JP5457777B2 - コンクリート床版の防水工法 - Google Patents

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Description

本発明は道路橋の鉄筋コンクリート床版の損傷、劣化を防ぐ目的で採用されているコンクリート床版防水に関するものである。
道路橋の鉄筋コンクリート床版は他のコンクリート構造物と比較して部材厚が薄く且つ直接交通荷重を絶え間なく受ける等、非常に厳しい条件下に晒されている。近年、実際の交通を再現する耐久性能評価試験装置が考案され、様々な条件下での劣化メカニズムが明らかになって来た。その中で、湿潤状態にある床版は乾燥状態と比較し、その疲労寿命が1/100まで短くなる事が指摘されおり(非特許文献1参照)、水の存在がコンクリート床版の劣化を著しく促進することが明らかとなってきた。重要な社会資本の一つである道路橋の損傷に伴う補修や打ち替えはそれに掛かる費用のみでなく、社会に与える影響が大きいため、損傷を防ぐための維持・管理手法、即ち予防保全手法が注目されているなか、様々なコンクリート床版の防水手法が検討されている。
「移動荷重を受ける道路RC床版の疲労強度と水の影響について」コンクリート工学年次論文集9−2(1982)
特許第4022209号公報 特許第4058017号公報 特開2007−85013号公報
一般的にコンクリート床版防水に用いられている防水材は、シート防水材、舗装系防水材、塗膜系防水材に分類できる。
シート系防水層としては、合成繊維やガラス繊維からなる不織布や織布に特殊アスファルトを含浸させて成型した厚さ 1.5〜4mm程度の防水シートを、加熱溶融したアスファルトを流し込みながら床版に貼り付ける物、プライマーを塗布後に常温で貼り付ける物や、シートを加熱して粘着力を付与して張り付ける物がある。
舗装系防水材としては、硬質アスファルトに骨材と石粉を混ぜた物がある。又、塗膜系防水層としては、合成ゴム塗膜系防水層、アスファルト塗膜系防水層、エポキシ樹脂塗膜系防水層がある。その中で、シート系防水材は防水の確実性が高い事や床版やアスファルト合材双方への接着性が良い事、床版のクラックに対する追従性が高いという特徴を持っており、床版防水に広く使われる優れた防水材である。
しかしながら、シート系防水材には防水層やアスファルト舗装が膨れる「ブリスタリング現象」が発生するという問題点があった。シート防水材に発生する「ブリスタリング現象」は、シートに穴を開け、膨れをつぶしてパッチを当てる等の補修をおこなうのが一般的である。防水を目的としたシートに穴を開けるため、確実な防水性能が期待出来ない事や膨れ一か所毎に補修を行う必要があり手間が掛かる事等の課題があった。
又、舗装した後に発生する「ブリスタリング」は舗装が部分的にはがれる「ポットホール」を引き起こし重大な事故につながる可能性があるため、改良が求められていた。
本発明は、アスファルト系シート防水材のブリスタリング防止技術に関する。
シート系防水材に発生するブリスタリング現象は、1)施工時に床版表面の水分を完全に除去できなかった、2)床版の含有水分が多い状態で施工を行った、3)高温多湿条件で施工を行った、等の原因により、床版とシート防水材の間に水蒸気が溜まりシート防水材や舗装に膨れを生じさせる現象である。
本現象の対策は床版からの水蒸気透過を防止する事が最も有効である。
既に本発明者は特許文献1〜3でアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物単独又は加熱塗布型アスファルト防水材と組み合わせることで、防水性だけではなく床版のクラック補修を同時に行い床版の疲労耐久性を向上させる事ができる優れた床版防水材を提案している。
即ち、本発明は従来のアスファルト系プライマーの代わりにアクリル型ラジカル硬化性液状樹脂組成物を使用する事により、今までアスファルト系シート防水材で課題であったブリスタリングを防ぐ事を目的としている。
即ち、本発明はコンクリート床版表面に塗布した後硬化することにより床版と一体化した防水層を形成し、かつ、下記(1)〜(3)を充足するアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の上に、散布量が0.5Kg/m2以上、1.0Kg/m2以下の珪砂を散布し、更にその上にコンクリート床版に貼り付ける際に熱溶融した貼付用アスファルトを流し込む流し貼り型アスファルト系シート防水材を施工し、更にそのアスファルト系シート防水材の上に、最大粒径5〜13mmの骨材とアスファルトを含有する厚さが40〜70mmのアスファルト混合物を舗設することを特徴とするコンクリート床版防水工法であり
