JP5452406B2 - 通信システムおよび方法、通信装置 - Google Patents

通信システムおよび方法、通信装置 Download PDF

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本発明は、端末ごとかつサービスごとに帯域を割り当てる通信システムおよび方法、通信装置に関する。
移動体無線通信のさらなる高速化、高品質化を実現する方式として、近年、第3.9世代移動通信システムの研究、標準化活動が進められている。第3.9世代移動通信システムの一つであるLTE(Long Term Evolution)では、帯域保証を行わないベストエフォートのサービスに対する帯域を設定するためのパラメータとして、非特許文献1ではユーザかつサービス提供サーバ単位にAPN−AMBR(Access Point Name−Aggregate Maximum Bit Rate)が規定されている。APN−AMBRに基づく帯域制御は、下り方向はゲートウェイで、上り方向は端末およびゲートウェイで行われている。また、帯域保証を行うサービスに対する帯域を設定するためのパラメータとして、非特許文献1ではユーザかつサービス単位にMBR(Maximum Bit Rate)が規定されている。MBRに基づく帯域制御は、下り方向はゲートウェイで、上り方向は基地局で行われている。APN−AMBRおよびMBRは、ゲートウェイまたはポリシーサーバであるPCRF(Policy and Charging Control Function)が、事前設定されたポリシーに基づいて決定した値が用いられる。APN−AMBRおよびMBRの決定方法に関する詳細な標準規定はなく、各オペレータおよび各ベンダの事情に合った方法で決定される。
また、ポリシーサーバやゲートウェイは、書き込みや読み出しの応答速度の要求から一般にメモリとしてRAMが用いられるが、現在入手可能なRAMの容量では、数100万人規模のユーザを有するオペレータの場合、複数のRAMによる分散構成が必須となる。このような分散構成におけるポリシーサーバ間およびゲートウェイ間の通信に関する詳細な標準規定はなく、各オペレータおよび各ベンダの事情に合った方法で通信される。
特開2009−188961号公報
3GPP TS23.401 V9.4.0、(2010−3)、Technical Specification
APN−AMBRやMBRのような移動通信システムの帯域の値は、各サービスまたは各ノード(ゲートウェイ、サービス提供サーバなど)の事情(回線の太さ、処理スループットの限界)等で決定する、割り当て可能な帯域の残量を超えて割り当てられた際、ゲートウェイで課金パケットとしてカウントしたパケットがサービスプロバイダや基地局で破棄されて誤課金が発生したり、各回線や各ノードの容量を超えるパケットが送受信されることで輻輳による遅延などのサービス品質低下を招いたりする場合がある。したがって、ゲートウェイまたはポリシーサーバは、誤課金や輻輳によるサービス品質低下を防ぐためには、サービスごとまたはノードごとに設定される割り当て可能な帯域の残量に基づいて、APN−AMBRやMBRを決定しなければならない。しかし、非特許文献1などに示されている標準規定では、他ポリシーサーバや他ゲートウェイが割り当てた帯域の値を知る方法について考慮されていないため、ポリシーサーバやゲートウェイが複数存在する環境下で、動的に変化する割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて、APN−AMBRやMBRを決定することができない。
一方、ポリシーサーバにおいて、上位ポリシーサーバが着呼側の割り当て帯域と発呼側の割り当て帯域の双方を管理して、下位ポリシーサーバに互いの帯域割り当てについて通知することで、通信中の各端末の帯域を割り当てる方式が、特許文献1などに示されている。しかし、上位ポリシーサーバが全ての下位ポリシーサーバのポリシー情報を一括管理する方式は、情報が1箇所に集約されるため、負荷に耐えうる上位ポリシーサーバ性能を満たすことが困難であり、かつ上位ポリシーサーバの故障による影響範囲が全サービスに渡ることや、サービスの追加や削除時にサービスを継続させることが困難なことが課題として挙げられる。したがって、これらの課題を回避する構成が必要である。
また、これまでの技術では、APN−AMBRやMBRの割り当てが複数のポリシーサーバまたは複数のゲートウェイでほぼ同時に発生した場合について考慮されていない。したがって、複数のポリシーサーバまたは複数のゲートウェイがAPN−AMBRやMBRを同時に割り当てた結果、上記の割り当て可能な帯域の残量を超えて割り当てられた場合の不都合が発生することを回避できないことが想定されるといった課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、無線通信システムにおいて、ポリシーサーバやゲートウェイが、あるサービスで使用する帯域の割り当てを要求する各端末に帯域を割り当てる場合、各サービスまたは各ノードの事情で決定する割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて、該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する各端末に帯域を割り当てることを目的とする。また、本発明は、複数のポリシーサーバまたは複数のゲートウェイでほぼ同時に発生した、各端末があるサービスで使用する帯域の割り当て要求に対して、割り当て可能な帯域の残量の現在の値を超えた帯域が割り当てられることを避けることを目的のひとつとする。
本発明の無線通信システムは、基地局(BS)と端末(MS)との間および基地局とゲートウェイ(GW)との間およびゲートウェイとサービス提供サーバ(SS)の通信における各端末のユーザかつサービス提供サーバ単位あるいはユーザかつサービス単位の帯域を、複数のポリシーサーバ(PCRF)間または複数のゲートウェイ間で共有する割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて設定する帯域割り当て機能を有することを特徴のひとつとする。また、本発明の無線通信システムは、基地局と端末との間および基地局とゲートウェイとの間およびゲートウェイとサービス提供サーバとの間の通信における各端末のユーザ単位かつサービス提供サーバ単位あるいはユーザかつサービス単位の帯域を設定するもので、割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて、該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する端末に割り当てる帯域を設定する帯域割り当て機能を有することを特徴のひとつとする。つまり、サービスごとに割り当て可能な帯域の残量を複数の通信装置間で共有することで、各端末の帯域割り当て要求の受諾可否を判定する無線通信システムである。
また、本無線通信システムでは、上述の帯域割り当てにおいて、ほぼ同時に発生した複数の帯域割り当て要求に対して、ポリシーサーバまたはゲートウェイが、設定されたポリシーに基づいて決定した各要求の優先度に基づいて、複数の帯域割り当て要求のうち、どの要求を優先するかを考慮して帯域を割り当てる帯域割り当て機能を有することを特徴のひとつとする。
上述の各要求の優先度を決定するための情報として、各端末に設定された優先度(ユーザ優先度)を用いてもよい。また、上述の各要求の優先度を決定するための情報として、各要求が発生した時刻を用いてもよい。また、上述の各要求の優先度を決定するための情報として、各要求をゲートウェイが受信した時刻を用いてもよい。さらに、要求の優先度算出の際、ユーザ単位の優先度と要求の発生時刻の双方に基づいて要求の総合的な優先度を算出するようにしてもよい。また、上述の各要求の優先度を決定するための情報として、各ポリシーサーバまたは各ゲートウェイに定められた優先度を用いてもよい。また、上述の各要求の優先度を決定するための情報として、上述の情報の複数を同時に考慮した総合的な各要求の優先度を用いてもよい。上述の総合的な各要求の優先度は、ポリシーサーバまたはゲートウェイで算出されてもよい。
本発明の第1の解決手段によると、
通信システムであって、
第1の通信装置と、
前記第1の通信装置に接続される第2の通信装置と、
を備え、
前記第1の通信装置は、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される第1の帯域残量テーブルと、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される第1の送信先テーブルと、を保持し、
1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信し、
前記第1の通信装置は、前記第1の帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定し、
超えていない場合、前記第1の通信装置は、前記第1の送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信し、
前記第1の通信装置は、所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記第1の通信装置は、前記第1の帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記第1の帯域残量テーブルを更新し、
前記第1の通信装置は、前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信し、
前記第2の通信装置は、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される第2の帯域残量テーブルと、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される第2の送信先テーブルと、を保持し、
前記第1の通信装置から前記第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定し、
該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記第2の通信装置は、前記第2の帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定し、
前記合計が前記帯域残量を超える場合、前記第2の通信装置は、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記第1の通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定し、
