JP5442835B1 - 変圧器用鳥害防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱上変圧器の上蓋への鳥の営巣・飛来を防止できるとともに受電設備に適用しても効果を十分に発揮できる変圧器用鳥害防止具を提供する。
【解決手段】本体1aと上蓋1bの側面との間に隙間を有する柱上変圧器に直接取り付けるための変圧器用鳥害防止具10であって、鳥が柱上変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部12が軸部材13の上端部に取り付けられている。3本の脚部材14bの一端は軸受部材14aの外周面にその周方向に沿って等間隔に固定されており、他端部は柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けることができるようにフック状にされている。軸部材13は軸受部材14aを貫通しており、軸部材13の中央部の外周面には、軸受部材14aよりも下に取り付けられるナット15と螺合するネジ山が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器への鳥の営巣・飛来を防止するのに好適な変圧器用鳥害防止具に関する。
従来、電柱などに施設してある柱上変圧器の上蓋に鳥が営巣する状況があり、営巣により停電が発生したり、巣の撤去に時間がかかったり、感電・地絡・短絡の危険があったり、営巣防止具を取り付けようとしても取り付けることができなかったりするなどの問題が発生していた。
また、営巣は停電を発生させないとしても、巣自体の落下や、飛来しての糞の落下によりお客さまの所有物を破損させてしまったり衛生環境を害したりするという面があることから、先ず飛来・営巣を防止するということが重要になっている。
そのため、電線や電柱の腕金に対する営巣を防止するための鳥害防止具を柱上変圧器に使用することも考えられるが、このような鳥害防止具は電線や腕金などに取り付けることを想定した構成であるため、柱上変圧器に取り付け、固定することが難しいという問題があった。
また、柱上変圧器に営巣した鳥による糞害やゴミによる被害がひどいために、柱上変圧器に営巣された巣を放置しておくことは難しいほか、柱上変圧器に営巣された巣を撤去しても同一場所に再度営巣されることも多く、柱上変圧器に営巣された巣を撤去する作業者は同様な撤去作業を繰り返し行わなくてはならず煩わしいという問題があった。
さらに、周辺住民は、柱上変圧器に営巣した鳥による糞害やゴミの散乱など被害を継続して受けるという問題があった。
なお、変圧器などへの営巣防止手法としては、以下に示すものがある。
(1)本出願人は、下記の特許文献1において、柱上変圧器の上部にアームを取り付け、軸を中心として鳥害防止部を回転させることにより、営巣を防止する鳥害防止装置を提案している。
(2)下記の特許文献2には、変圧器の外壁面に一体に突設され一次側ブッシングの上方に近接して配置された平面U字型の保護金具に取着して一次側ブッシングの上側を覆うようにした、柱上変圧器一次ブッシング保護金具の鳥害防止具が開示されている。
(3)下記の特許文献3には、変圧器などの機器に沿って電気絶縁体材料からなる線状体および盤状体を取り付けて鳥害を防止する鳥害防止具が開示されている。
(4)下記の特許文献4には、面状基台の上面に高電圧の差電圧を有する高電圧導体と接地導体とを備えるとともに下面に高電圧導体を備えた電撃部を接地導体となる筐体の上に空隙を設けて位置するようにした鳥類飛来防止装置が開示されている。
(5)下記の特許文献5には、所定形状に整形された複数の線状部材と、複数の線状部材が噴水状に展開するように一端を束ねて屋外構造物に取り付ける取付具とを備えた、腕金などの屋外構造物に取り付けられる鳥害防止具が開示されている。
特開2012−005376号公報 特開2006−319278号公報 特開2001−45954号公報 特開平9−163912号公報 特開2007−167043号公報
しかしながら、上記の特許文献1記載の鳥害防止装置では、以下に示すような問題がある。
(1)鳥の営巣を防止することはできるが、鳥が柱上変圧器の上蓋に飛来するのを防止することは難しい。
(2)1台の柱上変圧器に適用するには効果的であるが、複数台の変圧器が架台などに設置された受電設備に適用する場合には、変圧器の上部に取り付けるアームの角度や長さによっては変圧器から鳥害防止部までの距離が大きくなるため、効果を十分に発揮することができないおそれがある。
