JP5417563B2 - 試料中を伝搬する電気信号の特徴付け方法および装置 - Google Patents

試料中を伝搬する電気信号の特徴付け方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、電気信号の特徴付けのための電気光学サンプリングの方法および装置であって、特に電気信号の伝搬方向を求めるための当該の方法および装置に関するものである。また、本発明は、本発明に係る装置において用いられる電気光学プローブに関するものでもある。
本発明の適用分野は、電気光学サンプリング、電気信号、特に導波構造内を伝搬する超短電気パルスの測定および特徴付けの分野である。
光通信およびマイクロエレクトロニクスなどの分野では、より高速の部品が益々求められるようになってきている。通信分野の現在の手段では、単一チャンネルの敷設線中で10ギガビット/秒の速度である。40ギガビット/秒の速度が、研究段階では既に実証され定着し始めてきており、また80ギガビット/秒の速度が予測されている。
電子部品および光電子部品中の電気信号を測定するために従来の測定機器を用いると、ネットワークアナライザで210ギガヘルツ未満、オシロスコープで110ギガヘルツ未満の周波数に限定される。これは数ピコ秒の時間分解能に対応する。
より高い周波数については、電気光学サンプリングに基づく測定機器を用いることができる。電気光学サンプリング技術の原理については、文献、特に、特許文献1,非特許文献2,非特許文献3及び特許文献4に広範囲に亘って記載されている。これは、ポッケルス効果、すなわち、電界の影響下の電気光学結晶の光学特性の変化に基づいている。電気光学結晶は、例えば、電気信号が伝搬する試料の近くに配置される。この結晶の屈折率は電界の存在下で変化する。この結晶を通過する測定光ビームは、電界により誘起された屈折率変化によって変化する偏光のものである。この偏光の変化を測定することによって、印加された電界の値を導き出することができる。非特許文献2に記載されているような装置では、測定光ビームは電気信号の伝搬方向に対して直交する方向に結晶中を伝搬する。
米国特許出願公開第2002/0017913A1号公報 「A 210−GHz Bandwidth Electrooptic Sampler for Large Signal Characterization of InP−Based Components」,IEEE Photonics Technology Letters,vol.17,no.12 December 2005 「Subpicosecond Electrooptic Sampling:Principles and Aaaplications」,IEEE Journal of Quantum Electronics,vol. QE−22,no.1, January 1986 米国特許第4681449号公報
しかし、今日の電気光学サンプリング装置は電気信号の伝搬方向を決定することができない。従って、そのような装置は、反対方向に伝搬する二つの信号を区別できないという欠点を有している。それ故、それらの装置は、回路を伝搬する一方のオリジナル信号と他方のエコー信号(すなわち、オリジナル信号の寄生的な跳ね返り信号)とを区別することができない。これらのエコーすなわち跳ね返り信号は、一般に、回路内のインピーダンスの不整合現象の結果として放出されて、一般に、オリジナル信号の方向と反対方向に伝搬する。これらの寄生効果の特徴付けは重要である。なぜなら、これらの効果はオリジナル信号に干渉妨害するからである。
また、今日のファイバ系電気光学サンプリング装置は、周波数に限界がある。
本発明は、電気信号の伝搬方向を決定することを可能にするとともに、以下の利点のうちの少なくとも一つを有する、電気信号の特徴付け方法および装置、ならびに本発明に係る装置において用いられる電気光プローブを提供することを課題とする。
・寄生的なエコーの存在を判断して、これらのエコーを特徴付けることができることと、
・従来技術のファイバ系電気光学システムと比較して時間的分解能が優れていること。
この課題は、
電界に晒された時に少なくとも1つの光学特性が変化する電気光学媒質中を、第1の光ビームを第1の伝搬方向に伝搬させる工程と、
第2の光ビームを、この電気光学媒質中を第1の伝搬方向とは異なる第2の方向に伝搬させる工程と、
前記光ビームの各々に関して、電気光学媒質中での伝搬に起因する光ビームの光学特性の変化を測定する工程と、
この測定から、電気光学媒質を電界の作用下におく電気信号の伝搬方向を求める工程を含んでいる、電気信号の特徴付け方法によって達成される。
本発明の一実施形態においては、二つの光ビームの、電気光学媒質中の伝搬は、光ビームがこの電気光学媒質中を伝搬している最中に、電気信号が電気光学媒質の少なくとも1つの光学特性を変えるようにほぼ同時に行われる。
