JP5445391B2 - スイッチングハブ、リング型ネットワークシステム、及び、リング型ネットワークシステムのルート切り替え方法 - Google Patents

スイッチングハブ、リング型ネットワークシステム、及び、リング型ネットワークシステムのルート切り替え方法 Download PDF

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Description

本発明は、スイッチングハブ、リング型ネットワークシステム、及び、リング型ネットワークシステムのルート切り替え方法に関する。
リング型ネットワークシステムは、複数のスイッチングハブ及びスイッチングハブ同士をループ状に繋ぐケーブルによって構成される。リング型ネットワークシステムにおいては、一般的にリングプロトコルが採用され、リングプロトコルによって、物理的なループが論理的に解消されながら、通信経路の冗長性が確保される。
例えば、この種のリングプロトコルを採用したスイッチングハブとして、特許文献1が開示するスイッチングハブは、片側ポートから制御フレームを送信し、逆側ポートで制御フレームを受信することによって、リング型伝送路における障害の発生を監視している。そして、通常時には逆側ポートはブロッキング状態に維持され、障害が発生すると、逆側ポートがフォワーディング状態に遷移させられる。
このように逆側ポートをブロッキング状態からフォワーディング状態に遷移させることによって、リング型伝送路におけるフレームのルートが、例えば右回りから左回りに切り替えられる。これにより、リング型伝送路の一部に断線等の障害が発生したとしても、リング型伝送路を介したフレームの送受信が可能になる。
なお、スイッチングハブは、フレームの転送を円滑に実行するために、受信したフレームの送信元MAC(Media Access Control)アドレスを学習してFDB(Forwarding DataBaseフォワーディングデータベース)を作成し、FDBを参照してフレームを転送するが、ルートを切り替えるときには、FDBが一旦消去されて再度作成される。
特開2004−201009号公報
先行技術のスイッチングハブを用いたリング型ネットワークシステムによれば、障害が発生したときにルートが速やかに切り替えられ、リング型ネットワークシステムを流れるフレームの損失(ロス)が最小限に抑制される。
しかしながら、先行技術のスイッチングハブを用いたリング型ネットワークシステムでは、障害が解消した時点で物理的なループが発生する。この物理的なループにおけるフレームの永久ループを防止するには、障害が解消するよりも前に、逆側ポートをブロッキング状態に遷移させる必要がある。このように障害が解消するよりも前に逆側ポートをブロッキング状態に遷移させた場合、逆側ポートにてフレームが破棄され、フレームのロスが発生してしまう。
一方、リング型ネットワークシステムにあっては、スイッチングハブの保守点検や部品交換等のために、システム管理者が手動でルートの切り替えを行うことがある。このような手動切り替え時に、フレームのロスなくルートの切り替えを行うことができれば、ルートの切り替えに備えて特別の作業若しくは注意を利用者に求める必要が無くなり、利用者の利便性が向上する。
本発明は上述した事情に鑑みてなされ、その目的とするところは、リング型ネットワークシステムにおけるルート切り替え時のフレームのロスが抑制されるスイッチングハブ、リング型ネットワークシステム、及び、リング型ネットワークシステムのルート切り替え方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様によれば、リング型伝送路を構成するためのスイッチングハブであって、前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を取得する情報取得手段と、前記リング型伝送路の外部から入って来る通信フレームに対しリング管理用タグを付与するリング管理用タグ付与手段であって、前記情報によれば前記リング型伝送路が閉状態であるときに前記リング管理用タグとして第1タグを付与する一方、前記情報によれば前記リング型伝送路が開状態であるときに前記リング管理用タグとして第2タグを付与するリング管理用タグ付与手段と、前記リング型伝送路から外部に出て行く通信フレームから、前記リング管理用タグを外すリング管理用タグ除去手段と、前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームに関し、前記リング管理用タグが第1タグ及び第2タグのうち何れであるかに応じて、通過を制限する通信フレームフィルタリング手段とを備えるスイッチングハブが提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明の一態様によれば、リング型伝送路を構成するための複数のスイッチングハブと、前記スイッチングハブと協働してリング型伝送路を構成すべく、前記スイッチングハブ同士をリング状に接続する伝送媒体とを備えるリング型ネットワークシステムであって、前記スイッチングハブは、前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を取得する情報取得手段と、前記リング型伝送路の外部から入って来る通信フレームに対しリング管理用タグを付与するリング管理用タグ付与手段であって、前記情報によれば前記リング型伝送路が閉状態であるときに前記リング管理用タグとして第1タグを付与する一方、前記情報によれば前記リング型伝送路が開状態であるときに前記リング管理用タグとして第2タグを付与するリング管理用タグ付与手段と、前記リング型伝送路から外部に出て行く通信フレームから、前記リング管理用タグを外すリング管理用タグ除去手段と、前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームに関し、前記リング管理用タグが第1タグ及び第2タグのうち何れであるかに応じて、通過を制限する通信フレームフィルタリング手段とを備える、リング型ネットワークシステムが提供される。
更に、本発明の更に他の態様によれば、上記のリング型ネットワークシステムに用いられるリング型ネットワークシステムのルート切り替え方法であって、前記第2タグが付与された通信フレームの通過を禁止するように、前記スイッチングハブのうち一つのスイッチングハブの通信フレームフィルタリング手段を設定するループ予防工程と、前記ループ予防工程の後、前記疑似開状態発生手段を備えるスイッチングハブに前記制御フレームの通過を禁止させる疑似開状態発生工程とを備えるリング型ネットワークシステムのルート切り替え方法が提供される。
本発明によれば、リング型ネットワークシステムにおけるルート切り替え時のフレームのロスが抑制されるスイッチングハブ、リング型ネットワークシステム、及び、リング型ネットワークのルート切り替え方法が提供される。
一実施形態の広域ネットワークシステムの構成を概略的に示す図である。 図1の広域ネットワークシステムの広域網に用いられたスイッチングハブの概略的な構成を示すブロック図である。 上段はIEEE802.3に規定されたMACフレームのフォーマットを示す図であり、中段は、IEEE802.1Qに規定されたタグフレームのフォーマットを示図であり、そして、下段は、IEEE802.1adに規定された拡張VLANタグフレームのフォーマットを示す図である。 第1の状況下における、図1の広域ネットワークシステムの広域網に用いられたスイッチングハブ、即ちマスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作を概略的に示すタイミングチャートである。 図4の動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの各々のFDBの一部を示す表である。 第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの各々の送信フィルタリングDBの一部を示す表である。 マスターノードのFDBの一部を示す表である。 第2の状況下における、マスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 マスターノードの送信フィルタリングDBの一部を示す表である。 マスターノードの受信フィルタリングDBの一部を示す表である。 第3の状況下における、マスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作を概略的に示すタイミングチャートである。 図12の動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 第4の状況下における、マスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 第5の状況下における、マスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作を概略的に示すタイミングチャートである。 図15の動作中、第2リングノードと第3リングノードとの間の直接の物理的接続が回復する前におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 図15の動作中、第2リングノードと第3リングノードとの間の直接の物理的接続が回復した後におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 回復前後の第2リングノードの受信フィルタリングDBの一部を示す表である。 回復前後の第3リングノードの受信フィルタリングDBの一部を示す表である。 回復してから適当な時間経過後に変更された第2リングノードの受信フィルタリングDBの一部を示す表である。 回復してから適当な時間経過後に変更された第3リングノードの受信フィルタリングDBの一部を示す表である。 第6の状況下における、マスターノード、第1リングノード、第2リングノード、及び、第3リングノードの動作を概略的に示すタイミングチャートである。 図22の動作中、第3リングノードにおいて、第2ポートを介した第2タグT2を含むリングフレームの転送を禁止したときのフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 図22の動作中、第3リングノードの第2ポートを介したハローフレームの転送を禁止したときのフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 図22の動作中、ハローフレームの転送を禁止してから適当な時間経過後におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステムの概略的なブロック図である。 第3リングノードの第2ポートから第2タグを含むリングフレームを送信することを禁止するための送信フィルタリングDBの一部を示す表である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の広域ネットワークシステム10を示している。具体的には、広域ネットワークシステム10は、複数の地域網A,B,C,Dと、地域網A,B,C,D同士をOSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにてレイヤ2レベルで接続する広域網12とからなる。
