JP5464541B2 - ノイズリダクション回路 - Google Patents

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Description

本発明は、映像(画像)の信号などのノイズ成分を除去するノイズリダクション回路に関し、特に、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を実現したノイズリダクション回路に関する。
例えば、映像信号のノイズ成分を除去する回路(ノイズ除去回路)としては、巡回型ノイズリダクション回路が効果的であり、従来から利用されている。
図5には、巡回型ノイズリダクション回路の一例を示してある。
本例の巡回型ノイズリダクション回路は、乗算器101、加算器102、フレームメモリ103、乗算器104、フィルタ係数Kの出力部105、フィルタ係数(1−K)の出力部106を備えている。
この方式では、巡回型フィルタを用いて累積加算する構成により、ランダム成分であるノイズのみがキャンセルされ、信号成分を有効に取り出すことができる。
また、巡回型フィルタでは、動きのある画像については、フィルタの時定数により、残像が発生する。このため、一般的には、動き検出機能付きの巡回型ノイズリダクション回路を用いて、動きを検出し、動きの量に応じて係数を制御する。具体的には、動きが大きい画像については、残像を抑えるために、フィルタ係数Kを小さくして、巡回フィルタの効果を弱める一方、動きの無い画像については、フィルタ係数Kを大きくして、巡回フィルタの効果を強める。
図6には、動き検出機能付きの巡回型ノイズリダクション回路の一例を示してある。
本例の動き検出機能付きの巡回型ノイズリダクション回路は、乗算器111、加算器112、フレームメモリ113、乗算器114、フィルタ係数Kの出力部115、フィルタ係数(1−K)の出力部116、フィルタ係数を制御する動き検出部117を備えている。
なお、動き検出部117は、例えば、過去のフレームを記憶するメモリを内部或いは外部に有している。
次に、撮像素子における蓄積動作について説明する。
図7(a)には、撮像素子における通常の蓄積動作の一例を示してあり、図7(b)には、撮像素子における2倍の蓄積動作の一例を示してある。
図7(a)に示されるように、通常の蓄積処理では、フレーム単位で行うため、毎フレームで信号が出力されるが、図7(b)に示されるように、蓄積時間が長い場合には、間欠フレームが発生する。このとき、カメラシステムでは、例えば、メモリを用いて間欠フレームを補間して、無信号期間の穴埋めをする。
ここで、図7(b)には、蓄積時間が2倍である場合を示してある。
蓄積時間が2倍である場合には、電荷が2倍溜まるため、感度は2倍上がり、つまり、2倍明るくなる。
このように蓄積時間を長くする構成は、例えば、夜間などのように光量が少なくなる場合に感度向上の目的で適用される。但し、間欠処理となるため、映像の動きに不連続性が発生し得る。
特開平6−153088号公報 特開平7−131680号公報 特開平7−131676号公報
しかしながら、従来では、上述した巡回型ノイズリダクション機能と、上述した長時間蓄積動作機能については、何れか一方を選択する構成しかなく、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を図ることが望まれていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を実現したノイズリダクション回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、撮像素子における電荷蓄積により取得された信号のノイズを除去するノイズリダクション回路において、次のような構成とした。
すなわち、巡回型フィルタ手段が、前記信号に対して、フィルタ係数を使用して、巡回型のフィルタリングを行う。動き検出手段が、前記信号の動きを検出する。動き係数決定手段が、前記動き検出手段により検出された動きの量に応じて、フィルタ係数の値を決定する。
また、蓄積時間変更手段が、前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間を変更する。フィルタ係数制御手段が、前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が所定の閾値以下(又は、未満)である場合には、前記動き係数決定手段により決定されるフィルタ係数の値が前記巡回型フィルタ手段により使用されるように制御し、前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が前記所定の閾値を超える(又は、それ以上である)場合には、所定の固定係数の値が前記巡回型フィルタ手段によりフィルタ係数として使用されるように制御する。