また、電気光学媒質中のこれらの二つの光ビームの伝搬を時間的に間隔をおいて行われるようにした別の実施形態も想定することができる。この場合、前記光ビームのそれぞれがこの電気光学媒質中を伝搬している最中に、伝搬方向を求めようとする同一の電気信号が、電気光学媒質の少なくとも1つの光学特性を変えるように電気光学媒質の近辺において連続して二度伝搬する。
電気信号の伝搬方向を求める上で活用されることは、各光ビームの光学的特性の変化が当該電気信号の伝搬方向に関連した、ビームの、媒質中での伝搬方向に左右されるという事実である。
好ましくは、光ビームのうちの一方の伝搬方向が電気信号の伝搬方向とほぼ同一線上に揃う。このようにすると、光ビームのうちの一方の伝搬方向は電気信号の伝搬方向と平行になる。これによって、問題のジオメトリーと、電気信号の伝搬方向を求めることが簡略化される。
同様にして、伝搬の第1方向と第2方向は、有益なことに、ほぼ反対になる。このようにすれば、これらの光ビームの伝搬方向は平行になる。これによって、問題のジオメトリーと電気信号の伝搬方向を求めることが簡略化される。この変形例では、これらの二つのビームは実質的に融合した経路に沿って媒質中を伝搬することができる。
これらの光ビームのうちの少なくとも1つは光パルスからなることができる。また、本発明による方法は、これらの2つの光ビームを同一の光パルスによって生成することを含んでいてもよい。パルスが短いほど、測定の時間的分解能は小さく、すなわち、より良く(時間的分解能が高く)なる。
電界に晒された時に変化する電気光学媒質の特性のうちの1つは、例えば、媒質の屈折率であり得る。電界に晒された時に変化するこの媒質の特性としては、例えば、複屈折結晶の場合には、複数の屈折率を有する。一般に、電界は、電気光学媒質の誘電率テンソルを修正し、これによって、この媒質の屈折率および他の特性にも影響を及ぼすことができる。
光ビームのうちの少なくとも一方についての測定は、その光ビームの偏光の変化を測定すること又はこのビームの強度変化を直接測定することを含んでいてもよい(実際、屈折率の変化は、電気光学媒質の透過率を変化させることができ、その結果、透過されるビームの強度が変化する)。また、本発明による方法は、例えば、偏光子によって、光ビームの偏光の変化を光ビームの強度の変化に変換することを含んでいてもよい。
また、本発明による方法は、伝搬電気信号を生成することを含んでいてもよく、それにより、例えば、プリント配線などの試料中を電気信号が伝搬するトリガとなることを可能にする。電気信号を生成することには、光トリガリングパルスを電気信号に変換することを含んでいてもよい。
また、本発明による方法は、同一の初期光パルスによってこの光トリガリングパルスと光ビームのうちの少なくとも1つ(好ましくは両方)を生成することを含んでいてもよい。また、本発明による方法は、電気信号の生成と電気光学媒質中の光ビームの伝搬との間の遅延時間を変化させることを含んでいてもよい。
伝搬する電気信号により、電気光学媒質中の電界伝搬が生ぜしめられる。また、本発明による方法は、電気信号又は電界の値を求めることを含んでいてもよい。この電界は、伝搬中に、媒質の少なくとも一つの光学特性を変化させる。光ビームが媒質中を伝搬するとき、媒質の光学特性の変化によって、第1および第2の光ビームの光学特性を変化させることができる。こうして、これらの第1および第2の光ビームは電気光学媒質を介して電気信号と相互作用する。これらのビームのうちの一方と電界又は電気信号とが相互作用する時間は、特に、当該ビームの伝搬方向と電気信号の伝搬方向のなす角度(又はそれら間の差異)に左右される。これらのビームのうちの一方の光学特性(通常は偏光)の変化を測定することによって、当該ビームが媒質を介して信号と相互作用する時点の信号又は電界の値を求めることができる。また、本発明による方法は、電気信号又は電界の時間的プロファイルを求めることを含んでいてもよい。この時間的プロファイルを求めることは、例えば、第1及び第2のビームを複数の光パルスの形態で媒質中を連続的に伝搬させることにより行うことができる。各光パルスは電気信号の異なる部分と相互作用し、したがって、時間の経過を通して電気信号又は電界の様々な値を求めることができる。
また、本発明による方法は、電気信号の寄生的なエコー及び/又は跳ね返りを特徴付けることを含んでいてもよい。このエコー(又は跳ね返り)の特徴付けは、エコーの電界の値を求めること、エコーの時間的プロファイルを求めること、エコーのオリジンでのエコーと電気信号との間の遅延時間を求めること、またはエコーの伝搬方向を求めることを含んでいてもよい。
本発明の別の側面によれば、電気信号を特徴付けるための装置が得られる。この装置は、
第1の光ビームを、電界に晒された時にその少なくとも一つの光学特性が変化する電気光学媒質中を第1の伝搬方向に伝搬させる手段と、
第2の光ビームを、電気光学媒質中を第1の方向とは異なる第2の伝搬方向に伝搬させる手段と、
光ビームのそれぞれについて、当該ビームの、電気光学媒質中での伝搬に起因する光ビームの光学特性の変化を測定する手段と、
該変化の測定から、電気光学媒質を電界の作用下におく電気信号の伝搬方向を求める手段を有している。