前記第1の通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、前記第2の通信装置は、拒否となった前記第1の通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記第2の通信装置は、前記第2の送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の前記他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する、
前記通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
サービスごとに割り当て可能な帯域の残量を第1の通信装置と第2の通信装置を含む複数の通信装置間で共有して管理する通信方法であって、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置のぞれぞれは、
サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される帯域残量テーブルと、
サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される送信先テーブルと、を保持し、
前記第1の通信装置は、第1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信し、
前記第1の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定し、
超えていない場合、前記第1の通信装置は、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信し、
前記第1の通信装置は、所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記第1の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記帯域残量テーブルを更新し、
前記第1の通信装置は、前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信し、
前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定し、
該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記第2の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定し、
前記合計が前記帯域残量を超える場合、前記第2の通信装置は、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記第1の通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定し、
前記第1の通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、前記第2の通信装置は、拒否となった前記第1の通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記第2の通信装置は、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の前記他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する、ことを特徴とする通信方法が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
通信装置であって、
サービス識別子に対応して、サービス毎の割り当て可能帯域残量が記憶される帯域残量テーブルと、
サービス識別子に対応して、サービス毎の割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される送信先テーブルと、を記憶する記憶部と、
1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信する要求メッセージ受信部と、
前記帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定する帯域残量超過判定部と、
超えていない場合、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する第1の要求メッセージ送信部と、
所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記帯域残量テーブルを更新する更新部と、
前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信する帯域残量変更メッセージ送信部と、
ある通信装置から前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定する帯域割当て要求有無判定部と、
該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定する帯域残量判定部と、
前記合計が前記帯域残量を超える場合、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記ある通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定する要求許可部と、
前記ある通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、拒否となった前記ある通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、該ひとつ又は複数の通信装置へ送信する第2の要求メッセージ送信部、とを有することを特徴とする通信装置が提供される。
本発明によると、無線通信システムにおいて、ポリシーサーバやゲートウェイが、あるサービスで使用する帯域の割り当てを要求する各端末に帯域を割り当てる場合、各サービスまたは各ノードの事情で決定する割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて、該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する各端末に帯域を割り当てることができる。また、本発明によると、複数のポリシーサーバまたは複数のゲートウェイでほぼ同時に発生した、各端末があるサービスで使用する帯域の割り当て要求に対して、割り当て可能な帯域の残量の現在の値を超えた帯域が割り当てられることを避けることができる。
割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づいて該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する端末に割り当てる帯域を設定する帯域割り当て機能を有するポリシーサーバ装置およびゲートウェイ装置の一例。 該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する端末に割り当てる帯域を設定する帯域割り当て機能を有する移動体無線通信システム(ポリシーサーバとゲートウェイが別ノードの場合)の一例。 該サービスで使用する帯域の割り当てを要求する端末に割り当てる帯域を設定する帯域割り当て機能を有する移動体無線通信システム(ポリシーサーバとゲートウェイが一体型ノードの場合)の一例。 ポリシーサーバのブロック図の一例。 ゲートウェイのブロック図の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(サービス別割り当て可能帯域残量テーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(PCRF別送信先アドレステーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(MS別UPテーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(サービス別割り当て可能帯域残量送信先GWテーブル)の一例。 帯域割り当て機能を有するポリシーサーバまたはゲートウェイが保持するテーブル(GW別送信先アドレステーブル)の一例。 ポリシーサーバの帯域割り当て機能における端末からの帯域割り当て要求メッセージ受信時の処理フローチャートの一例。 ポリシーサーバのメモリ部のブロック図の一例。 ポリシーサーバの処理部のブロック図の一例。 ゲートウェイのメモリ部のブロック図の一例。 ゲートウェイの処理部のブロック図の一例。 ポリシーサーバの帯域割り当て機能における他ポリシーサーバからの帯域割り当て要求メッセージ受信時の処理フローチャートの一例(1/2)。 ポリシーサーバの帯域割り当て機能における他ポリシーサーバからの帯域割り当て要求メッセージ受信時の処理フローチャートの一例(2/2)。 ポリシーサーバの帯域割り当て機能における他ポリシーサーバからの帯域残量更新メッセージ受信時の処理フローチャートの一例。
1.概要

図2は、割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づく帯域割り当て機能を有する移動体無線通信システムの一例(ポリシーサーバとゲートウェイが別ノードの場合)である。
本発明の実施の形態のひとつは、移動体無線通信システムにおいて、各無線端末(以下、MS:Mobile Station)5の基地局(以下、BS:Base Station)4〜MS5間およびBS4〜ゲートウェイ装置(なお、本明細書において単にゲートウェイと称することもある。以下、GW:GateWayと記す)2およびGW2〜サービス提供サーバ(以下、SS:Service Server)1間の帯域の割り当てを行うポリシーサーバ(以下、PCRF:Policy and Charging Control Function)3が、収集したSS1〜GW2間またはBS4〜GW2間の各サービスまたは各ノードで割り当て可能な帯域の残量を基に、該サービスの帯域を使用する各MS5に割り当てる帯域を設定できるシステムを提供する。このとき、各PCRF3間は、図1に示すように、互いに接続されてメッセージの送受信が可能な構成となっている。
また、図3に、割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づく帯域割り当て機能を有する移動体無線通信システムの一例(ポリシーサーバとゲートウェイが一体型ノードの場合)を示す。
図3に示すように、本発明の実施の形態の変形例として、PCRF3とGW2は同一ノードであってもよい。この場合、移動体無線通信システムにおいて、各MS5のBS4〜MS5間およびBS4〜GW2間およびGW2〜SS1間の帯域の割り当てを行うGW2が、収集した収集したSS1〜GW2間またはBS4〜GW2間の各サービスまたは各ノードで割り当て可能な帯域の残量を基に、該サービスの帯域を使用する各MS5に割り当てる帯域を設定できるシステムを提供する。このとき、各GW2間は、互いに接続されてメッセージの送受信が可能な構成となっている。