各地域網A,B,C,Dは、例えば、広域ネットワークシステム10のユーザが全国に複数の支所を有する会社であれば、各支所に対応して設けられる。そして、各地域網A,B,C,Dは、例えば、パーソナルコンピュータ14、及び、パーソナルコンピュータ14に接続されたスイッチングハブ16等を含み、スイッチングハブ16が広域網12に接続される。
一方、広域網12は、例えば、通信事業者等によって設置される。広域網12は、例えば4つのスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)18a,18b,18c,18dを含み、スイッチングハブ18a,18b,18c,18d間は、光ファイバー等の伝送媒体19a,19b,19c,19dによって、リング状に接続されている。
つまり、広域網12は、リング型ネットワークシステムによって構成され、リング型ネットワークシステムのリング型伝送路は、スイッチングハブ18a,18b,18c,18d及び伝送媒体19a,19b,19c,19dによって構成されている。
なお以下では、スイッチングハブ18a,18b,18c,18dの全部又は任意の1つ以上をスイッチングハブ18とも称し、伝送媒体19a,19b,19c,19dの全部又は任意の1つ以上を伝送媒体19とも称する。
スイッチングハブ18は、伝送媒体19が接続される複数のポートを有する。本実施形態では、説明を簡単にするために、各スイッチングハブ18が、第1ポート20a、第2ポート20b及び第3ポート20cを有する。なお以下では、第1ポート20a、第2ポート20b及び第3ポート20cの全部又は任意の1つ以上をポート20とも称する。
第1ポート20aは、地域網A,B,C,D内のスイッチングハブ16に伝送媒体を介して接続されている。そして、第2ポート20bは、図1中、時計方向でみて上流側に位置するスイッチングハブ18に伝送媒体19を介して接続され、第3ポート20cは、時計方向でみて下流側に位置するスイッチングハブ18に伝送媒体19を介して接続されている。
図2は、スイッチングハブ18の概略的な構成を示すブロック図である。
図2に示したように、スイッチングハブ18は、第1ポート20a、第2ポート20b、及び、第3ポート20cの各々に接続され、ハードウェア処理を担当するASIC(特定用途向け集積回路)22、ASIC22と協働し、ソフトウェア処理を担当するCPU(中央演算処理装置)24、並びに、スイッチングハブ18の設定を外部のパーソナルコンピュータから行うための制御用I/F(インターフェース)25を有する。
ASIC22は、例えば、イングレス(入力)処理ユニット26、MMU(Memory Management Unit:メモリマネージメントユニット)28、イーグレス(出力)処理ユニット30、及び、メモリ32を有する。
〔イングレス処理ユニット〕
イングレス処理ユニット26は、機能でみたときに、学習部34、検索部36、リング監視部38、及び、リング管理用タグ付与部40を有する。
またメモリ32は、読み出し及び書き込みが可能な記憶装置であり、FDB(Forwarding DataBase フォワーディングデータベース)42、送信フィルタリングDB(データベース)44、受信フィルタリングDB46、リング状態テーブル48、及び、リング管理用タグテーブル50を格納する。
イングレス処理ユニット26では、ポート20で受信されたMAC(Media Access Control)フレームが解析され、解析結果に応じて所定の処理が実行される。
〔学習部〕
学習部34は、MACフレーム中の送信元アドレス(SA:Source Address)がFDB42に未登録であれば、受信したポート20と関連付けて、FDB42に送信元アドレスを登録する。
〔検索部〕
検索部36は、FDB42、送信フィルタリングDB44、受信フィルタリングDB46、及び、リング状態テーブル48を参照しながら、MACフレーム中の宛先アドレス(DA:Destination Address)に基づいて、ポート20のうち何れか一つ以上をMACフレームの出力先に設定する。
具体的には、検索部36は、宛先アドレスがFDB42に登録されていれば、FDB42において宛先アドレスと関連付けられているポート20を出力先に設定する。一方、宛先アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信したポート20以外の全てのポート20を出力先に設定する。
更に、スイッチングハブ18が、IEEE802.1Qに規定された通常のVLANタグを含むフレームを転送可能な場合、FDB42には、受信したポート20と、MACアドレス及びVLANタグとが関連付けられて登録される。そして、検索部36は、MACアドレス及びVLANタグに基づいて、出力先を設定する。
ただし、検索部36は、送信フィルタリングDB44、受信フィルタリングDB46、及び、リング状態テーブル48も参照しており、出力先に設定されたポートを通じてMACフレームを送信するか否かも判定する。
〔送信フィルタリングDB〕
具体的には、送信フィルタリングDB44には、出力先のポート20、及び、後述するリング管理用タグ付与部40によってMACフレームに付与されたリング管理用タグに応じて、MACフレームを転送又は破棄することが規定されている。送信フィルタリングDB44は、例えばネットワークシステムの管理者が適宜設定及び変更可能である。
〔受信フィルタリングDB〕
受信フィルタリングDB46には、受信したポート20、及び、後述するリング管理用タグ付与部40によってMACフレームに付与されたリング管理用タグに応じて、MACフレームを転送又は破棄することが規定されている。受信フィルタリングDB46は、例えばネットワークシステムの管理者が適宜設定及び変更可能である。
〔リング状態テーブル〕
リング状態テーブル48には、リング型伝送路の状態が正常状態及び異常状態のうち何れであるかというリング型伝送路の状態に関する情報(リング状態情報)が保存されている。リング状態情報は、リング型伝送路の状態に変化があった場合、適宜更新される。
〔リング監視部〕
リング監視部38は、リング型伝送路の状態をCPU24と協働して検知し、検知されたリング状態情報が、リング状態テーブル48に書き込まれる。
リング型伝送路の状態を検知するための具体的な方法は、特に限定されることはないが、例えば以下のような一般的なリングプロトコルの方法を利用することができる。
〔リングプロトコル〕
リングプロトコルの方法を利用した場合、スイッチングハブ18a,18b,18c,18dのうち何れか一つがマスターノードに設定され、他のノードがリングノードに設定される。本実施形態では、スイッチングハブ18aがマスターノードに設定され、スイッチングハブ18b,18c,18dが第1リングノード、第2リングノード及び第3リングノードにそれぞれ設定される。
マスターノード18aは、例えばハローフレーム(HF)と称される制御フレームの一種を生成し、リング型伝送路に一方向又は両方向にて送信する。制御フレームは、ユーザのデータを含むフレーム(通信フレーム)とは別に、リング型ネットワークシステムの保守運用管理のために使用されるフレームである。
第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの各々は、ハローフレームの送信方向でみて上流のポート20で受信したハローフレームを下流のポート20を通じて送信するように設定されている。
リング型伝送路が正常状態であれば、マスターノード18aは、自身が送信したハローフレームを受信する。一方、リング型伝送路が異常状態であれば、マスターノード18aは、自身が送信したハローフレームを受信することができない。そこでマスターノード18aのリング監視部38及びCPU24は、ハローフレームの受信の可否によって、リング型伝送路の状態を検出する。
一方、マスターノード18aは、ハローフレームを受信しなくなった場合、即ちリング型伝送路が異常状態である場合、異常状態であることを知らせるための情報(RDI:Remote Defect Indicator)を含む制御フレーム(以下、RDIフレームという)を生成し、リング型伝送路に両方向にて送信する。
第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの各々は、送信方向でみて上流のポート20で受信したRDIフレームを下流のポート20を通じて送信するように設定されている。そして、RDIフレームを受信した第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dのリング監視部38及びCPU24は、RDIフレームを解析することによって、リング型伝送路が異常状態であることを検出する。