この装置は、これら光ビームの第1及び第2の伝搬方向がほぼ反対になるように配置することができる。
この装置は、これら二つの光ビームが媒質中に実質的に融合した伝搬経路を有するように配置することができる。
この装置は、これらの光ビームのうちの一方の伝搬方向が電気信号の伝搬方向とほぼ同一線上に揃うように配置することができる。
また、本発明による装置は、同一の光パルスから第1及び第2の光ビームを生成する手段を含んでいてもよい。この手段は、二つのビーム間に生じ得る時間のずれを制限することを可能にする。
測定手段は、これらの光ビームのうちの少なくとも一方について、当該光ビームの偏光の変化を測定する手段又は当該光ビームの強度の変化を測定する手段を含んでいてもよい。また、本発明による装置は、当該光ビームの偏光の変化を当該光ビームの強度の変化に変換する手段を含んでいてもよい。
また、本発明による装置は、電気信号又は電界の値を求める手段及び/又は電気信号又は誘起電界の時間的プロファイルを求める手段を含んでいてもよい。
また、本発明による装置は、電気信号の寄生的なエコー及び/又は跳ね返りを特徴付けるための手段を含んでいてもよい。
電気光学媒質は、電気光学結晶、好ましくは、タンタル酸リチウム(lithium tantalite(LiTaO))、テルル化亜鉛(zinc telluride(ZnTe))、または(ジエチルアミノ)サルファー・トリフルオライド((diethyl amino)sulphur trifluoride(DAST))の結晶を含んでいてもよい。
光ビームのうちの少なくとも一つの光周波数での電気光学媒質の屈折率は、電気信号の周波数での電気光学媒質の屈折率とほぼ等しいものであってもよい。
また、本発明による装置は、例えば、プリント配線のような試料を励起させるために、伝搬電気信号を生成する手段を含んでいてもよい。この電気信号を生成する手段は、光トリガリングパルスを電気信号に変換する手段を含んでいてもよい。また、本発明による装置は、同一の初期光パルスから光トリガリングパルスと前記光ビームのうちの少なくとも一つとを生成する手段を含んでいてもよい。また、本発明による装置は、伝搬電気信号の生成と光ビームの媒質中の伝搬との間の遅延時間を変化させる手段を含んでいてもよい。
電気信号は、プリント配線などの特徴付けすべき試料中を伝搬するものであってもよい。
更に、電気光学媒質は、電気信号が伝搬し且つ特徴付けすべき試料に近接して設置されるように設けられた電気光学プローブの一部であってもよい。
本発明の更に別の側面によれば、本発明による装置において用いられる電気光学プローブが得られる。このプローブは、
電界に晒された時に少なくとも一つの光学特性が変化する電気光学媒質と、
電気光学プローブに向かうほぼ同一の伝搬方向を有する第1及び第2の光ビームを集光する手段と、
前記第1及び第2の光ビームが前記電気光学媒質中を互いに異なる伝搬方向に伝搬するようにする手段を含んでいる。
この電気光学プローブは、これらの光ビームが媒質を通って伝搬する方向がほぼ反対になるように配置させることができる。
この電気光学プローブは、これら二つの光ビームが媒質を通る実質的に融合した伝搬経路を有するように配置させることができる。
この電気光学プローブは、電気光学媒質の第1の側面と第2の側面にそれぞれ沿った二つのプリズムを含んでいてもよく、これらのプリズムは、媒質を通る一つの平面に対してほぼ対称に配置される。
電気光学媒質は、ほぼ直方体の形状を有していてもよく、また、その側面にほぼ直交する上面及び下面と呼ばれる二つの対向面を有していてもよい。この下面は、電気信号が伝搬する試料に近接して設置されるように設けられている。各プリズムは、
側面のうちの一方に沿った第1の面と、
第1又は第2の光ビームを集光し、前記上面側において側面のうちの当該一側面とほぼ直角の角度を形成するように設けられた第2の面と、
前記下面側において側面のうちの当該一側面と鋭角を成す面であって、第1又は第2のビームを第2の面から電気光学媒質に向けて反射するかあるいはその逆の作用をする第3の面を有している。前記電気光学プローブは、前記媒質中での前記光ビームのうちの一つの伝搬の方向が前記媒質の前記下面とほぼ平行になるように配置することができる。
本発明の他の利点および特徴については、非限定的な実施形態について添付図面を参照して行った後述の詳細な説明を参照することにより明らかになるであろう。
本発明に係る方法を実施するための、本発明に係る装置の好ましい実施例を、図1〜図3を参照して説明する。
この装置は、第1の光ビーム18と第2の光ビーム19を放出する手段1、5を含んでいる。電気光学結晶17を有している電気光学プローブ14が、前記二つの放出されたビームを集光して、それらを二つの異なる伝搬方向に向かって結晶17を通過させるように配置されている。この電気光学プローブは、電気信号10がその中を伝搬する集積回路の如き試料11に近接して位置するように設けられている。前記結晶を通過したビームに関する測定を実施する手段24〜27は、前記回路中の電気信号の伝搬方向20を決定することを可能にする。