また、上記の特許文献2〜5記載の営巣防止手法では、柱上変圧器に適用することが難しいという問題がある。
本発明の目的は、柱上変圧器などの上蓋への鳥の営巣・飛来を防止することができるとともに複数台の変圧器が架台などに設置された受電設備に適用しても効果を十分に発揮することができる変圧器用鳥害防止具を提供することにある。
本発明の第1の変圧器用鳥害防止具は、本体(1a)と上蓋(1b)の側面との間に隙間を有する変圧器に直接取り付けるための変圧器用鳥害防止具(10;10’)であって、軸部材(13)と、該軸部材の上端部に取り付けられた、かつ、鳥が前記変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部(12)と、円環状の軸受部材(14a)および3本の板状の脚部材(14b;14b’)を備える取付部(14;14’)と、ナット(15)とを具備し、前記軸部材が、前記取付部の前記軸受部材を貫通しており、前記軸部材の中央部の外周面に、前記ナットと螺合するネジ山が形成されており、前記軸部材の前記軸受部材よりも下に、前記ナットが前記ネジ山に螺合されて取り付けられており、前記軸受部材の外周面に、前記3本の脚部材の一端が該軸受部材の周方向に沿って等間隔に固定されており、前記3本の脚部材の他端部が、前記変圧器の前記隙間に下から挿入して前記上蓋の側面に引っ掛けることができるように、フック状にされていることを特徴とする。
ここで、前記軸部材の下端面と前記上蓋との間に挿入されるクッション板(16)をさらに具備してもよい。
前記軸部材の長さが、前記3本の脚部材を前記上蓋の側面に引っ掛けたときに該軸部材の下端面が該3本の脚部材の下端面よりも上に位置する長さとされていてもよい。
前記軸部材の前記ネジ山が形成されている範囲が、前記上蓋の径に応じて前記ナットの固定位置を変えることにより前記変圧器用鳥害防止具を種々の変圧器に取り付けることができる範囲とされていてもよい。
前記3本の脚部材(14b’)に、テグス(21)を通すための通し溝(14ba’)が形成されており、前記3本の脚部材間に、前記テグスが、前記3本の脚部材の前記通し溝を通されて張られていてもよい。
前記テグスの代わりに、棘付きワイヤが、前記3本の脚部材の前記通し溝を通されて該3本の脚部材間に張られていてもよい。
本発明の第2の変圧器用鳥害防止具は、本体(1a)と上蓋(1b)の側面との間に隙間を有する変圧器に直接取り付けるための変圧器用鳥害防止具(10;10’)であって、軸部材(13)と、該軸部材の上端部に取り付けられた、かつ、鳥が前記変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部(12)と、円環状の軸受部材(14a)および3本の板状の剛性が大きい第1乃至第3の脚部材(14b 1 〜14b 3 )を備える取付部(14;14’)と、ナット(15)とを具備し、前記軸部材が、前記取付部の前記軸受部材を貫通しており、前記軸部材の中央部の外周面に、前記ナットと螺合するネジ山が形成されており、前記軸部材の前記軸受部材よりも下に、前記ナットが前記ネジ山に螺合されて取り付けられており、前記第1乃至第3の脚部材が、前記軸受部材と前記ナットとの間に該第3乃至第1の脚部材の順で上から前記軸部材に取り付けられるとともに、円環状の第1乃至第3の取付部(311〜313)および板状の第1乃至第3の脚部(321〜323)を備え、前記第1乃至第3の脚部の一端が、長手方向と水平方向とのなす角が該第1乃至第3の脚部の順で小さくなるように、前記第1乃至第3の取付部の外周面に固定されており、前記第1乃至第3の脚部の他端部が、該第1乃至第3の脚部の一端から該第1の脚部、該第2の脚部および該第3の脚部の順で長くされているとともに前記変圧器の前記隙間に下から挿入して前記上蓋の側面に引っ掛けることができるようにフック状にされており、前記第1乃至第3の取付部の中央部に、前記軸部材を貫通させるための貫通孔が、前記変圧器用鳥害防止具を前記上蓋に取り付けたときに前記第1乃至第3の取付部の径方向が水平方向に対して傾いても該軸部材が貫通する大きさの径で形成されていることを特徴とする
本発明の変圧器用鳥害防止具は、以下に示す効果を奏する。