ここで、マスターノード18aは、リング型伝送路の状態にかかわらず、ハローフレームを繰り返し送信しており、リング型伝送路が異常状態から正常状態に復旧した場合、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dを通じてハローフレームを受信する。マスターノード18aは、リング型伝送路の復旧に伴いハローフレームを受信すると、RDIフレームの送信を停止する。RDIフレームを受信しなくなることによって、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、リング型伝送路が正常状態に復旧したことを検出する。
なお、リング型伝送路の状態が正常状態から異常状態に、若しくは、異常状態から正常状態に切り替わったことを検知した場合、スイッチングハブ18の各々は、自身のFDB42を消去(フラッシュ)し、消去後に送信元アドレスを学習することによって再作成する。
FDB42のフラッシュは、例えば、マスターノード18aからの命令によって行うことができ、そのために、状態が切り替わった直後のハローフレーム又はRDIフレームに、フラッシュを命令するための情報を含ませることができる。
〔MMU〕
イングレス処理ユニット26で解析及び出力先が設定されたMACフレームは、MMU28を通じて、イーグレス処理ユニット30に渡される。MMU28は、メモリ制御部と、メモリ制御部によって書き込み及び読み出しが制御されるバッファメモリによって構成される。イングレス処理ユニット26は、メモリ制御部を介してMACフレームをバッファメモリに書き込み、イーグレス処理ユニット30は、メモリ制御部を介してバッファメモリ中のMACフレームを読み出す。
〔イーグレス処理ユニット〕
イーグレス処理ユニット30は、MMU28から受け取ったMACフレームを出力先に設定されたポート20に渡し、当該ポート20からMACフレームが送信される。
ここで、イーグレス処理ユニット30は、リング管理用タグ除去部41を有し、リング型伝送路の外部に向けて送信されるMACフレームから、リング管理用タグを除去して出力先に設定されたポート20に渡す。なお、リング管理用タグ除去部41は、リング管理用タグが付与されたMACフレームがリング型伝送路内を流れ続けるときには、リング管理用タグを除去することはない。
〔リング管理用タグ付与部〕
リング管理用タグ付与部40は、リング型伝送路の外部、本実施形態では、地域網A,B,C,D内のスイッチングハブ16から受け取ったMACフレームに、リング管理用タグテーブル50を参照して、リング管理用タグを付与する。以下では、リング管理用タグが付与されたMACフレームをリングフレームともいう。
なお、リング管理用タグ付与部40は、リング型伝送路の外部から受け取ったMACフレームに対してのみリング管理用タグを付与し、既にリング管理用タグが付与されてリング型伝送路内を流れているMACフレームに対しては、たとえリング型伝送路の状態が変化したとしても、リング管理用タグを付け替えることは行わない。つまり、MACフレームに一度付与されたリング管理用タグは、リング型伝送路の外部に出て行くときに除去されるまで、変更されることはない。
具体的には、リング管理用タグテーブル50では、リング型伝送路の正常状態に対し、リング管理用タグとしての第1タグT1が関連付けられ、リング型伝送路の異常状態に対し、リング管理用タグとしての第2タグT2が関連付けられている。リング管理用タグ付与部40は、リング型伝送路の状態に応じて、関連付けられたリング管理用タグを付与する。
ここで、図3の上段は、IEEE802.3に規定されたMACフレームのフォーマットを示し、図3の中段は、IEEE802.1Qに規定されたタグフレームのフォーマットを示し、そして、図3の下段は、IEEE802.1adに規定された拡張VLANタグフレームのフォーマットを示している。
リング管理用タグとして、好ましくは、IEEE802.1adに規定された拡張VLANタグが用いられる。つまり、リングフレームとして、IEEE802.1adに規定された拡張VLANタグフォーマットのフレーム(拡張VLANタグフレーム)を用いるのが好ましい。
図3の下段には、拡張VLANタグの構成も示されており、拡張VLANタグは、2バイトのTPID(Tag Protocol Identifier)と2バイトのTCI(Tag Control Information:タグ制御情報)とからなる。リング管理用タグとして拡張VLANタグを用いる場合、拡張VLANタグのTPIDには、リング管理用タグであることを示す16ビットの識別番号が割り当てられる。
拡張VLANタグのTCIは、3ビットのPCP(Priority Code Point:優先度)、1ビットのDEI(Drop Eligible Indication:優先破棄ビット)、及び、12ビットのVID(VLAN Identifier)からなる。リング管理用タグとして拡張VLANタグを用いる場合、拡張VLANタグのTCI領域のVIDには、第1タグT1又は第2タグT2に対応する12ビットの識別番号が割り当てられる。そして、PCP及びDEIには、それぞれ適当な値が設定される。
〔リング型伝送路におけるスイッチングハブの動作〕
以下、スイッチングハブ18の使用方法として、リング型伝送路を通じて地域網Cから地域網AにMACフレームを伝送する場合における、スイッチングハブ18の動作について、第1乃至第6の状況別に説明する。
〔第1の状況:リング正常状態/ユニキャスト〕
まず第1の状況として、リング型伝送路が正常状態であって、MACフレームの宛先アドレスが各スイッチングハブ18のFDB42に登録されているときについて説明する。
図4は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作を概略的に示すタイミングチャートであり、図5は、図4の動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図6は、第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの各々のFDB42の一部を示す表であり、図7は、第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの各々の送信フィルタリングDB44の一部を示す表であり、図8は、マスターノード18aのFDB42の一部を示す表である。
図4及び図5に示したように、マスターノード18aは、リング型伝送路に向けて一方向にてハローフレーム(HF)を送信する。第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、ハローフレームの送信方向でみて上流側の第2ポート20bで受信したハローフレームを下流側の第3ポート20cから送信する。
従って、マスターノード18aは第2ポート20bでハローフレームを受信し、リング型伝送路が正常状態にあることを検出する。そして、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、RDIフレームを受信しないことにより、リング型伝送路が正常状態にあることを検出する。
このようにして検出されたリング型伝送路の状態は、各スイッチングハブ18のリング状態テーブル48に記録される。
〔第2リングノード〕
第2リングノード18cの第1ポート20aが地域網CからのMACフレームを受信すると、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、MACフレームの宛先アドレス及び送信元アドレスを解析する。
そして、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、リング型伝送路が正常状態であるか異常状態であるかを、第2リングノード18cのリング状態テーブル48にて確認する。
確認の結果、リング型伝送路の状態が正常状態であると判定されると、第2リングノード18cのリング管理用タグ付与部40は、MACフレームにリング管理用タグとして、正常状態に関連付けられた第1タグT1を付与する。
そして、第2リングノード18cの検索部36は、第2リングノード18cのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先となるポート20を決定する。具体的には、MACフレームの宛先アドレスは00:00:00:00:01であり、図6に例示したFDB42によれば、リングフレームの出力先が第3ポート20cに設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第2リングノード18cの送信フィルタリングDB44を参照して、第3ポート20cから、リングフレームを送信してもよいか否かを確認する。送信フィルタリングDB44では、リングフレーム中のリング管理用タグと、出力先に設定されたポート20と、リングフレームの送信の可否との関係が規定されている。図7中、Statusの欄がForwardであればリングフレームを送信してもよく、Discardであればリングフレームは送信されずに破棄される。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第3ポート20cから送信してもよい。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第3ポート20cを通じ、第3リングノード18dの第2ポート20bに向けて送信される。
なお、第2リングノード18cの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第1ポート20aと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
