JP5416785B2 - Reitベースの純不動産利益指数 - Google Patents
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Description
本願は、2008年12月29日に出願された米国仮出願第61/141,029号「“Pureplay” REIT−based Property Price Indexes」に対する優先権を主張し、この全内容は本明細書において参照により援用される。
技術分野
本願は、概して、REITベースの不動産利益指数を対象とし、具体的には、REITSによって保持される不動産の標的特性に従って不動産市場利益指数を作成することを対象とする。
増大する量の商業用不動産の株主資本資産が、不動産投資信託(REITS)として知られている、株式公開不動産会社によって保持されている。公開株式取引は、概して、不動産資産が非公開交渉商取引で直接取引する、従来の非公開不動産市場よりも効率的かつ流動性であると見なされている。しかしながら、地理的領域および不動産利用の種類にわたるREITの多様化、ならびにREITのレバレッジは、不動産保持の所望の特性に従って標的化投資を行うためにREITの流動性を使用するアナリストの能力を阻止する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
REITベースの不動産利益指数を生成する方法であって、
所定の頻度で複数のREITのうちの各REITからREIT利益データをコンパイルすることと、
該生成したREIT利益データをレバレッジ解消することと、
指数における各REITの加重を反映する係数を取得するように、複数の標的特性のそれぞれへのエクスポージャーに従って、該レバレッジ解消したREIT利益データを処理することと、
該REIT、該取得した係数および該加重に従って該指数を生成することと
を含む、方法。
(項目2)
上記標的特性は、不動産市場区分である、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記コンパイルしたREIT利益データは、総利益を反映する、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記コンパイルしたREIT利益データは、資本利益を反映し、上記生成した指数は、物価指数である、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記処理は、回帰である、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記処理は、直接計算である、項目1に記載の方法。
(項目7)
上記処理は、数学的条件付き最適化である、項目1に記載の方法。
(項目8)
上記所定の頻度は、毎月、毎日、およびリアルタイムのうちの1つである、項目1に記載の方法。
(項目9)
各REITの上記標的特性が欠けている不動産保持は、所定の割合未満の上記REITの総不動産保持を含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
上記所定の割合は、30%、40%、および50%のうちの1つである、項目9に記載の方法。
(項目11)
資本加重平均コスト(WACC)会計等式は、上記生成したREIT利益データをレバレッジ解消するために使用される、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記処理は、上記標的特性の間の多重共線性を計上する、項目1に記載の方法。
−A項は、本開示に従って生成されるREITベースの純不動産利益指数の概観を提示する。
−B項は、REITベースの純不動産利益指数を生成するための例示的方法を説明する。
−C項は、本明細書で説明されるREITベースの純不動産利益指数を生成するためのコンピュータシステムを説明する。
−D項は、REITベースの純不動産価格利益指数を生成することの例示的実証を説明する。
一般的概観では、本開示は、総利益指数および物価指数等のREITベースの不動産利益指数を生成するためのシステムおよび方法に関する。REITは、地理的領域および不動産の種類にわたって多様な不動産資産を所有するが、それでもなお、その不動産の保持は、基礎財産評価に関する情報を生じるように慎重な操作を可能にする。具体的には、REITは、標的特性に従って不動産のグループ化に対する不動産利益を反映する、レバレッジ解消した指数を生成するように操作されてもよい。例えば、不動産は、不動産市場の区分に従ってグループ化されてもよい。区分は、全体的な集約商業用不動産市場の区分を定義する、不動産利用セクター(例えば、アパート、工業用、オフィス、小売店、ホテル)、地理的領域、経済的領域、および/または大都市圏の組み合わせを指してもよい。別の実施例では、不動産は、サイズ、都会性の等級(例えば、都市、郊外、または田園)、供給上の制約に支配されることの程度、または任意の他の同様な特性等の特性に従って、グループ化されてもよい。結果として、本開示は、北東部のホテル不動産市場、西海岸の小売店不動産市場、中西部の工業用不動産市場、小型不動産、大型不動産、郊外不動産、都市不動産、または当業者によって理解されるような任意の他のそのようなカテゴリに対する不動産利益を反映する、指数を生成してもよい。本開示の目的で、そのような指数はまた、本明細書では「標的化ポートフォリオ」と呼ばれてもよい。