従って、撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間の長さに応じて、動きの量に応じたフィルタ係数を巡回型フィルタで使用するか或いは所定の固定係数からなるフィルタ係数を巡回型フィルタで使用するかが制御されるため、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を実現することができる。
なお、巡回型ノイズリダクション機能をオフとして長時間蓄積動作機能のみを実行する場合があってもよい。
ここで、撮像素子としては、種々なものが用いられてもよい。また、撮像素子により取得される信号は例えば映像信号となる。
また、ノイズを除去する程度としては、必ずしもノイズをゼロにする態様が用いられなくともよく、実用上で有効な程度でノイズを低減することができればよい。
また、巡回型フィルタの構成としては、種々なものが用いられてもよい。
また、信号の動きの量としては、例えば、映像信号の時間的な変化の量が用いられ、一例として、1つ前のフレームと現フレームとの間における特定の対象物(映像に映っているもの)又は映像の全体などの動き(変化)の量に基づいて検出することができる。
また、動きの量に応じてフィルタ係数(実施例で示すK)の値を決定する手法としては、例えば、動きの量が大きくなるに従ってフィルタ係数Kの値を小さくするような手法を用いることができる。
また、撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間に関する所定の閾値としては、種々な値が用いられてもよく、一例として、映像の1フレームの期間以上に長い期間(又は、映像の1フレームの期間より長い期間)が用いられる。なお、蓄積時間が1フレームの期間と同一である場合には、毎フレームの蓄積が行われて、間欠フレームは発生しないため、本明細書では、このような場合を蓄積オフと言っている。
また、フィルタ係数として使用される所定の固定係数としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、蓄積時間の長さが大きくなるに従って固定係数の値を小さくするといったように、可変なものが用いられてもよい。
本発明に係るノイズリダクション回路では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記巡回型フィルタ手段により過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリ及び間欠動作時に補間用フレームとして出力する過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリとして、共通のメモリを用いた。
従って、巡回型ノイズリダクション用メモリと長時間蓄積動作用(間欠補間用)メモリとを共用することができる。
ここで、例えば蓄積時間が1フレームの期間を超える(2フレーム以上の期間となる)と、フレームの欠落が生じて、間欠動作となる。
以上説明したように、本発明に係るノイズリダクション回路によると、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を実現することができる。
本発明の一実施例に係るノイズリダクション回路の構成例を示す図である。 蓄積オフ時におけるノイズリダクション動作の一例を示す図である。 2倍蓄積時におけるノイズリダクション動作の一例を示す図である。 4倍蓄積時におけるノイズリダクション動作の一例を示す図である。 巡回型ノイズリダクション回路の一例を示す図である。 動き検出機能付きの巡回型ノイズリダクション回路の一例を示す図である。 (a)は撮像素子における通常の蓄積動作の一例を示す図であり、(b)は撮像素子における2倍の蓄積動作の一例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るノイズリダクション回路の構成例を示してある。本例では、カメラシステムに適用した場合を示してある。
本例のノイズリダクション回路は、撮像素子1、乗算器2、加算器3、フレームメモリ4、乗算器5、フィルタ係数Kの出力部6、フィルタ係数(1−K)の出力部7、メモリ8、動き検出部9、固定係数部10、切り替え部11、蓄積制御部12を備えている。
まず、本例のノイズリダクション回路において行われる動作の概要を示す。なお、本例では、主に、デジタル処理が行われる。
撮像素子1は、カメラに設けられており、入射された光を電気信号へ変換して、乗算器2、メモリ8、動き検出部9へ出力する。また、撮像素子1では、蓄積制御部12からの制御により、電荷蓄積の蓄積時間が変更され得る。
