JP5438204B1 - 剣道用保護具 - Google Patents

剣道用保護具 Download PDF

Info

Publication number
JP5438204B1
JP5438204B1 JP2012276940A JP2012276940A JP5438204B1 JP 5438204 B1 JP5438204 B1 JP 5438204B1 JP 2012276940 A JP2012276940 A JP 2012276940A JP 2012276940 A JP2012276940 A JP 2012276940A JP 5438204 B1 JP5438204 B1 JP 5438204B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kendo
face
protector
player
wearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012276940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014117565A (ja
Inventor
哲嗣 ▲高▼井
捷三 森下
史訓 百鬼
Original Assignee
哲嗣 ▲高▼井
捷三 森下
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 哲嗣 ▲高▼井, 捷三 森下 filed Critical 哲嗣 ▲高▼井
Priority to JP2012276940A priority Critical patent/JP5438204B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5438204B1 publication Critical patent/JP5438204B1/ja
Publication of JP2014117565A publication Critical patent/JP2014117565A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

【課題】突き技において突きだれからそれた竹刀が首を打突するかもしれないという不安をより少なくする剣道用保護具を提供する。
【解決手段】剣道用保護具10は、試合において面防具20と一緒に競技者90の頭部に着用される着用ひも13(着用部材)と、競技者90の頭部に着用ひも13が着用された着用状態において、着用ひも13から競技者90の首92に沿うように下に延び、突きだれ21と競技者90の首92との間で首92を覆う用心だれ11と、用心だれ11を着用ひも13に連結させる連結部材12とを備える。連結部材12は、上記着用状態において用心だれ11が競技者90の前後方向に揺動自在となるように、用心だれ11を着用ひも12に連結させる。これにより、競技者90が頭部を反らせたときにも用心だれ11が競技者90の首92を覆うので、競技者90の不安をより少なくすることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、剣道用保護具に関する。詳しくは、競技者の頭部および首を左右両側および上側から覆う面ぶとんと、競技者の顔の前方に位置されて上部が剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金と、競技者の首の前方に位置されて剣道の試合における突き技の打突部位とされる突きだれとを備えた面防具と一緒に、競技者が剣道の試合において頭部に着用することができる剣道用保護具に関する。
剣道の試合において有効とされる打突技は、小手防具を打ち込む小手打ち技と、胴防具を側方から打ち込む胴打ち技と、面防具の上部を上側から打ち込む面打ち技と、面防具に設けられた突きだれを突く突き技とに大別される。ここで、上記突きだれは、競技者の首を前側から覆うように位置される打突部位である。このため、競技者は、上記突き技において竹刀が突きだれからそれると、それた竹刀が競技者の首を打突することになるかもしれないという不安を抱くことがある。
この不安を解消するため、剣道の試合においては、上記突きだれとは別に競技者の首を前側から覆う保護具である用心だれが使用されることがある。この用心だれとしては、従来、面防具において突きだれよりも競技者に近い奥側となる位置に、上記面防具と一体となるように固定されるものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
特許4866016号公報