REITに基づく標的特性別の不動産のグループ化に対する利益を判定するために、所定の間隔における各REITに対する利益が、各標的特性を計上するようにモデル化されてもよい。本開示で説明されるモデルは不動産市場区分を対象とするが、モデルの構造および用途は、当業者によって理解されるように、不動産保持の任意の所望の特性に従って再公式化されてもよい。
bS,tは、時間tにおける不動産市場区分Sに対する利益であり、
式中、
xA,i,t=時間tにおいてアパート区分でREITiによって保持される資産のドル割合
xO,i,t=時間tにおいてオフィス区分でREITiによって保持される資産のドル割合
xI,i,t=時間tにおいて工業用区分でREITiによって保持される資産のドル割合
xR,i,t=時間tにおいて小売店区分でREITiによって保持される資産のドル割合
xH,i,t=時間tにおいてホテル区分でREITiによって保持される資産のドル割合
であり、
ei,tは、時間tにおけるREITiの特有の利益を反映する誤差項である。
IEi,t=期間t中の会社iに対する支払利息
PDi,t=期間t中に会社iによって支払われた優先配当金
TDi,t=期間t中の会社iの総負債残高(帳簿価額)
PSi,t=年末tにおける会社iの優先株
これらの実施形態は、全てのREITに同じ負債率を使用することを検討するが、REIT特有の価値を使用することによって、レバレッジ解消が同伴してもよい。
XWi,t=時間tにおいて西部でREITiによって保持される資産のドル割合
XMW,i,t=時間tにおいて中西部でREITiによって保持される資産のドル割合
XE,i,t=時間tにおいて東部でREITiによって保持される資産のドル割合
XS,i,t=時間tにおいて南部でREITiによって保持される資産のドル割合
であって、
XA,i,t=時間tにおいてアパート区分でREITiによって保持される資産のドル割合
によって表されるアパート区分に対する変数は、以下に置換することができる。
XW,A,i,t=時間tにおいてアパート区分の中の西部でREITiによって保持される資産のドル割合
XS,A,i,t=時間tにおいてアパート区分の中の南部でREITiによって保持される資産のドル割合
XE,A,i,t=時間tにおいてアパート区分の中の東部でREITiによって保持される資産のドル割合
XMW,A,i,t=時間tにおいてアパート区分の中の中西部でREITiによって保持される資産のドル割合
しかしながら、標的不動産市場区分の数が増大するにつれて、区分のうちの少なくともいくつかの間の多重共線性が、対応する推定区分利益における過剰な標準誤差を引き起こし得る。分散拡大要因(VIF)は、この多重共線性の重大性を定量化することができ、かつ多重共線性の効果の重大性を軽減するために使用することができる。高いVIFを伴う不動産市場区分が識別された後に、これらの区分は、あまり粒度が細かくない区分に集約することができ、それにより、それに対してREIT利益が回帰される区分の総数を低減する。
ここで図1を参照すると、不動産市場利益の特性特異的でレバレッジ解消した指数を生成するためのコンピュータシステム100の例示的ブロック図が示され、説明されている。一般的概観では、コンピュータシステム100は、REIT利益モジュール110、レバレッジ解消モジュール115、および処理モジュール120を伴う、コンピュータデバイス105を含む。コンピュータシステム100はまた、指数を生成するために使用されるデータを記憶する、データベース125も含む。いくつかの実施形態では、データベース125は、モジュール110、115、および120と同じコンピュータデバイス105に存在することができるが、他の実施形態では、データベース125は、外部記憶デバイスに組み込むことができる。
REITベースの純不動産価格利益指数を生成することの例証的実施例を本明細書で説明する。第1の実施例では、指数の基礎を形成するREITは、2001年から2007年の期間中にNAREIT/FTSE索引に記載された株式公開REITSである。最初に、以下の式に従って、2001年から2007年の84ヶ月にわたって月単位で、REIT利益データを計算した。
Claims (20)
- 位置情報および不動産種類のうちの1つ以上に対応する複数の推定資産値を含む評価データを識別することと、
2つ以上の特性のグループを識別することであって、前記特性は、不動産種類グループおよび地域グループのうちの1つに属する、ことと、
複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託に対して、
前記それぞれの不動産投資信託からそれぞれの利益データをコンパイルすることと、
前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれの複数の不動産のうちの各不動産に関するそれぞれの保持データを識別することであって、前記保持データは、位置情報および不動産種類のうちの1つ以上を含む、ことと、
コンピュータデバイスのプロセッサによって、前記それぞれの複数の不動産のうちの2つ以上の不動産を、2つ以上の特性のグループのうちの第1の特性によってカテゴライズして、それぞれの第1の不動産区分を生成することであって、前記2つ以上の不動産は、部分的に、前記それぞれの保持データに基づいてカテゴライズされる、ことと、