また、本発明の実施の形態の別の変形例として、BS4は、SS1と接続する間に、複数のGW2を介してもよい。
なお、各実施の形態のシステムは移動体通信に限らず、無線区間を有する無線通信システムであってもよい。また、各実施の形態のシステムは無線通信に限らず、有線区間のみで構成された通信システムであってもよい。
また、それぞれの実施の形態において、GW2が割り当てる帯域は、MS5単位かつSS1単位あるいはMS5かつサービス単位のいずれの単位でも設定できる。MS5かつSS1単位に帯域を設定する場合、MS5が接続するSS1ごとに独立に帯域の制御を行い、同じMS5でも接続するSS1によって、互いに独立した通信路として扱う。また、MS5かつサービス単位に帯域を設定する場合、MS5が帯域割り当てを要求するサービスごとに独立に帯域の制御を行い、同じMS5でもサービスによって、互いに独立した通信路として扱う。
また、それぞれの実施の形態において、各MS5の帯域の割り当て要求の優先度を、ポリシーに基づくユーザ単位の優先度(以下、UP:User Priority)などを考慮して設定してもよい。各MS5のUPや、UPや要求発生時刻などに基づく要求優先度の重み付けなどを含むポリシー情報は、GW2内に事前に設定されているか、PCRF3内に事前に設定されているといった方法がある。
2.本発明の実施の形態

本発明の実施の形態は、各サービスで割り当て可能な帯域の残量の現在の値に基づく帯域割り当てに関するものであり、各MS5の該サービスに対する帯域割り当て要求を受信したPCRF3における該MS5のBS4〜MS5間およびBS4〜GW2間およびGW2〜SS1間の帯域の割り当ての一例を示す。
また、本実施形態の変形例として、PCRF3とGW2が一体型ノードになった場合、各MS5の該サービスに対する帯域割り当て要求を受信したGW2における該MS5のBS4〜MS5間およびBS4〜GW2間およびGW2〜SS1間の帯域の割り当ての一例を示す。
また、本実施の形態では、PCRF3またはGW2が、あるサービスの帯域割り当てを要求する各MS5に帯域を割り当てる場合、各要求の総合的な優先度Pを帯域割り当て要求が複数のMS5で発生した時刻の差Xと複数のユーザ優先度UPの差Yとに基づいて決定し、Pに基づいて各要求に対する応答を決定することができる。また、本実施の形態では、前記各要求の総合的な優先度Pの算出の際に、帯域割り当て要求のMS5における発生時刻の代わりに、GW2の帯域割り当て要求受信時刻、またはPCRF3の帯域割り当て要求受信時刻を用いてもよい。
2−1.システム構成
[本実施の形態の移動体無線通信システムのアーキテクチャの一例]
本実施の形態の移動体無線通信システムのアーキテクチャの一例は、概要で説明した通りである。
2−2.装置構成
2−2−1.PCRF3
[本実施の形態のPCRF3の一例]
図4に、本実施の形態で使用するPCRF3の機能ブロック図の一例を示す。図14に、ポリシーサーバのメモリ部のブロック図の一例を示す。また、図15に、ポリシーサーバの処理部のブロック図の一例を示す。
PCRF3は、例えば、GWインタフェース部31と、PCRFインタフェース部32と、メモリ部33と、処理部34とを有する。なお、変形例として、GW2がPCRF3一体型ノードの場合、PCRF3は省略されてもよい。
GWインタフェース部31は、GW2とのインタフェースである。GWインタフェース部31により、PCRF3はGW2とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、PCRF3はGWインタフェース部31によって、GW2から帯域割り当てを要求してきたMS5の識別子および割り当て要求帯域などを受信したり、GW2へMS5への割り当て帯域を送信したりする。また、GW2から各MSのUPや割り当て要求発生時刻などを受信してもよい。
PCRFインタフェース部32は、他のPCRF3とのインタフェースである。PCRFインタフェース部32により、PCRF3は他のPCRF3とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、PCRF3はPCRFインタフェース部32によって他のPCRF3との間で帯域割り当てを要求してきたMS5の識別子および割り当て要求帯域などを送受信する。また、PCRF3間で割り当て要求発生時刻などを送受信してもよい。
メモリ部33は、送受信するIPパケット、接続するGW2のアドレス、接続するPCRF3のアドレス、各サービスの割り当て可能な帯域残量などの情報を、必要に応じて記憶・管理する。本実施の形態では、メモリ部33は、例えば図14のように、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル331と、サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル332と、PCRF別送信先アドレステーブル333と、MS別UPテーブル334と、サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブル335とを有し、各サービスの割り当て可能帯域残量、各サービスの割り当て可能帯域残量送信先PCRF、各PCRF3の送信先アドレス、各MS5のUP、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータなどの情報を管理することができる。なお、各テーブルの詳細は後述する。
処理部34は、例えば図15のように、メモリ部33に保持される情報の管理を行うメモリ管理部341、IPパケットの構築・解析などのIPパケット送受信処理を行う送受信管理部342などから構成され、メモリ部33に保持される情報の管理、IPパケットの構築・解析などのIPパケット送受信処理などを行う。また、処理部34は、例えば図15のように、各MS5に対するBS4とMS5間およびBS4とGW2間およびGW2とSS1間の帯域の割り当てや、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度の算出や、算出した帯域割り当て要求総合優先度に基づく要求の受諾可否判定を行う帯域割り当て処理部343などから構成され、各MS5に対するBS4とMS5間およびBS4とGW2間およびGW2とSS1間の帯域の割り当てや、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度の算出や、算出した帯域割り当て要求総合優先度に基づく要求の受諾可否判定などを行う。また、帯域割り当て要求の優先度決定にPCRF3が帯域割り当て要求を受信した時刻を用いる場合、処理部34は、例えば図15のように、PCRF3がGW2から取得したMS5の帯域割り当て要求受信時刻の計時を行う計時部344などから構成され、PCRF3がGW2から取得したMS5の帯域割り当て要求受信時刻の計時を行う。
[本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例]
図6に、本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別割り当て可能帯域残量テーブルを示す。
サービス別割り当て可能帯域残量テーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。割り当て可能帯域残量は、各MS5に現在割り当てが可能な帯域の残量である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばPCRF3にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1からGW2を経由して取得した値や、オペレータがPCRF3に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4およびGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。また、各PCRF3のサービス別割り当て可能帯域残量テーブルは、相互に同期が取られるようにすることができる。
図7に、本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブルを示す。
サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先PCRFが記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。割り当て可能帯域残量送信先PCRFは、該サービスの割り当て可能帯域残量の変化を通知する必要があるPCRF3の識別子またはIPアドレスなどの宛先情報である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばPCRF3にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1からGW2を経由して取得した値や、オペレータがPCRF3に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4およびGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図8に、本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例として、PCRF別送信先アドレステーブルを示す。また、これらの情報は、SS1からGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
PCRF別送信先アドレステーブルは、例えば、PCRF識別子と送信先アドレスが対応して記憶される。
PCRF識別子は、各PCRF3の識別子である。送信先PCRFアドレスは、該PCRFのIPアドレスなどの宛先情報である。サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブルの割り当て可能帯域残量送信先PCRFに、IPアドレスなどの宛先情報が設定される場合、本テーブルは不要である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばPCRF3にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1からGW2を経由して取得した値や、オペレータがPCRF3に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4およびGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図9に、本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例として、MS別UPテーブルを示す。
