JP5451610B2 - カラーデバイスまたはカラーコンテントの実色域を記述する方法 - Google Patents

カラーデバイスまたはカラーコンテントの実色域を記述する方法 Download PDF

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Description

本発明は、カラーデバイスまたはカラーコンテントの実色域を記述する方法に関する。
色域マッピング(gamut mapping)は、所与の色空間(color space)において、ソース色域からターゲット色域へ色をマップするのに必要である。この色空間内におけるこのような色域の境界は通常、何らかの色域境界情報(gamut boundary information)によって記述される。色域は、画像捕捉デバイス、画像表示デバイスなどの特定のカラーデバイス(coler device)、またはビデオコンテント、静止画像などの特定のカラーコンテントに関係付けられる。
一例として、表示デバイスの色域は、選択された表示技術によって決まる。現在、消費者は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、陰極線管(CRT)、投影用のディジタルライトプロセッシング(DLP)、またはOLEDディスプレイ(「Organic Light Emitting Diode(有機発光ダイオード)」)を含む様々な表示技術の中から選択することができる。これらの様々な技術は一般に異なる色域を有する。同じ表示技術の2つの代表デバイス間にかなりの違いがあることもある。例えば、2つの液晶ディスプレイセットが、異なるバックライト源セットを備えることがある。これらの光源セットの一方が、色域が主に使用する蛍光体に依存する冷陰極蛍光(cold cathode fluorescent light:CCFL)であることがある。従来、これらの光源は、高い色域の使用を許さなかった。実際、これらの光源を使用したディスプレイは、高精細度用の国際電気通信連合(ITU)709色規格に基づく709色の全てを再現することはできない。しかしながら、最近の進歩により、この709規格の色域よりも色域がはるかに大きいいわゆる広色域冷陰極蛍光(wide gamut cold cathode fluorescent light:W−CCFL)を使用する製品が市場に出された。液晶ディスプレイ技術の他の構成要素がカラーフィルタであり、カラーフィルタは、高い光出力、したがって狭い色域を有する高い光効率を有するように設計することができ、または発光効率およびより広い色域を有するように設計することができる。他の趨勢は、LCDディスプレイのCCFLバックライトユニット(BLU)を、よりいっそう高い色域を有するRGB LED(発光ダイオード)BLUに置き換えることである。
ディジタルビデオディスク(DVD)上、テレビジョン放送上、および/またはビデオオーバーインターネットプロトコル(video over Internet Protocol:VOIP)を介した現行のビデオコンテントは、標準化された色域に関係付けられた基準色域または標準色域を有する色空間内において符号化される。カラーコンテントは、ビデオコンテントである代わりに、画像、画像内の任意の選択の物体であることができる。新しい色域ディスプレイの出現とともに、以前に可能だったよりも広い範囲の色を表示することが可能になった。現在、拡張された色域が実現可能である。現在の趨勢は、オープンで非制限的(unrestrictive)な色規格の使用であるようである。このような規格の一例は、ディジタルシネマ用のXYZ色空間、または消費者テレビジョン用のxvYCC(IEC61966−2−3)に基づく。他の例には例えば、sYCC(国際電気標準会議(IEC)61966−2−1)、ITU−R BT.1361、コンピュータグラフィックスおよび静止画写真用のe−sRGB(フォトグラフィックアンドイメージングマニュファクチャラーアソシエーション(Photographic and Imaging Manufacturers Association:PIMA)7667)などがある。
米国特許第5704026号明細書 米国特許出願公開第2006/072133号明細書 米国特許出願公開第2007/052719号明細書 米国特許出願公開第2007/085855号明細書 米国特許第6480301号明細書 国際公開第2007/024494号パンフレット 欧州特許第1100256号明細書 欧州特許第0612840号明細書 米国特許第5721572号明細書 米国特許出願公開第2007/081176号明細書 EP2007−301166
JYH−Ming Lienの博士論文 Katoh, N., Corresponding Color Reproduction from Softcopy Images to Hardcopy Images, PhD thesis, Chiba University, Japan, 2002 Morovic J. and Luo M. R., The Fundamentals of Gamut Mapping: A Survey, Journal of Imaging Science and Technology, 45/3:283-290, 2001
広色域ディスプレイ上の広色域コンテントの場合であっても、広色域コンテントの色域が広色域ディスプレイの色域とは異なるために色が不正確に表示される可能性があるという問題が依然としてある。実際、xvYCCまたはXYZのような上述の非制限的色規格を使用することにより、1つまたは複数の特定の広色域ディスプレイ上に表示することができない色を伝送することが常に可能である。したがって、所与の色空間において、広色域コンテントから広色域ディスプレイへ色をマップするために、色域マッピングを実行しなければならない。
カラーデバイスまたはカラーコンテントが(任意のソースまたはターゲットに対する)色域境界情報を受け取ったとき、その色域境界情報のフォーマットおよび表現は、デバイスの使用可能なメモリサイズ、デバイスの使用可能な計算力、ならびに計画された色域マッピング操作のタイプおよび必要な精度に応じた柔軟な使用を可能にすることが好ましいであろう。
色域境界情報(GBI)を使用する、知られている方法はしばしば、色空間内におけるこのような色域の境界の可能な1つの記述を与える単一の色域境界記述(Gamut Boundary Description:GBD)に依存する。GBDはしばしば、高い精度に到達するために大きなメモリフットプリント(memory footprint)を有し、またはその非凸(non−convex)形のために複雑な幾何学的演算を必要とする。
本発明の目的はこれらの課題を解決することにある。
この目的のため、本発明の主題は、色空間内において、実色域(actual color gamut)を、「色域インスタンス」(gamut instance:GI)と呼ばれる少なくとも1つの色域境界記述によって記述する方法であって、
−それぞれの色域インスタンス(GI)が、少なくとも1つの色域ハル(gamut hull:GH)を境界とする体積(1つまたは複数)の合併(union)によって形成されるように、少なくとも1つの色域ハル(GH)を、ある体積の境界をなす閉曲面として定義することと、
−それぞれの色域ハル(GH)が、いくつかのコネックス色域コンポーネント(GC)の連結(concatenation)によって形成されるように、複数の色域コンポーネント(GC)を定義することであって、色域コンポーネント(GC)はそれぞれが曲面を表す、複数の色域コンポーネント(GC)を定義することと
を含む方法である。
この方法は次いで、前記実色域を記述することができる色域境界情報(GBI)を生成する。この実色域を、ソースまたはターゲットであるカラーデバイスまたはカラーコンテント、あるいはその他に関係付けることができる。この色域境界情報(GBI)は、任意の目的、特に色変換システムを使用してカラーコンテントの色変換を実行する目的に使用することができる。
