JP5437386B2 - 外科用無菌トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、外科用の複数の材料および装置を手術部位へ移送するパックと複数の手術器具を受け入れるための無菌トレイとの両方として機能する外科用無菌トレイに関する。より詳細には、本発明の各実施形態は、無菌トレイに内蔵されたポンプを含み、ポンプが手術の間ずっと無菌野内に残る外科用無菌トレイに関する。外科用無菌トレイはまた、該トレイに取り付けられた複数の電気入力コネクタおよび電気出力コネクタを含んでもよい。
製造業者から外科センターに出荷される無菌パックを手術、たとえば眼科手術(特に硝子体網膜手術や白内障手術)で使用することが公知である。これらの無菌パックは通常、手術で通常使用されるいくつかの用具を含み、かつ使い捨ての手術器具、流体カセット、チューブセット、ドレープ、針、および他の装置を含む。パックの特定の内容物は、手術の種類、およびおそらく外科医または外科センターの個々の好みによって決まる。
手術の準備をする際、通常、一般にマヨトレイと呼ばれるものに無菌ドレープが掛けられる。手術に必要な材料および器具を看護師または外科医が容易に利用できるように、無菌パックの内容物ならびに場合によっては追加の複数の手術器具および手術材料がトレイ上に広げられる。
無菌パックが手術時に少なくともいくつかの手術器具用のトレイとして働くことができるように、多数の手術器具およびチューブセットが調達されて無菌パックの嵌め合いくぼみに配置される無菌パックを提供することも公知である。
いくつかの手術器具は、手術部位ならびにトレイ上の無菌状態の複数の器具および材料により画定された手術野の外側に位置して手術時に使用される手術コンソールまたは手術システムによって電気的駆動あるいは空気圧駆動される。手術の前に、いくつかの無菌材料が無菌状態の手術野から除去されるかあるいは一部が無菌状態の手術野から除去される。その除去される材料には、未滅菌の手術コンソールに連結されたポンプカートリッジおよびチューブセットが含まれる。手術コンソールは通常、手術中に使用される装置を制御するパラメータを表示し入力するための大形の表示画面も含む。この手術設備は通常、その手術コンソール上のパラメータを調整し、かつ異なる手術器具に切り替えて異なる術式を行いながら、手術を効率的に行うことができるように、外科医および1人または2人の補助者を必要とする。
しかし、現在の傾向として、手術が病院ではなく外来センター(ASC)で行われ、場合によっては医師所有の診療所で行われ、さらに外科的処置の費用が削減されるため、外科医がほとんどまたはまったく補助無しで手術を実施できるようにする必要がある。また、人員およびコストを抑制するために、外科医に供される補助者は通常、実施される特定の外科的処置を訓練されておらず、したがって、外科医と補助者との意思疎通は特に効率的とは言えない。
したがって、外科医が手術中にほとんどまたはまったく補助無しで安全で効率的でかつ対費用効果の高い手術を実施できるようにする手術システムおよび手術用品が必要である。
一実施態様では、外科用無菌トレイは、無菌トレイと、無菌トレイ内のポンプと、ポンプに連結された無菌トレイ内のモータとを有する。その無菌トレイが、複数の手術器具を受ける構造を含むことが望ましい。無菌トレイはまた、少なくとも1つのポンプ流体槽を含み、そのポンプ流体槽がポンプに動作可能に連結されていることも望ましい。異なる実施態様では、外科用無菌トレイは、無菌トレイに接続された複数の電気入力コネクタおよび電気出力コネクタを有する。
一実施態様では、注入流体槽は、各チャンバ内に異なる流体を保持する多重チャンバ流体槽と、2つまたは3つ以上のチャンバに連結され、前記各チャンバを加圧する圧力ポンプと、多数のチャンバに連結され、該多数のチャンバの1つを選択的に開放して、その選択されたチャンバに入っている流体がその選択されたチャンバから流出するのを可能にする多重位置弁とを含むことも望ましい。
一実施態様では、外科用無菌トレイは、複数の手術器具を保持する受容領域と、受容領域から離れた位置に配置された流体槽と、流体槽に動作可能に連結されたポンプと、ポンプに駆動可能に接続されたモータと、無菌トレイに取り付けられ、少なくとも1つがモータに接続された複数の入力コネクタおよび出力コネクタとを有する。一実施態様における外科用無菌トレイシステムは、複数の手術器具を保持する無菌面を形成する頂面を持つトレイと、その頂面上に保持された少なくとも1つの手術器具と、該少なくとも1つの手術器具と一緒に使用されるポンプ流体槽と、該少なくとも1つの手術器具と該ポンプ流体槽とに動作可能に接続されたポンプと、ポンプに接続され該ポンプを駆動するモータとを有し、少なくともポンプが手術の間ずっと無菌野内に残る。
一実施態様では、外科用無菌トレイは、複数の手術器具を保持する頂面と、無菌トレイに接続されていて流体ポンプ槽に接続することのできるポンプと、ポンプに接続され該ポンプを駆動するモータとを有する。一実施形態における外科用無菌トレイは、複数の手術器具を保持する無菌状態の頂面を有するトレイと、トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されたポンプ流体槽と、少なくとも1つの手術器具とポンプ流体槽とに動作可能に接続することのできるトレイ内のポンプと、ポンプに接続され該ポンプを駆動するモータとを有する。
一実施形態では、外科的処置用の独立システムは、処理ユニットを含む制御装置と、外科的処置に関連付けられかつ制御装置に動作可能に接続された複数の器具とを有し、制御装置と複数の器具は事前に一緒にパッケージ化され、処理ユニットは、事前にパッケージ化された複数の器具の少なくとも1つを制御するように構成されている。一実施態様では、複数の電気器具の少なくとも1つは処理ユニットを有する。処理ユニットは、複数の電気器具の各電気器具間の通信を確立するように構成することができる。一実施態様では、通信は無線通信であってよい。一実施態様では、処理ユニットは、複数の電気器具から複数の状況更新を受信し、複数の状況更新をシステムのユーザに伝達するように構成することができる。
一実施態様では、手術システムは、処理ユニットを含む携帯型外科用トレイと、処理ユニットに動作可能に接続された複数の器具と、複数の器具のうちの1つまたは2つ以上の器具の動作パラメータを調節するためのユーザ入力を供給するユーザ入力装置とを有し、処理ユニットは、ユーザ入力を受信し、複数の器具のうちの1つまたは2つ以上の器具に動作コマンドを送信するように構成されている。一実施態様では、処理ユニットは、複数の器具からの複数の動作パラメータの受信および/または監視を行うようにさらに構成されている。一実施態様では、処理ユニットは、少なくとも1つの動作パラメータが、たとえば安全機構としてのしきい値を満たす場合にハンドピースに停止コマンドを送信するようにさらに構成される。
一実施形態では、外科的処置用の自己出力型手術システムは、外科用トレイと、複数の手持ち器具と、外科用トレイおよび手持ち器具の少なくとも一方における電源と、処理ユニットとを有し、処理ユニットは、少なくとも1つの電源からの電力を検出することを求める命令と、該少なくとも一方の電源から複数の手持ち器具に電力を送ることを求める命令と、複数の手持ち器具の各々同士の通信を確立することを求める命令とを含むプログラム命令を実行するように構成されている。
一の実施態様では、携帯型の生体切断・吸引装置は、切断チップと、流体吸引装置と、切断チップおよび流体吸引装置に接続された統合制御ユニットとを有し、制御ユニットは、切断チップおよび流体吸引装置の切断および吸引を制御するように構成されている。
一実施態様では、手術システムは、外科的処置中の、生体組織および流体に対する切断、切除、照明、レーザ処置、吸引、注入、焼灼、および低温保存、ならびに人体に対する流体の注入および吸引のうちの少なくとも1つを行うように構成され、少なくとも一部が使い捨てである携帯型の外科用プラットフォームと、該外科用プラットフォームに接続され、外科的処置中に1つまたは2つ以上の動作パラメータを監視する監視センターとを有する。
一実施態様では、個人向け外科センターは、複数の手持ち器具の少なくとも1つと無線通信し、プロセッサおよびプログラム命令が記憶されたメモリを含む携帯型コンピュータユニットであって、該プロセッサが、複数の手持ち器具の少なくとも1つを自動的に識別すること、識別された手持ち器具の動作状況を無線によって受信することと、識別された手持ち器具の動作状況の変化を監視することと、動作状況をディスプレイ上に表示することとを含むプログラム命令を実行するように動作可能である携帯型コンピュータユニットを有する。
一実施態様では、手術システムは、1つまたは2つ以上の医療器具の複数の動作パラメータを調節するために外科医が利用することのできる制御システムと、制御システムと無線通信し、プロセッサおよびプログラム命令が記憶されたメモリを含む監視システムであって、該プロセッサが、制御システムによって制御される医療器具を無線によって識別することと、1つまたは2つ以上の医療器具の複数の動作パラメータを制御システムから無線によって受信することと、該1つまたは2つ以上の医療器具の複数の動作パラメータの変化を監視することと、該1つまたは2つ以上の医療器具の複数の動作パラメータを、汎用コンピュータに接続されたディスプレイ上に表示することとを含むプログラム命令を実行するように動作可能である汎用コンピュータを含む監視システムとを有する。
このような発明の概要のために、本発明のある態様、利点、および新規の特徴が本明細書に記載されている。すべてのこのような利点が本発明の任意の特定の実施形態によって実現できるとは限らないことを理解されたい。したがって、たとえば、本明細書で教示されるような1つの利点または一群の利点を、本明細書で教示または示唆される可能性のあるような他の利点を必ずしも実現せずに実現するように本発明を実現または実施できることが当業者には認識されよう。
本発明の上記した事ならびにその他の特徴、態様、および利点について、好ましい実施形態の図面を参照して以下に詳しく説明するが、それらは本発明を例示するものであって制限するものではない
本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの上面図である。 図1のトレイの底面図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの他の形状の図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの他の実施形態の平面図である。 図4の部分立面図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの一部の他の実施形態を示す図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの他の実施形態の斜視図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイの他の実施形態の斜視図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイと一緒に使用すべきフットコントローラの斜視図である。 本発明の好ましい実施形態による注入流体槽の他の実施形態の斜視図である。 本発明の好ましい実施形態による特定の手術用の外科用無菌トレイの上面図である。 本発明の好ましい実施形態による他の特定の手術用の外科用無菌トレイの上面図である。 本発明の好ましい実施形態による外科用無菌トレイと一緒に使用すべき流体−空気交換システムの機能ブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による、個人向け外科センター、手術器具または他の器具、ならびに病院および/または診療所システムに結合された独立外科センターを示すブロック図である。 本明細書で説明するシステムの1つまたは2つ以上の実施形態、たとえば個人向け外科センターを実現するソフトウェアを実行するように構成されたコンピュータハードウェアシステムの一実施形態を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による処理ユニットおよび/または外科用トレイによって実行される様々なプロセスの流れ図である。 本発明の好ましい実施形態による独立外科センターの処理ユニットによって実行されるプロセスの流れ図である。
以下の説明は、眼科手術に関して開示されるが、これは例示のためのみのものであり、当業者には、他の種類の手術、たとえばオルト手術、神経手術、心臓血管手術、胃腸手術、整形手術および皮膚科手術、ならびに、一般外科手術、耳、鼻、および喉を含むがこれらに限らない頭頸部手術、顎顔面手術、血管手術、胸部手術(肺)、または移植手術などであるがこれらに限らない手術にも、本明細書に記載されかつ請求される複数の実施形態を同様に適用することができることが理解されよう。
外科医が、他者からの最小限の補助で効果的な手術を行い、かつ多額の資本投資無しに外科センターまたは診療所環境で手術を行うのを可能にするには、無菌状態の手術野に位置すべき手術器具および装置を制御する必要がある。その無菌の手術野は、無菌状態のドレープによって覆われた手術部位に隣接する領域と、手術中に外科医が手を届かせることができるように手術器具および手術材料が配置される領域とによって通常形成される。手術のために手術器具が配置される領域は通常、無菌状態のドレープによって覆われた、一般にマヨトレイと呼ばれる未滅菌のトレイである。
本明細書で説明する本発明の各実施形態は、手術時にトレイとして機能する事前にパッケージ化された無菌パックとして製造されて組み立てられた外科用無菌トレイを外科医に供給することによって、外科医が手術において無菌野を制御するのを可能にする。パックという用語は、製造業者から消費者(病院、ASC、医師の診療所)に出荷されて外科医が手術を行うために使用する、無菌状態のパッケージに内蔵された手術器具および他の用具をまとめて同一視することを意味する。トレイという用語は、手術野の少なくとも一部を形成し、流体取り扱い装置、手術器具、および手術時に使用すべき他の用具を保持する構造を指す。