ところで、剣道における打突技のうち、上記面打ち技および上記突き技を行う場合には、競技者はしばしばあごを上に上げて頭部を反らせた状態とする。この状態においては、上記従来の用心だれは上記面防具と一体に上側を向くため、上記用心だれと競技者の首との間には隙間が生まれる。このため、上記従来の用心だれには、上記突き技において上記突きだれからそれた竹刀が、競技者があごを上に上げて頭部を反らせたときに上記用心だれと競技者の首との間に生まれる隙間を抜けて競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安を解消することができないという問題があった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものである。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、競技者があごを上に上げて頭部を反らせたときにも用心だれが競技者の首に沿ってこの首を覆った状態のままとなるようにして、剣道の突き技において突きだれからそれた竹刀が競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安をより少なくすることを実現させる剣道用保護具を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の剣道用保護具は次の手段をとる。
まず、第1の発明は、競技者の頭部および首を左右両側および上側から覆う面ぶとんと、競技者の顔の前方に位置されて上部が剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金と、競技者の首の前方に位置されて剣道の試合における突き技の打突部位とされる突きだれとを備えた面防具と一緒に、競技者が剣道の試合において頭部に着用することができる剣道用保護具である。この剣道用保護具は、剣道の試合において上記面防具と一緒に競技者の頭部に着用される着用部材と、板状に形成されて、競技者の頭部に着用部材が着用された着用状態において、着用部材から競技者の首に沿うように下側に向けて延びることで、上記面防具の突きだれと競技者の首との間でこの首を覆うように位置される用心だれと、この用心だれを着用部材に連結させる連結部材とを備えている。上記連結部材は、上記着用状態において用心だれが競技者の前後方向に上記用心だれにかかる重力によって揺動自在となるように、この用心だれを上記着用部材からの吊り下げによりこの着用部材から離間された状態として上記用心だれを上記着用部材に連結させている。
この第1の発明によれば、剣道用保護具の着用状態において、この剣道用保護具の用心だれは、競技者の首に沿ってこの首を覆い、かつ、この用心だれにかかる重力によって競技者の前後方向に揺動自在となるように位置される。このため、剣道用保護具の用心だれを、競技者があごを上に上げて頭部を反らせたときにも、この競技者の首に沿ってこの首を覆った状態のままとすることができる。これにより、剣道の突き技において突きだれからそれた竹刀が競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安をより少なくすることを実現させる剣道用保護具を提供することができる。
ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、上記連結部材は、上記着用状態において競技者の下あごを左右両側から挟みこむ2箇所の位置にそれぞれ設けられて、この2箇所の位置から上記用心だれが吊り下げられた状態となるように、この用心だれを上記着用部材に連結させているものである。
この第2の発明によれば、剣道用保護具の用心だれを競技者の下あごを左右両側から挟みこむ2箇所の連結部材から吊り下げられた状態に位置させる。このため、剣道用保護具の着用状態において、競技者の下あごと剣道用保護具の連結部材および用心だれとが互いに干渉することを回避することができる。これにより、競技者の下あごの形状によらず着用することが可能な剣道用保護具を提供することができる。
さらに、第3の発明は、上述した第1または第2の発明において、上記用心だれは、上記着用状態における用心だれと面防具の面ぶとんとの間の隙間が、剣道の試合で使用される竹刀の打突部が通ることができないほど小さくなる大きさに形成されているものである。
この第3の発明によれば、剣道用保護具の着用状態において、この剣道用保護具の用心だれは、面防具の突きだれよりも競技者に近い奥側に位置されて、面防具の面ぶとんとの間に竹刀の打突部が通ることができる大きな隙間がない状態となる。この状態では、剣道の突き技において竹刀の打突部が面防具の突きだれと面ぶとんとの間の隙間を抜けると、上記竹刀の打突部は剣道用保護具の用心だれまたは面防具の面ぶとんの一方または両方に当たる。これにより、剣道の突き技において面防具の突きだれと面ぶとんとの間の隙間を抜けた竹刀の打突部が、さらに上記面ぶとんと上記用心だれとの間の隙間を抜けて競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安をより少なくすることを実現させる剣道用保護具を提供することができる。
さらに、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、用心だれは、上記着用状態において下側に位置される用心だれの下縁部に沿うように、用心だれの重心をより低くすることを実現させるおもりとして機能される部材が入れられているものである。
この第4の発明によれば、剣道用保護具の着用状態において、この剣道用保護具の用心だれの重心をより低くすることができる。このため、競技者があごを上に上げて頭部をそらせたときに、この競技者の前方あるいは上方に向かって用心だれが揺動することが抑えられて、この用心だれが競技者の首から離れた状態となることがより少なくなる。これにより、剣道の突き技において突きだれからそれた竹刀が競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安をさらに少なくすることを実現させる剣道用保護具を提供することができる。
