JP5446910B2 - 交通管制システム及び誤発声検出報知方法 - Google Patents
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Description
この管制官訓練装置では、シナリオ編集部により、航空機の発生、飛行ルート、時間又は気象状況のシナリオがあらかじめ編集されて作成される。また、シミュレーション演算部により、シナリオに設定された条件で、航空機の発生、移動、消滅又は訓練環境が模擬映像データとして演算及び生成される。音声認識部により、訓練管制官からの音声が認識され、音声合成部により、シミュレーション演算部で演算された応答が訓練管制官に報告される。これにより、訓練管制官は、パイロットの援助なしに訓練を行うことができる。
すなわち、特許文献1に記載された管制官訓練装置では、訓練管制官の単独訓練が可能となるが、この発明とは構成が異なり、上記の問題点を改善するものではない。
この形態の交通管制システムは、同図に示すように、航空管制システムであり、航空管制情報処理システム10と、航空管制指示対象航空機選択手段21と、マイク22と、送信機23と、音声認識装置24と、航空機識別名抽出手段25と、航空機識別名比較手段26と、警報出力手段27と、スピーカ28とから構成されている。航空管制情報処理システム10は、飛行計画情報表示装置11と、レーダ情報表示装置12とを備えている。飛行計画情報表示装置11は、たとえば液晶表示装置などで構成され、航空管制(交通管制)指示の対象となる複数の航空機(管制対象)に対応する運航票表示da(管制対象情報)を一覧表示すると共に、警報出力手段27から管制官M(管制担当者)による誤発声の旨が報知されたとき、警報表示dbを表示する。上記運航票表示daでは、たとえば、便名“XXX YYY ZZZ ,…”が表示されている。
これらの図を参照して、この形態の航空管制システムに用いられる誤発声検出報知方法の処理内容について説明する。
この航空管制システムでは、誤発声検出報知手段(航空管制指示対象航空機選択手段21、マイク22、送信機23、音声認識装置24、航空機識別名抽出手段25、航空機識別名比較手段26、警報出力手段27、スピーカ28)により、管制対象表示手段(航空管制情報処理システム10)に表示されている管制対象情報から、管制担当者(管制官M)が現時点で管制指示の対象とする管制対象を選択し、管制指示用音声を発声して無線通信により管制指示を行うとき、同管制担当者の管制指示用音声が解析され、この解析結果が、選択されている管制対象と異なることを示す場合、管制担当者に対して誤発声である旨が報知される(誤発声検出報知処理)。
すなわち、管制対象選択手段(航空管制指示対象航空機選択手段21)により、航空管制情報処理システム10に表示されている管制対象情報から管制官Mが選択した管制対象に対応する管制対象選択情報が出力される(管制対象選択処理)。音声信号変換手段(マイク22)により、管制官Mが発声した管制指示用音声が音声信号vsに変換される(音声信号変換処理)。送信手段(送信機23)により、マイク22で変換された音声信号vsが無線通信により管制対象へ送信される(送信処理)。音声信号解析手段(音声認識装置24)により、マイク22で変換された音声信号vsが解析される(音声信号解析処理)。
たとえば、上記実施例では、航空管制情報処理システム10に、飛行計画情報表示装置11とレーダ情報表示装置12とが設けられているが、いずれか一方のみの構成でも良い。
また、レーダ情報表示装置12に、管制機リスト表示eaとレーダシンボル表示ebとが設けられているが、いずれか一方のみの構成でも良い。
コンピュータを、この発明の交通管制システムを構成する誤発声検出報知手段として機能させる誤発声検出報知プログラム。
11 飛行計画情報表示装置(管制対象表示手段、警報表示手段)
12 レーダ情報表示装置(管制対象表示手段、警報表示手段)
21 航空管制指示対象航空機選択手段(誤発声検出報知手段の一部、管制対象選択手段)
22 マイク(誤発声検出報知手段の一部、音声信号変換手段)
23 送信機(誤発声検出報知手段の一部、送信手段)
24 音声認識装置(誤発声検出報知手段の一部、音声信号解析手段)
25 航空機識別名抽出手段(誤発声検出報知手段の一部、管制対象情報抽出手段)
26 航空機識別名比較手段(誤発声検出報知手段の一部、管制対象情報比較手段)
27 警報出力手段(誤発声検出報知手段の一部、報知手段の一部)
28 スピーカ(誤発声検出報知手段の一部、報知手段の一部)
da 運航票表示(管制対象情報)
ea 管制機リスト表示(管制対象情報)
eb レーダシンボル表示(管制対象情報)
db,ec 警報表示(報知手段の一部)
M 管制官(管制担当者)
Claims (10)
- 交通管制指示の対象となる管制対象に対応する管制対象情報を一覧表示する管制対象表示手段を有する交通管制システムであって、