この色域境界情報は1つまたは複数の色域インスタンスを含む。それぞれの色域ハル(GH)は閉曲面を表す。色域インスタンスが、1つの色域ハルだけの体積の合併によって形成されるとき、それは、この色域インスタンスがこの色域ハル自体によって形成されることを意味する。それぞれの色域ハルはいくつかの色域インスタンスに属することができる。それぞれの色域コンポーネントは色域ハルの曲面の一部分を表す。それぞれの色域コンポーネントはいくつかの色域ハルに属することができる。
本発明に基づく色域境界情報の論理構造は、下位から上位へ、以下のものを含む。
−色域コンポーネント(GC):それぞれのGCは、色空間内の連結された一組の基本三角形または多角形として一般に記述される曲面である。
−色域ハル(GH):それぞれのGHは、コネックス色域コンポーネント(GC)の連結によって形成される閉曲面である。GHは、一組のGCによって記述され、それらのGCの連結がこのGHの閉曲面を形成する。
−色域インスタンス(GI):それぞれのGIは、実色域の代替色域境界記述(GBD)であり、少なくとも1つの色域ハル(GH)を境界とする体積(1つまたは複数)の合併によって構築され、一組のGHによって記述され、それらのGHの体積(1つまたは複数)の合併がこのGIを形成する。
好ましくは、前記複数の色域コンポーネントの少なくとも1つの色域コンポーネント(GC)が、少なくとも2つの異なる色域ハル(GH)を定義するために使用され、それにより、色変換システム内の色域境界情報(GBI)のメモリフットプリントを低減させることを可能にする。
好ましくは、実色域を記述するこの方法は、複数の色域ハルを定義することを含み、同じ色域インスタンスを定義するために使用される前記複数の前記色域ハル(GH)のうちの少なくとも2つの色域ハルは、空でない(non−empty)交わり(intersection)を有する。特に、この色域インスタンスが非凸であるとき、この色域インスタンスを定義するために使用される色域ハルは、好ましくは凸(convex)であり、その結果、これらの色域ハルを境界とする体積の一部は空でない交わりを有する。
好ましくは、少なくとも1つの色域インスタンスは非凸であり、たとえ非凸の色域インスタンスであっても色域インスタンスを定義するために使用される全ての色域ハルは凸である。次いで、全ての非凸色域インスタンスは、それぞれ凸であるいくつかの色域ハルに分解される。一般に、体積の境界をなすこれらの色域ハルのうちの少なくとも2つの色域ハルは空でない交わりを有する。この場合も、凸の色域ハルだけを使用するため、色変換に必要な計算負荷が有利に低下する。
好ましくは、実色域を記述するこの方法は、複数の色域ハルを定義することを含み、前記複数の色域ハル(GH)のうちの少なくとも1つの色域ハルは、少なくとも2つの異なる色域インスタンス(GI)を定義するために使用され、それにより、色変換システム内の色域境界情報(GBI)のメモリフットプリントを低減させることを可能にする。
好ましくは、実色域を記述するこの方法は、複数の色域インスタンスを定義することを含み、複数の色域インスタンスはそれぞれ、カラーデバイスの同じ色空間内の同じ色域を異なる形で記述する。特許文献1の図7および図8では、同じ色域が異なる形で記述されてはいるが、同じ色空間内に記述されておらず、それぞれCMY色空間およびLab色空間内に記述されていることを指摘しておかなければならない。本発明に基づくこのような方法を有利に使用して、所与の実色域が単一のGBD(色域境界記述子)によってではなく複数のGBDによって表現される特許文献2、特許文献3、特許文献4に開示された色域境界記述を実現することができる。これらの文献に開示されているように、色をマップする前に、適切なGBDが選択されなければならない。これらの文献と比較すると、本発明の利点は、異なる色域境界記述子内での色域コンポーネントおよび好ましくは色域ハルの再使用が、色変換システム内のメモリフットプリントを低減させることを可能にすることにある。
好ましくは、少なくとも1つの色域インスタンスは凸であり、少なくとも1つの他の色域インスタンスは非凸である。凸形に基づく色変換は一般に、非凸形に基づく色変換よりも小さい計算負荷を必要とするため、非凸と凸の両方の色域インスタンスを使用することは、色変換のための計算負荷を有利に低下させることを可能にする。
好ましくは、前記複数の色域インスタンスのうち、一部の色域インスタンスは、実色域の異なる色百分率を含む。色百分率によって区別される色域インスタンスを使用することは、ビデオシーケンスまたはビデオシンクのカラーコンテントをより良好に適合させる色変換を有利に実行することを可能にする。
複数の色域インスタンスのうち、一部の色域インスタンスは、少なくとも、所与のカラーポピュレーション(color poputlation)レベルによって定義され、それらのカラーポピュレーションレベルが異なる。少なくとも所与の色百分率または所与のカラーポピュレーションレベルによって定義される同じ色域インスタンスに属する全ての色域境界記述は、同じ色百分率または同じカラーポピュレーションレベルを有する。複数の色域境界記述を使用することは、実色域の異なる色百分率を含む色域境界記述の使用を可能にする。Pがカラーポピュレーションのレベルの数を示す場合、異なる色百分率または異なるカラーポピュレーションレベルを有するP個のグループ/色域インスタンスが存在する。
好ましくは、前記複数の色域インスタンスのうち、一部の色域インスタンスは、同じ形状を異なるディテール(detail)レベルで記述する。Kがディテールレベルの数を示す場合、実色域の特定の記述と同じ形状を記述するために異なるディテールレベルを有するK個の色域インスタンスが存在する。有利には、色変換に対するビデオシンクが、所望の色再現性能に対して適切なディテールレベルを選択することができる。ディテールレベルは主に、GIを定義するために最終的に使用される面の総数によって特徴付けられる。GIによって使用される面の総数は、そのGIが指示するGHが指示するGCが指示する全ての面の数である。面の総数は通常、実色域を記述するGBDの幾何学的精度に影響を及ぼす。面の総数はさらに、そのGIを使用するときに必要なメモリまたは伝送速度を決定する。
好ましくは、実色域を記述するこの方法は、それぞれの色域コンポーネント(GC)がいくつかのコネックス基本多角形の連結によって形成されるように、基本多角形、特に三角形を定義することを含む。次いで、本発明に基づく色域境界情報の論理構造はさらに、一般に一組の頂点によって記述される多角形を含む。特許文献5および特許文献1は、基本多角形のネットワークによる色域境界の記述を開示している。ソースまたはターゲット実色域を記述することができる色域境界情報を構築するこの方法は、好ましくは色域マッピング色空間内の基本三角形(または他の任意の基本多角形)に基づき、これらの三角形はそれぞれ特に3つの頂点によって定義される。このような色域境界情報(GBI)は、「色域IDメタデータ」として伝送されかつ/または記憶される。
本発明の他の主題は、所与の色空間内において、ソース実色域からターゲット実色域へ色を色域マップする方法であって、前記請求項の一項に記載の方法によって、ソース実色域またはターゲット実色域、あるいはその両方を記述することを含む方法である。マップする色は、一連の画像のうちの1つの画像に属することができる。これらの色は、ビデオコンテント、ビデオシンク、一連のフレーム、画像中の物体、または他の任意の画像コンテントに属することができる。
ターゲット実色域としてのソース実色域は、カラーデバイスの色域またはカラーコンテントの色域とすることができる。カラーデバイスは、カメラまたはスキャナのような画像捕捉デバイス、PDP(プラズマディスプレイパネル)、LCDまたはCRTのような画像表示デバイス、カラーフィルムまたは紙に印刷することができるプリンタ、画像符号器、あるいは画像トランスコーダ(transcoder)とすることができる。カラーコンテントは、カラーフィルム、CDまたはDVDのような任意のカラーメディア、あるいはJPEGまたはMPEG電子ファイルなどの特定の規格に従って伝送される任意のカラーフラックスとすることができる。