ここで、図5においては、リングフレーム中に、通常のVLANタグのVIDも示されている。すなわち、IEEE802.1adに規定された拡張VLANフォーマットのフレームを使用した場合、通常のVLANタグも使用することが可能である。そしてこの場合、図6に示したように、第2リングノード18cの学習部34は、通常のVLANタグも学習し、FDB42に登録することができる。
ただし、通常のVLANタグについては、各スイッチングハブ18にてリング型伝送路の状態に応じて書き換えられることはない。
〔第3リングノード〕
第3リングノード18dのイングレス処理ユニット26は、第2ポート20bを介して第2リングノード18cからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、第3リングノード18dの検索部36は、図6に例示した第3リングノード18dのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を第3ポート20cに設定する。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第3リングノード18dの送信フィルタリングDB44を参照して、第3ポート20cから、リングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第3ポート20cから送信することが許可されている。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第3ポート20cを通じ、マスターノード18aの第2ポート20bに向けて送信される。
なお、第3リングノード18dの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第2ポート20bと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔マスターノード〕
マスターノード18aのイングレス処理ユニット26は、第2ポート20bを介して第3リングノード18dからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、マスターノード18aの検索部36は、図8に例示したマスターノード18aのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を第1ポート20aに設定する。
出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Aに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、マスターノード18aの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第2ポート20bと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第2の状況:リング正常状態/マルチキャスト〕
次に、第2の状況として、リング型伝送路が正常状態であって、MACフレームの宛先アドレス(DA:Destination Address)が、各スイッチングハブ18のFDB42に登録されていないときについて説明する。
なお、図9は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図10は、マスターノード18aの送信フィルタリングDB44の一部を示す表であり、図11は、マスターノード18aの受信フィルタリングDB46の一部を示す表である。
第2の状況でも、第1の状況と同様に、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dはリング型伝送路が正常状態にあることを検出し、検出されたリング型伝送路の状態は、各スイッチングハブ18のリング状態テーブル48に記録される。
〔第2リングノード〕
第2リングノード18cの第1ポート20aが地域網CからのMACフレームを受信すると、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、MACフレームの宛先アドレス及び送信元アドレスを解析する。
そして、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、リング型伝送路が正常状態であるか異常状態であるかを、第2リングノード18cのリング状態テーブル48にて確認する。
確認の結果、リング型伝送路の状態が正常状態であると判定されると、第2リングノード18cのリング管理用タグ付与部40は、MACフレームにリング管理用タグとして、正常状態に関連付けられた第1タグT1を付与する。
そして、第2リングノード18cの検索部36は、第2リングノード18cのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先となるポート20を決定する。具体的には、MACフレームの宛先アドレスは00:00:00:00:02であるが、図6に例示したFDB42には、当該MACアドレスは登録されていない。このため、受信した第1ポート20a以外の第2ポート20b及び第3ポート20cがリングフレームの出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第2リングノード18cの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20b及び第3ポート20cの各々から、リングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第2ポート20b及び第3ポート20cの各々から送信してもよい。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、第1リングノード18bの第3ポート20cに向けて送信されるとともに、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第3ポート20cを通じ、第3リングノード18dの第2ポート20bに向けて送信される。つまり、リングフレームが複数のポート20から送信(マルチキャスト)される。
なお、第2リングノード18cの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第1ポート20aと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第3リングノード〕
第3リングノード18dのイングレス処理ユニット26は、第2ポート20bを介して第2リングノード18cからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、第3リングノード18dの検索部36は、図6に例示した第3リングノード18dのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を設定する。この場合も、宛先アドレス(00:00:00:00:02)がFDB42に登録されていないので、第1ポート20a及び第3ポート20cが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第3リングノード18dの送信フィルタリングDB44を参照して、第3ポート20cからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第3ポート20cから送信することが許可されている。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第3ポート20cを通じ、マスターノード18aの第2ポート20bに向けて送信される。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Dに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、第3リングノード18dの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第2ポート20bと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第1リングノード〕
第1リングノード18bのイングレス処理ユニット26は、第3ポート20cを介して第2リングノード18cからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、第1リングノード18bの検索部36は、図6に例示した第1リングノード18bのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を設定する。この場合も、宛先アドレス(00:00:00:00:02)がFDB42に登録されていないので、第1ポート20a及び第2ポート20bが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第1リングノード18bの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20bからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第2ポート20bから送信することが許可されている。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、マスターノード18aの第3ポート20cに向けて送信される。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Bに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、第1リングノード18bの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第2ポート20bと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔マスターノード〕
