JP5443616B2 - 情報オブジェクトを符号化する方法及びそれを用いるエンコーダ - Google Patents

情報オブジェクトを符号化する方法及びそれを用いるエンコーダ Download PDF

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Description

本発明はデータ符号化及び伝送技術に関するもので、無線通信システム及び装置、特に近距離音響ベース通信(short-range acoustic-based communication)システム及び装置に適用することができる。
図1は、従来技術によるARQ(Automatic Repeat-Request)方式を採用する双方向通信システムのオブジェクト伝送を示す。
従来の通信システムにおいて、送信器1は、ファイル又はメッセージのような情報オブジェクトをデータパケットに分解(decomposition)し、分解された各パケットは一般的に特定タイプの順方向誤り訂正(Forward Error Correction:FEC)符号を用いて符号化する。その後、送信器1により符号化されたパケットは変調され、パケット化された情報は、通信チャンネル(例えば、音響チャンネル)を介して受信器2に伝送される。低い信頼度の通信媒体を通じて高い信頼度の情報伝送を実現するために、従来の通信システムは、自動再送要求(Automatic Repeat-Request:ARQ)プロトコルを利用できる。このようなプロトコルにおいて、受信器2は、データパケットを正確に受信したことを表すために応答(acknowledgement)メッセージを送信器1に伝送する。パケットが正確に受信されない場合、受信器2は、再送要求メッセージを送信器1に伝送できる。あるいは、特定のタイムアウト(time-out)内に受信器1から応答がない場合には、送信器1は、再伝送を試みることができる。
ARQプロトコルの現代的な変形は、チェース結合(chase combining)を有するARQ及び増分冗長(incremental redundancy)を有するARQを含み、これらは非成功的に受信したパケットを廃棄する必要がなく、その代りに補充パケット(complimentary packets)を要求し、受信器2に非成功的に受信した複数のパケットを結合しようと試みる。例えば、G.Caire and D.Tuninetti,<The Throughput of Hybrid-ARQ protocols for the Gaussian collision channel>,IEEE Trans.on Inform.Theory,Vol.47,No.5,pp.1971-1988,July2001を参照する。
それにもかかわらず、すべてのARQベース方式で、受信器から送信器へのフィードバック通信経路が存在することが必要であり、これは、応答メッセージ又は再送要求を伝送するために使われることができる。しかしながら、一部アプリケーションでは、複数の制限因子によってフィードバックチャンネルを実現することが難しい。例えば、音響接続アプリケーションでは、送信器は音響信号を獲得するための能力を持たない場合(例えば、マイクロホンがない場合)、あるいは受信器は音響放出能力を持たない場合がある。このような場合には、フィードバック通信経路の存在に依存しない代替方法が使われなければならない。特に、2つの方法が使用され得る。一つの方法は、“ブロードキャストカルーセル(broadcast carousel)”として知られている。例として、Paila,T.,Luby,M.,Lehtonen,R.,Roca,V.and R.Walsh:FLUTE-File Delivery over Unidirectional Transport.RFC3926,October2004、又はETSI TS101 498,Digital Audio Broadcasting(DAB);Broadcast websiteが挙げられる。
図2は、ブロードキャストカルーセル方式を採用する従来の単方向通信システムにおけるオブジェクト伝送を示す。
この方式では、オリジナルメッセージ(すなわち、情報オブジェクト)のパケットは、送信器3からの伝送によってループで(無制限に)周期的に反復され、、各パケットは固有の識別子(番号)を有する。送信器3から受信器4に伝送される循環的パケットストリームは、“…、パケット1、パケット2、パケット3、パケット1、パケット2、パケット3、パケット1、パケット2、…”のような一連のパケットを含む。
信頼性のある通信チャンネルにおいて、受信器は、初期獲得の時間と関係なく単一ループ内ですべてのパケットを収集できる。誤りがチャンネルに導入される場合、受信器は、まだすべてのデータを収集できるが、通常、複数の“カルーセル”ループを待機すべきである。チャンネル条件が悪化するると、ブロードキャストカルーセルは、次第に効率性が落ちる。これは、このような構造で、受信器が連続的なカルーセルサイクルで同一のパケットをミスする場合、次の機会のために全体サイクルを待機しなければならないためである。
より複雑な関連技術では、いわゆる“デジタルファウンテン符号(digital fountain code)”を使用する。これら符号は、リードソロモン符号(Reed-Solomon code)のような消去符号(erasure code)から得られ、あるいはLT(Luby Transform)符号又はラプター符号(raptor code)とともに、よりフレキシブルかつ効率的に実現され得る(例えば、D.MacKay,Information Theory,Inference,and Learning Algorithms,Cambridge University Press,2005,Chapter50)。
図3は、デジタルファウンテン符号を採用する従来の単方向通信システムにおけるオブジェクト伝送を示す。
この符号化方式において、送信器5は、リードソロモン符号、LT符号、又はラプター符号のように、デジタルファウンテン符号により生成される長い一連の固有パケットを伝送する。受信器6が所定数のパケットを成功的に受信及び収集すると、送信器5は、全体メッセージ(すなわち、情報オブジェクト)を復号化することができる。受信器6は、最小数のパケットが収集されるまでパケットを継続して受信し、その後に復元(reconstruction)を遂行する。この方式は、パケット損失を有するチャンネルより高い効率性を有する利点がある。
一方、本発明は、移動装置間の音響ベース接続のためのシステムを提供する。このタイプのチャンネルは、高い背景雑音レベル、歪み、及び予測不可能でかつ変更可能な信号対雑音比のような多くの問題点を有すると知られている。
上記したように、従来技術は、次のような問題点を有する。
1)ARQ方式及びその変形は、フィードバックチャンネルを必要とし、これは、一部のアプリケーションで使用できず、あるいは実現するのに複雑過ぎる。
2)ブロードキャストカルーセルは、パケット誤りが頻繁に導入されるチャンネルに効率的でない。
3)LT符号又はラプター符号は、パケット損失を有するチャンネル(インターネット通信又は衛星放送など)でほぼ最適であるが、移動装置間の音響通信のような予測不可能な信号対雑音比を有するチャンネルで非効率的であり得る。これは、非常に悪いチャンネル条件で、大部分のパケットが誤りと共に受信される可能性があり、それによってデコーダにいかなる有用な情報が提供されず、逆に、良好なチャンネル条件では、すべてのパケットが相当な雑音余裕(noise margin)で受信され、そのため、チャンネル容量がこのようなシステムによって全く利用されないためである。
このような問題を解決するために、向上した伝送方式は、内部符号又はパケット巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)方式により提供されるパケット消去に依存するよりは(一般的に、ラプター又はLT符号に対する場合のように)、各伝送されたビット又はデータシンボルに関する“ソフト”情報を考慮しなければならない。同時に、システムは、広範囲な信号対雑音比及びチャンネル条件で最適に近いチャンネル容量の利用を提供すべきである。