特に本発明に基づく色域マッピング法を使用したときに得られる色域境界情報のフォーマットおよび表現は、有利には、デバイスの使用可能なメモリサイズ、カラーデバイスの使用可能な計算力、ならびに計画された色域マッピング操作のタイプおよび必要な精度に応じた柔軟な使用を可能にする。この方法は、必要なカラーポピュレーションのレベル、計算負荷、使用可能なメモリサイズ、使用可能な伝送帯域幅にも関係するディテールレベル、マップする画像のカラーコンテントに関する異なる要件間の最良の妥協をもたらす色域境界記述を選択することを可能にする。
好ましくは、本発明を、可変のまたは異なるメモリ容量を有するビデオシンクにおける色域マッピング(GM)に対して使用することができる。この場合、GBIは、それぞれが異なるディテールレベルを有する一連のGIからなる。例えば、
・低い精度および低いメモリフットプリントを有する2つのGCによって定義される単一の第1のGHによって定義される第1のGI。第1のGCは、色域の高輝度ハーフを記述する曲面であり、第2のGCは、色域の低輝度部分を記述する曲面である。連結された両方のGCが第1のGHを与える。この第1のGHによって定義される第1のGIは、小さいメモリ容量を有するビデオシンクによって使用される。
・色域の高輝度ハーフを記述する、小さなメモリフットプリントを有する第1のGCと、色域の低輝度部分をより高い精度で記述する、より大きなメモリフットプリントを有する第3のGCとによって定義される単一の第2のGHによって定義される第2のGI。このGIは、中程度のメモリ容量を有するビデオシンクによって使用される。第2のGIは、人間の眼がより敏感である低い輝度をより良好に表現するという利点を有する。
・色域の高輝度ハーフをより高い精度で記述する、より大きなメモリフットプリントを有する第4のGCと、色域の低輝度部分をより高い精度で記述する第3のGCとによって定義される単一の第3のGHによって定義される第3のGI。このGIは、大きなメモリ容量を有するビデオシンクによって使用される。第3のGIは、全ての輝度をより良好に表現するという利点を有し、その使用は高品質結果を与える。
他のケースでは、好ましくは本発明を、非凸色域の場合に、可変のまたは異なる計算能力を有するビデオシンクにおける色域マッピング(GM)に対して使用することができる。この場合、GBIは、以下のように形成される2つのGIからなる。
・非凸である単一の第1のGHによって定義される第1のGI。このGIは、幾何学的演算に対して非凸形を使用することができる高い計算能力を有するビデオシンクによって使用される。
・一連の凸GH(例えば第2のGHおよび第3のGH)によって定義される第2のGI。このGHによって定義される体積の合併は、第2のGIによって記述される体積を指定する。このGIは、幾何学的演算に対して凸形しか使用できない低い計算能力を有するビデオシンクによって使用される。第2のGIは、凸形(GH)だけによって定義されるという利点を有する。第2のGIは、近似的にしか実色域を記述することができないという不都合を有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、色域境界情報(GBl)は3つのレベルに編成される。
−第1のレベルでは、色域境界情報(GBI)が、色域インスタンス(GI)と呼ばれる多数の代替色域境界記述(GBD)からなり、GIはそれぞれ、前記実色域を記述し、特定の幾何学的形状およびその特定のメモリフットプリントを有する。
−第2のレベルでは、前記色域インスタンス(GI)がそれぞれ一組の色域ハル(GH)からなり、色域ハルはそれぞれ、色空間内の閉体積の境界記述である。色域インスタンス(GI)はそれぞれ、この一組の色域ハル(GH)のうちのいくつかの色域ハルを境界とする体積の合併によって前記実色域を記述する。好ましくは、同じ色域インスタンスを記述するのに使用される前記色域ハル(GH)のうちの少なくとも2つの色域ハル(GH)が、空でない交わりを有する。
−第3のレベルでは、色域コンポーネント(GC)がそれぞれ、色域マッピング色空間内の連結された一組の三角形または多角形として記述され、三角形がそれぞれ3つの頂点からなる。色域コンポーネントはそれぞれ色域ハルの一部分、すなわち曲面の一部分を表す。それぞれの色域ハル(GH)の閉曲面は、複数の色域コンポーネント(GC)の連結によって記述される。
本発明の利点は、カラーデバイスまたはカラーコンテントの色域を表現するための大きな一組の選択肢の組合せである。
・多数のGIを使用することは、例えば特許文献6に開示されているように、非凸GBDと凸GBDの両方を使用して同じ実色域を記述することを可能にする。
・多数のGIを使用することは、例えば特許文献7および8に開示されているように、実色域の異なる色百分率を含むGBDの使用を可能にする。
・2つ以上の色域ハル(GH)を使用してそれぞれのGIを構築することは、非特許文献1(下記参照)に開示されているように、凸形を使用して非凸色域境界を表現することを可能にする。
・異なる色域ハル(GH)内での色域コンポーネント(1つまたは複数)(GC)の再使用、次いでおそらくは異なるGIに対する色域コンポーネント(1つまたは複数)(GC)の再使用は、メモリフットプリントを低減させることを可能にする。
・三角形(特許文献9)または多角形(特許文献10、5および1)の使用は、既存の規格を使用したハードウェア加速を可能にする。
・まだ公開されていない特許出願である特許文献11により詳細に説明されているとおり、GBDの平滑化ステップが続いて実行される場合に三角形または多角形の頂点の平滑化を回避することができるように、三角形または多角形の頂点を色域リッジとしてマークすることができる。
JYH−Ming Lienは、2006年12月にテキサス農工大学において発表された「Approximate convex decomposition and its applications」という表題の非特許文献1において、非凸図形物体を、空の交わりを有する凸コンポーネントに細分するアルゴリズムを概説し、提案している。異なるコンポーネントの連結が元の物体を記述する。
添付図を参照して非限定的な例として書かれた以下の説明を読むことにより、本発明はより明確に理解される。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)ないし「色域IDメタデータ」の範囲を示す図である。 本発明の一実施形態に基づく色域境界情報(GBI)の一部分である色域の一例を示す図である。 本発明の好ましい一実施形態に基づく色域境界情報(GBI)の階層構造を示す図である。 本発明の好ましい一実施形態に基づく色域境界情報(GBI)の色域に属するリッジ(ridge)またはサミット(summit)のマーキングを示す図である。 本発明の好ましい一実施形態に基づく、非凸色域分解の凸色域コンポーネントへの分解を示す図である。 本発明に基づく色域境界情報(GBI)を「色域IDメタデータ」へフォーマットする一例に従って符号化するサンプル色域を示す図である。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)の記述の序論
