JP5421650B2 - Roof material installation method - Google Patents
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本発明は、屋根面上の軒棟方向と直交する方向の両端部に役瓦を設置すると共にこの二つの役瓦の間に地瓦を設置する屋根材の設置方法に関する。 The present invention relates to an installation method for a roof material in which a functional tile is installed at both ends in a direction orthogonal to the eaves-ridge direction on a roof surface, and a ground tile is installed between the two functional tiles.
従来、セメント系成形材料等を成形するなどして形成される屋根材1として、軒棟方向と直交する方向の一端に雄実4が形成されたものが用いられている(図2,3参照)。雄実4には必要に応じて軒棟方向の水切溝が形成される。
Conventionally, as a
複数の屋根材1を建物の屋根面6上に設置する際には、まず一枚の屋根材1を屋根面6上に配置し、この屋根材1の棟側部分及び雄実4に釘等の固定具14を打ち込んで、屋根面6上に設置する。次に、設置後の屋根材1の雄実4の上に他の屋根材1の端縁(雄実4とは反対側の端縁)が重なるようにして、この他の屋根材1を屋根面6上に配置し、この他の屋根材1に同様に釘等の固定具14を打ち込んで、屋根面6上に設置する。この作業を順次おこなうことで、複数の屋根材1が屋根面6上に軒棟方向と直交する方向に設置される。続いて、この設置後の屋根材1の棟側に、前記と同様にして、複数の屋根材1を屋根面6上に軒棟方向と直交する方向に設置する。このとき棟側の屋根材1の軒側部分が、軒側の屋根材1の棟側部分の上に重なるようにする。この作業を繰り返すことで、屋根面6が複数の屋根材1で覆われる。
When installing a plurality of
このように屋根材1が設置されると、屋根材1の雄実4に打ち込まれた固定具14はこの屋根材1と隣り合う他の屋根材1の端縁で覆われると共に、屋根材1の棟側部分に打ち込まれた固定具14はこの屋根材1の棟側に設置されている他の屋根材1の軒側部分で覆われて、外部からは見えなくなる。
When the
このようにして屋根材1を設置する場合、屋根下地16の上面を構成する平坦な屋根面6上には、その軒棟方向と直交する方向の両端部に、仕舞いのための屋根材1(以下、役瓦2といい、役瓦2以外の通常の屋根材1を地瓦3という。)が設置される。例えば図13に示されるように、寄棟屋根等における屋根面6上の両端部(隅棟10)には役瓦2として隅瓦11が設置され、切妻屋根等における屋根面6上の両端部には役瓦2として袖瓦が設置される。
When the
隅瓦11は、隅棟10と合致するように屈曲する屈曲部13と、この屈曲部13の両側に形成された瓦部12とを有する。また、隅瓦11には、一方の瓦部12のみに、地瓦3と同様の雄実4が形成され、この雄実4は、隅瓦11が屋根面6上に設置された場合に、地瓦3の雄実4と同じ方向に突出する。
The
隅瓦11を使用して屋根材1を設置する場合には、通常はまず屋根面6上の両端部(隅棟10)に隅瓦11を設置した後、この隅瓦11の間に地瓦3を設置する。この場合、まず一方の隅瓦11の雄実4の上に地瓦3の端縁が重なるように地瓦3を設置し、続いて複数の地瓦3を順次設置する。そして、他方の隅瓦11に隣接する地瓦3を設置する際には、この地瓦3の雄実4を他方の隅瓦11の端縁の下に差し入れる。このため、この地瓦3の雄実4には固定具14を打ち込むことはできなくなる。そこで、隅瓦11を設置する際には、瓦部12の中心付近などに固定具14を打ち込むことで、この隅瓦11の端縁の下に差し入れられた地瓦3の雄実4を充分に押さえ込み、これにより地瓦3の設置強度を充分に維持して地瓦3に充分な耐風性能を付与する必要があった。また、このようにして隅瓦11に固定具14を打ち込むことは、一方の側端縁にしか雄実4が形成されていない隅瓦11の設置強度を維持するためにも必要であった。
When the
