JP5439960B2 - 防塵装置およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、防塵装置および防塵装置を有するカメラに関する。
近年、レンズ交換式デジタルカメラなどでは、撮像部に含まれるローパスフィルタ等の光学素子にゴミが付着し、撮影した映像にゴミが写りこむ問題が発生している。光学素子に付着するゴミを除去するための従来技術としては、例えばローパスフィルタに圧電素子を固定し、圧電素子によってローパスフィルタを振動させることによって、ローパスフィルタ表面に付着した塵埃を除去する技術が知られている(特許文献1等参照)。
しかし、従来技術に係る防塵装置では、ガラス基材等によって構成された剛性の高い光学素子を振動させるため、塵埃を除去するために要する電力が大きくなるという問題を有している。
特開2002−204349号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、その目的は、除塵動作における消費電力を抑制し得る防塵装置等を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る防塵装置は、
被写体からの光が入射することにより前記被写体を撮像する撮像部22と、
前記撮像部の前記被写体側に配置され、前記撮像部との間で封止空間を形成する樹脂フィルム30と、
前記樹脂フィルムを振動させる加振部材(28,50,52)と、
を有する。
また、例えば、本発明に係る防塵装置は、前記樹脂フィルムの前記光が入射する領域の外側領域(30b)を前記撮像部に対して固定する固定部材(54,56)を有してもよく、
前記加振部材は、前記樹脂フィルムを振動させるような電圧を印加される一対の電極部(28)を有してもよく、
前記一対の電極部のうち一方は、前記樹脂フィルムの前記外側領域に絶縁層(70)を介して設けられてもよく、
前記一対の電極部のうち他方は、前記固定部材に設けられてもよい。
また、例えば、前記樹脂フィルムの前記被写体側の面には、導電層(68)が設けられていてもよく、
前記固定部材は、前記樹脂フィルムと前記導電層とを挟んで固定してもよい。
また、例えば、前記加振部材は、前記樹脂フィルムを振動させるような電圧を印加される電極部(28)と、前記電極部に電圧信号を出力する信号出力部(46)とを有してもよく、
前記信号出力部は、音波に応じて電圧信号を出力する集音部(44)を有してもよい。
本発明に係るカメラは、音波によって前記樹脂フィルムを振動させる前記加振部材の一部として機能するマイク(44)と、前記樹脂フィルムの振動に応じて音波を発生させるスピーカ(28,30)との少なくとも一つと、
上記いずれかに記載の防塵装置と、を有する。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る一眼レフカメラの概略断面図である。 図2は、図1に示すカメラの撮像部の周辺を拡大した拡大断面図である。 図3は、図1に示すカメラの撮像部周辺をX軸正方向側から見た平面図である。 図4は、図2に示す電極部および樹脂フィルムを拡大して表示した拡大断面図である。 図5は、電極部および樹脂フィルムを分解して表示した分解図である。 図6は、第1実施形態に係る防塵装置の製造方法の一例を説明した概念図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る電極部および樹脂フィルムを拡大して表示した拡大断面図である。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの側断面を表す概略図である。カメラボディ10の筐体12には、筐体開口20が形成されており、筐体開口20の周辺にはレンズマウント14が形成されている。撮影時には、筐体開口20を覆うように交換レンズ(不図示)が設置され、交換レンズに備えられる撮影光学系によって導かれた撮影光が、筐体12の内部に導入される。
なお、各部材の配置については、筐体開口20側から導入された撮影光が、撮像部22に備えられる撮像素子24に向かって進行する方向を、X軸の負方向として説明を行う。したがって、筐体開口20から撮像素子24の間に配置される各部材においては、X軸正方向側が被写体側であり、X軸負方向側が撮像素子24側である。また、図1に示すように、X軸と直交する方向をY軸方向およびZ軸方向として説明を行う。