2006年、国際電気標準会議(IEC)は、規格IEC61966−2−4「Multimedia systems and equipment - Color measurement and management - Part 2-4: Color management - Extended-gamut YCC color space for video applications - xvYCC」を発表した。このIEC61966−2−4規格は、広色域色符号化を定義する。この規格は、2006年に、HDMI1.3規格に対して採用された[High-Definition Multimedia Interface, Specification Version 1.3, Nov. 10, 2006参照]。同時に、ビデオコンテント色域を記述することができ、ビデオコンテント色域を記述するように適合された色域メタデータパケットもこのHDMI1.3規格に対して採用された。ビデオコンテント色域は、ビデオコンテントを作成するために使用される色域である。ビデオコンテント色域は例えば、コンテントを作成するために使用される基準表示デバイスの色域に対応する。他の可能性は、このビデオコンテント色域が、コンテントを作成するために使用される、限定された、芸術的に定義された色域、例えばSF映画用の青みがかった色に対応することである。規格HDMI1.3に対して採用されたこの色域メタデータパケットは、コンテント色域とは異なる、しばしばより限定された色域を有するビデオシンク、例えば消費者のターゲットディスプレイが、広色域コンテントを適切に処理することを可能にする。
表示デバイスのようなターゲットカラーデバイス上でのビデオコンテントの正確な測色(colorimetric)色再現を可能にするためには、一般に以下の3つの条件が満たされなければならない。
−1)コンテントの色符号化が、ターゲットカラーデバイスによって正確に理解され、復号されなければならない。
−2)ターゲットカラーデバイスからの色が、制御された形で識別され、処理されなければならない。
−3)このターゲットカラーデバイスを使用する人間の観測者に対する色の見え(color appearance)を支配するため、ターゲットカラーデバイスの表示条件が制御されなければならない。
本発明に基づく「色域境界情報」および対応する「色域IDメタデータ」のフォーマットは主にこの第2の条件に対処する。
色域からの色は通常、上記の第2の条件を満たすため、色域マッピング(GM)アルゴリズムによって処理される。色域からの色をターゲットカラーデバイス上に正確に再現することができないとき、色域からの色を、色域マッピング処理によって、色域内の有効などの色によって置き換えるのかを知ることは、色の見えおよび芸術的な意図の問題である。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)は、ビデオシンクが色域マッピングを適用することができるようにこの色域境界情報(GBI)をビデオシンクに伝送するため、色域IDメタデータと呼ばれる統一フォーマットが、カラーデバイスまたはビデオコンテントの色域を定義することを有利に可能にする。さらに、ビデオシンクの色域からの色をコンテント作成者が処理することができるようにこの色域境界情報(GBI)をコンテント作成者に伝送するため、この統一フォーマットを、ビデオシンクの色域を定義するように有利に適合させることができる。
ビデオシンクがビデオコンテントの実色域を知らない場合には、入来する全ての色を何らかの方式でシンクの色域内へマップする必要がある。画像の細部を保存するため、ビデオシンクは、クリッピングするだけよりも一般に高度な何らかの色域マッピング(GM)を使用する。GMアルゴリズムは、コンテント内で出現する可能性がある全ての色をシンク色域内へマップする。可能な色は、色符号化色域と呼ばれる使用する色符号化ルール(例えばSMPTE S274M)によって定義される。ビデオコンテント色域は一般に、色符号化色域と同一か、または色符号化色域よりも小さい。ビデオコンテント実色域が使用可能でない場合、GMはこの色符号化色域に基づく。このとき、このGMはビデオコンテントに対してあまりよく適合されず、あまりに強すぎて、損失または度を超したコントラストおよび飽和を引き起こす可能性がある。ビデオコンテント色域がシンク色域に近いとき、このような結果は最も受け入れられない。
本発明に基づく色域境界情報は、ビデオコンテント色域を、マップする先のビデオコンテントに好ましく関連付けることによって、この問題を解決する。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)の範囲
図1は、本発明に基づく色域境界情報(GBI)および「色域IDメタデータ」の範囲を示す。色域境界情報(GBI)は、ビデオコンテントまたはビデオシンクに好ましく関連付けられる。ビデオコンテントに関連付けられたとき、GBIはコンテント色域を記述する。ビデオシンクに関連付けられたとき、GBIは、シンクの色再現域、すなわちターゲット表示デバイスの色域を記述する。GBIは、ビデオコンテントの色域またはビデオシンクの色域を記述する「色域IDメタデータ」を含む。このビデオコンテントは、単一のフレームまたは画像、一連のフレーム、目に見える物体のみ、あるいは他の任意の画像コンテントとすることができる。
次に、色域境界情報(GBI)の全体アーキテクチャを詳細に説明する。以下では、この色域境界情報(GBI)に対して使用することができるフォーマット(色域IDメタデータ)も詳細に説明する。色域境界情報(GBI)の生成は、コンテント作成者が付加価値を生み出すためのオープンフィールド(open field)である。凸包(convex hull)、アルファシェイプス(alpha shapes)などの知られている方法を使用することができる。色域マッピング(GM)などに対する色域境界情報(GBI)の使用は、DVDプレーヤ、ターゲット表示デバイスなどのビデオシンクの製造業者に対するオープンフィールドである。
色域マッピングは、科学文献ではよく知られた論題であり[非特許文献2参照]、色域マッピング法の概論がCIEによって準備された[非特許文献3参照]。色域マッピングは、ディスプレイおよび他のビデオシンクの製造業者が付加価値を生み出すためのオープンフィールドである。
HDMI規格バージョン1.3から本発明に基づく色域境界情報へ
HDMI1.3規格は、伝送プロファイルPO(28バイト)において、色域関連メタデータパケットを許容する。ハイデフィニションマルチメディアインタフェース(High Definition Multimedia Interface:HDMI)は、カラーデバイス、特に表示デバイスをビデオ接続するために使用される工業規格である。色域メタデータパケットは、ビデオがIEC61966−2−4 xvYCC色空間に提示されるとすぐに強制される(mandatory)。この規格のバージョン1.3は以下のものを含む。
−色空間の指示(ITU−R BT.709RGB、SDまたはHD測色法におけるIEC61966−2−4 YCbCr)、
−色精度(color precision)の指示(24、30、36ビット/色)、
−色域のサミットまたは基本原色頂点を定義する4つの基本原色(basic primary color)(黒、赤、緑、青色)。
この色域関連メタデータパケットから、2次色(secondary color)および白色が導き出され、次いで、8つ原色(基本原色(basic primary)および基本2次色(basic secondary)色域頂点と呼ばれる)によって色域境界が定義される。HDMI1.3規格が、虚色加法3原色ディスプレイと同一のコンテント色域を有するカラーコンテントに限定されることは明らかである。
HDMI1.3色域関連メタデータパケットと比較したとき、本発明に基づく色域境界情報(GBI)は差別的に以下の追加の特徴を含む。
−色域の幾何学的定義の精度を向上させるための5つ以上の基本原色頂点、
−既存のハードウェアをサポートするために、それぞれの面が3つ頂点によって定義される指標付き面セット(OpenGLおよびMPEG−4から知られていように、色空間内の3D面がこれらの頂点からどのように構築されるのかを記述する)、
−色域の幾何学的定義に対する異なるレベルの精度を可能にするため、したがって異なるカラーデバイスクラスに適合させるためのスケーラビリティ(scalability)、
−必要に応じて異なるGMアルゴリズムをサポートすることを可能にするための複数のGBDバージョン、