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、単方向通信システム(すなわち、フィードバックチャンネル及びARQメカニズムがない)で情報オブジェクトの信頼性のある伝送を許可する情報オブジェクト伝送方式を提供することにある。
本発明の他の目的は、予測不可能な信号対雑音比を有する雑音チャンネルで効率的であることで、広範囲なチャンネル条件で最適に近いチャンネル利用を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、通信システムにおける情報オブジェクトの符号化方法が提供される。その方法は、情報オブジェクトをバッファに格納するステップと、バッファからランダムに選択されるビットとバッファから正規的に選択されるビットとを含むサンプリングセットを生成するステップと、サンプリングセットのサンプリングセット番号及び情報オブジェクトのサイズ情報を含む制御チャンネルデータを生成するステップと、サンプリングセット及び制御チャンネルデータを変調するステップとを有する。
本発明の他の態様によれば、情報オブジェクトを符号化してプリコーダバッファに格納するプリコーダと、サンプリングセット番号と、サンプリングセットからランダムに選択されるビットとサンプリングセットから所定規則に従って選択されるビットに対応するプリコーダバッファのアドレスを生成するサンプル番号/アドレス生成部と、サンプル番号/アドレス生成部により生成されるアドレスに対応するプリコーダバッファのビットを選択するマルチプレクサと、マルチプレクサから出力されるサンプリングセットを格納するサンプリングセットバッファと、サンプル番号/アドレス生成部により生成されたサンプリングセット番号に関する情報を含む制御チャンネルデータを生成する制御パケット生成部と、サンプリングセットバッファに格納されているサンプリングセットを制御チャンネル生成部により生成される制御チャンネルデータと組み立てるパケットアセンブラと、パケットアセンブラから出力されるパケットを所定の方式で変調する変調部とを備えるエンコーダが提供される。
本発明では、単方向通信システムで情報オブジェクトを伝達でき、上記した2つの基準を満たす情報伝送システムを紹介した。本発明では、提案されたシステムの効率性をさらに向上させる。提案された修正は、次のような向上をもたらす。
(a)特に高い信号対雑音比環境でのより高いスループット
(b)任意のオブジェクトサイズに対するフレキシブルな配列
本発明の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面と共に述べる以下の詳細な説明から、一層明らかになるはずである。
ARQ方式を有する従来の双方向通信システムにおけるオブジェクト伝送を示すブロック構成図である。 ブロードキャストカルーセル方式を有する従来の単方向通信システムにおけるオブジェクト伝送を示すブロック構成図である。 デジタルファウンテン符号を採用する従来の単方向通信システムにおけるオブジェクト伝送を示すブロック構成図である。 本発明の一実施形態による単方向通信方式におけるオブジェクト伝送原理を説明するためのブロック構成図である。 本発明の一実施形態による送信器を詳細に示すブロック構成図である。 本発明の比較実施形態によるサンプリングセット選択方法を示すブロック構成図である。 本発明の一実施形態によるアドレス生成器及びマルチプレクサを詳細に示すブロック構成図である。 本発明の一実施形態による正規サンプリングアドレス生成器のためのパラメータ選択手順を示すフローチャートである。 均一の音響雑音スペクトルの場合に伝送信号の振幅スペクトルの分布例を示すグラフである。 )狭帯域に焦点をおいた音響雑音が存在する場合に伝送信号の振幅スペクトルの分布例を示すグラフである。 本発明の一実施形態による受信器を詳細に示すブロック構成図である。 一つのセットを受信した後、ランダムにサンプリングされたセットにおけるビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K=100)。 5個の連続したセットを受信した後、ランダムにサンプリングされたセットにおけるビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K=100)。 10個の連続したセットを受信した後、ランダムにサンプリングされたセットにおけるビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K=100)。 一つのセットを受信した後、本発明の実施形態に対するビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K (reg)=90,K (rand)=10)。 5個の連続したセットを受信した後、本発明の実施形態に対するビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K (reg)=90,K (rand)=10)。 10個の連続したセットを受信した後、本発明の実施形態に対するビット反復の分布を示すヒストグラムである(ここで、N=1000,K (reg)=90,K (rand)=10)。 2つのサンプリング選択方法(ランダム及び本発明)の性能比較を示すグラフである。
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
図面において、同一の構成要素に対してはできるだけ同一の参照符号及び参照番号を付して説明する。また、パケット識別の特定値、ディスプレイ情報のコンテンツのように、次の説明における多様な特定の定義は、本発明の一般的な理解を助けるために提供されるだけであって、上記のような定義なしでも本発明が実現できることは当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。さらに、当該技術分野における公知の構成又はプロセスの詳細な説明は、本発明の要旨を不明にする可能性がある場合に省略できる。当業者は、添付図面内の要素が単純化及び明瞭化のために示されたものであって、スケールに従って描かれないことがわかる。例えば、本発明の多様な実施形態の理解を助けるために、図面の一部要素の寸法は誇張することができる。
また、ステップ及び構成要素は共通のシンボルで表現され、本発明の理解に関連した細部事項のみが図面に示される。本発明において、“第1”及び“第2”のような相対的な用語は、一つの対象を他の対象と区分するために使用されるが、これは、オブジェクト間の任意の実際関係又は順序を意味するものではない。
図4は、本発明の一実施形態による単方向通信方式におけるオブジェクト伝送原理を示す。
本発明のシステムにおいて、データ(すなわち、情報オブジェクト)は、論理的に分離された2個のチャンネル(“制御チャンネル”及び“メインチャンネル”と呼ばれる)に配列される。制御チャンネルは、使用可能な帯域幅の小さな部分を占めるので、小さなオーバーヘッドのみを取り入れる。使用可能な帯域幅の相当部分は、メインチャンネルに割り当てられる。制御チャンネルは、メインチャンネルでデータ再構成(reconstruction)を可能にするために必要な動的情報を伝送する。
このシステムでは、データは、またパケットを用いて伝送される。しかしながら、すべてのパケットは均一ではない。各パケットは、メインチャンネルデータ及び制御チャンネルデータを包含し、これら2個のチャンネルのデータは異なる誤り保護メカニズム及び異なる物理的変調フォーマットを有することができる。
送信器7は、プリコーダバッファからサンプリングにより生成されたビットのセット(すなわち、サンプリングセット)をメインチャンネルを介して受信器8に伝送し、さらにロバストなFEC符号で符号化されたオブジェクトサイズ及びサンプリングセット番号(SSN)を制御チャンネルを介して受信器に伝送する。受信器8は、パケットを受信した後に反復して復号化手順を遂行する。