MS別UPテーブルは、例えば、MS識別子に対応して、MS毎のUPが記憶される。
MS識別子は、MS5の識別子である。UPは、各ユーザに割り当てられた優先度の高さを示す値で、例えば値が小さいほど優先度が高いことを示す。
なお、これらの情報の初期値は、例えばPCRF3にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1からGW2を経由して取得した値や、オペレータがPCRF3に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4およびGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図10に、本実施の形態のPCRF3のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブルを示す。
サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、帯域割り当て要求総合優先度算出に用いる要求発生時刻差の重みaとUP差の重みbとが、それぞれ記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。要求発生時刻差の重みaは、該サービスに対する帯域割り当て要求の総合優先度Pを算出する際に、要求発生時刻差を重視する度合いを示す値で、例えば値が大きいほど要求発生時刻の早い要求がより重視される傾向が強いことを示す。また、要求発生時刻の代わりにGW2の要求受信時刻が用いられる場合、GW2の要求受信時刻差を重視する度合いを示す値となる。また、要求発生時刻の代わりにPCRF3の要求受信時刻が用いられる場合、PCRF3の要求受信時刻差を重視する度合いを示す値となる。UP差の重みbは、該サービスに対する帯域割り当て要求の総合優先度Pを算出する際に、UP差を重視する度合いを示す値で、例えば値が大きいほどUPの高いMS5の要求がより重視される傾向が強いことを示す。
なお、これらの情報の初期値は、例えばPCRF3にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1からGW2を経由して取得した値や、オペレータがPCRF3に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4およびGW2を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
2−2−2.GW2
[本実施の形態のGW2の一例]
図5に、本実施の形態で使用するGW2の機能ブロック図の一例を示す。
GW2は、例えば、SSインタフェース部21と、BSインタフェース部22と、PCRFインタフェース部23と、GWインタフェース部24と、メモリ部25と、処理部26とを有する。なお、GW2がPCRF3と別ノードの場合、GWインタフェース部24は省略されてもよい。
また、変形例として、GW2がPCRF3一体型ノードの場合、PCRFインタフェース部23は省略されてもよい。
SSインタフェース部21は、SS1とのインタフェースである。SSインタフェース部21により、GW2はSS1とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、GW2は、SSインタフェース部21によって、SS1から各サービスの割り当て可能帯域残量の初期値や、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度算出に用いる要求発生時刻差の重みaとUP差の重みbを受信してもよい。
BSインタフェース部22は、BS4とのインタフェースである。BSインタフェース部22により、GW2はBS4とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、GW2は、BSインタフェース部22によって、BS4へ各MS5に割り当てられた帯域を送信したり、BS4から各MS5のUPや帯域割り当て要求発生時刻を受信したりしてもよい。
PCRFインタフェース部23は、PCRF3とのインタフェースである。PCRFインタフェース部23により、GW2はPCRF3とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、GW2はPCRFインタフェース部23によって、PCRF3から例えば各MS5に割り当てられた帯域を受信したり、PCRF3へ各MS5のUPや帯域割り当て要求発生時刻を送信したりしてもよい。
GWインタフェース部24は、他のGW2とのインタフェースである。GWインタフェース部24により、GW2は他のGW2とIPパケットの送受信を行う。本実施の形態では、GW2はGWインタフェース部24によって他のGW2との間で帯域割り当てを要求してきたMS5の識別子および割り当て要求帯域などを送受信する。また、GW2間で割り当て要求発生時刻などを送受信してもよい。
メモリ部25は、送受信するIPパケット、接続するSS1やGW2やPCRF3やBS4のアドレス、各サービスの割り当て可能な帯域残量などの情報を、必要に応じて記憶・管理する。処理部26は、メモリ部25に保持される情報の管理、IPパケットの構築・解析などのIPパケット送受信処理などを行う。
図16に、ゲートウェイのメモリ部のブロック図の一例を示す。また、図17に、ゲートウェイの処理部のブロック図の一例を示す。
本実施の形態の変形例として、GW2がPCRF3一体型ノードの場合、メモリ部25は、例えば図16のように、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル251と、サービス別割り当て可能帯域残量送信先GWテーブル252と、GW別送信先アドレステーブル253と、MS別UPテーブル254と、サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブル255とを有し、各サービスの割り当て可能帯域残量、各サービスの割り当て可能帯域残量送信先GW、各GW2の送信先アドレス、各MS5のUP、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータなどの情報を管理することができる。なお、各テーブルの詳細は後述する。
処理部26は、例えば図17のように、メモリ部25に保持される情報の管理を行うメモリ管理部261、IPパケットの構築・解析などのIPパケット送受信処理を行う送受信処理部262などから構成され、メモリ部25に保持される情報の管理、IPパケットの構築・解析などのIPパケット送受信処理などを行う。また、処理部26は、例えば図17のように、各MS5に対するBS4とMS5間およびBS4とGW2間およびGW2とSS1間の帯域の割り当てや、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度の算出や、算出した帯域割り当て要求総合優先度に基づく要求の受諾可否判定を行う帯域割り当て処理部263などから構成され、各MS5に対するBS4とMS5間およびBS4とGW2間およびGW2とSS1間の帯域の割り当てや、各サービスの帯域割り当て要求総合優先度の算出や、算出した帯域割り当て要求総合優先度に基づく要求の受諾可否判定などを行う。また、帯域割り当て要求の優先度決定にGW2が帯域割り当て要求を受信した時刻を用いる場合、処理部26は、例えば図17のように、GW2がMS5からBS4経由で取得したMS5の帯域割り当て要求受信時刻の計時を行う計時部264などから構成され、GW2がMS5からBS4経由で取得したMS5の帯域割り当て要求受信時刻の計時も処理部26が行う。
[本実施の形態のGW2のメモリ部が保持する情報の一例]
図6に(前述)、本実施の形態の変形例としてGW2がPCRF3一体型ノードの場合、GW2のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別割り当て可能帯域残量テーブルを示す。
サービス別割り当て可能帯域残量テーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。割り当て可能帯域残量は、各MS5に現在割り当てが可能な帯域の残量である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばGW2にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1から取得した値や、オペレータがGW2に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図11に、本実施の形態の変形例としてGW2がPCRF3一体型ノードの場合、GW2のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別割り当て可能帯域残量送信先GWテーブルを示す。
サービス別割り当て可能帯域残量送信先GWテーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先GWが記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。割り当て可能帯域残量送信先GWは、該サービスの割り当て可能帯域残量の変化を通知する必要があるGW2の識別子またはIPアドレスなどの宛先情報である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばGW2にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1から取得した値や、オペレータがGW2に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図12に、本実施の形態の変形例としてGW2がPCRF3一体型ノードの場合、GW2のメモリ部が保持する情報の一例として、GW別送信先アドレステーブルを示す。
GW別送信先アドレステーブルは、例えば、GW識別子と送信先アドレスが対応して記憶される。
GW識別子は、各GW2の識別子である。送信先GWアドレスは、該GWのIPアドレスなどの宛先情報である。サービス別割り当て可能帯域残量送信先GWテーブルの割り当て可能帯域残量送信先GWに、IPアドレスなどの宛先情報が設定される場合、本テーブルは不要である。
なお、これらの情報の初期値は、例えばGW2にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1から取得した値や、オペレータがGW2に追加設定した値によって、更新させることができる。
図9に(前述)、本実施の形態の変形例としてGW2がPCRF3一体型ノードの場合、GW2のメモリ部が保持する情報の一例として、MS別UPテーブルを示す。
MS別UPテーブルは、例えば、MS識別子に対応して、MS毎のUPが記憶される。
MS識別子は、MS5の識別子である。UPは、各ユーザに割り当てられた優先度の高さを示す値で、例えば値が小さいほど優先度が高いことを示す。