出力部6は、所定のフィルタ係数Kを乗算器5、出力部7へ出力する。
出力部7は、出力部6からの入力に基づいて、フィルタ係数(1−K)を乗算器2へ出力する。
乗算器2は、撮像素子1からの入力信号と出力部7から入力されるフィルタ係数(1−K)とを乗算して、その結果を加算器3へ出力する。
加算器3は、乗算器2からの入力信号と乗算器5からの入力信号を加算して、その結果をノイズリダクション回路からの出力信号として出力するとともに、フレームメモリ4へ出力する。
フレームメモリ4は、加算器3から入力された信号(映像信号)をフレーム毎に記憶し、記憶した信号をフレーム毎に乗算器5へ出力する。
乗算器5は、フレームメモリ4からの入力信号と出力部6から入力されるフィルタ係数Kとを乗算して、その結果を加算器3へ出力する。
メモリ8は、撮像素子1からの入力信号を記憶し、記憶した信号を動き検出部9へ出力する。
動き検出部9は、撮像素子1からの入力信号とメモリ8からの入力信号(例えば、所定のフレーム(或いは、所定の時間)だけずれたもの)を比較して、映像(画像)における動きを検出し、検出した動きの量に応じた動き係数R(i、j)を切り替え部11へ出力する。具体的には、動きが大きい画像については、残像を抑えるために、フィルタ係数Kとして使用される動き係数R(i、j)を小さくして、巡回フィルタの効果を弱める一方、動きの無い画像については、動き係数R(i、j)を大きくして、巡回フィルタの効果を強める。
固定係数部10は、所定の係数(本例で、固定係数と言う)Rを切り替え部10へ出力する。なお、固定係数Rは、例えば外部の制御部からの制御などにより、変更され得る。
切り替え部11は、蓄積制御部12からの制御に従って、動き検出部9から入力される動き係数R(i、j)を出力部6へ出力する状態と、固定係数部10から入力される固定係数Rを出力部6へ出力する状態を切り替える。本例では、出力部6に動き係数R(i、j)が入力される場合にはその値がフィルタ係数Kとして使用され、出力部6に固定係数Rが入力される場合にはその値がフィルタ係数Kとして使用される。
蓄積制御部12は、撮像素子1における電荷蓄積の蓄積時間を制御し、また、切り替え部11を制御することでフィルタ係数Kを制御する。なお、蓄積時間については、蓄積オフの状態に設定することも可能である。
ここで、撮像素子1における電荷蓄積の蓄積時間の長さは、例えば、周囲の光量などに基づいて制御され、具体例として、夜間などのように光量が少なくなる場合には感度向上の目的で蓄積時間を長くする。但し、蓄積時間を長くすると、間欠処理となるため、映像の動きに不連続性が発生し得る。
また、切り替え部11に対する制御は、例えば、予め定められた条件に従って、撮像素子1における電荷蓄積の蓄積時間の長さに応じた態様で行われる。
なお、蓄積制御部12により行われる制御は、例えば、ユーザ(人)から受け付けられる指示などに基づいて行われてもよく、或いは、予め設定された制御手順(例えば、プログラム)に従って行われてもよい。
次に、図2、図3、図4に示されるタイムチャートを参照して、ノイズリダクション動作の例を示す。なお、図2〜図4における符号A、B、C、Dは、それぞれ、図1に示される同一の符号の位置に対応している。また、動作の全体的な制御は、例えば、図示しない上位の制御部(或いは、蓄積制御部12などでもよい)により行われる。
本例では、例えば、ブランキング期間と映像期間を有する1フレームを1サイクルの単位として処理が行われる。本例では、z番目のフレームのサイクルをs(z)で表す(z=・・・、−3、−2、−1、0、1、2、3、・・・)。
図2には、蓄積オフ時におけるノイズリダクション動作の一例を示してある。本例では、蓄積オフ時には、動き検出部9からの動き係数R(i、j)がフィルタ係数Kとして使用されるように設定される。
サイクルs(1)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(1)が、動き検出用のメモリ8にライトされる(書き込まれる)。
サイクルs(2)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(2)が、動き検出用のメモリ8にライトされる。同時に、メモリ8からの出力(B)として前フレームの信号S(1)がリードされる(読み出される)。動き検出部9により、これらの信号S(1)と信号S(2)とで動き検出を行い、動き係数R(2、1)を算出する。
一方、巡回型フィルタ用のフレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(1)を読み出して、信号S(2)と、動き係数R(2、1)を合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(2)を得る。このノイズリダクション結果DNR_R(2)は、ノイズリダクション回路からの出力(C)として出力されると同時に、フレームメモリ4にライトされる。