(1)柱上変圧器の上蓋に容易にかつ確実に取り付けることができるため、上蓋への鳥の営巣・飛来を防止することができる。
(2)変圧器の上蓋に取り付けるため、複数台の変圧器が架台などに設置された受電設備に適用しても効果を十分に発揮することができる。
(3)変圧器または上蓋と一緒に取り外せるため、変圧器取替時や上蓋開放時に鳥害防止具を一旦取り外す手間を削減することができるとともに、鳥害防止具の一時取外し時の感電、短絡および落下などの危険性を低減することができる。
(4)変圧器の容量や大きさによる鳥害防止具の選定が必要なくなる。
本発明の一実施例による変圧器用鳥害防止具10の構成を示す図である。 図1に示した軸部材13のネジ山の形成範囲について説明するための図である。 図1に示した変圧器用鳥害防止具10の使用方法について説明するための図である。 本発明の第1の変形例による変圧器用鳥害防止具10’について説明するための図である。 本発明の第2の変形例による変圧器用鳥害防止具10’が具備する3本の脚部材14b1〜14b3について説明するための図である。 本発明の第2の変形例による変圧器用鳥害防止具10’を柱上変圧器に取り付けたときの図5に示した3本の脚部材14b1〜14b3の状態について説明するための図である。
上記の目的を、上端部に鳥害防止部が取り付けられた軸部材に3本の脚部材の一端を3本の脚部材が軸部材の軸方向に沿って移動可能なように軸受部材を介して取り付け、3本の脚部材のフック状にされた他端部を変圧器の本体と上蓋の側面との間の隙間に挿入して、軸部材の下端面と3本の脚部材とで変圧器の上蓋を挟むことにより実現した。
以下、本発明の変圧器用鳥害防止具の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の変圧器用鳥害防止具は、以下に示す特徴を有する。
(1)鳥害防止部と柱上変圧器の上蓋との間への営巣を防止するために、また、変圧器用鳥害防止具と柱上変圧器とを一体化して柱上変圧器の取替時や上蓋の開放時に変圧器用鳥害防止具を事前に取り外したり再度取り付けたりする必要をなくすために、変圧器用鳥害防止具は柱上変圧器の上蓋に直接取り付けることができるように構成されている。
(2)汎用化を図るために、変圧器用鳥害防止具は種々の容量や大きさの柱上変圧器に取り付けることができるように構成されている。
そのため、本発明の一実施例による変圧器用鳥害防止具10は、図1に示すように、鳥が柱上変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部12と、円柱状の軸部材13と、円環状の軸受部材14aおよび3本の板状の脚部材14bを備える取付部14と、ナット15と、クッション板16とを具備する。
ここで、鳥害防止部12は、円柱状の羽根取付部材が軸部材13の上端部に取り付けられているとともに、風が吹き付けられると軸部材13を中心として軸部材13の周方向に沿って回転する複数枚の羽根部材が羽根取付部材の周方向に沿って一定の間隔で羽根取付部材の外周面に取り付けられているものである。
軸部材13の長さは、図2(a),(b)に示すように3本の脚部材14bを柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたときに軸部材13の下端面が3本の脚部材14bの下端面よりも上方に位置する長さとされている。
軸部材13の中央部の外周面には、ナット15と螺合するネジ山が形成されている。
ネジ山が形成されている範囲は、図2(a),(b)に示すように、柱状変圧器の上蓋1bの径に応じてナット15の固定位置を変えることにより変圧器用鳥害防止具10を容量や大きさが異なる種々の柱上変圧器に取り付けることができる範囲とされている。
取付部14の軸受部材14aは、軸受部材14aを回すことなく軸部材13の軸方向(すなわち、上下方向)に沿って移動させることができるように、軸部材13を貫通させるための貫通孔が中央部に形成されている。
取付部14の3本の脚部材14bは、たとえば長さ=316.5mm、幅=15mmおよび厚さ=5mmの板状部材で構成されている。
3本の脚部材14bの一端は、脚部材14bの長手方向と水平方向とのなす角が150°となるように、かつ、軸受部材14aの周方向に沿って120°の間隔で、軸受部材14aの外周面に固定されている。