制御チャンネルは、メインチャンネルで復号化可能な情報を搬送する。メインチャンネルデータは、少なくともメインチャンネルを介して伝送される情報オブジェクトの長さ及び現在SSNを含まなければならない。SSNは、受信器8にメインチャンネルのデータ配置を通知する固有な識別子である。制御チャンネルの情報は、非常に高い冗長を有する一般的な誤り訂正符号で符号化され、それによって非常に厳しい雑音条件でも受信することができる。メインチャンネルで、符号化演算は、2つのメインステップを含む。一番目に、オリジナルメッセージは、数回反復及びインタリービングされ、結果的なシーケンスは、1/(R+1)のレートを有する畳み込み符号(convolutional code)を用いて符号化される。すなわち、情報オブジェクトの各オリジナルビットに対して、畳み込みエンコーダにより生成されるRパリティビットが存在する。すべての符号化ビットは、プリコーダバッファに格納される。二番目に、各パケット生成間隔で、アドレス生成器は、プリコーダバッファから所定のビットセットを選択し、これらビットを制御チャンネルデータとともに伝送する。
最適のパケットサイズは、2つの考慮事項に基づいて選択される。その一つは、上記したように、メインチャンネルを通じて伝送されたデータ量が制御チャンネルのデータ量よりかなり大きいので、制御チャンネルでの符号の高い冗長は、伝送システムの累積効率性(cumulative effectiveness)に実際に影響を及ぼさない。もう一つは、多くのアプリケーションで、過度に長いパケットは特に小さなオブジェクトに対するオブジェクトの受信中に望ましくない遅延を引き起こす可能性があるため、パケット伝送時間は、比較的短くなければならない(例えば、1秒)。したがって、特定アプリケーションに依存するトレードオフ(trade-off)が存在すべきである。データパケットは、受信装置でチャンネル推定及び等化を単純化するための特別なパイロットシンボルの追加とともに、一つ又は複数タイプの変調(BPSK、QPSK、n-QAMなど)を通じてパケットアセンブリユニットで変調される。考慮中であるシステムでは、一つ又は複数の搬送波を用いる広帯域変調を使うことができる(例えば、OFDM、CDMAなど)。本発明は、ロシア特許出願第2009119776号及びシリアル番号12/782,520であり、2010年5月18日に米国特許庁に出願された米国特許出願第2010-0290484 A1の“Encoder,Decoder,Encoding Method,And Decoding Method”に開示されているオブジェクト伝送のための音響通信システムと共同で使用され、これら各内容は本願に参照することにより組み込まれる。
図5は、本発明の一実施形態による送信器の詳細構成を示す。次の説明において、入力端及び出力端は、該当デバイスの入力及び出力に各々対応し、第1のデバイスの出力が第2のデバイスの入力に接続されるということは、事実上、第1のデバイスの出力が第2のデバイスの入力となることを意味する。
送信器7は、エンコーダ101を備え、このエンコーダ101は、第1の入力端In1と第2の入力端In2を通じて情報を受信する。デジタル/アナログ変換器(Digital-to-Analog Converter:DAC)102及びスピーカ(loudspeaker)103は、エンコーダ101の出力端に連続して接続される。通信チャンネル診断のために、エンコーダ101は、送信器7のアナログ/デジタル変換器(Analog-to-Digital Convertor:ADC)104を通じて送信器7のマイクロホンM1に接続される追加入力端AddInを備える。
エンコーダ101は、所定の符号化方式によって入力される情報オブジェクトを符号化し、プリコーダバッファ109の符号化した情報オブジェクトを格納するプリコーダ10と、各サンプリングセットのサンプリングセット番号及び各サンプリングセットの各ビットに対応し、プリコーダバッファ109のアドレスに該当するアドレスを生成するサンプル番号/アドレス生成部12と、このサンプル番号/アドレス生成部12により生成されたアドレスに対応するプリコーダバッファのビットを選択するマルチプレクサ110と、マルチプレクサ110から出力される各サンプリングセットのビットを格納するサンプリングセットバッファ111と、サンプル番号/アドレス生成部12により生成されたサンプリングセット番号に関する情報を含む制御パケット(すなわち、制御チャンネルデータ)を形成する制御パケット生成部14と、サンプリングセットバッファ111に格納されているサンプリングセットと制御パケット生成部14により生成された制御パケットを組み立てるパケットアセンブラ112と、パケットアセンブラ112から出力されるパケットを所定方式で音響信号に変調する変調部16とを備える。
また、エンコーダ101は、外部音響通信チャンネルに関する情報を受信し、この受信した音響通信チャンネルの音響スペクトルを計算するスペクトル算出部18をさらに備え、変調部16は、スペクトル算出部18から提供される情報に基づいて音響信号のスペクトルを補正する構成素子をさらに備えることができる。
サンプル番号/アドレス生成部12はサンプリングセット番号生成器115とアドレス生成器116を備え、制御パケット生成部14は制御データパッキング部113と制御データエンコーダ114を備えることができる。また、変調部16は、スペクトル生成器117、変調器118、及び同期シーケンス挿入器119を備え、スペクトル算出部18は、チャンネル分析部120とスペクトル算出部121を備えることができる。
プリコーダ10は、連続的に接続され、このプリコーダ10を形成する構成素子を備える。この構成素子は、コンテナパッキング部106、反復器(repeater)/インタリーバ(又は反復/インタリービング部)107、畳み込みエンコーダ108、及びプリコーダバッファ109を備える。コンテナパッキング部106の入力は、プリコーダ10、エンコーダ101、及び送信器7の各々に対する第1の入力端In1及び第2の入力端In2に該当する。プリコーダバッファ109の出力は、プリコーダ10の出力端に該当し、マルチプレクサ110の入力端に一対一で接続される。マルチプレクサ110の出力端は、サンプリングセットバッファ111を通じてパケットアセンブラ112の第1の入力端In1に接続される。このような方法で、エンコーダメインデータの準備チャンネル(メインチャンネル)が形成される。
エンコーダ101の第2の入力端In2は、制御データパッキング部113の第1の入力端In1に接続され、また制御データエンコーダ114を通じてパケットアセンブラ114の第2の入力端In2に接続される。同時に、エンコーダ制御データの準備チャンネル(制御チャンネル)が形成される。
サンプリングセット番号生成器115の出力端は、制御データパッキング部113の第2の入力端In2に接続され、エンコーダアドレス生成器116を通じてマルチプレクサ110にも接続される。このアドレス生成器116は、エンコーダ101の第2の入力端In2に接続される。エンコーダ101の第2の入力端In2は、反復器/インタリーバ107の追加入力端に接続される。
パケットアセンブラ112の出力端は、連続して接続されるスペクトル生成器117、変調器118、及び同期シーケンス挿入器119を通じてエンコーダ101の出力端Outに接続される。
エンコーダ101の追加入力端AddInは、連続して接続されるチャンネル分析部120とスペクトル算出部121を通じてスペクトル生成器117の追加的な入力端に接続され、それによって伝送信号の最適振幅スペクトルを計算する。
図示されていないが、エンコーダ101及び/又は送信器7に他の追加的入力が使用されても良い。例えば、特定のエンコーダ構成素子に入力データを伝送する必要性を通知するための開始入力と、エンコーダ101に入力データ伝送終了を命令するための代替通信チャンネルの入力があり得る。
送信器7の回路は、すべての回路素子に電力供給が可能なように構成される。
本発明によるシステムの送信側は、送信器7を備え、その機能は下記のようである。
送信器7は、エンコーダ101、デジタル/アナログ変換器102、アナログ/デジタル変換器104、スピーカ103、及びマイクロホン105がアクティブされて待機モードにある場合にスイッチオン状態となる。
