JP5434829B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は光ディスク装置に関し、特に、記録パワーの調整に関する。
データ記録可能な光ディスク装置において、記録信号品質を安定的に維持するためにβ値を測定し、このβ値が目標の値となるように記録パワーを制御する技術が知られている。
下記の特許文献1には、一定間隔ごと又は一定時間ごとに記録を中断して記録終端部を再生してその記録終端部におけるβ値を測定し、測定して得られたβ値と目標β値とを比較して記録パワーを調整する、いわゆるウォーキングOPCにおいて、複数回分のβ値に基づいて記録パワーに対するβ値の変化比率の逆数を補正係数として算出するとともに、補正係数を用いて補正後の記録パワーを算出し、算出した補正後の記録パワーに基づいて記録パワーを補正する技術が開示されている。
特開2008−77714号公報
β値は振幅の非対称性を表すパラメータであって記録パワーと強い相関があることから、通常は測定β値を目標β値に一致させるように記録パワーを制御すればよいと考えられるが、β値は、環境温度や光ピックアップのレーザダイオードの波長や温度、光ディスクの面内感度むらや反り、傷、汚れ、サーボ系の制御誤差、経時変化などにより変動し、特に経時変化に対しては従来ほとんど考慮されていない。
すなわち、従来のウォーキングOPCにおいては、記録を中断して記録終端部のβ値を測定して目標β値と比較しているが、この測定β値は記録中断直後のβ値であって経時変化し得るものであるから、この測定β値に基づいて記録パワーを補正したのでは、必ずしも記録パワーが最適化される保証がない。言い換えれば、従来のウォーキングOPCでは、経時変化し得るβ値の一時的な値あるいは暫定的な値に基づいて記録パワーを補正しており、記録パワーを最適化することが困難である。
本発明の目的は、β値を測定し、測定して得られたβ値に基づいて記録パワーを最適化する際の精度を従来以上に向上させることができ、これによりデータ記録品質を向上させる装置を提供することにある。
本発明は、光ディスク装置であって、第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断し、光ディスクに記録したデータの振幅の非対称性を示すβ値を測定する測定手段と、記録したデータの同一データ部分について、時間的に異なるタイミングにおいて得られた複数のβ値からβ値の経時変化量を算出し、前記経時変化量に応じて、データを記録する際の記録パワーを設定する設定手段とを有することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記設定手段は、前記データ部分について、あるタイミングにおいて得られたβ値が目標β値に一致するように最適記録パワーを設定する最適記録パワー設定手段と、前記経時変化量を算出する経時変化量算出手段と、前記経時変化量に応じたパワー補正量を算出するパワー補正量算出手段と、前記パワー補正量を用いて前記最適記録パワーを補正する補正手段とを有する。
また、本発明の他の実施形態では、前記データ部分は、データ記録開始後の第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断する際の記録終端部であり、前記最適記録パワー設定手段は、データ記録を中断直後の前記記録終端部におけるβ値である第1β値が前記目標β値に一致するように最適記録パワーを設定し、前記経時変化量算出手段は、前記第1β値と、データ記録開始後の第2間隔後あるいは第2時間経過後に前記記録終端部におけるβ値である第2β値から前記経時変化量を算出する。
また、本発明の他の実施形態では、前記パワー補正量算出手段は、前記光ディスクにおいて測定して得られた記録パワーとβ値との関係を用いて、前記経時変化量に応じた前記パワー補正量を算出する。