また、3本の脚部材14bの他端部は、3本の脚部材14bを柱上変圧器の本体1a(図2(a)参照)と上蓋1bの側面との間の隙間(たとえば、20mmの隙間)に下から挿入して上蓋1bの側面に引っ掛けることができるように、一端から230mmの箇所で下に向けて120°、一端から268mmの箇所で軸部材13に向けて90°および一端から293mmの箇所で上に向けて90°曲げられて、フック状にされている。
ナット15は、3本の脚部材14bを柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたのちに軸受部材14aを軸部材13の軸方向に沿って押し上げて、クッション板16と3本の脚部材14bのフック状にされた他端部(以下、「フック部」と称する。)とで上蓋1bを挟むことにより、変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器に取り付けるためのものである。
クッション板16は、円板状の形状を有し、クッション板16と3本の脚部材14bのフック部とで柱上変圧器の上蓋1bを挟んで変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器に取り付ける際に軸部材13によって上蓋1bが傷付かないように、軸部材13の下端面と上蓋1bとの間に挿入されるものである。
以上のように構成された変圧器用鳥害防止具10は、変圧器の上蓋に直接取り付けることができるため、柱上変圧器に適用しても効果を十分に発揮することができるとともに、複数台の変圧器が架台などに設置された受電設備に適用しても効果を十分に発揮することができる。
また、柱上変圧器またはその上蓋1bと一緒に変圧器用鳥害防止具10を取り外すことができる。
さらに、変圧器用鳥害防止具10は、円形状の上蓋と本体との間に隙間があれば、柱上変圧器や上記の受電設備以外の機器にも適用することができる。
次に、変圧器用鳥害防止具10の使用方法について、図3(a)〜(d)を参照して説明する。
作業員は、クッション板16を柱上変圧器の上蓋1bの中央部に載せ、3本の脚部材14bを広げたのちに、変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器の上方から下ろしていって、図3(a)に示すように軸部材13の下端面をクッション板16上に位置させるとともに3本の脚部材14bのフック部を柱上変圧器の上蓋1bよりも下方に位置させる。
その後、作業員は、図3(b)に示すように3本の脚部材14bを狭めて3本の脚部材14bのフック部を柱上変圧器の上蓋1bの側面の真下に位置させたのち、同図に矢印で示すようにナット15を回して、同図に白抜き矢印で示すように軸受部材14aを上方に移動させる。
その後、作業員は、図3(c)に示すように3本の脚部材14bのフック部が柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛かると、ナット15を回すことを止める。
これにより、柱上変圧器の上蓋1bがクッション板16と3本の脚部材14bのフック部とで挟まれるため、変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器に取り付けることができる。
その後、作業員は、図3(d)に矢印で示すようにナット15を更に回して、軸受部材14aを上方に少しだけ移動させる。
これにより、同図に白抜き矢印で示すように軸部材13の下端面でクッション板16を下方に押す力と3本の脚部材14bのフック部で柱上変圧器の上蓋1bの側面を上方に押す力とを強めることができるため、変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器に強固に取り付けることができる。
次に、変圧器用鳥害防止具10の第1の変形例について、図4(a),(b)を参照して説明する。
本変形例による変圧器用鳥害防止具10’は、鳥が柱上変圧器の上蓋1bに飛来することを更に防止するために、図4(a)に示すように3本の脚部材14b’の間に3本のテグス21が軸部材13の軸方向に沿って所定の間隔をもって張られている点で、図1に示した変圧器用鳥害防止具10と異なる。
そのため、3本の脚部材14b’の一端からフック部までの上面には、図4(b)に示すように、テグス21を通すためのテグス通し溝14ba’が形成されている。