しかし、隅瓦11の端縁付近に固定具14を打ち込むと、この固定具14が屋根材1の設置後に外部に露出し、外観が悪くなるという問題がある。
However, when the
尚、役瓦2として袖瓦が使用される場合も、隅瓦11を使用する場合と同様の方法によって屋根材1が設置される。すなわち、屋根面6の一方の側端部に雄実4を有する袖瓦を設置すると共に、他方の側端部に雄実4を有さない袖瓦を設置し、この二つの袖瓦の間に地瓦3を設置する。この場合も隅瓦11を使用する場合と同じ問題がある。
In addition, also when a sleeve tile is used as the
また、特許文献1に記載されているように、隅瓦11の両側に雄実4を設けることも提案されている(図14参照)。この場合、隅瓦11の各雄実4に固定具14を打ち込むことで、隅瓦11の設置強度を維持することができる。また、他方の隅瓦11に隣接する地瓦3を設置する際には、この地瓦3の雄実4側の部分15を切除することで寸法調整をし、この寸法調整後の地瓦3を、その両端縁がそれぞれ前記他方の隅瓦11の雄実4と、設置済みの地瓦3のうち他方の隅瓦11に最も近接して設置されている地瓦3の雄実4の上に重なるようにして、設置することができる。この場合、隅瓦11の各雄実4に固定具14を打ち込むことで、隅瓦11の充分な設置強度を確保することができると共に、この隅瓦11の雄実4が地瓦3の端縁で覆われて固定具14が屋根の外観に現れないようになる。
In addition, as described in
しかし、この特許文献1に開示されている従来技術の場合でも、寸法調整された地瓦3は雄実4を有さないため、雄実4に固定具14を打ち込むなどして屋根下地16に固定するようなことはできず、このため特に寸法調整後の地瓦3の幅寸法が大きい場合には、その棟側部分に固着具14を打ち込むなどしても設置強度が不足し、充分な耐風性能が発揮されないという問題もある。
However, even in the case of the prior art disclosed in this
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、役瓦及び地瓦の設置強度を維持して充分な耐風性能を付与すると共に、屋根の外観を向上することができる屋根材の設置方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and provides a roof material installation method capable of maintaining the installation strength of the functional tile and the ground tile to provide sufficient wind resistance and improving the appearance of the roof. The purpose is to provide.
本発明は、屋根面6上の軒棟方向と直交する方向の両端部に役瓦2を設置すると共に前記屋根面6上の両端部の役瓦2の間に地瓦3を設置する屋根材1の設置方法に関する。前記役瓦2として、この役瓦2が設置される屋根面6上の端部とは反対側の端部側へ向けて突出する雄実4が形成された役瓦2を使用し、前記地瓦3として、片側の側端縁のみに雄実4が形成された地瓦3を使用する。屋根材1の設置時には、屋根面6上の一方の端部に役瓦2を設置した後、この役瓦2の雄実4の上に地瓦3の雄実4が形成されていない側の端縁が重なるようにして屋根面6上に地瓦3を設置する。屋根面6上に設置された地瓦3の雄実4の上に他の地瓦3の雄実4が形成されていない側の端縁が重なるように他の地瓦3を屋根面6上に設置することで、複数の地瓦3を屋根面6上に順次設置する。屋根面6上の他方の端部に設置される役瓦2に最も近接する地瓦3と前記役瓦2との間に所定幅W1の間隔を空ける。屋根面6上の他方の端部に設置された役瓦2と、この役瓦2側に最も近接して設置された地瓦3との間に、前記所定幅W1と同一幅W2を有する調整瓦5を、その両端縁がそれぞれ前記役瓦2の雄実4の上と前記地瓦3の雄実4の上に重なるように屋根面6上に設置する。
The present invention provides a roofing material in which the