符号化の予備ステップで、情報オブジェクト(IO;ファイル、メッセージなど)は送信器7の第1の入力端In1に入力され、このIOのサイズに関するデータは送信器7の第2の入力端In2を通じてアドレス生成器116及び制御データパッキング部113に入力される。コンテナパッキング部106で、IOは、標準コンテナにパッキングされる。このために、ヘッダーラベルはIOに付加され、インテグリティチェックのためのバイト(例えば、チェックサム(check sum)、CRC、及びハッシュ符号(Hash-code)など)が設定される。
さらに、コンテナパッキング部106において、コンテナは、誤り訂正符号(例えば、リードソロモン符号)により符号化できる。コンテナパッキング部106からのコンテナとコンテナパッキング部106又はエンコーダ101の第2の入力端からのIOのサイズ情報は、反復器/インタリーバ107に搬送され、このコンテナのデータビットは所定回数反復及び混合される。このような再配列の疑似ランダム機能は、IOのサイズに基づく。
その後、畳み込み符号の符号化は、畳み込みエンコーダ108で遂行される。上記のような方式で符号化されたビットの形成(すなわち、反復及びインタリービング以後の畳み込み符号化)が受信側での反復的な復号化の場合に符号の高い雑音耐性を達成することは知られている。しかしながら、本発明では、このような方式で符号化されたIO(送信用データブロック)が通信チャンネルを通じて直接に変調器に伝送されない。符号化されたIOは、畳み込みエンコーダ108からプリコーダバッファ109に伝送される。
送信用データブロックは、符号化のメインスステップのためにプリコーダバッファ109に格納される。予備ステップは、通信チャンネル(本実施形態では音響チャンネル)を通じた伝送の開始以前に一回だけ遂行され、それによって可変通信チャンネルによる送信特性の追加的調整が必要な場合でもプリコーダバッファ109のコンテンツは変更されずそのままである。
提示された技術的実現の他の実施形態において、プリコーダ10は任意の公知された方法で形成することができることに留意すべきである。任意の冗長を有する誤り訂正符号を使用することができる。
その次に、符号化の基本(メイン)ステップが遂行される。送信器7がスイッチオン状態である場合、サンプリングセット番号生成器115は、任意の公知の方法(すなわち、開始入力又は反復器/インタリーバ107)により開始される。
サンプリングセット番号生成器115は、プリコーダバッファ109からのビットサンプリングのために所定周期を有する識別番号として機能するサンプリングセット番号(ランダム又は連続値)を生成し、これらをアドレス生成器116及び制御データパッキング部113の第2の入力端In2に転送する。
本発明の性能に直接に影響を及ぼす核心要素のうちの一つは、ビット選択機能を実現するアドレス生成器116である。アドレス生成器116は、ビットがプリコーダバッファ109からサンプリングされる方法を制御する。プリコーダバッファ109は、通常オリジナル(組織的)データ及び一部追加パリティデータを包含する。実際に、ビット選択手順は全くランダムであるが、システム性能は最適性能より多少悪いことがある。これは、ビット位置が全くランダムな方式で選択される場合、一部のビットが連続的なパケット又は同一のパケットでも数回反復できる一方、一部のビットは長い期間でサンプリングセットバッファ111に存在しないこともあるためである。
図6は、本発明の比較実施形態によるサンプリングセットの選択方法を示す。
この比較実施形態において、線形合同生成器(Linear Congruential Generator:LCG)のような単純な疑似ランダム関数がアドレス生成器116aとして使用される。このような状況で、アドレス生成器116aは、一つの望ましい性質を有する。アドレス生成器116aは周期的に疑似乱数(pseudorandom number)を生成し、全周期(full-cycle)アドレス生成器116aは周期内に生成された数を反復しない。このようなアドレス生成器116aが本発明のシステムに使用される場合、マルチプレクサ110aを通じてサンプリングセットを受信するサンプリングセットバッファ111は、ビット反復を包含しない(サンプリングセットバッファ111が符号化されたバッファより小さい場合)。さらに、アドレス生成器116aが以前パケット伝送中にアドレス生成器116aの最後状態に対応する状態に初期化される場合、連続した2個のサンプリングセット内のビットは、同様に重ならないものとする。不幸にも、このような接近は短所を有する。主な短所は、全周期アドレス生成器116aが任意のオブジェクト長さに対して容易に構成できないということである。そのため、オブジェクトの長さが所定値のうちいずれか一つと非常に異なる場合、システム性能は悪化する可能性がある。
図7は、本発明の一実施形態によるアドレス生成器及びマルチプレクサの詳細構成を示す。
アドレス生成器116は、各々ランダムビットを選択するためにランダム値を出力する複数のランダムアドレス生成器(Random Address Generator:RaAG)1161、すなわち(R+1)個のランダムアドレス生成器RaAG0〜RaAGRと、各々正規ビットを選択するために所定規則による正規値を出力する複数の正規アドレス生成器(Regular Address Generator:ReAG)1162、すなわち(R+1)個の正規アドレス生成器ReAG0〜ReAGRを備える。マルチプレクサ110は、複数のRaAG1161と一対一接続される複数の第1のマルチプレクサMUX1101、すなわち(R+1)個の第1のマルチプレクサMUX0〜MUXRと、複数のReAG1162と一対一接続される複数の第2のマルチプレクサMUX1102、すなわち(R+1)個の第2のマルチプレクサMUX0〜MUXRと、各々該当するRaAG1161及びReAG1162に接続される複数のスイッチSW1104、すなわち(R+1)個のスイッチSW0〜SWRと、複数のスイッチ1104に接続される第3のマルチプレクサMUX1103を含む。複数のRaAG1161及び複数のReAG1162の各々は、サンプリングセット番号生成器115から共通のサンプリングセット番号を受信する。一対のRaAG1161及びReAG1162は、プリコーダバッファ109のオリジナルデータセグメント又は該当パリティデータセグメントに対応する。一対のRaAG1161及びReAG1162は、該当するスイッチ1104に接続される。これに関して、RaAG1161及びReAG1162の出力端は、各々スイッチ1104の第1及び第2の入力端と接続され、スイッチ1104の出力端は、第3のマルチプレクサ1103の該当入力端と接続される。
本発明によるサンプリングセット選択方法は、任意の長さの情報オブジェクトに適合する。
プリコーダバッファ109から選択されたビットのセットは、2つの多少矛盾的な条件を満足しなければならない。まず、これは、基本的な“ランダム”性質を持ち、いろいろな連続したサンプリングセットと同様に、単一サンプリングセットで可能な最小の反復を生成しなければならない。このような目標を達成するために、本発明では、次のような手順が遂行される。
第1に、オリジナル及びパリティデータからビットの均一な表示を可能にするために、プリコーダバッファ109は、(R+1)セグメントに分割される。ここで、0〜(N−1)の番号を有するビットはオリジナルデータビットを表し、N〜(2N-1)の番号を有するビットは第1のパリティビットを表し、2N〜(3N-1)の番号を有するビットは第2のパリティビットを表す。
第2に、ビットの2個のグループは、プリコーダバッファ109の各セグメントから選択される。正規グループとランダムグループである。
ランダムグループは、良好な統計的性質を有する適切なランダム生成器1161を用いて全くランダムな方式で選択されるべきである。正規グループは、以下に詳細に説明されるように、よく構成されたアルゴリズムに従って選択される。
オリジナルデータセグメントから選択されたビットの数はKとして示し、i番目のパリティセグメントから選択されたビットの数はK(すなわち、K,K,…,K)として示し、式(1)により表示される。
