、後述する電子ビーム溶接にて底壁28に一体化する部分として形成される。底壁一体化部37は、支柱本体36よりも径の大きな円板形状(図5参照)に形成される。底壁28に一体化する底壁一体化部37は、支柱本体36との連続位置、すなわち支柱付け根位置に曲面38(R)を有する。この曲面38は、全周にわたって形成される(Rに限らずC面であってもよいものとする)。曲面38は、強度アップを図る部分として形成される。尚、支柱本体36と底壁29との連続位置(支柱付け根位置)にも曲面38は形成される。
底壁一体化部37における引用符号39は、フリーピストン17(図3参照)の中心軸の位置に相当するセンター部を示すものとする。
上記構成及び構造において、図3に示す如く、本体25と蓋26とを一体化すると、フリーピストン17が形成される。すなわち、次の第一工程〜第二工程を経ると、フリーピストン17が形成される。
先ず、第一工程では、本体25の開口部33から蓋26の支柱30を差し込むようにして本体25と蓋26とを係合する作業を行う。この係合作業により、支柱30の底壁一体化部37が、本体25の底壁28の貫通孔34に差し込まれる。また、蓋26の底壁29の段部35も、本体25の側壁27の他端32及び開口部33に差し込まれる。
次に、第二工程では、電子ビーム溶接を施して本体25と蓋26とを一体化する作業を行う。引用符号40は溶接部分を示し、溶接により底壁一体化部37と貫通孔34とが一体化する。また、底壁29と側壁27の他端32も一体化する。溶接による一体化により、相対向する底壁28と底壁29とが支柱30により支えられる。
以上、図面を参照しながら説明してきたように、フリーピストン17に高い圧力が掛かり一方及び他方の底壁28、29が押圧されたとしても、一方及び他方の底壁28、29は支柱30により支えられて内側への変形が防止される。従って、高圧下でも変形や破損のない十分な強度を確保することができるという効果を奏する。
このようなフリーピストン17を構成に含むことから、サーボ型容積流量計1は、高圧、低圧を問わずに差圧感度を向上させて微少流量を精度よく計測することができるという効果を奏する。
ここで変形例について説明をする。図6は支柱の変形例に係る図である。また、図7及び図8はフリーピストンの変形例に係る図である。
図6(a)において、引用符号51は変形例としての支柱を示す。この支柱51は、先端(底壁一体化部52)が底壁53の内面に対し突き当たる形状に形成される(この場合、底壁53には貫通孔(図4の引用符号34参照)が形成されないものとする)。具体的には、支柱本体54の長さが底壁53の厚み分だけ短く形成され、また、底壁一体化部52が底壁53に突き当たる形状に形成される。このような形状の支柱51に形成することでも上記変形を防止することができるのは勿論である。
図6(b)において、引用符号55は変形例としての支柱を示す。この支柱55は、支柱本体56と、底壁一体化部57とを有する。壁一体化部57は、底壁58の貫通孔59に差し込まれて一体化する形状に形成される。本変形例においては、支柱強度を高めるために、支柱太さを漸次変える形状に形成される(但し比重に配慮して太さを設定するものとする)。支柱55も上記変形を防止することができるのは勿論である。
図7(a)において、引用符号61は変形例としてのフリーピストンを示す。このフリーピストン61は、円筒状の側壁62と、側壁62の両端に位置して相対向する一方及び他方の底壁63と、側壁62内に配置されて一方及び他方の底壁63を支える三つの支柱64とを備えて構成される。三つの支柱64は、この端部が正三角形を描くような位置に配置形成される。このような形状のフリーピストン61に形成することでも上記変形を防止することができるのは勿論である。
図7(b)において、引用符号65は変形例としてのフリーピストンを示す。このフリーピストン65は、円筒状の側壁62と、側壁62の両端に位置して相対向する一方及び他方の底壁63と、側壁62内に配置されて一方及び他方の底壁63を支える一つの支柱66とを備えて構成される。支柱66は、この位置がフリーピストン65の中心軸Cの位置からずれるように配置形成される。支柱66を多少ずらしたとしても上記変形を防止することができるのは勿論である。