好ましい実施形態では、パックはトレイと同義語であってよい。以下を読むと分かるように、好ましい実施形態では、本発明の外科用トレイを手術に必要な機器と一緒に製造し組み立て、次にバッグまたは他の容器に密閉して滅菌することができる。次に、バッグを開け、バッグからトレイを取り出し、すべての器具および他の用具が必要であるわけではない場合には、蓋またはカバーを取り外していくつかの器具および他の用具を露出させる。もちろん、特許請求の範囲から逸脱せずに、好ましい実施形態を変形することができる。たとえば、好ましい無菌状態のトレイをポンプ槽、ポンプ、およびモータと一緒にパッケージ化して滅菌することができると考えられるが、槽、ポンプ、またはモータを滅菌せずにパッケージ化してもよい。たとえば、トレイから封鎖されたチャンバ内にモータを内蔵させる場合、モータを滅菌しなくてもよい。用語「モータ」を本明細書で使用する際は、少なくともポンプを駆動するエネルギーを受け取って変換する装置を制限無しに意味しかつ含む。
外科用無菌トレイ10が図1に示されている。無菌トレイ10は、複数の手術器具14を受け入れる構造12を含んでいる。複数の器具14を受け入れる構造12は、特定の器具の形状に概ね整合する、図示のような嵌め合い構造であってよい。用語「嵌め合い」を本明細書で使用する際は、ある用具の一部またはすべてを落とし入れる相補形状を有するレセプタクルを制限無しに意味する。あるいは、構造12は、様々な器具14を保持することのできる形状を有する無菌トレイ10のくぼみ(不図示)であっても、頂面16に対して概ね垂直方向に複数の器具14を保持する無菌トレイ10に形成されたキャビティ(不図示)であってもよく、場合によっては、他のある適切な構造12を使用してもよい。無菌トレイ10は、外科医が器具を容易にかつ都合よく取り上げかつ無菌トレイ10に戻すのを可能にするために、実施すべき手術に必要な複数の手術器具14を、該器具14間に十分な空間を置いて受け入れるのに十分な領域を頂面16上に有するべきである。
無菌トレイ10は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)や同様の熱可塑性材料などの材料で成形することができる。無菌トレイ10は、従来のマヨトレイに代わることができ、外科医と手術部位との間に配置することができる。したがって、トレイ10はアームレスト18を形成する構造にもたれる外科医の腕の重量に耐えられるほど頑丈であることが好ましい。しかし、外科医の腕およびトレイ10用に他の収容部材を設けることができ、その場合、トレイ10はそれほど頑丈に構成しなくてもよい。
トレイ10は、公知のように平衡塩類溶液(BSS)などの外科流体を1つまたは2つ以上の器具に入れる(たとえば充填する)際に該1つまたは2つ以上の器具14を受け入れるプライミング流体槽20を形成する構造を含んでもよい。槽20を設けない場合、ユーザは、ビーカーまたは他の容器を使用して手術器具およびチューブにBSSを入れる(たとえば充填する)ことが必要になることがある。
トレイ10にドレープ24を取り付ける構造22を設けてもよい。ドレープ24は、眼科手術中に患者、たとえば患者の頭部(不図示)の一部に掛けることができる。構造22は、粘着テープ、マジックテープ(登録商標)材料、ドレープ24をトレイ10に取り付ける他の構造のような任意の適切な構造であってよい。ドレープ24を使用すると、少なくとも1つの流体保持溝26を使用して、手術中に起こるドレープ24からの流体流出を収集することができる。図1は、2つの溝26を示しているが、手術中に患者の頭部(不図示)が配置される中心部28全体を囲む単一の溝(不図示)を形成することもできる。
手術器具14は、複数の器具、特にトレイ10と一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された眼科手術器具を含んでよい。また、製造時に、少なくとも1つの手術器具14を図1に示されているようにチューブ32および/または34を介してポンプ流体槽30に接続してもよい。外科用のトレイ10が眼科手術用のトレイである場合、複数の手術器具14は、少なくとも組織分離器具、吸引器具、および注入器具を含むことが好ましい。組織分離器具は、すべてが公知である硝子体カッタ、水晶体乳化、断片化、もしくは切断の装置、せん刀、電気メスのうちの少なくとも1つであってよい。吸引器具は、硝子体カッタおよび水晶体用超音波乳化吸引(フェイコ)装置で公知のような組織分離器具に組み込むことができる。吸引および注入器具は、一般に洗浄/吸引(I/A)ハンドピースと呼ばれる注入・吸引複合器具であってよい。外科用トレイ10が硝子体網膜手術用の外科用トレイである場合、注入器具は注入カニューレおよび連結されたチューブであってよい。
他の手術器具には、自己照明であることが好ましい照明器具を含んでよい。すなわち、照明器具は、よく知られた、離れた位置にある光源と光ファイバの組み合わせではなく、内蔵光源を有することが好ましい。また、トレイ10は、一般に硝子体網膜手術で使用される侵入部位配置カニューレ36のような追加的な器具を含んでよい。
トレイ10は、所望の手術を行うのに必要なすべての器具またはほぼすべての器具を含むことが好ましい。たとえば、トレイ10は、所望の手術が目の硝子体切除術である場合、硝子体切除用の器具、すなわち硝子体カッタ、洗浄器具、照明器具、吸引手段、注入手段、受動型手術器具(たとえば非駆動型手術器具)、場合によっては空気/流体交換手段を含む。所望の手術が目からの白内障摘出である場合、トレイ10に含まれる複数の器具は、水晶体用超音波乳化吸引装置、水晶体用超音波乳化吸引針、カプセル研磨具、吸引手段、注入手段、および受動型手術器具、ならびに場合によってはオイルが充填された注射器である。トレイ10は、トレイ10と一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された複数の器具以外の追加的な器具を受け入れる構造、たとえば、図1に符号38で概略的に示されている空間を含むことも好ましい。
一実施形態では、外科用無菌トレイ10は、図2に最もよく示されており、ポンプ流体槽30に動作可能に接続された無菌トレイ10に内蔵されたポンプ40も含んでいる。一実施形態では、一つまたは複数のモータ42も無菌トレイ10に内蔵されており、ポンプ40に接続されている。一実施形態では、外科用無菌トレイ10を一つまたは複数のモータおよび一つまたは複数のポンプを取り外し可能に受け入れるように構成し、ならびに/あるいは、一実施形態では、一つまたは複数のモータおよび/または一つまたは複数のポンプを他の外科用無菌トレイと一緒に再使用できるため、部分的または全体的に滅菌してもしなくてもよい一つまたは複数のモータおよび一つまたは複数のポンプに機械的および/または電気的に結合することができる。トレイ10の底面図である図2に示されている実施形態では、槽30をトレイ10から取り外すのは容易ではない。他の実施形態(たとえば後述の図6を参照されたい)は、内蔵式であり、手術の前後または手術中にトレイ10から容易に取り外せるようにトレイ10のポケットまたはキャビティ(不図示)に配置された槽・ポンプ・モータ組立体を実現することができる。
槽30は、手術中に吸引された組織および流体を収集する吸引ポンプ流体槽、または手術部位に流体を注入する注入ポンプ流体槽であってよい。槽30の他の実施形態は、槽30が実際には吸引槽44と注入ポンプ流体槽46の両方であり、そのため注入槽46と吸引槽44が、注入および吸引用の別個のチャンバと各チャンバに動作可能に連結されたポンプとを含む単一の流体槽30を形成する、図2に示されている実施形態である。したがって、図2の構成では、ポンプ40は注入ポンプであり、ポンプ48は吸引ポンプである。モータ42および50は、電気モータであることが好ましく、ポンプ40および48を駆動するのに必要な性能に応じて同じ種類のモータまたはそれぞれの異なるモータであってよい。吸引ポンプ48は、実施すべき手術の種類に関して許容される速度で十分な量の組織および流体を吸引する適切なポンプであることが好ましい。眼科手術の場合、ポンプ40および48は、真空ポンプ(たとえば、回転静脈ポンプやダイヤフラムポンプ)または容積型ポンプ(たとえば蠕動ポンプやスクロールポンプ)の一方であってよい。
一実施形態では、トレイ10内にポンプおよび槽を含めることによって、従来のコンソール式のシステムに対する流体工学上の特有の利点が得られる。たとえば、流体工学上の利点は、トレイ10の構成および機能によってポンプ流体槽が目などの手術部位から2フィート(60.96cm)未満に位置するために実現することができる。このようにポンプ流体槽が手術部位に近いため、注入および吸引用のチューブの長さとして2フィート未満および場合によっては18インチ(45.72cm)未満を使用することができる。このような短いチューブ長を使用することによって、注入槽46から注入チューブおよび手術器具を通って目に至り、その後吸引において目から吸引チューブを通して吸引槽44に至る経路によって流体循環路を形成する要件に対するコンプライアンスを、現在公知の、従来のコンソール式手術と比べて大幅に低下させることができる。従来のコンソール式手術は注入経路と吸引経路の両方に数フィート(6〜8フィート(1.8288m~2.4384m)程度)のチューブを使用する。また、吸引および注入用のチューブが短くなると、流体伝搬遅延が短くなり、吸引機能および注入機能の応答性が向上する。チューブ長が6〜8フィートである場合、ずっと短いチューブ長が可能になる複数の好ましい実施形態の場合と比べて流体性能に悪影響を与える可能性がある。チューブ長が長くなると、長さがずっと短い複数の好ましい実施形態の場合と比べて、手術機器および目に圧力および真空レベルの変化が導入されるのが遅延する。このようなより長い遅延は、チューブ長がより長いことと、チューブの要件を順守した結果として生じる。チューブ長を短くすると、外科医の手術の複雑を低減させることができる。これは、手術室に複数の長さのチューブが存在する場合、外科医は一般に長いチューブが絡まったりあるいは手術中に長いチューブを挟んだりしないように注意しなければならないからである。
トレイ10は、手術部位に隣接する身体部位の輪郭に整合する形状を有してよい。図1および2を見ると分かるように、トレイ10は、眼科手術中に患者の頭部(不図示)の周りに配置できるように湾曲している。トレイ10は、概ねU字形と言うことができ、患者の頭部の頂部が壁52の最も近くに、言い換えればU字形断面28の底部に配置されるように配置される。眼科手術のための外科用無菌トレイは、図3に符号54で示されているように半円形であってもよい。流体槽30は、図1および2の実施形態に示されているように、手術中に患者の頭部の横に配置されることが好ましい。
流体槽30は、ある種のプラスチックまたは樹脂のような適切な材料で形成された剛性のハウジングであってよい。ポンプ流体槽は、図4に示されているバッグ56であってもよい。図4の実施形態における、トレイ10と同様の外科用無菌トレイ58は、IV支柱(不図示)からぶら下げることのできるBSSボトルのような、離れた位置に配置された注入手段60を含んでいる。注入手段60は、チューブ64(好ましくは製造時にトレイ58に含められる)を介して手術器具62に連結されている。手術器具62は、チューブ68を介してポンプ66に連結されている。ポンプ66は、図5に示されているモータ70によって駆動される。図5は、図4の線5−5に沿ったトレイ58の内側の部分立面図である。ポンプ66は、チューブ72を介して手術部位からバッグ56の中へ組織および流体を吸引する。バッグ56は、フック74のようなトレイ58上の構造からぶら下げることができる。
図1および2を参照すると分かるように、流体槽30は、ユーザが、手術部位に注入すべき外科流体を流体槽46に充填するのを可能にするフィラーポート76を含むことが好ましい。流体槽44は、手術中に流体槽44が満杯になったときに吸引された流体を空にする吐出口を含むことが好ましい。
図6は、分離された吸引槽102と注入槽104とを含む吸引・注入槽100を示している。吸引・注入槽100は、各チャンバ102および104用の別個のポンプおよびモータを含んでいる。吸引ポンプ106およびモータ108は、チューブ112を介し手術器具110を通して手術部位から流体および組織を吸引する。注入槽104内に入っている注入流体は、注入槽104を加圧する注入ポンプ116およびモータ118によってチューブ114を通して注入槽104から注入器具(不図示)に押し込まれる。注入器具の例は、目に挿入され、注入流体を目に入れて内部の眼圧を維持して目が潰れるのを防止する注入カニューレであってよい。図を見ると分かるように、複数のポンプおよび複数のモータ106、108、116、および118は、吸引・注入槽100のチャンバ120に内蔵されている。チャンバ120内で複数のポンプと複数のモータがそれぞれ分離されているため、製造業者におけるパッケージ化の後でこれらのポンプおよびモータを吸引・注入槽100ならびにそれに関連するトレイおよび手術器具と一緒に滅菌することを不要にすることが可能である。注入または吸引された流体と直接接触するあらゆる表面を滅菌すべきであるというプロトコルが認められている。関連するトレイは吸引・注入槽100と一緒に示されていないが、上記にトレイ10に関して説明したのと同様に吸引・注入槽100をトレイ内に保持しかつトレイと一緒に事前にパッケージ化して滅菌することができることが容易に理解されよう。また、吸引・注入槽100をトレイから取り外し、手術に好都合な位置に配置するかあるいはレッジ122によって該位置からぶら下げることが可能である。
トレイ10は、モータ42および50に接続され、モータ42および50を複数の線84を介して電源82に接続する電源コネクタ80をさらに含む。電源82は、図2に電池として示されているが、電源は、直流(DC)電源、交流(AC)電源、燃料電池、またはWitricity社製品などの無線電源、あるいは何らかの他の適切な電源のうちの少なくとも1つであってよい。したがって、電源コネクタ80は、図示の電池コネクタではなくACコネクタ、燃料電池コネクタ、または無線電源コネクタのうちの少なくとも1つであってよい。図2は、1つの電源接続部を示しているが、複数の電源を使用できることを理解されたい。また、電源82は、図示のように事前にパッケージ化して滅菌するのではなく、トレイ10を開けて手術のために準備した後でトレイ10に接続される電源であってよい。電源コネクタすなわち複数のコネクタ80は、図7に示されているように、トレイ10の側壁のようなトレイ10の一部に取り付けることができ、この場合、電源コネクタ80は、壁コンセント(不図示)に挿入すべきDC電源、AC電源、またはACコード(不図示)との接続に使用される。無線伝動を使用する場合、手術器具に伝動装置を組み込むことができる場合には複数の線84を無くすことが可能である。すべての手術器具に電力が必要であるわけではなく、器具によっては電池または燃料電池によって自己出力できることは明らかである。