なお、これらの情報の初期値は、例えばGW2にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1から取得した値や、オペレータがGW2に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
図10に(前述)、本実施の形態の変形例としてGW2がPCRF3一体型ノードの場合、GW2のメモリ部が保持する情報の一例として、サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブルを示す。
サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブルは、例えば、サービス識別子に対応して、帯域割り当て要求総合優先度算出に用いる要求発生時刻差の重みaとUP差の重みbとが、それぞれ記憶される。
サービス識別子は、GW2が接続するSS1が提供するサービスの識別子である。要求発生時刻差の重みaは、該サービスに対する帯域割り当て要求の総合優先度Pを算出する際に、要求発生時刻差を重視する度合いを示す値で、例えば値が大きいほど要求発生時刻の早い要求がより重視される傾向が強いことを示す。また、要求発生時刻の代わりにGW2の要求受信時刻が用いられる場合、GW2の要求受信時刻差を重視する度合いを示す値となる。また、要求発生時刻の代わりにPCRF3の要求受信時刻が用いられる場合、PCRF3の要求受信時刻差を重視する度合いを示す値となる。UP差の重みbは、該サービスに対する帯域割り当て要求の総合優先度Pを算出する際に、UP差を重視する度合いを示す値で、例えば値が大きいほどUPの高いMS5の要求がより重視される傾向が強いことを示す。
なお、これらの情報の初期値は、例えばGW2にオペレータが予め設定して記憶させることができる。また、これらの情報は、例えばSS1から取得した値や、オペレータがGW2に追加設定した値や、MS5の初期登録時にBS4を経由して取得したりした値によって、更新させることができる。
2−3.帯域の割り当て
[本実施の形態であるGW2がPCRF3と別ノードの場合におけるPCRF3による帯域割り当ての一例]
図13に、帯域割り当てにおけるPCRF3の処理の一例として、GW2から帯域割り当て要求メッセージを受信した場合の処理を示す。ここでは、図1のPCRF#2の処理を例に示す。
PCRF#2の処理部34は、ステップS301で、GW#1からMSのあるサービスに対する帯域割り当てを要求するメッセージを受信する。該メッセージには、送信先アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て要求メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。また、該メッセージには、要求発生時刻を含むことができる。例えば、帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合、GW#1がMSからBS経由で取得したMSの要求発生時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にGW#1の要求受信時刻を用いる場合、GW#1がBSから該MSの要求を取得した時刻も含まれる。ここでは、例えば帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合で、MSの識別子をMS#1、サービスの識別子をService#1、MSが割り当てを要求する帯域を8kbps、MSの要求発生時刻を2010年1月1日12時00分00秒とする。
PCRF#2の処理部34は、ステップS302で、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル331を参照して、ステップS301で受信したMS#1のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域の残量を超えていないか判定する。
超えている場合、ステップS303Yで、処理部34はGW#1へ要求拒否のメッセージを返信して処理を終了する。該メッセージには、要求を拒否するMSの識別子、要求を拒否するサービスの識別子、割り当て拒否メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
超えていない場合、PCRF#2の処理部34は、ステップS303Nで、サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル332および/またはPCRF別送信先アドレステーブル333に基づいて、該サービスに対応するPCRF3(Destination)全てへそれぞれ帯域割り当てを要求するメッセージを送信する。ここでは、処理部34は、Service#1に対する割り当て可能帯域残量(Remain)が15kbpsなので、超えていないと判断し、Service#1に対応するPCRF#1、PCRF#3にそれぞれメッセージを送信する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル332および/またはPCRF別送信先アドレステーブル333から取得した送信先アドレスを設定し、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て要求メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。また、該メッセージには、要求発生時刻を含むことができる。例えば、帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合、GW#1がMSからBS経由で取得したMSの要求発生時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にGW#1の要求受信時刻を用いる場合、GW#1がBSから該MSの要求メッセージを受信した時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にPCRF#2の要求受信時刻を用いる場合、PCRF#2がGW#1から該MSの要求メッセージを受信した時刻も含まれる。ここでは、例えば帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合で、MSの識別子をMS#1、サービスの識別子をService#1、MSが割り当てを要求する帯域を8kbps、MSの要求発生時刻を2010年1月1日12時00分00秒とする。
PCRF#2の処理部34は、ステップS304で、ステップS303Nでメッセージを送信した該サービスに対応する全てのPCRFから対応する応答メッセージが返信されるのを待つ。ここでは、PCRF#2の処理部34は、PCRF#1、PCRF#3のそれぞれから応答メッセージが返信されるのを待つ。例えば、PCRF#2の処理部34は、PCRF#2に事前設定された応答待ちタイマを起動し、応答待ちタイマが満了するまでの一定時間だけ返信を待ってもよい。
応答待ちタイマが満了しても、ステップS303Nでメッセージを送信したPCRFのいずれかからも返信が来ない場合、PCRF#2の処理部34は、ステップS305Nで、PCRF#2に事前設定された準正常処理に従って動作する。例えば、PCRF#2の処理部34は、返信が来ない一部のPCRFに対してメッセージの再送を行ってもよいし、返信が来ない場合はGW#1に帯域割り当て要求の受諾または拒否を返信してもよい。返信が来ない一部のPCRFに対するメッセージの再送は、PCRF#2に事前設定された回数だけ行ってもよいし、返信があるまで繰り返し行ってもよい。また、返信が来ない一部のPCRFに対するメッセージの再送は、PCRF#2に事前設定された再送間隔で送信してもよいし、PCRF#2でランダムに生成した送信間隔に従って送信してもよい。
PCRF#2の処理部34は、応答待ちタイマ満了前に、ステップS303Nでメッセージを送信したいずれかのPCRFから対応する応答メッセージを受信した場合、ステップS305Yで、処理部34は、そのPCRFから受信した応答メッセージが割り当て許可を示すメッセージかどうかチェックする。例えば、応答メッセージに該帯域割り当てを許可するか拒否するかを示すフラグが含まれ、その値をチェックしてもよい。
ステップS305Yのチェックの結果、許可を示すメッセージだった場合、処理部34は、ステップS306Yで、ステップS303Nでメッセージを送信した全PCRFから該割り当て要求メッセージに対応する応答メッセージを受信しているか、該割り当て要求メッセージを示すフラグ等により、判定する。
ステップS305Yで、ステップS303Nでメッセージを送信したPCRFのうち、応答メッセージを受信していないPCRFがひとつ以上ある場合、PCRF#2の処理部34は、ステップS307Nで、ステップS304に戻って応答メッセージの返信を待つ。
一方、ステップS306Yで、ステップS303Nでメッセージを送信した全てのPCRFから許可メッセージを受信済みだった場合、PCRF#2の処理部34は、メモリ部のサービス別割り当て可能帯域残量テーブル331のうち、帯域割り当てを許可されたサービスに対応する割り当て可能帯域残量を、現在の割り当て可能帯域残量から許可した帯域を差し引いた値に更新する。さらに、処理部34は、ステップS307Yで、GW#1へ割り当て許可のメッセージを送信し、ステップS303Nでメッセージを送信した全てのPCRFに帯域残量変更メッセージを送信して処理を終了する。GW#1への割り当て許可メッセージには、送信元アドレス(ここでは、PCRF#2のアドレス)、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て許可メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。他PCRFへの帯域残量変更メッセージには、送信元アドレス(ここでは、PCRF#2のアドレス)、送信先アドレス、帯域残量を変更するサービスの識別子、変更後の帯域残量、割り当て許可メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
一方、ステップS305Yでひとつ以上の他PCRFからの応答メッセージで帯域割り当てが拒否された場合、ステップS306Nで、PCRF#2の処理部34は、GW#1へ該MSに対する帯域割り当て拒否メッセージを送信する。GW#1に対する帯域割り当て拒否メッセージには、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、割り当て拒否メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
図18(a)および(b)に、帯域割り当てにおけるPCRF3の処理の一例として、PCRF3から帯域割り当て要求メッセージを受信した場合の処理を示す。ここでは、図1のPCRF#3の処理を例に示す。