マスターノード18aのイングレス処理ユニット26は、第2ポート20bを介して第3リングノード18dからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、マスターノード18aの検索部36は、図8に例示したマスターノード18aのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を設定する。この場合も、宛先アドレス(00:00:00:00:02)がFDB42に登録されていないので、第1ポート20a及び第3ポート20cが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図10に例示したマスターノード18aの送信フィルタリングDB44を参照して、第3ポート20cからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図10の送信フィルタリングDB44によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第3ポート20cから送信することが禁止されている。従って、出力先が第3ポート20cに設定されたリングフレームは、第3ポート20cから送信されることなく破棄される。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Aに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
また、マスターノード18aのイングレス処理ユニット26は、第3ポート20cを介して第1リングノード18bからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、検索部36は、図11に例示したマスターノード18aの受信フィルタリングDB46を参照して、第3ポート20cで受信したリングフレームを転送してもよいか否かを確認する。
図11の受信フィルタリングDB46によれば、第1タグT1を含むリングフレームを第3ポート20cで受信した場合、リングフレームを他のポート20に中継することが禁止されている。従って、第3ポート20cで受信された第1タグT1を含むリングフレームは、マスターノード18aから外部に送信されることなく破棄される。
ここで図9において、符号60が付された、中にバツが書かれた丸印60は、送信フィルタリングDB44による、第3ポート20cからの第1タグT1を含むリングフレームの送信の禁止、及び、受信フィルタリングDB46による、第3ポート20cでの第1タグT1を含むリングフレームの破棄を表している。
なお、マスターノード18aの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第2ポート20bと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第3の状況:リング正常状態から異常状態に変化/マルチキャスト〕
第3の状況として、リング型伝送路が正常状態から異常状態に変化する前後について説明する。ここでの異常状態とは、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の伝送媒体19cに断線等の障害が発生し、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続が切れている状態をいう。
図12は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作を概略的に示すタイミングチャートであり、図13は、図12の動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図である。
図12及び図13に示したように、マスターノード18aは、リング型伝送路に向けて一方向にてハローフレーム(HF)を送信する。第1リングノード18b、及び、第2リングノード18cは、ハローフレームの送信方向でみて上流側の第2ポート20bで受信したハローフレームを下流側の第3ポート20cから送信する。しかし、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続は切れており、第3リングノード18dはハローフレームを受信することが出来ず、当然のことながら、ハローフレームをマスターノード18aに送信することも出来ない。
従って、マスターノード18aは、ハローフレームを受信しないことにより、リング型伝送路が異常状態にあることを検出する。そして、マスターノード18aは、リング型伝送路に向けて、両方向にてRDIフレームを送信する。そして、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、RDIフレームを受信することにより、リング型伝送路が異常状態にあることを検出する。
このようにして検出されたリング型伝送路の状態は、各スイッチングハブ18のリング状態テーブル48に記録される。
また、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、リング型伝送路が正常状態から異常状態に変化したことに伴い、各々のFDB42をフラッシュする。
〔第2リングノード〕
リング型伝送路が正常状態から異常状態に変化した後、第2リングノード18cの第1ポート20aが地域網CからのMACフレームを受信すると、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、MACフレームの宛先アドレス及び送信元アドレスを解析する。
そして、第2リングノード18cのイングレス処理ユニット26は、リング型伝送路が正常状態であるか異常状態であるかを、第2リングノード18cのリング状態テーブル48にて確認する。
確認の結果、リング型伝送路の状態が異常状態であると判定されると、第2リングノード18cのリング管理用タグ付与部40は、MACフレームにリング管理用タグとして、異常状態に関連付けられた第2タグT2を付与する。
そして、第2リングノード18cの検索部36は、第2リングノード18cのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先となるポート20を決定する。ここで、フラッシュされたばかりのFDB42には、当該宛先アドレスは登録されていない。このため、受信した第1ポート20a以外の第2ポート20b及び第3ポート20cがリングフレームの出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第2リングノード18cの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20b及び第3ポート20cの各々から、リングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第2タグT2を含むリングフレームを第2ポート20b及び第3ポート20cの各々から送信してもよい。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、第1リングノード18bの第3ポート20cに向けて送信されるとともに、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第3ポート20cを通じ、第3リングノード18dの第2ポート20bに向けて送信される。
しかしながら、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続は切れているので、第3リングノード18dの第2ポート20bは、第2リングノード18cからのリングフレームを受信することができない。
なお、第2リングノード18cの学習部34は、受信した第1ポート20aと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第1リングノード〕
第1リングノード18bのイングレス処理ユニット26は、第3ポート20cを介して第2リングノード18cからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、第1リングノード18bの検索部36は、第1リングノード18bのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を設定する。この場合も、フラッシュされたばかりのFDB42に宛先アドレスが登録されていないので、第1ポート20a及び第2ポート20bが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第1リングノード18bの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20bからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第2タグT2を含むリングフレームを第2ポート20bから送信することが許可されている。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、マスターノード18aの第3ポート20cに向けて送信される。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Bに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、第1リングノード18bの学習部34は、受信した第3ポート20cと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔マスターノード〕
マスターノード18aのイングレス処理ユニット26は、第3ポート20cを介して第1リングノード18bからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、検索部36は、図11に例示したマスターノード18aの受信フィルタリングDB46を参照して、第3ポート20cで受信したリングフレームを転送してもよいか否かを確認する。