前記プロセッサによって、前記それぞれの複数の不動産のうちの2つ以上の不動産を、2つ以上の特性のグループのうちの第2の特性によってカテゴライズして、それぞれの第2の不動産区分を生成することであって、前記2つ以上の不動産は、部分的に、前記それぞれの保持データに基づいてカテゴライズされる、ことと、
前記プロセッサによって、前記第1の不動産区分および前記第2の不動産区分の各々に対して、それぞれの資産データを決定することであって、それぞれの資産データは、部分的に、前記評価データおよび前記それぞれの利益データに基づいている、ことと、
前記プロセッサによって、前記第1の特性に対する前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれのエクスポージャに従って、前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の第1の相対加重を決定することと、
前記プロセッサによって、前記第2の特性に対する前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれのエクスポージャに従って、前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の第2の相対加重を決定することと、
前記プロセッサによって、利益指数を決定することであって、前記利益指数は、
前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の前記第1の相対加重と、
前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の前記第2の相対加重と、
前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の前記利益データと
にしたがって決定されることと
を含む、方法。 - 前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の前記第1の相対加重を決定することは、
N×K行列を確立することであって、
Nは、前記複数の不動産投資信託における不動産投資信託の総数であり、
Kは、2つ以上の特性のグループにおける特性の総数である、
ことと、
前記不動産投資信託の総数の各々に対して、前記特性の総数の各々に対応するそれぞれのドル割合資産データを決定することであって、
前記それぞれのドル割合資産データは、前記不動産投資信託の総数の各々に対して、前記特性の総数の各々に対応する前記それぞれの資産データから導出される、
ことと、
前記N×K行列を、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託に対して、前記特性の総数の各々に対応するそれぞれのドル割合資産データによってポピュレートすることと
を含む、請求項1に記載の方法。 - 前記複数の不動産投資信託のうちの第1の不動産投資信託に対して、
前記第1の特性または前記第2の特性のいずれによってもカテゴライズされない前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの1つ以上の不動産保持を識別して、前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの1つ以上の多種多様な不動産保持を取得すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記複数の不動産投資信託のうちの前記第1の不動産投資信託に対して、
多種多様な不動産保持の総数が前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの不動産保持の総数中の閾値割合よりも多くを含むことを決定することと、
前記利益指数を決定する目的のために、前記複数の不動産投資信託のうちの前記第1の不動産投資信託を、前記複数の不動産投資信託からフィルタリングして除くことと
をさらに含む、請求項3に記載の方法。 - 前記利益指数を決定する前に、前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託に対して、
前記プロセッサによって、前記それぞれの不動産投資信託からの利益データをレバレッジ解消すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記不動産種類グループは、使用種類区分、環境評定、サイズ、および供給上の制約に支配されることの程度のうちの1つに対応する前記第1の特性を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記地域グループは、大都市圏、経済領域、地理的領域、および都会性の等級のうちの1つに対応する前記第1の特性を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記グループは、少なくとも2つのグルーピングの合成グループを含む、請求項1に記載の方法。
- 複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託からのそれぞれの利益データをある頻度でコンパイルすることと、
前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託に対して、
コンピュータデバイスのプロセッサによって、前記それぞれの不動産投資信託の複数の保持のうちの各保持に対して、それぞれの資産データを決定することと、