前記屋根面6とは、屋根下地の上面を構成する平坦な面をいう。前記役瓦2とは、屋根面6上の軒棟方向と直交する方向の両端部に設置される、仕舞いのための屋根材1であり、隅瓦11と袖瓦が含まれる。前記地瓦3とは、屋根面6における両端の役瓦2の間に設置される通常の屋根材1をいう。
The said
このため、役瓦2の設置に雄実4を利用することができ、役瓦2の設置強度を維持すると共に、役瓦2を固定するための固定具14等が屋根の外観に現れないようにすることができる。また、前記他方の役瓦2に最も近接して設置される地瓦3には雄実4が残存しているので、この地瓦3の設置に雄実4を利用することができ、この地瓦3の設置強度を維持すると共に、地瓦3を固定するための固定具14が屋根の外観に現れないようにすることができる。また、一定の幅W2を有する調整瓦5を使用するため、雄実4を利用することなく充分な設置強度が維持されるように調整瓦5の幅W2を設定することが容易となり、しかも屋根面6の端縁に沿って同一寸法の調整瓦5が並ぶこととなって、屋根の外観が向上する。
For this reason, the solid 4 can be used for the installation of the
本発明においては、前記調整瓦5を、屋根面6上の他方の端部に設置された役瓦2の雄実4と、この役瓦2側に最も近接して設置された地瓦3の雄実4とに接着することが好ましい。
In the present invention, the
この場合、屋根の外観に影響を与えることなく、接着によって、調整瓦5を屋根面6上に高い設置強度で設置することができるようになる。
In this case, the
本発明においては、前記調整瓦5として、その下面側に係合部8を備える調整瓦5を使用し、屋根面6上の他方の端部に設置された役瓦2の雄実4と、この役瓦2側に最も近接して設置された地瓦3の雄実4との間に、前記係合部8と係合する係合片9を架設し、前記調整瓦5の設置時に、前記係合片9と前記係合部8とを係合する。
In the present invention, the
この場合、屋根の外観に影響を与えることなく、前記係合片9と前記係合部8との係合によって、調整瓦5を屋根面6上に高い設置強度で設置することができるようになる。
In this case, the
本発明によれば、屋根面上に設置される全ての役瓦及び地瓦を、雄実を利用して屋根下地に固定することができ、役瓦及び地瓦の設置強度を充分に高く維持することができ、また調整瓦の設置強度も充分に高く維持することができて、屋根材に充分な耐風性能を付与することができるようになる。しかも、役瓦や地瓦を固定するための固定具が屋根の外観に現れないようにすることができると共に、屋根面の端縁に沿って同一寸法の調整瓦が並ぶため、屋根の外観を向上することができる。 According to the present invention, it is possible to fix all the functional tiles and ground tiles installed on the roof surface to the roof base using the male fruit, and maintain the installation strength of the functional tiles and ground tiles sufficiently high. Further, the installation strength of the adjustment tile can be maintained sufficiently high, and sufficient wind resistance performance can be imparted to the roofing material. In addition, it is possible to prevent fixtures for fixing functional tiles and ground tiles from appearing on the exterior of the roof, and because adjustment tiles of the same dimensions are arranged along the edge of the roof surface, the appearance of the roof can be improved. Can be improved.
