JP5421726B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
本構成によれば、作業者は、立ち姿勢または座り姿勢で蓋を開けて、供給部または接続部に設けられた開口から供給部または接続部の内部のセンサ部を視認しつつ供給部または接続部の内部の掃除やメンテナンス等を行うことができるので、作業が容易になる。また、供給部または接続部の内部の詰まりを除去したかどうか確認したり、センサ部の異常を発見し易くなる。しかも、供給部または接続部の内部の掃除を行なうためには、蓋を開けるだけでよいので、接続部から管部を取り外したり、供給部から接続部を取り外す必要がない等、作業工程の簡素化を図ることができる。
〔全体構成〕
図1に示すように、前記水田直播機は、播種および施肥を同時に行うものであって、4輪駆動型に構成された乗用走行機体1の後部に平行四連リンク構造の昇降リンク機構3を介して昇降可能に連結された播種装置4、乗用走行機体1の後部に装備された施肥装置5等を備えている。
〔播種装置〕
図1〜図3,図5,図8,図9に示すように、前記播種装置4は、横フレーム9に並列支持された種籾m(粉粒体の一例)収容用のホッパ10と、そのホッパ10の下部に装備された繰出機構11(繰出部の一例)と、繰出機構11から繰り出された種籾mを搬送する種籾搬送用の合成樹脂製の供給ホース28(管部の一例)と、機体走行に伴って田面Tに溝を形成する金属製の溝切り部27と、供給ホース28によって搬送された種籾mを溝切り部27によって形成された田面Tの溝に供給する金属製の供給部83と、供給ホース28と供給部83とを接続する弾性変形可能なゴム製の接続部84と、を備えている。
(繰出機構)
図1〜図3に示すように、前記繰出機構11は、ホッパに貯留された種籾mを所定量づつ繰り出すものであって、ホッパ10の下端に連通接続された繰出ケース12に、横軸心周りに回転可能に繰出ロール13(繰出回転体)を内装軸支して構成されている。各繰出機構11に亘って水平横架された繰出駆動軸14と繰出ロール13の支軸15とがギヤ16,17を介して連動連結されている。
(ホース)
図3,図5に示すように、前記供給ホース28は、始端部28aが前記繰出ケース12の排出口30に接続されると共に、終端部28bが接続部84の供給口85に接続されている。これにより、繰出機構11から繰り出された種籾mは、供給ホース28を通って接続部84に供給されることになる。
(供給部)
図5、図8,図9に示すように、前記供給部83は、下方に向かうほど幅狭な側面部88の2つを対向するように配置し、それら側面部88の前部同士を接続する断面コ字状の折曲部89を備えて構成してある。側面部88の夫々の上端の後側には、上方に延びる矩形状の突出部90が形成されている。
(接続部)
図5,図8,図9,図11に示すように、前記接続部84は、筒状の上側の蛇腹部分91と下方が開口した箱状の下側の本体部分92とを備えて一体的に形成されている。蛇腹部分91は、供給ホース28の終端部28bが入り込む態様で供給ホース28に接続されている。本体部分92は、ねじ98によって供給部83の折曲部89に固定されている。
(溝切り部)
図2,図4〜図6に示すように、前記主フレーム7の中央および左右の3個所に固着された前後向きの支持フレーム25の後部には、整地フロート26が後部支点X2周りに所定範囲内で上下揺動可能に枢支連結されている。各整地フロート26の下部でかつ供給部83の下方には、溝切り部27が左右一対づつ取付けられている。
(覆土部材)
図1,図2,図6,図7に示すように、各整地フロート26の底面には、溝切り部27で田面Tに形成された埋設溝を埋め戻す覆土部材43が各条ごとに備えられている。この覆土部材43は縦支点X3周りに水平回動して、機体進行方向に対する傾斜角度を変更するよう構成してある。
(種籾の流れ)
前記種籾mが播種装置4の各部位を流れる構成について説明する。繰出ロール13が1ピッチ回動されるごとに、種籾mが供給ホース28の始端部28aに供給される。供給ホース28の始端部28aに供給された種籾mは供給ホース28を通って下方に流れる。供給ホース28の終端部28bの径方向内方側を流れる種籾mは、そのまま衝撃センサ100のセンサ面100aに衝突する(図5の軌跡t1を参照)。供給ホース28の終端部28bを衝撃センサ100のセンサ面100aに向けるように、供給ホース28の終端部28bの向きを設定してあるので(供給ホース28の終端部28bの内面側にセンサ面100aに向けて湾曲する湾曲面を形成してあるので)、供給ホース28の終端部28bの径方向外方側のうち後側(図5の紙面右側)箇所を流れる種籾mは、供給ホース28の終端部28bの内周面に当たってその向きを斜め前下向き(図5の紙面左下の方向)に変え、衝撃センサ100のセンサ面100aに衝突する(図5の軌跡t2を参照)。いずれにせよ、種籾mを衝撃センサ100のセンサ面100aに確実に衝突させることができる。