Figure 0005443616
オリジナルセグメントから選択されたビットのセットは、K (reg)の正規的に選択されたビット及びK (rand)のランダムに選択されたビットで構成される。同様に、i番目のパリティセグメントから選択されたビットのセットは、K (reg)の規則的に選択されたビット及びK (rand)のランダムに選択されたビットで構成される。
プリコーダバッファ109に格納された全体ビット数(R+1)Nは、一般的にサンプリングセットのビット数Kより非常に大きい。
各データセグメントからのランダムなビットグループの選択は、0〜(N-1)範囲の疑似乱数を生成するランダムアドレス生成器1161を用いて遂行できる。ここで、Nは、各セグメントのサイズ(又は、オリジナルデータの長さ)である。オリジナルデータセグメントからK (rand)のランダムビットを選択するために、ランダムアドレス生成器1161の出力は、ビットアドレスとして直接に使用される。また、パリティセグメントのうちいずれか一つからランダムビットを選択するために、アドレスは、下記の式(2)のように生成される。
Figure 0005443616
ここで、iは、パリティセグメントのインデックスを表す。送信器7及び受信器8両方ともを同期化するために、ランダムアドレス生成器1161は、同一のランダムシード(random seed)で初期化しなければならない。これは、一般的にサンプリングセット番号のある関数、すなわちrand_seed=f(SSN)である。
オリジナルデータセグメントからK (reg)の正規ビットを選択するために、正規アドレス生成器1162は、次の式(3)によるビット選択インデックスを生成できる。
Figure 0005443616
ここで、()modNは()をNで割って残りを求めるモジュロ演算を表し、jは次の値を取るサンプルインデックスであり、下記の式(4)によって示される。
Figure 0005443616
ここで、SSNはサンプリングセット番号であり、Aは事前選択した定数(固定オフセット)であり、PはオリジナルデータサイズNによるパラメータである。望ましい特性を実現するために、Pは、Nに対して互いに素(relatively prime)でなければならない。すなわち、Pは、素数であり、Nの約数になってはならない。パラメータPを生成するための簡単な解決策は、素数のテーブルを検索して所定テーブルから最初の素数を選択することである。この数でNを割ることによって、0でない残りが生成される。Nを候補Pで除算した残りが0である場合、次の素数がテーブルから選択され、残りの値を算出する関数であるrem[N/P]条件が更に検証される。パラメータPが正確に選択された場合、インデックスは、自身を反復する前に0〜(N-1)の範囲内ですべての可能な値にわたることがわかる。したがって、インデックスSSN=m,m+1,m+2,m+2,…を有するいろいろな連続的に生成されたサンプリングセットを考慮すれば、オリジナルデータセグメントのすべてのビットが漏れなく最小数の反復で選択されたサンプリングセット内に表示されることがわかる。
同一の手順は、パリティデータセグメントからK (reg)の正規ビットを選択するために使用される。正規アドレス生成器1162は、下記の式(5)に従ってビット選択指数を生成する。
Figure 0005443616
ここで、jは、次の値を取るサンプルインデックスであり、式(6)のように示される。
Figure 0005443616
ここで、A及びPは、A及びPに類似したパラメータである。より良い結果を得るために、各セグメント(オリジナル及びパリティ)のためのA及びPは、異なる値を取る必要がある。A係数は、予め選択し、任意の値Nに対して固定することができる。
係数は、P0と同一の方式を用いて選択されるが、互いに素数Pの検索は、Pに対して異なる値を得るためにPより大きい最初の素数から開始できる。同様に、互いに素Pの検索は、Pより大きい最初の素数から開始できる。
より良い性能を実現するために、パラメータP,P,…,P及びA,A,…,Aは特定数のサンプリングセットの生成以後に動的に変更され得る。パラメータA,A,…,Aのさまざまなセットは予め定義され、ROMテーブルに格納できる反面、パラメータP,P,…,Pは上述したアルゴリズムを利用、すなわち素数のテーブルから数を選択し、その数がNに対する互いに素であるか否かを確認することによって再選択することができるが、各選択の場合に、再整列(置換(permutation))された素数テーブルを利用できる。この方法は、送信器7が数回正規ビットグループの実質的に同一のセットを選択することを防止する。
図8は、本発明の一実施形態による正規サンプリングアドレス生成器のためのパラメータ選択手順を示す。
ステップS110で、素数テーブルの素数(primes[])は、サンプリングセット番号の入力に従って再整列(又は置換)される。ステップS120で、パラメータi及びmは、0に初期化される。ステップS130で、i番目の素数primes[i]は、候補値Pcandidateに設定する。ステップS140で、Nを候補値Pcandidateで除算した残りの値は、残りの値remに設定される。ステップS150で、残りの値remが0であるか否かが決定される。残り値remが0である場合、パラメータiはステップS160で1だけ増加され、手順はステップS130に戻る。残り値remが0でない場合、パラメータPは、ステップS170でPcandidateに設定される。ステップS180で、パラメータmがRと同一であるか否かが判定される。パラメータmがRと同一でない場合、パラメータi及びmは、ステップS190で各々1だけ増加され、手順はステップS130に戻る。パラメータmがRと同一である場合、パラメータ選択手順は終了する。
更に図5を参照すると、サンプリングセットバッファ111からのサンプリングビットセットは、追加的な誤り訂正符号の適用なしに、パケットアセンブラ112の第1の入力端に転送される。そのため、情報オブジェクト伝送に対することは、いわゆる“メインチャンネル”で形成される。
オブジェクトサイズ情報が第2の入力端In2から制御データパッキング部113の第1の入力端に入力される場合、サンプリングセット番号生成器115から制御データパッキング部113の第2の入力端に入力されるサンプリングセット番号は、制御データパッキング部113の動作を初期化する。制御データパッキング部113は、制御データを組み立て、この制御データは、(制御データパッキング部の動作を考慮して)コンテナサイズ及び/又はオブジェクトサイズ、サンプリングセット番号、及び他の補助情報を含む。制御データエンコーダ114において、制御データは誤り訂正符号により符号化され、特定のチェックシンボルは付加されて制御パケットインテグリティ(例えば、チェックサム、CRCなど)をチェックする。制御データエンコーダ114で生成された制御パケットは、パケットアセンブラ112の第2の入力端に搬送される。したがって、“メインチャンネル”での各サンプリングセットの形成と同時に、これに対応する制御パケットは“制御チャンネル”に形成される。
一般に、制御チャンネルにおける符号化は、高い冗長符号とその結果として高い雑音耐性を有するように遂行され、これによって制御チャンネルは、通信チャンネルの深刻な雑音及び干渉条件でも受信することができる。このように、制御チャンネルは、メインチャンネルの情報量に比べて少量の情報のみを含み、これは、制御チャンネルの条件では累積される冗長が比較的小さいためである。
メインチャンネルの冗長が制御チャンネル冗長に比べて小さい、2個のチャンネル符号化の構造は、情報オブジェクト伝送速度を大きく増加させ、大きい情報オブジェクトを伝送する可能性を提供する。すなわち、メインチャンネルのデータ冗長が低い場合、疑似ランダムサンプルにより情報オブジェクトの伝送速度が高くなる。メイン及び制御チャンネルで同一の雑音耐性程度に従って、情報オブジェクト伝送速度は、個別サンプルの高い反復受信率及び情報オブジェクトの成功的な復旧によってかなり増加する。