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、役瓦2として隅瓦11を使用する。すなわち、本実施形態では、屋根材1として地瓦3、隅瓦11及び調整瓦5を使用する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. In the present embodiment,
図1に本実施形態で使用される調整瓦5を示す。この調整瓦5は、後述する地瓦3と同じ前後方向寸法(軒棟方向寸法)を有すると共に、この地瓦3よりも小さい所定の幅W2(屋根の軒棟方向と直交する方向の幅寸法)を有する。この調整瓦5の幅W2は、100〜300mmの範囲であることが好ましい。また、調整瓦5の前端縁(軒側端縁)には下方に垂下する垂下部20が形成されていると共に、後端縁(棟側端縁)には上方に突出する立ち上り部21が形成されている。この調整瓦5には、後述する地瓦3や隅瓦11に形成されているような雄実5は形成されていない。また、この調整瓦5は、下面側に係合部8を備える。この係合部8は、調整瓦5の下面から下方に延出する支持部18と、この支持部18から後方(棟側方向)に延出する引掛部19とを有する。この係合部8は、例えば調整瓦5とは別部材として金属材などから形成され、この係合部8が調整瓦5の下面に取り付けられる。また調整瓦5の形成時に切削加工などによって調整瓦5に一体に形成されてもよい。また、図示はされていないが、この調整瓦5には、その棟側寄りの部分に釘等の固定具14を打ち込むための固定用孔が形成されていてもよい。
FIG. 1 shows an
図2,3に本実施形態で使用される地瓦3の構成を示す。この地瓦3は平面視矩形状に形成され、全体として平板状の形状を有する。この地瓦3の前端縁(軒側端縁)には、調整瓦5と同様に下方に垂下する垂下部20が形成されている。また地瓦3の後端縁(棟側端縁)には、調整瓦5と同様に上方に突出する立ち上り部21が形成されている。また地瓦3の一方の側端縁には、この地瓦3の上面よりも下方の位置から外側方(屋根の軒棟方向と直交する方向)に向けて突出する雄実4が形成されている。また地瓦3の下面には、下方に突出する複数の支持脚22が形成されている。地瓦3の下面は、その高さ位置が、支持脚22が形成されている位置を除き、雄実4の上面の高さ位置と同じ又はそれよりも高い位置となるように形成されている。この地瓦3の上面は平坦であってもよいが、意匠性付与等の目的で凹凸に形成されていてもよい。また、図示はされていないが、この地瓦3には、その雄実4に釘等の固定具14を打ち込むための固定用孔が形成されていてもよく、またこの地瓦3の棟側寄りの部分にも固定用孔を形成してもよい。また、雄実4には必要に応じて軒棟方向の水切溝が形成されていてもよい。
2 and 3 show the structure of the
図4に本実施形態で使用される隅瓦11の構成を示す。この隅瓦11には、この隅瓦11が設置される屋根の隅棟10と合致するように屈曲する屈曲部13が形成され、この屈曲部13の両側に瓦部12が形成されている。各瓦部12は、屋根の隅棟10の両側の各屋根面6の軒棟方向と直交する方向に突出し、平面視略台形の形状を有している。瓦部12の、屋根の軒棟方向と直交する方向に沿った方向の先端縁には、雄実4が形成されている。この雄実4は、瓦部12の上面よりも下方の位置から、屋根の軒棟方向と直交する方向に突出している。また、図示はされていないが、この隅瓦11には、その各雄実4に釘等の固定具14を打ち込むための固定用孔が形成されていてもよく、またこの隅瓦11の棟側寄りの部分にも固定用孔が形成されていてもよい。また、雄実4には必要に応じて軒棟方向の水切溝が形成されていてもよい。
FIG. 4 shows the configuration of the
これらの屋根材1は適宜の材質で形成されるが、例えばセメント系成形材料を成形し、養生硬化することで形成される。セメント系成形材料としては、特にセメントと水とスチレンモノマー等の油性成分とを主成分とするセメント含有逆エマルション組成物からなるものを用いることが好ましい。このようなセメント系成形材料は保形性が高く、立体的な形状を有する屋根材1の作製に好適に用いられる。
These
これらの屋根材1の設置方法について、図5乃至図12を参照して説明する。尚、前記各図においては、屋根材1の形状は簡略化されて記載されている。
The installation method of these
まず、図5に示すように、寄棟屋根における野地板や防水シートなどで構成される屋根下地16において、この屋根下地16の最も軒側で、この屋根下地16の各隅棟10に、隅瓦11を設置する。このとき隅瓦11の両側の各雄実4の上方から釘等の固定具14を打ち込み、或いは更にこの隅瓦11の棟側寄りの部分の上方から釘等の固定具14を打ち込むことで、隅瓦11を屋根下地16に強固に固定することができる。
First, as shown in FIG. 5, in the