また、本発明は、光ディスク装置であって、光ディスクへのデータ記録に先立って記録パワーを変化させつつテストデータを所定エリアに記録し、前記テストデータを再生して得られるデータの振幅の非対称性を示すβ値が目標β値に一致する記録パワーを最適記録パワーに設定する手段と、前記最適記録パワーで前記光ディスクにデータを記録する手段と、第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断し、記録終端部において測定されたβ値が目標β値に一致するように最適記録パワーを補正する第1補正手段と、前記β値を記憶する記憶手段と、補正された最適記録パワーでデータ記録を再開する手段と、第2間隔後あるいは第2時間経過後にデータ記録を中断し、前記記録終端部において再度測定して得られたβ値と、前記記憶手段に記憶されたβ値とを用いてβ値の経時変化量を算出し、前記経時変化量に応じたパワー補正量を用いて前記補正された最適記録パワーをさらに補正する第2補正手段とを有することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記第2補正手段は、前記テストデータを再生して得られる記録パワーとβ値との関係を用いて、前記経時変化量に応じた前記パワー補正量を算出する。
本発明によれば、記録パワーが従来以上に高精度に最適化され、これによりデータ記録品質が向上する。
光ディスク装置の構成図である。 β値の経時変化を示すグラフ図である。 β値の経時変化を示すグラフ図(対数表示)である。 記録パワー制御を示すフローチャートである。 記録パワーとβ値との関係を示すグラフ図である。 記録パワーの時間変化を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態の基本原理について説明する。
本実施形態においては、その前提として、一定間隔ごと又は一定時間ごとに記録を中断して記録終端部を再生してその記録終端部におけるβ値を測定し、測定して得られたβ値と目標β値とを比較して記録パワーを調整する、いわゆるウォーキングOPCを実行する。ここで、β値は、振幅の非対称性を評価するパラメータの一つであり、CD−R規格やDVD規格で定められたものである。具体的には、AC結合されたRF信号のエンベロープ値のピークレベルPとボトムレベルB、RF信号のAC中心レベルCに対し、A1=P−C、A2=C−Bとして、
β=(A1−A2)/(A1+A2)
で定義される。
ウォーキングOPCでは、記録を中断して記録終端部におけるデータを再生することで測定β値を取得し、これを目標β値と比較することで記録パワーを調整する。ところが、測定β値は一般に記録中断直後の値であり、β値は経時変化し得るものであるから、測定β値は経時変化するβ値の一時的な値あるいは暫定的な値となってしまう。
そこで、本実施形態では、記録中断直後に記録終端部のデータを再生してβ値を取得するとともに、一定時間経過後に再び同じ部位のデータを再生してβ値を再び取得する。そして、同一データに対して互いに異なる時間において測定して得られた複数のβ値からβ値の経時変化の様子を把握し、経時変化分に基づいて記録パワーを補正する。
本実施形態では、一定時間経過後に同一データに対して再びβ値を測定するため、β値の経時変化を考慮した記録パワーの補正が可能となる。
ここで、β値の経時変化を考慮して補正すべき記録パワーは、ウォーキングOPCにより随時補正される記録パワーである。すなわち、記録パワーは、ウォーキングOPCにより直前に中断され、直前の記録終端部のβ値に基づいて補正されていくが、本実施形態では、このように補正されていく記録パワーを、さらにβ値の経時変化分に基づいて再補正するものである。
本実施形態の補正方法を模式的に説明する。
あるタイミングにおける記録パワーをP0とする。一定間隔後又は一定時間後に記録を中断し、記録終端部のデータを再生してβ値を取得する。このときの記録終端部のデータをd0、β値をβ0(t0)とする。β0(t0)はある時刻t0においてデータd0において取得したβ値であることを意味する。測定して得られたβ0に基づき、記録パワーP0を補正して記録パワーP1になったものとする。
次に、一定間隔後又は一定時間後に再び記録を中断し、記録終端部のデータを再生してβ値を取得する。このときの記録終端部のデータをd1、β値をβ1とする。測定して得られたβ1に基づき、記録パワーP1を補正して記録パワーP2になったものとする。このとき、記録終端部d1だけでなく、既に一度再生した過去の記録終端部d0についても再生してβ値を取得する。このときのβ値をβ0(t1)とする。β0(t1)は、ある時刻t0と異なる別の時刻t1においてデータd0において取得したβ値であることを意味する。β値は経時変化するから、β0(t0)とβ0(t1)は互いに異なる。また、一般に、t0とt1の時間差が大きいほど、β0(t0)とβ0(t1)との差は大きくなる。そして、β値の経時変化分であるΔβ=β0(t1)−β0(t0)を算出し、このΔβ分に相当する記録パワーの変化分ΔPを求め、記録パワーP2に加える。すなわち、この時点における記録パワーは、P2+ΔPとなる。記録パワーP2は、直前のデータd1のβ値に基づいて補正された記録パワーであることに留意されたい。