−例えば計算負荷を小さくするために凸形を好ましく使用する単純な幾何形状を有するGBDの使用を可能にするための複数のGBDバージョン。
以下のセクションではこれらの追加の特徴について説明する。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)に対する好ましい要件
実用的であるためには、本発明に基づく色域境界情報(GBI)が、スケーラビリティおよび低い計算複雑性を好ましくサポートしなければならない。強力であるためには、この色域境界情報(GBI)が、色空間の物理的特徴を考慮しなければならず、コンテント作成における創造的な処理をサポートする必要がある。
この色域境界情報(GBI)に対する要件には特に以下のようなものがある。
・スケーラビリティ
○異なる色域精度レベルを許容する
・低計算複雑性
○既存のグラフィックス規格をサポートする
○凸形を使用した単純な幾何形状を許容する
○サブ色域モジュールへの色域分解を許容する
・小さなメモリフットプリント
○サブ色域モジュールの多重再使用を許容する
・物理学ベース
○色チャネル(colorant channel:カララントチャネル)による色域リッジを考慮する
・創造性
○色の重要性およびポピュレーションを考慮する
従来技術、例えばHDMIバージョン1.3の色域メタデータパケットはこれらの要件を満たさない。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)の階層構造
本発明に基づく色域境界情報(GBI)は、色域境界記述(GBD)を使用することによってビデオコンテントの色域を記述する。GBDは、色空間内の3次元色域の2次元曲面を記述する。GBDは古典的に、指標付けされた一組の面に基づく。面は例えば三角形の面素である。図2は、ビデオコンテントの色域境界情報(GBI)に含めることができる色域の一例を示す。
図2に示されたサンプル色域に対応する色域境界情報(GBI)は、一組の頂点(V0、V1、V2、...)を含む。それぞれの頂点は、CIEXYZ色空間内のその座標によって定義される。CIEXYZ色空間内の座標は、SMPTE 274MまたはIEC61966−2−4規格に基づく標準化されたRGBまたはYCbCr値として符号化される。
図2に示されたサンプル色域に対応する色域境界情報(GBI)はさらに、一組の面(F0、...)を含む。F0を、図2上の強調されたサンプル面とする。面F0は、その3つの頂点V0、V1、V2の3つの指標(index)0、1、2によって定義される。一組の面は指標付き面セットと呼ばれる。面セットの面の曲面法線は常に色域の外側を指す。指標0、1、2の順序に従って、面F0の曲面法線は次式(数1)のように定義される。
上式(数1)で、xはベクトルクロス乗積であり、|・|はベクトル長演算子である。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)は、図3に示されているように階層的に編成される。以下のそれぞれの要素のセットを含む完全な色域境界情報(GBI)をさらに詳細に説明する。
・頂点:一組の頂点。それぞれの頂点はその3つの色座標によって定義される。
・面:指標付けされた一組の面。それぞれの面は、一組の頂点の対応する3つの頂点の正確に3つの指標によって定義される。
・色域コンポーネント(GC):一組の色域コンポーネント。それぞれのGCは3D空間内のコネックス2D曲面であり、少なくとも1つの面からなるリストによって定義される。
・色域ハル(GH):一組の色域ハル。それぞれの色域ハル(GH)は、少なくとも1つの色域コンポーネント(GC)からなるリストによって定義され、その連結は、コネックス体積の境界をなす閉曲面を形成する。
・色域インスタンス(GI):一組の色域インスタンス(GI)。これらの色域インスタンス(GI)はそれぞれ、少なくとも1つの色域ハル(GH)からなるリストによって定義され、ビデオコンテントまたは表示デバイスの実色域の代替色域境界記述(GBD)を表す。それぞれの色域インスタンス(GI)は、色域ハル(GH)のリストの色域ハル(GH)を境界とする体積の合併によって記述される。
2D曲面以外の他の曲面も可能である。GCは例えば、N次元(Nは次数である)の色空間内の(N−1)次元の超曲面とすることができる。面および頂点以外の他の基本面素も可能である。例えば、基本曲面を、一組の制御点によって定義されるスプライン(spline)曲面の部分とすることができる。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)に対して使用される階層構造は、表1に示された上述の要件を満たすことを可能にする。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)の例および利点−特殊ケース
カララントチャネルによる色域リッジを考慮する物理学ベースの要件の一例が図4に示されている。カララントチャネルは、フィルムプリンタなどのカラーデバイスを制御する物理的な信号値の座標に対応する。それらのカララントチャネルが、色域にわたる色空間内の一組のベクトルとしてあることができる。このような色域は、スパニング(spanning)処理に由来するリッジおよびサミットを有する。好ましくは、色域リッジまたは色域サミットに属する頂点に、メタデータとみなされるVTと呼ばれるフラグが付けられる。リッジは、色域のサミットのうちの2つのサミットを結ぶ色域曲面上の線とすることができる。サミットは例えば、原色、2次色、黒点または白点とすることができる。
1つの色域インスタンス(GI)を本発明に基づくいくつかの色域ハル(GH)に分解する分解の一例が図5に示されている。この例では、色域ハル0および色域ハル1がともに凸であり、提示された実色域を記述する色域インスタンス(GI)が、これらの2つの色域ハルの合併によって形成される。この色域インスタンス(GI)は凸ではない。本発明に基づくこのような色域分解を使用すると、線−色域の交わり、内側−外側の判定などの幾何学的演算は、凸包を有する単純な幾何形状を有利に利用することができ、それにより非凸形の高計算複雑性の要件を有利に回避する。
本発明に基づく色域境界情報(GBI)の一組の色域コンポーネント(GC)は、いわゆる「非反転(non−inverted)」(すなわち通常の)GCおよび「反転(inverted)」GCを有利に含むことができる。非反転および反転GCは物理的に、GBIの一組のGCのうちの任意のGCであり、それらは単にそれらの使用において区別される。「非反転」GCはそのまま使用され、「反転」GCは、反転された曲面法線を有する面を有すると仮定される。この定義によって、GCは、2つのGHを分離する曲面であることができる。2つの色域ハルGH0、GH1を使用して所与の色域インスタンスを定義するとき、これらの2つの色域ハルGH0、GH1が、所与の非反転色域コンポーネントGCCNおよび対応する反転色域コンポーネントGCCIによって表される共通の曲面を有するとき、2つの色域ハルGH0、GH1の合併は、その共通の曲面を事実上「消滅させる」。通常は非反転GCだけしかないことを指摘しておかなければならない。
次に、本発明に基づく色域境界情報(GBI)の統一フォーマットの一例を、特定の標準参照および特定の用語解説を使用してより詳細に説明する。この統一フォーマットは「色域IDメタデータ」と呼ばれる。
標準参照
−ITU-R BT.601-5:1995, Studio encoding parameters of digital television for standard 4:3 and wide-screen 16:9 aspect ratios
−ITU-R BT.709-4:2000 Parameter values for the HDTV standards for production and international programme exchange