図11の受信フィルタリングDB46によれば、第2タグT2を含むリングフレームを第3ポート20cで受信した場合、リングフレームを他のポート20に中継することが許可されている。
それから、検索部36は、マスターノード18aのFDB42を参照し、リングフレームの出力先を設定する。この場合も、フラッシュされたばかりのFDB42に宛先アドレスが登録されていないので、受信した第3ポート20c以外の第1ポート20a及び第2ポート20bが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図10に例示したマスターノード18aの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20bからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図10の送信フィルタリングDB44によれば、第2タグT2を含むリングフレームを第2ポート20bから送信することが許可されている。従って、出力先が第2ポート20bに設定されたリングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、第3リングノード18dの第3ポート20cに向けて送信される。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Aに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、マスターノード18aの学習部34は、送信元アドレスがFDB42に登録されていなければ、受信した第3ポート20cと送信元アドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第3リングノード〕
第3リングノード18dのイングレス処理ユニット26は、第3ポート20cを介してマスターノード18aからのリングフレームを受信すると、リングフレームの宛先アドレス、送信元アドレス、及び、リング管理用タグを解析する。
そして、第3リングノード18dの検索部36は、第3リングノード18dのFDB42を参照し、リング管理用タグが付されたMACフレーム、則ちリングフレームの出力先を設定する。この場合も、フラッシュされたばかりのFDB42に宛先アドレスが登録されていないので、受信した第3ポート20c以外の第1ポート20a及び第2ポート20bが出力先に設定される。
出力先を決定した検索部36は、更に、図7に例示した第3リングノード18dの送信フィルタリングDB44を参照して、第2ポート20bからリングフレームを送信してもよいか否かを確認する。
図7の送信フィルタリングDB44によれば、第2タグT2を含むリングフレームを第2ポート20bから送信することが許可されている。従って、リングフレームは、MMU28、イーグレス処理ユニット30、及び、第2ポート20bを通じ、第2リングノード18cの第3ポート20cに向けて送信される。
しかしながら、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続は切れているので、第2リングノード18cの第3ポート20cは、第3リングノード18dからのリングフレームを受信することができない。
一方、リングフレームの出力先が第1ポート20aに設定された場合、イーグレス処理ユニット30のリング管理用タグ除去部41において、リングフレームからリング管理用タグが除去される。従って、リング管理用タグが除去されたMACフレームが、第1ポート20aを通じ、地域網Dに向けて送信される。そしてこの場合、宛先がリング型伝送路の外部であるため、第1ポート20aからの送信の可否について、送信フィルタリングDB44を参照する必要はない。
なお、第3リングノード18dの学習部34は、受信した第3ポート20cと送信元ア
ドレスとを相互に関連付けてFDB42に登録する。
〔第4の状況:リング異常状態/ユニキャスト〕
第4の状況として、リング型伝送路が異常状態になってから、ある程度の時間が経過し、各スイッチングハブ18のFDB42が再構築された状況について説明する。
図14は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作に伴うフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図である。
地域網Cから地域網A宛のMACフレームを第2リングノード18cが受信したときに、各スイッチングハブ18の学習が進み、MACフレームの宛先アドレスが第2リングノード18c、第1リングノード18b、及び、マスターノード18aのFDB42に既に登録されていると、図14に示したように、リング型伝送路において、第2リングノード18cと第1リングノード18bは、第2ポート20bからMACフレームを送信し、マスターノード18aは、第1ポート20aからMACフレームを送信する。
〔第5の状況:リング復旧時/マルチキャスト〕
第5の状況として、リング型伝送路が異常状態から正常状態に復旧する過程、より詳しくは、例えばリング型伝送路の管理者が、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続を回復させる過程について説明する。
図15は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作を概略的に示すタイミングチャートであり、図16は、図15の動作中、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続が回復する前におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図17は、図15の動作中、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続が回復した後におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図18は、回復前後の第2リングノード18cの受信フィルタリングDB46の一部を示す表であり、図19は、回復前後の第3リングノード18cの受信フィルタリングDB46の一部を示す表であり、図20は、回復してから適当な時間経過後に変更された第2リングノード18cの受信フィルタリングDB46の一部を示す表であり、そして、図21は、回復してから適当な時間経過後に変更された第3リングノード18cの受信フィルタリングDB46の一部を示す表である。
まず、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続を回復させる前に、第2リングノード18cの第3ポート20c及び第3リングノード18dの第2ポート20bの各々について、受信した第2タグT2を含むリングフレームを破棄するように設定する。
そのために、第2リングノード18cの受信フィルタリングDB46において、図18に示したように、第3ポート20c及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定すればよい。また、第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46において、図19に示したように、第2ポート20b及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定すればよい。
ここで、図16及び図17において、符号62が付された、中にバツが書かれた丸印は、第2リングノード18cの受信フィルタリングDB46による、第3ポート20cで受信した第2タグT2を含むリングフレームの破棄を表し、符号64が付された、中にバツが書かれた丸印は、第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46による、第2ポート20bで受信した第2タグT2を含むリングフレームの破棄を表す。
なお、受信フィルタリングDB46の設定は、管理者等が、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの各々の制御用I/F25に直接又は間接にて接続されたパーソナルコンピュータを用いて適宜変更することができる。
第2リングノード18cの第3ポート20c及び第3リングノード18dの第2ポート20bの各々について、受信した第2タグT2を含むリングフレームを破棄するように設定した後、伝送媒体19cの交換等を行い、図17に示したように、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続を回復させる。
当該接続が回復すると、第3リングノード18dは、第2リングノード18cが送信したハローフレームを受信し、受信したハローフレームをマスターノード18aに送信する。
これによりマスターノード18aは、リング型伝送路が正常状態にあることを検出し、RDIフレームの送信を停止する。そして、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、RDIフレームを受信しなくなったことにより、リング型伝送路が正常状態に戻ったことを検出する。
このようにして検出されたリング型伝送路の状態は、各スイッチングハブ18のリング状態テーブル48に記録される。
また、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dは、リング型伝送路が異常状態から正常状態に変化したことに伴い、各々のFDB42をフラッシュする。
FDB42をフラッシュ後、例えば地域網CからのMACフレームを受信すると、第2リングノード18cは、正常状態に関連付けられた第1タグT1をMACフレームに付与して、複数のポート20から送信する。以下、マスターノード18a、第1リングノード18b及び第3リングノード18dの動作については、第2の状況の場合と同様であるので、説明を省略する。