(1)アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布量が50g/m 2 以上1200g/m 2 以下であること。
(2)アクリル系ラジカル硬化性樹脂組成物の塗布時の粘度が180〜2000mPa・sであること。
(3)アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物がJIS A 1106.3(供試体)により作製した100mm×100mm×400mmのコンクリートブロックの中央部付近に曲げ荷重を加え2片に破断した後、その2片の破断面を0.2mmの間隔をあけて突き合わせ対向させた状態で固定することにより試験片を作製し、水平方向に維持し、該ラジカル硬化性樹脂組成物を試験片上面に200g/m 2 塗布した際に、該ラジカル硬化性樹脂組成物がひび割れに含浸硬化してコンクリートを一体化する深さが10〜40mmであること。
床版防水工法で施工されたコンクリート床版防水構造体である。
本発明によれば、ブリスタリングの発生を防ぐ床版防水構造体を提供できる。
コンクリート床版は、例えば、以下のように形成する。鋼道路橋を建設する場合、予め主桁を有する橋梁骨組を建設後、この主桁上に型枠を配置し、この型枠内に上下に夫々主筋及び配力筋を配置した後、この型枠内にコンクリートを打設、硬化し、連続したコンクリート床版を形成させる。
前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物としては、(メタ)アクリル酸エステルモノマー、ウレタン(メタ)アクリレートやエポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリルオリゴマーを含有する常温硬化型の(メタ)アクリル樹脂組成物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明に係るアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物としては、「ハードロックII デッキコートN」(電気化学工業社製アクリル樹脂),「ハードロックII DK 550−003」(電気化学工業社製アクリル樹脂)等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明では、アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物として、塗布時の粘度が2000mPa・s以下の物を使用する。該ラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布時の粘度が2000mPa・s以下だと、コンクリート床版への含浸性が良くなり、床版に含浸し、表層と一体化した水蒸気不透過層の形成が確保できると同時に、ピンホール等の欠陥が発生しにくくなる。塗布時の粘度は、1000 mPa・s以下がより好ましい。
前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の粘度はJIS K6833の6.3(粘度)に規定されている方法で測定した粘度をいう。この粘度の調整は例えばラジカル硬化性液状組成物中の(メタ)アクリル酸エステルモノマー含有量や一般的な増粘剤の添加により調整する事ができる。
本発明のアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物は、アスファルト系シート防水材のプライマーとして、コンクリートに含浸して床版と一体化する事で水蒸気不透過層を形成する。
該アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布量は50g/m2以上が好ましく、100g/m2以上がより好ましい。該アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布量は1200g/m2以下が好ましく、1000g/m2以下がより好ましく、600g/m2以下が最も好ましい。塗布量が50g/m2以上だと、床版と一体化する水蒸気不透過層が厚さを確保し、満足できるブリスタリング抑制効果が発現する。一方、塗布量が1200g/m2以下だと、経済的である。尚、前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物にブリスタリングの原因となる床版からの水蒸気を制御するため、粒子状や繊維状、層状のフィラーを配合する事もできる。