一般に、この電気信号は集積回路11のライン39に沿って伝搬して、特徴付けられる。従って、電気信号の伝搬方向20を決定することは、前記ライン39に沿った電気信号の伝搬方向を決定することを意味する。
本発明の一般的な原理は以下の通りである。回路11内を伝搬する電気信号10により、電気光学媒質17中での電界の伝搬が誘起される。電界は、伝搬中に電気光学媒質17の屈折率などの少なくとも一つの光学特性を変化させる。光ビーム18、19が媒質17中を伝搬する時に、この媒質の光学特性が変化することによって第1の光ビーム18および/または第2の光ビーム19の光学特性、特にそれらの偏光特性が変化する。これらのビームのうちの一つと電界との相互作用時間は、特に、当該ビームの伝搬方向と電気信号の伝搬方向のなす角度によって左右される。媒質17中でのこれらビームの伝搬方向は、各ビームと電界との相互作用時間が相違するように異なっている。従って、第1のビームの光学特性の経時的な変化は第2のビームのものとは異なる。これらの変化の差異によって、電気信号10の伝搬方向20を決定することができる。
第1および第2の光ビームを放出する手段は、光ファイバ2を介して第1の光カップラ6に接続されたレーザ源1を有している。この光ファイバによって導かれる分散は管理される。例えば、運ばれる波長およびパワーでは分散が小さくなる光ファイバまたは分散現象を補償する(負分散ファイバなどの)手段を用いることができる。レーザ源1は、持続時間200フェムト秒、波長1550ナノメートル、反復周波数14メガヘルツの光パルスを供給する。カップラ6は、各パルスを第1のチャネル上の光学トリガリングパルスと第2のチャネル上の光学トリガリングパルスとに分ける。
第1のチャネル内では、光学トリガリングパルスが光ファイバ7(その端部は、回路11の方に向いており、レンズ8を備えている。)に沿って運ばれ、次いで光―電気変換器9によって電気信号(一般に、ガウス電気パルス)に変換される。従って、レンズ8によって変換器9上に集束された光パルスは、集積回路11の一部分39中での電気信号10の伝搬をトリガすることを可能にするものである。この変換を実施する手段は、電気信号をできるだけ短くさせるように配置された高速光導電体を有している。この光導電体は、自体ができるだけ高速になりかつ電気信号ができるだけ短くなるように、集積回路の活性半導体層のイオンで照射されていることが好ましい。実際、電気信号10が短くなる程、回路11の応答を高周波数で特徴付ける可能性が高くなってくる。
第2のチャネル内では、光学分析パルスが、光ファイバ3,4を介して第2のカプラ5に向けられ、次いでこの第2のカプラ5によって前記第1および第2の光ビームにそれぞれ対応する第1および第2の光パルスに分けられる。第1の光パルス18は、第1のファイバ・サーキュレータ22と、電気光学プローブ14に光学的に接続された第1の可撓性光ファイバ12とを介して結晶17に向けられる。同様に、第2の光パルス19は、第2のファイバ・サーキュレータ23と、電気光学プローブ14に光学的に接続された第2の可撓性光ファイバ13とを介して結晶17に向けられる。光パルス18,19は同一のレーザパルスによって同時に生成されるので、これらのパルスはプローブ14の電気光学結晶内を事実上同時に伝搬する。
電気光学プローブ14は、第1のプリズム15と第2のプリズム16との間に配置された電気光学結晶17を備えたプリズムヘッドを有している。プリズムの組立ては、分子付着による接合または光学用接着剤を用いた接合などの方法で実施することができる。光学用接着剤の場合は、その屈折率が電気光学結晶の屈折率と略同一である接着剤が用いられる。結晶は、好ましくはZnTeの結晶である。プリズムは、タイプBK7ガラスの如き、光学分野で一般に用いられている材料から作られている。この電気光学結晶は、ほぼ直方体の形状を有している。二つのプリズムが、それぞれ、結晶の第1の側面29と第2の側面30に対向して位置している。これらの2つの側面は、結晶を通り且つ二つのプリズムの間に在る対称平面をプローブが有するように向かい合っている。また、結晶は、可撓性ファイバ12,13の方に向いた上面32と、集積回路11の一部分39に近接して位置するように設けられた下面31を有している。これらの下面31と上面32は、互いに反対側に位置していて、二つの側面29,30に対してほぼ直交している。
また、各プリズムは、
前記側面29又は30のうちの一方に沿った第1の面と、
前記第1の光ビーム18又は前記第2の光ビーム19を集光し、且つ、前記上面32側で前記側面29又は30のうちの前記一方とほぼ直角を成す第2の面33又は35と、
前記下面31側で前記側面29又は30のうちの前記一方と鋭角Aを成し、前記第1のビーム18又は前記第2のビーム19を前記第2の面33又は35から前記電気光学媒質17に向けて反射するかまたはまたはこの逆に作用するように配置された第3のビームを有している。
これら二つのプリズムの第2の面は、ファイバ12,13の方向に向けられていて、共に、前記ビーム18,19の電気光学プローブ14に向かう伝搬方向にほぼ直交している。各プルズムの第2の面33,35上には、反射防止処理がデポジションによって施されている。