この例では、PCRF#2から、図13のステップS303Nにより帯域割り当てを要求するメッセージが送信された場合、PCRF#3の処理部34は、ステップS311で、PCRF#2からMS#1が要求したあるサービスに対する帯域割り当てを要求するメッセージを受信する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、PCRF#2がサービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル332またはPCRF別送信先アドレステーブル332から取得した送信先アドレスが設定され、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て要求メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。また、該メッセージには、要求発生時刻を含むことができる。帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合、GW#1がMSからBS経由で取得したMSの要求発生時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にGW#1の要求受信時刻を用いる場合、GW#1がBSから該MSの要求メッセージを受信した時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にPCRF#2の要求受信時刻を用いる場合、PCRF#2がGW#1から該MSの要求メッセージを受信した時刻も含まれる。ここでは、例えば帯域割り当て要求の優先度決定にMSの要求発生時刻を用いる場合で、MSの識別子をMS#1、サービスの識別子をService#1、MSが割り当てを要求する帯域を8kbps、MSの要求発生時刻を2010年1月1日12時00分00秒とする。
PCRF#3の処理部34は、ステップS312で、ステップS311で受信したメッセージに含まれるMSの識別子およびサービスの識別子に基づき、MS#1が要求したあるサービスに対する他MSからの帯域割り当て要求の有無を判定する。
ステップS311で受信したMS#1のあるサービスに対する他MSの帯域割り当て要求がない場合、処理部34は、ステップS313Nで、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル331を参照してステップS311で受信したMS#1のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域の残量(Remain)を超えていないか判定する。
超えている場合、処理部34は、ステップS314Yで、PCRF#2へ要求拒否のメッセージを返信して処理を終了する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、送信先アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、要求を拒否するMSの識別子、要求を拒否するサービスの識別子、割り当て拒否メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
超えていない場合、処理部34は、ステップS314Nで、ステップS311で受信した帯域割り当てを要求するメッセージを送信してきたPCRF#2へ許可を示すメッセージを送信して処理を終了する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、受信メッセージの送信元アドレスから取得した送信先アドレスを設定し、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て許可メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
一方、ステップS311で帯域割り当てを要求されたサービスに対する他MSの帯域割り当てを要求するメッセージがある場合、ステップS313Yで、PCRF#3の処理部34は、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル331を参照して、MS#1からの帯域割り当てを要求するメッセージに含まれるあるサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して現在要求メッセージに対する割り当て許可判定中の他MSに関する全ての割り当て要求帯域の合計が、該サービスの割り当て可能な帯域の残量以下かどうかを判定する。
該サービスに対する割り当て要求帯域の合計が該サービスの割り当て可能な帯域の残量以下の場合、ステップS316Yで、ステップS311で受信した帯域割り当てメッセージを送信してきたPCRF#2へ許可を示すメッセージを送信する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、受信メッセージの送信元アドレスから取得した送信先アドレスを設定し、帯域を要求するMSの識別子、MSが帯域を要求するサービスの識別子、MSが割り当てを要求する帯域、割り当て許可メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
例えば、PCRF#3が、図18のステップS311でPCRF#2からのMS#1の帯域割り当てを要求するメッセージを受信し、図13のステップS301でPCRF#3に接続されたGWからMS#2の帯域割り当てを要求するメッセージを受信している場合を想定する。このとき、ステップS316Yに移行した場合、MS#1からの要求については、PCRF#2がPCRF#3からの帯域割り当て許可メッセージにより帯域残量を更新することができ、一方、MS#2からの要求については、PCRF#3が、図13のフローチャートに従い、帯域残量を更新することができる。
一方、該サービスに対する割り当て要求帯域の合計が該サービスの割り当て可能な帯域の残量を超える場合、処理部34は、ステップS316Nで、PCRF#2の帯域割り当て要求メッセージを許可できるか判定する。ここでは、先に示したMS#1とMS#2から帯域割り当てを要求するメッセージを受信した場合を想定する。このとき、判定に帯域割り当て要求の優先度決定にMS5の要求発生時刻を用いる場合で、ステップS311で受信したPCRF#2の割り当て要求の内容としてMSの識別子をMS#1、サービスの識別子をService#1、MSが割り当てを要求する帯域を8kbps、MSの要求発生時刻を2010年1月1日12時00分00秒とし、PCRF#3がGW#2から受信した割り当て要求の内容として、MSの識別子をMS#2、サービスの識別子をService#1、MSが割り当てを要求する帯域を10kbps、MSの要求発生時刻を2010年1月1日12時00分30秒とする。このとき、要求帯域の合計が18kbpsであるため、サービス別割り当て可能帯域残量テーブル331に記憶されたサービスの割り当て可能な帯域の残量15kbpsを超える。
例えば、PCRF#3は、MSにおける帯域割り当て要求発生時刻の差Xと、ユーザ優先度UPの差Yとを基に、以下の式に基づいて、要求の総合的な優先度の差Pを決定して、その正負でPCRF#2からの帯域割り当て要求メッセージを許可できるか判定する。なお、MSにおける帯域割り当て要求発生時刻の代わりに、GWの帯域割り当て要求受信時刻や、PCRFの帯域割り当て要求受信時刻等の適宜の時刻を用いてもよい。
[式1]
P=aX+bY
例えば、Pが正の場合、PCRF#2からのメッセージの帯域割り当て要求は拒否、Pが負の場合、PCRF#2からの帯域割り当て要求は許可となる。また、P=0となる場合は、予め決められたルールに従って許可または拒否が決定される。例えば、MSに予め設定された優先度に従ったり、PCRFやGWに予め決められた優先度に従ったり、ランダムに許可される要求を決定したりしてもよい。帯域割り当て要求総合優先度算出に用いる要求発生時刻差の重みaとUP差の重みbは、サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブルからサービス識別子に対応する値を取得する。ここでは、サービスの識別子Service#1に対応するa、bとしてa=3、b=100を用いる。また、ここでは、要求発生時刻の差Xを秒で計算する。要求メッセージから取得したMS#1の要求発生時刻2010年1月1日12時00分00秒と、応答メッセージから取得したMS#2の要求発生時刻2010年1月1日12時00分30秒との差Xは、+30秒となる。一方、各MSのUPはMS別UPテーブルからMSの識別子に対応する値を取得する。要求メッセージから取得したMS識別子MS#1に対応するUP=3、応答メッセージから取得したMS識別子MS#2のUP=2より、UPの差Yは、―1となる。以上の値を式1に代入すると、P=3×30―1×100=−10<0より、MS#2に対する帯域割り当て要求、すなわちGW#2から受信した帯域割り当て要求が許可され、MS#1に対する帯域割り当て要求、すなわちPCRF#2から受信した帯域割り当て要求は拒否される。
PCRF#3の処理部34は、あるサービスに対する帯域割り当て要求が複数存在する場合、対象となる全ての割り当て要求に対して上記判定処理を行う。また、このとき対象となる割り当て要求は、判定処理時点で他PCRFの許可待ちの全ての要求を含めてもよいし、一部の割り当て要求のみに限定してもよい。割り当て要求を限定する基準としては、判定処理からある時間以上前またはある前段処理以前に受信した割り当て要求のみとしてもよい。
ステップS317で、PCRF#3の処理部34は、ステップS311でPCRF#2から受信した割り当て要求に対するステップS316Nの判定処理の結果、ステップS311で受信した要求が全ての要求に対して許可となったか否かを判定する。
ステップS311でPCRF#2から受信した帯域割り当て要求が、全ての判定処理で許可となった場合、ステップS318Yで、PCRF#3の処理部34は、PCRF#2から受信した帯域割り当て要求に対する許可メッセージを送信元のPCRF#2へ返信する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、送信先アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、帯域割り当てを許可するMSの識別子、帯域割り当てを許可するサービスの識別子、割り当てを許可する帯域、割り当て許可メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