トレイ10を開けた後で電源を接続する場合、電源を滅菌することが不要になる。たとえば、トレイ10の下部は、電池パックまたは燃料電池を受け入れる開口部を有してよい。この場合、場合によっては未滅菌の電池パックまたは燃料電池を使用することができる。なぜなら、電池パックまたは燃料電池が無菌野のトレイ10の頂面16より下方に位置するからである。
電源コネクタ80は、図2に示されているように、電源82が複数のポンプおよび少なくとも1つの手術器具14を駆動するように、モータ42および50ならびに少なくとも1つの手術器具14に直接連結することができる。少なくとも1つの手術器具14が複数の線84のうちの1本、入力・出力コネクタ86、および線88(図1に示されている)を通して電源コネクタ80に接続されている。もちろん、2つ以上の手術器具を入力・出力コネクタ86を通して電源コネクタ80に接続することもできる。ただし、これらの手術器具は図示されていない。接続できる手術器具には、硝子体カッタ、水晶体乳化、断片化もしくは切断の装置、照明装置、およびせん刀が含まれる。また、手術器具14をトレイ10と一緒に事前にパッケージ化して滅菌し、ポンプ槽30および入力・出力コネクタ86に接続することができる。
電源コネクタ80を直接複数のモータおよび複数の手術器具に接続することができるが、無菌トレイ10全体にわたって電力を分配して複数の手術器具に電力を供給する、図2に示されている配電器90が望ましい場合がある。使用する電源および手術に必要な器具に応じて、配電器90は、変圧器、DC−DC変換器、AC−DC変換器のような多数の形態をとることができる。また、配電器90は、制御機能を実行して手術器具、モータ、術者フィードバックまたは状況インジケータを動作させるプロセッサも含んでよく、言い換えれば、配電器90は、実施すべき手術全体の中央コントローラであってもよい。
トレイ10は、外科医がほとんどまたはまったく補助なしで手術を行うことを可能にすることが望ましいため、長穴92のような、トレイ10に無菌のバリアを連結するための構造を含めることが好ましい。図8では、トレイ10に無菌のバリア94が取り付けられている。無菌のバリア94は、無菌野の外側にいる未滅菌のユーザ(不図示)が無菌野を損なわずに無菌野内で複数の用具を操作するのを可能にする少なくとも1つのポケット95が形成されたシート96を含む。シート96は、トレイ10の複数の長穴92内に保持された複数の支持体98に取り付けられている。ポケット95は、図8では、ユーザ用の手袋を形成する2つのポケットとして示されている。ポケット95が手袋以外の形態をとってよいことが容易に理解されよう。たとえば、ポケット95は、指用の開口部を形成する構造を含まない単なるキャビティであってよい。
トレイ10は、複数の手術器具を受ける構造を有するだけでなく、図1および2を見ると分かるように、トレイ10に取り付けられた複数の入力・出力コネクタ86を含むことが好ましい。図2を見ると最もよく分かるように、外科用無菌トレイ10は、無菌トレイ10に内蔵されたポンプ流体槽30と、ポンプ40および48の一方または両方と、該ポンプに連結されたモータ42または50あるいはモータ42とモータ50の両方とを含み、複数の入力・出力コネクタ86の少なくとも1つは、モータ42および50に接続され、モータ42および50を図示の電池などの電源82に接続する。
トレイ10は、複数の出力コネクタ86の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの状況インジケータ130をさらに含んでよい。状況インジケータは発光ダイオード(LED)または音響信号発生装置であってよい。図1では、左側に、手術器具14に隣接する3つの状況インジケータ130が示されている。3つの状況インジケータ130は、手術器具14の種類に応じて、異なる種類のフィードバックをユーザに示すことができる。たとえば、槽30がセンサを含む場合、インジケータ130の色は、真空レベルが許容できないレベルである(赤)か、真空レベルが許容できないレベルに近づいている(黄色)か、あるいは真空レベルが許容できるレベルである(緑)かをユーザに示すように赤、黄色、および緑であってよい。他の例では、インジケータ130は器具の速度またはエネルギーレベルを示すことができ、速度またはエネルギーレベルが高いときにはすべての3つのインジケータがオンになり、速度またはエネルギーレベルが中間レベルであるときには2つのインジケータがオンになり、速度またはエネルギーレベルが低いときには1つのインジケータがオンになる。
トレイ10は、ある種の手術では暗くすることがある手術室で使用するため、複数のLED132を複数の出力コネクタ86に接続し、少なくとも1つのLEDを手術器具保持用くぼみ12の各々に隣接するようにトレイに接続して、トレイ10上の手術器具保持用くぼみ12を照明することが望ましい。複数の手術器具14をトレイ10内に保持し、かつ複数の入力・出力コネクタの一部に接続し、トレイと一緒に事前にパッケージ化して滅菌することが好ましい。
トレイ10の対象となる手術の種類に応じて、外科医が制限されずに手術部位に手を届かせることができるようにトレイを患者と外科医との中間の位置134で十分に狭くすることが望ましい場合がある。図1の例では、位置134は、トレイ10の中心であり、トレイ10のU字形の底部を形成する。トレイ10が、トレイ10内に保持され、複数の入力・出力コネクタ86の一部に接続された複数の手術器具を含む場合に、左利きまたは右利きの外科医に対処するように連結された器具をトレイのいずれかの側に配置することができるように、複数の手術器具に接続された入力・出力コネクタ86をトレイ10のほぼ中央位置134に取り付けることが望ましい場合もある。
状況インジケータ130も、上述したのと同様に、トレイ10上に配置して電池の電力レベル、複数の入力・出力コネクタに取り付けられたポンプ流体槽の流体レベル、または複数の入力・出力コネクタに取り付けられた照明器の照明レベルを示すことができる。複数の状況インジケータおよびLED130の代わりにあるいは該状況インジケータおよびLED130に加えて、トレイ10に接続されている器具および/または装置の状況を数字、アイコン、棒グラフなどを介して表示するディスプレイ136を設けてよい。上述のように、トレイ10は、複数の入力・出力コネクタ86に取り付けられ、ユーザならびに入力・出力コネクタ86に接続された複数の手術器具14および複数の装置から入力を受信し、ユーザならびに複数の手術器具14および複数の装置に信号を送信するプロセッサを有してもよい。プロセッサは、配電器90の一部であってもあるいは別個の装置であってもよい。プロセッサをトレイ10と一緒に事前にパッケージ化して滅菌するか、あるいはトレイ10を開けて手術のために準備した後でトレイ10に接続することもできる。
トレイ10は、複数の入力・出力コネクタ86に接続され、離れた位置にある装置および手術器具に信号を送信しかつ該装置および手術器具から信号を受信する無線トランシーバ138を含んでもよい。無線トランシーバ138は、赤外線トランシーバや無線周波数トランシーバのような許容される任意の種類の無線通信装置であってよい。無線トランシーバの公知の例には、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Wifi、またはIEEE802.11トランシーバ、あるいは他の公知の無線通信装置が含まれる。無線トランシーバ138をトレイ10および手術室または他の場所にあるラップトップコンピュータ(不図示)に接続して、トレイ10および複数の入力・出力コネクタ86全体にわたって流れる情報を通じて外科的処置を監視または制御することができる。図を明確にかつ簡素にするために、複数のワイヤまたは線84のうちのいくつかおよび複数の入力・出力コネクタ86のうちのいくつかしか図示されていないが、場合によってはプロセッサをトレイ10から離れた位置に配置することができ、制御、監視、フィードバック、および/または通信信号が無線トランシーバ138を介して無線によってプロセッサとトレイ10との間を流れることができることを理解されたい。
複数の入力・出力コネクタ86のうちのいくつかを上述の装置だけでなくユーザ入力ボタン、ノブ33などに接続することができる。また、図9に示されているフットコントローラ142が接続される足踏み制御コネクタ140をトレイ10に取り付けることができる。もちろん、図9に符号144で示されているようにフットコントローラ142を無線トランシーバ138を介してトレイ10に接続することもできる。トレイ10内に事前にパッケージ化されて滅菌された複数の器具以外の追加的な器具との接続に複数の入力・出力コネクタ86を使用することも望ましい。たとえば、硝子体網膜手術を行う外科医は、事前にパッケージ化されて滅菌されたトレイ10に含まれていない断片化器具を必要とすることがあるが、この器具をそれと嵌め合う入力・出力コネクタ86を使用してトレイ10に接続することができる。
外科用無菌トレイと一緒に使用できる注入流体槽の他の例が図10に示されている。注入槽150は、各チャンバ内に異なる流体を保持する多重チャンバ流体槽である。複数のチャンバを加圧する圧力ポンプ152が、2つまたは3つ以上のチャンバ154、156、および158に接続されている。多重位置弁160がチューブ162を介して複数のチャンバ154、156、および158に接続されている。弁160は、選択されたチャンバに入っている流体が、選択されたチャンバからチューブ164および手術器具(不図示)を通して目または他の手術部位に流入するのを可能にする。弁160は、公知の3位置活栓として示されているが、弁160は、構成に応じて、単独の弁あるいは機械的または電気的な作動弁であってもよい。弁160を電気的に作動する場合、弁160をトレイ10内に取り付けるかあるいは内蔵し、複数の入力・出力コネクタ86の一部に接続して、弁160の位置の選択を手動以外の方法で行うのを助けることができる。図示の注入流体槽150は、各々が、眼科手術で特に有用なBSS、シリコーンオイル、および気体のうちの1つを保持する3つのチャンバ154、156、および158を有するが、実施すべき特定の手術の要件に応じて他の流体を各チャンバ内に保持することができる。たとえば、1つのチャンバに粘弾性体を入れることができる。注入槽150はまた、ユーザが複数のチャンバ154、156、および158内の流体レベルを見ることができるように透明であることが好ましい。注入流体槽150がトレイ10に使用する用途以外の用途も有し、かつ注入流体槽150を他の手術システムに使用できることも理解されたい。
注入ポンプ152は、モータ166によって駆動され、複数のチャンバ154、156、および158を加圧して複数の流体を手術部位に注入する。モータ166が電力および制御のために複数の入力・出力コネクタ86(不図示)に接続されることを理解されたい。チャンバ154、156、および158は、各チャンバを充填または再充填するための複数のアクセスポート168を含むことも好ましい。複数のポート168は、流体が漏れるのを防止し、かつ複数のチャンバを適切に加圧するのを可能にするのに複数のキャップまたは密閉装置を必要とすることがある。チャンバ154は、流体172が部分的に充填されたバッグ170を示している。流体172はBSSまたは他の液体であってよい。チャンバ154は、BSSが少なくとも部分的に充填されたバッグ170を含み、したがって、ポンプ152が手術中に流体槽チャンバ154を加圧してBSS172を流体槽150から押し出す。チャンバ156はシリコーンオイル174を保持することができ、チャンバ158は気体176を保持することができる。
図11は、目の硝子体切除術を行うための複数の器具を含む複数の手術器具を含む外科用無菌トレイ180の一例を示している。硝子体切除術を行う場合、通常、少なくとも照明器具、組織切断器具、注入器具、侵入部位配置システム、および外科用ナイフが、トレイ180などの滅菌済みトレイに含められる。
図12は、目からの白内障摘出を行うための複数の器具を含む複数の手術器具を含む外科用無菌トレイ182の一例を示している。白内障摘出を行う場合、通常、少なくとも水晶体乳化装置、注入装置、粘弾性体、破裂防止かん子、眼内レンズ挿入器具、および外科用ナイフが、トレイ182などの滅菌済みトレイに含められる。
図13は、トレイ10などの外科用無菌トレイに組み込むことのできるポンプ槽150に代わる流体−空気交換システム300の機能ブロック図である。システム300は、流体、BSS、または空気のうちどれを注入ポンプ308に流入させるかを選択するための切り替え弁306に接続されたBSS槽302と空気の槽304とを含むことが好ましい。注入ポンプ308は、目または他の身体部位に流体を注入する任意の適切なポンプであってよい。バイパス弁310は、流体ポンプ308およびオイル槽312からの流路を接続する。オイル槽312は、逆止め弁316を介してオイル供給源314に接続されている。オイル供給源314は図示のように注射器であっても、あるいはオイルを自動的に槽312に送り出すポンプ(不図示)に接続された他の供給源であってもよい。この場合、オイル槽は他の逆止め弁320を介して3方コック弁318に接続される。弁306、310、および318の位置に応じて、空気、BSS、またはオイル(通常シリコーンオイル)が目に注入される。バイパス弁310は、注入ポンプおよび空気またはBSSがオイルを槽312から目に押し込むのを可能にする。
独立外科センターおよび個人向け外科センター
一実施形態では、独立外科センター1402は、本明細書で説明し図14に示すように少なくとも外科用無菌トレイを含んでよい。独立外科センター1402は、様々な外科/医療装置もしくは他の装置1401、個人向け外科センター1410、および/または病院/診療所システム1414に結合することができる。