図8(a)において、引用符号71は変形例としてのフリーピストンを示す。このフリーピストン71は、三部品にて構成される。すなわち、円筒状の側壁72及び底壁73を有する本体74と、蓋75としての底壁76と、底壁73及び76を支える支柱77とを備えて構成される。本変形例は、三部品構成の方が製造し易い場合に有効である。
図8(b)において、引用符号81は変形例としてのフリーピストンを示す。このフリーピストン81は、四部品にて構成される。すなわち、本体82としての円筒状の側壁83と、蓋84としての一方の底壁85と、同じく蓋86としての他方の底壁87と、底壁85及び87を支える支柱88とを備えて構成される。本変形例は、四部品構成の方が製造し易い場合に有効である。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…サーボ型容積流量計、 2…ポンプユニット、 3…本体ケーシング、 4…蓋体、 5…軸駆動手段、 6…差圧検出手段、 7…制御手段、 8…前側本体ケーシング、 9…サーボモータ、 10…後側本体ケーシング、 11…ユニット格納凹部、 12…ポンプ部、 13…計量室、 14…回転子、 15…差圧検出用導圧路、 16…差圧検出部、 17…フリーピストン、 18…発光側光電センサ、 19…受光側光電センサ、 20…演算回路、 21…制御回路、 22…出力回路、 23…流入口、 24…流出口、 25…本体、 26…蓋、 27…側壁、 28…底壁(一方の底壁)、 29…底壁(他方の底壁)、 30…支柱、 31…一端、 32…他端、 33…開口部、 34…貫通孔、 35…段部、 36…支柱本体、 37…底壁一体化部、 38…曲面(R)、 39…センター部、 40…溶接部分

Claims (5)

  1. 計量室及び一対の回転子を有するポンプ室と、前記一対の回転子のうちの一つを駆動するサーボモータと、前記ポンプ室の上流側に設けられるとともに被測定流体が前記ポンプ室に流入する流入口と、前記ポンプ室の下流側に設けられるとともに前記被測定流体が前記ポンプ室から流出する流出口と、前記流入口及び前記流出口に連通する一対の差圧検出用導圧路と、該一対の差圧検出用導圧路を繋ぐ差圧検出部と、該差圧検出部に設けられるフリーピストンとを含むサーボ型容積流量計において、
    前記フリーピストンは、筒状の側壁と、該側壁の両端に位置して相対向する一方及び他方の底壁とを有し、さらには、前記側壁内に配置されて前記一方及び他方の底壁を支える一又は複数の支柱も有する
    ことを特徴とするサーボ型容積流量計。
  2. 請求項1に記載のサーボ型容積流量計において、
    前記一又は複数の支柱は、前記一方及び他方の底壁に対し一体化する状態に設けられる
    ことを特徴とするサーボ型容積流量計。
  3. 請求項2に記載のサーボ型容積流量計において、
    前記一又は複数の支柱は、支柱付け根位置にR又はC面が形成される
    ことを特徴とするサーボ型容積流量計。
  4. 請求項1、2又は3に記載のサーボ型容積流量計において、
    前記フリーピストンは、前記側壁の肉厚が前記一方及び他方の底壁の肉厚よりも薄くなるように形成され、且つ、前記一又は複数の支柱は、前記側壁の肉厚の薄くなった分だけ太くなるように形成される
    ことを特徴とするサーボ型容積流量計。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載のサーボ型容積流量計において、
    前記フリーピストンは、前記側壁及び該側壁の一端に連成される前記一方の底壁かならなる本体と、前記他方の底壁及び該他方の底壁に連成される前記一又は複数の支柱からなる蓋とを備えて構成される
    ことを特徴とするサーボ型容積流量計。
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