ステップS311でPCRF#2から受信した帯域割り当て要求が、判定処理の結果一つでも拒否となった場合、PCRF#3の処理部34は、ステップS318Nで、PCRF#2から受信した帯域割り当て要求に対する拒否メッセージを送信元のPCRF#2へ返信する。拒否メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、送信先アドレス(ここではPCRF#2のアドレス)、要求が拒否されたMSの識別子、要求が拒否されたサービスの識別子、割り当て拒否メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
ステップS319で、PCRF#3の処理部34は、PCRF#2から受信した要求の判定の結果許可となった他のMS#2に対する帯域割り当て要求メッセージを送信する。該メッセージには、送信元アドレス(ここではPCRF#3のアドレス)、サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル332および/またはPCRF別送信先アドレステーブル333から取得した送信先アドレスを設定し、帯域を要求するMS5の識別子、MS5が帯域を要求するサービスの識別子、MS5が割り当てを要求する帯域、割り当て要求メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。また、該メッセージには、要求発生時刻を含むことができる。例えば、帯域割り当て要求の優先度決定にMS5の要求発生時刻を用いる場合、GW2がMS5からBS4経由で取得したMS5の要求発生時刻も含まれる。また、帯域割り当て要求の優先度決定にGW2の要求受信時刻を用いる場合、GW2がBS4から該MS5の要求を取得した時刻も含まれる。該メッセージはステップS318Yで送信される拒否メッセージとマージして、ヘッダを共有する一つのメッセージとして送信してもよい。
ステップS319以降の処理は、図18(b)に示すように、ステップS304’以下の処理に従う。ステップS304’以下の処理は、図13のステップS304以下の処理と同様である。ただし、図13の各ステップにおける「S303Nでメッセージを送信した」、「S304に戻る」という内容が、図18(b)の各ステップでは、それぞれ「S319Nでメッセージを送信した」、「S304’に戻る」という内容に変更される。これにより、PCRF#3は、MS#2からの要求について、帯域残量を更新することができる。
図19に、帯域割り当てにおけるPCRF3の処理の一例として、他のPCRF3から帯域残量更新メッセージを受信した場合の処理を示す。ここでは、図1のPCRF#3がPCRF#2から帯域残量更新メッセージを受信した処理を例に示す。
PCRF#3の処理部34は、ステップS321で、PCRF#2からMSのあるサービスに対する帯域残量を更新するメッセージを受信する。該メッセージには、帯域残量を更新するサービスの識別子、変更後の帯域残量、帯域残量更新メッセージを示すフラグなどの情報が含まれる。
PCRF#3の処理部34は、ステップS322で自身が記憶している該サービスの割り当て可能帯域の残量を更新して処理を終了する。PCRF#3の処理部34は、メモリ部33のサービス別割り当て可能帯域残量テーブル331のうち、ステップS321で受信した帯域残量更新メッセージで指定されたサービスに対応する割り当て可能帯域残量を、ステップS321で受信した帯域残量更新メッセージで指定された値に更新する。
[本実施の形態の変形例であるGW2がPCRF3一体型ノードの場合におけるGW2による帯域割り当ての一例]
GW2がPCRF3一体型ノードの場合、前記帯域割り当てをPCRF3の代わりにGW2で行う。図6、図7の代わりにそれぞれ図11、図12を用いる点、各メッセージの送信元および送信先のノードがGWではなくBSなどGWが帯域割り当て要求を受信するノードとなり、PCRFではなくGWとなる点が異なるだけで、帯域割り当ての処理は前記のフローと同様に行われる。
3.本実施の形態の効果
上述の実施の形態によると、ポリシーサーバまたはゲートウェイ間でサービス毎の割り当て可能な帯域の現在の値が共有されるため、ポリシーサーバやゲートウェイが複数存在する環境下でも、サービス毎に割り当て可能な帯域の残量を超えて帯域を割り当てることが防がれ、ゲートウェイで課金パケットとしてカウントしたパケットがサービスプロバイダや基地局で破棄されて誤課金が発生したり、各回線や各ノードの容量を超えるパケットが送受信されることで輻輳による遅延などのサービス品質低下を招いたりすることがなくなる。
また、上述の実施の形態はポリシーサーバまたはゲートウェイ間の分散制御のため、高い性能要件が要求される上位ポリシーサーバ性能を導入しなくても実現可能である。さらに、ポリシーサーバまたはゲートウェイの故障や停止による影響範囲が全体に及ぶことはなく、サービスの追加や削除時にサービスを停止しなくてもよい。
また、帯域の割り当て要求が複数のポリシーサーバまたは複数のゲートウェイでほぼ同時に発生した場合についても、要求間の優先度算出をサービスごとに行うことができる。これにより、サービスの運用ポリシーに適したパラメータを重視した柔軟な要求間の優先制御が可能となる。
本発明は、例えば、無線端末毎に帯域を割り当てる無線通信システムに利用可能である。
また、本発明は、PCRF、GW以外の各種の通信装置に適用することができる。また、基地局〜端末間および基地局〜ゲートウェイ間およびゲートウェイ〜サービス提供サーバ間の端末ごとのユーザ単位あるいはユーザかつサービス単位の帯域を、ポリシーサーバが管理するサービスごとの割り当て可能な帯域の残量情報に基づいて、ポリシーサーバまたはゲートウェイが設定し、ゲートウェイまたは基地局等が帯域制御を行う通信システムおよび方法、ポリシーサーバ装置およびゲートウェイ装置等の通信装置に関する。
1 サービス提供サーバ
2 ゲートウェイ
21 SSインタフェース部
22 BSインタフェース部
23 PCRFインタフェース部
24 GWインタフェース部
25 メモリ部
251 サービス別割り当て可能帯域残量テーブル
252 サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル
253 PCRF別送信先アドレステーブル
254 MS別UPテーブル
255 サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブル
26 処理部
261 メモリ管理部
262 送受信管理部
263 帯域割り当て処理部
264 計時部
3 ポリシーサーバ
ステップS301〜ステップS307 割り当て可能な帯域の残量に基づく帯域設定における端末からの帯域割り当て要求メッセージを受信したポリシーサーバによる処理フローのステップ
ステップS311〜ステップS319 割り当て可能な帯域の残量に基づく帯域設定における他ポリシーサーバからの帯域割り当て要求メッセージを受信したポリシーサーバによる処理フローのステップ
ステップS321〜ステップS322 割り当て可能な帯域の残量に基づく帯域設定における他ポリシーサーバからの帯域残量更新メッセージを受信したポリシーサーバによる処理フローのステップ
31 GWインタフェース部
32 PCRFインタフェース部
33 メモリ部
331 サービス別割り当て可能帯域残量テーブル
332 サービス別割り当て可能帯域残量送信先PCRFテーブル
333 PCRF別送信先アドレステーブル
334 MS別UPテーブル
335 サービス別帯域割り当て要求総合優先度算出用パラメータテーブル
34 処理部
341 メモリ管理部
342 送受信管理部
343 帯域割り当て処理部
344 計時部
4 基地局
5 端末

Claims (11)

  1. 通信システムであって、
    第1の通信装置と、
    前記第1の通信装置に接続される第2の通信装置と、
    を備え、
    前記第1の通信装置は、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される第1の帯域残量テーブルと、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される第1の送信先テーブルと、を保持し、
    1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信し、
    前記第1の通信装置は、前記第1の帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定し、
    超えていない場合、前記第1の通信装置は、前記第1の送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信し、
    前記第1の通信装置は、所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記第1の通信装置は、前記第1の帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記第1の帯域残量テーブルを更新し、
    前記第1の通信装置は、前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信し、
    前記第2の通信装置は、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される第2の帯域残量テーブルと、サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される第2の送信先テーブルと、を保持し、
    前記第1の通信装置から前記第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定し、
    該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記第2の通信装置は、前記第2の帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定し、
    前記合計が前記帯域残量を超える場合、前記第2の通信装置は、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記第1の通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定し、
    前記第1の通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、前記第2の通信装置は、拒否となった前記第1の通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記第2の通信装置は、前記第2の送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の前記他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する、