前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成粒の塗布方法については特に制限が無く、一般的に採用されているローラー、コテ、刷毛による塗布や、エアー吹き付け機やエアレス吹き付け機による吹き付け等、適宜施工する場所や施工時間、交通規制等の条件により選択することができる。又、塗布回数も特に制限なく、所定量を一度で塗布する方法や複数回に分けて重ね塗りする方法等自由に選択できる。
未硬化のラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布方法は特に制限は無いが、ローラー、コテ、吹き付け方法等が挙げられる。
前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の硬化時間は特に制限は無いが、施工に裂ける時間や施工面積、施工方法によって適宜調整する事ができる。
前記アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物がJIS A 1106.3 (供試体)により作製した100mm×100mm×400mmのコンクリートブロックの中央部付近に曲げ荷重を加え2片に破断した後、その2片の破断面を0.2mmの間隔をあけて突き合わせ対向させた状態で固定することにより試験片を作製し、水平方向に維持し、該アクリル系ラジカル硬化性樹脂組成物を試験片上面に200g/m2塗布した際に、該ラジカル硬化性樹脂組成物がひび割れに含浸硬化してコンクリートを一体化する深さが10mm以上であるクラック含浸性に優れた物が好ましい。該ラジカル硬化性液状樹脂組成物の上記クラック浸透性が好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であれば、細かいクラックに充分深く浸透して一体化する事で水蒸気透過量を抑制する事ができ、ブリスタリングを防ぐ事が可能となる。
本発明に用いるアスファルト系シート防水材としては、社団法人日本道路協会が編集した「道路橋床版防水便覧」の中に規定されている基本性能照査のための試験を満足するもので、且つ、床版防水層を構成する材料の標準的品質の例を満足するものであれば使用することが出来る。例えば、防水シートをコンクリート床版に貼り付ける際に、加熱溶融した貼付用アスファルトを流し込む流し貼り型シート、貼り付け用の加熱溶融アスファルトが塗布されたシートをバーナーや電熱で溶融させて床版に貼り付ける加熱溶融型シート、常温で粘着性のある貼り付け用アスファルトを塗布したシートを床版に圧着する常温粘着型シート等が挙げられる。これらの中では、コンクリート床版との密着性が安定する点で、加熱アスファルトによる流し貼り型シートがより好ましい。
本発明では、アクリル系ラジカル硬化性液状組成物をコンクリート床版に塗布した後に、接着面積を広げてアスファルト系シート防水材との密着力を安定化する目的で、硅砂を散布することができる。
前記硅砂として、天然にて石英砂の状態で存在する物を採取し、水洗・乾燥篩い分けした天然硅砂、岩石状硅砂を人工的に粉砕し篩い分けした人造硅砂や、ガラス粉砕品等を使うことができるが、コストや入手し易さを基準に選定することができる。しかし、散布時の飛散を防ぐため、予めメーカーで篩い分けして製品化している物を使う事が好ましい。具体的には、粒子径が2.4mm〜1.2mm(8メッシュ〜18メッシュ)である3号硅砂、粒子径が1.2mm〜0.6mm(10メッシュ〜23メッシュ)である4号硅砂や、粒子径が0.8mm〜0.3mm(18メッシュ〜50メッシュ)である5号硅砂が散布時の飛散が少なく、好ましい。これらの硅砂は各々単独又は2種以上を組み合わせて使用する事ができる。
硅砂の散布量は使用する粒度や散布する床版の不陸の程度により異なるが、1.5Kg/m2を超えない範囲で散布することができる。1.5Kg/m2以下であればアスファルト系シート防水材との間の密着力が著しく低下することはない。硅砂の散布量は、0.5Kg/m2以上、1.0Kg/m2以下がより好ましい。又、硅砂を散布するタイミングはアクリル系ラジカル硬化性樹脂組成物が硬化するまでに散布する事が出来るが、アクリル系ラジカル硬化性樹脂組成物を塗付した直後が好ましい。