メインチャンネルと制御チャンネルは、異なるセキュリティメカニズム及び異なる物理的フォーマットを有することができる。制御チャンネルは、メインチャンネルの復号化を可能にする情報を搬送し、メインチャンネルを介して伝送される情報オブジェクトの長さ及び現在サンプリングセット番号を含む。サンプリングセット番号は、メインチャンネルのデータ配列を受信器8に通知するための固有識別子として役割を果たす。
メインチャンネルの符号化動作は、一般的に2つのステップに分けられる。第1のステップでは、オリジナル情報オブジェクトは、数回反復された後にインタリービングされる。その後、その結果は、例えば1/(R+1)の比率を有する畳み込み符号を用いて復号化でき(すなわち、情報オブジェクトのそれぞれのオリジナルビットのためにRパリティビットが生成される)、畳み込みエンコーダ108で復号化されたすべてのビットは、プリコーダバッファに格納される。第2のステップでは、各パケット生成区間で、アドレス生成器116により生成されたアドレスに従ってプリコーダバッファ109に格納されたビットから事前設定されたビットのセットが選択され、このビットは、以後制御チャンネルデータとともに伝送される。
制御パケットビット及びサンプルビット(すなわち、サンプリングセットのビット)は、最適サイズのデータパケットを形成する。最適のパケットサイズは、2つの考慮事項に基づいて選択される。一つは、上記したように、メインチャンネルを介して伝送されるデータ量が制御チャンネルのデータ量よりかなり大きくなければならないため、制御チャンネルで符号の高い冗長は、送信システムの累積的効率性に大きく影響を及ぼさない。もう一つは、過度に長いパケットがオブジェクトの受信中に好ましくない遅延を招くことができるので、多くのアプリケーションで、パケット送信時間は、比較的短くなければならない(例えば、1秒)。したがって、特定のアプリケーションに基づいてトレードオフされなければならない。
データパケットは、一つ以上の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、n-QAM)によってパケットアセンブラ112で変調され、受信器8でチャンネル推定及びチャンネル等化を単純化するために特定のパイロットシンボルを付加する。このシステムでは、例えば、一つ又は複数の搬送波を有する広帯域変調(例えば、OFDM、CDMAなど)を使用することができる。ユーザーに対する可聴音の感知性を減少させ、同時にトーンの広帯域特性及び平均電力を保存するために、トーンスペクトルは、変調器118への送信以前にスペクトル生成器117で訂正される。例えば、このような性能を実現するためにフィルタが使われる。スペクトル訂正は適応的に遂行できる。
このような訂正は、送信器7がマイクロホン(M1)105とアナログ/デジタル変換器(ADC1)104を備える場合に可能である。アナログ/デジタル変換器(ADC1)104を通じてマイクロホン(M1)105から搬送される可聴音は、チャンネル分析部120で定められた周期で分析される。ここで、通信チャンネルでの音響雑音のレベル及びスペクトル構成を評価する。本発明のシステムの実施形態において、音響雑音は、送信器7自体により放出される信号を除き、すべての可聴音(音声、音楽、通知の可聴音など)を含む。以後、スペクトル算出部121で実現される音響感知の音響心理(psycho-acoustic)モデルに基づき、最適の信号スペクトルが計算される。ここで、音響感知性が変更なしに信号の電力は最大レベルで提供される。
図9は、(図9A)均一の音響雑音スペクトルの場合と、(図9B)狭帯域に焦点をおいた音響雑音が存在する場合の送信信号の振幅スペクトルの分布実施形態を示す。
特に、スペクトル算出部112で、図9に示すように、周波数隠し効果が適用され、ここで、望ましい信号スペクトルは、音響雑音(点線で表示)を有する通信チャンネルで実線で表示される。したがって、音響雑音レベルが均一に近い場合(図9A)、振幅スペクトルの分布は、雑音信号に対する人間の耳の平均感度と反比例する(例えば、このような感度特性はITU-R468標準で決定される)。
一定の周波数で表示されるピークを有する深刻な音響干渉の場合、最適の分布は、周波数隠し効果を考慮する雑音信号に対する耳の感度によって決定される。このような分布例は、図9Bに提供される。所望しない激しい可聴音は、隣接周波数区間に位置した信号成分をマスクし、それによって隣接周波数での伝送信号の強さは、伝送された信号の音響容量の自覚的な増加なしに増加することができる。
スペクトル算出部112から推定されるデータは、スペクトル生成器117に伝送される。これは、信号のスペクトル補正は各データパケットに対する可変通信チャンネルによって遂行され、受信器8による誤りのないデータ受信の可能性をさらに増加させ(その上、伝送速度も増加させ)、送信信号はユーザーにほとんど注目されないようになる。
さらに、変調器118では、補正されたシンボルは、変調されて情報信号が得られる。同期シーケンス挿入器119では、同期信号は時間ドメインでデータ信号に付加され、それによって受信器における同期化及びチャンネル整列手順の単純化をもたらす。このような方式で得られた送信信号は、デジタル/アナログ変換器102及びスピーカ103を通じて通信チャンネルに伝達される。
図10は、本発明の一実施形態による受信器の詳細構成を示す。
受信側で、まず信号が変調され、その後にチャンネル歪みはチャンネルイコライザで補償され得る。
以下、受信器8の動作について説明する。
復調器205は、メイン及び制御チャンネルに対する“ソフト”ビット決定を作り出す。制御チャンネルに対するソフトビット決定は、チャンネルデコーダ211に伝達される。成功的な制御チャンネル復号化の場合に、オブジェクトコンテナサイズ及び現在SSNに関する情報は、送信器7側のアドレス生成器116に対応するアドレス生成器212に伝送される。
メインチャンネルに対応するソフト決定は、アドレス生成器212により生成されるアドレス情報に従って第2のデマルチプレクサ(DeMux2)208によって逆多重化される。以後、各受信されたサンプリングセットビットに対するソフト決定は、累算器(accumulator)209aに順次に累積される(合算部209の各累算器209aはプリコーダバッファ109内で1ビットに対応する)。以後、累積されたソフト決定は、ストレージ(storage)バッファ210に格納される。特定の最小数のソフト決定がストレージバッファ210に伝送された直後に、復号化手順が反復デコーダ213で始まる。復号化を試みた後、受信器8は、復号化されたオブジェクトのインテグリティをチェックし、インテグリティチェックが成功する場合には復号化手順が終了する。一方、インテグリティチェックが失敗する場合、デコーダ201は、次のサンプリングセットを有する次のパケットの到着を待機し、その後に復号化を再び試みる。このデコーダ201は、オブジェクトが正確に復号化するまでこの手順を継続して遂行すべきである。
受信器8は、デコーダ201を備え、このデコーダ201の入力端Inは、受信器8のアナログ/デジタル変換器(ADC2)202を通じて受信器8のマイクロホン(M2)203に接続される。
デコーダ201は、所定の復調方式に従って入力される音響信号を復調する復調部20と、復調部20から出力される各受信ビットのソフト値を判定し、サンプリングセットのビットを該当サンプリングセットに関する情報を含む制御パケットのビットと分離する第1のデマルチプレクサ(DeMux1)207と、該当サンプリングセットの各ビットに対応するアドレスを生成するアドレス生成部22と、サンプルビットのソフト判定を受信し、アドレス生成部22により生成されたアドレス情報に従ってソフト判定を逆多重化して出力する第2のデマルチプレクサ208と、第2のデマルチプレクサ208の各出力別にソフト判定を合計する合算部209と、この合算部209からの合計したソフト判定を格納するストレージバッファ210と、ストレージバッファ210に格納されているサンプリングセットを復号化するデコーダ24を備える。