なお、適当な時間の経過後、第2リングノード18cの第3ポート20c及び第3リングノード18dの第2ポート20bの各々における、受信した第2タグT2を含むリングフレームの破棄を停止させる。
そのために、例えば管理者が、図20に示したように、第2リングノード18cの受信フィルタリングDB46における、第3ポート20c及び第2タグT2と関連付けられたStatusの欄をForwardに変更し、図21に示したように、第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46における、第2ポート20b及び第2タグT2と関連付けられたStatusの欄をForwardに変更すればよい。
〔第6の状況:リング手動切り替え/マルチキャスト〕
第6の状況として、リング型伝送路を正常状態から異常状態に、例えばリング型伝送路の保守点検等のために、計画的に変化させる場合(ルート切り替え方法)について説明する。具体的には、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続を計画的に切断する場合について説明する。
図22は、マスターノード18a、第1リングノード18b、第2リングノード18c、及び、第3リングノード18dの動作を概略的に示すタイミングチャートであり、図23は、図22の動作中、第3リングノード18dにおいて、第2ポート20bを介した第2タグT2を含むリングフレームの転送を禁止したときのフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図24は、図22の動作中、第3リングノード18dの第2ポート20bを介したハローフレームの転送を禁止したときのフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図25は、図22の動作中、ハローフレームの転送を禁止してから適当な時間経過後におけるフレームの流れを合わせて示す広域ネットワークシステム10の概略的なブロック図であり、図26は、第3リングノード18dの第2ポート20bから第2タグT2を含むリングフレームの送信することを禁止するための送信フィルタリングDB44の一部を示す表である。
まず、第2リングノード18cと第3リングノード18dとの間の直接の物理的接続を切断するための準備の第1段階(ループ予防工程)として、第3リングノード18dの第2ポート20bについて、受信した第2タグT2を含むリングフレームを破棄し、且つ、第2タグT2を含むリングフレームを送信しないように設定する。
そのために、第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46において、図19に示したように、第2ポート20b及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定するとともに、第3リングノード18dの送信フィルタリングDB44において、図26に示したように、第2ポート20b及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定する。
ここで、図23乃至図25において、符号66が付された、中にバツが書かれた丸印は、第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46による、第2ポート20bで受信した第2タグT2を含むリングフレームの破棄、及び、第2ポート20bからの第2タグT2を含むリングフレームの送信の禁止を表す。つまり、丸印66は、第2タグT2を含むリングフレームについて、第2ポート20bがブロッキングポートに設定されていることを表す。
なお、送信フィルタリング44及び受信フィルタリングDB46の設定は、管理者等が、第3リングノード18dの制御用I/F25に直接又は間接にて接続されたパーソナルコンピュータを用いて適宜変更することができる。
次に、準備の第2段階(疑似開状態発生工程)として、第3リングノード18dによるハローフレームの転送を中止させる。ここで図24及び図25において、符号68が付された、中にバツが書かれた丸印は、第3リングノード18dによるハローフレームの転送の禁止を表す。
第3リングノード18dがハローフレームの転送を中止した後の各スイッチングハブ18の動作は、第3の状況のように偶発的に正常状態から異常状態に変化する場合と同様である。則ち、図24に示したように、MACフレームが、各スイッチングハブ18にて複数のポートから送信(マルチキャスト)され、分岐しながら伝送される。
そして、異常状態に変化してから適当な時間が経過し、学習によりFDB42が構築されると、図25に示したように、あるいは第4の状況と同様に、MACフレームが各スイッチングハブ18にて一つのポート20のみから送信(ユニキャスト)され、分岐することなく1つの経路に沿って的確に伝送されるようになる。
なお、ハローフレームの転送を停止する方法としては、例えば、ハローフレームに通常のVLANタグを付与しておき、通常のVLANタグに基づいて、フィルタリングを行うようにすればよい。そのために、例えば管理者が、第3リングノード18dの制御用I/F25に直接又は間接にて接続されたパーソナルコンピュータを用いて、第3リングノード18dのFDB42を適宜変更すればよい。
上述した一実施形態のリング型ネットワークシステムにおいては、リング型伝送路に外部から入って来る通信フレームに対し、リング型伝送路が正常状態(閉状態)であるか若しくは異常状態(開状態)であるかに応じて、異なるリング管理用タグが付与される。そして、リング型伝送路内では、通信フレームフィルタリング手段としての検索部36が、送信フィルタリングDB44及び受信フィルタリングDB46に基づいて、リング管理用タグに応じて通信フレームの通過を制限する。
通信フレームフィルタリング手段の働きによって、リング型伝送路において、第1タグT1及び第2タグT2に対応して2つのルートが設定され、2つのルートは、それぞれ永久ループが発生しないように設定される。従って、これら2つのルートは同時に利用可能である。
この結果、このスイッチングハブ18を用いたリング型伝送路では、第5の状況として説明したように障害が解消する際、若しくは、第6の状況として説明したようにシステム管理者が手動によりルートを切り替える際、それぞれ利用可能な2つのルートのうち一方から他方に切り替えることによって、通信フレームのロスが発生しない。
また、上述した一実施形態のリング型ネットワークシステムでは、スイッチングハブ18のうちの1つがマスターノード18aに設定され、マスターノード18aの通信フレームフィルタリング手段が、第1タグT1が付与された通信フレームの通過を禁止する。具体的には、マスターノード18aの第3ポート20cが、第1タグT1が付与された通信フレームに対してのみ、ブロッキングポートとして動作する。これにより簡単な構成にて、第1タグT1のためのルート、換言すれば、リング型伝送路が正常状態であるときのルートが設定される。
更に、上述した一実施形態のリング型ネットワークシステムでは、マスターノード18aが送信する制御フレームとしてのハローフレームの通過を、第6の状況で説明したように他のスイッチングハブ18が禁止した場合、マスターノード18aにハローフレームが戻らなくなる。ハローフレームが戻らないことにより、マスターノード18aの開閉状態検知手段、即ちリング監視部38及びCPU24は、リング型伝送路が開状態になったことを検知し、そして、マスターノード18aの開閉状態通知手段、即ち、リング監視部38及びCPU24が、他のスイッチングハブ18の情報取得手段、即ちリング監視部38及びCPU24にリング型伝送路が開状態であることを伝達する。
これにより、リング型伝送路に用いられる全てのスイッチングハブ18の情報取得手段は、リング型伝送路が開状態であるという情報を取得し、外部から入ってくる通信フレームに第2タグT2を付与する。つまり、他のスイッチングハブ18にハローフレームの通過を禁止させることがトリガーとなって、リング型伝送路におけるルートが切り替えられる。
このように、このリング型ネットワークシステムでは、簡単な構成にて、ルートを所望のタイミングで意図的に切り替えることができ、保守点検や部品交換等を行うことができる。
更に、上述した一実施形態のリング型ネットワークシステムに用いられた、第6の状況で説明したルート切り替え方法によれば、疑似開状態発生工程にて外部からの命令によってハローフレームの通過を禁止することで、マスターノード18aの開閉状態検知手段が、リング型伝送路が開状態であることを検知し、そして、マスターノード18aの開閉状態通知手段が、他のスイッチングハブ18の情報取得手段にリング型伝送路が開状態であることを伝達する。このため疑似開状態発生工程後、リング型伝送路を構成するスイッチングハブ18では、外部から入って来る通信フレームに第2タグT2が付与される。
第2タグT2の付与により通信フレームのルートが切り替わるが、第2タグT2が付与されるよりも前に実行されるループ予防工程によって、リング型伝送路を構成するスイッチングハブ18のうち1つにおいて、第2タグT2が付与された通信フレームの通過が禁止される。
このため、ルートの切り替え後に、第2タグT2が付与された通信フレームが、リング型伝送路内を永久にループすることはない。
一方、疑似開状態発生工程直後に、既に第1タグT1が付与された通信フレームがリング型伝送路内を流れていても、マスターノード18aにおいて通過が禁止されているので、リング型伝送路内を永久にループすることはない。また、ループ予防工程で通過が禁止されるのは第2タグT2が付与された通信フレームであり、既に第1タグT1が付与された通信フレームは破棄されることもない。
このため、このリング型ネットワークシステムのルート切り替え方法によれば、ルートの切り替え前後で、通信フレームの永久ループ及びロスが発生しない。この結果として、リング型ネットワークシステムのシステム管理者等は、利用者に不便をかけることなく、スイッチングハブ18や伝送媒体19の保守点検や部品交換等を行うことができる。