サイクルs(3)においては、上記と同様に、例えば、フレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(2)を読み出して、信号S(3)と、動き係数R(3、2)を合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(3)を得る。
以降のサイクルs(z)についても、同様である。
図3には、2倍蓄積時におけるノイズリダクション動作の一例を示してある。本例では、2倍蓄積時には、動き検出部9からの動き係数R(i、j)がフィルタ係数Kとして使用されるように設定される。
サイクルs(1)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(1)が、動き検出用のメモリ8にライトされる。
サイクルs(2)においては、撮像素子1からの出力(A)である信号は、無信号期間であるため、間欠となる。このとき、動き検出用のメモリ8へのライト/リード動作は停止する。
サイクルs(3)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(3)が、動き検出用のメモリ8にライトされる。同時に、メモリ8からの出力(B)として前フレームの信号S(1)がリードされる。動き検出部9により、これらの信号S(1)と信号S(3)とで動き検出を行い、動き係数R(3、1)を算出する。
一方、巡回型フィルタ用のフレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(1)を読み出して、信号S(3)と、動き係数R(3、1)を合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(3)を得る。このノイズリダクション結果DNR_R(3)は、ノイズリダクション回路からの出力(C)として出力されると同時に、フレームメモリ4にライトされる。
サイクルs(4)においては、撮像素子1からの出力(A)である信号は無信号期間であるため間欠となるが、補間処理として、サイクルs(3)でのノイズリダクション結果DNR_R(3)をフレームメモリ4から読み出して、ノイズリダクション回路からの出力(C)として出力する。
サイクルs(5)においては、上記と同様に、例えば、フレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(3)を読み出して、信号S(5)と、動き係数R(5、3)を合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(5)を得る。
以降のサイクルs(z)についても、同様である。
上述のような2倍蓄積時におけるノイズリダクション動作では、巡回型ノイズリダクション動作と蓄積補間動作とが、同一のメモリ(本例では、フレームメモリ4)で共用されて、両立される。
なお、フレームメモリ4からの出力信号をそのままノイズリダクション回路からの出力(C)とする場合には、例えば、フィルタ係数Kを1(K=1)に設定すればよく、或いは、フレームメモリ4からの出力信号をそのままノイズリダクション回路から出力するための経路が設けられてもよい。
次に、所定の時間長(閾値)よりも蓄積時間が長い場合について説明する。
この場合、動き検出を行う上で、精度を欠いてしまうため、ノイズリダクションのフィルタ係数Kを、動きに適応する係数R(i、j)から、固定係数Rへ切り替える。
なお、本例では、4倍以上の蓄積動作時にフィルタ係数Kを固定係数Rへ切り替える場合を示すが、何倍の蓄積動作からフィルタ係数Kを切り替えるかについては、一例であって、本質的なことではなく、種々な値が用いられてもよい。
図4には、4倍蓄積時におけるノイズリダクション動作の一例を示してある。本例では、4倍蓄積時には、固定係数部10からの固定係数Rがフィルタ係数Kとして使用されるように設定される。
サイクルs(1)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(1)が、動き検出用のメモリ8にライトされる。
ここで、4倍蓄積動作時には、動きに適応する係数は用いないが、4倍蓄積動作から2倍蓄積動作へ戻る瞬間又は蓄積オフ動作へ戻る瞬間におけるメモリ情報が必要であるため、動き適応用のメモリ8の動作は継続する。
サイクルs(2)からサイクルs(4)においては、撮像素子1からの出力(A)である信号は無信号期間であるため間欠となる。このとき、動き検出用のメモリ8へのライト/リード動作は停止する。