さらに、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、上記着用部材が上記面防具に一体に取り付けられることで、この面防具と一緒に競技者の頭部に着用される剣道用保護具である。また、第5の発明においては、上記面金は、上記面防具を頭部に着用する競技者に対して、この競技者の顔の右半分に対応する右台枠と、上記競技者の顔の左半分に対応する左台枠と、上記競技者の頭部前方において競技者のひたいから競技者のおとがいに向かって延びる縦金とをそれぞれ別体に備え、この縦金および上記右台枠ならびに上記左台枠は、上記面金の上部においてかしめられることで互いに連結されている。
この第5の発明によれば、剣道用保護具を面防具と一体化することによって、剣道用保護具の装着の手間を省きながら、この剣道用保護具および面防具を同時に着用して、剣道用保護具および面防具の着用に必要な時間を短縮させることができる。また、剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面防具の面金の上部においては、この面金においてそれぞれ別体とされる縦金および右台枠ならびに左台枠が、互いにかしめられて連結される。このため、上記面打ち技により面金の上部に与えられる衝撃および振動が、上記縦金または右台枠もしくは左台枠のいずれか1つから他の2つに伝達されることが抑えられる。これにより、上記面打ち技による衝撃および振動が競技者により伝達されにくくされた面防具および剣道用保護具を提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる剣道用保護具の着用状態を表した正面図である。 図1の剣道用保護具を表した背面図である。 図1の剣道用保護具の着用状態を表した要部断面矢視図であり、競技者が直立している状態を表す。 図1の剣道用保護具の着用状態を表した要部断面矢視図であり、競技者があごを上に上げて頭部を反らせた状態を表す。 本発明の第2の実施形態にかかる剣道用保護具および面防具を表した正面図である。 図5の剣道用保護具および面防具を表した背面図である。 図5の面防具の面金を単体で表した背面図である。 図7のVIII−VIII線断面矢視図である。 図7の面金において図8に表した部分と同じ部分を表した部分拡大斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。なお、以下において、面防具を着用するための面ひもおよびひもの長さを調節するためのコキカンなどの、付随的かつ従来から用いられている構成については、その図示および詳細な説明を省略する。
〈第1の実施形態〉
始めに、第1の実施形態にかかる剣道用保護具10の構成について、図1ないし図4を用いて説明する。この剣道用保護具10は、図3および図4に示すように、用心だれ11を備え、かつ、剣道の試合において競技者90が面防具20と一緒に頭部に着用することができる剣道用保護具である。
ここで、面防具20は、図1ないし図4に示すように、競技者90の頭部および首92を左右両側および上側から覆う面ぶとん22と、競技者90の顔の前方(図3で見て右方)に位置されて上部が剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金23と、競技者90の首92の前方に位置されて剣道の試合における突き技の打突部位とされる突きだれ21とを備えている。
しかしながら、面防具20は、図3および図4に示すように、突きだれ21とは別に競技者90の首92を前側から覆う用心だれを備えていない。このため、競技者90は、必要に応じて剣道用保護具10を面防具20と一緒に着用することで、剣道の突き技において突きだれ21からそれた竹刀(図示省略)が競技者90の首92を打突することになるかもしれない、という不安を軽減させるものである。
また、剣道用保護具10は、図1および図2に示すように、競技者90の頭部に着用される着用ひも13と、競技者90の頭部に着用ひも13が着用された着用状態において、着用ひも13から競技者90の首92に沿うように下側に向けて延びる用心だれ11と、この用心だれ11を着用ひも13に連結させる連結部材12とを備えている。ここで、着用ひも13は、本発明における「着用部材」に相当する。
また、着用ひも13は、図3および図4に示すように、コキカンが取り付けられることでその長さを調節することができるように構成されている。そして、着用ひも13は、面防具20の面ぶとん22と、面防具20において競技者90の顔の輪郭に相当する内輪20Aとの間に挟みこまれた状態に取り付けられて着用されるようになっている。これにより、面防具20の面ぶとん22および内輪20Aに剣道用保護具10の着用ひも13を押さえさせて、着用している剣道用保護具10をより脱落しにくくすることができる。また、上記コキカンおよび連結部材12などの着用ひも13に取り付けられる各部材が競技者90の顔に直接当たることを抑えて、上記各部材によって剣道用保護具10の着用感が悪化されることを抑えることができる。