図14を参照すると分かるように、独立外科センターは、外部手術コンソールを使用せずに動作可能であってよく、単独システムとして動作することができる。あるいは、独立外科センターは、様々な外科用装置および/または他の装置1401(本明細書ではハンドピースとも呼ばれる)、たとえば照明装置1407、フットペダル入力装置1406、切断装置1408(以下に詳しく説明するように生体組織切断装置とも呼ばれる)、洗浄装置、注入装置、視認装置、吸引装置、レーザ処置装置、焼灼装置、水晶体乳化装置、断片化装置、水晶体切断装置、せん刀装置、または任意の他の同様の装置などであるがこれらに限らない装置に結合することができる。一実施形態では、上記の外科用装置および/または他の装置は、電源(内部または外部、AC/DC)、処理ユニット、ネットワークインタフェース(有線または無線)、電子機器、メモリ、音声機構などを有してよい。一実施形態では、独立外科センター1402は、ネットワークインタフェース1440を通じて様々な外科用装置および/または他の装置と通信しかつ該装置に結合/接続される。ネットワークインタフェース1440は、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Wifi(登録商標)、またはIEEE802.11、あるいは任意の他の無線通信プロトコルを使用して有線接続および/または無線接続上で動作することができる。
図14に示されているように、ネットワークインタフェース1440を電池パックに結合することができ、独立外科センター1402に対する該電池パックの受け入れ、結合、および/または取り外しが可能である。一実施形態では、電池パック1442は、1つまたは複数の電池1444、および処理ユニット1446を制限無しに有する。一実施形態では、処理ユニットは、本明細書で説明するように、独立外科センター1402、個人向け外科センター、別個のコンソール、および/または外科用装置に存在してよい。電池パック1442は、電池1444、処理ユニット1446(たとえばIntel(登録商標)8085マイクロプロセッサ)、および/またはネットワークインタフェース1440と回路および/または電子機器1412との結合および/または接続を行うのを可能にする複数の電気接点および/またはコネクタを有してよい。一実施形態では、処理ユニット1446は、電子機器1412内のメモリに記憶されているプログラミング命令を実行して、発光ダイオード(LED)1448の制御、および/または複数の制御ノブ、ボタン、もしくは他の入力装置1450を通じたユーザ入力の受信を行うように構成される。たとえば、処理ユニットは、切断装置の状況、速度、または他の同様にインジケータを示す/表示するようにLEDを制御するように構成することができる。処理ユニット1446は、複数のポンプ1454に結合された複数のモータ1452と通信するように構成することもできる。処理ユニット1446は、外科用装置および/または他の装置1401あるいは個人向け外科センター1410に対するコマンドを伝達および/または送信を行うように構成することもできる。
図14を参照すると分かるように、電池パック1442は使い捨てであってよいかあるいは他の独立外科センター1402と一緒に再使用することができる。電池パック1442は滅菌しても滅菌しなくてもよく、滅菌しない場合、電池パックを手術部分に入れることはできない。好ましい実施形態では、電池パック1442は、電池1444、処理ユニット1446、および/またはネットワークインタフェース1440のコストがかかるため独立外科センター1402と一緒に再使用されるが、一実施形態では、電池パック1442は無菌の目的で使い捨てである。独立外科センターを個人向け外科センター1410に結合することもできる。
図14を参照すると分かるように、一実施形態では、個人向け外科センター1410は独立外科センター1402を制御することができる。個人向け外科センター1410は、ディスプレイまたはタッチスクリーン入力ディスプレイ1428上での様々な医療器具(たとえばハンドピースおよび/または外科用装置)の設定の監視および/または表示を行うように構成することのできるコンソール、汎用コンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットワーク化した一つまたは複数の装置などを制限無しに含んでよい。個人向け外科センター1410の他の複数の実施形態について以下に説明する。個人向け外科センター1410は、独立外科センターから取得および/または受信したリアルタイムデータおよび/または周期的データならびに状況レベルを記憶するログデータベース1430を制限無しに含んでよい。個人向け外科センター1410は、独立外科センターおよび/または外科医/技師から受信したデータ、状況レベル、および/または患者情報に基づいて、レポートシステムおよび/またはデータベース1432を使用してレポートの生成および/または記憶を行うことができる。個人向け外科センター1410は、課金システムおよびデータベース1420と相互作用することができる課金モジュール1434を使用して複数の課金手順を開始することができる。個人向け外科センター1410は、患者記録モジュール1436を使用して該データ、状況レベル、および/または患者情報を患者記録データベース1422に記憶するか、あるいはHISインタフェースモジュール1438を使用してこのデータを病院情報システム(HIS)1424に記憶することもできる。一実施形態では、個人向け外科センター1410は、様々な外科用装置および/または他の装置の設定および状況を監視して表示し、一方、独立外科センターは、独立外科センター内の回路および電子機器1412ならびに様々な外科用装置および/または他の装置内の回路および制御装置を介して複数の医療器具を制御する。一実施形態では、個人向け外科センター1410を他の病院/診療所システム1414に結合することができる。
図14は、個人向け外科センター1410からのデータを記録する複数のシステムおよびデータベース1416と、レポートを生成する複数のシステムおよびデータベース1418と、請求書および/または保険金請求書を作成する複数のシステムおよびデータベース1420と、患者の記録を記憶する複数のシステムおよびデータベース1422と、病院診療所システム(HIS)と相互作用する複数のシステム1424とを含んでよい病院/診療所システム1414の一実施形態も示している。
図14を参照すると分かるように、一実施形態では、独立外科センター1402ならびに複数の外科用装置および/または他の装置を、手術が行われる無菌野内に配置することができ、一方、個人向け外科センターおよび複数の病院/診療所システムを無菌野の外側に配置することができる。
生体組織切断装置
図6および14を参照すると分かるように、一実施形態では、生体組織切断および/または吸引用のハンドピース(たとえば、硝子体切除ハンドピースや他の同様のハンドピース)は携帯型で軽量であり、カッタおよび/または吸引を駆動するように電池から電力を供給することができる。生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、独立器具として使用するかあるいは上述の独立外科センターと一緒に使用することができる。該ハンドピースは、使い捨てであってよく、カッタに吸引圧力をかける吸引/注入カセットに接続することができる。図6は、注入配管114および生体組織切断・吸引用ハンドピース110を含む吸引/注入カセット100の一例を示している。カセットの左側は、生体組織切断・吸引用ハンドピースに吸引圧力をかける働きをし、一方、右側は注入を行う。
一実施形態では、たとえば、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、Disposable Vitrectomy Handpieceという名称であり、2007年12月21日に出願され、内容全体が引用によって本明細書に組み込まれる、同時係属米国特許出願第2008−0208233号(米国特許出願第11/963749号)に記載されているような使い捨てハンドピースであってよい。また、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、電池電源または他の電源および流量コントローラ/ピンチ弁を組み込んでよい。該ハンドピースは、他の手術器具、内部または外部モニタまたはスピーカ、あるいは吸引/注入カセット内の制御センターと無線通信することができる(たとえばBluetooth(登録商標)など)。あるいは、該ハンドピースは個人向け外科センターおよび/または独立外科センターと無線通信することができる。外科パラメータ(たとえば、切断速度、周波数、吸引圧力/流量)をハンドピース上で直接あるいはハンドピースに無線接続されたフットペダルを介して制御することができる。このようなパラメータは、切断チップ、吸引ポンプなどを制御することができる。ハンドピースをどのように駆動するか(たとえば電池から電力を供給するかあるいは吸引/注入カセットを通して駆動するか)に応じて、駆動回路をハンドピース、外科用トレイ、または吸引/注入カセットに直接組み込むことができる。
上記に指摘したように、一実施形態では、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、外部制御センターと一緒に使用されることのない独立器具であってよい。一実施形態では、該ハンドピースを照明装置のような他の独立器具と一緒に使用することができる。ハンドピースの制御装置はハンドピース自体上に配置され、手術コンソールは不要になる。外科用トレイ上のハンドピース自体が、現在の手術上の設定および器具の障害を外科医に伝えるディスプレイまたはスピーカを有してよい。一実施形態によれば、ハンドピースは、たとえばマイクロプロセッサによるユニット、ASICなど、および他の回路であってよい。
一実施形態では、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースを、制御センターを含む吸引/注入カセットと一緒にあるいは外部ラップトップ制御センターと一緒に使用することができる。このシステムを出口に挿入することが可能であるが、電池電源はハンドピースの操作性を向上させることができる。電池はハンドピース、外科用トレイの内側にあるいは吸引/注入カセット自体の所に配置することができる。電池をハンドピースの内側に配置すると、電池はユニットの重量および寸法が増大し、操作性および人間工学的特性が低下することがある。この器具の人間工学的特性はそれほど重大ではないので、吸引/注入カセットの寸法および重量を増大させることができる。しかし、電池を吸引/注入カセットまたは外科用トレイの所に配置する際、給電線を吸引配管と一緒にハンドピースに繋ぐ必要がある。
無線制御装置(たとえばBluetooth(登録商標))はハンドピース、吸引/注入カセット、外科用トレイ、または上記のすべての部材に取り付けることができる。ハンドピースが電池電源を使用し、吸引カセットまたは外科用トレイとのリンクを含まない場合、無線通信は一般に、ハンドピース、外科用トレイ、および他の装置内で行われる。しかし、2つの装置間に直接有線リンクがある場合、無線通信をある装置、たとえば外科用トレイと行うことができる。一実施形態では、無線通信が吸引/注入カセットまたは外科用トレイ内で行われ、ハンドピースの重量が低減される。一実施形態では、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースに対する電池による電力供給、ネットワーク通信、および吸引は、直接有線接続を通じて外科用トレイから行われる。
一実施形態では、器具の状況、障害、切断速度などに関する情報を中継するディスプレイおよび/またはスピーカを含んでよい。たとえば、ハンドピースはハンドピース自体上にLEDおよび/またはスピーカを含んでよい。一実施形態では、器具および動作情報を外科用トレイ上のディスプレイまたはスピーカ上に示すかあるいは個人向け外科センターまたはラップトップセンター上に表示して、外科医がそのような情報をより容易に再検討するのを可能にすることもできる。
生体組織切断および/または吸引用のハンドピースを個人向け外科センターまたはラップトップセンターと一緒に使用する際、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、個人向け外科センターまたはラップトップセンターと直接通信するかあるいは独立外科センターまたは外科用トレイを通じて間接的に通信することができる。個人向け外科センターまたはラップトップセンターは、現在の切断速度、電池寿命(適用可能な場合)、障害、または任意の他のインジケータまたは状況情報のような器具および動作情報を示すことができる。個人向け外科センターまたはラップトップセンターは、最高許容切断速度や他の外科パラメータのような追加的な情報を受信することもできる。始動時には、生体組織切断および/または吸引用のハンドピースは、独立外科センター、ならびに/あるいは個人向け外科センターおよび/またはラップトップセンターに対して自身を識別し、該生体組織切断および/または吸引用のハンドピースが以前に使用されているかどうかを示す。流量感知または流量制御を使用する場合、センサおよびアクチュエータを生体組織切断および/または吸引用のハンドピースの近くに配置するかあるいは生体組織切断および/または吸引用のハンドピース上に直接配置することができる。
個人向け外科センター
図14Aを参照すると、個人向け外科センター用のコンピュータシステムおよび/または装置の一実施形態が示されさている。図14Aは、1つまたは2つ以上のネットワーク910を介して1つまたは2つ以上の独立外科センター910および/または1つまたは2つ以上の外科用装置915と通信するコンピューティングシステム(固定システムであっても携帯システムであってもよい)の一実施形態のブロック図である。コンピューティングシステム900を使用して、本明細書で説明する複数のシステムおよび方法のうちの1つまたは2つ以上を実施することができる。また、一実施形態では、コンピューティングシステム900を外科用装置からの状況データおよび/または情報を処理するように構成することができる。図14Aはコンピューティングシステム900の一実施形態を示しているが、コンピューティングシステム900の複数の構成部品およびモジュールで実現される機能同士を組み合わせて構成部品およびモジュールの数を少なくすることができるかあるいは該機能をさらに分離することによって追加的な構成部品およびモジュールが得られることが認識されよう。