本発明は、アスファルト系シート防水材の上に、アスファルト混合物を舗設することができる。アスファルト混合物は、骨材とアスファルトを含有する混合物である。骨材の最大粒径は、5〜13mmが好ましい。アスファルト混合物の厚さは70mm以下が好ましい。
実施例により本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
本実施例では、ラジカル硬化型樹脂組成物として、電気化学工業製アクリル系含浸接着剤「デッキコートN」を20℃の恒温室の中で使用した。「デッキコートN」の20℃における粘度は180mPa・sである。「デッキコートN」は、20℃の雰囲気で硬化時間を約30分に調整した物を使用した。
試験体として表面をブラスト処理して表面のレイタンスを除去した30cm×30cm×6cmのコンクリート平板を3枚用意し、それぞれブリスタリング評価、引張接着試験と剪断接着試験に使用した。ブリスタリング試験はブリスタリングの原因となる蒸気が側面から逃げない様に予め試験体の表面と底面を残してエポキシ樹脂でシールを行い、20℃の水中に24時間以上試験体を全面水浸した供試体を使用した。「デッキコートN」を塗布する直前に水中から取り出して表面の水分をウエス等で拭き取り、「デッキコートN」を200g/m2の割合でゴムベラを使用して塗布し、直に4号硅砂を0.7Kg/m2となるよう手で均一に撒布した。30分放置して硬化させた後、ニチレキ製シート防水材貼り付け用アスファルトコンパウンド「ガムファルトB」を加熱溶解し、試験体表面に 1.2Kg/m2 になる様流し込ながら、同時にニチレキ社製アスファルト系シート防水材「ラバソイドII」を貼り付けた。「ラバソイドII」は、流し貼り型のアスファルト系シート防水材である。
次に、この供試体を金属製のバットに移して表面から1cm下まで60℃の温水を注ぎ、直ちに60℃に調整した恒温槽に入れて24時間放置し、ブリスタリングの数を目視により計数した。
引張試験、剪断試験用供試体もブリスタリング試験と同様、試験体にデッキコートNを200g/m2の割合でゴムベラを使用して塗布し、直に4号硅砂を0.7Kg/m2となるよう手で均一に撒布した。30分以上放置し、硬化判断のため指触により4号硅砂の固着を確認した後、ニチレキ社製シート防水材貼り付け用アスファルトコンパウンド「ガムファルトB」を加熱溶解し、試験体表面に 1.2Kg/m2 になる様流し込ながら、同時にアスファルト系シート防水材「ラバソイドII」を貼り付けた。次に、最大粒径13mmの骨材と改質II型アスファルトを含有した密粒アスファルト混合物を厚さ4cmになるよう計量して線圧30Kg/cmに調整したコンパクターにより舗設した。
引張接着試験は「道路橋床版防水便覧」の付録−1試験方法の中に規定されている方法に準拠して行った。具体的には、コアカッターにより試験体に直径10cmの切れ込みをコンクリート板に達するまで入れ、直径10cmの鉄製治具を接着剤で接着し、20℃の恒温槽に6時間以上静置した後、建研式引張試験機により測定を行った。引張接着試験は3回実施しその平均値を引張接着強度とした。接着剤としてコニシ社製「クイックメンダー」(主成分エポキシ樹脂)を使用した。
剪断接着試験も「道路橋床版防水便覧」の付録−1試験方法の中に規定されている方法に準拠して行った。具体的には、コンクリートカッターにより供試体の端4面を幅5cmずつ切り落とし、残った部分から10cm×10cmの供試体を4個作成した。これらの供試体を20℃の恒温槽で6時間以上静置した後、剪断試験用治具を用いて剪断接着強度を測定した。尚、剪断試験も3回実施し、その平均値を剪断接着強度とした。
(実施例2)
本実施例では、ラジカル硬化型樹脂組成物として同じく電気化学工業製アクリル系含浸接着剤「DK 550−003」を実施例1と同じく 20℃の恒温室の中で調整したものを使用した。「DK 550−003」の20℃における粘度は300mPa・sである。
試験体は実施例1と同様にブラスト処理して表面のレイタンスを除去した30cm×30cm×6cmのコンクリート平板を5枚用意し、実施例1と同様にその中の3枚をブリスタリング評価に、1枚を引張接着試験、残りの1枚を剪断接着試験に使用した。