時刻t1と時刻t0の時間差が大きいほど、βの経時変化が大きくなり、より確定的なβ値を取得し易くなる。従って、光ディスクの内周から外周に向けてデータを記録する場合には、データd0を内周部において設定し、外周部にデータを記録している際にβ0(t1)を取得することが望ましい。この場合、外周にいくほど記録パワーの最適化の精度が向上していくことになる。
なお、Δβに対応する記録パワーの変化分ΔPは、予め既知のβ値と記録パワーPとの関係式から求めることができる。すなわち、β値と記録パワーPとの関係式をβ=β(P)において、Δβに対応するΔPを求めればよい。この関係式β=β(P)は、十分な時間が経過した後のβと記録パワーPとの関係式であることが望ましいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、記録直後のβと記録パワーPとの関係式であってもよい。その理由は、Δβに対応するΔPを算出するために必要な程度の精度を関係式が有していればよいからであり、具体的には関係式における傾きが重要であってその切片は無関係だからである。
次に、本実施形態の具体的な構成及び動作について説明する。
図1に、本実施形態における光ディスク装置の全体構成を示す。CDやDVD、Blu−ray等の光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はステッピングモータで構成されるスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22は、オートパワーコントロール回路(APC)24により、駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24及びドライバ22は、システムコントローラ32からの指令によりLDの発光量を制御する。図1ではドライバ22は光ピックアップ16と別個に設けられているが、ドライバ22を光ピックアップ16に搭載してもよい。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。
アドレス信号は例えばウォブル信号であり、このウォブル信号を再生信号から抽出しデコードすることでアドレスデータを得る。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインタフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従って、例えば、マルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは記録品質に影響することから、データ記録に先立って最適化が行われる。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データ記録開始時の記録パワーは、OPC(Optical Power Control)により光ディスク10の内周側に形成されたPCA(Power Calibration Area:パワー較正領域)を用いてテストデータを試し書きすることで調整される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化されたデータはエンコード/デコード回路36に供給される。システムコントローラ32は、システム全体の動作を制御し、サーボプロセッサ30を介してスレッドモータ18を駆動し、光ピックアップ16の位置を制御する。
また、光ディスク10にデータを記録する際には、システムコントローラ32は、データ記録前のOPCとは別に、ウォーキングOPCを実行する。すなわち、一定間隔ごと又は一定時間ごとに記録を中断し、記録終端部を再生してその記録終端部におけるβ値を測定し、測定して得られたβ値と目標β値とを比較して記録パワーを補正する。この際、ウォーキングOPCを実行するとともに、一定時間経過ごとに過去に再生したデータのβ値を再び測定し、測定して得られたβ値と同一データにおいて過去に取得したβ値とを比較し、その変化分Δβを算出する。そして、β値の経時変化分Δβに対応する記録パワーの変化分ΔPを算出し、このΔPを記録パワーに反映させることで記録パワーをさらに補正する。