復調部20は、同期化部204、復調器205、及びチャンネル推定器206を備え、アドレス生成部22は、制御チャンネルデコーダ211とアドレス生成器212を備えることができる。また、デコーダ24は、反復デコーダ213、データインテグリティチェック部214、及びコンテナアンパッキング部/オブジェクト再構成部215を備えることができる。
デコーダ201では、同期化部204、復調器205、チャンネル推定器206、及び第1のデマルチプレクサは、連続して相互に接続される。
第1のデマルチプレクサ207の第1の出力端Out1は、第2のデマルチプレクサ208の第1の入力端(Input1)と接続され、第2のデマルチプレクサ208の出力端は各々合算部(Σ)209を通じて対応するストレージバッファ(SB)210の入力端と連結される。合算部209を構成する累算器209aの個数は、図5に示したエンコーダ101のプリコーダバッファ109のビット数に対応する。
第1のデマルチプレクサ207の第2の出力端(Out2)は、制御チャンネルデコーダ211に接続され、制御チャンネルデコーダ211の第1及び第2の出力端は、アドレス生成器212の入力端と各々接続され、アドレス生成器212の出力端は第2のデマルチプレクサ208の第2の入力端(In2)に接続される。
ストレージバッファ210は、連続して接続される反復デコーダ213、データインテグリティチェック部214、及びアンパッキング部/再構成部215を通じて、受信器8のデータ出力端(Out)であるデコーダ201の出力端に接続される。同時に、データインテグリティチェック部214の追加出力端は、反復デコーダ213の追加的入力端に接続され、また受信器8の追加出力端(AddOut)となる。
受信器8の回路は、すべての回路素子各々に対する電力供給が可能なように構成され、このような電力供給器を具備できる。
受信器8を備える本発明によるシステムの受信側は、下記の方式で動作する。
デコーダ201、アナログ/デジタル変換器(ADC2)202、及びマイクロホン(M2)203がアクティブされて待機モードにある場合、受信器8はスイッチオン状態である。
マイクロホン(M2)203を通じた通信チャンネルからの信号は、アナログ/デジタル変換器(ADC2)202に伝送され、ここで、信号は、デジタル化されてデコーダ201の入力端に転送される。同期化部204では、同期信号による送信信号を検出した後、信号の境界が復元され、サンプリング周波数は正確に調整され、入力信号が受信される。以後、受信信号は、一つ又は複数の搬送波を有する復調器205に伝送される。この復調器205は、フィルタバンク又は高速フーリエ変換に基づいて、変調器118と対応するように実現される。チャンネル推定器206では、パイロットシンボルを用いて通信チャンネルと雑音成分が評価され、歪みスペクトルは適応的に評価される。第1のデマルチプレクサ207において、受信ビットの“ソフト”値が判定され、“メイン”チャンネルのためのサンプルビットと“制御”チャンネルのための制御パケットビットが分離される。
制御パケットの“ソフト”判定は、図5に示した制御データエンコーダ114に順応して設計された制御チャンネルデコーダ211に伝達される。制御パケットの成功的な復号化の場合に、制御チャンネルデコーダ211の第1の出力端を通じたコンテナサイズデータと制御チャンネルデコーダ211の第2の出力端を通じたサンプリングセット番号は、送信器7のアドレス生成器116に類似しているアドレス生成器212の入力端各々に伝送される。同時に、ビットアドレスは、送信器7のプリコーダバッファ109のアドレスに対応するアドレス生成器212で生成される。
サンプルビットに対応する“ソフト”判定は、アドレス生成器212により生成されたアドレス情報に従って第2のデマルチプレクサ208により逆多重化される。その後、それぞれの受信されたサンプルビットでの“ソフト”判定は、対応する合算部209で順次に累算される(それぞれの累算器209aは、プリコーダバッファ109の1ビットに対応する)。そのため、一定の個数の受信されたサンプルビット以後の累積される“ソフト”判定は、ストレージバッファ210に格納される。所定の要求される最小数の“ソフト”判定がプリコーダバッファ109からデータパッケージビットに対応するストレージバッファ210に伝送されると(反復デコーダ213により決定される)、すぐにプリコーダバッファ109から受信されたデータパケットの“ソフト”判定に対する復号化手順は、反復デコーダ213に格納される。
合算部209の一部累算器が詰まっていない場合でも、復号化が反復デコーダ213で開始できることに留意すべきである。同時に、反復復号化が類似した穿孔符号(punctured code)特性と同一である場合には、符号特性は、すなわち最適に近くなる。
それぞれの復号化を試みた後に、データインテグリティチェック部214は、反復デコーダに対応する反復(ハード判定(rigid decisions))を要求した後に、エンコーダにより提供されるハード判定を用いて受信されたデータパッケージのインテグリティをチェックする。チェックが成功する場合、受信されたデータパッケージは、コンテナアンパッキング部/再構成部215に伝送され、コンテナ抽出及び情報オブジェクト復元のためにアンパッキングされる。さらに、反復終了命令がデータインテグリティチェック部214で生成されて反復デコーダ213に伝達される。その後、情報オブジェクトは、受信器の出力端を通じてユーザー装置に上位処理階層で伝送される。同時に、受信確認信号は、補助(逆方向)通信チャンネル(例えば、無線チャンネル、音響チャンネル、又はビジュアルチャンネル)を介して受信器の追加出力端(Addout)を用いて発行される。
ストレージバッファ210からの追加的データ復号化は、所定の周期で遂行される。これは、復号化サイクルの完了中に(例えば、数十回の反復によって決定される)、データパッケージが復元されず、第1のデマルチプレクサ207を通じて新たなサンプリングセットが到達した場合(すなわち、ストレージバッファコンテンツが更新された場合)に提供される。反復デコーダ213では、復号化手順は、ストレージバッファ210から新たなデータを用いて反復的に開始される。このような反復される復号化手順は、デコーダ210がプリコーダバッファ109から伝送されるデータパッケージを誤りなしに復元できるまで遂行される。
受信器が一連の連続したパケットを受信すると、受信されたサンプリングセットは、漏れなしに少ない回数の反復でオリジナルデータセグメント及びパリティセグメントのすべてのビットを示す。一方、各サンプリングセットが全くランダムな方式で選択される場合、欠落及び反復の数は相対的に非常に高いことがある。
図11は、ランダムにサンプリングされるセットに対するビット反復の分布として、(A)は一つのセットを受信した後、(B)は5個の連続したセットを受信した以後、(C)は10個の連続したセットを受信した以後を示す(ここで、N=1000、K=100)。以上のように、ビット選択手順がランダムな場合、10個のパケットを受信した以後でも、すべてのビットのほぼ40%が受信器のストレージバッファに存在しない。
図12は、本発明の実施形態に対するビット反復の分布として、(A)は一つのセットを受信した後、(B)は5個の連続したセットを受信した以後、(C)は10個の連続したセットを受信した以後を示す(ここで、N=1000、K (reg)=90、K (rand)=10)。
10個の連続的なパケットを受信した後に、すべてのデータビットの80%以上は、小さい数の欠落(〜8%)と、小さい数の反復(〜8%)を有し、一度に伝送することができる。したがって、本発明では、受信器は、成功的にさまざまな連続したデータパケット(サンプリングセット)を受信する限りオブジェクトを迅速に復号化することができる。成功的なオブジェクト復号化のために要求される連続的なパケットの数は、通信チャンネルでの信号対雑音比に基づく。受信器がいろいろな非連続的なパケットを収集する場合、受信器は、成功的な復号化を実現するためにより多いパケットを必要とするということに注意しなければならない。それにもかかわらず、ランダムアドレス生成器の存在及び正規アドレス生成器のパラメータPiの周期的な修正により、少なくともこのような場合での性能は全くランダムなアドレス生成器の場合に比べて悪化しないものである。