筐体12の内部には、クイックリターンミラー(不図示)、ファインダスクリーン32、ペンタプリズム34、接眼レンズ36、シャッタ18、撮像部22等が具備してある。筐体12におけるZ軸正方向側に配置されるファインダスクリーン32、ペンタプリズム34および接眼レンズ36は、ファインダ装置を構成している。ファインダスクリーン32、ペンタプリズム34および接眼レンズ36等によって構成されるファインダ装置は、不図示のクイックリターンミラーからの撮影光を、撮影者の目に導くことができる。
筐体12の内部におけるX軸負方向側には、シャッタ18と撮像部22が配置されている。シャッタ18は、筐体開口20と撮像部22との間に配置されている。シャッタ18は、撮影時において露光時間を制御するための機構であり、撮影光学系から撮像素子24に導かれる撮影光を遮蔽したり、通過させたりすることができる。
撮像部22は、被写体からの光である撮影光が入射することにより、被写体を撮像する。本実施形態に係る撮像部22は、光学ローパスフィルタ26と撮像素子24とを有している。光学ローパスフィルタ26は、撮影に際して偽色(色モアレ)の発生を防止する光学素子である。光学ローパスフィルタ26は、撮像素子24の被写体側(X軸正方向側)表面に形成された受光面を覆うように配置されている。
撮像素子24は、光学ローパスフィルタ26を透過した撮影光を受光し、画像信号を生成する。撮像素子24によって生成された画像信号は、画像制御部42によって適切な画像処理を施された後、不図示のメモリカード等に保存される。撮像素子24による画像信号の生成や、画像制御部42による画像処理は、筐体12の内部に備えられるボディCPU38からの制御信号によって制御される。
図2は、図1に示す撮像部22の周辺を拡大した拡大断面図である。本実施形態に係る撮像部22は、撮像素子24、光学ローパスフィルタ26、基板58およびケース60によって構成される。撮像素子24は、矩形平板形状を有する基板58におけるX軸正方向側の表面に固定されている。
また、基板58におけるX軸正方向側の表面には、撮像素子24の周辺を取り囲むように、額縁形状のケース60が配置される。ケース60は、X軸正方向側の端部に形成された段差部60aを有する。段差部60aには、光学ローパスフィルタ26が取り付けられ、ケース60のX軸正方向側の開口を封止する。したがって、撮像素子24は、基板58、ケース60および光学ローパスフィルタ26によって取り囲まれた密封空間の中に配置されている。このように、本実施形態に係る撮像部22は、ケース60、基板58および光学ローパスフィルタ26によって密封空間を形成し、撮像素子24が配置されている密封空間内部に塵埃が浸入することを防止している。
撮像部22の被写体側(X軸正方向側)には、樹脂フィルム30と電極部28が配置されている。樹脂フィルム30は、図3に示すように、略矩形のシート状の形状を有している。樹脂フィルム30は、可視光の透過率が高いほうが好ましく、80%以上〜100%以下の透過率を有することが好ましい。開口から入射される撮影光は、樹脂フィルム30を透過したのち、撮像部22に入射する。樹脂フィルム30は、撮像素子24の受光面より広い面積を有している。
本実施形態に係る樹脂フィルム30は、樹脂フィルム30に取り付けられた第1電極50の振動に伴って振動させられる。樹脂フィルム30の材料としては、特に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド等の高分子材料を用いることができる。樹脂フィルム30の厚さとしては、適切な振動を得ることができる厚さであれば特に限定されないが、例えば5μm〜100μm程度とすることができる。
図2の要部拡大図である図4に示すように、樹脂フィルム30の被写体側(X軸正方向側)表面には、導電層68が備えられている。導電層68は、樹脂フィルム30の帯電を防止し、樹脂フィルム30の被写体側に、静電気等によって塵埃が付着することを防止できる。
導電層68は、光を透過する導電材料の層を、蒸着法等によって、樹脂フィルム30の表面に形成することによって形成される。導電層68を構成する材料としては、特に限定されないが、例えばITO(酸化インジウムスズ)等が挙げられる。なお、導電層68は、第2電極52と電気的に導通されていてもよく、これにより、樹脂フィルム30の被写体側の面が帯電することをさらに効果的に防止できる。
図2に示す電極部28は、第1電極50と第2電極52からなり、配線72(図4参照)を介して、フィルタ駆動ドライバ46によって電圧を印加される。図4に示すように、第1電極50は、樹脂フィルム30の被写体側(X軸正方向側)に、絶縁層70を介して設けられる。第1電極50を、絶縁層70を介して設けることによって、第1電極50と第2電極52とが、導電層68を介して導通することを防止している。