前記管制対象表示手段に表示されている前記管制対象情報から、管制担当者が現時点で管制指示の対象とする管制対象を選択し、管制指示用音声を発声して無線通信により管制指示を行うとき、前記管制担当者の前記管制指示用音声を解析し、この解析結果が、選択されている前記管制対象と異なる場合、誤発声である旨を報知する誤発声検出報知手段が設けられていることを特徴とする交通管制システム。 - 前記誤発声検出報知手段は、
前記管制対象情報から前記管制担当者が選択した前記管制対象に対応する管制対象選択情報を出力するための管制対象選択手段と、
前記管制担当者が発声した前記管制指示用音声を音声信号に変換する音声信号変換手段と、
該音声信号変換手段で変換された前記音声信号を無線通信により前記管制対象へ送信する送信手段と、
前記音声信号変換手段で変換された前記音声信号を解析する音声信号解析手段と、
該音声信号解析手段による解析結果に基づいて、前記管制指示用音声に対応する管制対象情報を抽出して管制対象抽出情報として出力する管制対象情報抽出手段と、
前記管制対象選択手段から出力された前記管制対象選択情報と前記管制対象情報抽出手段で抽出された前記管制対象抽出情報とを比較し、異なる場合に警報要求を出力する管制対象情報比較手段と、
該管制対象情報比較手段から前記警報要求が出力されたとき、前記誤発声である旨を報知する報知手段とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の交通管制システム。 - 前記管制対象表示手段は、
前記報知手段から誤発声である旨が報知されたとき、警報を表示する警報表示手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載の交通管制システム。 - 前記報知手段は、
前記管制対象情報比較手段から前記警報要求が出力されたとき、前記管制対象情報抽出手段で抽出された前記管制対象抽出情報に対応する管制対象情報が前記管制対象表示手段に表示されている場合、当該管制対象情報を強調表示する構成とされていることを特徴とする請求項2又は3記載の交通管制システム。 - 前記管制対象情報は、
当該管制対象を表す識別情報であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の交通管制システム。 - 交通管制指示の対象となる管制対象に対応する管制対象情報を一覧表示する管制対象表示手段を有する交通管制システムに用いられる誤発声検出報知方法であって、
誤発声検出報知手段が、前記管制対象表示手段に表示されている前記管制対象情報から、管制担当者が現時点で管制指示の対象とする管制対象を選択し、管制指示用音声を発声して無線通信により管制指示を行うとき、前記管制担当者の前記管制指示用音声を解析し、この解析結果が、選択されている前記管制対象と異なる場合、誤発声である旨を報知する誤発声検出報知処理を行うことを特徴とする誤発声検出報知方法。 - 前記誤発声検出報知処理では、
管制対象選択手段が、前記管制対象情報から前記管制担当者が選択した前記管制対象に対応する管制対象選択情報を出力する管制対象選択処理と、
音声信号変換手段が、前記管制担当者が発声した前記管制指示用音声を音声信号に変換する音声信号変換処理と、
送信手段が、前記音声信号変換手段で変換された前記音声信号を無線通信により前記管制対象へ送信する送信処理と、
音声信号解析手段が、前記音声信号変換手段で変換された前記音声信号を解析する音声信号解析処理と、
管制対象情報抽出手段が、前記音声信号解析手段による解析結果に基づいて、前記管制指示用音声に対応する管制対象情報を抽出して管制対象抽出情報として出力する管制対象情報抽出処理と、
管制対象情報比較手段が、前記管制対象選択手段から出力された前記管制対象選択情報と前記管制対象情報抽出手段で抽出された前記管制対象抽出情報とを比較し、異なる場合に警報要求を出力する管制対象情報比較処理と、
報知手段が、前記管制対象情報比較手段から前記警報要求が出力されたとき、前記誤発声である旨を報知する報知処理とを行うことを特徴とする請求項6記載の誤発声検出報知方法。 - 管制対象表示手段に警報表示手段が設けられ、該警報表示手段が、前記報知手段から誤発声である旨が報知されたとき、警報を表示する警報表示処理を行うことを特徴とする請求項7記載の誤発声検出報知方法。
- 前記管制対象情報比較手段から前記警報要求が出力されたとき、前記管制対象情報抽出手段で抽出された前記管制対象抽出情報に対応する管制対象情報が前記管制対象表示手段に表示されている場合、前記報知手段が、当該管制対象情報を強調表示することを特徴とする請求項7又は8記載の誤発声検出報知方法。
- 前記管制対象情報は、当該管制対象を表す識別情報であることを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の誤発声検出報知方法。
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