ブリスタリング評価は実施例1と同様周囲をエポキシ樹脂でシールした後、20℃の水中に24時間以上完全水浸してDK550−003を塗布する直前に水槽から取り出してウエス等で表面の水分を拭き取ったものを使用した。
DK550−003は1回目に約500g/m2塗布して硬化させた後、更に合計900g/m2になる様ゴムベラを用いて2回目の塗布をした。2回目の塗布直後、4号硅砂を1.0Kg/m2となるよう手で撒布した。
硬化判断のため指触により4号硅砂の固着を確認した後、実施例1と同様にシート防水材貼り付け用アスファルトコンパウンド「ガムファルトB」を加熱溶解し、試験体表面に 1.2Kg/m2 になる様流し込ながら、同時にアスファルト系シート防水材「ラバソイドII」を貼り付けた。次に金属製のバットに移し、表面から1cm下まで60℃の温水を注ぎ、60℃に調整した恒温槽に入れて24時間放置し、ブリスタリングの発生を観察した。
引張接着試験と剪断接着試験用供試体もブリスタリング評価用供試体と同様にDK550−003を900g/m2の割合で塗布した後、4号硅砂を1.0Kg/m2となるよう手で均一に撒布した。ブリスタリング確認試験と同様指触による硬化を確認した後「ガムファルトB」を加熱溶解し、試験体表面に 1.2Kg/m2 になる様流し込ながら、同時にアスファルト系シート防水材「ラバソイドII」を貼り付けた。次に、160℃に加熱した最大粒径13mmの骨材と改質II型アスファルトを含有した密粒アスファルト混合物を厚さ4cmになる様にコンパクターを使用して舗設を行った。引張接着試験、剪断接着試験は実施例1と同様に「道路橋床版防水便覧」の付録−1試験方法の中に規定されている方法に準拠して行った。
(実施例3)
本実施例では、ラジカル硬化型樹脂組成物である「デッキコートN」の塗布量を50g/m2とし、硅砂を散布しない事以外は実施例1と同様に試験体を作成しブリスタリング評価試験と引張接着試験、剪断接着試験を行なった。
(実施例4)
本実施例では、ラジカル硬化型樹脂組成物である「デッキコートN」の代わりにDK550−007を300g/m2塗布した後、4号硅砂を0.2Kg/m2撒布した。硅砂の固着を指触で確認して、DK550−007の硬化した事を確認した後、東亜道路工業社製アスファルトコンパウンド「タフコンパウンド」を加熱溶融して1.2Kg/m2になる様試験体表面に流し込みながら同じく東亜道路工業社製シート防水材「タフシャットI型」を貼り付けた以外は実施例1と同様に試験体を作成し、ブリスタリング評価試験と引張接着試験、剪断接着試験を行なった。尚、DK550−007の20℃における粘度は約700mPa・sである。「タフシャットI」は、流し貼り型のアスファルト系シート防水材である。
実施例5
本実施例では、実施例1と同様に20℃の雰囲気下で硬化時間を30分に調整した「デッキコートN」を200g/m2 塗布した後、20℃の雰囲気下で30分以上静置した後、東亜道路工業社製常温接着型シート防水材「タフシャットIII型」を貼り付け、ローラーで転圧し、珪砂を散布しなかったこと以外は実施例1と同様に試験体を作成し、ブリスタリング評価と引張接着試験並びに剪断接着試験を行った。
以上の結果を表1〜2に示す。
Figure 0005457777

Figure 0005457777

(比較例1)
本比較例では実施例1と同様にブラスト処理して表面のレイタンスを除去した30cm×30cm×6cmのコンクリート平板を3枚用意し、ブリスタリング評価、引張接着力評価および剪断接着試験に使用した。実施例1と同様にブリスタリング評価試験用の供試体は予めエポキシ樹脂でシールして20℃の水中に24時間以上全面浸漬した。水中から取り出してウエス等で水分をふき取り、アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の代わりにニチレキ社製アスファルト系プライマー「カチコート」を0.4リッター/m2塗布して30分以上放置し、指触で乾燥を確認した後実施例1と同様に加熱溶融した「ガムファルトB」を1.2Kg/m2になる様流し込みながらシート防水材「ラバソイドII」を貼り付けた。
実施例1と同様に金属製バットに供試体表面から1cm下まで60℃の温水を注ぎ、60℃に調整した恒温槽に入れて24時間放置してブリスタリングの個数を目視により計数した。
ブリスタリング試験と同様の手順で引張強度試験用、剪断強度試験用供試体を作成し、実施例1と同様に最大粒径13mmの骨材と改質II型アスファルトを使用した密粒アスファルト混合物を厚さ4cmになる様計量して線圧30Kg/cmに調整したコンパクターにより舗設した。