第2電極52は、樹脂フィルム30の被写体側に配置される被写体側部54と、樹脂フィルム30の撮像素子側に配置される撮像素子側部56とを有する。図5は、被写体側部54、第1電極50、樹脂フィルム30および撮像素子側部56を分解して表示した分解図である。ただし、図5では、絶縁層70および導電層68は、図示を省略している。
樹脂フィルム30は、撮影光が入射する内側領域30aと、内側領域30aの外側を取り囲む外側領域30bとを有する。さらに、外側領域30bは、最外側領域30bbと、中間外側領域30baとからなる。樹脂フィルム30の最外側領域30bbは、第2電極52の被写体側部54と、撮像素子側部56とに挟まれて保持される。樹脂フィルム30の中間外側領域30baは、最外側領域30bbと内側領域30aの間にある。中間外側領域30baには、第1電極50が配置される。
第1電極50は、例えば、金属等の導電性材料を、樹脂フィルム30に印刷する方法等を用いて形成することができる。本実施形態に係る第1電極50は、第2電極52と同様に額縁形状を有している。第1電極50を額縁形状とすることによって、第1電極50への配線を単純化しながら樹脂フィルム30の四辺に電極を配置することができる。また第1電極50を額縁形状とすることによって、電圧印加時における樹脂フィルム30の変形量を、容易に調整することができる。ただし、第1電極50の形状はこれに限定されない。すなわち、樹脂フィルム30に設けられる第1電極50は、第2電極52に対して所定の間隔を空けて配置されていれば、どのような形状であってもよい。
図4および図5に示すように、第2電極52の被写体側部54と撮像素子側部56とは、樹脂フィルム30を対称面として、互いに略対称な額縁形状を有している。また、本実施形態に係る第2電極52は、図4に示すように、樹脂フィルム30の最外側領域30bbを撮像部22に対して固定する固定部材を兼ねている。すなわち、第2電極52の撮像素子側部56は、撮像部22に固定されている。また、第2電極52の被写体側部54は、撮像素子側部56との間に、樹脂フィルム30の最外側領域30bbと導電層68とを挟んで、撮像素子側部56に固定されている。
このように、本実施形態では、樹脂フィルム30を撮像部22に固定する固定部材が、第2電極52の一部によって構成されているが、固定部材および第2電極の構成としてはこれに限定されない。たとえば、樹脂フィルム30を撮像部22に固定する固定部材は、第2電極とは別の部材で構成してもよい。その場合、第2電極は固定部材に備えられても良い。あるいは、第1実施形態のように、固定部材と第2電極52とを同一の部材で構成してもよい。第2電極52が、樹脂フィルム30を撮像部22に固定する固定部材を兼ねることによって、防塵装置の部品点数を減少させ、組立を容易にすることができる。
図2に示すように、樹脂フィルム30と光学ローパスフィルタ26に挟まれた空間は、樹脂フィルム30の撮像素子側の表面と、光学ローパスフィルタの被写体側の表面と、第2電極52の撮像素子側部56(図4および図5参照)とによって密封されており、密封空間の内部に塵埃が浸入することを防止している。なお、第2電極52の被写体側部54および撮像素子側部56は、金属等の導電性を有する材料によって構成される。
図4に示すように、第1電極50および第2電極52からなる電極部28は、フィルタ駆動ドライバ46に対して、電気的に接続されている。フィルタ駆動ドライバ46は、図1に示すように、ボディCPU38に接続されており、ボディCPU38からの制御を受けて、電極部28に電圧信号を出力する。ボディCPU38は、カメラボディ10の電源ON時等の所定のタイミングで、フィルタ駆動ドライバ46を制御し、フィルタ駆動ドライバ46から電極部28に、電圧信号を出力させることができる。なお、ボディCPU38には、カメラボディ10を構成する各電子部品に電力を供給する電源40が接続されており、カメラボディ10内部に備えられる電子部品には、ボディCPU38を介して電力が供給される。