ここで、テグス通し溝14ba’の寸法は、たとえば、開口面の長さ(脚部材14b’の長手方向に沿った長さ)=5mm、深さ=3mmおよび底面の長さ(脚部材14b’の長手方向に沿った長さ)=15mmである。
なお、鳥が柱上変圧器の上蓋1bに飛来することをより防止するために、テグス21の代わりに、棘付きワイヤを3本の脚部材14b’の間に張ってもよい。
次に、変圧器用鳥害防止具10の第2の変形例について、図5(a)〜(c)および図6を参照して説明する。
本変形例による変圧器用鳥害防止具は、図1に示した3本の脚部材14bの代わりに、剛性が大きい第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3を使用する点で、図1に示した変圧器用鳥害防止具10と異なる。
ここで、第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3は、第3乃至第1の脚部材14b3〜14b1の順番で上から軸部材13に取り付けられる。
そのため、第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3の上端から柱上変圧器の上蓋1bの側面の底面までの距離が第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3によって異なってくるため、第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3は以下に示すように構成されている。
第1の脚部材14b1は、図5(a)に示すように、外周面の中央部が尖った円環状の第1の取付部311と、板状の第1の脚部321とを備える。
第1の脚部321の一端は、その長手方向と水平方向とのなす角が151°となるように第1の取付部311の外周面に固定されている。
第1の脚部321の他端部は、一端から225mmの箇所で下に向けて119°、一端から263mmの箇所で軸部材13に向けて90°および一端から288mmの箇所で上に向けて90°曲げられて、フック状にされている。
第2の脚部材14b2は、図5(b)に示すように、外周面の中央部が尖った円環状の第2の取付部312と、板状の第2の脚部322とを備える。
第2の脚部322の一端は、その長手方向と水平方向とのなす角が150°となるように第2の取付部312の外周面に固定されている。
第2の脚部322の他端部は、一端から230mmの箇所で下に向けて120°、一端から268mmの箇所で軸部材13に向けて90°および一端から293mmの箇所で上に向けて90°曲げられて、フック状にされている。
第3の脚部材14b3は、図5(c)に示すように、外周面の中央部が尖った円環状の第3の取付部313と、板状の第3の脚部323とを備える。
第3の脚部323の一端は、その長手方向と水平方向とのなす角が148°となるように第3の取付部313の外周面に固定されている。
第3の脚部323の他端部は、一端から234.5mmの箇所で下に向けて122°、一端から272.5mmの箇所で軸部材13に向けて90°および一端から297.5mmの箇所で上に向けて90°曲げられて、フック状にされている。
第1乃至第3の第1の取付部311〜313の中央部には、軸部材13を貫通させるための貫通孔が同じ径で形成されている。
ここで、第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3の剛性が大きいため、第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3を柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたときの第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3のフック部の状態は、図6に第2の脚部材14b2について示すように、取り付ける上蓋1bの大きさによって異なってくる。たとえば、同図に実線で示すように第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3を20kVAの柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたときには、第1乃至第3の取付部311〜313の径方向は水平方向となるため、第1の取付部311の上面と第2の取付部312の底面とが密着するとともに第2の取付部312の上面と第3の取付部313の底面とが密着した状態となる。