ファイバ12,13を離れると、光パルス18,19は共に、結晶の面32及びプリズムの面33と35とからなる平面に対してほぼ垂直に伝搬する。第1の光パルス18は、第1のファイバ12から離れて、第1のプリズム15の第2の面33によって集光され、この第1のプリズム15の第3の斜面34によって結晶17に向かって反射され、結晶の第1の側面29を通って結晶に進入し、この結晶を通過し、結晶の第2の側面30を通って結晶を離れて、第2のプリズム16の第3の斜面36によって第2のプリズム16の第2の面35に向かって反射され、第3のファイバ13の内部に進入する。
第2の光パルス19は逆の経路をたどる。従って、このパルスは、第2のファイバ13を離れ、結晶をその第2の側面30から第1の側面29に向かって通過し、第1のファイバ12内に進入する。
このように、これらのプリズムは、電気光学プローブに進入する前にほぼ同じ伝搬方向を有するパルス18,19が結晶中を反対方向に伝搬するようにこれらのパルスの方向を変える。
角度Aは、パルス18,19の斜面34,36上での反射がトータルになるように47°以下になっている。一般に、これらのパルス18,19は、約100マイクロメートルの幅にわたって結晶を通過し、各プリズムを約200マイクロメートルの幅および約2ミリメートルの高さにわたって通過する。
図2においては、パルス18,19の経路が、図をより分かり易くするために離間して示されている。実際は、これらのパルス18と19の経路は、好ましくは、略合併する。
ファイバ12,13及び電気光学プローブは、パルス18,19ができるだけ近接し且つ結晶17の下面31のなす平面にほぼ平行に伝搬するように配置される。三つの並進運動の軸線を有するプレート21によって、パルス18,19が通って出てくるファイバ12,13の遠位端(すなわち、回路11の方に向いた端部)と電気光学プローブ14を合わせて一体的に変位させることができる。こうして、パルス18,19が結晶を通過すると同時に、パルス18,19と同じレーザパルスによって生成された電気信号10が電気光学プローブ14の下面31の下を伝搬し、且つ、その伝搬方向が光パルス18,19のうちの一つの伝搬方向とほぼ同一線上に揃うように、プレート21によって、下面31を回路11の一部分39に近接させて位置決めさせることが可能になる。
電気信号は、電気光学プローブに近接して位置する回路11中を伝搬する際に、結晶を電界の作用下におく。結晶の屈折率は変化し、第1のパルス18及び第2のパルス19の各々の偏光は、これらのパルスが結晶17を通過する間に変化する。
第1のパルス18は、結晶17を通過した後、第2のファイバ13の内部にその遠位端から進入する。第2のファイバ・サーキュレータ23は、偏光系25の後にあるフォトダイオード27の方に第1のパルス18を向かわせる。同様に、第2のパルス19は、結晶17を通過した後、第1のファイバ12の内部にその遠位端から進入する。第1のファイバ・サーキュレータ22は、偏光系24の後にあるフォトダイオード26の方に第2のパルス19を向かわせる。これら偏光系24,25は、それぞれ、第1の光パルス18又は第2の光パルス19の偏光の変化を、フォトダイオード27又ははフォトダイオード26によってそれぞれ測定される光強度の変化に変換させることができる。
従って、光ダイオード26,27は、2つの測定を同時に実施することができる。第1の測定では、結晶中を伝搬する光パルス18と結晶の下面31の近くを伝搬する電気信号とは同じ伝搬方向を有し、第2の測定では、結晶中を伝搬する光パルス19と結晶の下面31の近くを伝搬する電気信号とは反対の伝搬方向を有する。
この伝搬する電気信号10は、電気光学結晶17内に電界を伝搬させる。この電界は、伝搬中に結晶17の屈折率を変化させる。光ビーム18,19が媒質中を伝搬する時、屈折率の変化によって前記第1と第2の光ビームの偏光が変化する。こうして、第1の光ビーム18と第2の光ビーム19は、電気光学結晶17を介して電気信号と相互作用する。こららのビームのうちの一方と電界または電気信号とが相互作用する時間は、特に、当該ビームの伝搬方向と前記電気信号の伝搬方向とのなす角度によって左右される。ビームのうちの一方の偏光変化、ひいてはこのビームについて測定される時間経過にわたる信号の強度は、相互作用時間ひいては当該ビームの伝搬方向によって左右される。また、偏光変化の測定は、ビームが媒質を介して信号と相互作用するときの信号又は電界の値に比例する。
時間tの関数として測定された信号Sは、どちらの測定の場合についても図3に示されている。好ましくは、光ダイオード26と27は、測定信号上のノイズを制限するために、できるだけ結晶17の近くに設置される。同期検出の方法を用いることによってもこのノイズを低減させることができる。