図4に示すように、ボディCPU38からの制御に基づき、電極部28を構成する第1電極50、第2電極52には電圧が印加される。この際、ボディCPU38は、第2電極52を構成する被写体側部54または撮像素子側部56と、第1電極50の間に、電位差が周期的に発生するように、電圧を印加する。そうすると、第1電極50と第2電極52の間に、クーロン力による引力または斥力が働き、変形しやすい樹脂フィルム30に固定されている第1電極50は、X軸方向に振動させられる。したがって、第1電極50が備えられている樹脂フィルム30は、第1電極50の振動にともなって変形し、振動を発生する。本実施形態に係る防塵装置は、樹脂フィルム30を振動させることによって、樹脂フィルム30の被写体側表面に付着している塵埃を除去することができる。
樹脂フィルム30は、光学ローパスフィルタ26等よりも薄く、柔らかいため、容易に変形させることができる。したがって、樹脂フィルム30を振動させるために必要な消費電力は、光学ローパスフィルタ等のガラス基材の光学素子を振動させるために必要な消費電力より小さい。したがって、本実施形態に係る防塵装置は、少ない消費電力で樹脂フィルム30に付着した塵埃を除去し、塵埃が画像に写り込む現象を防止することができる。
また、本実施形態に係る防塵装置は、電極間に働くクーロン力によって樹脂フィルム30を振動させて除塵するため、圧電素子の変形を光学ローパスフィルタに伝える従来技術に比べて、除塵動作におけるエネルギーのロスが少なく、省電力である。
図1に示すように、本実施形態に係るフィルタ駆動ドライバ46は、入力される音波に応じて電圧信号を出力する集音部44と、電気的に接続されている。集音部44は、フィルタ駆動ドライバ46や、電極部28とともに、加振部材の一部として機能することができる。例えば、フィルタ駆動ドライバ46は、集音部44から入力された電圧信号を、必要に応じて増幅させて電極部28に出力することによって、樹脂フィルム30を振動させることができる。これによって、本実施形態に係る防塵装置は、撮影者の声など、集音部44に入力される音に応じた除塵動作を行うことができる。
また、樹脂フィルム30は、フィルタ駆動ドライバ46および電極部28とともに、音波を発生させるスピーカの機能を有していても良い。例えば、ボディCPU38は、フィルタ駆動ドライバ46を制御することによって、電極部28を介して樹脂フィルム30を振動させ、樹脂フィルム30周辺の空気を振動させることによって、所定の周波数を有する音波を発生させてもよい。このような機能を有する防塵装置は、ボディCPU38の制御によって、警告音や効果音を発生させたり、音楽を演奏したりすることができる。
図6は、図2等に示す防塵装置の製造方法を説明した概念図である。図6(A)は、製造方法の第1の工程を表している。第1の工程では、被写体からの光が入射することにより被写体を撮像する撮像部22を準備し、撮像部22に撮像素子側部56を固定する。撮像素子側部56は、撮像部22の光学ローパスフィルタ26に、ケース60の段差部60aを介して接着剤等によって固定する。また、撮像素子側部56は、被写体からの光を透過させる開口56aを有している。撮像素子側部56は、開口56aを透過した光が、光学ローパスフィルタ26に入射するように、撮像部22に対して固定される。
図6(B)は、製造方法の第2の工程を表している。第2の工程では、第1の工程において撮像部22に取り付けた撮像素子側部56に、樹脂フィルム30を配置する。これによって、樹脂フィルム30は、撮像部22の被写体側に、撮像部22に対して所定の間隔を隔てて配置される。
なお、樹脂フィルム30における被写体側の表面には、必要に応じて導電層68(図4参照)が設けられる。さらに、図6(B)に示す例では、樹脂フィルム30が撮像部22の被写体側に配置される前に、樹脂フィルム30の被写体側に、絶縁層70(図4参照)を介して、第1電極50が設けられている。しかし、第1電極50は、樹脂フィルム30の被写体側に形成されてもよい。
図6(C)は、製造方法の第3の工程を表している。第3の工程では、被写体からの光を透過させる開口54aを有する被写体側部54を、撮像素子側部56に対して固定する。これによって、樹脂フィルム30は、被写体側部54と撮像素子側部56とに挟まれて、固定される。なお、被写体側部54と撮像素子側部56とは、互いに電気的に導通させられてもよいが、互いに電気的に絶縁されており、独立に電圧を印加される構造であってもよい。また、第3工程の後に、第1電極50と、第2電極52を構成する被写体側部54と、撮像素子側部56とは、フィルタ駆動ドライバ46に対して配線される。
図6に示す製造方法によれば、撮像部22の被写体側面を、樹脂フィルム30によって容易に封止することができるため、製造が容易である。また、樹脂フィルム30を撮像部22に固定する固定部材が、樹脂フィルム30に電圧を印加するための第2電極52を兼ねているため、本実施形態に係る防塵装置は部品数が少なく、製造が容易である。