サイクルs(5)において、撮像素子1からの出力(A)である信号S(5)が、動き検出用のメモリ8にライトされる。同時に、メモリ8からの出力(B)として前フレームの信号S(1)がリードされる。動き検出部9により、これらの信号S(1)と信号S(5)とで動き検出を行い、動き係数R(5、1)を算出する。
但し、本例では、動き係数R(5、1)は使用せずに、固定係数Rをフィルタ係数Kとする。
ここで、本例では、固定係数Rが蓄積時間の長さに応じて小さくなるように制御される。具体的には、例えば予め定められた態様で、蓄積時間が長くなるに従って、ノイズリダクションの効果が小さくなる方向に切り替えていく。つまり、蓄積時間を長くして感度を上げた場合には、ノイズリダクションの意味合いも薄れ、逆に残像感を増すだけであるため、ノイズリダクションはオフの方向に切り替える。
一方、巡回型フィルタ用のフレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(1)を読み出して、信号S(5)と、固定係数Rを合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(5)を得る。このノイズリダクション結果DNR_R(5)は、ノイズリダクション回路からの出力(C)として出力されると同時に、フレームメモリ4にライトされる。
サイクルs(6)からサイクルs(8)においては、撮像素子1からの出力(A)である信号は無信号期間であるため間欠となるが、補間処理として、サイクルs(5)でのノイズリダクション結果DNR_R(5)をフレームメモリ4から読み出して、ノイズリダクション回路からの出力(C)として出力する。
サイクルs(9)においては、上記と同様に、例えば、巡回型フィルタ用のフレームメモリ4からの出力(D)である信号DNR_R(5)を読み出して、信号S(9)と、固定係数Rを合わせて用いて、加算器3により加算演算を行って、ノイズリダクション結果DNR_R(9)を得る。
上述のような4倍蓄積時におけるノイズリダクション動作では、巡回型ノイズリダクション動作と蓄積補間動作とが、同一のメモリ(本例では、フレームメモリ4)で共用されて、両立される。
以上のように、本例のノイズリダクション回路では、撮像素子1にて光を電気信号へ変換し、変換した信号に信号処理を行うカメラシステムにおいて、巡回型フィルタにてノイズ除去処理を行う機能を有し、動きを検出する機能を有し、動きの量に応じて巡回型フィルタの係数Kを制御する機能を有し、また、撮像素子1における電荷蓄積の蓄積時間を変更する機能を有し、そして、蓄積時間を標準のフレーム走査時間より長く設定し、撮像素子1からの出力信号として、信号があるフレームと、無信号であるフレームが存在する間欠信号となる動作状態において、その間欠フレーム期間の長さに応じて、巡回型フィルタの係数Kとして、動きに応じた係数R(i、j)を用いるか、或いは、固定係数Rを用いるかを適応的に制御する。
また、本例のノイズリダクション回路では、巡回型ノイズリダクション用メモリと蓄積間欠フレーム補間用メモリとで1個のメモリ(本例では、巡回型ノイズリダクション用のフレームメモリ4)を共用している。
このように、本例のノイズリダクション回路では、蓄積制御の際、蓄積時間に応じて巡回型ノイズリダクションのフィルタ係数Kを切り替えることが行われ、巡回型ノイズリダクション機能と長時間蓄積動作機能の両立を図ることができる。
ここで、本例では、蓄積時間が長くなると、巡回型ノイズリダクション用の動き検出回路(本例では、動き検出部9)において、動き検出の精度が落ちてしまうため、巡回型ノイズリダクションのフィルタ係数Kを、蓄積時間が長くなるに従って、動き検出制御値R(i、j)から固定係数制御値Rへ切り替える処理動作を示したが、更なる構成例として、例えば所定の閾値よりも、更に蓄積時間が長くなったときに、巡回型ノイズリダクションの動作をオフにして、蓄積動作のみを行うように制御するような構成が用いられてもよい。例えば、固定係数R=フィルタ係数K=0に設定すると、巡回型のフィルタリングがオフとなる。
なお、本例のノイズリダクション回路では、乗算器2、加算器3、フレームメモリ4、乗算器5、出力部6、出力部7の機能により巡回型フィルタ手段が構成されており、メモリ8や動き検出部9の機能により動き検出手段が構成されており、動き検出部9の機能により動き係数決定手段が構成されており、蓄積制御部12の機能により撮像素子1における蓄積時間の変更手段が構成されており、蓄積制御部12や切り替え部11や固定係数部10の機能によりフィルタ係数制御手段が構成されている。また、本例では、フレームメモリ4が、巡回型ノイズリダクション用と間欠補間用とで共用されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1・・撮像素子、 2、5、101、104、111、114・・乗算器、 3、102、112・・加算器、 4、103、113・・フレームメモリ、 6、7、105、106、115、116・・出力部、 8・・メモリ、 9、117・・動き検出部、 10・・固定係数部、 11・・切り替え部、 12・・蓄積制御部、