なお、剣道用保護具10は、面防具20と同様の各構成(すなわち、突きだれ、内輪、面ぶとん、および、面金)と、上記突きだれとは別に競技者の首を前側から覆う用心だれとを備えた面防具(図示省略)に取り付けられて、この面防具と一緒に着用されることもできるものである。この場合、競技者の首と上記面防具の突きだれとの間には上記面防具の用心だれおよび剣道用保護具10の用心だれ11の2枚の用心だれが介在することになるので、剣道の突き技において突きだれからそれた竹刀(図示省略)が競技者の首を打突することになるかもしれない、という競技者の不安がさらに軽減される。また、この場合でも、面防具に取り付けられる剣道用保護具10の着用ひも13を上記面防具の面ぶとんと内輪との間に挟みこませることで、剣道用保護具10の脱落およびこの剣道用保護具10の着用感の悪化を抑えることができる。
また、連結部材12は、図1および図2に示すように、金属製の環(本実施形態ではシャックル)として形成されている。また、連結部材12は、競技者90の頭部に着用ひも13が着用された着用状態において、競技者90の下あご91を左右両側(図示左右両側)から挟みこむ2箇所の位置にそれぞれ取り付けられている。
そして、各連結部材12は、図1ないし図4に示すように、上記2箇所の位置から用心だれ11が吊り下げられた状態となるように、この用心だれ11を着用ひも13に連結させている。これにより、用心だれ11は、上記着用状態において、面防具20の突きだれ21と競技者90の首92との間となる位置でこの首92を前側(図3で見て右側)から覆い、かつ、競技者90の前後方向(図3で見て左右方向)に揺動自在となるように位置される。
上記構成によれば、剣道用保護具10の用心だれ11を、競技者90が直立しているとき(図3参照)にも、剣道の面打ち技または突き技にあわせて競技者90があご(下あご91)を上に上げて頭部を反らせた(図4参照)ときにも、競技者90の首92に沿ってこの首92を覆った状態のままとすることができる。これにより、剣道の突き技において突きだれ21からそれた竹刀(図示省略)が競技者90の首92を打突することになるかもしれない、という競技者90の不安をより少なくすることを実現させる剣道用保護具10を提供することができる。
また、上記構成によれば、剣道用保護具10の用心だれ11を競技者90の下あご91を左右両側から挟みこむ2箇所の連結部材12から吊り下げられた状態に位置させる。このため、剣道用保護具10の着用状態において、競技者90の下あご91と剣道用保護具10の連結部材12および用心だれ11とが互いに干渉することを回避することができる。これにより、競技者90の下あご91の形状によらず着用することが可能な剣道用保護具10を提供することができる。
ところで、用心だれ11は、図1ないし図4に示すように、刺し子縫い(図示省略)を施された布によって板状に形成されている。また、用心だれ11は、剣道用保護具10が面防具20と一緒に着用された状態においてこの面防具20の突きだれ21よりも競技者90に近い奥側(図3で見て左側)となる位置で、この競技者90の首92を前側(図3で見て右側)から覆うようになっている。
また、用心だれ11は、図1および図2に示すように、剣道用保護具10が面防具20と一緒に着用された状態において、この面防具20の突きだれ21よりも下側(図示下側)に突出することがなく、かつ、用心だれ11と面防具20の面ぶとん22との間の隙間が、剣道の試合で使用される竹刀の打突部(図示省略)が通ることができないほど小さくなるような大きさに形成されている。
上記構成によれば、剣道用保護具10の着用状態において、剣道の突き技によって竹刀の打突部が面防具20の突きだれ21と面ぶとん22との間の隙間を抜けた場合に、上記竹刀の打突部は剣道用保護具10の用心だれ11または面防具20の面ぶとん22の一方または両方に当たる。これにより、剣道の突き技において面防具20の突きだれ21と面ぶとん22との間の隙間を抜けた竹刀の打突部が、さらに面ぶとん22と用心だれ11との間の隙間を抜けて競技者90の首92を打突することになるかもしれない、という競技者90の不安をより少なくすることを実現させる剣道用保護具10を提供することができる。
また、上記構成によれば、剣道用保護具10の着用状態において、この剣道用保護具10の用心だれ11は、面防具20の突きだれ21よりも下側に突出して見えることがなくなる。これにより、競技者90が剣道用保護具10を使用していることを周囲の人間(例えば競技者90の対戦相手および剣道の試合を観戦している観客)に気づかせにくくすることができる。
また、用心だれ11は、図1および図2に示すように、剣道用保護具10の着用状態において上側に位置される上側部分11Aと、上記着用状態において下側に位置される下側部分11Bとを有している。この下側部分11Bには、図1ないし図4に示すように、上記着用状態において前側(図3で見て右側)となる表側にポケット11Cが取り付けられている。このポケット11Cの中には、生皮製の補強板11Dおよび金属製の補強棒11Eがそれぞれ出し入れ可能に入れられている。
ここで、補強板11Dおよび補強棒11Eは、その剛性によって用心だれ11を補強することで、剣道の突き技により面防具20の突きだれ21に与えられ、用心だれ11を介して競技者90に伝達される衝撃および振動をより少なくするための部材である。また、補強板11Dおよび補強棒11Eは、用心だれ11の下側部分11Bに取り付けられたポケット11Cに入れられることで、用心だれ11において下側部分11Bを上側部分11Aよりも重くするおもりとしても機能している。