前記プロセッサによって、第1の標的化特性および第2の標的化特性を含むモデルを決定することと、
前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託に対して、
前記プロセッサによって、前記第1の標的化特性に関連する前記それぞれの資産データの第1のエクスポージャと、前記第2の標的化特性に関連する前記それぞれの資産データの第2のエクスポージャとを決定することと、
前記プロセッサによって、前記モデルを前記複数の不動産投資信託に適用して、前記第1の標的化特性および前記第2の標的化特性の各々による利益を反映している利益指数を生成することであって、前記モデルを適用することは、
前記プロセッサによって、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託に対して、少なくとも部分的に、前記それぞれの不動産投資信託の前記それぞれの資産データの前記第1のエクスポージャに基づいて、前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれの第1の係数を決定することであって、前記それぞれの第1の係数は、前記第1の標的化特性による前記利益指数における前記それぞれの不動産投資信託の加重を反映している、ことと、
前記プロセッサによって、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託に対して、少なくとも部分的に、前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれの資産データの前記第2のエクスポージャに基づいて、前記それぞれの不動産投資信託のそれぞれの第2の係数を決定することであって、前記それぞれの第2の係数は、前記第2の標的化特性による前記利益指数における前記それぞれの不動産投資信託の加重を反映している、ことと、
前記プロセッサによって、少なくとも部分的に、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託の前記それぞれの第1の係数と、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託の前記それぞれの第2の係数と、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託からの前記それぞれの利益データとに基づいて、前記利益指数を決定することと
を含む、ことと
を含む、方法。 - 前記第1の標的化特性および前記第2の標的化特性の各々は、不動産市場区分である、請求項9に記載の方法。
- 前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託の前記それぞれの利益データは、それぞれの総利益を反映している、請求項9に記載の方法。
- 前記複数の不動産投資信託のうちの各それぞれの不動産投資信託のそれぞれの利益データは、それぞれの資本利益を反映しており、
前記利益指数は、物価指数である、
請求項9に記載の方法。 - 前記利益指数を決定することは、回帰を適用することを含む、請求項9に記載の方法。
- 前記プロセッサによって、前記複数の不動産投資信託のうちの各不動産投資信託の前記それぞれの利益データをレバレッジ解消することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 前記それぞれの利益データをレバレッジ解消することは、資本加重平均コスト(WACC)会計等式を適用することを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記頻度は、月、日、およびリアルタイムのうちの1つである、請求項9に記載の方法。
- 前記複数の不動産投資信託のうちの第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの1つ以上の不動産保持は、前記第1の標的化特性および前記第2の標的化特性の両方が欠けており、
前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの前記1つ以上の不動産保持は、前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持中の総利益保持の割合未満を含む、
請求項9に記載の方法。 - 前記第1の標的化特性および前記第2の標的化特性の両方が欠けている前記第1の不動産投資信託の前記複数の不動産保持のうちの前記1つ以上の不動産保持に関連付けられた第3のエクスポージャを決定することと、
前記第1のエクスポージャおよび前記第2のエクスポージャを調整することであって、調整することは、前記利益指数を決定することにおける前記第3のエクスポージャの影響を除去することを含む、ことと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。 - 前記割合は、30%、40%、および50%のうちの1つである、請求項17に記載の方法。
- 前記それぞれの資産データを決定することは、前記第1の係数と前記第2の係数との間の多重共線性を計上することを含む、請求項9に記載の方法。
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