第1の測定の場合、光ダイオード27によって測定される信号37は歪んでいない。第2の測定の場合、光ダイオード26によって測定される信号38は、光パルス19の伝搬ベクトルと電気信号10の伝搬ベクトルとが互いに逆の伝搬べクトルになっているので、時間軸で広がっている。測定を処理/解析するための電子ユニットによって、電気信号10の伝搬方向を求めることができる。従って、これらの二つの測定を比較することによって、電気信号10の伝搬方向20のデータを求めることができる。すなわち、この電気信号は、光パルスで測定された偏光変化が最大になり、時間軸での広がりが最小になるような光パルスと同じ方向に伝搬する。この信号10及び電界の値は、電気信号10と同じ方向に伝搬する光パルスの全体にわたって光ダイオード27によって測定されたものである。
伝搬方向を求めるには、電気信号10と光ビーム18又は19とが同一方向に伝搬する場合あるいは逆方向に伝搬する場合で測定結果が異なるという事象に留意する。非特許文献2に記載の装置の構成の如き構成においては、測定用光ビームと電気信号とが直交するので、測定の結果は、電気信号の伝搬方向に対して感度が低いことを示している。
また、本発明による装置は、ファイバ遅延線28も備え、伝搬電気信号10の生成と、結晶を介した光パルス18,19の伝搬との間の遅延時間を変化させることを可能にさせる。遅延時間のこの変化によって、例えば、処理/解析ユニットを用いて、
電気信号10の時間的なプロファイルを求めること、
テストすべき回路11の応答をサンプリングし、それによって、回路の時間的な電気応答を求めること、または、
たとえば、回路11におけるインピーダンス不整合に起因する電気信号の寄生的なエコーまたは跳ね返りを特徴付けることを可能にさせる。
エコー(又は跳ね返り)の特徴付けは、一般的に、エコーの電界の値を求めること、エコーの時間的プロファイルを求めること、エコーのオリジンでのエコーと電気信号10の間の遅延時間を求めること、または、エコーの伝搬方向を求めることを含んでいる。エコーの伝搬方向を求めることは、二つの光信号18,19を用いた電気信号10の伝搬方向を求めることと同様の方法で実施される。
結晶17は、好ましくは、その屈折率が、結晶を通過するビーム18の光周波数での値(ビーム18の波長に対応)と電気信号10の周波数(一般的に、電気信号のフーリエ変換であって、テラヘルツのオーダである)での値がほぼ同じになるように選択される。これによって、パルス18は、電気信号の伝搬によって結晶内に誘起される電界とほぼ同じ伝搬速度で結晶内を伝搬する。従って、本発明による装置の時間的分解能とバンド幅は、実質的に、光パルス18の持続時間にのみ左右される。本発明による装置は、一般的に、300ギガヘルツを超えるバンド幅と約数フェムト秒の時間的分解能とを有することができる。
非特許文献2に記載の装置のもののような構造では、結晶を通って伝搬する光パルスと、電気信号は直交する。電気信号は、結晶内を伝搬する電界を誘起する。光パルスの縦方向の通過全体にわたって、結晶内を横方向に伝搬する電界は平均化される。従って、このような構成の時間的分解能は、光パルスと結晶内に存在する電界との相互作用時間によって制限され、一般的に、100マイクロメートルの厚さの結晶の場合2.2psである。これは、220ギガヘルツのバンド幅に相当する。
勿論、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、それら実施形態に対して多くの変更を加えることができる。
上述した実施形態の変形例として、2つの光ビームに対して光学特性の変化の測定を同時に実施しないことが考えられる。同一の電気信号を連続して数回伝搬させる手段によって、第1の光ビーム又は第2の光ビームの光学特性の変化の第1及び第2の測定をそれぞれ2回実施することを可能にさせる。
また、第1及び第2の光ビームの電気光学媒質中の伝搬方向は、どちらも電気信号の伝搬方向と平行である必要はなく、電気信号の伝搬方向とは異なる方向に伝搬することができる。例えば、光ビームのうちの一方のみが電気信号の伝搬方向と同一線上に揃う第1の伝搬成分を有し(このビームの第2の伝搬成分は信号の伝搬方向にほぼ直交する)、他のビームは前記第1の成分と反対方向の伝搬成分を1つだけ(このビームの別の伝搬成分は信号の伝搬方向にほぼ直交する)有する構成を想定することができる。この場合、二つのビームが電気信号により誘起された電界と相互作用する時間は異なり、これによって、電気信号の伝搬方向を求めることが可能になる。
最後に、本発明による装置又は方法は、第1及び第2の光ビームが通る電気光学媒質に近接して位置する試料中を伝搬する電気信号を特徴付けることに限定されず、電気光学媒質中を直接伝搬する電気信号の伝搬方向を特徴付けかつ求めるために適用することもできる。
本発明による装置の好ましい実施例の概略図である。 図1に示した装置の電気光学プローブの拡大図である。 本発明による装置によって測定された二つの信号を示した図である。

Claims (37)

  1. 電気信号(10)の特徴付け方法であって、ここで、第1の光ビーム(18)を、電界に晒された時に少なくとも一つの光学特性が変化する電気光学媒質(17)中を第1の伝搬方向に伝搬させることを含む当該の特徴付け方法において、