Claims (4)

  1. 撮像素子における電荷蓄積により取得された信号のノイズを除去するノイズリダクション回路において、
    前記信号に対してフィルタ係数を使用して巡回型のフィルタリングを行う巡回型フィルタ手段と、
    前記信号の動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段により検出された動きの量に応じて、動きの量が大きくなるに従って小さくなるフィルタ係数の値を決定する動き係数決定手段と、
    前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間を変更する蓄積時間変更手段と、
    前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が第一の閾値以下又は未満である場合には、前記動き係数決定手段により決定されるフィルタ係数の値が前記巡回型フィルタ手段により使用されるように制御し、前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が前記第一の閾値を超える又はそれ以上且つ前記第一の閾値より大きい第二の閾値以下又は未満である場合には、前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が長くなるに従って小さくなる所定の固定係数の値が前記巡回型フィルタ手段によりフィルタ係数として使用されるように制御し、前記蓄積時間変更手段により変更された蓄積時間が前記第二の閾値を超える又はそれ以上である場合には、ゼロが前記巡回型フィルタ手段によりフィルタ係数として使用されるように制御するフィルタ係数制御手段と、
    を備えたことを特徴とするノイズリダクション回路。
  2. 請求項1に記載のノイズリダクション回路において、
    前記巡回型フィルタ手段により過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリ及び間欠動作時に補間用フレームとして出力する過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリとして、共通のメモリを用いた、
    ことを特徴とするノイズリダクション回路。
  3. 撮像素子における電荷蓄積により取得された信号のノイズを除去するノイズリダクション回路により実施されるノイズリダクション方法において、
    前記ノイズリダクション回路は、前記信号に対してフィルタ係数を使用して巡回型のフィルタリングを行う巡回型フィルタ手段を備え、
    前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間が第一の閾値以下又は未満である場合には、前記信号の動きの量が大きくなるに従って小さくなるフィルタ係数の値を決定して、当該決定したフィルタ係数の値が前記巡回型フィルタ手段により使用されるように制御し、前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間が前記第一の閾値を超える又はそれ以上且つ前記第一の閾値より大きい第二の閾値以下又は未満である場合には、前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間が長くなるに従って小さくなる所定の固定係数の値が前記巡回型フィルタ手段により使用されるように制御し、前記撮像素子における電荷蓄積の蓄積時間が前記第二の閾値を超える又はそれ以上である場合には、ゼロが前記巡回型フィルタ手段によりフィルタ係数として使用されるように制御する、
    ことを特徴とするノイズリダクション方法。
  4. 請求項に記載のノイズリダクション方法において、
    前記巡回型フィルタ手段により過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリ及び間欠動作時に補間用フレームとして出力する過去のフィルタリング結果のフレームを記憶しておくメモリとして、共通のメモリを用いた、
    ことを特徴とするノイズリダクション方法。
JP2009009980A 2009-01-20 2009-01-20 ノイズリダクション回路 Active JP5464541B2 (ja)

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