−IEC 61966 -2-4 - Ed. 1.0 Multimedia systems and equipment - Color measurement and management - Part 2-4: Color management - Extended-gamut YCC color space for video applications - xvYCC, January 17, 2006
−SMPTE 274M-2005 SMPTE Standard for Television - 1920 x 1080 Image Sample Structure, Digital Representation and Digital Timing Reference Sequences for Multiple Picture Rates
−High-Definition Multimedia Interface, Specification Version 1.3, November 10, 2006
−CIEXYZ (1931)
用語解説:
色域 色の完全サブセット
GM 色域マッピング
GBI 色域境界情報。一組の色域インスタンス(1つまたは複数)(GI)である。
GBD 色域境界記述
GM 色域マッピング
LSB 最小有効ビット
MSB 最大有効ビット
GI 色域インスタンス。特定のGBDである。
GH 色域ハル。一組の色域コンポーネントである。
GC 色域コンポーネント
本発明に基づくGBIの構造に関する序論
CIEXYZ(1931)色空間における本発明に基づくGBIの階層構造を示す図3を参照すると、色域IDメタデータは、異なる要素からなる以下の5つのセットを含む。
・色域インスタンス(GI)
・色域ハル(GH)
・色域コンポーネント(GC)
・面
・頂点
実色域は最終的に、CIEXYZ色空間内の頂点および三角形の面によって、本発明に基づくGBI内に記述される。面は三角形であるため、それぞれの面は、その3つの頂点の指標によって記述される。
GBIの論理構造は、下位から上位へ、以下のものを含む。
−色域コンポーネント(GC)は、一群のコネックス三角形面である。GCは一般に、CIEXYZ色空間内の色域境界(3D閉体積の2D境界)の一部分を記述する。GCは例えば、そのGCを定義する一群のコネックス三角形面に属する面の指標によって記述される。GCにはそれぞれGC指標が与えられる。
−色域ハル(GH)は、CIEXYZ色空間内の閉体積を定義する閉境界記述を全体で構築する一群のコネックス色域コンポーネント(GC)である。それぞれのGHは例えば、そのGHを定義する一群のコネックス色域コンポーネント(GC)に属する色域コンポーネント(GC)の指標によって記述される。GHは、単一のGCを指示することができ、この場合、そのGCは単独で閉境界記述である。GHはいくつかのGCを指示することができ、その場合、同じGHが指示する互いに連結された全てのGCが閉境界記述を構築する。GHにはそれぞれGH指標が与えられる。
−色域インスタンス(GI)は、実色域の1つの有効色域境界記述(GBD)を全体で構築する一群の色域ハル(GH)である。GIは例えば、この色域インスタンス(GI)を定義する一群の色域ハル(GH)に属する色域ハル(GH)の指標によって記述される。GIは、単一のGHを指示することができ、この場合、単一のGHが単独で実色域を記述する。GIはいくつかのGHを指示することができ、この場合、GHによって定義される体積の合併が実色域を記述する。好ましくはそれぞれのGHにGH指標が与えられる。
GBIは、1つまたは複数の異なる色域インスタンス(GI)を含む。それぞれのGIは、実色域の完全かつ有効な色域境界記述(GBD)である。好ましくは、2つのGIは、以下の特性のうちの少なくとも1つが異なる:
・ディテールレベル
→このレベルが高いほど、GIを定義するGC内の面の数が多い。
・非凸形
→GIは、非凸形の使用を許容し、または許容しないことができる。
・色域の色百分率
→異なるGIは、実色域の異なる色百分率を含むことができる。
GBIの統一フォーマット「色域IDメタデータ」の詳細な説明
本発明に基づくGBIの2進統一フォーマットの一例が表2にまとめられており、これはさらに、いわゆる「色域IDメタデータ」としてより詳細に指定される。
色域IDメタデータの基本ヘッダ
色域IDメタデータは、表3に基づく色域情報の最小セットを含む基本ヘッダから始まる。基本ヘッダは、ハイデフィニションマルチメディアインタフェース(HDMI)の色域関連メタデータと互換性がある。
FFおよびFMビットは、Format_FlagおよびFace_Modeフラグであり、HDMI規格との互換性のため0でなければならない。IDフラグは通常、基本ヘッダの後にデータが存在することを示す1にセットされる。IDフラグが0にセットされている場合、色域IDメタデータは基本ヘッダだけからなり、基本ヘッダの後にデータはない。
ID_PRECISIONは、色空間内のある1つの頂点の座標を定義するのにカラーチャネルあたりいくつのビットが使用されるのかを示す。ビット数は以下のうちの1つである。
・N=8ビット
・N=10ビット
・N=12ビット
ID_SPACEは、頂点の座標を定義するのにどの色空間が使用されるのかを示す。色空間はそれぞれ3つのカラーチャネルを有する。ID_SPACEは以下のうちの1つである。
・ITU−R BT.709、RGB空間。SMPTE 274Mに基づく符号化。
・xvYCC−601、YCbCr空間。IEC61966−2−4−SDに基づく符号化。
・xvYCC−709、YCbCr空間。IEC61966−2−4−HDに基づく符号化。
以下の選択肢:
・XYZ符号化
・IEC61966−2−5
は将来使用するための予備であり、使用されない。
パックされた基本原色色域頂点データは、実色域の黒、赤、緑および青のサミットを示す色空間内の4つの頂点を定義する。これらの基本原色色域頂点が、CIEXYZ色空間内の基本原色色域ベクトルVBLACK、VRED、VGREEN、VBLUEとして表現されるとき、以下の他の4つのベクトルを、基本2次色色域ベクトルとして計算することができる。
・VMAGENTA=VRED+VBLUE−VBLACK
・VCYAN=VGREEN+VBLUE−VBLACK
・VYELLOW=VRED+VGREEN−VBLACK
・VWHITE=VRED+VGREEN+VBLUE−2VBLACK
これらの8つのベクトルから、CIEXYZ色空間内の歪んだ立方体が得られる。この立方体を実色域の近似とみなすことができる。
VSIZEはパックされた基本頂点データのサイズであり、表4に従って定義される。
頂点のパッキング
本発明に基づくGBIの基本ヘッダおよび他の部分では、頂点が以下のようにパックされる。パックされた基本頂点データは、符号化された色値をRGBまたはYCbCrまたはXYZの順で含む。頂点は、黒、赤、緑、青の順に記載される。N=8のときには、これらの12個の色値が12個のバイトに直接に符号化される。N=10のときには、表5に従って頂点がパックされる。N=12のときには、表6に従って頂点がパックされる。
色域IDメタデータの拡張ヘッダ
拡張ヘッダは基本ヘッダの後に続き、表7に従って定義される。
16ビットの整数またはアドレス値が2バイトに符号化され、第1のバイトにMSBが含まれ、第2のバイトにLSBが含まれる(MSB=最大有効ビット、LSB=最小有効ビット)。
ID_GI、ID_GH、ID_GC、ID_FおよびID_Vはそれぞれ、色域IDメタデータの始めから色域インスタンス(GI)、色域ハル(GH)、色域コンポーネント(GC)、面および頂点データの始めまでのバイトで表されたオフセットを与える。
Kは、ディテールレベルの数を示す。GBIは、少なくともK個のGIを含む(実際、GBIはいくつかのGIを含み、その数はX、PおよびKの積である)。K=1の場合、異なるディテールレベルはない。それぞれのGIには個別にディテールレベル(0、1、...、K−1)が付けられる。表9を参照されたい。