    第2の光ビーム(19)を、前記電気光学媒質中を前記第1の伝搬方向とは異なる第2の方向に伝搬させることと、
    各光ビームにつき、前記電気光学媒質(17)中での伝搬に基因する前記光ビーム(18または19)の光学特性の変化を測定することと、
    当該の測定から、前記電気光学媒質(17)を電界の作用下におく前記電気信号(10)の伝搬方向を求めること、
    を更に含むことを特徴とする電気信号(10)の特徴付け方法。
  2. 前記2つの光ビームの、前記電気光学媒質中の前記伝搬は、前記光ビームが前記電気光学媒質中を伝搬する際、前記電気信号が前記電気光学媒質の少なくとも1つの光学特性を変えるようにほぼ同時に行うものであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記2つの光ビームの前記電気光学媒質中の前記伝搬間には時間間隔を設けるようにし、前記光ビームのそれぞれが前記電気光学媒質中を伝搬する際、当該の電気信号が、前記電気光学媒質の少なくとも1つの光学特性を変えるように連続して2度伝搬するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 伝搬の前記第1方向と前記第2方向がほぼ反対になることを特徴とする、請求項1〜3の一項に記載の方法。
  5. 前記2つのビームが実質的に融合した経路に沿って前記媒質中を伝搬することを特徴とする、請求項1〜4の一項に記載の方法。
  6. 前記光ビームのうちの1つ(18)の伝搬方向が前記電気信号(10)の前記伝搬方向とほぼ同一線上に揃うことを特徴とする、請求項1〜5の一項に記載の方法。
  7. 前記光ビームのうちの少なくとも1つ(18または19)が光パルスからなることを特徴とする、請求項1〜6の一項に記載の方法。
  8. 前記光ビーム(18または19)を同一の光パルスによって生成することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 電界を印加されたとき変化する前記媒質(17)の前記特性は、前記媒質の少なくとも1つの屈折率を含むことを特徴とする、請求項1〜8の一項に記載の方法。
  10. 前記光ビームのうちの少なくとも1つ(18または19)についての前記測定は前記光ビームの偏光変化を測定することまたは前記ビームの強度変化を測定することを含むことを特徴とする、請求項1〜9の一項に記載の方法。
  11. 前記光ビームの偏光の前記変化を前記光ビームの強度の変化に変換することを更に含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記伝搬用電気信号(10)の生成を更に含むことを特徴とする、請求項1〜11の一項に記載の方法。
  13. 前記電気信号の前記生成がトリガ用光パルスを前記電気信号(10)に変換することを含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 同一の初期光パルスによって前記トリガ用光パルスと前記光ビームのうちの少なくとも1つを生成することを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記電気信号の前記生成と前記光ビームの前記電気光学媒質中の前記伝搬との間の遅延時間を変化させることを更に含むことを特徴とする、請求項12〜14の一項に記載の方法。
  16. 前記電気信号の時間的なプロファイルを求めることを更に含むことを特徴とする、請求項1〜15の一項に記載の方法。
  17. 前記電気信号の寄生的なエコーおよび/または跳ね返りを特徴付けることを更に含むことを特徴とする、請求項1〜16の一項に記載の方法。
  18. 電気信号の特徴付け装置であって、第1の光ビームを、電界印加時にその少なくとも1つの光学特性が変化する電気光学媒質(17)中を第1の伝搬方向に伝搬させる手段(1、5、15、33、34)を含むものである当該の装置において、
    第2の光ビームを、前記電気光学媒質(17)を前記第1の方向とは異なる第2の伝搬方向に伝搬させる手段(1、5、16、35、36)と、
    前記光ビームのそれぞれについて、前記光ビームの、電気光学媒質(17)中での伝搬に基因する前記光ビーム(18または19)の光学特性の変化を測定する手段(25、27または24、26)と、
    前記変化の測定から、前記媒質を電界の作用下におく前記電気信号(10)の伝搬方向(20)を求める手段と、
    を備えることを特徴とする電気信号の特徴付け装置。
  19. 前記光ビームの前記第1および第2の伝搬方向がほぼ反対になるように配置することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
  20. 前記2つの光ビームが前記媒質中に実質的に融合した伝搬経路を有するように配置することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