    前記通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、さらに、所定時間内に、前記第3の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記第2の通信装置は、前記第2の帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記第2の帯域残量テーブルを更新し、
    前記第2の通信装置は、前記第2の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第3の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信する
    ことを特徴とする通信システム
  3. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から割り当て要求された割り当て要求帯域との合計が前記帯域残量を超えていない場合、前記第2の通信装置は、前記第2の要求メッセージを送信してきた前記第1の通信装置へ許可を示すメッセージを送信することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    帯域割り当てを要求された前記サービスに対する前記第2の端末からの帯域割り当て要求がない場合、前記第2の帯域残量テーブルを参照して、前記サービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域の残量を超えていないか判定し、
    超えていない場合、前記第2の要求メッセージの送信元の前記第1の通信装置へ許可を示す応答メッセージを送信し、一方、超えている場合は拒否のメッセージを送信する
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置から受信した帯域割り当て要求が許可と判定された場合、前記第2の通信装置は、前記第2の要求メッセージを送信した前記第1の通信装置に前記第1の端末に対する帯域割り当ての許可メッセージを返信することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、
    前記第3の要求メッセージを、拒否となった前記第2の要求メッセージを送信した前記第1の通信装置に前記第1の端末に対する帯域割り当ての前記拒否メッセージとマージして、ヘッダを共有する一つのメッセージとして送信することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第の通信装置は、
    さらに、MS識別子に対応して、MS毎の優先度が記憶される第1の優先度テーブルを備え、
    前記第1及び第2及び第3の要求メッセージは、帯域割り当てを要求した要求発生時刻をさらに含み、
    前記第の通信装置は、前記第1の端末と前記第2の端末に関する帯域割り当て要求発生時刻と、前記第1の優先度テーブルを参照して求めた、前記第1の端末と前記第2の端末に関するユーザ優先度UPと、に基づいて、前記第1の通信装置からの帯域割り当て要求メッセージを許可できるか判定する、ことを特徴とする通信システム。
  8. 請求項7記載の通信システムであって、
    前記第の通信装置は、
    前記帯域割当て要求発生時刻の差Xと前記ユーザ優先度UPの差Yと、サービス識別子に対応して予め定められた要求発生時刻差の重みaと、サービス識別子に対応して予め定められた優先度差の重みbの値とを基に、
    P=aX+bY
    に基づいて、要求の総合的な優先度の差Pを決定して、その正負で前記第1の通信装置からの帯域割り当て要求メッセージを許可できるか判定することを特徴とする通信システム。
  9. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置からMSのあるサービスに対する、帯域残量を更新するサービスの識別子、変更後の帯域残量を含む帯域残量を更新するメッセージを受信すると、前記第2の通信装置は、前記第2の帯域残量テーブルのうち、受信した帯域残量更新メッセージで指定されたサービスに対応する割り当て可能帯域残量を、受信した帯域残量更新メッセージで指定された値に更新することを特徴とする通信システム。
  10. サービスごとに割り当て可能な帯域の残量を第1の通信装置と第2の通信装置を含む複数の通信装置間で共有して管理する通信方法であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置のぞれぞれは、
    サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量が記憶される帯域残量テーブルと、
    サービス識別子に対応して、割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される送信先テーブルと、を保持し、
    前記第1の通信装置は、第1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信し、
    前記第1の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定し、
    超えていない場合、前記第1の通信装置は、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信し、
    前記第1の通信装置は、所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記第1の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記帯域残量テーブルを更新し、
    前記第1の通信装置は、前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信し、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定し、
    該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記第2の通信装置は、前記帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定し、
    前記合計が前記帯域残量を超える場合、前記第2の通信装置は、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記第1の通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定し、
    前記第1の通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、前記第2の通信装置は、拒否となった前記第1の通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記第2の通信装置は、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の前記他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する、ことを特徴とする通信方法。
  11. 通信装置であって、
    サービス識別子に対応して、サービス毎の割り当て可能帯域残量が記憶される帯域残量テーブルと、
    サービス識別子に対応して、サービス毎の割り当て可能帯域残量送信先のひとつ又は複数の通信装置が記憶される送信先テーブルと、を記憶する記憶部と、
    1の端末から、帯域割り当てを要求する該第1の端末のMS識別子、該第1の端末が帯域を要求するサービスのサービス識別子、該第1の端末が割り当てを要求する要求帯域を含むあるサービスに対する帯域割り当てを要求する第1の要求メッセージを、受信する要求メッセージ受信部と、
    前記帯域残量テーブルを参照して、受信した前記第1の要求メッセージに基づき、前記第1の端末のあるサービスに対する割り当て要求帯域が、該サービスの割り当て可能帯域残量を超えていないか判定する帯域残量超過判定部と、
    超えていない場合、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の他の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを、ひとつ又は複数の該他の通信装置へ送信する第1の要求メッセージ送信部と、
    所定時間内に、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置から許可メッセージを受信した場合、前記帯域残量テーブルを参照して、要求されたサービスのサービス識別子に対する割り当て可能帯域残量から要求帯域を差し引いて変更後の割り当て帯域残量を計算し、該帯域残量により前記帯域残量テーブルを更新する更新部と、
    前記第1の端末に対して、MS識別子、サービス識別子、要求帯域、を含む割り当てを許可する許可メッセージを送信し、且つ、前記第2の要求メッセージを送信した全ての前記他の通信装置に、帯域残量を変更するサービス識別子、変更後の割り当て帯域残量を含む帯域残量変更メッセージを送信する帯域残量変更メッセージ送信部と、
    ある通信装置から前記第1の要求メッセージに含まれたMS識別子、サービス識別子、要求帯域を含む第2の要求メッセージを受信すると、受信した前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対して、前記第2の要求メッセージ内のMS識別子の前記第1の端末以外の第2の端末からの帯域割り当て要求の有無を判定する帯域割当て要求有無判定部と、
    該サービスに対する前記第2の端末の帯域割り当て要求がある場合、前記帯域残量テーブルを参照し、前記第2の要求メッセージに含まれるサービス識別子のサービスに対する割り当て要求帯域と、該サービスに対して前記第2の端末から要求された割り当て要求帯域との合計が、該サービスの割り当て可能な帯域残量以下かどうかを判定する帯域残量判定部と、
    前記合計が前記帯域残量を超える場合、各端末の優先度及び/又は要求発生時間に基づき、前記ある通信装置からの前記第2の要求メッセージによる帯域割り当てと前記第2の端末からの帯域割り当て要求のうち、どちらを許可できるか判定する要求許可部と、
    前記ある通信装置から受信した帯域割り当て要求が拒否と判定された場合、拒否となった前記ある通信装置に、前記第1の端末に対する帯域割り当ての拒否メッセージを返信し、及び、前記送信先テーブルに基づいて該サービスに対応するひとつ又は複数の通信装置の送信先アドレスを設定し、且つ、許可となった前記第2の端末のMS識別子、前記第2の端末が帯域を要求するサービス識別子、前記第2の端末の割り当て要求帯域を含む帯域割り当てを要求する第3の要求メッセージを、該ひとつ又は複数の通信装置へ送信する第2の要求メッセージ送信部、とを有することを特徴とする通信装置。
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