図2に、光ディスク10のある部位に記録されたデータを再生して得られるβ値の時間変化を示す。図において、横軸は記録終了からの経過時間(sec)であり、縦軸はβ値である。β値は記録終了直後から比較的急峻に変化(減少)し、その後穏やかに変化(減少)していく。このようなβ値の経時変化は、主に光ディスク10の記録膜の熱的変化に起因するものであると考えられる。実測して得られたβ値の時間変化を具体的に示すと以下のとおりである。因みに、計測に用いた光ディスクはDVD+Rであり、記録速度はCLV(線速度一定)の6倍速である。
経過時間(sec) β(%)
0.797 0.27
5.922 −0.14
10.937 −0.37
20.89 −0.47
30.906 −0.58
60.922 −0.74
120.89 −0.86
300.906 −1.07
600.922 −1.31
1200.922 −1.54
1800.906 −1.72
3600.937 −2.05
図3に、図2における時間軸を対数とした場合のβ値の時間変化を示す。図に示すように、β値は、時間(対数)に対してほぼ直線的に変化し、
β=−0.2648Ln(t)+0.3161
なる一次式で近似することができる。決定係数Rは0.983である。このことは、一定の時間間隔でβ値を取得することで、任意の時間間隔におけるβ値を推定できることを意味する。また、十分に時間が経過した後のβ値、例えば記録終了から1時間経過した後のβ値も推定できることを意味する。本実施形態では、光ディスク10のある部位におけるデータに対して、ある時刻におけるβ値とこの時刻から一定時間経過した後におけるβ値との差分値Δβに対応する記録パワーの変化分ΔPを算出するが、図3に示すようにβの経時変化は一次式で近似できることから、十分に時間が経過(例えばある時刻から1時間後)したときのβ値を推定してΔβを算出してもよい。
図4に、本実施形態における記録パワーの制御フローチャートを示す。まず、記録に先立って、光ディスク10のPCAエリアにてOPCを実行し、記録開始時における最適記録パワーP0を算出する(S101)。具体的には、記録パワーを階段状に変化させてテストデータを試し書きし、それぞれの記録パワーにおけるβ値を測定する。そして、測定β値が目標β値あるいはその近傍となる記録パワーを初期最適記録パワーに設定する(S101)。初期最適記録パワーをP0とする。
次に、OPCで得られた初期最適記録パワーP0で光ディスク10のデータエリアにユーザデータを記録していく(S102)。そして、システムコントローラ32は、記録開始後に一定間隔経過したか否かを判定する(S103)。この一定間隔は、アドレス数、トラック数、セクタ数のいずれでもよい。物理的な距離でもよい。また、一定間隔ではなく、一定時間が経過したか否かを判定してもよい。一定間隔が経過していない場合には、引き続き現在の最適記録パワーP0でデータを記録する。一方、一定間隔が経過した場合には、記録を中断し(S104)、記録終端部のデータを再生してそのβ値を測定する(S105)。測定β値はシステムコントローラ32のメモリに記憶するとともに、目標β値と比較し、測定β値が目標β値に一致するようなパワー補正量を算出する。パワー補正量をP1とする。そして、このパワー補正量で現在の最適記録パワーをP0+P1に補正する(S106)。
一定間隔毎に以上の処理を実行することで、最適記録パワーを順次補正していく。そして、このようなウォーキングOPCを実行するとともに、これと並行して、記録開始から一定時間経過したか否かを判定する(S107)。この一定時間は、β値の経時変化を検知するための時間であり、ウォーキングOPCを実行するタイミングである一定時間と異なるタイミングである。この一定時間は、例えば5分あるいは10分等とすることができる。一定時間が経過していない場合には、そのまま記録を行うが(S108)、一定時間が経過した場合には、過去にβ値を測定した記録部分のβ値を再び測定する(S110)。そして、同一記録部分について過去に測定されたメモリに記憶されている測定β値と、今回新たに測定したβ値とを比較し、β値の経時変化分Δβを算出して、このΔβに応じたパワー補正量を算出する(S111)。このパワー補正量をP2とする。