  21. 前記光ビームのうちの1つ(18)の伝搬方向が前記電気信号(10)の伝搬方向(20)とほぼ同一線上に揃うように配置することを特徴とする、請求項18〜20の一項に記載の装置。
  22. 同一の光パルスから前記第1の光ビーム(18)と前記第2の光ビーム(19)を生成する手段(1、5)を備えることを特徴とする、請求項18〜21の一項に記載の装置。
  23. 前記測定手段は、前記光ビームのうちの少なくとも1つについて、前記光ビーム(19または18)の前記偏光の変化を測定する手段(24、26または25、27)、または前記ビームの強度の変化を測定する手段を備えることを特徴とする、請求項18〜22の一項に記載の装置。
  24. 前記光ビーム(19または18)の偏光の変化を前記光ビームの強度の変化に変換する手段(24または25)を更に備えることを特徴とする、請求項23に記載の装置。
  25. 前記電気信号の時間的プロファイルを求める手段(28)を更に備えることを特徴とする、請求項18〜24の一項に記載の装置。
  26. 前記電気信号の寄生的なエコーおよび/または跳ね返りを特徴付ける手段(28)を更に備えることを特徴とする、請求項18〜25の一項に記載の装置。
  27. 前記電気光学媒質は、電気光学結晶、好ましくは、リチウム・タンタレート(LiTaO)、ジンク・テルライド(ZnTe)、または(ジエチルアミノ)サルファー・トリフルオライド(DAST)の結晶を含むことを特徴とする、請求項18〜26の一項に記載の装置。
  28. 前記光ビームのうちの少なくとも1つの光周波数での前記電気光学媒質の屈折率は、前記電気信号の周波数での前記電気光学媒質の屈折率とほぼ等しいものであることを特徴とする、請求項18〜27の一項に記載の装置。
  29. 前記伝搬用電気信号を生成する手段(1、2、6、7、8、9)を更に備えることを特徴とする、請求項18〜28の一項に記載の装置。
  30. 前記電気信号を生成する前記手段はトリガ用光パルスを前記電気信号に変換する手段(9)を備えることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  31. 前記同一の初期光パルスから前記トリガ用光パルスと前記光ビームのうちの少なくとも1つとを生成する手段(1、2、6)を更に備えることを特徴とする、請求項30に記載の装置。
  32. 前記伝搬用電気信号の前記生成と前記光ビーム(18、19)の前記媒質(17)中の前記伝搬との間の遅延時間を変化させる手段を更に備えることを特徴とする、請求項29〜31の一項に記載の装置。
  33. 前記電気信号は、特徴付けすべき試料中を伝搬することを特徴とする、請求項18〜32の一項に記載の装置。
  34. 前記電気光学媒質(17)は、前記電気信号(10)がその中を伝搬する試料(11)に近接して設置されるように設けられた電気光学プローブ(14)の一部であることを特徴とする、請求項18〜33の一項に記載の装置。
  35. 電気光学プローブ(14)が、
    電界を印加されるとき少なくとも1つの光学特性が変化する前記電気光学媒質(17)と、
    前記電気光学プローブに向かうほぼ同一の伝搬方向を有する前記第1および前記第2の光ビームを集光する手段(15、16)と、
    前記第1および前記第2の光ビームが前記電気光学媒質中を相異なる伝搬方向に伝搬するようにする手段(15、16)と、
    を備えることを特徴とする、請求項34に記載の装置。
  36. 前記電気光学プローブ(14)は前記電気光学媒質(17)の第1の側面(29)と第2の側面(30)にそれぞれ沿った2つのプリズム(15、16)を備え、前記プリズムは前記電気光学媒質(17)を通る1つの平面に対してほぼ対称に配置されることを特徴とする、請求項34または35に記載の装置。
  37. 前記電気光学光学媒質(17)がほぼ直方体の形状を有しており、前記媒質がその側面(29、30)にほぼ直交する上面(32)および下面(31)と呼ばれる2つの対向面を有し、前記下面は前記電気信号がその中を伝搬する試料(11)に近接して設置されるように設けられており、および各プリズムが、
    前記側面(29または30)のうちの当該の一側面に沿った第1の面と、
    前記第1の光ビーム(18)または前記第2の光ビーム(19)を集光し、前記上面(32)側に前記側面(29または30)のうちの当該の一側面とほぼ直角の角度を形成するように設けられた第2の面(33または35)と、
    前記下面(31)側にて前記側面(29または30)のうちの当該の一側面と鋭角を成す面であって、前記第1のビーム(18)および前記第2のビーム(19)を前記第2の面(33または35)から前記電気光学媒質(17)に向けて反射するかあるいはその逆の働きもする第3の面(34または36)と、
    を備えることを特徴とする、請求項36に記載の装置。
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