次に、図6に示すように、屋根下地16における一つの屋根面6において、この屋根面6上の一方の端部に設置された隅瓦11の雄実4の上に、地瓦3の雄実4が形成されていない側の側端縁が重なるようにして、屋根面6上に地瓦3を設置する。このとき地瓦3の雄実4の上方から釘等の固定具14を打ち込み、或いは更にこの地瓦3の棟側寄りの部分の上方から釘等の固定具14を打ち込むことで、地瓦3を屋根下地16に強固に固定することができる。また、隅棟10の雄実4に打ち込まれた固定具14は、地瓦3の側端縁に覆われて隠蔽される。
Next, as shown in FIG. 6, on one
次に、屋根面6上に設置された地瓦3の雄実4の上に、他の地瓦3の雄実4が形成されていない側の側端縁が重なるように、他の地瓦3を屋根面6上に設置する。このときも、地瓦3の雄実4の上方から釘等の固定具14を打ち込み、或いは更にこの地瓦3の棟側寄りの部分の上方から釘等の固定具14を打ち込むことで、地瓦3を屋根下地16に強固に固定することができる。また、先に設置されている地瓦3の雄実4に打ち込まれた固定具14は、後に設置された地瓦3の側端縁に覆われて隠蔽される。この作業を繰り返すことで、図7に示すように、複数の地瓦3を屋根面6上に軒棟方向と直交する方向に順次設置する。
Next, other ground tiles are arranged so that the side edges of the
次に、屋根面6上の他方の端部に設置される隅瓦11に最も近接する地瓦3を屋根面6上に設置する際には、図7に示すように、予めこの地瓦3から、雄実4が形成されていない側端縁側の部分7を切除することで、この地瓦3の幅寸法を調整し、この地瓦3と前記隅瓦11との間に所定幅W1の間隔を空けるようにする。この地瓦3を、他の地瓦3と同様にして屋根面6上に設置する。
Next, when the
地瓦3から、雄実4が形成されていない側端縁側の部分7を切除する際には、寸法調整後の地瓦3の切断面に沿って、この地瓦3の、雄実4が形成されていない新たな側端縁が形成される。しかし、上記のとおり、地瓦3の下面は、その高さ位置が、支持脚22が形成されている位置を除き、雄実4の上面の高さ位置と同じ又はそれよりも高い位置となるように形成されているため、地瓦3に新たに形成された側端縁の下面も、雄実4の上面の高さ位置と同じ又はそれよりも高い位置となる。このため、寸法調整後の地瓦3を屋根面6上に設置する際にも、他の地瓦3の場合と同様に、既に屋根面6上に設置されている地瓦3の雄実4の上に、寸法調整後の地瓦3の雄実4が形成されていない側の側端縁が重なるように、この寸法調整後の地瓦3を屋根面6上に設置することができる。尚、寸法調整後の地瓦3の支持脚22が、既に屋根面6上に設置されている地瓦3の雄実4に当たって邪魔になるような場合には、この支持脚22を削ったり切除したりすればよい。
When the portion 7 on the side edge side where the
このようにして、図8に示すように屋根面6上の他方の端部に設置される隅瓦11に最も近接する地瓦3を設置した後、この隅瓦11と地瓦3との間に調整瓦5を設置する。このとき、図8に示すように、まず予め隅瓦11の雄実4と、地瓦3の雄実4との間に、係合片9を架設する。係合片9は金属等で薄板状に形成される。この係合片9の両端を隅瓦11と地瓦3の各雄実4上に配置し、この状態で係合片9の各端部に釘等の固定具14を打ち込むことで、係合片9を前記各雄実4間に架設することができる。この係合片9を固定するための固定具14は、同時に隅瓦11と地瓦3を屋根下地16に固定する機能も果たす。
In this way, after installing the
次に、図9に示すように、隅瓦11と地瓦3との間に調整瓦5を、その両端縁がそれぞれ隅瓦11の雄実4の上と地瓦3の雄実4の上に重なるようにして、屋根面6上に設置する。このとき、予め隅瓦11と地瓦3の各雄実4の上面に接着剤を塗布した後、図10に示すように調整瓦5の係合部8を前記係合片9に係合させながら、この調整瓦5を隅瓦11と地瓦3との間に、この隅瓦11と地瓦3の各雄実4の上に重なるように配置する。この状態で、調整瓦5の棟側寄りの部分の上方から釘等の固定具14を打ち込むことで、調整瓦5を屋根下地16に固定することができる。
Next, as shown in FIG. 9, the
この調整瓦5には雄実4が形成されていないため、雄実4を利用して調整瓦5を設置することはできないが、その幅W2は予め一定の幅寸法に定められるため、雄実4を利用することなく、例えばこの調整瓦5の棟側部分の固定具14を打ち込むだけで、充分な設置強度が維持されるように、調整瓦5の幅寸法を設定することが容易となる。また、本実施形態では調整瓦5の係合部8と、隅瓦11と地瓦3の各雄実4間に架設された係合片9とが係合しているため、調整瓦5の設置強度が更に高くなっている。また、調整瓦5が隅瓦11と地瓦3の各雄実4に接着剤で接着されることで、調整瓦5の設置強度が更に高くなっている。尚、調整瓦5の設置強度が充分に維持されるならば、調整瓦5を隅瓦11と地瓦3の各雄実4と接着しなくてもよく、また調整瓦5の係合部8を隅瓦11と地瓦3の各雄実4間に架設された係合片9とを係合するようにしなくてもよい。