一実施形態では、システム900は、本明細書で説明する複数の機能、方法、および/またはプロセスを実施する複数の処理・分析モジュール906を有する。複数の処理・分析モジュール906は、以下に詳しく論じる中央演算処理装置904によってコンピューティングシステム900上で実施することができる。
コンピューティングシステムの構成部品
一実施形態では、上記に示した複数のプロセス、システム、および方法の一部または全体をコンピューティング装置上で動作するソフトウェアで実現することができる。コンピューティング装置の複数の構成部品およびモジュールで実現される機能は、1つまたは2つ以上の構成部品および/またはモジュールを含んでよい。たとえば、コンピューティング装置は、サーバのアレイで実現されるような、複数の中央演算処理装置(CPU)および大容量記憶装置を有してよい。
一実施形態では、コンピューティングシステム900は、データベースの制御および/またはデータベースとの通信を行い、処理を実行し、データベースから複数のレポートを生成するのに適したラップトップコンピュータを有してもよい。コンピューティングシステム900は、マイクロプロセッサを有してよい中央演算処理装置(「CPU」)904も有する。コンピューティングシステム900は、情報を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または情報を永久的に記憶する読み取り専用メモリ(「ROM」)、ならびにハードドライブ、ディスケット、光学媒体記憶装置などの大容量記憶装置901をさらに有する。通常、コンピューティングシステム900の複数のモジュールは、標準に準拠したバスシステムを使用してコンピュータに接続される。様々な実施形態では、標準に準拠したバスシステムは、たとえばPeripheral Component Interconnect(PCI)、マイクロチャネル、SCSI、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)であってよい。
例示的なコンピューティングシステム900は、1つまたは2つ以上の市販の入出力(I/O)装置、およびキーパッド、マウス、タッチパッド、プリンタなどのインタフェース903を有する。一実施形態では、複数の入出力装置およびインタフェース903は、データをユーザに対して視覚的に提示するのを可能にする、モニタのような1つまたは2つ以上の表示装置またはタッチスクリーン表示装置を有する。特に、表示装置は、たとえばGUI、アプリケーションソフトウェアデータ、およびマルチメディアプレゼンテーションを提示するのを可能にする。図14Aの実施形態では、複数の入出力装置およびインタフェース903は様々な外部装置との通信インタフェースも構成する。コンピューティングシステム900は、たとえばスピーカ、ビデオカード、グラフィクスアクセラレータ、マイクロフォンのような1つまたは複数のマルチメディア装置902を有してもよい。
コンピューティングシステム装置/オペレーティングシステム
コンピューティングシステム900は、たとえばサーバ、Windows(登録商標)サーバ、構造化問い合わせ言語サーバ、ユニックスサーバ、パーソナルコンピュータ、メインフレームコンピュータ、アップトップコンピュータ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、キオスク、オーディオプレーヤのような様々なコンピューティング装置上で動作することができる。コンピューティングシステム900は一般に、z/OS(登録商標)、Windows 95(登録商標)、Windows 98(登録商標)、Windows NT(登録商標)、Windows 2000(登録商標)、Windows XP(登録商標)、Windows Vista(登録商標)、Linux(登録商標)、BSD(登録商標)、SunOS(登録商標)、Solaris(登録商標)、互換性のある他のオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムソフトウェアによって制御され調整される。Macintosh(登録商標)システムでは、オペレーティングシステムは、MAC OS X(登録商標)のような任意の市販のオペレーティングシステムであってよい。他の実施形態では、コンピューティングシステム900を非標準オペレーティングシステムによって制御することができる。複数の従来のオペレーティングシステムは、実行すべきコンピュータプロセスを制御してスケジューリングし、メモリ管理を実行し、ファイルシステム、ネットワーク化、および入出力サービスを実現し、特にグラフィカルユーザインタフェース(「GUI」)などのユーザインタフェースを実現する。
ネットワーク
図14Aの実施形態では、コンピューティングシステム900は、有線通信リンク、無線通信リンク、または有線と無線を組み合わせた通信リンク915を介してたとえばLAN、WAN、Internetなどのネットワーク910に結合されている。ネットワーク910は、複数の有線または無線通信リンクを介して様々なコンピューティング装置および/または電子装置と通信する。図14Aの例示的な実施形態では、ネットワーク910は1つまたは2つ以上の独立外科センター910および/または1つまたは2つ以上の外科用装置915と通信する。
コンピューティングシステムは、ブラウザモジュール、あるいは陰極管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、他の複数の種類のディスプレイおよび/または複数のディスプレイの組み合わせのような全点アドレス指定可能ディスプレイの組み合わせとして実現することのできる他の出力モジュールを有してよい。また、ブラウザモジュールまたは他の出力モジュールは、複数の入力装置903と通信するように実現することができ、かつユーザがたとえばメニュー、ウインドウ、ダイアログボックス、ツールバー、コントロール(たとえばラジオボタン、チェックボックス、スライディングスケールなど)のような定型化された画面要素を使用することによってデータにアクセスするのを可能にする適切なインタフェースを含むソフトウェアを有してもよい。また、ブラウザモジュールまたは他の出力モジュールは、1組の入力装置および出力装置と通信してユーザから複数の信号を受信することができる。
一つまたは複数の入力装置は、キーボード、ローラボール、ペンおよびスタイラス、マウス、トラックボール、音声認識システム、あるいは事前に指定されたスイッチまたはボタンを有してよい。一つまたは複数の出力装置は、スピーカ、表示画面、プリンタ、または音声合成装置を有してよい。また、タッチスクリーンはハイブリッド入出力装置をして働くことができる。他の実施形態では、ユーザは、Internet、WAN、またはLAN、あるいは同様のネットワーク上での通信無しに、スコアジェネレータに接続されたシステム端末などを通じてより直接にシステムと対話することができる。
いくつかの実施形態では、システム900は、オンラインでリアルタイムにまたは周期的に対話式データおよびデータベースのアップロード、ダウンロード、または表示を行うために、リモートマイクロプロセッサとメインフレームホストコンピュータとの間に確立された物理的または論理的接続を有してよい。リモートマイクロプロセッサは、クライアントサーバシステムもしくはメインサーバシステムを含む、コンピュータシステム900を動作させるエンティティによって動作させることができ、ならびに/あるいは1つもしくは2つ以上の外科用装置915および/または1つもしくは2つ以上の独立外科センター910によって動作させることができる。
他の複数のシステム
ネットワーク910は、図14Aに示されている複数のシステムだけでなく、他の複数のデータ供給源または他の複数のコンピューティング装置、たとえば複数の課金システムや複数の病院情報システムと通信することができる。コンピューティングシステム900は、1つまたは2つ以上の内部および/または外部データ供給源を有してもよい。いくつかの実施形態では、DB2(登録商標)、Sybase(登録商標)、Oracle(登録商標)、CodeBase(登録商標)、Microsoft(登録商標)SQLサーバなどのリレーショナルデータベースや、たとえばフラットファイルデータベース、実体関係データベース、オブジェクト指向データベース、および/またはレコード型データベースのような他の種類のデータベースを使用して実現することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明する複数の行為、方法、およびプロセスは、1つまたは2つ以上の汎用コンピュータによって実行される複数のソフトウェアモジュール(複数のプログラム)内であるいは該ソフトウェアモジュールを使用して実現される。複数のソフトウェアモジュールは、任意の適切なコンピュータ読み取り可能媒体上あるいは該媒体内に記憶することができる。様々なステップの全体または一部を特別な構成のハードウェア内で実現することもできることを理解されたい。当業者には、すべての計算、分析、および/または最適化にコンピュータを使用する必要があるわけではないが、上述の複数の方法、計算、または分析のいずれもコンピュータを使用することによって容易になることが認識されよう。
プロセスフロー例
図15は、本発明の実施形態による独立外科センターの処理ユニット1446によって実行されるプロセスの流れ図である。
いくつかの実施形態では、図15のプロセスは、本明細書で説明するように外科用無菌トレイ内に収納されるかあるいは受け入れられた処理ユニットによって実行される。本発明のいくつかの実施形態では、処理ユニットがシステム内のどこに配置されるかに基づいて、システムの他の器具または構成部品でプロセスを実行することができる。いくつかの実施形態では、システムは複数の処理ユニットを含んでよく、複数の処理ユニットのうちの1つまたは2つ以上の処理ユニットによって図15のプロセスを実行することができる。
ブロック611で、プロセスは、独立外科センターとの通信においてある器具から信号を受信する。この実施形態では、トレイが、有線接続を通じてある器具、たとえばハンドピースから信号を受信するか、あるいは無線接続を通じてある器具、たとえば照明装置から信号を受信することができる。
ブロック613で、プロセスは、受信した信号が状況更新信号であるかそれとも調整要求信号であるかを判定する。いくつかの実施形態では、処理ユニットを使用して、選択された複数の器具の複数の動作パラメータを調整することができ、処理ユニットを使用して同じ器具または他の複数の器具の状況をユーザに伝達することもできる。信号は調整要求信号であると処理ユニットが判定した場合、プロセスはブロック615に進む。信号は状況更新信号であると処理ユニットが判定した場合、プロセスはブロック619に進む。
ブロック615で、プロセスは、調整信号の対象である装置を判定する。いくつかの実施形態では、処理ユニットに直接接続されたユーザ制御装置によって調整信号を受信することができる。たとえば、トレイ内で処理ユニットと並んで配置された注入装置を制御するユーザ制御装置から調整信号を発信することができる。他の実施形態では、離れた位置の器具上に配置されたユーザ制御装置、たとえばトレイに付属するフットペダルから無線によって調整信号を受信することができる。調整要求には、信号を発信した装置または構成部品を対象とする要求と、トレイ上の装置であるかそれとも手術システム内のまったく別個の器具であるかとは無関係に、異なる装置を対象とする要求がある。処理ユニットは、調整信号の発信元とは無関係に、対象となる調整先装置または器具を判定する。
ブロック617で、プロセスは調整コマンドを調整先装置または器具に送信する。システムの構成に応じて、調整コマンドは、処理ユニットがシステムのスイッチまたは経路指定装置として働く不変の調整信号であっても、あるいは、受信された調整要求信号、たとえば上記にブロック611に関して説明したような受信信号に基づいて処理ユニットによって生成されるまったく新しいコマンドであってもよい。システムの大部分の実施形態では、調整信号がそれぞれの装置または器具に送信された後、装置の動作設定またはパラメータが調整コマンドに応じて調整される。
信号が状況更新信号である場合、プロセスは、ブロック619で、この状況更新信号の発信元を判定する。大部分の実施形態では、状況更新信号は、状況更新信号を発信した装置の状況更新情報を含む。状況更新情報は、発信元装置に関する様々な情報、たとえば現在の設定、動作パラメータ、残りの電力レベル、器具障害条件、他の情報などを含んでよい。システム内のそれぞれの特定の器具の状況情報は、器具の機能に応じて異なる。たとえば、ハンドピースは、カッタの切断速度または吸引レベルの状況を送信し、一方、照明装置は照明レベル状況を送信する。
ブロック621で、プロセスは、装置または器具の状況を更新する。システムの処理ユニットは、最初に受信した信号が調整信号であるかそれとも状況更新信号であるかとは無関係に、受信した信号に関する状況情報を更新することができる。信号が調整信号であった場合、処理ユニットは、調整要求が送信された調整先装置の状況情報を更新することができる。信号が状況更新信号であった場合、プロセッサは、状況更新信号の内容に基づいて、状況更新信号を発信した装置の状況情報を直接更新することができる。処理ユニットは、たとえば、処理ユニットを収納した器具上に配置されたモニタ上に、該状況を表示することができる。あるいは、状況更新は、たとえばLEDインジケータの変化によって視覚的に表すか、あるいはたとえば利用可能なスピーカを通じて出力される音声警報によって聴覚的に表すことができる。いくつかの実施形態では、処理ユニットを収納した器具に加えてあるいは該器具の代わりに、システムの他の様々な器具上で視覚的または聴覚的インジケータが利用可能である場合がある。これらの実施形態では、処理ユニットは、状況更新情報を出力またはユーザへのフィードバックを目的として適切な器具に送信することができる。本発明の一実施形態によれば、更新情報を個人向け外科センターに送信し、外科的処置に関して生成されるログファイルに記録することができる。システムによって状況更新が適用または記録された後、プロセスはリターンする。