図5に、β値の経時変化分Δβに応じたパワー補正量P2を算出するための、β値と記録パワーとの関係を示す。図において、横軸はβ値(%)であり、縦軸は記録パワー(mW)である。S101の処理において、記録パワーを階段状に種々変化させてテストデータを試し書きし、このテストデータを再生してβ値を測定するので、β値と記録パワーとの関係を取得できる。一般に、記録パワーとβ値は一次関数で近似することができ、例えば図5に示すように、記録パワーP=0.2133β+20.946と近似することができる。もちろん、これは記録直後のβ値を用いた関係式である。そして、このような関係式から、Δβに対応する記録パワーの変化分ΔPを算出することができ、記録パワーの変化分ΔPをパワー補正量P2に設定する。例えば、Δβ=1%に相当するパワー補正量は0.2133mW等である。なお、上記の一次関数である記録パワーP=aβ+bのaとbは、記録速度、ディスク温度、ライトストラテジ等の条件により異なる。
β値の経時変化分を考慮したパワー補正量P2を算出した後、現在の最適記録パワーであるP0+P1に、新たに算出したパワー補正量を加算して最適記録パワーP0+P1+P2を新たに設定し、記録を再開する(S108)。以上の処理を記録終了まで繰り返し実行する(S109)。
図6に、本実施形態における最適記録パワーの変化を模式的に示す。横軸は記録開始からの時間(sec)、縦軸は記録パワー(mW)である。OPCにより初期最適記録パワーP0が決定され、データの記録が開始される。データ記録開始後の時刻t1においてウォーキングOPCが実行され、最適記録パワーがP0からP0+P1に補正される。そして、時刻t2から補正された最適記録パワーP0+P1でデータ記録が再開される。
データ記録開始後の時刻t3において再びウォーキングOPCが実行され、最適記録パワーがP0+P1からP0+P1+P1’に補正される。一方、このタイミングにおいて、同時にβ値の経時変化分Δβに応じたパワー補正量P2が算出されると、この時点における最適記録パワーをP0+P1+P1’をさらに補正し、P0+P1+P1’+P2として時刻t4においてデータ記録を再開する。図において、本実施形態の補正を行わなかった場合の最適記録パワーP0+P1+P1’を破線で示し、本実施形態のようにβ値の経時変化を考慮した場合の最適記録パワーP0+P1+P1’+P2を実線で示す。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、ウォーキングOPCによる記録パワーの補正タイミングと、β値の経時変化を考慮した記録パワーの補正タイミングが一致しているが、必ずしも両者が一致している必要はなく、異なるタイミングであってもよい。例えば、図6に即して説明すると、時刻t2と時刻t3との間のタイミングで、β値の経時変化を考慮して記録パワーを補正してもよい。但し、ウォーキングOPCとβ値の経時変化を考慮した記録パワーの補正は、ともに記録処理を一時的に中断するものであるため、トータルの記録時間を短縮化するためには、両タイミングが一致していることが好適である。
また、本実施形態において、同一記録部位のβ値をそれぞれ異なるタイミングにおいて2回以上測定し、得られたβ値の経時変化に応じて順次記録パワーを補正することもできる。例えば、ある記録部位に関し、時刻t1において測定して得られたβ値をβ(t1)、時刻t2において測定して得られたβ値をβ(t2)、時刻t3において測定して得られたβ値をβ(t3)とすると、まず、Δβ=β(t2)−β(t1)に応じたパワー補正量で記録パワーを補正し、その後、Δβ=β(t3)−β(t2)に応じたパワー補正量で記録パワーを補正する等である。もちろん、既述したように、β(t1)、β(t2)、β(t3)から、βの経時変化を関数として規定し、任意の時刻tにおけるβ値であるβ(t)を算出し、Δβ=β(t)−β(t1)に応じたパワー補正量で記録パワーを補正してもよい。
また、本実施形態では、ある記録部位において得られたβ値の経時変化を考慮して記録パワーを補正しているが、記録部位は1箇所である必要はなく、複数個所設けてもよく、この場合には、パワー補正量は複数個所で得られたβ値の補正量の平均値とすることができる。例えば、記録部位R1において時刻t1、t2でβ値を測定してβ1(t1)、β1(t2)を取得し、記録部位R2において時刻t3、t4でβ値を測定してβ2(t3)、β2(t4)を取得し、記録部位R3において時刻t5、t6でβ値を測定してβ3(t5)、β(t6)を取得した場合、Δβ1=β1(t2)−β1(t1)に応じたパワー補正量をΔP1、Δβ2=β2(t4)−β2(t3)に応じたパワー補正量をΔP2、Δβ3=β3(t6)−β3(t5)に応じたパワー補正量をΔP3として、ΔP=(ΔP1+ΔP2+ΔP3)/3によりパワー補正量を求める。あるいは、