上記構成によれば、用心だれ11において下側部分11Bを上側部分11Aよりも重くすることで、剣道用保護具10の着用状態において、この剣道用保護具10の用心だれ11の重心をより低くすることができる。このため、剣道の面打ち技または突き技にあわせて競技者90があご(下あご91)を上に上げて頭部を反らせた(図4参照)ときに、この競技者90の前方あるいは上方(図4で見て右方あるいは上方)に向かって用心だれ11が揺動することが抑えられて、この用心だれ11が競技者90の首92から離れた状態となることがより少なくなる。これにより、剣道の突き技において突きだれ21からそれた竹刀(図示省略)が競技者90の首92を打突することになるかもしれない、という競技者90の不安をさらに少なくすることを実現させる剣道用保護具10を提供することができる。
また、上記構成によれば、補強板11Dおよび補強棒11Eが入れられるポケット11Cが用心だれ11の表側に位置される。このため、用心だれ11は、図3および図4に示すように、補強板11Dおよび補強棒11Eによって補強された表側の面(図3で見て右側の面)よりも柔らかい裏側の面(図3で見て左側の面)で競技者90に当接する。これにより、用心だれ11の着用感が補強板11Dおよび補強棒11Eによって悪化されることを抑えながら、面防具20の突きだれ21から用心だれ11を介して競技者90に伝達される剣道の突き技の衝撃および振動をより少なくすることを実現させる剣道用保護具10を提供することができる。
〈第2の実施形態〉
続いて、第2の実施形態にかかる剣道用保護具30の構成について、図5ないし図9を用いて説明する。第2の実施形態にかかる剣道用保護具30は、第1の実施形態にかかる剣道用保護具10を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる剣道用保護具10および面防具20の各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかる剣道用保護具10および面防具20の各構成に付した符号の数字に「20」を加算した符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
第2の実施形態の剣道用保護具30は、図5および図6に示すように、剣道の試合において競技者90の頭部に着用される面防具40に一体に取り付けられる内輪40Aを剣道用保護具30における着用部材とすることで、面防具40と一緒に競技者90の頭部に着用される剣道用保護具である。言い換えると、剣道用保護具30は、面防具40の内輪40Aに連結部材32を介して用心だれ31を吊り下げられた状態に連結させたものである。
上記構成によれば、剣道用保護具30を面防具40と一体化することによって、競技者90は、剣道用保護具30の装着の手間を省きながら、この剣道用保護具30および面防具40を同時に着用することができる。これにより、競技者90が剣道用保護具30および面防具40を着用するために必要な時間を短縮することができる。
なお、第2の実施形態の剣道用保護具30において、用心だれ31の具体的な構成および作用効果は、第1の実施形態の剣道用保護具10における用心だれ11の具体的な構成および作用効果と同様である。また、第2の実施形態の剣道用保護具30における連結部材32は、第1の実施形態の剣道用保護具10において金属製のシャックルとされた連結部材12を金属製の二重リングに置き換えたものであり、その作用効果は第1の実施形態の剣道用保護具10における連結部材12と同様である。このため、第2の実施形態の剣道用保護具30における用心だれ31および連結部材32の具体的な構成および作用効果については、その詳細な説明を省略する。
ところで、面防具40は、競技者90の頭部および首92を左右両側および上側から覆う面ぶとん42と、競技者90の首92の前方に位置されて剣道の試合における突き技の打突部位とされる突きだれ41と、競技者90の顔の前方に位置されて上部が剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金43とを備えている。
面金43は、図5ないし図9に示すように、図7で見て左右方向に分割された右台枠43Aおよび左台枠43Bと、この右台枠43Aおよび左台枠43Bに対して図7で見て上下方向に掛け渡された状態にされる縦金43Cとを、それぞれ別体に備えている。この縦金43Cは、面防具40を頭部に着用する競技者90に対して、この競技者90のひたいから競技者90のおとがいに向かって延びるように湾曲した形状に形成されて、その両端には丸棒状のかしめ足部43Dが設けられている。また、右台枠43Aは、図5および図8に示すように、面防具40を頭部に着用する競技者90に対して、この競技者90の顔の右半分に対応する形状に形成されて、その上下両端には縦金43Cのかしめ足部43Dを挿通させることができる貫通孔が設けられている。また、左台枠43Bは、面防具40を頭部に着用する競技者90に対して、この競技者90の顔の左半分に対応する形状に形成されて、その上下両端には縦金43Cのかしめ足部43Dを挿通させることができる貫通孔が設けられている。