安全機構手順
図16に示されているように、一実施形態では、ここで説明するような独立外科センター1402および/または処理ユニット1446および/または個人向け外科センター1410は、様々な外科および/または装置1401から状況および/または調整データを受信するか、あるいは様々な外科および/または装置1401の状況を判定するように構成することができる。独立外科センター1402および/または処理ユニット1446および/または個人向け外科センター1410は、様々な外科および/または装置1401の状況を監視する際、たとえばカッタ安全機構手順および低流体安全機構手順のような様々な安全機構手順を呼び出すように構成することができる。
図16を参照すると分かるように、図示のプロセス1601は、少なくとも4つの異なる段階、すなわち初期設定、定常状態、カッタ安全機構手順、および低流体安全機構手順に分割することができる。プロセス1601はブロック1602から開始する。ユーザおよび/または外科医は、独立外科センター、外科用装置および他の装置1604の電源を投入する。独立外科センターに電源を投入する際、処理ユニットおよび/または独立外科センター内の電子機器は、ブロック1606で、手術中に使用すべき利用可能な外科用装置および/または他の装置の探索、検出、および/または位置特定を行う。ブロック1608で、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、手術に利用可能な外科用装置および/または他の装置を登録する。登録時に、外科および/または装置は、外科用装置識別番号、ロット番号、部品番号、外科用装置名および/または種類、装置の現在の状況、装置に対する利用可能なオプション(たとえば、電源投入または遮断、低速度、中間速度、または高速度など)を含むがこれらに限らないパラメータおよび/または識別情報を処理ユニットおよび/または独立外科センターに伝達および/または送信することができる。処理ユニットおよび/または独立外科センターは、すべての外科用装置および/または他の装置との通信の登録および/または確立を行った後、外科用装置および他の装置から周期的な情報/データの取得および/または受信を行い、外科用装置および/または他の装置の状況、あるいは外科用装置および/または他の装置で行われるかあるいは外科用装置および/または他の装置に対して行われた調整をブロック1610で判定する。
図16を参照すると、一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは定常状態に入り、ブロック1612で外科用装置および/または他の装置との接続を確認し、外科用装置および/または他の装置にデータおよび/または情報を要求し、外科用装置および/または他の装置からデータおよび/または情報を受信する。ブロック1614で、外科用装置および/または他の装置は、処理ユニットおよび/または独立外科センターに送信すべき状況および/または他のデータの収集、取得、および/または分析を行うように構成することができる。外科用装置および/または他の装置は、ブロック1616で、データおよび/または他の情報をリアルタイムに、ほぼリアルタイムに、周期的に独立外科センターに送信するように構成することができ、その場合、データおよび/または他の情報は、装置状況情報(たとえば、電源投入または遮断、作動または停止、速度レベル、温度、電池レベル、経過時間、流体レベル、警告および/またはエラーメッセージなど)、ユーザが入力した調整データ、装置データなどを制限無しに含んでよい。データを送信した後、手順はブロック1610に戻ってプロセスを繰り返す。
図16を参照すると分かるように、一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、ブロック1618でカッタ装置から状況メッセージを受信することによって、ユーザまたは外科医がカッタ装置を作動させたことを検出することができる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、カッタ装置を作動させる前および/または間にカッタ安全機構手順を開始することができる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、カッタ装置を作動させる前またはカッタを作動させるのと同時に、ブロック1620で、注入モータおよび/またはポンプに作動コマンドまたは信号を送信し、手術部位への注入流体の供給を開始するように構成することができる。ある実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、カッタ装置を作動させる前またはカッタを作動させるのと同時に、ブロック1622で、吸引モータおよび/またはポンプに作動コマンドまたは信号を送信し、真空を発生させて手術部位から余分な流体および/または組織/細片を除去し、ならびに/あるいは切断が開始する前に流体を充填するように構成することもできる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、ブロック1624でカッタモータ装置に作動コマンドまたは信号を送信するように構成することができる。複数の作動コマンドまたは信号を送信した後、手順はブロック1610に戻ってプロセスを繰り返す。
カッタ安全機構手順は、切断を開始する前に必要な外科および/または装置を確実に作動させることによって、手術ミスおよび/または患者に対する害を予防することができる。たとえば、様々な眼科手術において、注入モータは、硝子体が吸引されるかあるいは漏れるために内部の眼圧が低下することによって目が潰れるのを防止するために切断の前に作動させなければならない。前述の手順は、手術に必要な様々な装置を作動させるステップの数を減らすことによって外科医の手術の複雑度を低下させることができる。
図16を参照すると分かるように、一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科用トレイは、ブロック1626で、流体チャンバ装置、たとえば注入槽104から状況メッセージを受信することによって、様々な流体槽において流体レベルが低いことおよび/または流体レベルが高いことを検出することができる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、カッタ装置を作動させる前および/またはカッタ装置を作動させる間に低/高流体安全機構手順を開始することができる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、カッタ装置を作動させる前および/またはカッタ装置を作動させる間に、ブロック1628で、独立外科センターおよび/または他の外科用装置内の警音回路の始動および/または作動を実行することができ、その場合、可聴音/警報が生成され、様々な槽チャンバにおいて流体レベルが低いことおよび/または流体レベルが高いことがユーザ/外科医に通知される。処理ユニットおよび/または独立外科センターは、ブロック1630で、切断装置からの状況情報の受信および/または取得をある期間(所定の期間またはユーザが定めた期間)、たとえば10秒、10分などの間待機するように構成することもできる。他の実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、流体槽チャンバのような他の外科用装置からデータおよび/または情報を得て、流体レベルが変更されたかどうかを判定することができる。切断装置の電源が投入されており、ならびに/あるいは流体レベルの変更および/または低下が生じていない場合、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、ブロック1632で、カッタ装置および/または吸引装置に作動停止コマンドを送信することができる。一実施形態では、処理ユニットおよび/または独立外科センターは、引き続き注入を維持して目が潰れるのを防止する。作動停止コマンドまたは信号を送信した後、手順はブロック1610に戻りプロセスを繰り返す。
高/低安全機構手順は、手術中、必要な槽チャンバに十分な流体レベルを維持させることによって、手術ミスおよび/または患者に対する害を予防することができる。たとえば、様々な眼科手術において、目に対する注入は、硝子体液が漏れたり除去されたりすることによって目が潰れるのを予防するために連続的に行うべきであり、したがって、注入槽内の注入流体のレベルが低いと手術中に目が潰れる恐れがある。前述の手順は、外科医および/または補助者が注入槽のチャンバの流体レベルを絶えず監視することを不要にすることによって外科医の手術の複雑度を低下させることができる。
一般に、用語「モジュール」を本明細書で使用する際は、ハードウェアまたはファームウェアで実施される論理、あるいはたとえばJava(登録商標)、CまたはC++などのプログラミング言語で書かれた、場合によっては入口点および出口点を有するソフトウェア命令の集合を指す。ソフトウェアモジュールは、コンパイルして実行可能なプログラムにリンクし、このプログラムをダイナミックリンクライブラリにインストールするか、あるいはたとえばBASIC、Perl(登録商標)、Lua(登録商標)、Python(登録商標)などのインタープリタ型プログラミング言語で書くことができる。各ソフトウェアモジュールを他のモジュールまたはソフトウェアモジュール自体から呼び出し可能にすることができること、および/または各ソフトウェアモジュールをイベントまたは割り込みが検出されたことに応じて呼び出すことができることが理解されよう。各ソフトウェア命令は、EPROMなどのファームウェアに埋め込むことができる。各ハードウェアモジュールをゲートやフリップフロップのような接続論理ユニットで構成できること、および/またはプログラム可能なゲートアレイやプロセッサのようなプログラム可能なユニットで構成できることがさらに理解されよう。本明細書で説明する複数のモジュールは、ソフトウェアモジュールとして実施することが好ましいが、この代わりにハードウェアまたはファームウェアで実施することができる。一般に、本明細書で説明する複数のモジュールは、他のモジュールと組み合わせるか、あるいはその物理的構成または記憶とは無関係に部分モジュールに分割することができる論理モジュールを指す。
また本発明は、以下のような事項に関連する。
事項1. 外科用無菌トレイであって、
無菌トレイ内のポンプと、
前記ポンプに接続されたモータとを有する外科用無菌トレイ。
事項2. 複数の手術器具を受け入れる構造をさらに有する、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項3. ポンプ流体槽をさらに有する、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項4. 前記無菌トレイに内蔵されたポンプは、前記ポンプ流体槽に動作可能に接続されている、事項3に記載の外科用無菌トレイ。
事項5. 外科医が手術時に使用できる複数のアームレストを形成する構造を含む、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項6. 1つまたは2つ以上の器具に外科手術用流体を充填する際に前記1つまたは2つ以上の器具を受け入れる充填流体槽を形成する構造を含む、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項7. 前記無菌トレイにドレープを取り付ける構造を含み、前記ドレープは患者に掛けられるものである、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項8. 手術中に前記ドレープから流出した流体を収集するための少なくとも1つの流体保持溝を形成する構造を含む、事項7に記載の外科用無菌トレイ。
事項9. 前記複数の手術器具の各々のための嵌め合い構造を含む、事項2に記載の外科用無菌トレイ。
事項10. 複数の手術器具をさらに含み、前記複数の手術器具は、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された眼科手術器具であり、少なくとも1つの前記手術器具が前記ポンプ流体槽に接続されている、事項3に記載の外科用無菌トレイ。
事項11. 前記複数の手術器具は、少なくとも組織分離器具、吸引器具、および注入器具を含む、事項10に記載の外科用無菌トレイ。
事項12. 前記組織分離器具は、硝子体カッタ、水晶体乳化装置、断片化装置、水晶体切断装置、せん刀、および電気メスのうちの少なくとも1つである、事項11に記載の外科用無菌トレイ。
事項13. 前記吸引器具は、前記組織分離器具に組み込まれている、事項12に記載の外科用無菌トレイ。
事項14. 前記吸引器具および前記注入器具は注入/吸引複合器具である、事項12に記載の外科用無菌トレイ。
事項15. 前記注入器具は注入カニューレとこれに接続されたチューブである、事項12に記載の外科用無菌トレイ。
事項16. 照明器具を含む、事項12に記載の外科用無菌トレイ。
事項17. 複数の侵入部位配置器具を含む、事項12に記載の外科用無菌トレイ。
事項18. 前記複数の手術器具は、目の硝子体切除術を行うのに必要なすべての器具を含む、事項10に記載の外科用無菌トレイ。
事項19. 前記複数の手術器具は、目からの白内障摘出を行うのに必要なすべての器具を含む、事項10に記載の外科用無菌トレイ。
事項20. 前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された前記複数の手術器具以外の追加的な器具を受け入れる構造をさらに含む、事項10に記載の外科用無菌トレイ。