MAXは、所与のディテールレベルに対して色域を記述するデータのサイズの指示を与える面の最大数である。GIが最低ディテールレベル(レベル0)を有するとき、そのGIは、FMAX個よりも多くの面を参照してはならない。ディテールレベルの定義については表9を参照されたい。面の定義については表15を参照されたい。
Pは、実色域の異なる色百分率によってポピュレート(populate)される代替GIの数を示す。GBIは、少なくともP個のGIを含む(実際、GBIはいくつかのGIを含み、その数は、X、PおよびKの積である)。それぞれのGIには個別にカラーポピュレーションレベル(0、1、...、P−1)が付けられる。表9を参照されたい。
2Q0、...、2QP-1は、カラーポピュレーションレベル(0、1、...、P−1)に関連付けられた色百分率Q0、...、QP-1の2倍である。百分率は、対応するカラーポピュレーションレベルのGIによって記述される体積に、実色域の色の何パーセント(0〜100)が含まれるのかをおおまかに示す。百分率は0.5ポイント刻みで定義することができる。
Xは、GBIが凸形だけを使用するのか(X=1)、または凸形および非凸形を使用することができるのか(X=2)を示す。X=1のとき、それぞれのGIは凸形に対応し、それぞれのGHは凸形に対応する。X=2のとき、GIは対として編成される。それぞれの対は、凸形に対応し、凸形に対応するGHだけを参照する(「凸」とマークされた(図9参照))第1のGIを含む。その対の(「非凸」とマークされた(図9参照))第2のGIは、非凸形に対応することができ、非凸形に対応するGHを参照することができる。GBIは少なくともX個のGIを含む(実際、GBIはいくつかのGIを含み、その数は、X、PおよびKの積である)。
色域IDメタデータ内における色域インスタンス(GI)のフォーマッティング
既に述べたとおり、本発明に基づくGBIは1つまたは複数のGI、すなわち実色域の1つまたは複数の記述を含む。単一の記述は色域インスタンス(GI)と呼ばれる。GBIのユーザは、GBIの任意の1つのGIまたは任意の複数のGIを使用することができる。GIの定義はバイト番号ID_GIから始まり、表8に従う。このリスト内での順序は任意だが、固定される。
表8では、記号IがGIの数であり、X、PおよびKの積に等しい。
次いで、それぞれのGIが表9に従って定義される。
iは、i番目のGIのディテールレベルである。Ki=0の場合、そのGIは、最低ディテールレベルを有する。Kiが、同じタイプ(Pi=Pj、Xi=Xj)のj番目のGIのディテールレベルKjよりも大きい場合、i番目のGIは、j番目のGIよりも高いディテールレベル、すなわちより正確な幾何学的記述を有する。
は、i番目のGIによって使用される面の数である。この数は、i番目のGIが参照する色域ハル(GH、表10参照)が参照する色域コンポーネント(GC、表12参照)が参照する面の数に対応していなければならない。
(面の数)は
以下でなければならない(FMAXについては表8を参照されたい)。
は凸形または非凸形に関する指示子である。
の場合、i番目のGIは凸形を定義し、i番目のGIが参照するそれぞれのGHは単独で凸形を定義する。
の場合、i番目のGIは凸形または非凸形を定義することができ、i番目のGIが参照するGHはそれぞれ、凸形または非凸形を単独で定義することができる。
iは、i番目のGIのカラーポピュレーションレベルである。i番目のGIは、実色域の色の約
パーセントを含む。同じカラーポピュレーションレベルを有する異なるGIは、実色域のほぼ同じ色百分率を含む。Pj>Pi、Kj=KiおよびXj=Xiの場合、カラーポピュレーションレベルPiを有するGIは少なくとも、カラーポピュレーションレベルPjを有する別のGIの全ての色を含む。
iは、i番目のGIが参照する色域ハル(GH)の数である。i番目のGIが1つの色域ハルを参照する場合、Hi=1であり、その色域ハルが実色域を記述する。i番目のGIが2つ以上の色域ハルを参照する場合、Hi>1であり、参照される全ての色域ハルの体積の合併が実色域を記述する。GHのHi指標はそれぞれの1バイトを有する。
色域IDメタデータ内における色域ハル(GH)のフォーマッティング
GBIは1つまたは複数の色域ハル(GH)を含む。それぞれのGHは閉曲面であり、色空間内の閉体積を定義する。GHは、GBIの1つまたは複数のGIによって参照されることがある。GIは、1つまたは複数のGHを参照することができる。GHは、単独で実色域を記述することができ、または実色域の一部分のみを記述することができる。GHの定義はバイト番号ID_GHから始まり、表10に従う。このリスト内での順序は任意だが、固定される。
Hは、GBIに含まれるGHの総数である。それぞれのGHは表11に従って定義される。
は、h番目のGHが参照する色域コンポーネント(GC)の数である。h番目のGHが1つのGCを参照する場合、
であり、GCは、単独で、GHの閉曲面を定義する。h番目のGHが2つ以上のGCを参照する場合、
であり、参照される全てのGCが全体でGHの閉曲面を構築する。GCが反転されて使用されるとき、このGCが参照する面の曲面法線は逆向きに使用される。参照される面については表12を参照されたい。曲面法線については上記参照。
色域IDメタデータ内における色域コンポーネント(GC)のフォーマッティング
GBIは1つまたは複数の色域コンポーネント(GC)を含み、それぞれの色域コンポーネント(GC)は、色空間内の3D閉体積の2D境界記述である。GCは、1つまたは複数のGHによって参照されることがある。GHは、1つまたは複数のGCを参照することができる。GCは、3D色空間内の閉曲面またはその一部分を記述することができる。GCの定義はバイト番号ID_GCから始まり、表12に従う。このリスト内での順序は任意だが、固定される。
Cは、GBIに含まれるGCの総数である。それぞれのGCは表13に従って定義される。
これにより、
は昇順で次の整数に丸める演算であり、ld(・)は底が2の対数である。
本発明に基づくGBIの面指標のパッキング
面の指標はバイトにパックされる。面のそれぞれの指標はld(F)ビットを使用する。パッキングは「GC単位で」編成される。すなわちGCの第1の面指標は常にバイトの始めから始まる。
表14には、色域コンポーネント(GC)がC=2個あり、それぞれの色域コンポーネント(GC)が合計F=6面のうちのF0=F1=4面を使用するときのパッキングの一例が与えられている。GCはそれぞれ、面の指標のために
バイトを使用する。GCの定義には合計
バイトが必要である。
LSBは最小有効ビットであり、MSBは最大有効ビットである。
本発明に基づくGBIの面
面の定義はバイト番号ID_Fから始まり、表15に従う。このリスト内での順序は任意だが、固定される。ID_Fは表7に定義されている。
記号FはGBIの面の総数である。面ごとに、頂点の3つの指標が示され、合計3F個の指標が指示される。
あるサンプル面が、CIEXYZ空間内の3つの頂点V0、V1、V2の3つの指標によって定義される場合、その面の曲面法線は以下のように定義される。
上式で、×はベクトルクロス乗積、|・|はベクトル長演算子である。
本発明に基づくGBIの頂点指標のパッキング
全ての面の頂点の指標はバイトにパックされる。面のそれぞれの指標はld(V)ビットを使用する。Vについては表17を参照されたい。F=4面、V=4頂点の場合のパッキングの一例が与えられている。面のそれぞれの指標はld(V)=2ビットを使用する。全ての指標は
バイトを使用する。パッキングは表16に基づく。
本発明に基づくGBIの頂点
頂点の定義はバイト番号ID_Vから始まる。表17を参照されたい。このリスト内での順序は任意だが、固定される。
これにより、
は昇順で次の整数に丸める演算である。
Vは、GBIの頂点の総数である(基本ヘッダの4つの基本頂点を含めない)。
色域リッジに属する頂点は全ての頂点のサブセットである。色域リッジは、リッジ、サミットなど、非連続な曲面曲率を有する色域曲面上の位置である。それらの頂点では、色域の形状がGBIのユーザによって平滑化されない。