(衝撃センサの掃除)
供給部83や接続部84の内部に詰まりを生じたときには、作業者は、立ち姿勢または座り姿勢で蓋95を開けて、接続部84に設けられた開口96から供給部83や接続部84の内部を視認しつつ供給部83や接続部84の内部の掃除や籾詰まりセンサ93のメンテナンス等を行う。このとき、衝撃センサ100のセンサ面100aと開口96とを互いに対向する位置に設けてあるので、掃除やメンテナンスがし易くなる。
(衝撃センサおよびホルダ)
図5,図11に示すように、前記衝撃センサ100は、圧電素子にステンレス板を張り合わせて構成してある。ホルダ101の上面101aには、傾斜方向の下側が開放した正面視でコ字状の縁部102が形成され、その縁部102の内方側には、長辺方向に沿う矩形状の溝部103が形成されている。溝部103は、底面103a、傾斜方向の上側の側面103b、右側の側面103c、左側の側面103dを備えている。
(施肥装置)
前記施肥装置5は、乗用走行機体1における運転座席24の後部に、粉粒状の肥料を貯留するホッパ61を配備し、その下部に備えた回転式の繰出機構62によって繰出した肥料を、電動ブロワ63からの送風によって風力搬送し、供給ホース64を介して各整地フロート26に左右一対づつ備えた作溝器65に供給するよう構成されており、繰出機構62は走行系動力によって駆動されるようになっている。また、田面Tに形成された肥料埋設溝を埋め戻す覆土部材66が整地フロート26の底面に固定装備されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、接続部84に籾詰まりセンサ93および蓋95が取り付けられる構成が例示したが、接続部84に籾詰まりセンサ93が取り付けられかつ供給部83に蓋95が取り付けられる構成でもよい。
(2)上記実施形態では、播種装置4の接続部84に籾詰まりセンサ93および蓋95が取り付けられる構成が例示したが、施肥装置5の作溝器65に蓋95が取り付けられる構成でもよい。
11 繰出部
28 管部
28b 終端部
83 供給部
84 接続部
88 側面部
89 折曲部
90 突出部
93 センサ部
95 蓋
96 開口
100 衝撃センサ
100a センサ面
101 ホルダ
101a 上面
m 粉粒体
Claims (5)
- 粉粒体を貯留可能なホッパと、
前記ホッパに貯留された粉粒体を所定量づつ繰り出す繰出部と、
前記繰出部から繰り出された粉粒体を搬送する管部と、
前記管部によって搬送された粉粒体を田面に供給する供給部と、
前記管部と前記供給部とを接続する接続部と、を備え、
前記接続部を弾性変形可能なゴムにて構成し、
粉粒体の詰まりを検出する衝撃センサを備えたセンサ部を前記接続部に設けると共に、
開閉可能な蓋を有する開口を、前記衝撃センサのセンサ面と前記開口とが互いに対向するように、前記供給部または前記接続部に設けてある水田作業機。 - 前記センサ部は、粉粒体の詰まりを検出する平板状の前記衝撃センサと、上面に前記衝撃センサが設置されたホルダと、を備えて構成され、
粉粒体が前記衝撃センサに衝突する位置に、前記衝撃センサおよび前記ホルダを斜め下向きの傾斜姿勢に配置し、前記ホルダの上面における傾斜方向での前記衝撃センサよりも上側の部分の高さを、前記衝撃センサのセンサ面よりも高くすると共に、前記ホルダの上面における傾斜方向での前記衝撃センサよりも下側の部分の高さを、前記衝撃センサのセンサ面よりも低くするようにしてある請求項1に記載の水田作業機。 - 前記供給部は、2つの対向する側面部と、それら側面部の前部同士を接続する折曲部と、を備えて構成され、
前記センサ部を前記折曲部の上方に配置し、前記衝撃センサのセンサ面の左右横側に臨ませるように前記側面部の夫々の上端に上方に延びる突出部を形成してある請求項1又は2に記載の水田作業機。 - 前記管部の終端部を前記衝撃センサのセンサ面に向けるように、前記管部の終端部の向きを設定してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機。
- 前記衝撃センサのセンサ面と前記管部の終端部の開口面とが平行になる位置に、前記衝撃センサおよび前記管部を設けてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の水田作業機。
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