本発明は、上述した実施形態に制約されることなく、種々に変更して実施できる。
例えば上述した一実施形態では、リング型伝送路の物理的な開閉状態の検知や、FDB42のフラッシュのためにハローフレーム及びRDIフレームを用いたけれども、IEEE802.1Dに規定されたSTP(Spanning Tree Protocol)プロトコルの手法や、ITU−T G.8032に規定されたEthernet Ring Protectionの手法を採用してもよい。
具体的には、ITU−T G.8032の場合、R−APS(故障通知)フレームを採用することができる。
また、上述した一実施形態では、送信フィルタリングDB44及び受信フィルタリングDB46の両方を用いて、リング型伝送路内でのリング管理用タグを含むリングフレームの通過が禁止又は許可されていたが、送信フィルタリングDB44及び受信フィルタリングDB46と同じ設定内容を有する一つのフィルタリングDBを用い、MACフレームの受信時、及び送信時の両方で該一つのフィルタリングDBを参照するようにしてもよい。
また、リング型伝送路に、IEEE802.1ahに規定されたPBB(Provider Backbone Bridge)の技術を採用する場合には、リング管理用タグとして、Bタグを用いてもよい。この場合、リング型伝送路の外部からMACフレームを受信したスイッチングハブ18は、MACフレームに対し、正常状態に関連付けられた第1タグT1若しくは異常状態に関連付けられた第2タグを、Bタグとして付与する。
則ち、リング管理用タグとして、正常状態に関連付けられた第1タグ及び異常状態に関連付けられた第2タグのうち一方をリング型伝送路の状態に応じてMACフレームに付与することができるのであれば、リング管理用タグ自体のフォーマットは特に限定されることはない。ただし、好ましくはリング管理用タグとして拡張VLANタグが用いられ、これにより、ハードウェア処理によりリング管理用タグの付与及び除去が容易且つ迅速に実行される。
更に、上述した一実施形態では、第1リングノード18b、第2リングノード18c及び第3リングノード18dは、RDIフレームを受信することによって、リング型伝送路が異常状態であることを検出したけれども、隣り合うスイッチングハブ18との間での通信が途絶えることに基づいて、リング型伝送路が異常状態にあることを検出してもよい。そして、リング型伝送路が異常状態にあることを検出したスイッチングハブ18が、LF(Link Fault)情報を含むLFフレームを生成・送出し、LFフレームを受信することによって、マスターノード18aが異常状態を検出するようにしてもよい。
また、上述した一実施形態では、伝送媒体19cに障害が発生した状態において、管理者の手動により、第2リングノード18c及び第3リングノード18dの受信フィルタリングDB46に対して、伝送媒体19cと接続するポート及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定していた。変形例として、第2リングノード18c及び第3リングノード18dは、伝送媒体19cに障害が発生し、伝送媒体19cを介した通信が途絶えることに基づいて、自動的に、自身のフィルタリングDB46に対して、伝送媒体19cと接続するポート及び第2タグT2に対応するStatusの欄をDiscardに設定するようにしてもよい。
また、上述した一実施形態では、ハードウェア処理を担当する専用集積回路としてASIC22を用いたけれどもFPGA(Field Programmable Gate Array)等の他の種類の集積回路を用いてもよい。
10 広域ネットワークシステム
12 広域網
18a スイッチングハブ(マスターノード)
18b スイッチングハブ(第1リングノード)
18c スイッチングハブ(第2リングノード)
18d スイッチングハブ(第3リングノード)
19 伝送媒体
20a 第1ポート
20b 第2ポート
20c 第3ポート
22 ASIC
24 CPU(情報取得手段)
26 イングレス処理ユニット
28 MMU
30 イーグレス処理ユニット
32 メモリ
34 学習部
36 検索部(通信フレームフィルタリング手段)
38 リング監視部(情報取得手段)
40 リング管理用タグ付与部(リング管理用タグ付与手段)
41 リング管理用タグ除去部(リング管理用タグ除去手段)
42 FDB
44 送信フィルタリングDB(通信フレームフィルタリング手段)
46 受信フィルタリングDB(通信フレームフィルタリング手段)
48 リング状態テーブル
50 リング管理用タグテーブル(リング管理用タグ付与手段)

Claims (7)

  1. リング型伝送路を構成するためのスイッチングハブであって、
    前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記リング型伝送路の外部から入って来る通信フレームに対しリング管理用タグを付与するリング管理用タグ付与手段であって、前記情報によれば前記リング型伝送路が閉状態であるときに前記リング管理用タグとして第1タグを付与する一方、前記情報によれば前記リング型伝送路が開状態であるときに前記リング管理用タグとして第2タグを付与するリング管理用タグ付与手段と、
    前記リング型伝送路から外部に出て行く通信フレームから、前記リング管理用タグを外すリング管理用タグ除去手段と、
    前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームに関し、前記リング管理用タグが第1タグ及び第2タグのうち何れであるかに応じて、通過を制限する通信フレームフィルタリング手段と
    を備えるスイッチングハブ。
  2. 請求項1に記載のスイッチングハブであって、
    前記通信フレームフィルタリング手段は、前記リング型伝送路が開状態及び閉状態のうち何れであっても、前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームのうち前記第1タグが付与された通信フレームの通過を禁止する、
    スイッチングハブ。
  3. 請求項2に記載のスイッチングハブであって、
    前記情報取得手段は、前記リング型伝送路に制御フレームを送り出し、前記制御フレームの戻りを確認することによって前記リング型伝送路の開閉状態を検知する開閉状態検知手段を含み、
    前記開閉状態検知手段によって検知した前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を前記リング型伝送路を構成する他のスイッチングハブの情報取得手段に伝達するための開閉状態通知手段を更に備える、
    スイッチングハブ。
  4. リング型伝送路を構成するための複数のスイッチングハブと、前記スイッチングハブと協働してリング型伝送路を構成すべく、前記スイッチングハブ同士をリング状に接続する伝送媒体とを備えるリング型ネットワークシステムであって、
    前記スイッチングハブは、
    前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記リング型伝送路の外部から入って来る通信フレームに対しリング管理用タグを付与するリング管理用タグ付与手段であって、前記情報によれば前記リング型伝送路が閉状態であるときに前記リング管理用タグとして第1タグを付与する一方、前記情報によれば前記リング型伝送路が開状態であるときに前記リング管理用タグとして第2タグを付与するリング管理用タグ付与手段と、
    前記リング型伝送路から外部に出て行く通信フレームから、前記リング管理用タグを外すリング管理用タグ除去手段と、
    前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームに関し、前記リング管理用タグが第1タグ及び第2タグのうち何れであるかに応じて、通過を制限する通信フレームフィルタリング手段と
    を備える、リング型ネットワークシステム。
  5. 請求項4に記載のリング型ネットワークシステムであって、
    前記スイッチングハブのうち一つはマスターノードに設定され、
    前記マスターノードは、前記リング型伝送路が開状態及び閉状態のうち何れであっても、前記通信フレームフィルタリング手段によって、前記リング型伝送路内を流れようとする通信フレームのうち前記第1タグが付与された通信フレームの通過を禁止する、
    リング型ネットワークシステム。
  6. 請求項5に記載のリング型ネットワークシステムであって、
    前記マスターノードの情報取得手段は、前記リング型伝送路に制御フレームを送り出し、前記制御フレームの戻りを確認することによって前記リング型伝送路の開閉状態を検知する開閉状態検知手段を含み、
    前記マスターノードは、前記開閉状態検知手段によって検知した前記リング型伝送路の開閉状態に関する情報を他のスイッチングハブの情報取得手段に伝達するための開閉状態通知手段を更に備え、
    前記スイッチングハブのうち前記マスターノード以外のスイッチングハブは、前記制御フレームの通過を禁止する疑似開状態発生手段を更に備える、
    リング型ネットワークシステム。
  7. 請求項6に記載のリング型ネットワークシステムに用いられるリング型ネットワークシステムのルート切り替え方法であって、
    前記第2タグが付与された通信フレームの通過を禁止するように、前記スイッチングハブのうち一つのスイッチングハブの通信フレームフィルタリング手段を設定するループ予防工程と、
    前記ループ予防工程の後、前記疑似開状態発生手段を備えるスイッチングハブに前記制御フレームの通過を禁止させる疑似開状態発生工程と
    を備えるリング型ネットワークシステムのルート切り替え方法。
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