Since the
このように一つの屋根面6について、その最も軒側に屋根材1を設置したら、図11に示すように、他の屋根面6についても同様にして、その最も軒側に屋根材1を設置する。
When the
次に、図12に示すように、各屋根面6について、設置後の屋根材1の棟側に、前記と同様にして、複数の屋根材1を屋根面6上に軒棟方向と直交する方向に設置する。このとき棟側の屋根材1の軒側部分が、軒側の屋根材1の棟側部分の上に重なるようにする。このため、各屋根材1の棟側部分に打ち込まれた固定具14が、この屋根材1の棟側に設置される屋根材1に覆われて隠蔽される。この作業を繰り返すことで、各屋根面6が複数の屋根材1で覆われる。
Next, as shown in FIG. 12, for each
このようにして屋根に屋根材1を設置すると、調整瓦5を使用することで、屋根材1を設置する際の寸法誤差の調整を容易におこなうことができる。また、既に述べたとおり隅瓦11、地瓦3及び調整瓦5は全て屋根面6に対して高い設置強度で設置されるようになると共に、これらの各屋根材1を固定するための固定具14が屋根の外観に現れないようにすることができる。
When the
更に、図13に示す従来技術では、複数の地瓦3を一方の隅瓦11側から他方の隅瓦11側へ順次設置する場合、他方の隅瓦11に隣接する地瓦3を設置する際には、寸法誤差調整等のためにこの地瓦3の幅寸法を変更しなければならず、このため屋根面6の側端縁に沿って寸法の異なる地瓦3が並んでしまい、外観が悪くなるという問題があり、また、図14に示す従来技術では、同様に複数の地瓦3を一方の隅瓦11側から他方の隅瓦11側へ順次設置する場合、他方の隅瓦11に隣接する地瓦3は寸法誤差調整等のために幅寸法が変更されるため、屋根面6の側端縁に沿って寸法の異なる地瓦3が並んでしまい、依然として外観が悪くなるという問題があるが、本実施形態では、屋根面6の端縁(隅棟10)に沿って同一寸法の調整瓦5が並ぶこととなってすっきりした外観が現れるようになり、屋根材1の寸法誤差の調整をするにもかかわらず、屋根の外観が向上するものである。
Further, in the prior art shown in FIG. 13, when a plurality of
以上、役瓦2として隅瓦11を使用する場合の一実施形態について説明したが、役瓦2として袖瓦を使用して切妻屋根に屋根材1を設置する場合にも、本実施形態と同様にして屋根材1を設置することができる。この場合、袖瓦としては、この袖瓦が設置される屋根面6上の端部(妻部)とは反対側の端部側へ向けて突出する雄実4が形成された袖瓦が使用される。
As mentioned above, although one embodiment in the case of using the
また、本実施形態では、まず屋根面6の両側の隅瓦11を設置した後に、この隅瓦11の間に地瓦3を設置しているが、屋根面6の他端側に設置される隅瓦11は、この隅瓦11に最も近接する地瓦3を設置するまでに設置しておけばよい。
In this embodiment, first, the
また、本実施形態では、屋根面6上の他方の端部に設置される役瓦2に最も近接する地瓦3と前記役瓦2との間に所定幅W1の間隔を空ける際に、前記役瓦2に最も近接する地瓦3を屋根面6上に設置するにあたって、この地瓦3から雄実4が形成されていない端縁側の部分7を切除することで、この地瓦3の幅を調整しているが、このような切除による幅調整をおこなう地瓦3は、前記役瓦2に最も近接する地瓦3のみに限られない。また、切除による幅調整をおこなう地瓦3の枚数も一枚には限られない。要は二つの役瓦2の間に設置される複数の地瓦3のうち少なくとも一つの地瓦3を切除することで、前記所定幅W1の間隔を形成するようにすればよい。例えば一枚の地瓦3を切除する場合にこの地瓦3のかなり大きな部分7を切除しなければならなくなる場合には、複数枚の地瓦3(例えば前記役瓦2に最も近接する地瓦3と、これに順次隣接する地瓦3)を切除することで、役瓦2に最も近接する地瓦3と前記役瓦2との間に所定幅W1の間隔をあけるようにしてもよい。
Moreover, in this embodiment, when the space | interval of the predetermined width W1 is made between the
また、隅瓦11と地瓦3の各雄実4間に架設される係合片9と、調整瓦5が有する係合部8の各形状は、両者が互いに係合し合う形状であれば本実施形態のものに限られない。例えば係合片9を金属線材等の線条体で形成してもよい。また、係合部8は、例えば引掛部19が支持部18から前方(軒側方向)に延出する形状であってもよい。