一方、同図に破線で示すように第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3を20kVAの柱上変圧器の上蓋1bよりも径が小さい5kVAの柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたときや、同図に一点鎖線で示すように第1乃至第3の脚部材14b1〜14b3を20kVAの柱上変圧器の上蓋1bよりも径が大きい50kVAの柱上変圧器の上蓋1bの側面に引っ掛けたときには、第1乃至第3の取付部311〜313の径方向は水平方向に対して傾くため、第1の取付部311の上面の一部と第2の取付部312の底面の一部とが密着するとともに第2の取付部312の上面の一部と第3の取付部313の底面の一部とが密着した状態となる。
したがって、第1乃至第3の取付部311〜313の径方向は水平方向に対して傾いても軸部材13が貫通するように、第1乃至第3の第1の取付部311〜313の貫通孔の径は軸部材13の径よりも大きくされている。
なお、鳥害防止部としては、図1に示した鳥害防止部12の代わりに、たとえば複数枚の羽根板で風車を形成して柱上変圧器の上蓋1bの上面と垂直方向に複数枚の羽根板を回転させる鳥害防止部のように、軸部材13の上端部に取付可能なものであればよい。
また、鳥害防止部12の代わりに、たとえば柱上変圧器の名前や印の旗のようなものを軸部材13の上端部に取り付けてもよい。
以上の説明では、図1に示したように軸部材13の中央部の外周面にのみネジ山を形成したが、軸部材13の下端部の外周面にもネジ山を形成して、軸部材13の下端部の外周面に形成したネジ山を利用して軸部材13にクッション板16を取り付けることができるようにしてもよい。
この場合には、クッション板16の上面の中央部に設けた凸部の上面の中央部に軸部材13のネジ山と螺合するネジ穴を形成するか、クッション板16の上面の中央部に軸部材13のネジ山と螺合するネジ穴を形成する。
これにより、作業員は、クッション板16のネジ穴を軸部材13の下端部のネジ山に螺合させ、3本の脚部材14bを広げたのちに、変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器の上方から下ろしていって、図3(a)に示すように、クッション板16を柱上変圧器の上蓋1bの中央部に載せるとともに、3本の脚部材14bのフック部を柱上変圧器の上蓋1bよりも下方に位置させるようにすれば、同様にして変圧器用鳥害防止具10を柱上変圧器の上蓋1bに取り付けることができる。
また、図4(b)に示したように3本の脚部材14b’の一端からフック部までの上面にテグス通し溝14ba’のみを形成したが、隣接するテグス通し溝14ba’の中間部および最下方のテグス通し溝14ba’と脚部材14b’のフック部との中間部にφ0.75mmの貫通孔を形成して、この貫通孔にテグス21を結び付けたり(終端処理したり)、テグス21やゴム紐などの先端に取り付けたかつS字型のフック形状をした引っ掛け部などをこの貫通孔に掛けるようにしてもよい。
これにより、間接活線作業(ホットステッィク使用)時などでも、テグス21などの端末(S字フックなど)をこの貫通孔に引っ掛けることで容易にテグス21などの端末を固定することができる。また、テグス通し溝とこの貫通孔とを併用することもできる。
1a 本体
1b 上蓋
10,10’ 変圧器用鳥害防止具
12 鳥害防止部
13 軸部材
14 取付部
14a 軸受部材
14b,14b’ 脚部材
14b1〜14b3 第1乃至第3の脚部材
14ba’ テグス通し溝
15 ナット
16 クッション板
21 テグス
311〜313 第1乃至第3の取付部
321〜323 第1乃至第3の脚部

Claims (7)

  1. 本体(1a)と上蓋(1b)の側面との間に隙間を有する変圧器に直接取り付けるための変圧器用鳥害防止具(10;10’)であって、
    軸部材(13)と、
    該軸部材の上端部に取り付けられた、かつ、鳥が前記変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部(12)と、
    円環状の軸受部材(14a)および3本の板状の脚部材(14b;14b’)を備える取付部(14;14’)と、