第2実施形態
図7は、本発明の第2実施形態に係る電極部28をおよび樹脂フィルム80を拡大して表示した拡大断面図である。第2実施形態に係る防塵装置では、樹脂フィルム80を構成する材料が、第1実施形態に係る樹脂フィルム30とは異なる。また、樹脂フィルム80には導電層68が設けられておらず、第1電極50が、直接樹脂フィルム80に設けられている。その他は、第1実施形態に係る防塵装置と同様である。
第2実施形態に係る樹脂フィルム80は、電圧を印加されることによって変形する圧電性を有する。樹脂フィルム80の材料としては、特に限定されないが、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアミド、ポリフッ化ビニル等の高分子材料を用いることができる。また必要に応じて、これらの高分子材料を延伸したり、これらの高分子材料に分極処理を施したりすることによって、適切な圧電性を有する樹脂フィルム80を得てもよい。
図7に示す第1電極50と第2電極52は、樹脂フィルム80に電圧を印加することができる。すなわち、第1電極50および第2電極52は、フィルタ駆動ドライバ46に対して、電気的に接続されており、フィルタ駆動ドライバ46は、ボディCPU38(図1参照)からの制御を受けて、第1電極50と第2電極52に交流電圧信号を出力する。第1電極50と第2電極52によって交流電圧を印加された樹脂フィルム80は、圧電効果によって変形させられ、振動する。これによって、本実施形態に係る防塵装置は、第1実施形態に係る防塵装置と同様に、樹脂フィルム80の被写体側表面に付着している塵埃を除去することができる。
本実施形態に係る防塵装置は、第1実施形態と同様に、少ない消費電力で樹脂フィルム80に付着した塵埃を除去し、塵埃が画像に写り込む現象を防止することができる。また、本実施形態に係る防塵装置は、除去すべき塵埃が付着している樹脂フィルム80自体が圧電効果を有しており、樹脂フィルム80自体が電圧を印加されることによって変形し、塵埃を除去する。したがって、光学ローパスフィルタ26等にPZT等の圧電素子を取り付けて、圧電素子の変形を光学ローパスフィルタ26に伝えることで除塵動作を行う従来技術に比べて、除塵動作におけるエネルギーのロスが少なく、省電力である。
なお、上述の実施形態において、第1電極50は、樹脂フィルム30,80の被写体側に配置されるが、第1電極50は、樹脂フィルム30,80の撮像素子側の面に設けられても良い。
22… 撮像部
24… 撮像素子
26… 光学ローパスフィルタ
28… 電極部
30,80… 樹脂フィルム
30b… 外側領域
44… 集音部
46… フィルタ駆動ドライバ
50… 第1電極
52… 第2電極
68… 導電層
70… 絶縁層

Claims (4)

  1. 被写体からの光が入射することにより前記被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の前記被写体側に配置され、前記撮像部との間で封止空間を形成する樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルムを振動させる加振部材と、を有し、
    前記加振部材は、前記樹脂フィルムを振動させるような電圧を印加される電極部と、前記電極部に電圧信号を出力する信号出力部とを有し、
    前記信号出力部は、音波に応じて電圧信号を出力する集音部を有する防塵装置。
  2. 前記樹脂フィルムの前記光が入射する領域の外側領域を前記撮像部に対して固定する固定部材を有し、
    前記加振部材は、前記樹脂フィルムを振動させるような電圧を印加される一対の前記電極部を有し、
    一対の前記電極部のうち一方は、前記樹脂フィルムの前記外側領域に絶縁層を介して設けられ、
    一対の前記電極部のうち他方は、前記固定部材に設けられることを特徴とする請求項1に記載の防塵装置。
  3. 前記樹脂フィルムの前記被写体側の面には、導電層が設けられており、
    前記固定部材は、前記樹脂フィルムと前記導電層とを挟んで固定することを特徴とする請求項1または2に記載の防塵装置。
  4. 前記樹脂フィルムは、前記信号出力部および前記電極部とともに、音波を発生させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防塵装置を有するカメラ。
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