頂点のパッキングは既に説明した。
以上の説明から、本発明に基づくGBIのバイト長Lは、
であると推論することができる。上式で、
・VSIZE:パックされた基本頂点のサイズ(基本ヘッダ)
・I:色域インスタンス(GI)の数
・H:色域ハル(GH)の数
・C:色域コンポーネント(GC)の数
・F:面の数
・V:頂点の数
・Hi:i番目のGIによって使用されるGHの数
・Ch:h番目のGHによって使用されるGCの数
:h番目のGHによって使用される反転GCの数
・Fc:c番目のGCによって使用される面の数
・N:ビット数/カラーチャネル
・R:色域リッジに属する頂点の数
HDMI互換色域IDメタデータの例
以上に、本発明に基づく色域境界情報(GBI)のフォーマッティングの一例に関する全ての詳細を説明した。
次に、どのようにすれば本発明に基づくGBIの上記のフォーマッティングをHDMI規格バージョン1.3に準拠させることができるかを示す。
ハイデフィニションマルチメディアインタフェース(HDMI)は、伝送プロファイルP0(28バイト)において、HDMI規格の表E−1に対応する下表18に定義された色域メタデータパケットを許容する。
HDMI規格によれば、この色域メタデータパケットは、ビデオコンテントがIEC61966−2−4 YCbCr座標に表示されるとすぐに強制される。HDMI規格は、伝送プロファイルP0に対して、4つの基本原色、黒、赤、緑および青を許容する。
本発明に基づくGMIの上記のフォーマッティングは、HDMI色域メタデータパケットと互換性がある。一例として、以下に、図6に示されたサンプル色域を符号化する方法を示す。
前述のものと同じフォーマッティングを使用して、GBIのHDMI互換部分である色域IDメタデータの基本ヘッダを表19に示す。
Format_Flag(FF)は常に0であり、頂点モードを示す。Face_Mode(FM)はHDMI規格バージョン1.3に従って常に0である。HDMI規格では5番目のビットが予備(0)である。このビットはIDフラグに対して使用される。1にセットされたIDフラグは、色域IDメタデータの他の部分の存在を示す。
この例では、ITU−R BT.709に従ってRGBが符号化され、N=8ビット/カラーチャネルである。
図6の基本原色および基本2次色に対応する8つの頂点から、基本ヘッダでは、HDMI規格に従って黒、赤、緑および青だけが符号化される:指標0:VBLACK、指標1:VRED、指標2:VGREEN、および指標3:VBLUE
CIEXYZベクトルVBLACK、VRED、VGREEN、VBLUEは、ID_PRECISIONおよびID_SPACEフィールドに従って12バイトに符号化される。
拡張ヘッダは表20に示すようにセットされる。この例では、以下の色域IDメタデータ特性が選択される。
・K=1:FMAX=12面以下の面を有するディテールレベル、
・P=1:カラーポピュレーションレベル、2Q0=色の100%、
・X=1:非凸形を使用しない。
1つの色域インスタンス(GI)は表21に従って定義される。
1つの色域ハル(GH)は表22に従って定義される。
1つの色域コンポーネント(GC)は表23に従って定義される。
12個の面が定義され、それぞれの面は3つの頂点指標によって定義され、それぞれの指標は
ビットを使用する。図6を参照されたい:指標0:0、6、2、指標1:0、1、6、指標2:0、2、5、指標3:0、5、3、指標4:0、3、4、指標5:0、4、1、指標6:7、2、5、指標7:7、6、2、指標8:7、6、1、指標9:7、1、4、指標10:7、3、5、指標11:7、4、3。
これらの面は表24に従って以下のように定義される。
色域境界のサミットとして選択された基本原色および基本2次色に対応する8つの頂点はそれぞれ3Nビットを使用する。指標0:VBLACK、指標1:VRED、指標2:VGREEN、指標3:VBLUE、指標4:VMAGENTA=VRED+VBLUE−VBLACK 、指標5:VCYAN=VGREEN+VBLUE−VBLACK、指標6:VYELLOW=VRED+VGREEN−VBLACK、指標7:VWHITE=VRED+VGREEN+VBLUE−2VBLACK。頂点は表25に従って定義される。
これらの8つの頂点は、基本ヘッダのID_SPACEおよびID_PRECISIONフィールドに基づく定義された色符号化に従って符号化される。
色精度がN=8である場合のHDMIおよび色域IDメタデータのサイズが表26に示されている。
本発明に基づくGMIの色域IDメタデータのサイズは、以下の3つの理由から、HDMIバージョン1.3の色域メタデータパケットのサイズよりも大きい。
・4つではなく8つの頂点を含む。
・指標付き面リストを含む。
・多少のヘッダオーバヘッド。
特定の例および好ましい実施形態に関して本発明を説明したが、本発明はこれらの例および実施形態に限定されないことが理解される。したがって、当業者には明らかなように、請求される発明は、本明細書に記載された具体的な例および好ましい実施形態の異型を含む。これらの特定の実施形態のいくつかは別々に記載され、請求されることがあるが、本明細書に記載され、請求される実施形態の様々な特徴は、組み合わせて使用することができることが理解される。

Claims (8)

  1. 色空間内において、実色域を、「色域インスタンス」(GI)と呼ばれる少なくとも1つの色域境界記述によって記述する方法であって、
    各色域ハル(GH)が、ある体積を境界づける閉曲面を表すように複数の色域ハル(GH)を定義することと、
    複数の色域コンポーネント(GC)を定義することであって、その結果、各色域コンポーネント(GC)が、コネックス面をグループ化する面を表し、それぞれの色域ハル(GH)が、いくつかの色域コンポーネント(GC)の連結によって形成され、前記複数の色域コンポーネント(GC)のうちの少なくとも1つの色域コンポーネントは、少なくとも2つの異なる色域ハル(GH)の形成のために使用されるように、前記複数の色域コンポーネント(GC)を定義することと、
    体積の合併による少なくとも1つの色域インスタンスの各色域インスタンスを記述することであって、前記体積の各々は複数の色域ハル(GH)のうちの1つによって境界づけられる、記述することと、
    を含む、前記方法。
  2. 前記少なくとも1つの色域インスタンスの1つは非凸である場合、合併により前記色域インスタンスを記述する前記色域ハルのいずれもが凸である、請求項に記載の方法。
  3. 前記複数の色域ハルのうちの少なくとも1つの色域ハル(GH)は、少なくとも2つの異なる色域インスタンス(GI)を記述するために使用される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 複数の色域インスタンス(GI)を定義することを含み、前記複数の色域インスタンス(GI)はそれぞれ、カラーデバイスの同じ色空間内の同じ色域を異なる形で記述する、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  5. 少なくとも1つの色域インスタンスは凸であり、少なくとも1つの他の色域インスタンスは非凸である、請求項に記載の方法。
  6. 前記複数の色域インスタンスのうちの一部の色域インスタンスは、前記実色域について同じ形状を該形状の異なる詳細度で記述する、請求項またはに記載の方法。
  7. それぞれの色域コンポーネント(GC)がいくつかのコネックス基本多角形の連結によって形成されるように、基本多角形、特に三角形を定義することを含む、請求項1からのいずれかに記載の方法。
  8. 所与の色空間内において、ソース実色域からターゲット実色域へ色を色域マップする方法であって、請求項1からのいずれかに記載の方法によって、ソース実色域またはターゲット実色域、あるいはその両方を記述することを含む、前記方法。
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