    ナット(15)とを具備し、
    前記軸部材が、前記取付部の前記軸受部材を貫通しており、
    前記軸部材の中央部の外周面に、前記ナットと螺合するネジ山が形成されており、
    前記軸部材の前記軸受部材よりも下に、前記ナットが前記ネジ山に螺合されて取り付けられており、
    前記軸受部材の外周面に、前記3本の脚部材の一端が該軸受部材の周方向に沿って等間隔に固定されており、
    前記3本の脚部材の他端部が、前記変圧器の前記隙間に下から挿入して前記上蓋の側面に引っ掛けることができるように、フック状にされている、
    ことを特徴とする、変圧器用鳥害防止具。
  2. 前記軸部材の下端面と前記上蓋との間に挿入されるクッション板(16)をさらに具備することを特徴とする、請求項1記載の変圧器用鳥害防止具。
  3. 前記軸部材の長さが、前記3本の脚部材を前記上蓋の側面に引っ掛けたときに該軸部材の下端面が該3本の脚部材の下端面よりも上に位置する長さとされていることを特徴とする、請求項1または2記載の変圧器用鳥害防止具。
  4. 前記軸部材の前記ネジ山が形成されている範囲が、前記上蓋の径に応じて前記ナットの固定位置を変えることにより前記変圧器用鳥害防止具を種々の変圧器に取り付けることができる範囲とされていることを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の変圧器用鳥害防止具。
  5. 前記3本の脚部材(14b’)に、テグス(21)を通すための通し溝(14ba’)が形成されており、
    前記3本の脚部材間に、前記テグスが、前記3本の脚部材の前記通し溝を通されて張られている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の変圧器用鳥害防止具。
  6. 前記テグスの代わりに、棘付きワイヤが、前記3本の脚部材の前記通し溝を通されて該3本の脚部材間に張られていることを特徴とする、請求項5記載の変圧器用鳥害防止具。
  7. 本体(1a)と上蓋(1b)の側面との間に隙間を有する変圧器に直接取り付けるための変圧器用鳥害防止具(10;10’)であって、
    軸部材(13)と、
    該軸部材の上端部に取り付けられた、かつ、鳥が前記変圧器に営巣することを防止するための鳥害防止部(12)と、
    円環状の軸受部材(14a)および3本の板状の剛性が大きい第1乃至第3の脚部材(14b 1 〜14b 3 )を備える取付部(14;14’)と、
    ナット(15)とを具備し、
    前記軸部材が、前記取付部の前記軸受部材を貫通しており、
    前記軸部材の中央部の外周面に、前記ナットと螺合するネジ山が形成されており、
    前記軸部材の前記軸受部材よりも下に、前記ナットが前記ネジ山に螺合されて取り付けられており、
    前記第1乃至第3の脚部材が、前記軸受部材と前記ナットとの間に該第3乃至第1の脚部材の順で上から前記軸部材に取り付けられるとともに、円環状の第1乃至第3の取付部(311〜313)および板状の第1乃至第3の脚部(321〜323)を備え、
    前記第1乃至第3の脚部の一端が、長手方向と水平方向とのなす角が該第1乃至第3の脚部の順で小さくなるように、前記第1乃至第3の取付部の外周面に固定されており、
    前記第1乃至第3の脚部の他端部が、該第1乃至第3の脚部の一端から該第1の脚部、該第2の脚部および該第3の脚部の順で長くされているとともに前記変圧器の前記隙間に下から挿入して前記上蓋の側面に引っ掛けることができるようにフック状にされており、
    前記第1乃至第3の取付部の中央部に、前記軸部材を貫通させるための貫通孔が、前記変圧器用鳥害防止具を前記上蓋に取り付けたときに前記第1乃至第3の取付部の径方向が水平方向に対して傾いても該軸部材が貫通する大きさの径で形成されている、
    ことを特徴とする、変圧器用鳥害防止具。
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CN111525417A (zh) * 2020-04-28 2020-08-11 郑州电力高等专科学校 一种低压变电运行安全保护设备
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