Δβ={β1(t2)−β1(t1)+β2(t4)−β2(t3)+β3(t6)−β3(t5)}/3
によりβ値の経時変化の平均値を求め、これに応じたパワー補正量を求めることもできる。
いずれの場合においても、最適記録パワーは、
最適記録パワー=OPCで設定された初期最適記録パワー+ウォーキングOPCによるパワー補正量+β値の経時変化に応じたパワー補正量
で決定される。
さらに、測定して得られたβ値の経時変化量をディスクメーカ毎、記録速度毎、記録時温度毎にシステムコントローラ32のメモリに記憶しておき、次回の記録時にメモリに記憶された経時変化量に応じたパワー補正量を求めてOPCで得られる初期最適記録パワーを補正してもよい。
10 光ディスク、16 光ピックアップ、32 システムコントローラ。

Claims (6)

  1. 光ディスク装置であって、
    第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断し、光ディスクに記録したデータの振幅の非対称性を示すβ値を測定する測定手段と、
    記録したデータの同一データ部分について、時間的に異なるタイミングにおいて得られた複数のβ値からβ値の経時変化量を算出し、前記経時変化量に応じて、データを記録する際の記録パワーを設定する設定手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記設定手段は、
    前記データ部分について、あるタイミングにおいて得られたβ値が目標β値に一致するように最適記録パワーを設定する最適記録パワー設定手段と、
    前記経時変化量を算出する経時変化量算出手段と、
    前記経時変化量に応じたパワー補正量を算出するパワー補正量算出手段と、
    前記パワー補正量を用いて前記最適記録パワーを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記データ部分は、データ記録開始後の第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断する際の記録終端部であり、
    前記最適記録パワー設定手段は、データ記録を中断直後の前記記録終端部におけるβ値である第1β値が前記目標β値に一致するように最適記録パワーを設定し、
    前記経時変化量算出手段は、前記第1β値と、データ記録開始後の第2間隔後あるいは第2時間経過後に前記記録終端部におけるβ値である第2β値から前記経時変化量を算出する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項2,3のいずれかに記載の装置において、
    前記パワー補正量算出手段は、前記光ディスクにおいて測定して得られた記録パワーとβ値との関係を用いて、前記経時変化量に応じた前記パワー補正量を算出する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 光ディスク装置であって、
    光ディスクへのデータ記録に先立って記録パワーを変化させつつテストデータを所定エリアに記録し、前記テストデータを再生して得られるデータの振幅の非対称性を示すβ値が目標β値に一致する記録パワーを最適記録パワーに設定する手段と、
    前記最適記録パワーで前記光ディスクにデータを記録する手段と、
    第1間隔毎あるいは第1時間毎にデータ記録を中断し、記録終端部において測定されたβ値が目標β値に一致するように最適記録パワーを補正する第1補正手段と、
    前記β値を記憶する記憶手段と、
    補正された最適記録パワーでデータ記録を再開する手段と、
    第2間隔後あるいは第2時間経過後にデータ記録を中断し、前記記録終端部において再度測定して得られたβ値と、前記記憶手段に記憶されたβ値とを用いてβ値の経時変化量を算出し、前記経時変化量に応じたパワー補正量を用いて前記補正された最適記録パワーをさらに補正する第2補正手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記第2補正手段は、前記テストデータを再生して得られる記録パワーとβ値との関係を用いて、前記経時変化量に応じた前記パワー補正量を算出する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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