また、面金43において、縦金43Cおよび右台枠43Aならびに左台枠43Bは、図7ないし図9に示すように、面金43の上端となる天部分および面金43の下端となる地部分(図7参照)のそれぞれにおいて重ねられている。また、縦金43Cおよび右台枠43Aならびに左台枠43Bは、この右台枠43Aおよび左台枠43Bの各貫通孔に縦金43Cの各かしめ足部43Dが挿通され、この各かしめ足部43Dが叩きつぶされてかしめられることで互いに連結されている。
なお、面金43において、右台枠43Aおよび左台枠43Bならびに縦金43Cは、図5ないし図9に示すように、この縦金43Cに挿通された複数本(本実施形態では14本)の横金が右台枠43Aおよび左台枠43Bに掛け渡されるように取り付けられることによっても、互いに連結されている。
上記構成によれば、面防具40の面金43において上端となる天部分で、面金43においてそれぞれ別体とされる縦金43Cおよび右台枠43Aならびに左台枠43Bが、互いにかしめられて連結される。このため、剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面防具40の面金43の上部においては、上記面打ち技により面金43の上部に与えられる衝撃および振動が、縦金43Cまたは右台枠43Aもしくは左台枠43Bのいずれか1つから他の2つに伝達されることが抑えられる。また、上記面打ち技による衝撃および振動は、面防具40の面金43において下端となる地部分で縦金43Cおよび右台枠43Aならびに左台枠43Bが互いにかしめられて連結されることによっても、その伝達が抑えられる。これにより、上記面打ち技による衝撃および振動が競技者90により伝達されにくくされた面防具40および剣道用保護具30を提供することができる。
また、上記構成によれば、面防具40の面金43の上端となる天部分において、縦金43Cおよび右台枠43Aならびに左台枠43Bが重ねられた状態にかしめられて連結されることで、この面金43の天部分を厚く頑丈な構成とすることができる。これにより、剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金43の上部の強度を向上させて、上記面打ち技に対する面金43および面防具40の耐久性を向上させることができる。
本発明は、上述した第1および第2の実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、以下のような各種の形態を実施することができる。
(1)剣道用保護具の連結部材は、上述した第1および第2の実施形態で説明したものに限定されない。すなわち、剣道用保護具の連結部材は、例えば任意の素材および形状の輪または用心だれを着用部材に対して吊り下げられた状態に結びつけるひもなど、剣道用保護具の着用状態において用心だれが競技者の前後方向に揺動自在とすることができる任意の連結部材とすることができる。
(2)剣道用保護具の用心だれは、上述した第1および第2の実施形態で説明したものに限定されない。すなわち、剣道用保護具の用心だれにおいて、例えば用心だれに取り付けられるポケットを省略して補強板および補強棒を用心だれに埋め込んだ構成、または、用心だれから補強板および補強棒を省略して、用心だれの下側部分を上側部分よりも厚くすることでこの上側部分よりも重くした構成を採用するなど、剣道用保護具の用心だれの具体的な構成を適宜変更することができる。
(3)剣道用保護具の着用部材は、上述した第1および第2の実施形態で説明したものに限定されない。すなわち、剣道用保護具の着用部材を、例えば任意の形状の汗取り面下または面手ぬぐいなど、面防具と一緒に競技者が頭部に着用する任意の着用部材とすることができる。
10 剣道用保護具
11 用心だれ
11A 上側部分
11B 下側部分
11C ポケット
11D 補強板
11E 補強棒
12 連結部材
13 着用ひも(着用部材)
20 面防具
20A 内輪
21 突きだれ
22 面ぶとん
23 面金
30 剣道用保護具
31 用心だれ
31A 上側部分
31B 下側部分
31C ポケット
31D 補強板
31E 補強棒
32 連結部材
40 面防具
40A 内輪(着用部材)
41 突きだれ
42 面ぶとん
43 面金
43A 右台枠
43B 左台枠
43C 縦金
43D かしめ足部
90 競技者
91 下あご
92 首

Claims (4)

  1. 競技者の頭部および首を左右両側および上側から覆う面ぶとんと、前記競技者の顔の前方に位置されて上部が剣道の試合における面打ち技の打突部位とされる面金と、前記競技者の前記首の前方に位置されて前記剣道の試合における突き技の打突部位とされる突きだれとを備えた面防具と一緒に、前記競技者が前記剣道の試合において前記頭部に着用することができる剣道用保護具であって、
    前記剣道の試合において前記面防具と一緒に前記競技者の前記頭部に着用される着用部材と、
    板状に形成されて、前記競技者の前記頭部に前記着用部材が着用された着用状態において、前記着用部材から前記競技者の前記首に沿うように下側に向けて延びることで、前記面防具の前記突きだれと前記競技者の前記首との間で当該首を覆うように位置される用心だれと、
    前記用心だれを前記着用部材に連結させる連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記着用状態において前記用心だれが前記競技者の前後方向に前記用心だれにかかる重力によって揺動自在となるように、当該用心だれを前記着用部材からの吊り下げにより当該着用部材から離間された状態として前記用心だれを前記着用部材に連結させている、