Moreover, if each shape of the
[参考形態]
上記実施形態では、調整瓦5を設置する際に、隅瓦11と地瓦3の各雄実4間に架設される係合片9と、調整瓦5が有する係合部8とを係合して調整瓦5の設置強度を向上しているが、この係合片9と係合部8の係合の利用は、調整瓦5を設置する場合に限らず、間隔をあけて設置されている二つの屋根材1の間に更に設置される屋根材1の設置強度の向上のために広く適用することができる。
[Reference form]
In the said embodiment, when installing the
すなわち、本参考形態では、屋根面6上に一端に雄実4が形成された屋根材1aと、他端に雄実4が形成された屋根材1bとを、前記雄実4同士が対向するように間隔をあけて設置し、この屋根材1a,1bの前記雄実4間に、係合片9を架設し、この屋根材1a,1bの間に、裏面側に係合部8を備える屋根材1cを、その両端縁がそれぞれ設置済みの各屋根材1a,1bの各雄実4の上に重なるようにすると共に前記係合片9と前記係合部8とを係合して、屋根面6上に設置するものである。
In other words, in the present embodiment, the roofing material 1a having a male 4 formed at one end on the
上記実施形態では、屋根面6上に一端に雄実4が形成された屋根材1aと、他端に雄実4が形成された屋根材1bとは、それぞれ隅瓦11と、この隅瓦11に所定幅W1の間隔をあけて設置される地瓦3に相当するが、本参考形態では、屋根材1a,1bの組み合わせは、前記のような隅瓦11と地瓦3の組み合わせには限られない。例えば、上記実施形態において、前記地瓦3の寸法調整がされておらず、この地瓦3と隅瓦11との間の間隔の幅が調整されていなくてもよい。
In the said embodiment, the roofing material 1a in which the
また、上記実施形態では、係合部8を備える屋根材1cは、調整瓦5に相当するが、本参考形態では、屋根材1cの構成はこのような調整瓦5には限られない。例えば調整瓦5に代えて、地瓦3の雄実4が形成されている側の部分を切除することで、上記設置済みの隅瓦11(屋根材1a)と地瓦3(屋根材1b)との間の間隔の幅と同一幅に調整された屋根材1cを用いてもよい。
Moreover, in the said embodiment, although the roofing material 1c provided with the
本参考形態では、例えば上記実施形態の場合のように設置済みの屋根材1a,1bの間に更に屋根材1cを設置する必要があって、且つ前記設置済みの屋根材1a,1bの端縁にお互いに対向し合う雄実が形成されている場合であっても、係合片9と係合部8との係合によって屋根材1cの設置強度が向上し、屋根材1cの耐風性能を向上することができる。また、係合部8と係合片9とは屋根の外観に現れないため、屋根の外観を悪化させることなく、屋根材1cの設置強度を向上することができる。
In the present embodiment, for example, it is necessary to install a roofing material 1c between the installed roofing materials 1a and 1b as in the above embodiment, and the edges of the installed roofing materials 1a and 1b. Even in the case where males facing each other are formed, the installation strength of the roofing material 1c is improved by the engagement of the
1 屋根材
2 役瓦
3 地瓦
4 雄実
5 調整瓦
6 屋根面
7 部分
8 係合部
9 係合片
W1 幅
W2 幅
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記役瓦として、この役瓦が設置される屋根面上の端部とは反対側の端部側へ向けて突出する雄実が形成された役瓦を使用し、
前記地瓦として、片側の側端縁のみに雄実が形成された地瓦を使用し、
屋根面上の一方の端部に役瓦を設置した後、この役瓦の雄実の上に地瓦の雄実が形成されていない側の端縁が重なるようにして屋根面上に地瓦を設置し、
屋根面上に設置された地瓦の雄実の上に他の地瓦の雄実が形成されていない側の端縁が重なるように他の地瓦を屋根面上に設置することで、複数の地瓦を屋根面上に順次設置し、
屋根面上の他方の端部に設置される役瓦に最も近接する地瓦と前記役瓦との間に所定幅の間隔を空け、