引張接着試験は実施例1と同様に「道路橋床版防水便覧」付録−1試験方法に準拠して行った。
供試体に直径10cmの切れ込みをコンクリート板に達するまで入れ、直径10cmの金属製治具を接着した後、20℃の雰囲気で6時間以上養生を行った後、建研式引張り試験機により測定を行った。
剪断接着試験も実施例1と同様に「道路橋床版防水便覧」の付録−1試験方法に準拠して10cm×10cmの供試体を作成し、20℃の雰囲気に6時間以上静置した後測定を行った。引張接着試験並びに剪断接着試験共に3回試験を行いその平均値をそれぞれ引張接着強度、剪断接着強度とした。
(比較例2)
デッキコートNとその上に散布する硅砂の代わりに東亜道路工業社製アスファルト系プライマー「シビルスター」を0.4リッター/m2使用し、プライマーが乾燥した事を確認した後、東亜道路工業社製常温接着型シート防水材「タフシャットIII」を貼り付けた以外は実施例5と同様に試験体を作成し、ブリスタリング試験と引張接着試験、剪断接着試験を実施した。
(実施例6)
「デッキコートN」の代わりに、20℃の時の粘度が約4000mPa・sである「DK550−04」を用いたこと以外は実施例1と同様に試験体を作成してブリスタリング評価と引張接着試験、剪断接着試験を行った。
(実施例7)
デッキコートNの塗布量が30g/m2である事と「デッキコートN」の上に散布する硅砂5号を
0.8kg/m2使用したこと以外は実施例1と同様に試験体を作成してブリスタリング評価と引張接着強度、剪断接着強度を測定した。
(実施例8)
DK550−003の塗布量が300g/m2である事と4号硅砂の散布量が1.8Kg/m2であること以外は実施例2と同様に試験体を作成してブリスタリング評価、引張接着強度測定と剪断接着強度測定を行った。
(比較例3)
比較例1と同様にレイタンスを除去したコンクリート平板を3枚用意した。ブリスタリング評価用の供試体は比較例1と同様にエポキシ樹脂でシールをした後、アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の代わりに「カチコート」を0.4リッター/m2塗布した。引張接着試験と剪断接着試験用供試体も比較例1と同様に「カチコート」を0.4リッター/m2塗布した。次にこれら供試体に最大粒径13mmの骨材と改質II型アスファルトを使用した密粒アスファルト混合物を厚さ4cmになる様計量して線圧30Kg/cmに調整したコンパクターにより舗設した。
ブリスタリング評価用供試体は比較例1と同様に、供試体表面から1cm下まで60℃の温水に浸漬して60℃に調整した恒温槽に入れて24時間放置し、ブリスタリングの発生を目視により確認した。
比較例1と同様に、引張接着強度並びに剪断接着強度は「道路橋床版防水便覧」の付録−1試験方法に準拠して測定を行った。引張接着試験並びに剪断接着試験共に3回試験を行いその平均値をそれぞれ引張接着強度、剪断接着強度とした。
以上の結果を表3〜4に示す。
Figure 0005457777

Figure 0005457777

(実施例9)
本実施例では、JIS A 1106.3(供試体)で規定されている方法で作成した10cm×10cm×40cmのコンクリート供試体をほぼ中心部で割裂し、割れ部分に0.2mmのスペーサーを挟み込み、0.2mm幅のクラックを有するコンクリート供試体を3本準備した。次に、蛍光染料を配合した「デッキコートN」、「DK 550−003」、「DK 550−007」を200g/m2となるように夫々の供試体にゴムベラで塗布した。その後、塗布したアクリル系ラジカル硬化型樹脂組成物が硬化する前にクラック部分から再度割裂し、ブラックライトを当ててアクリル系ラジカル硬化型樹脂組成物の浸透深さを測定し10mm以上含浸している事を確認した。
(実施例10)
本比較例は、JIS A 1106.3(供試体)で規定されている方法で作成した10cm×10cm×40cmのコンクリート供試体をほぼ中心部で割裂し、割れ部分に0.2mmのスペーサーを挟み込み、0.2mm幅のクラックを有するコンクリート供試体を1本準備した。次に、蛍光染料を配合した「DK 550−04」を200g/m2となるようにゴムベラで塗布した。その後、実施例9と同様に塗布したアクリル系ラジカル硬化型樹脂組成物が硬化する前にクラック部分から再度割裂し、ブラックライトを当ててアクリル系ラジカル硬化型樹脂組成物の浸透深さを測定し、浸透深さが10mmに満たない事を確認した。