    剣道用保護具。
  2. 請求項1に記載された剣道用保護具であって、
    前記連結部材は、前記着用状態において前記競技者の下あごを左右両側から挟みこむ2箇所の位置にそれぞれ設けられて、当該2箇所の位置から前記用心だれが吊り下げられた状態となるように、当該用心だれを前記着用部材に連結させている、
    剣道用保護具。
  3. 請求項1または請求項2に記載された剣道用保護具であって、
    前記用心だれは、前記着用状態における前記用心だれと前記面防具の前記面ぶとんとの間の隙間が、前記剣道の試合で使用される竹刀の打突部が通ることができないほど小さくなる大きさに形成されている、
    剣道用保護具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された剣道用保護具であって、
    前記用心だれは、前記着用状態において下側に位置される前記用心だれの下縁部に沿うように、当該用心だれの重心をより低くすることを実現させるおもりとして機能される部材が入れられている、
    剣道用保護具。
JP2012276940A 2012-12-19 2012-12-19 剣道用保護具 Active JP5438204B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012276940A JP5438204B1 (ja) 2012-12-19 2012-12-19 剣道用保護具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012276940A JP5438204B1 (ja) 2012-12-19 2012-12-19 剣道用保護具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5438204B1 true JP5438204B1 (ja) 2014-03-12
JP2014117565A JP2014117565A (ja) 2014-06-30

Family

ID=50396694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012276940A Active JP5438204B1 (ja) 2012-12-19 2012-12-19 剣道用保護具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5438204B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE545340C2 (en) * 2021-11-18 2023-07-11 Sin Bin Ab Neck guard for skating sports athletes
WO2023091074A1 (en) * 2021-11-18 2023-05-25 Sin Bin Ab Neck guard

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014117565A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8656520B2 (en) Athletic helmet
US5187812A (en) Football shoulder pad with outer pads
JP2019501674A (ja) 格闘技用ボディプロテクター
JP5438204B1 (ja) 剣道用保護具
US20150089721A1 (en) Helmet construction
JP5269667B2 (ja) 野球、ソフトボール用プロテクター
CN104955347A (zh) 具有对襟的护体防御衣
US2364571A (en) Boxer's helmet
CN1970120B (zh) 头护具
KR200455730Y1 (ko) 레저용 헬멧 내피
JP4734357B2 (ja) プロテクター
JP4242337B2 (ja) スポーツにおける保護防具
JP2020151336A (ja) 剣道用面及び紐通し部材
CN210205837U (zh) 一种防护更好的橄榄球头套
KR200335330Y1 (ko) 검도 대련용 호면
JP7054549B1 (ja) レッグガード
JP2019205544A (ja) スポーツ用保護具
CN210331625U (zh) 一种散打用胸部护具
WO2004110571A2 (en) Takraw padding
KR200327863Y1 (ko) 면직물 외피를 결합한 머리 보호용 헬멧
KR20150117895A (ko) 검도용 보호구
JP3121341U (ja) 耐突技剣道衣
JP3149946U (ja) 球審用着込式プロテクター
JP3133520U (ja) インナーサポータ
JP2000167098A (ja) ベスト型スポ―ツ用プロテクタ―

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5438204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250