屋根面上の他方の端部に設置された役瓦の雄実と、この役瓦側に最も近接して設置された地瓦の雄実との間に、係合片を架設し、
屋根面上の他方の端部に設置された役瓦と、この役瓦側に最も近接して設置された地瓦との間に、前記所定幅と同一幅を有し、下面側に前記係合片と係合する係合部を備える調整瓦を、その両端縁がそれぞれ前記役瓦の雄実の上と前記地瓦の雄実の上に重なり、前記係合片と前記係合部とを係合するように屋根面上に設置することを特徴とする屋根材の設置方法。 A roof material installation method in which a functional tile is installed at both ends in a direction orthogonal to the eaves ridge direction on the roof surface, and a ground tile is installed between the functional tiles at both ends on the roof surface,
As the role tile, a role tile formed with a solid that protrudes toward the end side opposite to the end on the roof surface on which the role tile is installed,
As the above-mentioned roof tile, using a roof tile in which a fruit is formed only on one side edge,
After a tile is installed on one end of the roof surface, the roof tile is placed on the roof surface so that the edge on the side where the ground tile is not formed overlaps with the role tile. Install
By installing other ground tiles on the roof surface so that the edge of the side where the solids of other ground tiles are not formed overlaps the top of the ground tiles installed on the roof surface. Are installed sequentially on the roof,
A space of a predetermined width is provided between the earth tile and the earth tile closest to the tile tile installed at the other end on the roof surface,
An engagement piece is constructed between the male tile of the tile tile installed at the other end on the roof surface and the male tile of the earth tile installed closest to this side of the tile tile,
Between the role tiles installed at the other end on the roof surface, and closest to the installed Chikawara in this role tile side, it has a predetermined width and a same width, the engagement on the lower surface the adjustment tile comprising an engagement portion for engagement piece engages, Ri both ends edges Do heavy over Omi of the ground tile and on the Omi of each of the combination tile, the engagement between the engaging piece A method for installing a roof material, wherein the method is installed on a roof surface so as to engage with a portion .
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