実施例9〜10の結果を表5に示す。
Figure 0005457777
本発明は、コンクリート床版にアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物を塗布、含浸硬化させる事で床版と一体化した防水性能を持つ水蒸気不透過層を形成する。本発明の床版防水施工方法は、例えば、同時にひび割れを一体化する工程と、アスファルト系シート防水材の施工工程とからなる。本発明の床版防水施工方法は、床版表面に形成した水蒸気不透過層により、床版からの水蒸気を遮断する事でブリスタリングの発生を防ぐと同時に、床版のクラック補修を行う事で長期に亘って防水性能を確保し、橋梁や高架の劣化や損傷を防ぐ床版防水構造体を提供できる。
本発明は、引張接着強度(20℃)が、0.6N/mm2以上だと社団法人「日本道路協会」の「道路橋床版防水便覧」に定める防水材の基本照査項目の規格値を満足する。本発明は、剪断接着強度(20℃)が、0.15N/mm2以下だと引張接着強度を満足し、「道路橋床版防水便覧」に定める防水材の基本性能照査項目の規格値を満足する。
本発明者は、更に種々検討を重ねた結果、以前より提案しているアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物が床版中の水蒸気の透過を阻止する性能を有する事を新たに見出し、アスファルト系シート防水材と組み合わせることで課題であったブリスタリング現象を解決出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は従来のアスファルト系プライマーの代わりにアクリル型ラジカル硬化性液状樹脂組成物を使用する事により、今までアスファルト系シート防水材で課題であったブリスタリングを防ぐ事を目的としている。
本発明はアスファルト系シート防水材施工時に従来のアスファルト系プライマーに代えてアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物を塗布する工法を提案している。
同時に、従来本発明が既に指摘している通り、防水性能に対する信頼性を格段に高める事ができ、床版の耐久性能を更に高める事もできる。
本発明で提案している床版防水方法及び床版防水構造体は、新設床版、並びに既設床版の舗装打ち替えの場合、双方に適応が可能である。
本発明は、道路橋の鉄筋コンクリート床版を始めとするいろいろな建築、土木分野の防水工法として有効であり、産業上非常に有用である。

Claims (2)

  1. コンクリート床版表面に塗布した後硬化することにより床版と一体化した防水層を形成し、かつ、下記(1)〜(3)を充足するアクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の上に、散布量が0.5Kg/m2以上、1.0Kg/m2以下の珪砂を散布し、更にその上にコンクリート床版に貼り付ける際に熱溶融した貼付用アスファルトを流し込む流し貼り型アスファルト系シート防水材を施工し、更にそのアスファルト系シート防水材の上に、最大粒径5〜13mmの骨材とアスファルトを含有する厚さが40〜70mmのアスファルト混合物を舗設することを特徴とするコンクリート床版防水工法。
    (1)アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物の塗布量が50g/m 2 以上1200g/m 2 以下であること。
    (2)アクリル系ラジカル硬化性樹脂組成物の塗布時の粘度が180〜2000mPa・sであること。
    (3)アクリル系ラジカル硬化性液状樹脂組成物がJIS A 1106.3(供試体)により作製した100mm×100mm×400mmのコンクリートブロックの中央部付近に曲げ荷重を加え2片に破断した後、その2片の破断面を0.2mmの間隔をあけて突き合わせ対向させた状態で固定することにより試験片を作製し、水平方向に維持し、該ラジカル硬化性樹脂組成物を試験片上面に200g/m 2 塗布した際に、該ラジカル硬化性樹脂組成物がひび割れに含浸硬化してコンクリートを一体化する深さが10〜40mmであること。
  2. 請求項に記載の床版防水工法で施工されたコンクリート床版防水構造体。
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