事項21. 手術中に吸引された組織および流体を収集する吸引ポンプ流体槽であるポンプ流体槽をさらに有する、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項22. 前記ポンプは真空ポンプである、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項23. 前記ポンプは容積型ポンプである、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項24. 成形されている、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項25. ポンプ流体槽をさらに有し、前記ポンプ流体槽は、手術中に前記ポンプ流体槽が手術部位から2フィート(60.96cm)未満に位置するように前記無菌トレイに内蔵されている、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項26. 前記無菌トレイの形状は、手術部位に隣接する身体部位の輪郭に一致している、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項27. 前記無菌トレイの前記形状は、前記無菌トレイを眼科手術中に患者の頭部の周りに配置できるように湾曲している、事項26に記載の外科用無菌トレイ。
事項28. 前記無菌トレイの前記形状は概ねU字形である、事項26に記載の外科用無菌トレイ。
事項29. 前記無菌トレイの前記形状は概ね半円形である、事項26に記載の外科用無菌トレイ。
事項30. ポンプ流体槽をさらに有し、前記ポンプ流体槽は、前記ポンプ流体槽が手術中に前記患者の頭部の横に配置されるように前記無菌トレイに内蔵されている、 事項26に記載の外科用無菌トレイ。
事項31. 剛性のハウジングを有するポンプ流体槽をさらに有する、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項32. バッグであるポンプ流体槽をさらに有し、前記無菌トレイは、前記バッグを前記無菌トレイからぶら下げる構造を含む、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項33. 手術部位に流体を注入する注入ポンプ流体槽であるポンプ流体槽をさらに有する、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項34. 手術部位に複数の流体を注入するための複数のチャンバを有する注入ポンプ流体槽をさらに有する、事項33に記載の外科用無菌トレイ。
事項35. 前記複数の流体は、平衡塩類溶液、シリコーンオイル、気体、および粘弾性体のうちの2つまたは3つ以上を含む、事項34に記載の外科用無菌トレイ。
事項36. 前記ポンプ流体槽は該ポンプ流体槽の流体槽内にバッグを含み、前記ポンプ流体槽には平衡塩類溶液が少なくとも部分的に充填され、前記ポンプが手術中に前記流体槽を加圧して前記平衡塩類溶液を前記流体槽から押し出す、事項30に記載の外科用無菌トレイ。
事項37. 前記ポンプ流体槽は、ユーザが、手術部位に注入すべき外科手術用流体を該ポンプ流体槽の流体槽に充填するのを可能にする充填口を含む、事項30に記載の外科用無菌トレイ。
事項38. 手術部位に流体を注入するための注入ポンプ流体槽をさらに含む、事項21に記載の外科用無菌トレイ。
事項39. 前記注入ポンプ流体槽と前記吸引ポンプ流体槽は、注入および吸引用の複数の別個のチャンバと各チャンバに動作可能に接続されたポンプとを有する単一の流体槽を形成している、事項38に記載の外科用無菌トレイ。
事項40. 前記注入ポンプ流体槽は、手術部位に複数の流体を注入するための複数のチャンバと、各チャンバに接続された単一のポンプと、各チャンバの出口に接続され、所望の流体を前記手術部位に注入するのを選択的に可能にする多重位置弁とを含む、事項39に記載の外科用無菌トレイ。
事項41. 前記吸引ポンプ流体槽は、1つまたは2つ以上の手術器具に接続され、前記トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されている、事項21に記載の外科用無菌トレイ。
事項42. 前記手術器具は、硝子体カッタ、水晶体乳化装置、断片化装置、水晶体切断装置、およびせん刀を含む、事項41に記載の外科用無菌トレイ。
事項43. 前記吸引ポンプ流体槽および前記注入ポンプ流体槽は、1つまたは2つ以上の手術器具に接続され、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されている、事項38に記載の外科用無菌トレイ。
事項44. 前記モータに接続され、前記モータを電源に接続する電源コネクタをさらに含み、前記電源コネクタは、直流コネクタ、交流コネクタ、電池コネクタ、燃料電池コネクタ、および無線電力コネクタのうちの少なくとも1つを含む、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項45. 前記電源コネクタは少なくとも1つの手術器具にも接続され、それによって、前記電源は前記ポンプおよび該少なくとも1つの手術器具に電力を供給する、事項44に記載の外科用無菌トレイ。
事項46. 前記少なくとも1つの手術器具は、硝子体カッタ、水晶体乳化装置、断片化装置、水晶体切断装置、照明装置、およびせん刀のうちの少なくとも1つを含む、事項45に記載の外科用無菌トレイ。
事項47. 前記少なくとも1つの手術器具は、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されて、ポンプ流体槽に接続されている、事項46に記載の外科用無菌トレイ。
事項48. 前記電源コネクタは前記無菌トレイの一部に取り付けられている、事項44に記載の外科用無菌トレイ。
事項49. 前記電源コネクタは、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された電池および燃料電池の少なくとも一方に接続されている、事項44に記載の外科用無菌トレイ。
事項50. 前記電源コネクタは、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された電池および燃料電池のうちの一方に接続されている、事項45に記載の外科用無菌トレイ。
事項51. 前記電源コネクタは、前記無菌トレイの全体にわたって電力を配分して複数の手術器具に電力を供給する配電器にも接続されている、事項44に記載の外科用無菌トレイ。
事項52. 前記無菌トレイに無菌のバリアを接続する構造をさらに含む、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項53. 前記無菌トレイに無菌のバリアが取り付けられている、事項1に記載の外科用無菌トレイ。
事項54. 前記無菌のバリアは、無菌野の外側に位置するユーザが前記無菌野を損なわずに前記無菌野内の複数の用具を操作するのを可能にする少なくとも1つのポケットが形成された柔軟なシートを含む、事項53に記載の外科用無菌トレイ。
事項55. 外科用無菌トレイであって、
複数の手術器具を保持するための表面を有する無菌トレイと、
前記無菌トレイに取り付けられた、電気用の複数の入力・出力コネクタとを有する外科用無菌トレイ。
事項56. 前記無菌トレイに内蔵されたポンプ流体槽と、該ポンプ流体槽の流体槽に動作可能に接続されたポンプと、前記ポンプに連結されたモータとをさらに含み、少なくとも1つの前記入力・出力コネクタは、前記モータに接続され、前記モータを電源に接続する、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項57. 少なくとも1つの前記入力・出力コネクタに接続された少なくとも1つの手術器具をさらに含む、事項56に記載の外科用無菌トレイ。
事項58. 少なくとも1つの前記出力コネクタに取り付けられた少なくとも1つの状況インジケータをさらに含む、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項59. 前記状況インジケータは発光ダイオードである、事項58に記載の外科用無菌トレイ。
事項60. 前記状況インジケータは可聴信号発生装置である、事項58に記載の外科用無菌トレイ。
事項61. 複数の発光ダイオードが複数の出力コネクタに接続され、少なくとも1つの発光ダイオードが、複数の手術器具保持用くぼみの各々に隣接するように前記無菌トレイに接続され、前記トレイ上の前記手術器具保持用くぼみの場所を照明する、事項58に記載の外科用無菌トレイ。
事項62.前記無菌トレイに保持され、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された前記複数の入力・出力コネクタの一部に接続された複数の手術器具をさらに含む、事項56に記載の外科用無菌トレイ。
事項63. 前記無菌トレイに内蔵され、前記流体槽に動作可能に連結されたポンプを含むポンプ流体槽をさらに含み、前記少なくとも1つの手術器具は前記ポンプ流体槽に接続されている、事項57に記載の外科用無菌トレイ。
事項64. 前記無菌トレイに内蔵され、前記流体槽に動作可能に連結されたポンプを含むポンプ流体槽をさらに含み、前記複数の手術器具のうちの2つ以上は前記ポンプ流体槽に接続されている、事項62に記載の外科用無菌トレイ。
事項65. 前記複数の手術器具は、少なくとも組織分離器具、吸引器具、注入器具、および照明器具を含む、事項62に記載の外科用無菌トレイ。
事項66. 前記組織分離器具は、硝子体カッタ、水晶体乳化装置、断片化装置、水晶体切断装置、せん刀、および電気メスのうちの少なくとも1つである、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項67. 前記吸引器具は、前記組織分離器具に組み込まれている、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項68. 前記吸引器具および前記注入器具は注入・吸引複合器具である、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項69. 前記注入器具は注入カニューレおよびこれと接続されたチューブである、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項70. 照明器具を含む、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項71. 複数の侵入部位配置器具を含む、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項72. 前記複数の手術器具は、目の硝子体切除術を行うのに必要なすべての器具を含む、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項73. 前記複数の手術器具は、目からの白内障摘出を行うのに必要なすべての器具を含む、事項65に記載の外科用無菌トレイ。
事項74. 前記無菌トレイの形状は、手術部位に隣接する身体部分の輪郭に一致する、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項75. 前記無菌トレイの前記形状は、前記無菌トレイを眼科手術中に患者の頭部の周りに配置できるように湾曲している、事項74に記載の外科用無菌トレイ。
事項76. 前記無菌トレイの前記形状は概ねU字形である、事項75に記載の外科用無菌トレイ。
事項77. 前記無菌トレイの前記形状は概ね半円形である、事項75に記載の外科用無菌トレイ。
事項78. 前記無菌トレイは、外科医が制限されずに手術部位に手を届かせることができるように患者と前記外科医との中間の位置で十分に狭くなっている、事項74に記載の外科用無菌トレイ。
事項79. 前記無菌トレイに保持され、前記複数の入力・出力コネクタの一部に接続された複数の手術器具をさらに含み、前記複数の手術器具に接続された前記入力・出力コネクタは、前記接続された手術器具を前記無菌トレイのいずれかの側に配置して左利きまたは右利きの外科医に対処することができるように前記無菌トレイのほぼ中央位置に取り付けられている、事項74に記載の外科用無菌トレイ。
事項80. 前記入力・出力コネクタに取り付けられた複数の器具の1つまたは2つ以上の状況、前記入力・出力コネクタに接続された電池または燃料電池の電力レベル、前記入力・出力コネクタに取り付けられたポンプ流体槽の流体レベル、および前記入力・出力コネクタに取り付けられた照明器の照明レベルを表示するディスプレイをさらに含む、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項81. 前記入力・出力コネクタに取り付けられ、ユーザおよび、前記入力・出力コネクタに取り付けられた複数の手術器具から複数の入力を受信し、ユーザおよび前記複数の手術器具に複数の信号を送信するプロセッサをさらに含む、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項82. 前記入力・出力コネクタに接続され、離れた位置にある装置および手術器具との間で複数の信号を送受信する無線トランシーバをさらに含む、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項83. 前記無線トランシーバは、赤外線トランシーバおよび無線周波数トランシーバの少なくとも一方である、事項82に記載の外科用無菌トレイ。
事項84. 少なくとも1つの前記入力・出力コネクタは、前記入力・出力コネクタの少なくとも一部を電源に接続する電源コネクタである、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項85. 前記電源コネクタは、交流コネクタ、電池コネクタ、燃料電池コネクタ、および無線電力コネクタのうちの少なくとも1つである、事項84に記載の外科用無菌トレイ。
事項86.少なくとも1つの手術器具にも電源が接続され、それによって、前記電源はポンプモータおよび前記少なくとも1つの手術器具に電力を供給する、事項84に記載の外科用無菌トレイ。
事項87. 前記少なくとも1つの手術器具は、少なくとも1つの前記入力・出力コネクタに接続され、かつポンプ流体槽に接続され、前記手術器具および前記ポンプ流体槽は、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されている、事項86に記載の外科用無菌トレイ。
事項88. 前記電源コネクタは、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された電池および燃料電池の一方に接続されている、事項85に記載の外科用無菌トレイ。