図13は、2個のサンプリング選択方法(ランダム及び本発明)の性能比較を示す。
本発明の効率は、移動装置のための音響ベース接続システムで検査される。図13は、サンプリングセット生成の2つの方法、すなわち完全ランダム方法、及び本発明を用いる方法(すべての他のシステムパラメータは両システムに対して正確に同一であることに注意する)間の比較を示す。上記のように、低い信号対雑音比(SNR〜0-5dB)で、本発明は、完全ランダムビット選択方法より良い性能を示す。しかしながら、高い信号対雑音比(SNR>20dB)で、本発明は、上記した要素によって相当な性能利点を示す。
ここに説明した単方向通信システムにおけるサンプリングセットビットを選択する方法は、2つの方法で実現することができる。
第1の変形形態において、ビット選択ロジックが式(1)〜(6)によって図6のアドレス生成器を変更して実現することができる。この場合に、アドレス生成器は、オリジナルデータセグメントからのすべてのK (rand)のランダムビットのインデックス、オリジナルデータセグメントからのすべてのK (reg)の正規ビットのインデックス、第1のパリティセグメントからのすべてのK (reg)の正規ビット、及びすべての残りのパリティセグメントに対することを連続的に生成する。この方法は、ソフトウェア実現に適切である。
他の変形形態では、専用アドレス生成器によりオリジナルセグメント及び各パリティセグメントからランダムビット及び正規ビットの並列選択を実現し、図7に示したように共通サンプリングセットバッファにこれらビットを結合するものである。この方法は、ハードウェアの実現に適合し、異なるセグメントからのビットを並列処理するので、より高いスループットを有することができる。
本発明の方法は、多様な無線通信アプリケーションに使われることができる。これは、チャンネル環境及び信号対雑音比が予測不可能で、広範囲に変更され得るアプリケーションに特に適合する。例えば、これは、移動装置のための音響ベース通信システムの場合である。本方法では、音響接続システムで実現されて成功的に試験された。
本発明において、すべての構成素子(各種ユニット、生成器、デコーダなど)は、各々装置、機能ブロック、ステップ(プロセッサによって遂行される)などを指示することができる。
本発明の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、及びそれらの組み合わせの形態で実現することができる。このような任意のソフトウェアは、例えば削除可能又は再記録可能に関係なく、ROMのような揮発性又は不揮発性記憶装置、RAM、メモリチップ、メモリ装置、又はメモリICのようなメモリ、又はCD、DVD、磁気ディスク、又は磁気テープのような記録可能な光又は磁気媒体に格納することができる。記憶装置及び記憶媒体はプロセッサ装置によって実行される本発明の実施形態を実現する指示を含むプログラムを格納するのに適合した機械読み取り可能な記憶装置の実施形態であることがわかる。したがって、このプログラムは、 有無線接続を通じて伝送される通信信号のような任意の媒体を通じて電子的に転送でき、実施形態はこれと均等なことを適切に含む。
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められる本発明の範囲及び精神(趣旨)を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
7 送信器
8 受信器
10 プリコーダ
12 サンプル番号/アドレス生成部
14 制御パケット生成部
16 変調部
18 スペクトル算出部
101 エンコーダ
102 デジタル/アナログ変換器(Digital-to-Analog Converter:DAC)
103 スピーカ
104 デジタル/アナログ変換器
105 マイクロホン

Claims (8)

  1. 通信システムにおける情報オブジェクトの符号化方法であって、
    情報オブジェクトを符号化してプリコーダバッファに格納するステップと、
    サンプリングセット番号と、前記プリコーダバッファからランダムに選択されるビットと前記プリコーダバッファから所定規則に従って正規的に選択されるビットに対応する前記プリコーダバッファのアドレスを生成するステップと、
    前記アドレスに対応する前記プリコーダバッファのビットを選択してサンプリングセットを生成するステップと、
    前記生成されたサンプリングセットをサンプリングセットバッファに格納するステップと、
    前記サンプリングセット番号及び前記情報オブジェクトのサイズ情報を含む制御チャンネルデータを生成するステップと、
    前記サンプリングセットバッファに格納されているサンプリングセット及び前記制御チャンネルデータを変調するステップと、を有する
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記情報オブジェクトをプリコーダバッファに格納するステップ以前に、前記情報オブジェクトのビットを反復及びインタリービングするステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記反復及びインタリービングされた情報オブジェクトは、畳み込み符号に符号化して前記プリコーダバッファに格納される
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 情報オブジェクトを符号化してプリコーダバッファに格納するプリコーダと、
    サンプリングセット番号と、前記プリコーダバッファからランダムに選択されるビットと前記プリコーダバッファから所定規則に従って選択されるビットに対応する前記プリコーダバッファのアドレスを生成するサンプル番号/アドレス生成部と、
    前記サンプル番号/アドレス生成部により生成される前記アドレスに対応する前記プリコーダバッファのビットを選択するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサから出力されるサンプリングセットを格納するサンプリングセットバッファと、
    前記サンプル番号/アドレス生成部により生成された前記サンプリングセット番号に関する情報を含む制御チャンネルデータを生成する制御パケット生成部と、
    前記サンプリングセットバッファに格納されているサンプリングセットを前記制御チャンネル生成部により生成される制御チャンネルデータと組み立てるパケットアセンブラと、
    前記パケットアセンブラから出力されるパケットを所定の方式で変調する変調部と、を備える
    ことを特徴とするエンコーダ。
  5. 前記サンプル番号/アドレス生成部は、
    ランダム値を出力するランダムアドレス生成器と、
    所定の規則による正規値を出力する正規アドレス生成器と、を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ。
  6. 前記プリコーダは、
    所定の周期でサンプリングセットの識別に使用するための前記サンプリングセット番号を生成するサンプリングセット番号生成器をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ。
  7. 前記プリコーダは、
    前記情報オブジェクトにヘッダーラベルを付加し、インテグリティチェックのためのビットを設定して標準コンテナに前記情報オブジェクトをパッキングするコンテナパッキング部と、
    前記コンテナパッキング部から出力データを反復及びインタリービングする反復器/インタリーバと、を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ。
  8. 前記プリコーダは、前記反復器/インタリーバから出力されるデータを畳み込み符号で符号化して前記プリコーダバッファに格納する畳み込みエンコーダをさらに備える
    ことを特徴とする請求項7に記載のエンコーダ。
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