事項89. 配電器が、前記電源コネクタと前記入力・出力コネクタの少なくとも一部との間に接続され、複数の手術器具に電力を供給する、事項84に記載の外科用無菌トレイ。
事項90. 前記入力・出力コネクタの一部は、前記無菌トレイにおいて事前にパッケージ化されて滅菌された前記複数の手術器具以外の追加的な器具との接続に用いられる、事項62に記載の外科用無菌トレイ。
事項91. 前記入力・出力コネクタは、前記無菌トレイにフットコントローラを連結する足踏み制御コネクタを含む、事項55に記載の外科用無菌トレイ。
事項92. 前記足踏み制御コネクタは、無線によって前記無菌トレイにフットコントローラを接続する無線トランシーバである、事項91に記載の外科用無菌トレイ。
事項93. 注入流体槽であって、
各チャンバ内に異なる流体を保持する無菌トレイと、
2つまたは3つ以上のチャンバに接続され、前記チャンバを加圧する圧力ポンプと、
前記複数のチャンバに接続され、前記複数のチャンバのうちの1つを選択的に開放して、選択されたチャンバに入っている流体が前記選択されたチャンバから流出するのを可能にする多重位置弁とを有する注入流体槽。
事項94. 前記注入流体槽は、各チャンバが平衡塩類溶液、シリコーンオイル、および気体のうちの1つを保持する3つのチャンバを有する、事項93に記載の注入流体槽。
事項95. 外科用無菌トレイであって、
複数の手術器具を保持する受容領域と、
前記受容領域から離れた位置に配置された流体槽と、
前記流体槽に動作可能に接続されたポンプと、
前記ポンプに駆動可能に結合されたモータと、
前記無菌トレイに取り付けられ、少なくとも1つが前記モータに接続された複数の入力コネクタおよび出力コネクタとを有する外科用無菌トレイ。
事項96. 外科用無菌トレイシステムであって、
複数の手術器具を保持する無菌面を形成する頂面を含むトレイと、
前記頂面上に保持された少なくとも1つの手術器具と、
前記少なくとも1つの手術器具と一緒に使用されるポンプ流体槽と、
前記少なくとも1つの手術器具および前記ポンプ流体槽に動作可能に接続されたポンプと、
前記ポンプに接続され前記ポンプを駆動するモータとを有し、
少なくとも前記ポンプが、手術の間ずっと無菌野内に残る、外科用無菌トレイシステム。
事項97. 外科用無菌トレイであって、
複数の手術器具を保持するための頂面と、
前記無菌トレイに接続され、ポンプ流体槽に接続することのできるポンプと、
前記ポンプに接続され前記ポンプを駆動するモータとを有する外科用無菌トレイ。
事項98. 外科用無菌トレイであって、
複数の手術器具を保持する無菌の頂面を有するトレイと、
前記トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌されたポンプ流体槽と、
少なくとも1つの手術器具および前記ポンプ流体槽に動作可能に接続することのできる前記トレイ内のポンプと、
前記ポンプに接続され前記ポンプを駆動するモータとを有する外科用無菌トレイ。
事項99. 外科的処置用の独立システムであって、
処理ユニットに動作可能に接続されるように構成された制御装置と、
外科的処置に関連付けられかつ前記制御装置に動作可能に接続された複数の器具とを有し、
前記制御装置と前記複数の器具は事前に一緒にパッケージ化され、前記処理ユニットは、前記事前にパッケージ化された複数の器具の少なくとも1つを制御するように構成されている、独立システム。
事項100. 前記制御装置は、前記制御装置に接続される、前記処理ユニットを有する電池パックを受け入れるように構成されている、事項99に記載の独立システム。
事項101. 前記複数の器具の少なくとも1つが、前記制御装置に接続される前記処理ユニットを含む、事項99に記載の独立システム。
事項102. 前記処理ユニットは、前記複数の器具の各々間の通信を確立するように構成されている、事項100に記載の独立システム。
事項103. 前記通信は無線通信である、事項102に記載の独立システム。
事項104. 前記処理ユニットは、
前記複数の器具から複数の状況更新を受信し、
前記複数の状況更新を前記システムのユーザに伝達するように構成されている、事項102に記載の独立システム。
事項105. 手術システムであって、
処理ユニットに動作可能に結合されるように構成された電子機器を有する携帯型外科用無菌トレイと、
前記処理ユニットに動作可能に結合された複数の器具と、
前記複数の器具のうちの1つまたは2つ以上の器具の動作パラメータを調節するユーザ入力を供給するユーザ入力装置とを有し、
前記処理ユニットは、前記ユーザ入力を受信し、前記複数の器具の前記1つまたは2つ以上に動作コマンドを送信するように構成されている、手術システム。
事項106. 前記処理ユニットは、前記複数の器具から複数の動作パラメータを受信し前記複数の動作パラメータを監視し、かつ少なくとも1つの動作パラメータがしきい値を満たす場合にハンドピースに停止コマンドを送信するようにさらに構成されている、事項105に記載の手術システム。
事項107. 手持ち式手術器具であって、
手術機能を実行する遠位端と、
前記遠位端に接続されハウジングを形成する本体部と、
前記ハウジングに内蔵されたプロセッサと、
前記ハウジング上に形成され前記プロセッサに接続されたユーザ制御装置とを有し、
前記プロセッサおよび前記ユーザ制御装置は、前記手持ち式手術器具の手術機能を制御し、かつ実施中の手術に関連する少なくとも1つの他の装置の機能を制御する、手持ち式手術器具。
事項108. 前記手術機能は硝子体カッタであり、前記少なくとも1つの他の装置は吸引ポンプである、事項107に記載の手持ち式手術器具。
事項109. 手術システムであって、
少なくとも1つの手術器具に動作可能に接続され、生体組織に対する切断、切除、照明、レーザ処置、吸引、注入、焼灼、低温保存、ならびに人体に対する流体の注入および吸引のうちの少なくとも1つを行う外科用無菌トレイと、
前記外科用無菌トレイに結合され、手術中に少なくとも1つの手術機能を監視するコンソールとを有する手術システム。
事項110. 前記外科用無菌トレイはポンプ流体槽である、事項109に記載の手術システム。
事項111. 前記コンソールは、前記少なくとも1つの手術器具の制御も行う、事項109に記載の手術システム。
事項112. 前記コンソールは、前記少なくとも1つの手術器具を制御するユーザインタフェースをさらに含む、事項109に記載の手術システム。
事項113. 前記動作可能な接続は前記外科用無菌トレイと前記コンソールとの無線接続である、事項109に記載の手術システム。
事項114. 手術システムであって、
外科用無菌トレイに結合されたコンソールを有し、
前記外科用無菌トレイは少なくとも1つの手術器具に動作可能に接続され、
前記コンソールは、少なくとも1つの手術器具を識別し、前記少なくとも1つの手術器具の動作状況を受信し、前記動作状況の変化を監視し、前記動作状況を表示することが可能である、手術システム。
事項115. 前記コンソールはラップトップコンピュータである、事項114に記載の手術システム。
事項116. 前記外科用無菌トレイはポンプ流体槽である、事項114に記載の手術システム。
事項117. 前記コンソールは前記外科用無菌トレイに無線によって結合される、事項114に記載の手術システム。
事項118. 前記少なくとも1つの手術器具は、前記外科用無菌トレイとコンソールのうちの一方と無線によって接続されている、事項114に記載の手術システム。
事項119. 前記コンソールはさらに、ユーザが前記少なくとも1つの手術器具を制御するのを可能にする、事項114に記載の手術システム。
付記1. 外科用無菌トレイであって、
前記無菌トレイにおける、複数の手術器具を保持するための表面と、
前記無菌トレイにドレープを取り付ける構造と、を有し、
前記無菌トレイの形状は手術部位に隣接する身体部位の輪郭に一致し、前記ドレープは患者に掛けられるものであり、前記複数の手術器具のうちの少なくとも一つがポンプと接続するために前記無菌トレイに接続されており、
前記無菌トレイは、手術中に前記ドレープから流出した流体を収集するための少なくとも1つの流体保持溝を形成する構造を含む、外科用無菌トレイ。
付記2. 外科用無菌トレイであって、
前記無菌トレイにおける、複数の手術器具を保持するための表面と、
前記無菌トレイに取り付けられた、電気用の複数の入力・出力コネクタと、
前記無菌トレイに保持され、前記複数の入力・出力コネクタの一部に接続された複数の手術器具と、を有し、
前記無菌トレイの形状は手術部位に隣接する身体部位の輪郭に一致し、
前記複数の手術器具に接続された前記入力・出力コネクタは、前記接続された手術器具を前記無菌トレイのいずれかの側に配置して左利きまたは右利きの外科医に対処することができるように前記無菌トレイのほぼ中央位置に取り付けられている、外科用無菌トレイ。
付記3. 前記複数の手術器具は前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌され、前記入力・出力コネクタの一部の残りは、前記無菌トレイと一緒に事前にパッケージ化されて滅菌された前記複数の手術器具以外の追加的な器具との接続に用いられる、付記2に記載の外科用無菌トレイ。
付記4. 前記無菌トレイの前記形状が概ねU字形であり、該無菌トレイの、U字形の底部を形成する部分が前記無菌トレイの概ね中央の位置にある、付記2に記載の外科用無菌トレイ。
付記5. 外科用無菌トレイであって、
ポンプ流体槽に接続された少なくとも1つの器具を含む複数の手術器具を保持するための表面を有し、
前記無菌トレイは、モータおよび、流体を前記ポンプ流体槽の外から中へあるいは中から外へ圧送するポンプの少なくとも一方を取り外し可能に受け入れ、前記モータおよびポンプの少なくとも一方は未滅菌の状態である、外科用無菌トレイ。
付記6. 前記ポンプまたはモータは前記無菌トレイに機械的に結合されている、付記5に記載の外科用無菌トレイ。
付記7. 前記ポンプまたはモータは前記無菌トレイに電気的に結合されている、付記5に記載の外科用無菌トレイ。
付記8. 前記ポンプ流体槽は前記無菌トレイに内蔵されている、付記5に記載の外科用無菌トレイ。
付記9. 前記ポンプ流体槽は、各チャンバに異なる流体を保持する複数のチャンバを含む、付記5に記載の外科用無菌トレイ。
付記10. 2つまたは3つ以上のチャンバが前記複数のチャンバを加圧するための圧力ポンプに接続されている、付記9に記載の外科用無菌トレイ。
付記11. 前記複数のチャンバに接続され、前記複数のチャンバのうちの1つを選択的に開放して、選択されたチャンバに入っている流体が前記選択されたチャンバから流出するのを可能にする多重位置弁を含む、付記9に記載の外科用無菌トレイ。
付記12. 前記複数のチャンバのうちの少なくとも1つが吸引用であり、前記複数のチャンバのうちの少なくとも1つが注入用であり、前記無菌トレイは、注入ポンプおよび注入モータの少なくとも一方、ならびに吸引ポンプおよび吸引モータの少なくとも一方を取り外し可能に受け入れる、付記9に記載の外科用無菌トレイ。
付記13. 前記ポンプは真空ポンプおよび容積型ポンプのうちの一方である、付記5に記載の外科用無菌トレイ。
付記14. 外科用無菌トレイであって、
複数の手術器具を保持するための表面と、
前記無菌トレイに取り付けられた、電気用の複数の入力・出力コネクタと、
前記複数の手術器具を保持するための表面の端に位置する少なくとも1つの状況インジケータと、を有する外科用無菌トレイ。
付記15. 前記状況インジケータは発光ダイオードである、付記14に記載の外科用無菌トレイ。
付記16. 単一の手術器具に対して複数の状況インジケータが存在する、付記14に記載の外科用無菌トレイ。
付記17. 前記複数の状況インジケータはそれぞれ異なる色である、付記14に記載の外科用無菌トレイ。
付記18. 少なくとも3つの状況インジケータが、前記手術器具を容認できないレベルを示す赤色、前記手術器具が容認できないレベルに近づいていることを示す黄色、および前記手術器具を許容できるレベルを示す緑色を含む、付記17に記載の外科用無菌トレイ。
付記19. 少なくとも3つの状況インジケータが存在する場合、手術器具が最高レベルのときに少なくとも3つの状況インジケータがオンであり、手術器具が中間レベルのときに少なくとも2つの状況インジケータがオンであり、手術器具が最低レベルのときに少なくとも1つの状況インジケータがオンである、付記16に記載の外科用無菌トレイ。
付記20. 外科器具用の前記状況インジケータは真空レベル、速度、エネルギー、バッテリーレベル、流体レベル、および照明レベルの少なくとも1つを含む、付記16に記載の外科用無菌トレイ。
ある好ましい実施形態および例に関連するとともに眼内照明器、たとえばLED照明光源を有する眼内照明器の使用に関連して複数の本発明を開示したが、当業者には、複数の本発明が、特定的に開示された複数の実施形態だけでなく他の複数の代替実施形態ならびに/あるいは複数の本発明とその自明の修正実施形態および均等実施形態との用途までを対象とすることが理解されよう。また、本発明のいくつかの変形実施形態を図示し詳しく説明したが、当業者には、本開示に基づいて、本発明の範囲内である他の修正実施形態が容易に明らかになろう。また、複数の実施形態の特定の特徴および形態の様々な組み合わせまたは部分組み合わせが可能であり、しかも1つまたは2つ以上の本発明の範囲内であると考えられる。したがって、開示した複数の実施形態の様々な特徴および形態を互いに組み合わせるかあるいは置き換えて、開示した複数の発明の様々な形態を形成できることを理解されたい。したがって、本明細書で開示した本発明の範囲を上記に開示した複数の特定の実施形態によって制限すべきではない。

Claims (1)

  1. 外科用無菌トレイであって、
    前記無菌トレイにおける、複数の手術器具を保持するための表面と、
    前記無菌トレイにドレープを取り付ける構造と、を有し、
    前記無菌トレイの形状は手術部位に隣接する身体部位の輪郭に一致し、前記ドレープは患者に掛けられるものであり、前記複数の手術器具のうちの少なくとも一つがポンプと接続するために前記無菌トレイに接続されており、
    前記無菌トレイは、手術中に前記ドレープから流出した流体を収集するための少なくとも1つの流体保持溝を形成する構造を含む、外科用無菌トレイ。
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